All language subtitles for 大奥(4)三代将軍家光・万里小路有功編 - [1440-FHD@KFMVFR.hevc10_crf 18_p 8][字]

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25 00:02:05,892 --> 00:02:07,828 はい。 26 00:02:07,828 --> 00:02:13,233 いやじゃ。 いやじゃ いやじゃ。 27 00:02:13,233 --> 00:02:16,136 いやじゃあ! いやじゃあ! 上様! どうぞお気を確かに! 上様! 28 00:02:16,136 --> 00:02:18,105 お前は言うだけだからな! 29 00:02:18,105 --> 00:02:21,108 男になぶられ 血を流すのは いつも わしじゃ! 30 00:02:21,108 --> 00:02:24,578 お前は かようなことを よその男としてこいと そう言うのか! 31 00:02:24,578 --> 00:02:27,247 なぜ男なら 春日に刃向かわぬ! 32 00:02:27,247 --> 00:02:29,182 死ね! 33 00:02:29,182 --> 00:02:32,185 お前など 死ね! では…。 34 00:02:41,595 --> 00:02:44,931 殺して下され。 35 00:02:44,931 --> 00:02:46,867 ならぬ。 36 00:02:46,867 --> 00:02:52,806 ならぬ! 決して有功は死んではならぬ… ならぬ! 37 00:02:52,806 --> 00:02:55,942 わしが石女なのじゃ。さような。 ううん。 38 00:02:55,942 --> 00:03:01,214 のぅ 有功➡ 39 00:03:01,214 --> 00:03:08,922 どんな男と添うても わしは きっとはらめまい。 40 00:03:11,558 --> 00:03:16,430 有功➡ 41 00:03:16,430 --> 00:03:20,734 その時は わしと一緒に 死んでくれるか? 42 00:03:23,170 --> 00:03:30,477 私に それよりほかの道が ございましょうか。 43 00:03:32,846 --> 00:03:35,549 …うん。 44 00:03:39,252 --> 00:03:43,123 指をそろえて。 はい。 45 00:03:43,123 --> 00:03:47,928 じきに上様がいらっしゃるので ここでお待ち申し上げるように。 では。 46 00:03:47,928 --> 00:03:52,265 あの 上様って おいくつくらいの方なんですか? 47 00:03:52,265 --> 00:03:55,936 あの 見た目といいますか。 48 00:03:55,936 --> 00:04:00,540 上様の最初の男は 好みではないと たたっ斬られた。 49 00:04:00,540 --> 00:04:05,412 え! 好みでなければ たたっ斬られるのは➡ 50 00:04:05,412 --> 00:04:10,717 そなたの方だ。 え! え! え! 51 00:04:13,120 --> 00:04:20,560 この世で一番美しく 尊いお方にお仕えしている。 52 00:04:20,560 --> 00:04:23,230 そう心して励むことだ。 53 00:04:23,230 --> 00:04:34,574 (読経) 54 00:04:34,574 --> 00:04:39,246 俺 役に立つかなぁ…。 55 00:04:39,246 --> 00:04:49,890 ♬~ 56 00:04:49,890 --> 00:04:53,593 上様? 57 00:04:53,593 --> 00:04:56,496 そうじゃ。 58 00:04:56,496 --> 00:04:59,466 へぇ。 59 00:04:59,466 --> 00:05:02,402 上様。 どうぞご安心を。 60 00:05:02,402 --> 00:05:06,406 あっしに任せて下さりゃ 何にも怖いことはございません。 61 00:05:08,108 --> 00:05:12,546 ここで生きていきたくば覚えておけ。 62 00:05:12,546 --> 00:05:19,252 そなたが わしを抱くのではない そなたが わしに抱かれるのじゃ。 63 00:05:33,834 --> 00:05:38,238 上様から 晴れの気持ちを 分かち合うてもらいたい➡ 64 00:05:38,238 --> 00:05:41,141 とのお志にございます。 65 00:05:41,141 --> 00:05:45,445 どうか皆様で お召し上がり下さいませ。 66 00:05:56,256 --> 00:05:58,925 (和田)こたびの姫様のご誕生で➡ 67 00:05:58,925 --> 00:06:02,195 有功様に胤がないことが 分かってしまったではないか。 68 00:06:02,195 --> 00:06:09,536 俺だったら 腹立たしいわ ふがいないわで とても笑ってられぬがのぅ。 69 00:06:09,536 --> 00:06:14,841 (勝田)まぁ あのお方は わしらとは出来が違うからの。 70 00:06:21,147 --> 00:06:24,150 この度は おめでとうございます。 