All language subtitles for べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~(31)我が名は天 - [1440-1920@KFMVFR.NV7-hevc10_q 230_u P7][字]

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Original subtitles

(雷鳴と雨音)

(松本秀持) あっ… ご無礼仕ります!➡

ただいま 報告が参りまして➡

利根川が決壊いたしました!

(雷鳴)

(一橋治済)時が… 来た!

(雷鳴) ハハハハハ…。

(雨音)

(松本)利根川の堤が壊され 大水となり その勢いは収まることを知らず➡

江戸市中にも 水が押し寄せております!

(田沼意次)勢いは どれほどか?

(松本)はっ。 報告によりますと➡

永代橋 新大橋など おもだった橋は 既に流され➡

本所 下谷などでは 胸まで達した水に 人も家も のまれる有様です!

(松平康福)胸まで…! すぐに 舟を出せ。

取り残された者たちを救い出せ!

(松本)はっ! 直ちに人を向かわせます!

(長谷川平蔵宣以)待たせたな!

市中!

♬~

よいしょ!

(蔦屋重三郎) あと頼む。 入り口には 土俵な!

分かりました!

よいしょ! よし もう一ふんばり!

はい! よいしょ!

(てい)これを。 はい!

本は 全て上げ終わりました。 ありがた山。

(つよ)旦那様! あ?水が! 水が…!

♬~

来んな! 引け~!

お前も! (みの吉)はい!

引け~! 引け~!

(2人)引け~!

♬~

♬~

蔦重たちの言霊のおかげ➡

…では ありませんが➡

連日 降り続いた 激しい雨はやみ 水が引き始めました。

けれど その傷痕は大きく➡

数多の者が 住まいを失いました。

(意次)ただいま 各所に お救小屋を設け 施しを始めました。➡

握り飯のほか ろうそく 塩 飲み水を手配し➡

仮住まいの普請も指図いたしました。

(徳川家治)今後 米の値 物の値も上がろう。 そこは?

米 水 油➡

更には 材木 船賃などの値上げも禁ずる 触れを出しましてございます。

ただ この混乱の中 どこまで効き目があるかどうか…。

ともかく 市中の暮らしを第一に。 (意次)はっ!

んん…。

上様!

ああ… 案ずるな。

このところの長雨で 風邪でもひいたのか 体が重くてな…。

♬~

(大崎)お呼びにございますか?

(知保の方)上様が ご不調のようで➡

何か 滋養のあるものを お見舞い申し上げたいのじゃ。

では…。

「醍醐」などは いかがでしょうか?

(せみの声)

ありがとうございました!

(つよ)はい どうぞ。 (北尾政演)ありがとうございます。

それでね 姐さんと 仲よく しけ込んでましたら➡

そこに流された船が ど~んと!

(笑い声) (唐来三和)何でえ そのくれえ!

うちなんか 生き別れた女房が 流れてきてよ!

それで どうしたんだい? 俺の顔 見たら➡

ものすごい速さで泳いで逃げやがった! (笑い声)

これでいいか? (喜多川歌麿)あっ ありがた山!

助かるよ。

そんなに ひどかったのか? 先生んとこは。

2階のない家だから 物を逃がせなくて。 ああ…。

先生たちは 無事さ。

あ 吉原は? 床上少しで済んだらしいよ。

んじゃ 皆 大事なく?

燕十さんが 顔 見せねえんだよなぁ。

まぁ どっかの賭場にでも 入り浸ってるだけだろ。

だな。

(みの吉)旦那様。

これで よろしいですか? おお! うん。

よし! んじゃ 一緒に出るぞ。 どこ行くんだ?

新さんとこに。 深川は 随分やられちまったみてえで。

(歌麿)ああ…。 (てい)旦那様!➡

これを おふくさんに。

早えなぁ。 ありがた山。

くれぐれも よろしくお伝えくださいませ。 おう。

通るよ。 (小田新之助)ああ 気を付けて。

大水の被害が 比較的少なかった長屋には➡

幕府のお救小屋から あふれ出た 町人や流民たちも➡

身を寄せ合っていました。

(虫の羽音)

(ふく)はい。 ありがとう。

(子供)もらった。

よし!

