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Original subtitles

♪~

~♪

(マーリン) やっぱり王都は華やかだな

(次期魔王)困ったね

あんな へんぴな田舎の街ひとつ 潰せないなんて—

どういうことなの?

(グリスト) はっ 面目次第もございません

(次期魔王)それで あの獣人の女はどうしたの?

(グリスト)それが いまだに行方がつかめず…

(次期魔王)魔王軍四天王… 期待しすぎたかな

(グリスト)くっ…

(次期魔王)意のままに操れる すごいモンスター軍団を作るって—

言ったよね

それ 大陸侵攻の切り札だよ

分かってるのかな?

(グリスト) 重々(じゅうじゅう)承知しております

(次期魔王)それなら 結果を見せてほしいな

次 また失敗したら そのときは居場所がなくなるよ

はっ 肝に銘じて

(グリスト)クソッ!

何の手がかりもないのに どうやって捜せというのだ

あの女を!

くっ…

(ミシュル) 難儀されているようですね

(グリスト)きさま

よくも ぬけぬけと 俺の前に姿を現せたもんだな

(ミシュル) まだ報酬を頂いていませんので

ふざけるのも いいかげんにしろ!

あの女 王都へ向かってますよ

ん?

騎士団ではなく Sランクの冒険者に護衛されてね

(グリスト)くっ!

なぜ そんなことを知っている?

汚名は返上しなければ なりませんからね

くっ…

よろしければ 奪い返すお手伝いをしますが?

フン… とことん ふざけたやつだな

フフッ

(ユイ)それじゃあ 次のクエスチョン

ひねくれた人が 曲がっているといわれる—

体の部分は つむじと どこ?

(クロス)鼻 (シリカ)指

(ダッガス)膝 (ロイド)えっと…

何だっけ? あそこ

あそこって どこよ?

(ユイたちの笑い声)

(クロス)ハハハハッ (茂みが揺れる音)

ん?

ウサギか

大丈夫だ 魔族はいない

(ダッガス)そうか

(シリカ)ひと休みしましょうか

何?

いや

みんな 何かをつかんだ顔を しているなと思って

(ユイ)そ… そう? (ロイド)ああ

(ロイド)さっきの警戒態勢—

自信がにじみ出てる感じだ

(ユイ)ロイドはどうなの?

俺も 今 できるかぎりのことは したけど—

正直 不安は残る

みんなの足を 引っ張るようなことだけは避けないと

(ユイ)ほら また悪い癖が出た (ロイド)えっ?

ロイドこそ もっと自信を持つべきじゃない?

自信…

あのときは…

でも 俺は まだまだ…

(クレア)ロイドさん

あなたは誰よりも すごい力を 持っていると思います

いや 俺の力なんか 師匠に比べたら…

(シリカ)私はロイドさんに 追いつこうと思って—

あの街で鍛錬していました

俺に追いつく?

俺もだ

おかげで まだ伸びしろがあるって分かった

あ…

お前が このパーティーに 加わってから—

みんな 感じていたんだ

このままじゃ ロイドに頼りっぱなしになるとな

自信っていうのは—

自分の本当の力を 理解するってことよ

本当の力…

(ユイ)自分で過小評価してたら 本当の力も出せないし—

本当の力を知らなければ それを超えることもできないわ

(ダッガス)うん (シリカ・クレア)ええ

そ… そうか

(ユイ)そう

分かった 自信を持つように努力してみる

(ユイ)プッ…

本当にロイドらしいわね

(ダッガスたちの笑い声)

(マーリン)ふーん

結構なところに 住んでるじゃないか

(マーリン)おっ? (衛兵1)待て!

(衛兵1)ここから先は 許可のない者は立ち入ってはならん

(衛兵1・2)あっ…

(マーリン)お勤め ご苦労さま

ずいぶんと手の込んだ フェイクだな

ここか

一応 礼儀はわきまえるかな

(ドアが開く音) (マーリン)ん?

(リョウエン) マーリン やはり おぬしか

久しぶりだな リョウエン

うむ 魔王戦以来の再会じゃ

(マーリン)うわっ!

(マーリン) なぜ私だと分かった?

(リョウエン)おぬしの 魔力のにおいがしたのでな

(マーリン)ああ 嗅ぎ分けられるんだったっけな

うむ おぬしのにおいの特徴は…

いや 聞いても分からないから

お前だけの特殊能力の感覚なんて

ふむ なかなかよき香りじゃぞ

今 魔導国(まどうこく)のトップに君臨しとるのは 魔王の息子じゃ

世襲か

(リョウエン)あの戦以来 魔導国は なりを潜めとる

先代の力が あまりにも強大であったからの

(マーリン)王城の中に 隠された研究室を持ってるなんて—

国王の信頼が厚いんだな

まあ おぬしの魔法を 勝手にまねて研究しとったら—

何やら こんな感じにな

研究されるような魔法は 持ち合わせてないぞ

んん…

(リョウエン)何を申すか

完全に無詠唱で 魔法を発動したり—

杖(つえ)なしで収納魔法を使う術は—

おぬしが開発したのではないか

古代魔法の仕組みを解析し 応用することでな

必要は発明の母ってやつだ

私は研究者じゃないからな

それは…

調べてほしいんだ

この半分の魔導書に—

まだ魔王を封じるだけの力が 残っているかどうかを

なんと! まさか魔王が復活すると?

