All language subtitles for 2016-直美與加奈子-EP05-J

(直美)早く 計画を 実行に 移さないと｡

林さんが 捕まったら 達郎さんの 替え玉が いなくなる｡

(達郎)お待たせしました｡ (直美)木曜日に

達郎さんを 誘い出して 斎藤さまの 口座から

加奈子の 口座に 1,000万を 振り込む｡

(加奈子) 達郎さんが いるところで？

(直美)やるしかないよ｡

(浅井)今から 服部さんと 一緒に 京都に 行ってくれ｡

(直美)夜には 絶対 戻るから｡

(陽子)そんなに 時間が 気になりますか？

(陽子)加奈子さんと 何か 約束があるの？

(達郎)これから 俺 殺されるかもしれない｡

(直美)本当に 後悔しない？

(加奈子)これで いいの｡ これしかない｡

(加奈子)これからも 私たちは 親友だよね？

(直美)そして 共犯者｡

(加奈子･直美)５･４･３･２･１｡

☎

(達郎)うん？ ☎

☎

直美！ ☎

☎

♬～

直美！ まだ 駄目！

♬～

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バッグ 取ってくる｡

♬～

中に 入れよう｡

直美｡ そっち 持って｡

いい？

♬～

このまま 引きずろう｡ いい？

脚｡ 折り畳まないと｡

早くしないと 死後硬直しちゃうから｡

直美｡ ちょっと このまま 押さえてて｡

布テープ 持ってくるから｡

入れよう｡

加奈子｡ お願い｡ うん｡

さっきの電話 何だったんだろう？

お姉さんから｡ えっ？

留守電 入ってる｡

☎(陽子のﾒｯｾｰｼﾞ)留守電 聞いたよ｡ 達郎が やってきた 結果だね｡

くれぐれも 気を付けて｡ 殺されないように｡

また 連絡する｡

達郎さんが やってきた 結果？

東京に戻って 加奈子に会うこと 陽子さんに 気付かれたの｡

えっ？ えっ!?

まさか 私たちの計画…｡

でも 具体的な計画は 絶対に 分からない｡

そうよね｡

予定どおり やり遂げよう｡

♬～

ラジオでも つけようか？

[ｽﾋﾟｰｶ]♬｢もしも 誰かが 不安だったら｣

[ｽﾋﾟｰｶ]♬｢助けてあげられなくは ない｣

[ｽﾋﾟｰｶ]♬｢うまく いっても…｣

私 少し 加奈子のこと 誤解してたかもしれない｡

こんなに強いと 思わなかった｡

強くなんかないよ｡

殴られ続けても 抵抗 一つ できなかったんだから｡

でも 今日は 加奈子の方が 落ち着いてた｡

もし 私が 強くなれたとしたら 直美の おかげだよ｡

今までの私 心の中に 避難場所を つくってた｡

避難場所？

殴られてるとき 今の自分は 仮の人生の中にいて

本当の人生は 別の場所に あるんだって｡

そう 思うと 不思議と 耐えられた｡

完全に 現実逃避だよね｡

でも 普通の生活を 取り戻したいって

そう 思うようになった｡

直美が 私を 変えてくれたんだ｡

[ｽﾋﾟｰｶ]♬｢悪いわね ありがとね これからも よろしくね｣

[ｽﾋﾟｰｶ]♬｢もぎたての 果実の いいところ｣

懐かしいね｡ PUFFY｡

ねっ｡ [ｽﾋﾟｰｶ]♬｢これから先も｣

[ｽﾋﾟｰｶ]♬｢イイ感じ｣

よし｡ 行こっか｡ うん｡

♬～

あっ｡ あれ？ 駄目だ｡

滑車 出そう｡

♬～

せーの｡

♬～

わっ！ (羽音)

バッグのまま 埋めようか？ 駄目だよ｡

白骨化が 遅くなるから｡ そっか｡

死体が 発見されたら 元も子もない｡

死後硬直してるね｡

パジャマ 脱がせるの 無理だから このまま 埋めよう｡

くっ！ うーん！

ごめん｡ 私 ずっと 怖くて 目を 背けてたけど

自分の したことは ちゃんと 見とく｡

人って 死ぬと こういう顔に なるんだね｡

うん｡

やっぱり 見なきゃ よかった｡

絶対 夢に出る｡

埋めよう｡

♬～

私 この人 殺したこと 自分でも 信じられないくらい

後悔してない｡

もう 後戻り できないね｡

♬～

よし｡ 後は 林さんに

残りの報酬の 100万 下ろしてもらって

中国に 出国させるだけだね｡

林さんとは 午後 ２時に 品川で 待ち合わせしてる｡

直美｡ それまで 体 休めておこう｡

☎(アラーム)