新さん! おふくさんも ご機嫌どうで有馬の大入道。

(虫の羽音)

これ うちのやつからで。

これ… おていさんが作ってくれたのかい?

とよ坊のことが 気になるみてえで。

それから これ。

気休めにしかならねえけど。

ああ。

…蔦重!

新さんにじゃねえよ。 おふくさんに。

おふくさんが食わねえと とよ坊が 干上がっちまうだろ。

ほんに まぁ ありがたいよ…。

まこと かたじけない。

いえいえ。

ただ 皆さんに配るほどのものはねえんで お口巾着で。

決まり巾着。 へえ。

あと 新さん。

これの筆耕を頼めますか? うん。

ありがたいが これは往来物であろう。 なにも 今 出さずとも…。

往来物は いつ 板 作ってもいいんで。

紙と墨は ここに。

まことに 何と礼を言っていいのか…。

⚟(長七)新さん。

(新之助)おう 何だ? (戸が開く音)

(長七)山本町の旦那衆が タダで 味噌 下さるって。

寺で配ってるってよ。

分かった。

(男)米はねえのか 米は! (女)この子に死ねってのかい!?

すみません 本当にすみません!

早くしてくれよ!

味噌は まだあります!

大変になりそうだなぁ…。

…え?

長谷川様?

おお 蔦重! へえ!

何でえ 文無しになったのか?

いえ 届け物の帰りで。

長谷川様は?

実は 先日 「御先手弓頭」になってな。 はぁ~!

次は いよいよ奉行かってことでな➡

こうして 日夜…➡

市中を見回ってんのさ。

フフ… それは お頼もしきことで。

ところで 日本橋は大事ねえか?

盗みや押し込みも増えておるゆえ 何かあったら すぐに申せよ。

では 御公儀は お救い米は もう出せぬのですか?

皆 困ってるようなんですが…。

とりあえず 出せるものは 出してしまったのではないかの。

大水の手当てで普請もあるし 物入りでもあるし。

もはや 裕福な町方の助けが頼りだ。

(磯八)兄ぃ! 兄ぃ!

向こうで 喧嘩が!

何!? じゃあ 蔦重 またな。

へえ。

私たちが 救いの手を差し伸べましょうよ。

(村田屋治郎兵衛)ほかの町を助けるってな 通油町は厳しいだろ。

(松村屋弥兵衛) 手前のことだけで いっぱいだよ。

(釘屋四郎兵衛) 流された堀の渡し場の普請も➡

町でやんなきゃだしなぁ。

そこまで かかんねえでしょ。

(村田屋)それがよ 材木も普請の手間賃も 跳ね上がってんだよ。

その辺 上げんなって お触れ 出ませんでしたっけ?

(松村屋)んなもん 効くもんかい!

米はもちろん 紙も墨も板も絵の具も これから どんどん上がるって話さ。

おめえも 覚悟しといた方がいいぜ。

(ため息) どっかから 金 降ってきませんかね?

(鶴屋喜右衛門)どうやら お上も そう思ってるようですよ。え?

何です? それ。

そう。 田沼様が考えた新しい財政の仕組み➡

「貸金会所令」は➡

なんとも間の悪いことに➡

大水の直後に 広く知れ渡ることになったのです。

(米次)俺たちに出せってんですかい? お大名に貸すための金を!

(長七)ああ。 お救い米も ろくに出しやがらねえくせによ➡

取れるもんは 取ってけって!

(ナベ) 血も涙もないのかい!? お上ってなぁ!

