All language subtitles for 大奥(7)五代将軍綱吉・右衛門佐編 - [1440-FHD@KFMVFR.hevc10_crf 18_p 8][字]
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1
00:00:07,074 --> 00:00:14,214
「子曰く 仁遠からんや。
我仁を欲すれば➡
2
00:00:14,214 --> 00:00:20,087
斯に仁至るや。
陳の司敗問ふ 昭公」。
3
00:00:20,087 --> 00:00:25,559
(桂昌院)おお… また学問してるんかいな。
4
00:00:25,559 --> 00:00:31,431
今日習ったところが
面白うございまして。
5
00:00:31,431 --> 00:00:37,571
学問もええけどな すがめになるしな
ええ加減になぁ。
6
00:00:37,571 --> 00:00:41,441
女が大事なんは 器量と愛嬌や。
7
00:00:41,441 --> 00:00:49,917
いつか 徳子が上様になったらな
大奥中の男に恋をさせへんとあかんのや。
8
00:00:49,917 --> 00:00:55,589
父上は親バカじゃ。 これではのぅ。
9
00:00:55,589 --> 00:00:59,927
(もと)
徳子様は 大層お美しうございますよ。
10
00:00:59,927 --> 00:01:04,197
もとは男なら
徳子様の側室にして頂きとうございま…。
11
00:01:04,197 --> 00:01:09,069
もうよいよい。 そなたに言われると
何やら悲しうなってくるわ。
12
00:01:09,069 --> 00:01:12,072
⚟(吉保)桂昌院様。
13
00:01:14,541 --> 00:01:18,245
(桂昌院)吉保。
14
00:01:21,214 --> 00:01:27,888
(泣き声)
15
00:01:27,888 --> 00:01:31,558
(お伝)も… 申し訳ございませぬ!
16
00:01:31,558 --> 00:01:41,268
その 高貴なお方は
泣き顔まで お美しいと!
17
00:01:45,906 --> 00:01:54,915
(綱吉)では そなたは 私が好きか。
18
00:02:00,187 --> 00:02:03,490
私に恋をしておるか。
19
00:02:06,059 --> 00:02:09,863
(お伝)信じられねえんです。➡
20
00:02:09,863 --> 00:02:16,570
俺が徳川様のご一門の親になれたなんて。
21
00:02:22,876 --> 00:02:26,179
姫 どこ!
22
00:02:36,223 --> 00:02:39,226
(右衛門佐)おはようございます。
23
00:02:46,233 --> 00:02:54,574
佐 あの者たちはどのようにするのじゃ。
24
00:02:54,574 --> 00:03:00,847
お定めでは
奥での男色は御法度にございます。
25
00:03:00,847 --> 00:03:07,854
風紀を正す見せしめともなりますし
相応の罰を与えることといたします。
26
00:03:10,857 --> 00:03:15,729
あまり苛烈にならぬよう
よい塩梅に抑えるようにな。
27
00:03:15,729 --> 00:03:22,202
男の数を減らしては 色狂いの名が廃る。
28
00:03:22,202 --> 00:03:26,073
承りました。
29
00:03:26,073 --> 00:03:31,211
ところで 上様
お添い寝のことにございますが➡
30
00:03:31,211 --> 00:03:34,881
人を減らすこと 遠ざけること➡
31
00:03:34,881 --> 00:03:38,885
こちらでできることがございまするかと。
32
00:03:40,754 --> 00:03:46,059
何じゃ 優しいではないか。
33
00:03:47,894 --> 00:03:54,601
大奥は 上様をお癒やしする場で
あらねばなりませぬ。
34
00:03:58,538 --> 00:04:03,176
添い寝がおるのにも
それなりの意味がある。
35
00:04:03,176 --> 00:04:09,483
案ずるな。 二度とは乱れぬ。
36
00:04:11,051 --> 00:04:13,520
は。
37
00:04:13,520 --> 00:04:24,531
♬~
38
00:04:24,531 --> 00:04:31,404
回想
上様は 天下人にあられましょう!➡
39
00:04:31,404 --> 00:04:38,545
そのお力は 天下を治めるためにこそ
使われるべきもの。
40
00:04:38,545 --> 00:04:55,829
♬~
41
00:04:57,564 --> 00:05:02,836
生類憐みの触れを…
取り下げたい。
42
00:05:02,836 --> 00:05:07,174
放り出された犬を養うためのかかりも
かさんでおりますし。
43
00:05:07,174 --> 00:05:09,509
金くらい何や!
44
00:05:09,509 --> 00:05:13,213
子ができひんかったらどうするんや!
