All language subtitles for 2016-直美與加奈子-EP04-J

(直美)見つけたよ｡

あんたの旦那 殺しても 捕まらない方法｡

(直美)林さんを 達郎さんの 替え玉にするの｡

(直美)報酬は 200万円です｡ 引き受けて｡

(加奈子)林さんは 左利き｡ 達郎さんは 右利きなの｡

(朱美)さっさと 殺してしまいなさい｡

(直美)ホントは 殺したいわけじゃない｡

(直美)でも 加奈子の身に もし 何か あったら

私 一生 後悔する｡

(加奈子) 普通の生活 取り戻したい！

(直美)取り戻すよ 必ず｡

(直美)私たち 何かに 導かれてるね｡

(加奈子)私 やるよ｡

(捜査員)それ以上 前に 出ないでくださいね｡

捜査中なんですよ｡ ご協力 お願いします｡

(女性)痛い！ あっ！

(捜査員)乗れ！

(直美)何だろう？ (加奈子)うん｡

(捜査員)じゃあ また 話 聴くからね｡

(直美)何か あったんですか？

(従業員)警察が 来ました｡

パスポート 持ってない人 いっぱい 捕まりました｡

(直美)林さんが 捕まってたら 全て 終わりだよ｡

(加奈子)電話してみる｡

☎(ｱﾅｳﾝｽ)おかけになった 電話は

電源が 入っていないため…｡ (加奈子)駄目だ｡ 電源 切れてる｡

(加奈子)私 林さんのアパート 行ってくる｡

(直美)私 社長に聞いてみる｡

(直美)社長｡ 車 ありがとうございました｡

(直美)何か あったんですか？

(朱美)不法滞在者の 取り締まりね｡

小田さんに 保証人に なってもらった

アパートの 不動産屋｡

林さん パスポート 持っていないことに

気付いたかも しれないね｡

(直美)林さんも 捕まったんですか？

(朱美)さあ？ でも この辺 店 全部 調べられてるから

捕まったかも しれないね｡

(加奈子)林さん｡ いませんか？ 白井です｡ 林さん！

♬～

(加奈子)あっ｡ 林さん｡ (林)ごめんなさい｡

警察 怖い｡ (加奈子)うん｡

☎

(加奈子)直美？ 林さん｡ 家にいて 無事だった｡

☎よかった｡ 林さん 連れて すぐ そこ 離れて｡

(加奈子)えっ？ とにかく 急いで｡ 早く｡

(加奈子)分かった｡

(林)私 捕まるですか？

詳しいことは 分からない｡

でも もう 職場にも アパートにも 戻らないで

ここで 隠れててください｡

中国には すぐ 帰れるようにするから｡

チェックインは 済ませてあるから なるべく 部屋から出ないで｡

(林)はい｡

早く 計画を 実行に 移さないと｡

林さんが 捕まったら 達郎さんの 替え玉が いなくなる｡

じゃあ すぐにでも？ あっ｡ 駄目｡

絶対に 捕まらないためにも

本番と 同じ時間帯に 同じ動きをして

何か 問題が ないか 確かめないと｡

月曜日｡ 達郎さんは 大阪に 出張なの｡

その日までに 必要なものを 揃えて

リハーサルしよう｡ 分かった｡

後は 実際に いつ やるかだね｡

金曜日｡ 私も 今 同じこと思ってた｡

土日を 挟めば 達郎さんの失踪が

銀行に 発覚するのに ２日間の 猶予がある｡

その間に 林さんを 出国させられる｡

じゃあ １週間後の 金曜日に｡

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旦那を どうやって…｡ 血は 見たくないよね｡

☎毎週 金曜日は 支店長との 飲み会があるの｡

いつも 酔っぱらって 帰ってくるから

寝入ったところで ロープで 首を絞めるのは どうかな？

☎そうだね｡ じゃあ 旦那の首に ロープを巻いて

２人で 一気に 引っ張る｡ うん｡ 分かった｡

あっ｡ 旦那の身長と 体重って 分かる？

☎死体 入れる 大きな スーツケースとか 必要でしょ？

身長は 180cmで 体重は 70kgぐらい｡

結婚してから ５kgぐらい 太ったと思う｡

へえー｡ 加奈子は？

７kg 痩せた｡ えっ？

あっ｡ でも 痩せるのは うらやましい｡

じゃあ 私 うちの百貨店で

大きめの スーツケース 探しとくから｡

お客さまからの リクエストで

長期旅行用の スーツケースを 探してるんですけど

一番 大きいのって どこに ありますか？

(従業員)一番 大きいの？ はい｡

(従業員)これかな？ よいしょ｡

もっと おっきいのって ありますか？

(従業員)もっと!?

