All language subtitles for 大奥(5)三代将軍家光・万里小路有功編五代将軍綱吉・右衛門佐編 - [1440-FHD@KFMVFR.hevc10_crf 18_p 8][字]

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Original subtitles

(玉栄)有功様。

(有功) 上様のおそばに上がってくれへんか?

頼む。

あ… 頭をお上げ下さい。

あの 本気で言うたはります?

そなたは かつて 「将軍の父となる」と 予言されたのであろう。

そなたの子がお世継ぎやったら➡

何の掛値もなく 大事やと思える気がするんや。

それこそ 我が子のごとく。

有功様…。

(家光)大事ないか?

(家光)何をするのか分かっておるのか?

あんたみたいな じゃじゃ馬相手に 役に立つかどうか不安やけどな。

(家光)たたっ斬るぞ。

が そなたのような あけすけな男は嫌いではない。

おお… どうしたどうした。

あんたが お父上のご名代やったら➡

俺は有功様の名代や!➡

俺の子ぉは 有功様の子や。

あんたには 何が何でも 俺との間の子を産んでもらわな困るんや!

(家光) お玉は なかなか面白い男であったぞ。

そなたが かわいがるのも分かる。

ありがたき仰せにございます。

なれど そなたは本当に これでよかったのか。

上様をお支えすると 春日様に お約束しましたので。

そうか。

♬~

(正勝)大奥から 100人の男をお役御免に?

ついては その100人を そなたと有功で選び出せ。

(正勝)口減らしならば 暇金を出さねば。 金は出さぬが➡

そのものたちには 新たに役目を与える。

新たなお役目とは?

吉原で種付けを行ってもらう。

(伝右衛門)ご公儀よりのお達しである!➡

本日ただいまより ここ吉原を➡

安全にして健やかに 子を得られる場と生まれ変わらせる!

この並び 落ち着かへんのですけど。

そうはおっしゃらず。 お玉の方様。 その呼び方も。

(お夏)必死にございますな。

部屋子をおそばに上がらせてまで 己の立場を保とうなどとは。

よい。 当たらずといえども遠からずじゃ。

さっ 参りましょう。

赤面が収まってきたか。

(信綱)さようにございます。 幸いなことに 今年は米の出来もよく。

別の村のようじゃの。

(家光)移りゆくの 世は。

(正勝)上様は もはや名実ともに家光公➡

私など 入用ではない。

私もで。

♬~

⚟(村瀬)有功様 よろしうございますか。 どうぞ。

(村瀬) 上様が今宵 おそばに上がるようにと。

(家光)有功。

有功 やっとじゃ!

子ができた。

しばし もう あの者らを抱かずともよい。

やっと そなたと。

上様 どうか 私にお暇を頂けませんでしょうか!

それが無理なら どうか ここでお手討ちを願いたく!

そうか。

かように汚れた体は抱きとうないと。 違います! 私は!

私は… 怖いのです。

上様のお心という➡

いつ変わるともしれぬものに すがって生きていくことが。

バカなことを!

わしの心におるのは そなただけじゃと 言うたではないか!

心だけではあかんのです!

身も心も!

私は あなたを 己だけのもんにしたなるんです!

けど そうなってほしいて そうしてくれとは 私には言えへん。

あなたは 上様で…➡

私には 子をなす力がないから…。

お願いです。

どうか 男と女の この恐ろしい業から 私を解き放って下さいませ!

心だけでは足らぬか。

私は 未熟者でございますゆえ。

そうか。

しばし 時をくれ。

⚟上様のおなーりー。

本日 こうして ここに 集まってもろうたのはほかでもない。

この大奥を統べる役目を 設けることにしたからじゃ。

(和田)大奥を統べるお役目。

その名は 大奥総取締とする。

大奥総取締。

生前 春日が担っておった役割じゃ。

この役目を➡

万里小路有功に授けることとす!

面を上げよ!

♬~

この度 大奥を預かることとなった 万里小路有功である。

私の恥ばかりの人生 皆は よく知っておることと思う。

ここに来て さまざまな思いを味わった。

この上ない喜びも 出口の見えぬ悲しみも。

嫉妬 羨望 孤独。

それは ここにおる限り 皆が味わうものであると思う。

その思いに寄り添い 渇きを癒やし 涙を洗い➡

時に四季を映し 慰める。

水の流れのように ここにありたいと 望んでいる…。

いささか ぼんやりとしておるが➡

皆 受け入れてくれるか?

はい! よろしゅうお頼み申し上げます!