71 00:06:25,885 --> 00:06:30,557 いや どうも おかげさまで ねぇ。 72 00:06:30,557 --> 00:06:34,427 お楽の方様。 これをお忘れかと。 73 00:06:34,427 --> 00:06:38,231 ありがとうごぜえやす。 74 00:06:38,231 --> 00:06:44,104 お楽の方様? へへ。 上様から お名を頂きまして。 75 00:06:44,104 --> 00:06:50,577 お楽様。 朗らかなお人柄に ようお似合いかと。 76 00:06:50,577 --> 00:06:53,880 へへ。 おいらも そう思います。 77 00:07:00,387 --> 00:07:27,414 ♬~ 78 00:07:27,414 --> 00:07:31,551 何じゃ! 声もかけずにおるではない。 79 00:07:31,551 --> 00:07:33,486 申し訳ございませぬ。 80 00:07:33,486 --> 00:07:37,891 姫君のご機嫌を損ねてはと思いまして。 81 00:07:37,891 --> 00:07:42,195 矢島 しばし下がっておりゃ。 はい。 82 00:07:45,231 --> 00:07:49,102 有功 近う。 83 00:07:49,102 --> 00:08:00,513 ♬~ 84 00:08:00,513 --> 00:08:05,852 かわいかろう。 有功。 85 00:08:05,852 --> 00:08:09,189 まことに。 86 00:08:09,189 --> 00:08:12,492 上様に よう似ておられる…。 87 00:08:15,061 --> 00:08:18,064 お楽の方様にも。 88 00:08:20,800 --> 00:08:23,503 そなたの子じゃ。 89 00:08:26,206 --> 00:08:29,876 ずっと そなたを思うて作った子じゃ。 90 00:08:29,876 --> 00:08:34,881 だから この子は そなたの子じゃ。 91 00:08:39,219 --> 00:08:42,922 もったいなき仰せにございます。 92 00:08:44,891 --> 00:08:47,894 ⚟(叫び声) 93 00:09:03,376 --> 00:09:05,845 (村瀬)寝たきりの身になった。 94 00:09:05,845 --> 00:09:11,718 どうも足を滑らせ 庭に落ちた拍子に 首をやられたようでの。 95 00:09:11,718 --> 00:09:16,856 (玉栄)運が尽きたんです。 なんちゅうことを言うんや。 96 00:09:16,856 --> 00:09:20,727 お楽の方様のお体が 利かんようになられたからいうて➡ 97 00:09:20,727 --> 00:09:23,730 私と上様の間が戻るわけでも あらへんのやし。 98 00:09:23,730 --> 00:09:28,468 いいえ! 戻ります! 上様のお相手は有功様しかいいひんのに➡ 99 00:09:28,468 --> 00:09:31,871 邪魔すんなって 仏さんが罰を与えはりましたんや!➡ 100 00:09:31,871 --> 00:09:35,542 これで お二人は元に戻ります! 101 00:09:35,542 --> 00:09:38,845 そのうち そなたこそ罰が当たるで。 102 00:09:40,880 --> 00:09:42,816 上様。 103 00:09:42,816 --> 00:09:46,219 春日がよいと言った。 え? 104 00:09:46,219 --> 00:09:49,522 春日が戻ってよいと言った! 105 00:09:53,092 --> 00:09:55,228 まことにございますか。 106 00:09:55,228 --> 00:10:00,900 子をなすぞ 有功。 107 00:10:00,900 --> 00:10:03,603 上様…。 108 00:10:07,774 --> 00:10:15,248 今度こそ 我らのまことの子を! 109 00:10:15,248 --> 00:10:17,550 はい! 110 00:10:19,586 --> 00:10:25,925 <家光公と有功様は みつきの間 逢瀬を重ねられたが➡ 111 00:10:25,925 --> 00:10:31,231 お二人の間に子ができることはなかった> 112 00:10:38,271 --> 00:10:44,144 春日は こたびは その溝口という男と子をなせと。 113 00:10:44,144 --> 00:10:47,280 はい…。 114 00:10:47,280 --> 00:10:51,985 あい分かった。 よかろう。 115 00:10:53,620 --> 00:10:56,956 よろしいので ございますか? 116 00:10:56,956 --> 00:11:01,794 考えてみれば 戦国の女子たちは 夫が死ねば➡ 117 00:11:01,794 --> 00:11:08,902 また次の夫へと たらい回しに嫁がされ そのさきざきで子をなした。 118 00:11:08,902 --> 00:11:14,574 この世のあまたの女子たちが そうやって生きてきたのじゃ。 119 00:11:14,574 --> 00:11:20,246 お楽のことも好きとも思わぬが 憎いとも思わぬし。 