All language subtitles for 2006-熟男不結婚-S1-EP12

まずは...

またか...

はい。

こんにちは、東西新聞です。

昨夜も言いましたが、間に合ってます。

ご契約いただくと、洗剤とかいろいろ差し上げてるんですか?

後ろの人はお新聞撮ってませんから。

えっ?

しつこいなぁ、まったく。

あっ。

契約させられちゃったじゃないですか。

う ーん、自己責任だろ。 そんなこと言いに来たのか?

昨日は、ありがとうございました。

ああ、いやいや。

で?

あのー。

あ、あたちゃん。 そんなに好きか?

えっ?

どうしてそんな...

正直に言います。

最初は、あんまり好きじゃないっていうか、どっちかというと嫌いでした。

まあ、俺もそうだった。

でも、今はあの、逆っていうか、どうしてかよく分かんないんですけど。

好き…かもしれません。

それじゃあ。

うーん。

もしもし。

いっちゃいました。

ん?

くわのさんに、好きだって。 そう。 で、くわのさんは?

はぁ。

リアクション見る余裕なかった。

ああ、そう。

なんか言ってください。

頑張って。

はい。

じゃあ、失礼します。

それじゃあ。 え、テレビ出演ですか?

そう。

夜9時からのニュースビッグナイ。

欠陥住宅の問題についてレポートする中で、ちゃんとした家を作る建築家としてあなたのコメ
ントが欲しいんだって。

すごいじゃないですか。 テレビですよ、テレビ。

分かってるよ、お前、テレビぐらい。

俺は見ないけど。

くわのさんが見なくても、
みんな見てるんですよ。 で、出演OKでしょ?

お前ら、どうしてもって言うならな。 15%って、何人だ?

4900万世帯。 15%。 1世帯あたり、1.

5人として。

1,100、とんで2万5,000人。

え!?

どうしました?

いや、別に。

分かったから。 もう元気出して。 どうしたの?

好きな人に告白して、断られたんです。

二度と人を好きになったりしません。

先生、女性の先輩として何かアドバイスしてあげてください。

うん。

まあ、勇気出して告白したんだから、いいじゃない。

どうせダメ元だし。

ひどい。

え!?

え!?

ちょっと、ちょっと待って。

あれ!?

かずみちゃん!

ほら、泣かした。

あっ。 どうぞ。 どうされました?

なんか、いいが。

また心配事ですか。

普段あまりない体験っていうのは、結構、ストレスになるもんですね。

それって、みちるちゃんのことですか?

え?

来たでしょ、この間。

なんか、霊とか言って。

それだけじゃないでしょ。

え?

あんなこと。

今更、分かりきってるのに。

え?

犬の顔色を見れば分かる。

えっと、みちるちゃん、なんて言ったんですか。

犬は、キュウリが好きだって。 それが何か?

いえ。

そんなことより、この胃の痛み、なんとかしてくださいよ。

これから、テレビに出るんです。 テレビに出るんですか?

ニュースビッグない。

これから収録なんですよ。

そうなんですか。

すごいですね。

別に。

でも、そのシャツ出てるんですか?

何か問題ありますか?

いえ。

私がどうこういう問題じゃないし。 ダメなんですか、これ。

ね。

どうしよう。

何ですか。

どうですか。 このシャツ。 え?

ああ、もっと明るい方がいいんじゃないですか?

そうですか。

じゃあまた。

はいはい、来てますよ。 どうですか?

ちょっと若すぎません?

後ほど。

ちょっと、可愛らしくないですか?

あ、そう。

はいはい、来てますよ。

今、開けますから。

これ、いいじゃないですか。

明るいし、適度にフォーマルな感じで。

なるほどね。

しかし、なんであなたに指図されなきゃいけないんだ。

いつ、私の指図聞けって言いました?

これはもし、全国の人に不評だったら、あなたのせいですからね。

知りません。

悪くない。

うん。

というわけで、最近、自分のこだわりを… や ばれてないだろ。

一緒に作ってもあかないでしょ。

ねっ。

ちょっと 前に出るなよ。

それでは、こちらの家を設計されました、
建築家の桑野さんにお話を伺いします。 はい。

やはり家を建てる場合、注文主の方と打ち合わせを重ねながら作っていくものなんですか?

ちょっと… お金を出すのは注文主の方ですからね。

もちろん意見は最大限に重視します。

しかし、建築家の個性が発揮されて、初めていい家ができるんです。

私の場合、キッチンを重視した設計をしておりまして、そのポリシーをつながることが、
住む人の幸せにつながると信じています。

ありがとうございました。 はい、オッケー!