何でも その金で てめえらの屋敷を直すって話だぜ。

おい! ええ…。

お上ってのは 私たちも生きてるとは考えないのかね。

貸金会所令は あらゆるところで誤解を生み➡

田沼様にとって 逆風となってしまったのです。

(松平定信)ご老中方 少し よろしいか。➡

溜間 帝鑑間より お願い申し上げる。➡

民草より金を取り立てる 貸金会所の制を➡

直ちに取りやめにしていただきたい。

これは 皆様方に 金を都合するための…。

以前にも申したが 諸国の民は 飢饉を乗り越えたばかり。

市中も 此度の大水で困り果てておる。➡

その者らより取り立てた金で 我が身を凌ぐなど➡

末代までの恥さらし! 武士の風上にも置けぬ。

将軍家にお仕えする身とし 取り下げとするまで一歩も引かぬ覚悟。

然様な無分別なお振る舞い➡

とても 越中守様のなさることとは思えませぬ。

是か非かの御裁可を下さるのは 上様。

決められたのは 上様にございますぞ。

(定信)窮すれば 上様を持ち出す。

虎の威を借る狐とは そなたのことだ。

(意次)申し訳ございませぬ。 この件に関しましては➡

月次御礼のお席にて 上様に 直に ご意向を伺う➡

この形では いかがでございましょう?

ならぬ。

甘言を弄し あらかじめ 上様を籠絡するつもりであろう。

今 ここで返事をせよ。

上様のご意向なき 我らの返答など 何の値打ちもござらん。

今 ここで返事をせよ。

(治済)それで つまるところは➡

やはり 月次御礼でとなったのか。

(定信)あたう限りの大名から 取りやめの嘆願を集め➡

上様に申し出る次第です。

一橋様にも ぜひ 一筆頂きたく。

然様なことをせずとも 天は見ておられようぞ。

ただしき者は…➡

誰か。

そなたが 手ずから作ったのか?

何か滋養のあるものをと 思ったのですが➡

随分 ようなられたようで➡

余計なこととなってしまいましたか。

いやいや 嬉しいぞ。

醍醐。➡

父上も よく食しておられた。

はい。 そのころには 田安が作り納めておったと聞き➡

越中守様に 作り方をお教え願いました。

ああ…。

…しかし 食べつけぬものは 体に障ってしまうこともあるからのう。

そうなれば また 医師を案じさせることとなろうし。

田安は 取り潰しが決まっております。

何卒 一口でも お召し上がりいただければと➡

越中守様も仰せにございました。

そうであったな。

では 毒味を。

はっ。

♬~

例の お大名に貸す金を出せって話➡

俺も 初めは驚きましたけど➡

どうも 集めた金は 増えて戻ってくるみてえで。

よく出来た仕組みだと思いますよ。

触れ込みは そうであれ 戻るかどうか分かったものではなかろう。

けど 新さんが 怒ることでもねえと思うんでさ。

取られるのは 家主で 新さんたちは 取られねえ。

…そうなのか? そうなんでさ。

その辺も ちゃんと考えられてる。

蔦重は 相変わらず 田沼贔屓だね。

…え?

考えているふりをしてるだけさ。

だって 家主は金を出せと言われたら 店賃を上げるさ。

米屋は 米の値を上げるし 油屋は 油の値を上げる。

庄屋は 水呑百姓から もっと米を取る。

吉原は 女郎からの取り分を増やすだろうね。

つまるところ ツケを回されるのは➡

私らみたいな 地べたを這いつくばってるやつ。

世話になってる身で 偉そうで悪いけど➡

それが 私が見てきた 浮世ってやつなんだよ 蔦重。

⚟(赤子の泣き声)

⚟(女)おふくさん…。 ⚟(赤子の泣き声)

(ふく)どうぞ。 ⚟(赤子の泣き声)

(赤子の泣き声)

あの子にも乳をあげなきゃ。 (赤子の泣き声)

ちょいと 坊を見ててくれるかい? (赤子の泣き声)

坊 おいで。 (赤子の泣き声)

(赤子の泣き声)

蔦重。 (赤子の泣き声)

(赤子の泣き声)

♬~

くたびれねえんですかね あっちこっちに 乳やって。

うちは 蔦重のおかげで➡

少しばかり いい目を 見させてもらっているからと言っていた。

私は 人に身を差し出すのには 慣れているからとも。

…何も言えねえです 俺。

俺もだ。

(ふく)困った時は お互いさまですから。

♬~

(定信)上様が お出ましにならぬ?