45
00:05:17,851 --> 00:05:26,193
父上 私➡
46
00:05:26,193 --> 00:05:31,064
既に月のものがないのでございます。➡
47
00:05:31,064 --> 00:05:35,869
月のものがなければ
どれだけ営みを続けたところで➡
48
00:05:35,869 --> 00:05:41,741
子を授かることは もはや
できかねるのでございます。
49
00:05:41,741 --> 00:05:46,213
ほな なおのこと
神仏にすがらんとあかんやろ。➡
50
00:05:46,213 --> 00:05:50,083
できひんのやったら
それこそ功徳を積んで➡
51
00:05:50,083 --> 00:05:53,887
神仏のお力に頼らへんと。➡
52
00:05:53,887 --> 00:05:58,558
将軍の何よりのつとめは
子を産むことや!
53
00:05:58,558 --> 00:06:09,836
家光公も 有功様も そのおつとめのために
涙をのんで耐え忍ばはったんや!➡
54
00:06:09,836 --> 00:06:14,708
そのたった一つのおつとめも果たさんと
投げ出すとは➡
55
00:06:14,708 --> 00:06:18,411
恥ずかしいとは思えへんのか!
56
00:06:26,186 --> 00:06:30,056
つとめを果たせず まこと申し訳なく。
57
00:06:30,056 --> 00:06:35,061
わしは
何のために お前をもうけたんじゃ!
58
00:06:57,550 --> 00:07:02,255
(吉保)そろそろ年も暮れますね。
59
00:07:06,826 --> 00:07:10,163
のぅ。
60
00:07:10,163 --> 00:07:17,504
もし 姫が生きておれば➡
61
00:07:17,504 --> 00:07:22,509
今年は どんな年になったのであろうな。
62
00:07:29,849 --> 00:07:35,555
上様。 お目汚しにございますが。
63
00:07:37,524 --> 00:07:39,459
(吉保)覚えておいでですか?➡
64
00:07:39,459 --> 00:07:47,534
館林で 一生おそばにおると
お誓いした日のこと。
65
00:07:47,534 --> 00:07:51,204
忘れるわけないであろうか。
66
00:07:51,204 --> 00:08:01,481
私ごとき 何のお慰めにもならぬと
存じますが➡
67
00:08:01,481 --> 00:08:07,787
私はずっと おそばにおりまする。
68
00:08:14,828 --> 00:08:17,831
何を今更。
69
00:08:28,375 --> 00:08:31,678
(大石)いざ!
70
00:08:34,514 --> 00:08:39,185
(大石)上野介様。 お覚悟!
71
00:08:39,185 --> 00:08:41,521
ついに赤穂浪士が討ち入った!➡
72
00:08:41,521 --> 00:08:45,859
主君の仇
にっくき吉良上野介を討ち取った。
73
00:08:45,859 --> 00:08:50,196
(お江)主君の仇討ちなんて… 男って…。
74
00:08:50,196 --> 00:08:55,068
浪士たちを打ち首にはしたくない。
75
00:08:55,068 --> 00:08:58,071
そなたらは そう申すのか。
76
00:08:58,071 --> 00:09:00,473
恐れながら 上様。
77
00:09:00,473 --> 00:09:05,812
浅野は今どきの大名家には珍しく
男が家督を継いでおります。➡
78
00:09:05,812 --> 00:09:10,150
城代家老の大石内蔵助はじめ
浪士四十七士のうち➡
79
00:09:10,150 --> 00:09:12,819
四十二人が男子にございまして。
80
00:09:12,819 --> 00:09:18,158
江戸の民たちは 主君の仇を討ったと
男どもの働きを称賛しております。➡
81
00:09:18,158 --> 00:09:23,029
ここは ひとつ なんとか ご助命を
お考えになっては下さいませぬか。
82
00:09:23,029 --> 00:09:25,498
は?
83
00:09:25,498 --> 00:09:29,169
逆恨みをし
老女をなぶり殺しにした者たちを➡
84
00:09:29,169 --> 00:09:31,838
助命しろと申すのか!
85
00:09:31,838 --> 00:09:34,174
正気か!? そなたら!
86
00:09:34,174 --> 00:09:36,843
生類憐みの触れを出しておきながら➡
87
00:09:36,843 --> 00:09:39,746
お上が
四十人もの男子たちを処罰するとは➡
88
00:09:39,746 --> 00:09:45,051
これまた道理が通らぬという話も
起こっておるようにございます!
