All language subtitles for べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~(43)裏切りの恋歌 - [1440-1920@KFMVFR.NV7-hevc10_q 230_u P7][字]

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Original subtitles

♬~

(喜多川歌麿) 花魁 右手をもう少し下げて➡

間夫を思って 歌を詠んでるようにしてくれるかい?

あい。

とびきり 綺麗に描いてもらわないと。

ほんざんすね。

歌麿さん 綺麗に描いてくださるって噂だから。

(蔦屋重三郎) 花魁 どことなく地味になりましたね。

(扇屋宇右衛門)ああ… もう 昔みてえに➡

どんどん 着物作ってくれる お大尽なんてなぁ いやしねえのよ。

呼出でさえですか? (松葉屋半左衛門)そうさ。

今は 身請けの上限も 5百両って決められてるし➡

しけたもんさ。

(大文字屋市兵衛) 競って金使って 見栄を張り合う客も➡

いなくなっちまったしねぇ。

(りつ)何もかも 倹約倹約➡

遊びもなく事を済ますのが一番。

ほんとに ただの岡場所になっちまったってことさ。

こりゃ もっぺん「呼出は別格!」って 触れ回らねえといけねえですね。

そう! そうなんだよ。

てっぺんを持ち直さねえことには 下を引き上げることもできねえ。

沈んでいくばっかりでよ。

ああ 花魁 ありがとな。 あい また。

歌。 ああ。どうだった?

花魁たちが 暇だって言ってたよ。

今 流行るのは 河岸ばかりだって。

河岸見世 切見世 鉄砲見世。

俺がやってきたことは 一体 何だったんだろうなぁ…。

蔦重兄さん。

ああ。 ちと行ってくる。 うん。

ありがとうござりんした。 おう。

また描いておくんなんし。 もちろん。

ありがとな。

うちの人も 昔は あんなふうでさ➡

いい男だったのに…。

じゃあ ありがとな。 あい。

ん? どうした?

あ いや…➡

いい面してんなって。

ああ… 味があるっちゃあるな。

うん。

行くぞ。 ああ。

⚟おきたちゃん ちょっと ちょっと!

(きた)ごゆっくり どうぞ。

じゃあ 次は 10日後辺りで。 ああ…。

(難波屋)蔦重さん 歌麿先生。

難波屋さん。

相変わらずのご繁盛 ほっとしました。

(難波屋)お茶は 4文に戻しましたからね。 人は まだ来てくれるけど…。

難波屋。 (難波屋)はい。

ごゆっくり。 へえ。

茶柱 立ってないし 来ないかな。

来ないかしら…。

(足音)

ありがとうございました。

あれが目当てか。

みてえだな。

あ… 何の話 してたっけ?

次は 10日後って。

あ… ああ。

(てい)歌さんが 新しいおきよさんを 探しておられるのですか?

ああ… あちこち 女に よそ見ばかりしててよ。

ありゃ いい女いねえか 探してんだよ。

どうだい? 具合は。

(てい)ああ… 頭痛もなくなりましたし➡

子は すくすく育っておると。

腹の出方やらで 男か女か 分かったりしねえんですか?

お産婆さんには 男ではないかと言われましたが。

おう そうか!

名前 何にすっかなぁ。

「つよ吉」などは いかがにございます?

何か 強蔵めいてんぞ。

では いっそ 旦那様の幼名にしてはいかがです?

義母上様も喜ばれましょうし。

柯理か…。

昔 店にいたガキに てめえの名を付けたんだけどよ➡

てめえの名を てめえで呼ぶってなぁ まぁ 落ち着かねえもんでさ。

然様なことがおありで。

もう 20年も前か…。

(歌麿)この揃いものが描き終わったら…➡

もう 蔦重とは終わりにします。

♬~

♬~

♬~

(松平定信)先頃の見分をもととし➡

江戸周辺の海辺の守りを 考えましてございます。➡

かいつまんで申し上げますと…。

(徳川家斉)父上が➡

そろそろ そなたに頼るのはやめ➡

己で政を指図すべきだというのだ。

(定信)は…?