眠れた？ ううん｡

私も｡

サンドイッチ 作ってあるから 食べて｡

食欲 ないよ｡

無理にでも 食べないと｡ はい｡

カツサンド？ うん｡

加奈子って 昔から 変なところで 験 担ぐよね｡

そう？

でも カツサンドって

めちゃくちゃ カロリー 高いんだよ？

だから いいんじゃない｡

昨日から 相当 カロリー 消費してるんだよ？

そっか｡

おいしい｡

ねえ？ 顔の あざ 目立つ？ よく 見ると｡

周りに 気付かれると まずいよね｡

ちゃんと お化粧で 隠す｡ うん｡

♬～

大丈夫｡ きっと 来る｡

あっ｡

何か 鳥肌 立った｡

達郎さんが 目の前に いるんだもん｡

だったら 替え玉として 完璧ね｡

(林)ごめんなさい｡ 遅れました｡

林さん｡ 今から ＡＴＭで 100万円 下ろしてもらいます｡

昨日の分と 合わせて 200万円｡ それが 報酬になります｡

今日も 操作は 右手で お願いします｡

(林)はい｡ じゃあ｡

(林)あっ｡ あっ｡ 大丈夫ですか？

すいません｡ (林)疲れてますか？

大丈夫です｡ 加奈子？

私 切符 買ってくるね｡ 分かった｡

じゃあ 林さん｡

問題なかったですか？ (林)はい｡ 右で 引き出しました｡

お金は 空港で 最後に渡します｡

疑うわけじゃないけど 怖いの｡

林さんに 逃げられたら 私たち おしまいだから｡

(林)分かってます｡ 私 逃げない｡

ちょっと お手洗い 行ってくる｡

(林)こんな いい服 着て 帰ったら

村の みんな びっくりします｡

(林)これ ありがとうございました｡

♬～

(林)《大丈夫｡ 練習する》

(林)《普通 手に入れる｡ 難しいですね》

(林)《白井さんと 食べる｡ とても おいしいです》

(林)お母さん 病気 治ったら 中国で また 紹興酒 造ります｡

白井さんにも いつか 飲んでもらいたい｡

とても おいしいです｡

♬～

これから 中国に 入国するまで

林さんには 服部 達郎として 行動してもらいます｡

当然 出国は 日本人ゲートに 並んでください｡

入国カードに 色々 記入することに なりますが

一番下の欄には パスポートと 同じサインを

服部 達郎と 同じ利き手の 右手で しなくては いけません｡

(林)いっぱい 練習しました｡

最後に 見せてもらえますか？

完璧じゃない｡

白井さんの おかげ｡

後は これを 上海まで 持っていってほしいんです｡

着いたら ＳＩＭカードを抜いて

パスポートと 一緒に 捨ててください｡

分かりました｡

私たちは 二度と あなたと 会うことは ありません｡

私たちのことは 忘れてください｡

分かりました｡

じゃあ 約束の報酬の 200万円です｡

林さん｡

ありがとうございます｡

どういたしまして｡

おいしい 紹興酒 造ってくださいね｡

はい｡

♬～

紹興酒って？

林さん｡ もともと 中国で 紹興酒を 造ってたんだって｡

自分で造った お酒を 飲みながら

おいしい ご飯を 食べる｡

それが 一番 やりたいことなんだって｡

普通の生活こそが 特別｡ そう 言ってた｡

加奈子と 同じ考え方じゃない｡

♬～

大丈夫｡ 誰が見ても 達郎さんにしか 見えないよ｡

何か 急に おなかが すいてきちゃった｡

何か 食べて 帰ろうか？ うん｡

どこ 行く？

取りあえず ビール 飲みたい｡ 私も｡

(加奈子･直美)乾杯｡

♬～

(目覚まし時計の音)

☎(アラーム)