初めてではないか? 上様が 月次御礼をお休みになるのは。

これでは 訴えられぬな。

もしや 謀ったか。

何か聞いておるか?

ここのところ 大水の件で かかりきりで。

(足音)

(稲葉正明)主殿頭様。

あちらも予期せぬことか。

昨日の夜半に腹痛を訴えられまして。

食あたりということか?

しかしながら その日の毒味役で 異変のあった者はおらず。

故に 医師たちは そもそも調子を崩されておられたゆえ➡

常なら平気のものでも たまたま障ってしまったのであろうと。

主殿頭様。 上様がお召しにございます。

(意次)醍醐を食された?

うむ…。

越中の指南で お知保が大奥にて 手ずから作ったな…。

お二人のうち どちらか もしくは➡

お二人ともに謀られたということでは ございますまいな?

来し方を辿れば 2人とも 余に含むところもあろう…。

故に 毒を盛る…。➡

考えられぬことではないが…。

その方々を 表に出すわけには…。

そこが あの者のねらいにございますか!➡

私には あの者の考えていることが 分かりませぬ。➡

何故 かような 無益なことを繰り返すのか!

あやつは…➡

天に なりたいのよ。

(家治)あやつは 人の命運を操り➡

将軍の座を決する➡

天に なりたいのだ…。➡

そうすることで➡

将軍など さほどのものではないと➡

あざ笑いたいのであろう…。

将軍の控えに生まれついた➡

あの者なりの 復讐であるのかもしれぬな…。

とはいえ お知保が絡んでおる上は➡

奥医師に まことのことを告げるわけにもいかぬ…。

誰か… 毒おろしの得意な医者はおらぬか?

かしこまりました。

口の堅い医者を連れてまいりまする。

余には まだ…➡

生きて守らねばならぬものがある!

♬~

上様の具合が およろしくない?

どうも先日より 田沼様が 新しき医師なども召されておるようで。

…大崎。

まさか 私が 食べ慣れぬものを お贈りしたゆえではあるまいな?

お方様!

今のお言葉 決して口になさいますな!

もしも 然様なことであれば➡

醍醐作りに関わった者 何人の首が飛ぶか分かりませぬ!

あ…!

♬~

大事のうございます。

私が お守りしますゆえ。

♬~

うう…。

う… うう… う…。

大奥より 主殿頭が医師を変えたゆえ 上様の具合がお悪くなったとの訴えじゃ。

(水野忠友)主殿頭殿が 医師を使い 毒を盛らせたという噂も出ておりますな。

うむ…。

もはや 我らも 土産は考えた方がよいかもしれぬな。

土産?

土産がなくば 我らも一蓮托生となろう。

め… 目通り差し控えとは?

(康福)上様の具合が 再びお悪くなられ ひどく お怒りなのだ。➡

そなたの推挙した医師らのせいであると。

あ… ハハ… なんと…。

それは 事情を知らぬ者の妄言かと。

とにかく そなたが手配した医師が よくなかったと お怒りじゃ。

首座としては 然様な者を 登城させるわけにはまいらぬ。

上様に 直にお確かめくださいませ!

…で 上様のお加減は?

う~ん…。

のう 主殿頭。

ここは ひとつ 自ら退くことを考えてはどうじゃ?

その方が まだ そなたの負う傷も 浅く済もう。

自ら退く覚悟を見せれば 毒を盛った疑いも晴れようというもの。

上様に毒を盛る理由が この私のどこに!

上様だけが頼りの この私のどこに!?

そなたのために言うておる!

自ら退いた方が 家名も禄も守れよう。

このままでは 全てを失いかねぬぞ。

うう… う…。

うう…。

♬~

⚟(三浦庄司) 殿。 水野様がおいでになりました。

此度 御貸付金会所 印旛沼の干拓も 取りやめと相成りました。

遠からず 蝦夷も 同じくとなる運びとなりますかと。

…上様のお加減は いかがで?