しかし 余は難しきことは分からぬし➡

正直なところ 政に興も湧かぬ。

そなたが 「将軍補佐」を外れても ず~っと「将軍補佐」のごとく➡

指図を出す仕組みはないものかの?

(徳川宗睦)「将軍補佐」を辞し 「大老」になるというのか?

はい。 大老ならば 将軍補佐のごとく 睨みを利かせられますし。

大老は 井伊 酒井 土井 堀田の 四家からしか出さぬという➡

しきたりがあるぞ。

かつて 柳沢吉保が 大老「格」に 任じられました例もございます。

然様な向きで なんとか 後押しいただけぬでしょうか?

上様も 暗に それをお望みのご様子ですし。

しかし 妙ではないか。

上様は そなたを煙たがっておった。

それを ここのところ 急に。

そこは オロシャにございますかと。

オロシャが攻めてくるかもしれぬ➡

その脅威を前にし➡

私が入り用だと お考えくださったのかと。

(手を打つ音)

(定信)東照大権現様➡

どうか この美しき国を 夷狄より お守りくださいませ。

否 私に守らせてくださいませ。

叶えていただけぬのならば…。

代わりに➡

死を賜りたく。

(定信)ラクスマンは 諦めて民を引き渡し 引き揚げる様子はないのか?

むしろ 苛立ってきております。

ネモロにて八月。

いつになれば 上様にお目通りできるのか。

国を開き 通商を行わぬつもりなら➡

こちらにも考えがある というようなことも言いだしまして…。

(本多忠籌)ここは ひとつ➡

向こうの求めを のむという手は ございませぬか?

ならぬ!

あくまでも 江戸には入らせず 一切の騒ぎは起こさず➡

速やかに打ち払ってしまいたいのだ。

しかし… 然様な手がございますかな?

ラクスマンというのは 商人か?

いえ。 王の使節にございます。

ラクスマンにとり 最も大事なのは 王に手柄を見せられること…。

信牌などは使えぬか?

(松平信明) それは よい手にございますかと。

かくして 越中守様は➡

練りに練った幕府公式の返書をしたため 目付に託したのです。

いい出来になりそうだねぇ。

へえ。 この着物➡

もう少し こう キリリと鮮やかにできねえかい?

いや その柔らけえ色みが 歌の持ち味でもありますんで。

(りつ)ねえ こういう女郎絵以外で 何か ないかい?➡

いい客 呼べそうな。

(松葉屋)そうだな。 何せ 50枚も描いてもらうんだからな。

「錦之裏」を絵でやるってなぁ ありますか?

なあ 歌。 …ん?

ああ… 政演さんの書いた洒落本の? ああ。

吉原のありのままを書いた あの趣向でやるってなぁ どうだ?

ふだんの花魁たちを描くってことかい? ああ!

けど ありゃ 手鎖になっちまった本じゃねえのかい?

(駿河屋市右衛門)そこは 大事ねえのか?

まぁ 時を見てですが。

皆さん 「青楼名君」の時➡

歌に 吉原の風景 描かせなかったでしょ?

ん?

あっ そういや そうだったな。

そうか! あれを 今の歌に やってもらうってなぁ いいじゃねえか。

へえ。 よく覚えてんな そんなこと。

忘れるはずねえだろ あんな申し訳ねえこと…。

(りつ)あのあと 確か 歌を売り込むんだ! って。

うた麿大明神の会! やりましたねぇ。

次郎兵衛さんが 屁こいてさ。 ああ。

で 春町先生が…。

で 春町先生そっくりに描けって言われて。

で お前が 春町先生んとこ行って 春町先生が…。

(2人)屁! (笑い声)

楽しかったなぁ あのころ。

(歌麿)小さい店で ぎゅうぎゅう詰めだったけどな。

ああ。 愉快な客も たくさんいてねぇ。

みんな よく笑って…。

大事ねえです。

歌麿の絵が 吉原を立て直しますんで!

何だ? 何か あんのか?

いや 何もねえけど➡

そんなこと 俺にできんのかなって…。

お前なら できる!

(扇屋)歌麿先生にできなくて 誰ができんだよ。

(りつ)頼んだよ。 もう 先生だけが頼りさ!

お任せくだせえ!

駿河屋兄弟が 吉原を➡

もっぺん あのころに 立て直しますんで!