その お客さん 何を 運ぶんですか？

あっ…｡ 古美術品が 好きな方なので

旅先で 大きな人形とかを 買って 持ち帰りたいのかもしれないです｡

(従業員)人形？

あっ｡ すいません｡

外商の お客さまって 変わった方が 多いので｡

他 当たってみます｡ (従業員)あっ｡

≪(手塚)人 一人ぐらい 入るものなら いいんすか？

えっ？ (手塚)ゴルフの

トラベルバッグとかなら いいんじゃないっすか？

トラベルバッグ？

(手塚)僕 ゴルフ やるんすけど キャディーバッグとか

そのまんま 入るんすよ｡ かなり おっきいんすけど

キャスターが 付いてて 楽なんすよ｡

ありがとう｡ あんた 初めて 役に立った｡

(達郎)何 見てんの？ キャンプ用の ロープ｡

直美と 大学のときみたいに

また キャンプに 行きたいねって 話してて｡

はっ？ いつ 行くの？

ううん｡ 見てただけなの｡

達郎さんが 大変な時期に 遊びに 行くわけないじゃない｡

うん｡

♬～

林さんには 土曜日に 中国に 帰ってもらうことに なりました｡

(林)ああ｡ いっぱい 練習しました｡

サイン 右手 できます｡

あと もう一つ やってもらいたいことが あります｡

この 服部 達郎になって

銀行の ＡＴＭから お金を 下ろしてもらいたいんです｡

(林)ああ｡ そのために

この前 着てもらった服だと 大きかったので

洋服を 買いに行かなければ いけません｡

あっ｡

木曜日に 私と 一緒に 買いに行きましょう｡

これなら 大丈夫だね｡ うん｡

金曜｡ 旦那が 帰ってくるのは？

いつも 終電だから 深夜 １時前｡

それから 寝付く時間を 考えて １時半からとかは どう？

うん｡ じゃあ 当日は 私 外で 待機してるから

旦那が 寝付いたのを 確認したら 電話して｡

それで 私が 上がってきて ２人で…｡

あっ｡ そうだ｡

これ 買っておいたんだ｡

結構 派手だね｡ 違う 違う｡

何ていうの？ ほら｡

暗い色だと いかにもって感じがして

気が めいっちゃうかなと 思ってさ｡ ねっ？

☎(バイブレーターの音)

