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ひょ…表在性?
いわゆる霜焼け
もう少しで 凍傷になるところだったわね
こんな機械鎧で長時間吹雪の中歩いたら
接続部分の肉が凍傷になるのよ
潤滑油も変えなきゃ 動きが鈍るし
バッカニアとかいうヤツの機械鎧は違うのか
だめだ 先生
この頭絡まって取れん
あっ 僕の頭
ここの機械鎧はね 柔軟性と軽量性
加えて 寒さに強いものでなくてはならないの
試行錯誤の結果生み出されたのが
ジュラルミン 炭素繊維
ニッケル 銅などを組み合わせた機械鎧
かぁ 普通に鉄だと思ってた
どうりで破壊できねぇはずだ
おい先生
何もかも話しちまうつもりじゃねぇだろうな
あらいいじゃない
こちら天下の国家錬金術師よ
本物か
銀時計持ってるって
こんなのが少佐相当官
北に長くいるつもりなら
寒冷地仕様の機械鎧へ付け替えなさい
専属の技師は
ラッシュバレーにいるよ
客が北国に来るってのに
説明も付け替えもなし
ああいや 北に来るって話してなかったから
死にたくなければ
出張してでも付け替えてもらうことね
へい
コーヒー代100センズ
汚ぇ
東方司令部のよりまずいし
油断する方が悪いのよ
で そんなノーマル機械鎧で
何しにここへ来たんだ
司令部も通さず 単身で
そうだ
アームストロング少将に力を借りようと
紹介状持ってきたのに
あの女将軍 人の話も聞かんで
オレのアンテナをむしるだなどと
呼んだか 赤チビ
あっ 赤
なんだ 文句があるならさっさと言え
毛 毛が
かっちょ悪い
さて
お前たち 弟のアレックスと親しくしていると聞いた
ヤツは元気か
あっ ああ
相変わらず筋肉もりもり
元気いっぱいですよ
ちっ
ちっ
まあいい
それより
司令部も通さず私に会いに来た理由を聞かせろ
その鎧が空っぽな理由も包み隠さずすべてだ
なるべく 人に聞かれたくない話なんだけど
気にすることないわよ
ここのメンツは訳ありが多いもの
人に聞かれたくない話なんて 珍しくもないわね
でも 知られたら軍法会議ものの話とかあるんだけど
それくらいのことは私もやっている
兄さん ちょっと
話さないと許してくれないと思うよ
でも ウィンリィが人質なんだ
あっ よし
大総統や人造人間のことは 言わない方向でいこう
何を話してる
さっさとせんか
じゃあ あくまで元の体に戻るための旅ってことで
なるほど
それでこの白黒猫を連れた娘を捜しているのか
うんうん
よく分かった
じゃあ協力してくれる
貴様らが 深く物事を考えず
うかつな行動で騒ぎを広げる
粗忽者であることは分かった
そんな者を私の城に置きたくない
まったく
中央のヤツらはなぜこんなのを野放しにしておくのか
さっさと出ていけ
と言いたいところだが
錬丹術には興味がある
貴様ら その錬丹術の娘とは知り合いなのだな
ええ まあ
この国にはない技術だ 欲しい
技術はいくらあってもいいものだ
特に ドラクマという大国と接しているこの地ではな
使い方によっては
錬丹術もよい武器になりそうだ
ちょっと待ってください
錬丹術は 医学に特化した技術ですよ
それを…
やかましい
国の内側でキャンキャン吠えるだけの狗めが
貴様らの生活の安寧は
国境を守る者あってこそだということを忘れるな
北の国境線は私が引く
その力になるなら どんな技術でも頂く
錬丹術の娘捜しは我々に任せろ
貴様らは要塞を出るな
それとマイルズ少佐
はっ
こいつらを働かせろ
働かざる者食うべからずだ
ごもっとも
なかなかハードな経歴を持つヤツらですな
そこそこ修羅場慣れしていそうだが
中身はまだ甘ちゃんだということがよく分かった
