All language subtitles for 大奥(20)幕末編 - [1440-FHD@KFMVFR.hevc10_crf 20_p 8][字]

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Original subtitles

(孝明帝)攘夷したら それこそ➡

異国の侵略を受けることになる いうことか。

(家茂)仰せのとおりにございます。

ですから 幕府は開国を選んだのです。

けど それでは つまるところ 異国の言いなり➡

属国も同じやないか?

(家茂)いいえ! 開国し 貿易をし 武器を買い➡

異国に劣らぬ備えを得る。

同時に異国の技を習い 己の手で それらを作れるようにするのです!➡

どうか 私に かような道筋で➡

この国を守ることを お許し願えませんでしょうか。

そなたは 本気で この国を守ろうとしてくれておるのやな。

お上。

うれしうてな。

皆 異人を打ち払わぬ幕府は弱腰やと 叫び立てるばっかりで➡

いかにして お国を守るか 筋道立てて話をしてくれたんは➡

そなたが初めてや。

髪まで切って➡

女の身で京まで足を運んでくれて➡

楽なことではなかったやろう。

慈しみ深きお上に家茂➡

実は もう一つ ご承知頂きたき件がございます。➡

同じく女の身で髪まで切り➡

京から江戸まで足を運んで下さった お方がおられます。

そのお方は… 親子様という➡

帝の妹君にございます。

♬~

回想 (金魚鉢が割れる音)

(観行院)帰して。 私を京に帰して!

(和宮)無事で よろしおしたな。

⚟(土御門)観行院さん 何しとるん!

(土御門)ちょっと 帰るやなんて そんな お一人で帰れるわけあらしまへんやろ!

そやかて 和宮さん死にかけてるんよ!

夢枕に立ったんよ!

あの子 あの子 死にかけてるんよ!

お母さん。 そんな話は聞こえてきてしまへんし。

行ってあげんと あの子 あの子 死んでしまう!

お母さん 落ち着いて。

あんたは 何で私らを引き裂こうとするん!

後生や。 何も言わへんから 私を!

私を京に帰して! 和宮さんに会わせて!

(天璋院)宮様なら。

(鳴き声)

そもそも まことの和宮様は 実は生きておられるのですか。

(天璋院)それで観行院様は その宮様が死にかけてるから 帰りたいと。

何や 夢枕に立ったて 言いださはってな。

(中澤)しかし もう母御には 京にお帰り頂くしかないのでは?

あんなに叫び回られては 宮様の秘密も ばれてしまいましょう。

(和宮)もう一つ やり方はあると思うねや。

(勝)では 帝は開国の意味を お分かり下さったんですか!

ええ ありがたくも。

(勝)あっははは…。 そりゃ すばらしい。

いや 実に大したもんだ! はははははっ…。

あ…。

勝先生に お褒めを頂き光栄です。

すいません。 つい。

あれで江戸までは3日でしたか。

(勝)ええ。 あれは 異国より手に入れた船にございますが➡

何 もうすぐ 自前で造れるようにもなりますよ。

仕組みは全て ここに入れましたんで。 はははははっ!

帝にご了解を賜ったということは それを成し遂げねばならぬということだ。

勝 強い海軍を頼むぞ。

はい!

(和宮)そう。 ほな うまくいったん。

ええ。 宮様が男のなりで行け と言って下さったのが➡

功を奏しました。 ふん。

お装束には不思議な力があるしなぁ。

まことに… あ 宮様も一度 江戸風の装いをされてみませんか?

私が そんなもん着て どうするん?

ここで こっそり 宮様は江戸風のかいどりを着て➡

私は 袿を着るのです。

そして 2人で かもじをつけ。

お茶飲んで 甘いん ぎょうさん食べるん。

そう! 楽しそうではないですか。

あんな 上さん。

私 京に戻ろかて思うねや。

え?

母が やっぱり ほんまの和宮さんに 会いとうてたまらへんみたいでなぁ…。

ほんで 考えたんやけどな この際 私が戻って➡

ほんもんの和宮さんに こっちに来てもらうんはどやろて。

ほんもんの和宮さんが来はったら 母の気うつも治るし➡

上さんも子作りもできる。

公武合体も 天下にうたえるようになると…。

何これ。 開けて下さい。

何? いいから 開けなさい!

(和宮)「江戸にいる和宮は 私の妹宮」。

あ… あんた これ 帝のご宸翰やないの!