120 00:11:20,246 --> 00:11:25,251 できてみれば 子は いとおしいしの。 121 00:11:26,920 --> 00:11:31,791 そして もう一つ分かったことがある。 122 00:11:31,791 --> 00:11:36,262 ほかの男と添おうが 子をなそうが➡ 123 00:11:36,262 --> 00:11:41,267 わしの心にいるのは そなただけじゃ。 124 00:11:46,272 --> 00:11:50,977 もったいなき仰せにございます。 125 00:11:57,283 --> 00:12:00,887 私は またこれか…。 126 00:12:00,887 --> 00:12:10,230 ♬~ 127 00:12:10,230 --> 00:12:14,100 そなたが溝口か。 はっ。 128 00:12:14,100 --> 00:12:27,580 (読経) 129 00:12:27,580 --> 00:12:31,451 日焼けした浅黒い肌じゃな。 130 00:12:31,451 --> 00:12:35,255 そなたは お夏と名付けよう。 131 00:12:35,255 --> 00:12:40,927 (読経) 132 00:12:40,927 --> 00:12:44,797 では さて。 133 00:12:44,797 --> 00:12:57,277 (読経) 134 00:12:57,277 --> 00:13:13,293 ♬~ 135 00:13:21,234 --> 00:13:26,239 有功様。 おはようさんでございます。 136 00:13:39,585 --> 00:13:44,290 有功様 これは。 137 00:13:48,594 --> 00:13:53,266 見えっ張りやろ。 138 00:13:53,266 --> 00:13:57,570 お廊下側には斬りつけられへんのや。 139 00:14:15,888 --> 00:14:19,592 何でも言うて下さい。 140 00:14:24,230 --> 00:14:32,538 上様は お変わりになられた。 141 00:14:34,240 --> 00:14:36,242 そうですか。 142 00:14:38,111 --> 00:14:46,419 美しう 強うなられた。 143 00:14:48,788 --> 00:14:54,494 いつものように 有功様に そう見えるだけのことです。 144 00:14:58,931 --> 00:15:02,235 母になられたからや! 145 00:15:06,539 --> 00:15:13,846 そして そうしたんは 私やないんや。 146 00:15:16,549 --> 00:15:24,557 ほんまは 誰よりも喜んで差し上げなあかん。 147 00:15:28,161 --> 00:15:35,868 でも できひん… できひん! 148 00:15:55,922 --> 00:15:58,257 (家光)あれは 何の煙じゃ? 149 00:15:58,257 --> 00:16:01,160 (伝右衛門) 死骸を焼いておるのでございましょう。 150 00:16:01,160 --> 00:16:06,466 不作もひどく 飢えるものも多うございますから。 151 00:16:18,211 --> 00:16:21,881 しかし おるのは女たちばかりだな。 152 00:16:21,881 --> 00:16:27,220 男は 家の中で大事にされるのが 常でございます。 153 00:16:27,220 --> 00:16:35,561 これと これ。 もう全部くれ。 154 00:16:35,561 --> 00:16:42,435 お姫様 うちの倅 一刻8両でいかがにございます? 155 00:16:42,435 --> 00:16:44,737 は!? 156 00:16:52,912 --> 00:16:56,582 (伝右衛門)よい男の子種は 高く売れるのでございますよ。 157 00:16:56,582 --> 00:16:59,252 (家光)しかし 8両とは。➡ 158 00:16:59,252 --> 00:17:03,122 あれでは貧しい女たちは とても手を出せぬではないか。 159 00:17:03,122 --> 00:17:05,858 (伝右衛門) 貧しい女たちは ここで男を買って➡ 160 00:17:05,858 --> 00:17:08,194 種付けをするしかないのでございます。 161 00:17:08,194 --> 00:17:11,497 あら きれいなお姫様。 162 00:17:13,065 --> 00:17:15,868 (春日局)上様! 163 00:17:15,868 --> 00:17:19,739 大奥を勝手にお出になることが どれほど危ないことか お忘れですか! 164 00:17:19,739 --> 00:17:22,208 ゆえに 伝右衛門についていってもろうた。 165 00:17:22,208 --> 00:17:26,545 御身に何かあったらどうなさいます! 上様の代わりは…。 166 00:17:26,545 --> 00:17:30,416 分かっておる。 そうカッカするな。 167 00:17:30,416 --> 00:17:35,421 ちゃんと世継ぎはあげてやるゆえ の。 