♬~

(村瀬)その後 有功様 お万の方様は➡

大奥の男たちに それぞれの役目を与えられました。

勝田頼秀殿は 表使いを。

(村瀬)表使い 御錠口 ご膳所。

村瀬正資殿は…。 (村瀬)そして 私。

御右筆を。 (村瀬)右筆。

はっ。

(村瀬)上様のご寵愛を受けられるのは ほんの僅か。➡

己には そればかりではなく 果たすべき役目がある。➡

それが どれほど 人の心を救うものか➡

お万の方様は 身をもって お分かりだったのでございましょう。

ほかにも 学問や行事を取り入れなさって。

(村瀬)それは男たちの心も 家光公のお心もまた➡

和ませることとなったのでございます。

(吉宗)しかし ご内証の方は? あのようなひどいしきたりを➡

仏のような総取締が作るとは 思えぬのじゃが。

そこは 上様がどうあっても お譲りにならなかったのでございます。

将軍の体に傷をつける者を 生かしておくなど➡

道理が通らぬ 秩序が乱れると。

本音は どうあっても あの男を許せぬ というところでございましょう。

(村瀬)その後 上様は 政にお励みになりながら➡

お夏の方 お玉の方との間に それぞれ➡

姫を1人ずつ もうけられました。

(村瀬)けれど ご無理がたたり➡

御年27歳の折。

正勝殿!

正勝様までが 後追いをなさるとは。

正勝殿こそであろう。

お二人でお一人の上様であられた。

ご苦労でござった。

正勝殿。

何や 久しぶりの坊主頭で さっぱりしましたわ。

似合うてます。

有功様は ご出家なさいませんのか。

あれほど坊主に戻りたいと 騒いでおったのにの。

(家光)わしのあとは 千代姫を立てよ。

お玉の子でなくて すまぬがな。

長幼の序をたがえるのは 争いのもと。

春日に向ける顔がのうなってしまう。

心得ました。

じゃが 千代姫には父がおらぬ。

そなたは このあとも大奥にとどまり➡

千代を支えてほしい。

では よろしきご伴侶をお見つけになるまで。

有功 少し 外を見たい。

はっ。

ふふ。 やっとじゃ。

上様。

わしにとって➡

今も昔も男は そなただけじゃ。

私もにございます… 上様。

のぅ きっと これでよかったのだの。

わしたちは… 心しかなかったから➡

お互いにとって 唯一のかけがえのない者となれた。

有功…。

♬~

もう一度 名を呼んでくれぬか。

千恵様。

…うん。

♬~

千恵様…。

♬~

その後 お万の方はどうなったのじゃ。

家光公の御遺言どおり 四代家綱公の後見をはたされた後➡

ご出家なされました。

この辺りからは 私も おおかた知っておるぞ。

家綱公は お子をもうけられなかったゆえ➡

館林藩主 徳子様が 五代将軍 綱吉公となられたのじゃ。

そう 綱吉公こそ 「将軍の父となる」と予言を受けた➡

お玉の方様のお子にございます。

おお… 読み飛ばされるのですか。

綱吉公とは 幼き頃 一度お会いしたことがあっての。

その折 何故か私のことを大笑いされたのじゃ。

何が それほどおかしかったのか 幼い頃より ずっと不思議での。

(村瀬)五代綱吉公の御世。➡

もっとも江戸が 華やいでいた頃にございます。

(一同)団十郎~!➡

団十郎~!

(お江)きれいだったねぇ。 団十郎。

(お美)これから長屋に帰って ブサイクな亭主のツラ見ると思うと➡

いやんなっちゃうよ。 男がもっといっぱいいる世の中なら➡

いい男も山のようにいたんだろうねぇ。

昔々の読み物には いい男がいっぱい出てくるじゃない。

本当にあったのかねぇ。 そんな極楽浄土みたいな世が… あるか。

今でも お城の中には。

公方様って いい男3,000人を 毎晩 取っ替え引っ替えなんだろ。

その極楽浄土も 存外 生臭いっていうけどねぇ。

生臭い?まずさ 公方様のご正室。 御台様なんだけどさ。➡

いいとこのお公家さんの出だけど 上様との間に お子がないんだって。

(お美)え。 でも 公方様には 既に お世継ぎがおられるって聞いたよ。

それは ご側室のお伝の方様との子。➡

で そのお伝の方様ってのが 黒鍬もんの出でね。

(お美)黒鍬もの!? じゃ お公家さん出の御台様は➡

面白くないだろうね。 そそ。

けど 上様のお父上 桂昌院様は 捨て子から成り上がったお方だから。➡

気位の高い御台様とは 反りが合わず➡

もともと部屋子だったお伝の方様に 肩入れされてるって話だよ。

けど 肝心の公方様は どう思ってらっしゃるのかねぇ。

(お江)そんなこた どうだっていいんじゃないかねぇ。➡

だって 公方様は…。

(2人)当代一の色狂い。

♬~

(綱吉)そこの。 面を上げい。

はっ!