箱あったやろ! 箱は!

裸で持ち歩くなんて あんた!

宮様のために頂いてきたのです!

宮様と一緒にいるために。

それなのに 宮様は さような私の気持ちなど➡

何も考えて下さらないのですね!

いや 考えたで。 考えたからこそやな。

私は 宮様こそが光と 申し上げたはずですが!

どうして さようなことをおっしゃるのですか!

けど 私では どうやったかて ほんまの夫婦にはなれへんやんか。

上さんは 公武合体の証しとなる子を 産まなあかんのやろ。

子など どうにかします! いや どうにもならへんやろ。

どうにかします!

後悔せえへんの? それで。

♬~

(家茂)まずは病をえたことにして 私の生家に下がり➡

そこから 一公家の女人として➡

京へお戻りになれるよう 計らいましたので。

(観行院)上様。 こたびのお沙汰 ほんまに。

礼ならば 親子様に。➡

いいえ➡

礼ではなく いとおしんで差し上げて。

どうか別れの日まで 親子様を慈しんで差し上げて。

♬~

その 親子さん。

ええねや。 分かってるから。

お母さんが 私より和宮さんがかわいいのは。

悪いお母さんで 堪忍なぁ。

うそでも 「親子さんのことも かわいい」とは➡

言うてくれはらへんかったわ。

宮様…。

大事ない。 大事ないから いちいち ウルウルせんといてくれる。

はい…。

(天璋院)しかし 大奥というのは 不思議なところですよね。

宮様はもちろん 上様と私も あの者たちも…➡

誰一人として お互い 血のつながってる者はおらぬのです。

その子もな。

そう さと姫も。 (鳴き声)

(天璋院)他人同士が 何の縁か 肩を寄せ合い➡

一つ屋根の下に暮らしておるのです。

ほな 私にも居心地よさそうやな。

(天璋院)でしょう?

(鳴き声)

⚟(瀧山) 上様 例のお方がいらっしゃいました。

通しなさい。

そのお人は?

(家茂)私の乳母の娘で 志摩と申します。➡

今日からお付きの能登として 宮様に仕えてもらいます。

ええよ 土御門1人で。

(能登)子に恵まれず 嫁ぎ先を出された 出戻りにございます。

お役目頂けましたからには➡

ここに骨をうめる覚悟にて おつとめしたく存じます。

まあ そういうことやったら。

<そのころ 京では…>

お上! 何とぞ ご決断を!

<攘夷を求める公家たちは 日に日に声高に。 だが➡

家茂に開国の意味を教えられた孝明帝は もはや辟易とし➡

薩摩・島津久光に その者らの対処について 相談を持ちかけた。➡

話を聞いた久光は 帝の気持ちが➡

既に攘夷にはないことを いち早く嗅ぎ取り>

(久光)お上 では…。

<勅命により 攘夷派公家たちと 彼らに結託していた長州藩士を➡

一掃することを提案した>

(慶喜)結句 京に残ったのは➡

徳川の唱える公武合体に 納得する大名ばかりとなりまして。

まぁ バカどもは 時の流れにのまれて いなくなったというわけですな。➡

ははははっ…。 そうですか。

(慶喜)以降は「朝廷の参預」を 命じられました私と ほか5大名で➡

政を進めていく形とあいなりました。

帝の御前で 「参預会議」を開き 議論いたします。

(家茂)よいですね。 皆で議論し➡

この国にとって最良の選択が できることを望みます。

つきましては 私も京に上りますが➡

上様にも もう一度 ご上洛して頂きたく。

え? 帝は上様のご上洛をことのほか お望みで。

上様は おかわいらしうて 私も やりやすうございます。

(和宮)腹立つことしか言わんのか。 その慶喜いうんは!

そもそも お上がお心変わりされたんは➡

上さんが思い切って お話をしたからやないの!

上さんのご上洛を お望みになるのは➡

そもそも 慶喜を信用してへん証しやて 思わへんの? アホなん?

でも 経緯はどうあれ これで ようやく 皆で帝の下に集い➡

開かれた国に向かって 進んでいけるのです。

そこは大きな一歩です。

けど それって 徳川も ほかの大名と横並びいうことやろ。

それはええの?

今 一番避けねばならぬのは 国内で戦になること ですから。

って 上さんは言うたはったんやけど。

どうなんやろ。

家定公も生前 仰せでした。

徳川は 何も この世の初めから 国を治めておったわけではない。

その時々に 治めるにふさわしいものが 治めればよいのだと。

けど あの男は?