おう 頼むぞ! へえ!

⚟(ふじ)入るよ。 (戸が開く音)

(ふじ)重三郎 これをね。

何ですか?

おおっ!(駿河屋)次郎兵衛んとこの 取っといたのか。

うん。 そうそう これも。

へえ!

皆さん この際 家ん中 片づけようとしてませんか?

そんなわけないだろう。

あって困るもんなんか ないんだから。 まぁ…。

へえ~。

おっ! これ➡

おのぶが よく使ってたやつじゃねえですか。

これ おこうが よく着てた。

着てましたねぇ!

(駿河屋)忠吉の着物だ。 これは必ず持ってけよ!

あのころとは もう…。

さすがに持ってき過ぎじゃねえですか?

(駿河屋) ほう 偉くなったもんだなぁ おい!

もちろん 着させます。

(笑い声)

(みの吉)ありがとうございます。

お帰りなさいませ! おう。お帰りなさいませ!

いらっしゃいませ! お帰りなさいませ!

おう。

歌さん。 まぁ わざわざ…。

運ぶの 手伝ってくれたんだよ。

それは ありがとう存じます。

蔦重。 もう あのころじゃなくて よかったこともあるよ。

あのころには こんな幸せなかったろう。

女房がいて 子もいて。

そうだな。

(歌麿)そうだよ。➡

じゃあな。 おう。

おていさん 体 大事にしてな。

気を付けてな! うん。

あの…。 うん?

何か 変じゃありませんでした? 歌さん。

ああ… そうか?

わざわざ 運んでくださるなど…。 帰り道でもございませんのに。

ああ… その子は 歌の甥っ子でもあるから。

あいつ 身寄りも頼りもねえから 喜んでくれてんじゃねえか?

よいしょ!

(せみの声)

(せみの声)

では オロシャは去りおったか。

はい。 我が国は オランダと清のほかは国を開いておらぬ。

故に オロシャの望みを叶えることはできぬ。

しかし 長崎というところがあり➡

そこは 唯一 異国の船が出入りし 通商が行われる港である。➡

…と もったいをつけ 信牌を渡したところ➡

王に それを見せるため オロシャに舞い戻ったそうにございます。

そうか。

実に見事な さばきであるな。

お褒めにあずかり 恐悦至極に存じます。

これは 例の➡

あれであるな?

はい。

(手を打つ音)

♬~

世は全て事もなく。

「草木心無しといえども 一夜のうちに大木となり」。

穏やかな日々。

旦那様。 ん?

まだ産まれていませんが。 まぁ まぁ。

そんな中 それは突然やってきたのでございます。

「金々先生」の板を お譲りいただけるんで?

(長兵衛)ああ この際 名作黄表紙の一角に 加えてもらっちゃどうかって 親父がな。

ああ…。 (滝沢瑣吉)う~ん 実に よいな!

黄表紙の元祖たる鱗形屋のものが入れば ぐっと値打ちが増す!

そなたは 実によいことをする!

ハハハハハハハハハ! どうか お気になさらねえで。

けど ほんとに よろしいんですか?

まぁ うちは もう10年 摺ってねえし。

万次郎のこともあるしな。

む。 万次郎とは!?

長兵衛さんの弟さんで 西村屋に養子に行ったんだ。

(瑣吉)ふ~ん。

あの 万次郎さんのことってなぁ…?

お前 歌麿 抱え込むの やめたんだろ?

へ?

これで やっと 歌麿と仕事ができるって こないだ飲んだ時に 嬉しそうによ。

いや そんな話 聞いてねえんですけど。

(長兵衛)え? そうなのかい? ええ。

(長兵衛)ああ… こないだ あいつ そのあと 断られちまったって話かね。

これで 終わるか…。

⚟歌! 邪魔するぞ!

いきなり すまねえな。 ちょっと いいか?

いいよ。 何か あったのか?

西村屋と仕事するって ほんとか?

んなわけねえよな?

お前 これ…。

いや これは…。

これは 蔦重にだよ。

ああ… そうか。

そうだよな。

はあ…。

どれ。

うん?

これ あん時の遣手か?

うん。

その娘も 水茶屋で見かけたろ?