ん よいよい。 何でもない何でもない。

(綱吉)もう 飽きた。

飽きた飽きた飽きたー!

もう 大奥には飽き飽きじゃあ。

大奥も もはや楽しうございませぬか。

どの男も さして代わり映えせぬし。

しかも閨は 夜伽じゃ添い寝じゃ囲まれて。

もう窮屈でかなわぬ。

(桂昌院)しゃあないやろ 徳子。➡

大奥は将軍が世継ぎをなすためのとこ。

子をなすのは 上様のお役目。 つとめじゃ。 なぁ。

(綱吉)子など もうよいではないですか。➡

松姫もおりますし。 産むのも一苦労ですし。

あかん! 1人では心もとない。

(松姫)じじ様。 じじ様 あっち。

ああ あっちやて。 ハハハ…。

上様。

では お城の外で 能など楽しまれてはいかがでしょう。

例えば 牧野様のお屋敷で。

なるほど それは一興かもしれぬ。

〽

阿久里 酌をせい。

(邦久)はっ。

(成貞)あ… あの 阿久里 とは?

まだ館林の上屋敷にいた折にの。

わしが戯れに 邦久に付けた名よ。

まぁ さようにございましたか。

今となりましては まことありがたき思い出にございます。

しかし まぁ 疲れた。 そろそろ休みたいのじゃがの。

かしこまりました。 これへ!

ほほ。 これはこれは。

上様のお気に召すものが おりますかどうか。

皆 下がってよいぞ。

え。 あの 上様。

そなたも下がってよいぞ 成貞。

後生にございます! どうか お考え直しを!

わしは そなたと過ごした日々が 忘れられぬのじゃ。

若さに身を任せ 飽くなきまで求め合うた。

忘れられぬのは 私だけかえ?

いっそ… いっそ この場でお手討ちにして下され!

お… おやめ下され 上様。

分かっておるぞ 阿久里。

そなたは あの時のように➡

私の体に溺れるのが恐ろしいのじゃ。

♬~

楽しかった。 また来る。

そなた 面を上げい。

ほぅ。 よい面構えじゃ。

(御台)これ 送っといてくれるか?

(秋本)京の鷹司家にでございますか。

(御台)まぁ 昔の男に 節操なく手ぇ出してはるとこ見たら➡

上様が ここの男に飽き飽きしてはるんは 明らかやろ?

(秋本)まぁ。

稚児上がりが幅を利かす大奥には➡

もう うんざりや。

邦久を大奥に上げる!?

邦久は とうに40も超えてるやろ。

上様は 息子の付き添いという名目で どうかと。

息子の付き添い?

邦久の息子も大奥に上げるいうんか!? はい。

(鈴の音)

(吉保)お若い時の邦久殿によう似てると おっしゃられ。

よう来たの。

待ちかねておったぞ。

(貞安)はっ。

(吉宗) それで どうなったのじゃ この親子は。

(村瀬)大奥に上がられてしばらく➡

前後して お亡くなりになったのでございます。

死んだ!?

その 上様に精を吸い尽くされたと 申しますか。

(村瀬)お側用人の牧野様も気鬱になられ➡

領地を全て返上され隠居なさるという てんまつになりまして。

(綱吉)優しく 気働きもよく➡

成貞のことは 気に入っておったのであるがの。

(吉保)寂しうなりますな。

(綱吉)まことに。

(綱吉)そなたは わしのそばから離れたりはせぬの?

吉保?