慶喜いうんは それでええて思うんやろうか。

己に帝の血筋が入ってることを 誇りに思てるような男なんやろ?

ようご存じで。

そんな男が横並びなんて 耐えられるんやろか…。

<その和宮様のお考えは的中した。➡

それは京での参預会議が引けたあと 酒席でのこと>

(慶喜)おぬしのような無能と 将軍後見職である私を同じにするな!

無能?

分からぬか!

己のことを賢いと思うておるバカ者ほど 始末に負えぬバカはおらぬ!

ははははっ…!

何をしておる。 ほら。

バカは 参預会議より出ていけ!

なぜ 突然 あなたが 開国に異を唱えるのです!

徳川は開国を推し進めてきたのですよ!

そもそも この会議を作るよう➡

帝に上申したのは薩摩だということが 分かったのです。

薩摩の芋の下に徳川が列するなど!

ならば 攘夷に転ずると申し上げたまで!

まことに さようなつまらぬことで。

つまらぬ!? は…。

今は どの藩も隙あらば 徳川を出し抜こうとしておるのですぞ!

ほかの大名らの力を借りねば 今の徳川には天下を束ねる力はない!

だからこそ 徳川の地位を 守ろうとしておるのではないですか!

(慶喜)さようなことも お分かりになられぬとは…。

(慶喜)驚きにございます。

♬~

(孝明帝) 慶喜は誰のおかげで後見職となれたのか。

忘れてはおらぬかと 久光は怒り心頭であったぞ。

薩摩からすればそうなりましょうね。

家茂。 慶喜はあかん。

あれは人のついてこぬ男や。

(家茂)私に側室を持てと。

そう。 側室との間に子をもうけて➡

それをこの際 私の子としてしもたらどやろて。

もちろん 口の堅い男やないと あかんけど。

何故 いきなり そのような。

あんまり考えとうはないけど➡

上さんは 次の上さんは あのすかんタコで ええと思てる?

天璋院も瀧山も 上さんさえよかったら 考えてみてもええんと違うか て。

宮様のお心遣い まことにうれしいのですけれど➡

私 この1年 月のものがないのです。

え?

ですから 側室を持ったところで 子は望めませぬかと。

上さん それ お体 大丈夫なん?

何 休める時がくれば 元に戻りますかと。

あの 心配するので ほかの者らには明かさずに下さいませ。

それより 私たちの子は 養子ではいかがですか?

養子…?

田安家からお子をと 板倉殿に お頼みになったそうにございます。

徳川のお血筋としては 差し支えないお話ですが…。

これで公武合体がなったと 天下に認めよというのは無理があろうな。

さようにございますよね。

しかし 慶喜公への牽制にはなる そんなところか。

回想 (孝明帝)慶喜はあかん。 あれは人のついてこぬ男や。

ひょっとしたら 慶喜こそが 戦の火種となるやもしれん。➡

参預会議に出ておった大名たちは 皆 力のある者たちや。

このままやったら そのもんたちが 一斉に徳川に矛先を向けるいうことも➡

考えられるんと違うか?

上さん 散歩でもしません? (家茂)散歩?

家定公も よう歩かはるようになってから 随分とお元気になられたて。

そうですね。

(家茂)あれ?

宮さんが 草履とりを。

はい。 上さん。

宮様 かたじけのうございます。

上さん…!

上さん! 上さん 上さん 上さん…!

(和宮)脚気? はい。

下々の間では 江戸わずらいと呼ばれております病気で。

それ 大層なご病気なん? 治らへんの?

(仲野)白米をやめ 粟やひえ そばなどを 食べると治るなどとも聞きますね。

ほな 今日から 粟やら ひえやら 食べさせたげたらええんと違うの!?

上様の御膳にですか。 豚などはどうでしょう?

(和宮)豚!?薩摩では しばしば 豚の肉を食すのです。

それが故か 脚気にかかる者は ほぼ出ず。

それや! 今日から豚と 粟 ひえや!

上様の御膳には禁忌もございますし。

そんなこと言うてる場合と違うやろ!

食べた? 上さん。➡

これ 食べた? (家茂)食べましてございますよ。

よし うん よし。

近々 もう一度 京へ?