89
00:09:49,856 --> 00:09:59,199
分かった。 あい分かった。
90
00:09:59,199 --> 00:10:09,542
では 打ち首ではなく 切腹を命じよ。➡
91
00:10:09,542 --> 00:10:14,214
そうじゃ ついでに 以後➡
92
00:10:14,214 --> 00:10:20,553
武家において 男子を跡目とすることを
禁ずると申し伝えよ!
93
00:10:20,553 --> 00:10:27,260
男を政に関わらすゆえ
かような血生臭いことが起こるのじゃ。
94
00:10:30,897 --> 00:10:34,767
早速 触れを出せ!
(老中たち)はっ。
95
00:10:34,767 --> 00:10:41,541
「人を愛して親しまずんば
其の仁に反れ。➡
96
00:10:41,541 --> 00:10:47,847
人を治めて治まらずんば
其の智に反れ」。
97
00:10:50,583 --> 00:10:54,454
別のものにいたしましょうか。
98
00:10:54,454 --> 00:10:57,757
構わぬ 続けよ。
99
00:11:02,862 --> 00:11:08,535
上様➡
100
00:11:08,535 --> 00:11:15,875
こたびこそ 生類憐みのお触れを
取り下げてはいかがでしょう。
101
00:11:15,875 --> 00:11:20,547
民の不満のもとは
このお触れにございます。
102
00:11:20,547 --> 00:11:23,883
こたびのことも
このお触れさえなければ➡
103
00:11:23,883 --> 00:11:30,590
上様は厳しくも公正なご判断をされたと
民も受け止めたことかと。
104
00:11:35,495 --> 00:11:37,897
このまま
桂昌院様のお願いをかなえるより…。
105
00:11:37,897 --> 00:11:39,832
何度言うたら分かる!
106
00:11:39,832 --> 00:11:41,768
つけあがるな!
107
00:11:41,768 --> 00:11:47,907
たかが 大奥の采配役風情が
天下の政に口を挟むな!
108
00:11:47,907 --> 00:11:49,909
上様。
109
00:11:55,582 --> 00:11:58,484
(桂昌院)すまんな。 徳子。➡
110
00:11:58,484 --> 00:12:03,389
お前は わしのせいで
つとめを果たせへんねん。
111
00:12:03,389 --> 00:12:12,865
若紫が許してくれるように
わしから ようようお頼みするしな。
112
00:12:12,865 --> 00:12:22,175
すぐに 子ぉができるように
お願いするしな。
113
00:12:26,879 --> 00:12:31,217
堪忍や。 徳子。
114
00:12:31,217 --> 00:12:38,091
つらい目にあわして すまんな。
115
00:12:38,091 --> 00:12:49,902
♬~
116
00:12:49,902 --> 00:12:55,908
(読経)
117
00:12:59,245 --> 00:13:04,083
⚟(綱吉)廊下におるのは
そなたの三女であるそうじゃな。
118
00:13:04,083 --> 00:13:09,522
あの者は父の身分が低く
家臣の家に出した娘にございます。
119
00:13:09,522 --> 00:13:12,191
どうしても
江戸を一度見てみたいと申すので➡
120
00:13:12,191 --> 00:13:16,863
連れてまいったまで。
どうぞ お捨て置き下さいませ。
121
00:13:16,863 --> 00:13:21,200
入れてやれ。 吉保。
122
00:13:21,200 --> 00:13:23,903
は。
123
00:13:41,521 --> 00:13:43,823
信にござります。
124
00:13:45,892 --> 00:13:50,229
江戸は見たか そなたら。
125
00:13:50,229 --> 00:13:54,567
はい。
街ゆく民らの姿も 美しく華やかで➡
126
00:13:54,567 --> 00:13:57,236
なんと楽しそうなところかと!
127
00:13:57,236 --> 00:14:02,842
そうかそうか。 そなたは?
128
00:14:02,842 --> 00:14:07,180
物の値が高くて困ると
民が不平を漏らしておりました。
129
00:14:07,180 --> 00:14:10,516
(光貞)これ!
よいよい。
130
00:14:10,516 --> 00:14:15,822
そなたは よう見ておるの。
頼もしきことじゃ。
131
00:14:21,160 --> 00:14:23,096
これは。
132
00:14:23,096 --> 00:14:27,066
私が若い頃 使っておったものじゃ。➡
133
00:14:27,066 --> 00:14:32,772
遠慮はいらぬゆえ
好きなものを持っていけ。
134
00:14:32,772 --> 00:14:39,879
では 私は
こちらを頂戴してよろしうございますか?