お変わりなく ご息災にございます。

あ~…。

上様のお加減は?

♬~

老中の職…。

上様にお返しいたす。

♬~

そして 天明六年八月。

西の丸…。

もう… 時もなさそうじゃ。

故に 大事なことを一つだけ…。

田沼主殿頭は…➡

まとうどの者である。

(徳川家斉)まとうど?

臣下には 正直な者を 重用せよ…。

(将棋を指す音)

(家治)正直な者は…➡

世の ありのままを 口にする。

それが…➡

たとえ 我らにとり 不都合なことでも。

政において➡

それは ひどく 大事なことだ。

はい 父上様。

♬~

長生きひとつ できぬ➡

不甲斐ない父で➡

すまぬな…。

家基!

え?

うう… 家基…。

家基…。

家基…!

あ… うう…。

悪いのは… 父だ。

全て…➡

そなたの父だ…。

よいか…➡

天は見ておるぞ!

天は 天の名を騙る おごりを許さぬ!

これからは➡

余も 天の一部となる…。

余が見ておることを➡

ゆめゆめ 忘るるな!

♬~

上様!

上様!

今の…。

西の丸様と 家基様を間違えておられた。

はあ… おいたわしや…。

もはや 夢と現もお分かりならぬように…。

お亡くなりになりました。

♬~

西の丸様。

上様には及びませぬが➡

これからは この父が 西の丸様をお支え申し上げます。

どうぞ ご案じなく。

♬~

世の節目となる 大きな死。

その一方 市中の片隅の小さな➡

小さな死。

今日は ついておったな。

(すすり泣き)

え?

新さん!

(すすり泣き)

え…。

おふく…。

とよ坊…。

おい…。

おい…。➡

ふく… 坊!➡

ふく!

ふく! おい… ふく!

返事してくれよ! ふく!

なあ… ふく!➡

ふく… 返事してくれよ おい!➡

ふく… ふく! ふく!

いらっしゃいませ!

ご確認を。 おう。

(走る足音)

(米次)旦那!

どうしました?

おふくさんが…。

…え?

(足音)

請け人だ。

新さん…。

♬~

そなたが 請け人の蔦屋か。

はい…。 一体 何が?

恐らくは 空腹ゆえ盗みに入り 争ったあげくというところ。

⚟(長七)おい! そいつか!

⚟(男)お許しくださいまし! お許しくだせえ!➡

お… お許しくだせえ! お許しくださいませ!

お… お… お許し… お許し…➡

お許しくだせえ! お… お許しくだ…➡

お許しくださいませ! お許し…➡

お許しくださいませ~! ああ… あ…➡

おら… あ… おら…。 (赤子の泣き声)

(赤子の泣き声)

(赤子の泣き声) わ… わ… 私が…➡

あの家には米があるんじゃないかって 言っちまったもんで…。(赤子の泣き声)

この人 魔が差しちまって…! (赤子の泣き声)

(男)とんでもないことを いたしました! (赤子の泣き声)

(女)申し訳ございません! (赤子の泣き声)

(赤子の泣き声)

…この者は 俺ではないか。 (赤子の泣き声)

(赤子の泣き声)

(赤子の泣き声) 俺は…➡

俺は どこの何に向かって怒ればいいのだ!

(赤子の泣き声)

♬~

新さん。

よかったら うちに来ねえですか?

あそこにいたら 気が ふさぐばかりじゃねえですか?

体も きついでしょうし。

♬~

もう どこまで逃げても 逃げきれぬ気もする。

いや…➡

もはや 逃げてはならぬ気もする。

この場所から…。

♬~

我々 打ちこわすべし。

打ちこわしなんて べらぼうじゃねえですか!

田沼の手先に話せることはないな。

見苦しい! 犬を食えと!

盗賊同然の主殿。 皆 田沼が招いたものであろう。

田沼様を。 生贄として。

懲りもせず けしからん!

一気に攻め込むぞ。 喧嘩だな。

手ぬるい! え?え?

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