168 00:17:38,557 --> 00:17:40,860 上様! 169 00:17:42,895 --> 00:17:48,768 ⚟(うめき声) 170 00:17:48,768 --> 00:17:52,238 ⚟お楽様 失礼します。 171 00:17:52,238 --> 00:17:56,108 (うめき声) 172 00:17:56,108 --> 00:17:59,111 何や このありさまは。 173 00:17:59,111 --> 00:18:02,515 これ 誰か! 部屋子! 174 00:18:02,515 --> 00:18:04,450 (うめき声) 175 00:18:04,450 --> 00:18:07,153 お楽様。 176 00:18:10,856 --> 00:18:14,527 あ… あぁ…。 177 00:18:14,527 --> 00:18:17,530 お楽様。 失礼します! 178 00:18:24,870 --> 00:18:28,207 (正勝)江戸の各所で数日炊き出しを。 179 00:18:28,207 --> 00:18:33,546 そうじゃ。 流民も増え 皆 飢えておるからの。 180 00:18:33,546 --> 00:18:37,216 恐れながら 上様。 お心ばえ 感服いたしますが➡ 181 00:18:37,216 --> 00:18:40,119 さような付け焼き刃で民を救えるとは。 182 00:18:40,119 --> 00:18:45,091 救えるわけはあるまい。 一揆の機運をくじくだけよ。 183 00:18:45,091 --> 00:18:49,228 は? 米をむしり取っていくお上は憎らしい➡ 184 00:18:49,228 --> 00:18:57,103 だが 己らを助けてくれる者が あるとすれば それもまたお上。 185 00:18:57,103 --> 00:19:01,173 まぁ 機会があれば 表の政の席で➡ 186 00:19:01,173 --> 00:19:04,844 そなたの口から 6人衆にはかってみてくれ。 187 00:19:04,844 --> 00:19:06,779 はっ。 188 00:19:06,779 --> 00:19:10,182 病人は寝返りが打てぬ。 189 00:19:10,182 --> 00:19:14,854 そばに控え 折々に体の向きを変えてやらぬと➡ 190 00:19:14,854 --> 00:19:17,523 かように床ずれができるのだ。 191 00:19:17,523 --> 00:19:21,827 そんなの やれって言われてませんし。 192 00:19:25,197 --> 00:19:29,068 では これからは やってくれ。 193 00:19:29,068 --> 00:19:32,538 その薬をここに塗ってやってくれ。 194 00:19:32,538 --> 00:19:36,542 えっ 触って平気なんですか? 195 00:19:39,211 --> 00:19:43,549 部屋子をもう一人。 あれでは お楽様が気の毒だ。 196 00:19:43,549 --> 00:19:47,420 春日様に はかってみてくれ。 かしこまりました。 197 00:19:47,420 --> 00:19:50,222 しかし 見つかるまでは どうなさいます。 198 00:19:50,222 --> 00:19:53,893 引き続き 私がやる。 え! わ… 私がやりますよ! 199 00:19:53,893 --> 00:19:57,596 ええ。 私がやる。 200 00:20:01,567 --> 00:20:03,869 やりたいんや。 201 00:20:13,579 --> 00:20:20,453 (吉宗)己の道を歩み始めたのだな。 家光公も 有功様も。 202 00:20:20,453 --> 00:20:26,158 (村瀬)若者は大人になり 世は移り変わっていきます。➡ 203 00:20:26,158 --> 00:20:35,835 けれど一方で その流れから 取り残される者が出てくるものです。 204 00:20:35,835 --> 00:20:40,606 この時のそれは…➡ 205 00:20:40,606 --> 00:20:45,478 春日局様にございました。 206 00:20:45,478 --> 00:20:48,948 あのババが。 はい。 207 00:20:48,948 --> 00:20:55,621 事の起こりは その年の八朔にございました。 208 00:20:55,621 --> 00:20:57,957 八朔。➡ 209 00:20:57,957 --> 00:21:06,265 大名どもが登城し 大権現家康公の 江戸入城を祝う行事じゃな。 210 00:21:13,439 --> 00:21:21,914 松平甲斐守輝綱 朔日のお喜び申し上げまする。 211 00:21:21,914 --> 00:21:24,583 めでたい。 212 00:21:24,583 --> 00:21:30,456 (信綱)今や 半数以上が 娘を息子と 偽っているありさまにございます。 213 00:21:30,456 --> 00:21:34,593 (植綱)実のところ ご親藩 譜代の中にも➡ 214 00:21:34,593 --> 00:21:37,930 男子の跡取りがおらぬありさまに なっております。 215 00:21:37,930 --> 00:21:40,833 いっときのことじゃ。 216 00:21:40,833 --> 00:21:45,538 赤面が治まれば 世は戻る。 