☎いい？ リハーサル スタートするよ？

うん｡ 今から 上がる｡

♬～

防犯カメラは エレベーターだけじゃなくて

正面玄関にも 駐車場にも ある｡

運びだすときに どうやっても 映っちゃうよね？

やっぱり ３週間だ｡

ねえ｡ ちょっと 見て｡ 前に 見たことが あるんだけど｡

防犯カメラの 映像の 保存期間は ３週間だよ｡

つまり ３週間 たてば 証拠は 消える｡

それなら 何とかなるか？

そうだよね｡ よし｡ じゃあ 再開しよう｡

(加奈子･直美)５･４･３･２･１｡

よし｡ まだ ３分 たってない｡

えっ？ ３分ぐらい 絞めないと

簡単に 蘇生するみたい｡ 加奈子｡ 調べたの？

私自身のことだから｡

ねえ｡ 直美｡ もう１回｡

ＯＫ｡ (加奈子･直美)せーの｡

ここまでで 10分ぐらい｡

次は 70kg相当のものを 入れて 車のトランクに 積んでみよう｡

あのう｡ これ 用意しておいたんだけど｡

１ケース 12kgで ６ケース あるから 72kg｡

だいたい 達郎さんの体重と 同じぐらいでしょ？

よし｡

本番は 70kgの 一つの 大きな塊だから

今ほど スムーズには いかないって 思っとこう｡

そうだね｡ よし｡ これを

地下の駐車場に 運ぼう｡ うん｡

ＯＫ｡

よし｡ 載せよう｡ うん｡

(直美･加奈子)せーの｡

これ 上がんないかも｡ そうだね｡

ちょっと 持ってて｡ うん｡

いいよ｡ (直美･加奈子)せーの｡

やった｡ うん｡ できた｡

でも これ 埋めるとこまで 引っ張ってくのが 大変だね｡

うん｡ ねえ｡ 木の枝に 滑車を 引っ掛けて

ロープで 引っ張れば 半分の力で 済むんじゃない？

あした 私 ホームセンターに 行って

滑車と ロープ 買ってくる｡ 加奈子｡ 実は リケジョ？

こんなの 小学生でも 思い付くって｡

思い付かない 私は 小学生以下って 言いたいの？

えっと｡ ここまでで 40分ぐらい｡

当日は 色々 てこずったとして 60分 見とこう｡

１時半に スタートして ２時半には 車に乗り込む｡

三国峠には 早朝の ４時半ごろには 着ける｡

うん｡

じゃあ 木曜日に 達郎さんを 誘い出して

斎藤さまのところに 行ってくるよ｡

それで ネットバンキングを使って 斎藤さまの 口座から

加奈子の 口座に 1,000万を 振り込む｡

達郎さんが いるところで？

振り込まれた時間に その場に 達郎さんが いれば

達郎さんが パソコンを 操作して

口座に 振り込んだって 思うでしょ？

えっ｡ でも 大丈夫なの？

やるしかないよ｡

それで 金曜日の昼 達郎さんを 銀行でない場所…｡

そうだね｡ ランチにでも 呼び出す｡

その間に 林さんに ＡＴＭから

報酬を 引き出してもらうってことね？

そうすれば 顧客の お金を 引き出したのは

達郎さんだと 思わせることが できる｡

ことぶき銀行の ＡＴＭで 下ろせる 限度額って

100万円だよね？

林さんには 残りの 100万を 土曜日

出国前に もう１回 引き出してもらう｡

うん｡

達郎さんの 替え玉の 林さんが

ＡＴＭで お金を 引き出す姿が 防犯カメラに ちゃんと 映って

その後 達郎さんの パスポートで 中国に 出国する｡

これで 達郎さんが

斎藤さまの 口座から 1,000万を 横領して

中国へ 逃げたんだと 誰もが 思い込む｡

社長｡ 先日 承った 古美術品の一覧 お持ちしました｡

(朱美)あなた 忘れ物しましたね｡ 忘れ物？

(中国語の会話)