135
00:14:39,879 --> 00:14:43,216
なんとも慎ましいものを選ぶの。
136
00:14:43,216 --> 00:14:46,552
私は これと これと。
137
00:14:46,552 --> 00:14:49,455
(光貞)これ 欲張りな!
よいよい。
138
00:14:49,455 --> 00:14:56,229
着飾りたいのは女の性じゃ のぅ。
139
00:14:56,229 --> 00:14:58,164
そなたもよいぞ。
140
00:14:58,164 --> 00:15:02,502
では 信は そちらに残った全てを
頂きとう存じます。
141
00:15:02,502 --> 00:15:04,837
(光貞)の… 信!?
142
00:15:04,837 --> 00:15:09,509
そなた
さように かんざしに興味があるのか?
143
00:15:09,509 --> 00:15:14,380
いえ いつも助けてくれる家来衆に
分けてやりたいと考えております。
144
00:15:14,380 --> 00:15:18,184
ほ! これはこれは。➡
145
00:15:18,184 --> 00:15:21,521
なんとも見上げた心がけではないか。
146
00:15:21,521 --> 00:15:26,192
しかし お信とやら。➡
147
00:15:26,192 --> 00:15:36,536
家臣にやるのはよいが 己の身なりにも
もう少し気を遣ってもよいのでは?
148
00:15:36,536 --> 00:15:42,208
そなたも いずれ
夫や側室を持つであろう?
149
00:15:42,208 --> 00:15:47,079
その者たちをその気にさせ
世継ぎをもうけるには➡
150
00:15:47,079 --> 00:15:49,081
美しゅうなくては。
151
00:15:49,081 --> 00:15:51,217
そうなのでしょうか。
(光貞)信!
152
00:15:51,217 --> 00:15:55,087
構わぬ。 続けよ。
153
00:15:55,087 --> 00:15:59,091
信は 美しい男に
全く興味がないのでございます。➡
154
00:15:59,091 --> 00:16:02,829
美しい男に興味がない信がいる
ということは➡
155
00:16:02,829 --> 00:16:07,700
美しい女に興味のない男も
いるはずにございます。
156
00:16:07,700 --> 00:16:10,503
身なりや見かけを気にかけぬ➡
157
00:16:10,503 --> 00:16:16,843
信は さような者を選べば済む話なのでは
ないでしょうか。
158
00:16:16,843 --> 00:16:19,178
(光貞)
男女のことなど分からぬ子どものこと!➡
159
00:16:19,178 --> 00:16:22,481
何とぞ お許し頂ければ!
160
00:16:28,855 --> 00:16:43,402
ふふふ はははははっ…!
161
00:16:43,402 --> 00:16:49,175
そうか そうか。➡
162
00:16:49,175 --> 00:16:53,546
はははははっ…!
163
00:16:53,546 --> 00:16:56,449
何でもない。
164
00:16:56,449 --> 00:17:04,824
あまりにも思いつかぬ考えで
あったものでな…➡
165
00:17:04,824 --> 00:17:10,530
そう。 思ってもみなんだ…。
166
00:17:18,170 --> 00:17:22,508
気に入ったぞ! 信!➡
167
00:17:22,508 --> 00:17:28,180
そなたに 越前葛野三万石を取らせる!
168
00:17:28,180 --> 00:17:30,116
ははっ。
169
00:17:30,116 --> 00:17:34,854
(吉保)変わった姫にございましたね。
170
00:17:34,854 --> 00:17:42,728
のぅ あのような考え 一体
どうしたら生まれてくるというのじゃ。
171
00:17:42,728 --> 00:17:53,039
桂昌院様も 甲府ではなく紀州ならば
なんとかご納得頂けないでしょうか。
172
00:18:01,480 --> 00:18:05,351
(久通)今 どの辺りにございますか?
173
00:18:05,351 --> 00:18:11,490
(吉宗)
綱吉公に所領と偏諱を賜った辺りじゃ。
174
00:18:11,490 --> 00:18:16,829
あぁ
あのかんざしを頂いた折にございますね。
175
00:18:16,829 --> 00:18:20,700
そなた あのかんざし どうしたのじゃ。
176
00:18:20,700 --> 00:18:25,504
上様に頂きましたもの
恐れ多くて つけられなどしませぬ。
177
00:18:25,504 --> 00:18:29,375
家宝とし 大事にしまっております。
178
00:18:29,375 --> 00:18:34,380
正直に言え。
つけどころがなかったのじゃろ。
179
00:18:42,054 --> 00:18:44,190
何じゃ。
180
00:18:44,190 --> 00:18:48,527
上様が あとどれほどで
お休みになられるかと気になりまして。
181
00:18:48,527 --> 00:18:52,832
どうか よろしきところで
おやすみ下さいませ。
182
00:19:11,484 --> 00:19:17,490
⚟上様のおなーりー。
183
00:19:28,834 --> 00:19:33,172
まこと 紀州に跡を継がせるおつもりか!