☎

おはよう｡ 直美｡ ☎おはよう｡

☎ちゃんと 眠れた？ うん｡

ソファの上だったけど ８時間も 寝れた｡ 直美は？

うん｡ 眠れたよ｡ ☎よかった｡

あしたからの段取り 確認しとこっか？

昼ごろ そっちに行くよ｡ ☎ねえ？

☎外で 会わない？ 前から 行きたい店が あったの｡

うわ｡ おいしそう｡ 食べよっか？

ふわふわだよ これ｡ 並んだかい あったね｡

うん｡

(加奈子･直美)んっ｡ フフフ｡

(女性)おいしい｡

ねっ｡ うん？

あれも おいしそう｡ 注文しちゃおうか？

すいません｡ (従業員)はい｡

あれと 同じもの 下さい｡

(従業員)はい｡ かしこまりました｡ お願いします｡

ねえ？ 私たち 大丈夫だよね？

うん｡ うん｡

こっちも 食べる？ うん｡

(従業員)空いた お皿 お下げいたします｡

(２人)ごちそうさまでした｡ (従業員)ごゆっくり どうぞ｡

あしたからの 段取り 確認しとこっか？

うん｡

まず ことぶき銀行の 出勤時間は 何時？

９時｡

しばらくしたら 旦那が 出勤してないこと

周りが 気付くよね？ うん｡

それで 銀行から 達郎さんの携帯に 電話がある｡

でも つながらない｡

そこで 加奈子に 問い合わせの電話が くる｡

きっと ９時半ぐらいだね｡ そうだね｡

そこからは 旦那が失踪して 戸惑う妻を 演じなきゃいけない｡

うん｡

(一同)おはようございます｡ おはよう｡ おはようございます｡

おはようございます｡ (手塚)おはようございます｡

おはよう｡

♬～

(手塚)今日 何か あんすか？ えっ？

(手塚)さっきから やたら 時間 気にしてません？

いいから 仕事しなよ｡

♬～

☎

はい｡ 服部です｡

☎(山本)ことぶき銀行の 山本と申します｡

いつも お世話になってます｡ お世話になってます｡

☎(山本)あのう｡ 服部君は もう 家を出てますか？

あっ｡ もしかして うちの主人 まだ 出勤してないんでしょうか？

(山本)まだ 来てないんですよ｡ どうしたのかなと 思って｡

☎あのう｡

実は 土曜日から 主人 家に帰ってなくて｡

(山本)えっ？ 土曜日の 昼近く

｢今日は 休日出勤だから 出掛ける｣って｡

それから 連絡が つかなくて｡

(山本)２日間もですか？ ☎ええ｡

前にも 連絡なしで 外泊したことが あったので

あまり 騒いで

主人に 恥を かかせては いけないと 思いまして｡

僕ら 金曜の夜に 一緒に 飲んで｡

そのときは 翌日 出るなんて 言ってなかったんですけど｡

☎(山本)服部君の ご実家には 聞いてみました？

えっ？ あっ｡ いいえ｡

☎(山本) 聞いてみていただけますか？

こっちは 仕事関係を 当たってみます｡

あっ｡ はい｡ それじゃあ｡

☎(通話を切る音)

☎(陽子のﾒｯｾｰｼﾞ)《くれぐれも 気を付けて｡ 殺されないように》

実家…｡

☎(メールの着信音)