(朱美)車の中 忘れてたのことです｡

すいません｡

(朱美)小田さん｡

(朱美)ドライブ 行って 穴 掘ったのことですか？

尾瀬で 山菜を採ったんです｡

♬～

林さん｡ これを 試着してみましょう｡

(林)あっ｡

あっ｡ お金のことは 気にしないでください｡

(林)でも…｡ 服部 達郎に なるためですから｡

≪(達郎)お待たせしました｡

(達郎)これ｡ お米のこと ありがとうございました｡

これからは ネットで 買えますけど

その前に 斎藤さまに お渡しすれば

喜んでもらえると 思います｡ (達郎)ええ｡

今日は 投資信託の説明を しますので

バックアップ お願いしますね｡ はい｡

(達郎)今日は 奥さまに こちらを 持ってまいりました｡

(順子)わあ｡ うれしいわ｡ 銀行を変えて ホントに よかった｡

じゃあ 服部さん｡ キッチンに運んで

米びつに 入れていただけますか？ (達郎)そうですね｡

(順子)助かるわ｡ 年を取ると 大変だから｡

(達郎)いえいえいえ｡ 失礼します｡ 奥さま｡

(順子)はい｡ これからは 葵百貨店の

お支払いも 開設した ネットバンキングの 口座から

いつでも お好きなときに 振り込めます｡

念のため ログインして 残高を 確認させていただけますか？

(順子)お願いするわ｡

(順子)あっ｡ これかしら？ あっ｡ ありがとうございます｡

私 クッキーを 持参してきたんです｡

よろしかったら 一緒に 召し上がりませんか？

お紅茶 入れましょうか？ (順子)まあ｡

小田さんも お土産を 持ってきてくれたの？

うれしい｡ 紅茶は 私が 入れるから｡

ありがとうございます｡ (順子)ありがとう｡

(達郎)奥さま｡ 米びつは どちらですか？

(順子)あっ｡ その奥よ｡ (達郎)あの角の？

(達郎)奥さま｡ 今 中に 入っているものと

一緒にしても 構いませんか？ (順子)駄目｡

古いのは これに 移してちょうだい｡

♬～

(店員)よく お似合いですよ｡ ねえ？ 奥さま｡

えっ？ ええ｡

あのう｡ 林さん｡ 眉を整えても いいですか？

あと ほくろも｡ あっ｡ あした 私が やりますね｡

(おなかの鳴る音)

(林)ハハハ｡ おなか すきました｡

ご飯 食べましょう｡

白井さんと 行きたい店 あります｡

♬～

(達郎)小田さん｡ 斎藤さまの 口座画面 出ましたか？

(達郎)画面は変えずに そのままで｡ 下に

キャンペーンの バナーが ありますよね？

そこから 投信の ご説明を しますから｡

(順子)あっ！

(順子)今日は 木曜ね｡ 不燃ごみの日だったわ｡

もう 行っちゃったかしら？

(達郎)さっきは まだ ありましたけど｡

(順子)お米の人｡ 悪いけど お願い できないかしら？

(達郎)お米の人か｡ 参ったな｡

奥さま｡ お安いご用です｡

(順子)すいません｡ (達郎)とんでもないです｡

♬～

終わりました｡ あれ？

あっ｡ 投資信託のことは パソコン画面で 説明するよりも

服部さんに 私が伺った上で

奥さまに お話しするのが よろしいかと｡

(順子)ああ｡ そうして｡ (達郎)分かりました｡

(順子)どうぞ｡ (達郎)ありがとうございます｡

(林)ここです｡

(従業員)へい らっしゃい｡ 空いてる席 座って｡

あっ｡ ありがとう｡

(林)ここ 初めて 日本 来たのとき ご飯 食べました｡

そうなんですか｡

(従業員)どうぞ｡

(林)日本で 誰…｡ ご飯 誰かと 食べるの 今日 最後ですね｡

(林)ここ 奇麗じゃない｡ ごめんなさい｡

あっ｡ そんなことないです｡

(林)あっ｡ 私 ごちそうします｡ えっ｡ ありがとうございます｡

(林)私は 天津飯と 焼きギョーザ｡ 中国に ないですね｡

そうなんですか？

(林)中華丼もない｡ ギョーザ｡ 水ギョーザ 普通です｡

知らなかったです｡

(従業員)はい お待ち｡

(林)ビール 下さい｡ (従業員)あいよ｡

(林)今日 特別｡ うん？

(林)白井さんと 一緒に ご飯 食べてます｡

それが 特別？

白井さんと 食べる｡ とても おいしいです｡

♬～

おいしいですか？ とても おいしいです｡

よかったです｡

えっ？ あしたですか？

立て続けで 申し訳ないんですけど

他にも 担当の お客さまの 資産運用のことで

相談に 乗ってもらいたくて｡

(達郎)ホントですか？ いや｡ うれしいな｡

ランチしながらでも｡

(達郎)じゃあ 僕が ごちそうしますよ｡

あっ｡ 今 話題の 長谷川シェフの お店なんか どうですか？

行ってみたかったんです｡ (達郎)よかった｡

≪(足音)