184
00:19:33,172 --> 00:19:39,045
お血筋 ご器量 どこをどう取っても
跡目は 甲府の綱豊様!
185
00:19:39,045 --> 00:19:46,719
甲府の綱豊様は そもそも お体が弱く
産まれてくる子も短命や死産ばかり。
186
00:19:46,719 --> 00:19:53,859
お年もいっておられる。
その点 紀州は年若く 剛健。
187
00:19:53,859 --> 00:19:59,198
甲府ほどの仕事ぶりではないにしても
人柄は実直。➡
188
00:19:59,198 --> 00:20:03,536
十分に
つとめを果たせるのではないかと。➡
189
00:20:03,536 --> 00:20:10,876
それでも
納得なさらぬとおっしゃるなら…➡
190
00:20:10,876 --> 00:20:14,180
どうぞ私まで。
191
00:20:17,750 --> 00:20:21,220
甲府はあかんで。
192
00:20:21,220 --> 00:20:24,557
甲府だけはあかんで 徳子!➡
193
00:20:24,557 --> 00:20:28,894
あのお夏いうんはな。
はいはい。
194
00:20:28,894 --> 00:20:33,566
ですので 父上
紀州にいたしますので。
195
00:20:33,566 --> 00:20:36,235
紀州はお好きにございましょう?
196
00:20:36,235 --> 00:20:40,906
これが紀州でございます。
これが紀州。
197
00:20:40,906 --> 00:20:44,210
紀州は好きや。
198
00:20:47,780 --> 00:20:53,786
そや 子はまだできひんのか? 徳子。
199
00:20:59,925 --> 00:21:05,531
⚟「其の愚を知る者は
大愚にあらざるなり。➡
200
00:21:05,531 --> 00:21:12,238
其の惑いを知る者は
大惑にあらざるなり」。
201
00:21:13,873 --> 00:21:18,210
⚟「大惑なる者は 終身さとらず➡
202
00:21:18,210 --> 00:21:24,216
大愚なる者は 終身さとからず」。
203
00:21:31,223 --> 00:21:34,527
今は荘子か。
はっ。
204
00:21:46,772 --> 00:21:49,775
(綱吉)そなたは甲府推しか。
205
00:21:54,446 --> 00:21:57,249
(綱吉)何じゃ。
206
00:21:57,249 --> 00:22:04,523
天下の政に口を挟むなと
お叱りを受けましたので。
207
00:22:04,523 --> 00:22:09,228
構わぬ。 こちらから聞いておる。
208
00:22:11,197 --> 00:22:18,537
「琭琭 玉の如きを欲せず。
珞珞 石の如きか」。
209
00:22:18,537 --> 00:22:22,875
いたずらに道理をたがえることは
災いの種となると➡
210
00:22:22,875 --> 00:22:27,746
老子も申しております。
その上で こうも考えますな。
211
00:22:27,746 --> 00:22:31,550
甲府を据えて紀州だと教えれば➡
212
00:22:31,550 --> 00:22:38,257
もはや 桂昌院様には
お分かりにもならぬのではないか とも。
213
00:22:41,894 --> 00:22:44,597
そなたらしいの。
214
00:22:49,768 --> 00:22:57,443
家光公は ひどくお忙しいお方での。
215
00:22:57,443 --> 00:23:03,515
私には 母の思い出はない。
216
00:23:03,515 --> 00:23:12,825
欲得抜きで私を慈しんで下さったのは
父上だけじゃ。
217
00:23:15,861 --> 00:23:24,203
たとえ 耄碌されたとしても➡
218
00:23:24,203 --> 00:23:28,073
その父上を裏切りたくはない…。
219
00:23:28,073 --> 00:23:35,547
それは 上様が己が望みをかなえるに➡
220
00:23:35,547 --> 00:23:39,551
入用な器で
あられたからにございましょう?
221
00:23:44,890 --> 00:23:51,230
桂昌院様こそ もっとも欲得ずくで
上様に関わっておられるお人だと➡
222
00:23:51,230 --> 00:23:54,133
私には思えます。
223
00:23:54,133 --> 00:24:01,040
そして この期に及んでも
それを慈しみとすり替え➡
224
00:24:01,040 --> 00:24:06,045
すがっておられる上様が
哀れでなりませぬ。
225
00:24:14,186 --> 00:24:20,526
変わらぬの。 そなたは。
226
00:24:20,526 --> 00:24:26,231
上様は今日は お怒りにならぬのですか?