｢銀行から 今 電話 かかってきた｡ 予定どおり 進んでる｣

(恵津子)達郎が いなくなったって どういうことよ？

お母さん｡ 私にも 分からないんです｡

あのう｡ お掛けください｡

達郎さんの携帯に かけても つながらないし

メッセージを入れても 返事がなくて｡

土曜の昼に 出てったきりなんでしょ？

どうして 今まで 黙ってたのよ？

以前にも 連絡なしで 外泊したことが あったので｡

月曜日の朝まで…｡ 何 のんきなこと 言ってるの？

夫婦ゲンカでも したの？ していません｡

なら どうして 突然 達郎が いなくなるのよ？

私にも 分からないんです｡ 分からないって｡

加奈子さんが ちゃんとしないで どうするの？

あなた 達郎の妻でしょ？

銀行は 何て 言ってるの？ これから行って 聞いてみましょ｡

あのう｡ 達郎さんから お母さんに 連絡が あるかもしれません｡

お母さんは 実家で お待ちいただいた方が いい…｡

じゃあ 何かあったら 電話を ちょうだい｡

分かりました｡

☎

もしもし｡

大事な話って？

(朱美)とうとう やりましたね｡

うちの会社 美術品 扱うこと なりました｡

日本の美術品 中国でも 人気あるのことね｡

これで 会社も 大きくなります｡

よかったですね 社長｡

[TV](電源の入る音) (朱美)フフフ｡

それで 私に 何か？

(朱美)この機会に 小田さん｡ うちに 来なさいよ｡

えっ？ (朱美)小田さん｡ 美術に詳しい｡

それ ビジネスに とても 便利ね｡

今 もらってる 給料と 同じだけ 払うのことよ｡

[TV](ｷｬｽﾀｰ)先ほど お伝えした 死体遺棄事件の 続報を…｡

誘っていただいて 光栄ですが 転職となると…｡

[TV](ｷｬｽﾀｰ)発見された 遺体は 30代の男性と みられ

首には 何かで絞められた痕が 残っていると いうことです｡

[TV](ｷｬｽﾀｰ)警察では 事件の可能性が 高いとみて

捜査を 進めていく方針です｡ 男性の遺体が 発見された現場は

鹿児島県 霧島山の 五合目付近の 山中で

通常の 登山ルートから 遠く 離れた場所に あるとのことです｡

[TV](ｷｬｽﾀｰ)現在 警察では 現場に残された 遺留品などから

身元の確認を 急いでいます｡

そうそう｡ 林さん｡ 中国に帰ったね｡

そうなんですか｡

(朱美)林さん｡ パスポート 持ってないのに おかしいですね｡

誰 手配したですかね？

♬～

林さんが 中国に戻ったこと 知られてた｡

☎えっ!? 李商会の 李社長｡

どういうこと？ 林さんから 何か 聞いたのかな？

☎分からない｡ 取りあえず うまく ごまかしとく｡

とにかく 林さんが 無事に 中国に戻ったことは

確認できたから これで 問題なく 計画は 進められるね｡

☎そっちは どう？ さっき 銀行から 連絡があった｡

支店長が あらためて 詳しく 事情を 聴きたいからって

夕方 うちに来る｡

そのときに 切り札を出そう｡ 加奈子｡ ここが 正念場だよ｡

分かった｡

(チャイム)