(マーリン)可能性の話だ

備えはしておかないとな

よかろう

この森を抜けた先が シュベルツの街よ

そこから王都までは 1日ちょっとってとこか

あと少しね 気を引き締めましょ

(クレア) もうすぐ日が暮れますね

(シリカ)森の中で夜になったら モンスターに狙われませんか?

そんときゃ 例のクレアの魔法で なんとかなるんじゃね?

えっ… でも 不意打ちされたら 間に合わないかもしれません

ええ…

(足音) ん?

(ロイド) 探知の範囲を広げてみる

あっ… おかしい 妨害されている

(クレア・シリカ)えっ?

何だ? この霧 どんどん深くなるぞ

(ダッガス) これじゃ迷子になっちまうぞ

(シリカ) 魔法で吹き飛ばします

ストレージ!

えっ? どうして…

この霧のせいだ 魔力で妨害されている

モンスターの仕業なの?

いいえ そんなことができる モンスターは知りません

(ロイド)ああ これは おそらく魔族だ

(ユイ)でも 霧の中なら 相手も こっちを探知できないんじゃない?

だけど どんなモンスターに 出くわすか分からない

選択肢は一つだけか

(ロイド)ああ シュベルツの街へ逃げ込む

急ぐぞ!

(リョウエン)調べたぞ

それで?

まだ魔力はある

そして それは シビルの力の残穢(ざんえ)だ

そうか

ならば これはシビルの 遺言書のようにも思えるな

どういうことじゃ?

(マーリン) ロイドを覚えているか?

(リョウエン) あのときの子どもか

おぬしと山奥で 隠遁(いんとん)しておると聞いたが

(マーリン) ある日 たまたま ロイドが この魔導書に触れてしまってな

しかも適合した

ロイドにも 選ばれし者の素質があったんだ

おぬしやシビルのように… か

ああ

しかし そこへ至るのは 並大抵なことではあるまい

職業の神髄を極める 超越者の域じゃからな

(マーリン) だが 可能性があるなら—

シビルを超えるほどの力を 身につけてほしいと思った

だから 常に 実力以上の課題を与えたんだ

でも…

(リョウエン)ん?

(マーリン)子育ては 魔法のようにはいかないんだな

あの子の気持ちを 分かってやれなかった

ロイドは出ていった

そして 今—

さらわれた帝国のお姫様を エスコートして王都へ向かってる

会いに来たのか?

こんなに長く 離れていたことがないからな

あいつの声を 聞きたくなったんだ

(ユイ)誰もいないの?

(ロイド)かすかに建物が見える

(ロイド)シリカ (シリカ)あっ…

じかに魔力強化する 杖を

え… ええ

ストレージ!

ウインドエリア!

ハッ!

作戦どおりだ

あっ!

グリスト

…って 誰?

私をさらった男です

魔王軍四天王の一人

そいつには まだまだ利用価値がある

返してもらうぞ

んっ

ダッガス クレアを!

おう! ストレージ

クロス!

(クロス)んっ

おう!

(ユイ)ストレージ!

いくわよ

はあっ!

(魔導兵1・2)うわっ!

バーストはダメだ みんな 巻き込まれる

はい ファイヤーボール!

(魔導兵3・4)うぐっ!

(クロス)ふっ!

(魔導兵5)はあっ!

そうきたか

でもな…

ふっ! はっ はっ!

(魔導兵5)ぐあっ! (魔導兵6)うっ…

(クロス)ふっ ふっ んっ!

あっ…

(ロイド)あっ!

やあーっ!

なんで?

食らえ! はあっ!

(ダッガス)くっ…

(ユイ)背中—

ガラあきよ!

あっ…

くっ… ぐぐ…

(グリスト)くっ!

どうなってるの?

そんなもので俺が斬れるか

ハッ… 魔力の鎧(よろい)か

えっ 何それ?

放出した魔力で 身を守っているんだ

見抜いたか

そうか きさまがイシュタルの英雄か

ふっ!

死ね!

みんな 伏せて!

バースト!

うおっ…

(ロイド)やったか?

(クロス)後ろ! (ロイドたち)あっ!

(グリスト)その程度か

ならば 遊びは終わりだ

(ユイ)そんな…

ロイド!

(グリスト)フッ

(魔導兵たち)あっ!

うわっ!

これは… あっ!

(セリオン) 魔族なんかにクレアは渡さねえ

(指を鳴らす音)

(ユイ・ロイド)あっ!

(氷が砕ける音)

マズいですね 霧を増やさないと

(ウィル) 1人で高みの見物っすか?