ああ…。

一体 何 描いてんだ? これ。

「恋心」だよ。

うん…。

いや すげえ いい絵だけど➡

こりゃ 売り方が難しいな。

別に売らなくてもいいよ。

売ってほしいと思って 描いたもんじゃねえし。

じゃあ 何で描いたんだ?

俺が 恋をしてたからさ。

お前 おきよさんみたいな人 見つけたのか!

いや ここんとこのお前 見て➡

いい人 探してんじゃねえかって 思ってたんだよ!

誰だよ?

こん中に いんのか?

んだよ? 言えねえような相手か?

いや。 誰だ?

俺に女ができんのが そんなに嬉しいのかって…。

当たりめえだろ!

おきよさんと一緒になった時のお前 そりゃ 楽しそうでよ。

できれば また そうなってくれねえかって 思ってたんだよ。

で 誰なんだよ?

…言えねえな。

俺が好きなだけで 向こうにゃ 脈はなさそうだし。

じゃあ 俺が橋渡ししてやるよ。

いいよ。 遠慮すんな。

いいって…。

んじゃ うまくいったら教えてくれよ。

俺 蔦重には言わねえよ。

…は?

俺 蔦重とは もう組まない。

このような扱いは ひどくねえか?

常なら 絵師の名が上だろ?

お前 そりゃ 物によりけりだよ。

「看板娘」は お前の絵より「仕掛け」を 売り出してえとこがあったし➡

お前の絵を押し出す「十躰」は 逆になってんだろ?

けど それでいいかって 俺に聞かなかったよな?

じゃあ 分かった。

これからは お前の名を必ず上にする!

西村屋の息子が面白えんだよ。

あんなこと やりてえ こんなこと やりてえって➡

山のように言ってきてさ。

その一つ一つが 「そう きたか」ってな具合でさ。

面白え本屋は なんも 蔦重だけじゃねえって。

いや… んなこと言ったって お前➡

吉原 どうすんだよ?

皆 お前が立て直してくれるって 頼りにしてんだ。

お前だって 恩を受けてんだろ!?

そこは 俺なりの恩の返し方をしてくよ。

女郎絵を よその本屋と 請け負うっていう手もあるだろうし。

んなこと言うなよ…。

頼む!

何でもするから 考え直してくれ!

じゃあ 俺を あの店の跡取りにしてくれよ。

あの店 俺にくれよ。

そりゃ できねえよ。

おていさんもいるし ガキも生まれるし。

大体 何で そんなこと!

何でもって言ったくせに。

蔦重は いつも そうなんだ。

お前のため お前のためって言いながら➡

俺の欲しいものなんて➡

何一つ くんねえんだ。

…それ どういうことだ?

おていさんと子 とびきり大事にしてやれよ。

歌麿!

♬~

(雨音)

♬~

「知らねえうちに 嫌な思いを たくさん させちまってたんだな」。

「大事にしてたつもりが➡

いつの間にか 籠の鳥にしちまってた。➡

悪かった。➡

あの日から 20年➡

俺についてきてくれて ありがとな。➡

とびきりの夢を見させてもらった。➡

ありがとう。➡

体は大事にしろよ。➡

お前は 江戸っ子の自慢 当代一の絵師なんだから」。

♬~

お帰りなさいませ。 おう。

(瑣吉)おう どうだったのだ? 歌麿は。

歌麿は もう うちとは やらねえってよ。

えっ!? や… やらねえって どういうことですか?

もう…➡

うちでは描かねえってこった。

♬~

その絵 拝見してもよろしいですか?

うん。

♬~

こりゃ どういった女絵で?

恋心を描いたって言ってたなぁ。

恋? うん。

(雨音)

う…。

あ…。 おていさん?あ…!

女将!あっ…。 おていさん!う…。

おていさん…。あっ…。 (瑣吉)女将!

みの吉! 産婆さん 呼んでこい!

(瑣吉)産婆! (みの吉)は… はい!

(たか)お嬢様 しっかり!

大丈夫だ。 な? 大丈夫だ! ⚟(走る足音)

⚟(みの吉)お産婆さん 連れてきました! どうぞ!

あ… うう…!

ちょっと ごめんよ!