お 疲れ様でした。 ちょっと、邪魔すんなよ!

邪魔ってなんだよ!

あんたの質問じゃねえんだろ!

俺喋ってるんじゃないか!

ああ!

なんてことになってんだよ!

どうも!

いったらおくれやろ!

勇 気の質問やっぱりやろ!

えっえっ、もう一回言ってもらえます?

だから、ミチルちゃんの気持ち、桑野さんに全然伝わってないみたい。

ケンちゃんのことだと思って聞いてたみたいよ。

えっ?

もしもし?

どうしよう。

夏美さん、助けてください。

私にどうしろって。

だから、あの、私がどう思ってるか、桑野さんに。

えっ?

メッセンジャーになれって?

ダメですか?

自分で言いなさいよ。

もうエネルギー残ってません。

うん。

じゃあ、言うだけよ。

フォローとかしないから。

夏美さん、優しいから好きです。

それじゃあね。

もしもし。

あっ、おじさん。

お久しぶりです。

えっ?

日本に帰ってくるの?

先生!

どうしたんですか。

いいね。

いいかたさだね。

うん。

もうすぐだろ。

桑野家で、テレビ出演はあなたが初めてね。 一族のほまれだな。

おじちゃんのこと、友達にジマイスでー!

大げさだな。

最近、自分のこだわりを追求した。 あっ、映った映った。

結構男前じゃないか。

全国からお嫁さん候補が来るかもよ、テレビ見ましたとか言って。

そういうこともあるかしら。

あるかよ。 あの帽子かぶった人誰?

無視。

それでは、こちらの家を設計されました建築家の桑野さんにお話を伺いします。

お金を出すのは注文にしろ課題ですからね。

もちろん意見は最大限に重視します。

というように、こだわりの家を建てる人がいる一方で、
建てた家が鉄管住宅だったと。 う ーん。

ちょっと、ちょっと、カットされてるよ。

いいじゃん、少しくらいね。 いや、
この後も大事な話してるんだから。 あっ。 おい、どうした?

何か、胸が。

お母さん。 ちょっと。

ユミ、ちょっとと言いたい。

お母さん、横にありましょう。

お母さん。 興奮すぎやろ。

けーちゃん、救急車。 あっ、はい。

一過性のAFですね。 不正脈ですか?

ええ。

興奮されたようですね。

今はもう、脈拍も安定してるようです。

じゃあ、心配ないな。

しばらく安心してれば大丈夫ですよ。

よかった。

あ、ねえ、何か飲みたいわ。

分かった、買ってくるね。

来いね。

あ、中川先生。

ちょっといいですか。

3万6号室の患者さんのことで。

あっ、はい。

お大事に。

どうも。

前回の手術の所見なんですけど。

ええ。

心配させ合って。

悪かったわね。

まあ、よかったよ。

これで死ぬのかなって思ったら、やっぱりあなたの結婚のこと考えちゃった。

そんなに孫の顔を見たいかね。 馬鹿ね。

孫は口実。

あなたが心配なの。

何が。

俺の心配なくてしなくていいでしょ。

あなた、本当の一人ぽっちを知らないのよ。

俺はいつでも一人で。

なんだかんだ言ったって、近くに誰かいるでしょ、いつも。

でもね、私が死んだら、あなたのことを本気で考えてくれる人は、
誰もいなくなるのよ。

それを思うと、やっぱりね。 へぇー。

どうぞ。

ノックしてませんけど。

見えたんで。

何か?

あのー、

お 袋本当に大丈夫なんでしょうか?

え?

軽い不正脈なんで、すぐ退院できます。

本当ですね。 嘘ついてどうするんですか。

やっぱりお母さんのこと、大切なんですね。

へぇ。

俺の結婚だけは心残りみたいなこと言うもんですから。

まぁ、死なないなら。

死ななくてもすればいいじゃないですか、結婚。

誰と?

知りません。

余計なお世話です。

すじょ。 あのー。 な、何が?

みちりちゃんが。

え?

あ、テレビ見ました。

見たんだ。

さっき控室、シャーズ似合ってたじゃないですか。

でしょ。

それじゃ。

お疲れ様でした。 えぇ、引っ越し?

うん。

急におじさんがアメリカから帰ってくることになって、
あの部屋は留守の間だけって約束だ ったから。 新しい部屋は?