(板倉)申し訳ござりませぬ!➡

慶喜公が既に帝に そう申し上げてしまったようで。

そなたが謝ることではないでしょう。

(板倉)まこと 私の力足らずで。 お体も本調子ではあられぬところ。

謝るな。

ですが上様 よいお知らせも。

ご養子のほうは まとまりましてございます。

まことか?

ほら 亀之助殿。 母のお膝にいらして。

(亀之助)母上?

(家茂) そう 私も 亀之助殿の母になるのです。

こちらは 父上にございますよ。

改めて えらいことをしてしもた いう気がしてきたわ。

今更 何をおっしゃいます。

あんな 上さん。 私 親が子に どんなことするんか よう知らんの。

簡単ですわ。

宮様がしてほしかったことを して差し上げればよろしいのかと。

さよか。 ほな いっぱいある。

ありがとうございます。

これで安堵して出立できます。

出立!?

(家茂) 実は 再度の長州征伐が決まりまして。

それは こないだ終わったんと違うの?

申し訳ございませぬが この度 能登を 私の世話役として伴うことをお許し…。

あかん。 あかん! そんなん!

能登は私のお付きや! そうおっしゃらず。

そもそも そんな体で行ったかて 戦働きも何もできひんやろ。

戦場に出るわけではございませんから。 行かんといて!

行かんといて! お願い! 頼むし! ここにいてて! な!

(家茂)土産も買ってまいりますので。

ふざけてんの!? 私は行かんといてって言うてんの!

♬~

(家茂)宮様。 行ってまいります。

♬~

何をなさっておいでなんです?

増上寺の仏さんお借りして お百度参りを。

ええこと思いついた。 瀧山! 瀧山 呼んで!

上様に懐妊して頂く?

そう!

あの それは上様に うそ偽りを申して 帰ってこいと頼むということですか?

(和宮)あの頑固モンが それで戻ってくるわけないやんか。➡

懐妊するんは 私や。

宮様が? (和宮)そう。

私が懐妊した言うたら 表向き➡

上さんは自分が懐妊したことに せざるをええへんやろ。

そしたら 帰ってこざるをええへん!

どうこれ! この自然な流れ!

しかし 上様に さような うそ偽りを申すのは さすがに。

そやから うそにならへんように 私が ほんまに懐妊しとくん!

は!? し… しかしながら 宮様がご懐妊されては➡

正体を隠しおおすことが できぬようになりませぬか。

(和宮)私は 座敷牢で育ってきた女やで。➡

十月十日 息を潜めて暮らすなんて 何でもないわ。

戻ってきた上さんに おなか膨れたふり してもらわなあかんけど。

なんとかなるやろ。 しかしながら 上様の出産は中奥にてのしきたり。

中奥全ての口封じをするというのは。

ここで産んだらええ!

女の婿をもろといて 今更 しきたりも何もないやろ!

しかしながら 先日 ご養子も。

上さんは尋常なお体と違うんや。

江戸わずらいなら。 ここ1年…。

月のもんも なくなったはるの。

とても 長旅できるようなお体と 違うんや…。

家茂!

お上 お待たせいたしました!

家茂! 幕府は まことに長州を征伐できるのか!?

大名らに 出陣を求めておるのにもかかわらず➡

何故 かように兵が集まらんのじゃ。

申し訳ござりませぬ!

詔勅を頂き 自ら戦いの火ぶたを 切っておきながら この体たらく!

もし こちらが負けたらどうなるのじゃ!

家茂?

(勝)上様! 勝!

上様 どうか もう…。 (家茂)一体 どうなっておるのだ!

長州を討つというのに なぜ薩摩が駆けつけぬ!

(勝)薩摩は来ぬと思います。

何故!

薩摩は 裏で長州と結んだという噂があります。

そうか。

では 薩摩抜きで こちら側が勝てる見込みは。

慶喜公は! 慶喜公は何をしておいでなのじゃ!

退くことは考えぬ。

この上は フランスから借金をし 武器を集め➡

長州 そして 出兵を拒否する薩摩を 一気にたたくと仰せで。

公は 一体 何を。

上様 どうか もう横になって。

勝 徳川の持っておる大政を 朝廷にお返しすることはできぬか?

お上に大政を返し奉るのだ。

さすれば お上の名の下➡

この戦を止めて頂くことができぬか?

あぁ… 確かに それならば!

上様! もう!