217 00:21:50,509 --> 00:21:56,949 いっそ これより いっとき➡ 218 00:21:56,949 --> 00:22:01,954 女子に家督を継がせることを 許してはいかがでしょう。 219 00:22:05,224 --> 00:22:08,127 何を申しておる 正勝! 220 00:22:08,127 --> 00:22:15,568 今や 百姓 町人の間では皆 娘が父親から家業を受け継ぎ➡ 221 00:22:15,568 --> 00:22:20,439 暮らしを立てておりますし。 それは民百姓のこと! 222 00:22:20,439 --> 00:22:27,580 戦働きをなりわいとする武家の主が 女子など笑止千万! 223 00:22:27,580 --> 00:22:32,918 いざ戦となれば女など どうするか! 224 00:22:32,918 --> 00:22:37,590 春日様! もうそのようなことは起こらぬと➡ 225 00:22:37,590 --> 00:22:40,492 正勝は考えます!➡ 226 00:22:40,492 --> 00:22:47,600 それよりも 女の家督を認めぬことこそが 武家の天下を揺るがし➡ 227 00:22:47,600 --> 00:22:50,502 徳川の屋台骨を崩すことになるかと。 228 00:22:50,502 --> 00:22:53,472 だまらっしゃい! だまらっしゃい! そなた! 229 00:22:53,472 --> 00:22:57,943 そなたらは あの戦国の世をお忘れか!? 230 00:22:57,943 --> 00:23:02,781 ですから あのような世には もはや なりえぬと。 231 00:23:02,781 --> 00:23:07,086 再び あそこへ戻ろうと構わぬと。 232 00:23:10,889 --> 00:23:14,226 春日様? 233 00:23:14,226 --> 00:23:16,161 春日様? 234 00:23:16,161 --> 00:23:19,899 春日様! 春日様! 母上! 235 00:23:19,899 --> 00:23:22,901 母上! 母上! 236 00:23:27,239 --> 00:23:32,911 春日! 春日 しっかりせよ! 237 00:23:32,911 --> 00:23:36,215 春日は 一体 どうなっておるのじゃ。 238 00:23:38,784 --> 00:23:42,254 (正勝)薬だちをされていたものかと。➡ 239 00:23:42,254 --> 00:23:48,127 恐らく 次こそは男子 お世継ぎが生まれるよう。 240 00:23:48,127 --> 00:23:51,930 (家光)世継ぎならあげてやると 言うたではないか! 241 00:23:51,930 --> 00:23:57,269 まったく うたぐり深いババじゃ。➡ 242 00:23:57,269 --> 00:24:04,276 春日! 目覚めよ! 春日! 243 00:24:09,848 --> 00:24:12,217 上様。 244 00:24:12,217 --> 00:24:14,553 起きるな! 横になっておれ! 245 00:24:14,553 --> 00:24:18,857 そうはまいりませぬ。 わしの言うことが聞けぬのか! 246 00:24:26,165 --> 00:24:29,101 お恥ずかしいところを お見せいたしました。 247 00:24:29,101 --> 00:24:34,807 春日は このとおり 大事のうございますので。 248 00:24:38,577 --> 00:24:44,917 願かけなどはやめ 今後は薬をのむと ここで約束せよ。 249 00:24:44,917 --> 00:24:47,820 よいな 春日。 250 00:24:47,820 --> 00:24:50,255 春日! 返事をせよ! 251 00:24:50,255 --> 00:24:54,960 上様 もうこの辺りで。 病人は休みが一番でござります。 252 00:24:57,596 --> 00:25:02,901 薬だちを続ければ たたっ斬るからな。 253 00:25:08,540 --> 00:25:14,413 しかし いかにするのじゃ 春日の世話は。 254 00:25:14,413 --> 00:25:21,553 この大奥には男ばかり。 女は わしと姫 姫の乳人しかおらぬ。 255 00:25:21,553 --> 00:25:24,456 新たに 女人を入れますか? 256 00:25:24,456 --> 00:25:28,227 己のために 大奥の秘密を知る者が増えるなど。 257 00:25:28,227 --> 00:25:31,563 あやつが うんと言うはずがあるまい。 258 00:25:31,563 --> 00:25:35,234 では 私がお世話いたしましょう。 そなたが? 259 00:25:35,234 --> 00:25:39,905 お楽様に新たに よい部屋子が見つかり 私の手は ちょうど空きましてござります。 260 00:25:39,905 --> 00:25:45,778 有功。 考えよ。 春日が そなたの世話など受けるわけが。 261 00:25:45,778 --> 00:25:49,581 ご無礼いたします。 有功様。 