これから探す。

あの立地な部屋とも。

別れだね。

庶民に逆戻り。

てことは、桑野さんともお別れか。

うん。

まあね。

でもさ、新しい部屋の隣に、桑野さんよりすごい面人がいたりして。

はい。

はいよね。

はい、こんばんは。

実はさっき、桑野さんが来たの。

はい。

ごめん。

言えなかった。

へぇ。

ていうか、やっぱり自分で言うべきだと思う。

本当の気持ちなら。

そうですね。

すいませんでした。

うん。 はぁ、なんで桑野さんなんか好きになっちゃったんだろうな。

私に聞かないで。

はい。

それじゃあ、失礼します。 大丈夫?

これを一発にする。

あれ?

もうトイレ行ってきたの?

あ、うん。

全部集中。

空耳?

いや、確かに聞いた。

何が?

えぇっ!?

お待たせしました。

NO。

スプーンいりませんし、ポイントカードもありませんよね。

はい。

1071円になります。 いくら?

1071円です。

何か?

いや。 昨夜のテレビ見た?

ああ、見ました。

棟梁がいい仕事してましたね。

でもあれ、カットされてなかった?

ああ。 そうなんですか?

あれじゃ、客の言いなりに家作ってるみたいだろ。

キッチンを中心に発送するっていうポリシーを大切にしてる。

あの後そういう話したんじゃないの?

まあ、そういうことだよ。

でも、あなたを知ってる人はちゃんとわかってる。
それでいいじゃない?

まあ、あいつはわかってないけどね。

ああ、すいません。

まだまだ修行が足りませんね。

それより、あの、みちぬさんが引っ越しするの知ってます?

え?

そうなのか?

そうなんですよ。

だから近いうち最後でみんなであの部屋で集まろうって言ってるんです。
私も行っていい?

なんか楽しそう。

どうぞ。

ほんと、群れるのが好きな奴らだね。

いや、桑野さんも来るんですよ。

遠慮しておくや。

みんな遅いな。

なんか、家に2人だけって変な感じですね。

ああ。

でも、前は桑野さんと2人で部屋にいるなんて想像もできなかった。

マナ。

なあ。

はい。

こういう時、頭の中で、般若心経が流れたりしないか?

しません。

ていうか、知らないし。

そう。

ここで待っててもしょうがないから。

みんな車がね、家に戻ってる。

そうします。

まさか。

よし。

ほら。

待て。

あ、平次くん。

もしもし。

待ってるんだけど。

みんな都合悪くなっちゃったから。 え、なんで?

桑野さんと2人で楽しい時間を過ごしてください。

なにそれ。 悪い。

聞いちゃったんだ。

え?

余計なことしないでよ。

そう。

みちるちゃんが桑野のこと。

それで、2人きりにしたらどうなるかって、ちょっと実験してみようと思って。

なんかいいわね、中学生みたいで。 でもそれ、いいのかな?

え?

とにかく2人で向き合ってみれば。 あ、
ねえねえね。 あ、あんや神業ってどんなの?

はあ、なにそれ?

おぉー!

夏実さんだ!

助かったー。

ええ、え、え、ちょ、誰が呼んだの?

私が。

えぇ、ダメじゃん。

気使ってくれたのにごめんね。

それじゃあね。 これだよ、これだよ。

これだよ。

夏実さんが来ちゃったよ。 えぇ、じゃあ実験失敗ってこと?

ううん、かえって面白い実験になるかも。

えぇ?

ん?

なんでもない。

あ、こんにちは。

もう遅いじゃないですか。 あれ、他のみんな?

なんか、私たちだけみたいです。 なんで?

なんか、陰謀の匂いがしてきたな。

あ、解散します。

うーん。

でも、せっかく来たんだし。

桑野さんがテレビに出たなんて知らなかった。

あ、ビデオ見せてあげようか。

録画したから。 録画したんですか?

見なくていい。

発言、勝手にカットされたんだね。

あ、あれカットされてたんですか?

分からないかな、それぐらい。

分かりませんよ。

まあ、いいじゃないですか。

カットされたくらい。

あの後にね、どんなに重要な発言があったか、あなた、知らないでしょ。

知りませんよ。

うーん、終わったこと、ぶじぶじ言わなくてもいいでしょ。

ぶじぶじ言ってんのはそっちでしょ。

人のシャツ、勝手にダメ出しするし。

あなたがテレビに出るのに、どのシャツがいいかって聞くから見立ててあげたんでしょ?

あ、そうなんですか?