それと 我々には話せない秘密があるということもな
なあ 仕事って何させられるんだよ
ここの連中は訳ありなのが多いって言ってたけど
あんたも何かあるのか
オレたちの秘密だけ根掘り葉掘り聞かれて
フェアじゃねぇよ
知りたいか
赤い目
イシュヴァール人
なぜだ
イシュヴァール出身の軍人は
殲滅戦の前に粛清されたって
私には確かにイシュヴァール人の血が流れている
だが 祖母 父
ちなみに妻も違う民族だ
この肌と目の色は 祖父の血が濃く出ている
アメストリス人よ
我が先祖の地イシュヴァールでは随分やってくれたな
イシュヴァール人こそうちの田舎を焼いてくれたり
オレたちの幼なじみの両親をよくも殺してくれたな
ちょっと 兄さん
すまない
そういう切り返し方をしてきたヤツは
初めてだったからね
オレを試したな
いや 失礼
あの内乱の後
やたら哀れみの目で見られることが多くてね
正直 うんざりしてたんだ
だが君は違った
まあ イシュヴァール人には命狙われたり
誘拐されそうになったり 和解したり
濃ゆいおつきあいしてっからなぁ
それに 人と人なら民族を超えて
対等に話し合えるはずだ
マイルズ少佐は殲滅戦の時も軍に在籍してたのか
ああ 当時からアームストロング少将の補佐だった
ここに赴任してすぐ殲滅戦が始まり
祖父をはじめイシュヴァール人の親族は
東の地で殺された
私は軍の粛清規約にわずかに外れていて助かった
軍を憎んだりしなかったのか
君は本当になんでも聞くんだな
無知な自分がイヤなんだ
気に障ったんなら謝る
国家錬金術師が無知ねぇ
軍のやったことは憎んだよ
それと同時に
私を補佐として使い続けた少将に疑問を持った
イシュヴァールの血を引く私がいることで
ここにいる兵たちの間に波風が立つかもしれない
だのになぜ追放しないのか
少将に食ってかかったことがある
ここブリッグズは 何があっても落とされてはならぬ地
末端の兵一人一人が
主である私の意思の下
強く かつ柔軟に それでいて何事にも動じない
屈強な一軍であらねばならない
つまり
差別などやってる暇はない
貴様の中に流れる多様な民族の血は
多様な価値観で
さまざまな角度からこの国を見ることができる
生まれも育ちもアメストリス人である私が上に立つには
貴様のような者が必要だ
四の五の言わずついてこい
マイルズ
実に合理的 そしてごまかしのない言葉だった
それでももし 私の中のイシュヴァール人の血が
国軍を許さぬと騒いだらどうするかと聞いたら
少将はなんと言ったと思う
よろしい かかってこい
国軍代表としていつでも決闘を受けてやる
だとさ
うぇ やな女
後ろに部隊を並べといて言うかよ
いや あれはマジで
サシでぶった斬ってやる
って目だったね
ここの掟を知っているか
弱肉強食だっけ
そうだ 力なき者は死に
力ある者は生き残る
24時間365日変わることのない真理
実にシンプルだ
そこには下っ端もボスも
人種も民族も 男女の違いもない
これも弱肉強食
君が運が強い者だったから生き残った
つらら落としのヤツらサボったな
君たちの仕事だ
これが終わったら中を案内するよう
部下に言っておこう
くそっ 届かん
あれっ まさか
ファルマン准尉
エルリック兄弟
なんでここにいるんだよ
そっちこそ 北方司令部勤務じゃなかったっけ
いや 北方司令部から更にここに飛ばされてね
少尉になったんだ
ああ
そっか 昇進おめで…
でもなんでつらら落とし
こんな超下っ端の仕事してるってことは
出世コース外れたね
言うなっ
ここが開発層だ
おおっ なんだこりゃ
アームストロング少将の意向でね
国内最先端の技術を集結して 兵器開発を行っている
戦闘用の機械鎧も