1,000万｡ 加奈子の 口座に 振り込んできた｡

もう 後戻りは できないね｡

♬～

今日と あした ペットシッターに 来てもらうね｡

♬～

いってらっしゃい｡ (達郎)うん｡

♬～

これ 全部 松田さまの商品だから 数 確認しといてね｡

(手塚)はい｡

(内藤)小田君｡ ちょっと｡ はい｡

(浅井)今から 服部さんと 一緒に 京都に 行ってくれ｡

京都？ (浅井)画家の 黛さまに

監修を 引き受けてもらうための 交渉だ｡

(陽子)急で 申し訳ないけど ようやく アポが取れたんです｡

(陽子)あしたから 黛さまは 海外に 行かれるから

今日しか ないの｡ でも どうして 京都なんですか？

黛さまは 京都に アトリエを 構えていて

今 そちらに いらっしゃるの｡

でも 今日は 予定が 詰まってしまっていて｡

誰か 他の人に 行ってもらえませんか？

(陽子)黛さまを 説得するには ぜひ 小田さんが 必要なんです｡

でも 今日は…｡ (内藤)予定が あるなら

こっちで 全て 引き継ぐから｡

あっ｡ 目を つぶっててください｡

次は ほくろを消します｡

☎ あっ｡ ちょっと ごめんなさい｡

もしもし｡ ☎今から 京都に

行かなきゃ いけなくなった｡ えっ!?

どうしよう？ 達郎さんとのランチに 行けない｡

☎もう 斎藤さんの お金を 私の口座に 振り込んでるんだよ｡

☎後戻り できない｡ そうだよね｡

☎どうしよう？

私が 直美の代わりに 達郎さんと ランチする｡

☎その間に 林さんに 一人で ＡＴＭに行ってもらって

100万円 下ろしてもらう｡

もし 林さんが そのまま 逃げたら？

パスポートは こっちにある｡ 林さんは 中国に戻りたいはずよ｡

☎確かに｡

☎じゃあ 代わりに 加奈子が 行くって 達郎さんに連絡を｡

しない方が いい｡ えっ？

☎達郎さん｡ 私と ランチするって 知ったら 絶対に 来ない｡

だったら 達郎さんを 店まで 来させた方がいい｡

後は 何としてでも 私が 引き留める｡

分かった｡ 夜には 絶対 戻るから｡

♬～

計画が 少し 変更になります｡

林さん｡ 林さんには 一人で ＡＴＭに行ってもらって

お金を 引き出してもらいます｡ えっ｡

その後で 日比谷公園で 待ち合わせましょう｡

♬～

(達郎)何で？

直美｡ 急な出張で 来られなくなったの｡

せっかくの 有名なシェフの お店だから

私に代わりにって 連絡 くれて｡

(達郎)はっ？ 何だよ それ？ チッ｡ 仕事の話だったんだよ｡

ここで 食べてみたかったの｡

(達郎)忙しいんだよ｡ のんきに 昼飯 食ってる場合じゃない｡

一緒に 食べよう｡ 達郎さん｡ お願い！

♬～

(女性)そうなの｡ (笑い声)