どうした? 262 00:25:49,581 --> 00:25:56,255 お楽様が 赤面疱瘡にかかられたのではないかと。 263 00:25:56,255 --> 00:26:00,125 どこから入り込んだのじゃ! この大奥で赤面疱瘡など! 264 00:26:00,125 --> 00:26:03,862 この間 入りました部屋子も それらしき様子ですので➡ 265 00:26:03,862 --> 00:26:06,565 恐らくは そこから。 266 00:26:09,201 --> 00:26:13,539 この際 これも うまく使わせてもらいましょう。 267 00:26:13,539 --> 00:26:17,209 上様方。 こちらは 私がうまくやります。 268 00:26:17,209 --> 00:26:19,878 大奥にまで入り込んだとなれば➡ 269 00:26:19,878 --> 00:26:24,750 市中の赤面は大きく広がっておることに ございましょう。 270 00:26:24,750 --> 00:26:32,891 上様方には どうか 政にお心を砕いて頂きたく。 271 00:26:32,891 --> 00:26:37,763 うむ では任せた。 272 00:26:37,763 --> 00:26:46,905 ♬~ 273 00:26:46,905 --> 00:26:50,242 ⚟春日様。 274 00:26:50,242 --> 00:26:52,244 何じゃ。 275 00:26:57,916 --> 00:27:00,819 おはようございます。 276 00:27:00,819 --> 00:27:04,523 そなた そこで何をしておる。 277 00:27:04,523 --> 00:27:09,828 実は お楽の方様が赤面疱瘡にかかられまして。 278 00:27:12,865 --> 00:27:17,202 赤面に? はい。 279 00:27:17,202 --> 00:27:22,875 春日様のお部屋は男衆のおるところからは 一番離れておりますので➡ 280 00:27:22,875 --> 00:27:29,214 大奥のため 私がお隣で 看病させて頂くことにいたしました。 281 00:27:29,214 --> 00:27:31,149 よろしうございますか。 282 00:27:31,149 --> 00:27:35,554 それは構わぬが そなた 看病などしては。 283 00:27:35,554 --> 00:27:42,261 種無しは この大奥で 一番無用な男にございましょう? 284 00:27:43,896 --> 00:27:46,598 嫌みな。 285 00:28:22,534 --> 00:28:26,205 さぞかし よい気分であろう。 286 00:28:26,205 --> 00:28:32,878 そなたをやり込めた ババの惨めなありさまを見られて。 287 00:28:32,878 --> 00:28:36,215 ええ この上なく。 288 00:28:36,215 --> 00:28:39,117 さっ 参りましょうか。 289 00:28:39,117 --> 00:28:41,553 な… 何をする! 290 00:28:41,553 --> 00:28:46,425 あなたを辱めておるのですよ。 厠へお連れしようと。 291 00:28:46,425 --> 00:28:49,227 離せ… 離せ 離せ! 292 00:28:49,227 --> 00:28:52,898 もうお一人で用を足すことも おできにならない。 293 00:28:52,898 --> 00:28:55,901 哀れなものにございますね。 294 00:28:58,570 --> 00:29:04,376 なんと… なんと嫌な男じゃ! 295 00:29:04,376 --> 00:29:13,085 ええ。 ですから どうぞ世話になっておるなどとは思わず。 296 00:29:13,085 --> 00:29:18,390 私がしているのは嫌がらせですから。 297 00:29:43,081 --> 00:30:07,239 ♬~ 298 00:30:07,239 --> 00:30:16,948 そなたは わしをくびり殺そうとは思わぬのか? 299 00:30:19,818 --> 00:30:31,830 そなたの志を踏みにじった 誰よりも憎きババであろう。 300 00:30:34,466 --> 00:30:40,939 不思議なことにございますが 回り道はしたものの➡ 301 00:30:40,939 --> 00:30:47,245 私は今 坊主になるという本懐を 遂げておる気がいたします。 302 00:30:49,948 --> 00:30:55,821 春日様こそ おつらくはなかったのですか? 303 00:30:55,821 --> 00:30:59,291 稲葉殿は実の息子。 304 00:30:59,291 --> 00:31:05,564 その子を死んだ者とし 事情も分からぬ幼子をさらい➡ 305 00:31:05,564 --> 00:31:13,905 その母を切り殺し ほかにも あまたの者たちを手にかけ。 306 00:31:13,905 --> 00:31:19,611 鬼でもなければ 平気なはずはございますまい。 307 00:31:29,921 --> 00:31:38,930 父は子どもの頃 目の前で はりつけにされてな。 308 00:31:41,266 --> 00:31:48,573 仕えておった明智様が 織田を討ったゆえじゃった。 