主人の交友関係を

私が 知るかぎり 当たってみたんですが

皆さん 知らないと｡

(森崎)服部君に 何か 変わった 様子は ありませんでしたか？

(山本)奥さま？

あのう｡ 実は 夫の持ち物を 調べたんですけど

パスポートが なくなってたんです｡ (山本)えっ｡

まさか 海外出張の予定なんか ありませんよね？

(森崎)あるわけ ないですよ｡ あったら こっちも騒いでません｡

(山本)でも パスポートがないって どういうことでしょうか？

(森崎)他に なくなっているものは ないですか？

(山本)話してください｡

私の キャッシュカードが｡

すぐに 口座を調べてみます｡ 通帳は ありますか？

ええ｡ ちょっと お待ちください｡

これです｡ (山本)あっ｡

♬～

(山本)支店長｡ これ｡ (森崎)うん？

(山本)奥さま｡ 土曜と 金曜 ２回に分けて

100万円ずつ 引き出されています｡ えっ？

(山本)心当たりは？ いえ｡

(山本)それと 木曜日には 1,000万円の 振り込みがあります｡

1,000万？ どこからですか？

(森崎)サイトウ ジュンコさまと いう方です｡

まったく 知らない方です｡

(山本)あっ｡ (森崎)どうした？

(山本)支店長｡ 確か サイトウ ジュンコさまは

服部が 最近 新規開拓した…｡

奥さま以外に キャッシュカードの 暗証番号を 知ってる人は？

主人が 知ってます｡ 私の名義ですが

口座を 開設したのは 主人なので｡

(森崎)200万は 服部君が 引き出した可能性が

高いわけですね｡ えっ｡

(森崎)これから 詳しい調査をします｡

結果が 出るまで くれぐれも 警察に

届けを出すのは 待ってください｡ あのう｡

うちの主人は 何か 不正を 働いたんでしょうか？

(森崎)調査結果が 出るまで お待ちください｡

あっ｡ はい｡

(陽子)お母さん｡ (恵津子)陽子｡ どうしよう？

達郎が｡ 達郎が｡ (陽子)お母さん｡

とにかく 落ち着いて｡ (恵津子)そうね｡

加奈子さんの話では 土曜の昼に

達郎が 休日出勤をするって 家を出てから 行方不明なのよ｡

今日も 銀行 無断欠勤してるって｡ (陽子)無断欠勤？

(恵津子)それで さっき 加奈子さんに 連絡したら

達郎のパスポートが なくなってるらしいのよ｡

(陽子)えっ？ (恵津子)それだけじゃないの｡

達郎が 担当してる お客さまの口座から

加奈子さんの口座に 1,000万円が 振り込まれていたらしいの｡

それで その お金を 達郎が 引き出した 可能性があるって｡

もう 私 何が何だか さっぱり 分かんないわ｡

あの子が 仕事で トラブルを 起こしたってこと？

達郎に限って そんなこと…｡ ないわよね？

(陽子)大丈夫よ｡ 達郎は そんなこと してないわ｡

(陽子)するはずが ないの｡

全て 予定どおり｡

うまく いってる｡

銀行は 達郎さんの 横領逃亡説を 信じたはず｡

よかった｡ 後は これで ＡＴＭの 防犯カメラと

パスポートの 出国記録から 裏が取れれば

銀行の調査は 打ち切りになる｡ ☎うん｡

夜 落ち合おう｡

うん｡ 19時ぐらいには そっちに 行ける｡

何か おいしいもの 買ってくよ｡

うん｡ じゃあ｡

☎

(チャイム)

はーい｡

お姉さん｡

♬～

(順子)小田さん｡ 私 何だか 訳が分からないのよ｡

奥さま｡ 大丈夫です｡ お任せください｡

(森崎)ことぶき銀行 新宿支店長の 森崎です｡

こちらは 山本です｡

(順子)この人たち 私が ネット何とかで

どこかへ 1,000万 振り込んでないかって いうのよ｡

(順子)そんなこと 私に できるわけ ないじゃない｡

そうでしょ？ 小田さん｡ お金の出し入れは 全部

あなたに 任せてあるんだから｡

小田さん｡ お話 聞かせていただけますか？

(陽子)加奈子さん｡ はい｡

どうして 達郎は いなくなったの？

私は 斎藤さまから ﾒｰﾝﾊﾞﾝｸを 変えたいとの 相談を受けたので

親友の ご主人を 紹介しました｡

(森崎)それが うちの服部ですね？ はい｡

(山本)その 斎藤さまの口座から

ネットバンキングで 1,000万円の 振り込みが されています｡

振込先は 服部君の奥さま｡

あなたの親友の 服部 加奈子さんです｡

(森崎)単刀直入に お聞きします｡ あなたが 振り込んだんですか？

私は 承知しておりません｡

確かに 斎藤さまから 口座管理を 頼まれていますが

ご本人の 了承なしに お金の 出し入れを するということは

絶対に あり得ません｡ (山本)ですが

先週の 木曜日 1,000万円の 振り込みが されているんです｡

(森崎)その日 あなた こちらに いらっしゃいましたか？

ええ｡

服部さんと 一緒に｡ (山本)えっ？

先週の 木曜 服部は こちらに お邪魔してたんですか？

はい｡ 斎藤さまに 投資信託の ご説明をするためだと

おっしゃってました｡ 詳しく 話してください｡

服部さんは ネットバンキングの 口座下にある

キャンペーンの バナーを使って

投資信託の説明を したいと おっしゃって｡

斎藤さまの 了解を得て 私が ログインしました｡

(山本)それで？

その画面を 見ながら 服部さんに 説明していただきました｡

服部が パソコンを 操作しながらと いうことですか？

はい｡ (森崎)ずっと 服部とは

一緒でしたか？

いえ｡ 会社から 一度 電話があって 席を外しました｡

しばらくして 戻ったときには パソコンは 閉じられていました｡

(陽子)つまり 達郎は 顧客の お金を 横領して

海外に 逃亡した｡ そういうこと？

いや｡ まだ そうと 決まったわけじゃ ないんです｡

銀行も 調査中なので 待っててほしいと｡

♬～

どうしたの？ それ｡ えっ？

その 顔の あざ｡

転んでしまって 顔を 打っちゃったんです｡

(順子)どうぞ｡

(森崎)斎藤さま｡

先週の 木曜日のこと 確認させてください｡

(順子)私は 何も分からないのよ｡ 小田さんに 聞いてください｡

(山本)大事なことなので お願いします｡

うちの服部が 先週 木曜 こちらに お邪魔したと思います｡

(順子)うちの服部？ (山本)ええ｡

斎藤さま｡

(順子)服部って 誰？

♬～

(陽子)加奈子さん｡ はい｡

あなた 知ってるんでしょ？ えっ？

達郎は ｢殺される｣って 言ってたのよ｡

こちらに 何度か お伺いした ことぶき銀行の 服部 達郎ですが｡

服部 達郎なんて人 知りません｡

(山本)しかし 斎藤さま｡ うちに 新規口座を開設するに 当たって

服部が 担当させていただいたのでは？

(順子)知らないわ｡ とにかく そういうことは 全部

小田さんが やってくれてるから｡

(森崎)小田さん｡ どういうことでしょうか？

♬～