(達郎)平日の昼間から 気楽なもんだな｡

旦那が稼いだ金で こんなとこで ランチして｡

(達郎)うん？

主婦だって 一緒に 頑張ってるんじゃないかな？

(達郎)はっ？

働いてなくても 旦那さんを 支えるために

毎日 頑張ってるんだよ｡ (達郎)チッ｡

ごめん｡

(達郎)ったく｡ 忙しいのに 何が楽しくて

お前と 一緒に 飯 食わなきゃ いけないんだよ？

(林)《白井さんと 食べる｡ とても おいしいです》

♬～

(女性)まだなの？

[ｽﾋﾟｰｶ]恐れ入りますが もう一度 最初から 操作してください｡

♬～

今日も 支店長さんとの 飲み会？ (達郎)ああ｡

そうやって 上司との付き合いも しっかり やってるから

今の暮らしが できてるんだ｡

♬～

《もし 林さんが そのまま 逃げたら？》

≪(林)白井さん｡

林さん｡

(林)たくさん お金 持ってます｡ 怖かったです｡

問題なかったですか？ (林)はい｡ ちゃんと やりました｡

残りの 100万円は

あした 丸の内の ＡＴＭで 引き出してもらいます｡

それで 私 中国 帰るですね｡

☎ すいません｡

☎

☎ (陽子)はい｡

☎ すいません｡

お世話になっております｡ 葵百貨店 小田でございます｡

☎無事 終わった｡

お疲れさまです｡ 今 出張で 京都ですので

東京に 戻りしだい こちらから 折り返し ご連絡いたします｡

☎うん｡ 今夜 待ってる｡

かしこまりました｡ では 失礼いたします｡

(陽子)大丈夫？ はい｡

(陽子)私どもが 展開する ﾊｲｸﾞﾚｰﾄﾞﾏﾝｼｮﾝ ｼﾘｰｽﾞの 建築監修を

ぜひ 黛先生に お願いしたいんです｡

(黛)でも 建築のデザインなら もっと 適任者が いるでしょう｡

(陽子)私どもは 今までにない ハイグレードな マンションを

造りたいと 考えています｡ だからこそ…｡

(黛)具体的には？ (陽子)あっ｡

ギャラリーの 併設です｡

(黛)マンションに ギャラリーを？ はい｡

共有スペースには 美術品を揃え

季節や テーマごとに 展示物も 変えていこうと 考えています｡

こちらが ギャラリーの 展開案です｡ どうぞ｡

(黛)ほう｡ 限られた空間を うまく 使っている｡

あなたが 考えたんですか？ はい｡

(陽子)先生｡ お食事をしながら

さらに 詳しい お話を させていただけませんか？

でも 先生｡ お忙しいんじゃ？ (黛)構わないよ｡

詳しく 聞いてみる価値は ありそうですからね｡

♬～

(黛)いやぁ｡ こんな 素晴らしい店が あるとは

知らなかったよ｡

(陽子)そうですか｡ よかった｡ 先生は 食事にも

こだわりが おありなので お店選びには 苦労しました｡

(黛)いやいや｡ そんなことは ないよ｡

すみません｡ ちょっと お手洗いに｡ (陽子)うん？ うん｡

失礼します｡

♬～

あと ２時間｡

♬～

(陽子)先生｡ ２軒目 いかがですか？

ゆっくりと お酒を飲める お店を 用意してるんです｡

でも 先生｡ 明日から 海外なんですよね？

(陽子)ああ｡ あまり 遅くなられると

ご負担に なるんじゃないですか？

次の機会と しておきますか｡ (陽子)あっ｡

(黛)いくらでも 機会は あるでしょう｡

監修 引き受けさせてもらう つもりですから｡

(陽子)ありがとうございます｡

(陽子)よろしく お願いいたします｡

(黛)うむ｡

(山本)じゃあ メール 入れとくわ｡ (達郎)分かった｡ 目 通しとく｡

(森崎)なあ？ この後 ３人で 飲もうよ｡

実は お前たちに 話したいことが あるんだ｡

(達郎･山本)はい｡

(陽子)ありがとうございました｡

(陽子)そんなに 時間が 気になりますか？

急がないと 最終の新幹線に｡

(陽子)当然 ホテルを 取ってるわ｡

でも 私は 急ぎの仕事が あるので｡

(陽子)浅井部長には 話を通してるけど｡

(陽子)もしかして 加奈子さんと 何か 約束があるの？

昼間の電話 加奈子さんからでしょ？

一瞬 着信が 見えたから｡

すみません｡ 私は お先に 失礼します｡

急いで 京都駅まで｡

♬～

こんばんは｡ (坂下)こんばんは｡

(坂下)ずいぶんと 大きな バッグですね｡

ゴルフを始めて｡

これ ゴルフ道具を ひとまとめに 入れて 運べるんです｡

♬～

[ﾏｲｸ](ｱﾅｳﾝｽ)間もなく 12番線より 21時37分発

のぞみ 64号 東京行きが 発車します｡

♬～

☎(呼び出し音)

☎(ｱﾅｳﾝｽ)ただ今 電話に出ることが できません｡

ピーッという 発信音の後に

お名前と ご用件を お話しください｡

(達郎)これから 俺 殺されるかもしれない｡

≪(チャイム)

おかえりなさい｡

(達郎)こっち 来いよ｡

えっ？

いいから！

(寝息)

☎(バイブレーターの音)

｢今 着いた｡ どう？｣

♬～

ばたばたして ごめん｡

加奈子｡ また？

今日で 終わる｡

熟睡してる？ かなり 酔ってるから｡

♬～

本当に 後悔しない？

これで いいの｡ これしかない｡

これからも 私たちは 親友だよね？

そして 共犯者｡

♬～

(加奈子･直美)５･４･３･２･１｡

☎