いや、事実と違う。

あなたが文句をつけるから、買いざるを得なかったんですよ。

でも、あれ似合ってたじゃないですかね。

だから、見てないって。

あ、ごめん。 今度見せるね。

あ、分かった。

あのシャツのせいだ。

あのシャツがさ、ディレクターの好みに合わなかったから、思いっきりカットされたんだよ。

あ なただって、人の言うことにいちいち憎まれ口叩くじゃないですか。

別に憎まれ口なんか叩いてませんよ。

あ、分かった。

自分は純粋に批評してるけど、お前は寂しさのあまり、人にこう、
胸口叩くんだって言いたいんでしょ。

誰もそんなこと言ってません。

だいたいあなたの言いそうなことは予想がつくようになってきました。

ほーら、また何か考えてる。

それで、勝ったつもりですか。

別に勝負なんかしてません。

あの、人ん家でチワ喧嘩しないでもらえます?

チワ喧嘩って?

別にそんな... どう見たって。

恋人か夫婦のチワ喧嘩です。

犬も食わないってやつです。

私の家で、私がいないみたいに。

そんな喧嘩しないで。

もう帰ってください。 もう帰って!

なに怒ってる。

チワ喧嘩って。

バカみたい、私。

どうぞ。

いらっしゃいませ。 いや。

あっ。

いたいた。

えっ?

テレビ見ましたよ。

まさか、同業者だと。

はぁ。

ネットで見たんですけどもね。

いい絵作れますね。

いや、そんな。

俺もいつかあんな仕事してみたいな。

あっ。

すいません。

こういうもんです。

あっ。

これも何かの縁ですから、お互いこれからいい情報交換しませんか。

あら。

ねぇ、ちょっと。

ごめんね。 ちょっと待ってて。

あなただったら、素晴らしい奥様がいらっしゃるんだろうな。

いえ。

僕も結婚したいんですけどもね。

なかなか。

あっ。

それじゃ、また。

あっ。

ごめんね。

そっちなんか、しかないんだよね。

いや いや、ごめん、ちょっと。 話があったさ。 決まった?

私、これ飲みたい。

やめたほうがいいね。 なんだ。

金田スペシャルっていうな。

いいやつじゃないか。

ごめんね、仕事中に。

いえ。

あ、あたし。 いいんですもん。

夏美さんも、好きなんでしょ、桑野さんのこと。

そんな。

今から思えば、なんだかんだ言いながらいつも桑野さんの話してたし、
文句言う割には桑野さんと会ってるし。

いや。

桑野さんと沢崎さんがお似合いじゃないかって言った時とか、私が桑野さんのこと好きだって
言った時とか、そういや、動揺してましたよね。

好きなんでしょ。

こないだ、桑野さん見てて思いました。

あんな女心の分かってない人、やっぱあたしダメだなって。

まあ、新しい生活始めれば、新しい出会いもあると思うし。

ちょっとは大人になれた気もするし。

あー、よかった。

引っ越しすることになって。

このまま桑野さんと隣でおしじゃ気まずいもん。

うまくいくといいですね。

ポジティブチンキング。

ポジティブチンキング。 ポジティブチンキング。

すみません。

隊員でしたね。

お世話様でした。

いいえ。

うぅ・・・。

まったく。

死ぬようなこと言っといても、ピンピンしてんだよ。

お医者様がいいからよ。

じゃあ、ありがとうございました。

お大事に。

それじゃ。 あの、一つ聞いていいですか?

はい?

この間テレビでカットされたところって、どんなこと言ってたんですか?

まあ、家は建築家の個性が発揮されて、 初めていい家になる。

僕は、キッチンを重視した家作りをしてやる。

それが、住む人の幸せに繋がると信じてる。

とかまあ、こんなことですよ。 そうですか。 それが何か?

そういうとこカットされたら、腹が立ちますよね。

あんなこと言って、すいません。

えっ?

はい、いや。

私も、家作ってもらおうかな、桑野さんに。 どんな家ですか?

うーん、明るくて、開放的で、人がいつも集まるような、そんな感じかな。

寂しいのが長いと、そういうの夢見るんですね。

やっぱり、そういうこと言わないといられません。

えっ?

いや、そんなことは。

じゃあ、なんか、他のこと言ってください。

まあ、予算に合った家を作りますよ。

そうじゃなくて、考えてみたら、私たちの会話って、キャッチボールじゃなくて、
ドッジボールばっかりだった気がします。

はい?

相手に当てて終わり。 ははは、
うまい打てしますね。 感心してる場合じゃなくて。

私は、キャッチボールがしてみたいです。

あなたと。

ボールは投げました。

それじゃ。

お!