上様のおそばよりほかに 私の生きる場所がございましょうか。

約束じゃぞ。

はい。

(桂昌院)これで牧野は去り➡

徳子の信頼は そなたが独り占め。➡

怖い女子やなぁ。

牧野殿は 上様へのお心が足らなかっただけのこと。

私が牧野殿であれば 夫など 上様に喜んで差し上げます。

それが忠義というものにございましょう。

その心ばえ 才知 美貌。

ほんまに そなたが男やったら 徳子も夢中になったやろなぁ。

惜しむらくは こけて作った刀傷だけか。➡

跡になってしもうたなぁ。

(吉保)もはや 我が身の一部➡

いとおしうございます。

それより桂昌院様。➡

御台様が新しい男を側室に上げるべく 京より呼び寄せたとの噂にございます。

ほっといたらええ。

へちまに あの徳子が満足するような男 呼べるはずあらへんわ。

右衛門佐様 京より到着にござります。

おお! 待ちわびたで! 右衛門佐。

(右衛門佐)お初にお目にかかりまする。

水無瀬権中納言氏信が子息➡

右衛門佐にございます。

(御台)どや。 東夷には➡

逆立ちしても出せへん この風情。➡

これが都の品格いうもんや。 上様も飛びついてきはりそうやろ。

もったいなきお言葉でございます。

(御台)秋本。 右衛門佐を上様と はように お引き合わせしたいんやけど。➡

次のお渡り いつか分かるか。

御台様。 一つご提案が。

頂きました御文によりますと➡

上様は大奥で与えられた男たちに 飽きてしまわれ➡

よそのお屋敷にまで 自ら男を狩り出られたとのことで。

ならば ここは ひとつ 上様から こちらへ➡

狩りに出て頂きましょう。

そこが 呉服の間か。 はい…。

ん 私の顔に何かついておるか?

いえ。 お公家様の言葉で話されるとばかり。

ご無礼いたす。

こたび参上つかまつった 右衛門佐と申す。

不案内ゆえ さまざまお教え願いたい。

(一同)ははぁ。 では ごめん。

武家の言葉も使えた方が 周りに好かれやすいかと思うての。

上様にではなく。

次は ご膳所に参りましょうか。

大奥は 右衛門佐様の噂で 持ちきりになりましてな。

ここへ来て3日。 にもかかわらず➡

まだ わしのところに ひと言の挨拶もあらへん。

それだけで気働きの悪さが 知れるいうもんや。

⚟桂昌院様! 右衛門佐様が➡

ただいま お目通りを願って 参上されました。

やっとかいな。

通せ。 ⚟はっ。

どうぞお入り下さい。

こたび 御台所信平様づき中臈として 出仕することに相成りました➡

右衛門佐にござります。

桂昌院様は まことお目が高いと お聞きいたしまして。

お目汚しとならぬよう身なりを整えるのに 時がかかりましてござります。

申し訳ございませぬ。

お公家さんは お上手やなぁ。

お目が高い桂昌院様に お気に召して頂けるか➡

いささか心もとなくは存じますが 献上したきお品がござります。

京の西陣で作らせました➡

袈裟でござります。

これは。 まさに お好みどおりでございますな。

今をときめく桂昌院様のお袈裟と 申し上げましたところ➡

職人も それは喜び 腕を振るい。

しかし これは見事な。

新参ゆえ 何かと粗相も多きことと存じますが➡

何とぞ お導き下さいませ。

うむ。 何か困りごとなどあったら いつでも申せ!

で 次は どう仕掛けるんや。

大奥で儒学の講義をいたしたく存じます。 (御台)儒学?

聞くところによりますと 上様は男もお好きだが➡

実は 学問も いたくお好みだそうで。

(笑い声)

(松姫)母上。 (綱吉)松姫。

おぉ また重うなったのぅ。

まことに松姫は かいらしい。

わしは 松姫によう似た妹君が はよ見たいわ。

そろそろ お伝と腰を据え もう一人 どうじゃ?

あ! 御台のところに来た男が お気に召さなかったのでございますか?

あれはあかん 徳子。 あれは くせ者や。

くせ者? やっかいなタチの公家や。

下手に近づいたら こっちが手玉に取られる。

手玉に。

わし好みの見事な袈裟で わしを煙にまきよってな。

はぁ それは けしからぬ輩にございますね。

徳子 きつく 心に留め置いておきまする。

⚟楊に歸せざれば 即ち墨に歸す。➡

楊氏は我が爲めにす。 是れ君なきなり。➡

墨氏は兼ね愛す これ父を無んずるなり。

父を無んじ君を無んずるはこれ禽獣なり。

(綱吉)孟子か。

♬~

しかし 孟子とはな。

お気に召しませぬか?

(綱吉)孟子は周の武王が殷の紂王に 謀反を起こし➡

天下を奪ったことをよしとしておる。

恐れながら 上様。

殷の紂王は 民に暴虐の限りを尽くしておりました。

そのような王は天命を失い もはや主君ではない。

ただの人にございます。

愚かな主君は 民によって殺されても当然であると。

孟子は そう説いております。

では そなたが一度も お伝のところに挨拶に来ぬのは?

愚かな側室であるからか?

私は あくまで➡

御台様付きの中臈にございます。

その私が 側室のお伝の方様に➡

お目通りをお願いするのは➡

主君をたがえる。

「人を以って諂えりと為す」ことかと。

今度は論語か。

は…。

なるほど くせ者じゃ。

2人で むつみ合うてみよ。

世継ぎを生むんは 将軍のおつとめなんじゃ。

己の運命を呪っておりました。

殺生をされておいでだな。

あの者 いっそ切り捨てては いかがでしょうか。

そなたの命など 私の心ひとつじゃ。

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