はい!

あ…! はあ… はあ… う…。

こりゃ 産んじまうしかないね。➡

湯 沸かしとくれ! はい!

もう… もう 産まれるのですか?

今 産まれたら…➡

生きてはいけませんよね?

(荒い息)

何か ございませんので!?

子を 腹の内にとどめる手は!

ないね。

あ… あっ!

産んじまいましょう!

素直に産んじまわないと➡

お嬢様も どうなるか 分かりませんよ!

(荒い息)

この子を…➡

旦那様に差し上げたいのです…。➡

子を育てる喜びを…➡

旦那様に…。

あ…! ああ…!

おていさん!

大丈夫だ… 大丈夫だ。

男は出てっとくれ。

お願いします!

あ…! ああ…。

(ていの泣き声)

♬~

どうか おていをお助けくだせえ!

女将さん! 聞こえるかい?

しっかり 気 持つんだよ!

(たか)大事ないですよ!

子も出てくる間に 不思議と月が満ちて➡

「竹取」が 三月で大人になったみてえに…。

(たか)お嬢様?

女将さん! お嬢様!

女将さん! 女将さん! お嬢様! お嬢様~!

♬~

⚟(いななき)

(水野為長)いよいよ 大老。➡

これよりは 更なる高みより 政をなさるのでございますな。

⚟(いななき)

将軍を出すのは 田安家の念願であった。

無論 大老は将軍ではないが➡

此度においては 国の舵取りを任された。

いささか 不敬ではあるが➡

ここは ひとつ➡

将軍になったつもりで 事に当たろうと思っておる。

大権現様も 殿こそがふさわしいと お認めになったのでございましょう。

⚟(いななき)

参る。

はっ!

⚟(いななき)

(家斉)松平越中守➡

先日 その方より出された➡

「早く下城したい」という願いであるが➡

今も心変わりはないか?

はっ。 相違ございませぬ。

(家斉)そなたの下城が➡

然様に遅くなるのは 何故か?

(定信)「将軍補佐」と「老中」を 兼任しておるゆえと存じまする。

今の上様ならば もはや 補佐役などは ご無用。➡

老中にも 頼もしき顔ぶれが揃いました。

よって➡

両お役目を お解きいただきたく。

相分かった。➡

では 「将軍補佐」および「老中」の役目を 許すこととす。

ありがたき幸せに存じます。

(家斉)では 越中守。

(定信)はっ。

これよりは➡

政には関わらず ゆるりと休むがよい。

フッ…。

これよりは 余も 将軍として励むとしよう。

それがしは 越中をおいて ほかに➡

この難しき形勢を 乗り切れる者はおらぬと。

(信明)恐れながら 難しき形勢とは?

朝廷 オロシャ…。

朝廷もオロシャも 素晴らしき越中守が 見事に片をつけてくださいました。

まこと そればかりではございませぬ。

越中守の倹約のおかげで➡

御公儀の御金蔵には➡

10万両も蓄えが増えましてございます。

(一橋治済)越中。

上様のため 徳川のため➡

まこと 我が息子のため➡

ご苦労であった。

ささ 下城されよ。

心おきなく 願いを叶えよ。

♬~

(戸が閉まる音)

⚟(笑い声)

私ではないか…。

(笑い声)

私ではないか…。

(笑い声)

私ではないか…。

(笑い声)

私ではないか!

嫌がられようとも 煙たがられようとも➡

やるべきことを やり通したのは 私ではないか!

クズどもが…。

地獄へ…➡

地獄へ落ちるがよい!

けれど この事態を呪ったのは 越中守様 ただお一人。

何が驚きってね こいつは 越中守様自らの願いってんだから…。

江戸っ子は この失脚劇に大喜び。

もっと知りたかないかい? おう!知りたい!

おっ 1枚くれ。

毎度。

♬~

(定信)そなたが私に何の用だ?

♬~

こんなものは 紙クズですよ。

でっけえ紙風船に ぶら下がって。

源内先生が生きておられるかもしれぬ?

うわ~! 七ツ星…。

源内は それ故に捕らえられたのか?

源内先生…。 嘘だろ?

何だよ。 何で…。

源内先生が 実は生きている…。

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