急ぐのだ 勝。

このまま 徳川が負けるなどとなれば 徳川の息の根が…。

戦が長引けば 民も… 異国にも…。

(勝)承知しました!

承知しましたゆえ! 上様 これ以上は もう!

勝 頼む!

徳川と この国の行く末を どうか…。

ここまで来といて できひんて。

(仲野)お… お許しを。

あんた 上さんが死んでしもてもええの!?

(仲野)お… 恐れながら 私の生家は蘭方医にございまして。➡

産婆の手に負えぬようになった妊婦が 多く運ばれてまいりまして➡

体のお小さい宮様にとって ご懐妊は生死に関わることかと!

そんなん やってみいひんと 分からへんやんか!

もし! もし 無事に子が生まれても➡

その子を上様との子とするなど うその上に うそを重ねること。➡

これ以上 さような無理をなさりたくないからこそ➡

上様は ご養子という手を お取りになったのだと思うのです!

そんなん あんたに言われへんでも 分かってるわ。➡

けど 私は何にもできひんの!

上さんに 優しうされて 甘やかされて!

そやのに 私は 何一つ返せてへんの!

⚟ごめんくださりませ! 瀧山にございまする!

そこに 仲野はおりましょうか! 仲野をこちらへ。

何や かましまへん。 入り。

⚟(和宮)はいり!

何や。 私の顔見て言うてみい。

瀧山!

上様が 先の二十日➡

大坂城にて薨去とのことにございます。

(勝)長州と和睦の交渉を? 私が。

徳川の敗北が必至となった今➡

上様の薨去は千載一遇の好機である。

好機?

好機であろう? 違うか?

実に新しい!

主の死を好機と呼ぶ侍には 初めて お目にかかりましたよ!

そうか? 戦国の昔には それこそが能ある侍であったと思うが?➡

勝 そなたは長州藩士にも 顔見知りが多いと聞いた。

帝におかれても そなたのほかに ないであろうとの仰せじゃ。

励むがよいぞ 勝安房。

承知… つかまつり…。

(天璋院) 最後は 上様の死を悼むという名目で➡

和睦に持ち込んだのか。

なんと 皮肉な。

時に 宮様のご様子は?

土御門殿によれば 怒りもせず 笑いもせず➡

まるで 魂の抜けたようだと。

上様お一人だったのかもしれぬの。

宮様がお心を開かれていたのは。

瀧山。

生きるとは 別れるだけのことなのか?

大切な方たちをこうもお守りできず。

(和宮)帰ってきたん。

はい。 私だけが おめおめと。

あんたは ずっと一緒やったん?

(能登)はい。

上さんは ほんまに死なはったん?

(能登)はい。

そう。 苦しまんと逝かはったん?

回想 志摩。 どうか宮様にだけは 私は心静かに旅立ったと伝えて。

何を弱気な! 上様は ようなられます。

上様は宮様のお健やかな暮らしを祈りつつ 最後は眠るようにお静かに…。

回想 悔しい。 このひ弱な体が恨めしい。

これからなすべきことが山ほどあるのに➡

徳川のためにも この国にも。

いいえ 上様は最後まで お苦しみでいらっしゃいました!➡

息も絶え絶えで 胸をかきむしり➡

それでも 死にたくないと!

回想 死にたくない! こんなとこで!

だって 私 宮様と約束したんだもの!

宮様にお土産買って帰るって。

2人で かもじをつけて➡

京と江戸のとりかえばやをするの。

会いたい。

宮様に会いたい。

大奥に帰りたい…。

親子様に 会いたい!

♬~

(能登) 上様が求められた袿と打掛にございます。

♬~

まぁ やれ言うんやったらやるけども。

♬~

これでええ? まぁ かもじはないけど。

前から言おう言おう思ててんけど➡

徳川とか この国とか そんなん どうでもようない?

そんなんは争うことが大好きな 腐れ男どもにやらして➡

私ら きれいなもん着て お茶飲んで➡

カステラ食べてたら それでようない?

上さんは ほんま… おせっかいいうか➡

いつもいつも人のことばっかりで。

とうとう命まで差し出してしもて。

は… あほやろ…。

♬~

上さん あほやろって。

♬~

そやから 言うたやない。 行くなって…。

おればよかったやないの…➡

私のそばに おればよかったやないの!

♬~

徳川に この世から消えてもらう…。

江戸の町には 傷一つ つけんといて!

これは 我々のような男たちが ここにいたという証しなのだから。

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