309 00:31:51,610 --> 00:32:00,886 方々を追われ 食うものも食わず さまよい…。 310 00:32:00,886 --> 00:32:11,596 首目当ての輩に いつどこで殺されても おかしうはのうてな。 311 00:32:13,231 --> 00:32:29,247 夜 月が昇るのを見て ああ 今日も一日生き延びた と。 312 00:32:29,247 --> 00:32:36,922 殺し合ったのは 武家のものだけではなかった。 313 00:32:36,922 --> 00:32:42,794 戦となれば 百姓も駆り出されて戦った。 314 00:32:42,794 --> 00:32:54,272 そのいつ果てるともしれぬ不毛な戦い➡ 315 00:32:54,272 --> 00:32:58,977 終わらせて下さったのが…。 316 00:33:05,550 --> 00:33:14,259 徳川家康公 大権現様じゃ。 317 00:33:19,898 --> 00:33:23,768 わし一人が鬼になり➡ 318 00:33:23,768 --> 00:33:29,908 そこに世を押し戻さずに済むならば。 319 00:33:29,908 --> 00:33:33,778 安いものじゃ…。 320 00:33:33,778 --> 00:33:45,924 なれど わしがしてきたことは全て➡ 321 00:33:45,924 --> 00:33:49,794 お門違いだったのかもしれぬな。 322 00:33:49,794 --> 00:33:53,598 ハ… ハハハ。 323 00:33:53,598 --> 00:33:58,270 春日様! 春日様! これ! これ誰か! 324 00:33:58,270 --> 00:34:00,539 よい! よい! 325 00:34:00,539 --> 00:34:09,548 それより 話を… 話を聞いてくれ。 326 00:34:15,086 --> 00:34:23,094 そなたに聞いてもらえれば よい。 327 00:34:27,766 --> 00:34:31,903 (信綱)赤面は 市中で猛威を振るっておるようじゃ。 328 00:34:31,903 --> 00:34:37,242 既に死骸を焼くところがなくなり 河原には むくろの山。 329 00:34:37,242 --> 00:34:42,113 そればかりか かかった息子を家から放り出したり➡ 330 00:34:42,113 --> 00:34:47,419 兄弟を守るために 子を殺す輩も出てきておるそうだ。 331 00:34:51,790 --> 00:34:55,927 この国は滅ぶ。 332 00:34:55,927 --> 00:34:58,597 さよう。 333 00:34:58,597 --> 00:35:06,204 徳川の世が終わる などという話ではない。 334 00:35:06,204 --> 00:35:10,542 このまま赤面が続けば➡ 335 00:35:10,542 --> 00:35:16,414 男子の数が更に減り➡ 336 00:35:16,414 --> 00:35:23,121 男子が減れば 子は生まれにくうなる。 337 00:35:23,121 --> 00:35:32,230 そのようにして…➡ 338 00:35:32,230 --> 00:35:38,570 この国は 滅びるのじゃ。 339 00:35:38,570 --> 00:35:44,909 (信綱) 終わりじゃ… もうこの国は滅ぶのじゃ! 340 00:35:44,909 --> 00:35:50,248 滅ぶなら滅ぶで しかたないではないか。 341 00:35:50,248 --> 00:35:55,587 ならば 我らは それを見届けるまで。 342 00:35:55,587 --> 00:35:57,889 違うか? 343 00:35:59,457 --> 00:36:02,394 滅ぶ滅ぶと叫んだところで➡ 344 00:36:02,394 --> 00:36:05,397 我らには逃げられる場所など どこにもない。 345 00:36:05,397 --> 00:36:13,071 ならば さだめを受け入れ あがくしかないではないか。 346 00:36:13,071 --> 00:36:19,778 たとえ その先には 滅びしかないとしても…。 347 00:36:19,778 --> 00:36:29,220 ♬~ 348 00:36:29,220 --> 00:36:34,926 上様。 我らよりお願いがございまする。 349 00:36:39,230 --> 00:36:41,933 (春日局)有功殿。 350 00:36:44,569 --> 00:36:52,911 どうか どうか➡ 351 00:36:52,911 --> 00:36:59,784 世が滅びるその日まで➡ 352 00:36:59,784 --> 00:37:04,789 上様と共にいて下され。 353 00:37:07,425 --> 00:37:14,733 まだ私などが お力になれることが ございますでしょうか。 354 00:37:20,538 --> 00:37:32,550 あの日 わしは 仏をさらってきたのじゃ。 355 00:37:35,553 --> 00:37:40,892 間違いばかりのババであったかもしれぬ。 356 00:37:40,892 --> 00:37:43,595 じゃが…。 