227
00:24:27,866 --> 00:24:33,539
巧言令色鮮なし仁じゃ。
228
00:24:33,539 --> 00:24:40,412
ただ そこまで言うのなら➡
229
00:24:40,412 --> 00:24:48,120
あの日 私を抱いてほしかったがな。
230
00:24:53,559 --> 00:25:00,833
(綱吉)佐。 そなたは 体を差し出さずに
力を得てみたい➡
231
00:25:00,833 --> 00:25:09,174
と ここへ来たのだろ? 違うか?
232
00:25:09,174 --> 00:25:13,846
そなたは その己が望みを➡
233
00:25:13,846 --> 00:25:18,717
たかが私のためになど
捨てたくはなかった…。
234
00:25:18,717 --> 00:25:25,457
そなたは とどのつまりは➡
235
00:25:25,457 --> 00:25:28,861
父上と同じではないか?
236
00:25:28,861 --> 00:25:56,889
♬~
237
00:25:56,889 --> 00:25:58,824
ううっ… んん!
238
00:25:58,824 --> 00:26:02,127
死ね。 綱吉。
239
00:26:10,836 --> 00:26:15,174
(秋本)上様。 ご無事で。
240
00:26:15,174 --> 00:26:18,076
あ あぁ…。
241
00:26:18,076 --> 00:26:20,846
かような者が紛れ込んでいたとは。
242
00:26:20,846 --> 00:26:22,781
こたびの失態は この右衛門佐。
243
00:26:22,781 --> 00:26:26,518
(綱吉)さようなことはよい。
244
00:26:26,518 --> 00:26:29,855
誰のたくらみじゃ?
245
00:26:29,855 --> 00:26:33,525
それとも そなたの一存か?
246
00:26:33,525 --> 00:26:36,195
男狂いの女狐が!➡
247
00:26:36,195 --> 00:26:40,532
もはや世継ぎも産めぬくせに
相変わらずの色狂い!
248
00:26:40,532 --> 00:26:45,204
恥ずかしくないのか!
皆 あきれて笑うておるわ!➡
249
00:26:45,204 --> 00:26:48,540
醜い老婆が夜な夜な
男をくわえ込んでおるとな!
250
00:26:48,540 --> 00:26:51,443
下がらせよ。
(綱吉)よい。
251
00:26:51,443 --> 00:26:53,445
上様。
252
00:26:56,882 --> 00:26:59,551
言え。
253
00:26:59,551 --> 00:27:02,821
(男)犬公方!➡
254
00:27:02,821 --> 00:27:06,158
何がお犬様じゃ!➡
255
00:27:06,158 --> 00:27:13,499
口には出さずとも
国中 皆が貴様の死を願うておるわ!➡
256
00:27:13,499 --> 00:27:17,369
死ね 綱吉。➡
257
00:27:17,369 --> 00:27:24,676
死ね! 死ね! 死ね~!
258
00:27:26,512 --> 00:27:33,385
恐らく あの者をたきつけたのは
甲府の者であろうよ。
259
00:27:33,385 --> 00:27:39,091
が さようなことは どうでもよい。
260
00:27:39,091 --> 00:27:48,534
あの刺客が言っていたことは
皆 正しい。
261
00:27:48,534 --> 00:28:00,812
私は結局 何一つ
後の世につなぐことはできなかった。
262
00:28:00,812 --> 00:28:06,151
将軍として善政を行うことも
世継ぎを得ることも➡
263
00:28:06,151 --> 00:28:14,860
人に望まれたことは
何一つできなかった。
264
00:28:18,497 --> 00:28:27,806
まったく
私は何のために生まれてきたのか。
265
00:28:33,045 --> 00:28:38,517
佐。 ご苦労であった。
266
00:28:38,517 --> 00:28:43,822
私は もう大事ないゆえ
そなたも もう下がりゃ。
267
00:28:47,859 --> 00:28:49,795
どうしたのじゃ。
268
00:28:49,795 --> 00:28:53,198
頭痛があると聞いておる。 養生せい。
269
00:28:53,198 --> 00:28:56,535
下がりませぬ。
270
00:28:56,535 --> 00:29:04,543
なぜなら あなた様は お一人になられたら
命を絶つおつもりだからです。
271
00:29:09,481 --> 00:29:12,484
何をバカな。
272
00:29:17,155 --> 00:29:20,158
生きなさい。
273
00:29:33,505 --> 00:29:42,180
いやじゃ もう疲れた。
274
00:29:42,180 --> 00:29:52,190
上様 生きるということは
女と男ということは➡
275
00:29:52,190 --> 00:29:57,529
ただ女の腹に種をつけ 子孫を残し➡
276
00:29:57,529 --> 00:30:01,833
家の血をつないでいくことだけでは
ありますまい!