ハッ! 何者です?

(ウィル)ただの通りすがり

…と言っても ウソだってバレバレっすかね

冒険者の仲間… ですね

フッ 霧が邪魔なので 元を断ちに来たっすよ

(ミシュル)できますか?

まあ あんたの トリックのネタを—

見破るくらいは 朝飯前より簡単っす

あっ これって 上から目線っすかね

(ミシュル) マウント取ったつもりですか?

まあいいでしょう

何にせよ あなたには死んでもらいますから

(セリオン)んっ

ハナっから 期待しちゃいねえが—

冒険者ってのは—

そろいもそろって ザコの集まりなのか?

セリオン!

あっ…

まあ クレアが無事だから 許してやるか

(ロイド)知り合いなのか?

はい 私の幼なじみ 氷晶(ひょうしょう)の勇者 セリオンです

(ロイドたち)勇者?

君が帝国から クレアを迎えに来た使者なのか?

はあ? 違(ちげ)えよ

ザコ冒険者にはクレアを 任せられねえから来たんだよ

そんな言い方はよくないですよ

(セリオン)うっ…

そういえば 氷晶の勇者って—

素行が悪いってうわさ 聞いたけど?

うっ…

ああ 聖教国(せいきょうこく)じゃ 勇者とは認めてねえってよ

まあ そんな称号に 興味はねえけどな

(クレア)あっ それ… まだ持っていてくれたんですね

(セリオン)うっ…

何? そのバッグ ずいぶんと古そう

私が作ったんです

子どものときに 誕生日プレゼントで

手作りなの? ふーん

ああ? 何が言いてえんだ コラ おい! ああ?

ダメです! そんな態度は失礼ですよ

(セリオン)ぬうう…

命拾いしたな

(ロイド)まるで態度が違う

この差は いったい…

フッ…

(ロイドたち)あっ!

おめえら 邪魔だ

しぶてえやつだな

くっ!

(グリスト)くっ…

はあっ!

チッ…

(グリスト)きさま 無詠唱の上に 自分の体を杖代わりにして—

氷魔法を使っても凍らないとは

ただの獣人じゃないな

(セリオン)俺の体には 氷属性魔法への耐性が備わってるのさ

生まれつきな

(グリスト)耐性?

説明は省く

知ったところで てめえは死ぬんだからな!

無駄だ

まだまだいくぞ うらあ!

(グリスト)くっ…

(セリオン)フン

チッ…

(ユイ)私たちも! (シリカ)ええ!

(セリオン)邪魔するんじゃねえ! (ユイ・シリカ)えっ?

あの野郎は俺が倒す 引っ込んでろ!

(ユイ)むう…

そんな言い方しなくても…

(ユイ・シリカ)ねえ~ (セリオン)うう…

(ミシュル)フフッ

少しは おもしろい相手だと 思ったのですが—

期待が過ぎましたかね

何 勝手に殺してるんすか?

あっ!

どうやって逃れたのです?

言ったっすよね

あんたのトリックのネタを 見破ることぐらい—

朝飯前より簡単だと

(ミシュル)ポーションで 魔力を消したのですか?

あなた 何者です?

霧を消しに来た しがない錬金術師っすよ

錬金術師…

まさか あの幻の錬金術師?

(ウィル)ん~

オラオラ どうした!

逃げてるだけじゃ 俺は倒せねえぞ!

うっとうしいな

どうした! このまま なぶり殺されてえか!

ふだんは あそこまで 口が悪くないんですけど—

かなり怒ってるみたいです

オラオラオラ!

もうすぐ てめえがくたばるところが 見れると思うとよ!

オラオラ! ワクワクするぜ!

オラァ!

(グリスト)チッ… ううっ

なんとなく 勇者として 認められてない理由が—

分かった気がするわ

(ダッガス)うん

(クロス) とても勇者とは思えねえよ

戦い方がむちゃくちゃで 加勢することもできないぞ

やつは なぜ反撃しない?

あれは…

(グリスト)ううう…

何かヤバいぞ 油断するな!

あ?

(グリスト)ううう…

偉そうに指図すんな!

終わりにするぞ

はあっ!

(セリオン)あっ… (ロイド)あっ!

(ロイド)魔力の圧縮だ

みんな 隠れろ!

(ユイ)えっ? (ロイド)早く!

(ダッガス)跳べ! 早く!

分かった

ダッガスは?

(ダッガス)ストレージ

お前は隠れろ! 俺は この盾があれば大丈夫だ

分かった!

(クロス)早く 早く!

セリオン!

(グリスト)はああっ!

(セリオン)チッ… オラァ!

あんな奥の手があるとは…

ちょっとナメてたかも しれないっすね 四天王を

逃げたっすね

うっ…

ハア… あっ

フウ… ハハッ

ハッ…

そうだ

よかった 生きてる

でも クレアとセリオンは?

ハッ…

クレア!

この女 確かに返してもらったぞ

あっ…

クレア!

♪~

~♪

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