357 00:37:49,567 --> 00:37:57,242 そなたには 気の毒であった。 358 00:37:57,242 --> 00:38:08,953 じゃが そなたをさらったことだけは 間違いではなかった。 359 00:38:10,522 --> 00:38:29,207 ♬~ 360 00:38:29,207 --> 00:38:37,882 上様を救ったのは そなたじゃ。 361 00:38:37,882 --> 00:38:44,222 これからも そなたしかおらぬ。 362 00:38:44,222 --> 00:38:50,929 だから どうか。 363 00:38:53,231 --> 00:39:00,838 もったいなき もったいなき仰せにございます! 364 00:39:00,838 --> 00:39:14,552 ♬~ 365 00:39:32,203 --> 00:39:37,876 上様には感謝しかござらぬと。 366 00:39:37,876 --> 00:39:45,216 自分の妄執に その身をささげて下さったことへの➡ 367 00:39:45,216 --> 00:39:48,553 お詫びと御礼を と。 368 00:39:48,553 --> 00:39:54,559 それが 最後のお言葉でございました。 369 00:39:57,562 --> 00:40:00,265 のぅ 有功。 370 00:40:03,901 --> 00:40:10,608 春日は わしの何であったのかの。 371 00:40:12,910 --> 00:40:22,620 わしに対して 誰よりも苛烈で 誰よりも甘かった。 372 00:40:25,490 --> 00:40:36,801 けれども この者がなければ 今のわしはおらなかった。 373 00:40:39,604 --> 00:40:43,308 (家光)そのような者を何というのじゃ。 374 00:40:46,477 --> 00:40:54,185 母 でございましょう。 375 00:40:58,623 --> 00:41:04,929 鬼にも仏にもなる者は。 376 00:41:08,900 --> 00:41:16,774 それでよいか? 春日。 377 00:41:16,774 --> 00:41:27,919 ♬~ 378 00:41:27,919 --> 00:41:30,822 春日…。 379 00:41:30,822 --> 00:41:39,530 ♬~ 380 00:41:39,530 --> 00:41:44,469 (泣き声) 381 00:41:44,469 --> 00:41:56,180 (家光の泣き声) 382 00:41:58,282 --> 00:42:04,288 ⚟上様のおなーりー。 383 00:42:10,228 --> 00:42:13,531 ん…? ⚟面を上げい。 384 00:42:18,569 --> 00:42:24,242 ⚟三代家光公 こたびの赤面疱瘡によって みまかられた。 385 00:42:24,242 --> 00:42:30,915 徳川も もはや女が家督を継がねば 立ち行かなくなってきておる。 386 00:42:30,915 --> 00:42:35,586 そこもとらと同じようにの。 387 00:42:35,586 --> 00:42:40,458 よって 以後 女の家督を許すこととす! 388 00:42:40,458 --> 00:42:59,811 ♬~ 389 00:42:59,811 --> 00:43:07,118 今日より 私は 父 家光公の男名を名乗ることとする。 390 00:43:09,454 --> 00:43:12,423 (家光)わしは父の名代➡ 391 00:43:12,423 --> 00:43:15,560 将軍という名の人柱である。 392 00:43:15,560 --> 00:43:21,899 万が一 このまま男子が減り続け この世が滅ぶというなら➡ 393 00:43:21,899 --> 00:43:26,571 わしも共に滅ぶまでのこと。 394 00:43:26,571 --> 00:43:31,442 誰か わしが女将軍になることに 異存はあるかえ! 395 00:43:31,442 --> 00:43:41,919 ♬~ 396 00:43:41,919 --> 00:43:44,589 (一同)ははっ。 397 00:43:44,589 --> 00:43:50,928 ♬~ 398 00:43:50,928 --> 00:43:56,601  回想  (春日局)どうか 世が滅びるその日まで➡ 399 00:43:56,601 --> 00:44:00,905 上様と共にいて下され。 400 00:44:05,877 --> 00:44:08,779 きっと これでよかったのだの。 401 00:44:08,779 --> 00:44:11,549 大奥総取締とする。 402 00:44:11,549 --> 00:44:14,452 もう 飽きた。 飽きた飽きた! 403 00:44:14,452 --> 00:44:18,222 お公家さんは お上手やなぁ。 404 00:44:18,222 --> 00:44:21,559 公方様は…。 (2人)色狂い。 405 00:44:21,559 --> 00:44:25,263 おやめ下され 上様。 35853

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