277
00:30:07,873 --> 00:30:17,182
いやじゃ もう誰一人 私が生きることなど
望んでおらぬではないか!
278
00:30:19,484 --> 00:30:23,422
佐! やめよ!
279
00:30:23,422 --> 00:30:27,225
佐! やめよ! 何をしておる!
280
00:30:27,225 --> 00:30:30,562
人を呼ぶぞ! 佐! やめ…!
281
00:30:30,562 --> 00:30:35,567
嫌や! 私の夢やったんや!
282
00:30:38,437 --> 00:30:42,908
もう死ぬというんなら➡
283
00:30:42,908 --> 00:30:46,244
今 かなえさせてもらう。
284
00:30:46,244 --> 00:31:34,559
♬~
285
00:31:34,559 --> 00:31:43,902
上様 私は上様に恋をしておりましたよ。
286
00:31:43,902 --> 00:31:47,205
一目お見かけした時から。
287
00:31:49,574 --> 00:31:53,245
よく言う。
288
00:31:53,245 --> 00:32:00,852
ん? では 床入りする男たちが➡
289
00:32:00,852 --> 00:32:05,190
「恋 恋」言うておったのは。
290
00:32:05,190 --> 00:32:13,064
私の思いを
代わりに言ってもらっておりました。
291
00:32:13,064 --> 00:32:19,738
はははははっ…。 なんと まぁ。
292
00:32:19,738 --> 00:32:23,742
さように笑われずとも…。
293
00:32:27,879 --> 00:32:34,753
しかし さような次第なら➡
294
00:32:34,753 --> 00:32:40,458
もう少し はよう打ち明けてくれれば。
295
00:32:40,458 --> 00:32:45,464
もう少し ましな私を見せられたものを。
296
00:32:50,569 --> 00:32:53,238
上様。
297
00:32:53,238 --> 00:32:58,577
私は子をなすためのしとねしか
知りませぬ。
298
00:32:58,577 --> 00:33:04,182
何の目的もなく➡
299
00:33:04,182 --> 00:33:07,853
女性と こうしておるのは➡
300
00:33:07,853 --> 00:33:10,856
生まれてより初めてにございます。
301
00:33:14,726 --> 00:33:18,864
ここには何もない。
302
00:33:18,864 --> 00:33:25,170
ただの男と女として ここにおるだけです。
303
00:33:28,874 --> 00:33:33,745
こうなったのが➡
304
00:33:33,745 --> 00:33:37,449
今のあなたで本当によかった。
305
00:33:43,421 --> 00:33:47,125
なんという幸せか!
306
00:34:09,848 --> 00:34:15,520
この度 世継ぎとして➡
307
00:34:15,520 --> 00:34:18,857
甲府宰相徳川綱豊を➡
308
00:34:18,857 --> 00:34:23,161
正式に私の養子とすることとする。
309
00:34:24,729 --> 00:34:31,202
以後 たがえることはない。
ゆえに それぞれ よう心得よ!➡
310
00:34:31,202 --> 00:34:39,077
六代将軍は 私の姪 甲府の綱豊である!
311
00:34:39,077 --> 00:34:47,218
許さへんで! 徳子!
何で綱豊を世継ぎにするんや。
312
00:34:47,218 --> 00:34:50,555
綱豊ではございません。
313
00:34:50,555 --> 00:34:58,430
私の養子にするにあたり
家宣という名に改めました。
314
00:34:58,430 --> 00:35:01,833
私の子にございます。
315
00:35:01,833 --> 00:35:10,842
何でや! 紀州にする言うてたやないか!
316
00:35:10,842 --> 00:35:20,185
父上 将軍である私が決めたことです。
317
00:35:20,185 --> 00:35:24,522
許さへん… 許さへんで 徳子!
318
00:35:24,522 --> 00:35:30,195
徳子! この親不孝もんが!➡
319
00:35:30,195 --> 00:35:36,901
たった一つのつとめも…
つとめも果たさんと!
320
00:35:39,204 --> 00:35:53,551
♬~
321
00:35:53,551 --> 00:35:58,256
佐! 佐!
322
00:36:03,161 --> 00:36:06,865
聞いてくれ。 先ほどの!