そう 次こっちね
ここが ブリッグズの最下層だ
あったけぇな 上とは大違いだ
要塞内の生活ラインがここに集まっている
要塞上部が攻撃されても
地下にあるこの心臓部は屁でもないのさ
おら 邪魔だ どけ
フラフラ歩いてんなよ
ごめん
おいボビー こっちだ
この管だ
これ
地下からだよ
何っ
なんか岩を掘ってるような
まさかドラクマのヤツら 要塞の下に地下道を
近いぞ
めんどくせぇ
ああ めんどくせぇ
めんどくさくて 死にそうだ
けど 死ぬのもめんどくせぇ
ゾルフ·J·キンブリー
ここに来る貨物列車で重傷を負い
ふもとの病院に収容されたそうです
ブリッグズ支部で全面協力してくれと
紅蓮の錬金術師は受刑中ではなかったか
釈放されたそうです 大総統の命令で
気に入らんな
何事だ
侵入者あり 地下からです
何っ
人造人間
くそっ
オレたちが人造人間に対抗する方法を探しに来たこと
お見通しかよ
寝るな
ん 何
えっ いや ほら
セントラルのお父様から話は聞いてんだろ
そっ そう
僕たちただ元の体に戻る方法を探しに来ただけで
お前ら 誰
穴 掘る
めんどくせぇ
ああ めんどくせぇ
こいつ ひょっとして
お父様や大総統から 僕たちのこと聞いてないのかも
貴様 やはりドラクマの密偵だったのか
誤解だ
じゃあなぜ侵入者と親しくしゃべっている
親しくねぇって
うそをついてもだまされんぞ
(邪魔…)
うそなんかついてねぇ
オレたちはただ
うわ
ここ 広い
どこ ここ
もう 掘らなくていいのか
撃て
銃が効かんだと
ここ どこ
まずい 開発層に上がっていくぞ
追え
開発層に連絡を入れろ
オレたちも追うぞ
うん
でかっ
あったかい
動くな
消火
はっ
当たったはずだが
ボス だめです
ヤツに銃のたぐいは効きません
なんだと
非戦闘員は即時退却
警報も止めろ
ドラクマのヤツらにここの騒動を悟らせるな
ボス 持ってきやした
試運転は済んでいるのか
んなもんいらねぇですよ 開発班の自信作ですぜ
砲弾から信管を抜け
アイ マム
第1弾 装填完了
撃て
直撃
痛ぇ
痛いのも めんどくせぇ
ぼさっとするな 次弾装填
撃て
痛っ
そうだ 仕事
穴 掘る
無理だ 将軍
あいつはいくら殺しても死なない
死なない
どういうことだ
貴様 なぜあれのことを知ってる
そっ それは
とろくさいのは好かん
私の質問 答えられるところだけ答えろ
貴様 なぜあれのことを知っている
ドラクマの密偵か
違う
ではあれは密偵か
たぶん 違う
あれはお前を知っているか
たぶん知らない
あれの正体はなんだ
答えられない
あれは誰の命令で動いている
答えられないんだ
なぜ答えられん
察してくれ
最後の質問だ
貴様ら我々の味方をする気はあるのか
ここの人たちがやられるのは見たくない
あれの体がどうなってるか教えろ
たぶん 体の構造や構成要素は人間と同じだ
人間と同じか
バッカニア 戦車用の燃料を持ってこい
ヤツに浴びせる
はっ
だからムダだ将軍
あいつは火をつけても簡単には
殺せんのは先の攻撃でよく分かっている
ならば機能停止させてやるだけだ
火炎よりもきついのをくらわせてやる
ブリッグズ流を見せてやる
日本語字幕仕上げ:fayfay
ぶつかり合う肉体 さく裂する砲弾
北の守りを脅かす 人造人間との大激戦
漫遊字幕組 http://popgo.net/bbs
この戦いを制するのは我か それとも
次回 鋼の錬金術師
FULLMETAL ALCHEMIST
第三十五話 この国のかたち
立ちふさがる者は排除する
それが北の掟
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