323
00:36:19,177 --> 00:36:23,048
(秋本)上様がお戻りのあと➡
324
00:36:23,048 --> 00:36:29,187
頭が痛むので眠るとおっしゃられ…。➡
325
00:36:29,187 --> 00:36:35,894
先ほど それがしが参った頃には。
326
00:36:57,549 --> 00:37:03,855
(秋本)安らかなお顔で ござりましょう?
327
00:37:06,825 --> 00:37:35,520
♬~
328
00:37:35,520 --> 00:37:41,392
宝永6年 綱吉公 御病を得られ➡
329
00:37:41,392 --> 00:37:46,097
薨去にまつわるお噂あり…?
330
00:37:51,069 --> 00:37:53,872
佐?
331
00:37:53,872 --> 00:38:12,357
♬~
332
00:38:12,357 --> 00:38:16,361
す… 佐?
333
00:38:24,502 --> 00:38:27,505
吉保にございます。
334
00:38:32,377 --> 00:38:35,380
そうか。
335
00:38:40,852 --> 00:38:47,192
夢を見ておってな。
336
00:38:47,192 --> 00:38:54,065
佐が迎えに来たのかと。
337
00:38:54,065 --> 00:39:01,139
お迎えにいらっしゃるのは
佐殿なのですか。
338
00:39:01,139 --> 00:39:10,448
欲得のない慈しみを教えてくれたのじゃ。
339
00:39:14,485 --> 00:39:19,357
佐だけがの。
340
00:39:19,357 --> 00:39:22,360
そうですか。
341
00:39:38,509 --> 00:39:41,512
そうですか。
342
00:39:45,850 --> 00:39:48,753
(綱吉)ん!
(吉保)上様➡
343
00:39:48,753 --> 00:39:52,724
館林の 覚えておいでですか?
(綱吉)んー…!
344
00:39:52,724 --> 00:39:55,860
あの誓いの日のこと。
345
00:39:55,860 --> 00:40:02,734
そなた 父上と何をしておった。
346
00:40:02,734 --> 00:40:05,536
申し訳ございませぬ!
347
00:40:05,536 --> 00:40:13,211
全て 綱吉様のおそばに
お仕えし続けるために…➡
348
00:40:13,211 --> 00:40:18,516
私には それしか
術がなかったからにございます!
349
00:40:25,556 --> 00:40:28,860
ならば 証しを。
350
00:40:35,566 --> 00:40:39,237
誓うか? おもと。
351
00:40:39,237 --> 00:40:47,578
何があっても 一生 私に仕えると。
352
00:40:47,578 --> 00:40:52,583
決して裏切らぬと。
353
00:40:57,588 --> 00:41:05,897
はい。 もとは生涯おそばに…。
354
00:41:12,537 --> 00:41:16,874
気付かれなかったでしょう?
355
00:41:16,874 --> 00:41:22,747
私が どれほどうれしかったか。➡
356
00:41:22,747 --> 00:41:32,890
私は これで終生おそばにいられるのだと
天にも昇るような心もち…➡
357
00:41:32,890 --> 00:41:42,900
私のどこに…➡
358
00:41:42,900 --> 00:41:48,573
どこに欲得がございましたでしょうか!
359
00:41:48,573 --> 00:42:08,059
♬~
360
00:42:08,059 --> 00:42:10,828
上様。
361
00:42:10,828 --> 00:42:24,876
♬~
362
00:42:24,876 --> 00:42:34,218
もとは上様に恋をしておりましたよ。
363
00:42:34,218 --> 00:42:38,222
幼き日よりずっと。
364
00:42:41,559 --> 00:42:49,567
誰よりも 長く 深く。
365
00:42:55,106 --> 00:42:59,110
佐と… お会いになれましたか?
366
00:42:59,110 --> 00:43:20,865
♬~
367
00:43:20,865 --> 00:43:44,889
♬~
368
00:43:44,889 --> 00:43:48,559
明日 村瀬に確かめぬとな。
369
00:43:48,559 --> 00:44:05,510
♬~
370
00:44:05,510 --> 00:44:07,445
たわけ!
371
00:44:07,445 --> 00:44:10,848
種馬扱いも
ここに極まれりにございます!
372
00:44:10,848 --> 00:44:14,519
奥から出すのではなかったの。
373
00:44:14,519 --> 00:44:16,454
はい?
大岡忠相。
374
00:44:16,454 --> 00:44:20,191
あの加納の狸ババアめは。
はい。
375
00:44:20,191 --> 00:44:25,196
赤面が治らぬ では困るのだ。
この国が滅びてしまうからの。
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