お!

金 田更新してる。

あ!

ちょっとって。 桑野さんこれ!

えっ?

今日、並んで見送ってるお兄ちゃんと早坂先生見てて、なんだかすごくお似合いな感じに見え
ちゃった。

お似合いな感じじゃなくて、お似合いなのよ。

え、あの2人って仲が悪いじゃないですか。

まあ、とにかくしんすけが、
その気になるかどうかなのよね。 その気って?

さぁね。 あっ、あれ?

お母さん、老人ホームのパンフレット、どうして捨てたの?

何か興味なくなっちゃったの。 じゃあ、どうされるんですか?

まぁ、なるようになりますよ。

今日か。

はい。

そっかぁ。

ケンと桑野さん引き離しちゃうんですね。

すいません。

別に。

まぁ、都内だし、いつでも会えますから。
最後まで会えそうのない人.

..

よろしくお願いします!

ケンちゃん、行こっか!

ちょっと!

あっ!

これ、こいつに選別だ。

えっ?

今作ったんですか?

あぁ。

ありがとうございます。

よかったね、ケンちゃん。

それが、これ。 これ。 あっ、私に?

まぁ、いろいろ世話になったしな。

頑張れ。

何を?

そっくりだね。

うん。

ボールは投げました。

どう?

どうぞ。

あれ?

カエル悪いですね。

いや、病気じゃありませんよ。

お前、ちょっと徹夜したもんで。 じゃあ、なんで来るんですか?

うちで休んでた方が。

キャッチボールしに来たんです。

え?

ゆえ、ずっとあなたの住みたいっていう家を設計しようとしてたんですよ。

でも、できなかった。 何ですか?

自分でも歯が歯がゆかったですけどね。

やっとできない理由が分かったんです。

僕はこれまで、他人の住む家ばかりを設計してきました。

でも自分や、

自 分の大事に思ってる人の住む家を設計するのが、どうしてもできなかった。

明るくて、開放的で、みんなが遊びに来るような。

そんな家で、自分が暮らしてるのがなかなかイメージできなくて。

ちょっと待ってください。

今、自分が暮らすって言いました。

ええ、言いました。

僕はずっと、結婚なんかしないと思ってきましたからね。

めんどくさそうだし、メリットなんかないじゃないですか。

一人のほうが、一人のほうがいいって。

でも、あなたと出会って、

話 し相手が、いつもそばにいるのも、いいのかなって。

要するに、

僕 は、

あ なたが、好きなんじゃないかな。

だめですか。

僕じゃ。

いいかもしれません。

いい。

いいでしょ。

ああ、嬉しいなぁ。

いや、結果的には、結婚できないですからね。

え?

え?

え?

え?

今、なんて言いました?

嬉しいと?

その次です。 結婚できないと?

何か?

ちょっと話が見えなくなってきましたけど、結果的に結婚できないっていうのはどういう意味
ですか?

あははは。

自分が、自分の大事な人と暮らす家のイメージが分からない。

作れそうにない。 さっきそう説明したでしょ?

いや、家なんてどうでもいい。

はい?

家なんかいらない。 ちょっと、何言ってんの?

そんなの、賃貸でもなんでもいいじゃないですか!

いや、そうはいりませんよ。

僕はね、理想の形にこだわれたじゃないです。

理想の家のイメージが分からない限り、結婚ができない。

そう言ったんです。 まったく、この人は!

結局、あなたは自分のことばっかりじゃないですか!

いや、自分のことばっかりって。 もう知りません!

えぇ?

訳はあかんない。

先生?

どうかしました?

私、もうダメ。 大丈夫ですか?

ややっこしい女だ。

残念した。

絶対結婚できない。 何見てんの?

いいでしょ、別に見たって。

いや、いいけど。

もう1週間かぁ。

みんな元気かなぁ。

そっかそっか。

そんなにそれが気に入った。

きっとご満足していただける家を作ります。

で、建築家なんですが、私は桑野信介が適任だと思います。

まあ、性格はちょっと厄介なんですが、作る家は素晴らしいです。

あっ。

あっ。

こんばんは。 どうも。 買い物ですか?

またお肉ばっかり食べてるんでしょ。

ベジ。 そちらのメニューは何ですか?

ロールキャベツでも作ろうかなと思って。

またか。 いいでしょ。

好きなんだから。

じゃあ、私、こっちなんで。

あっ。

それじゃ。

あのー。 はい。 圧力鍋、あります?

あー。

今、ないんです。

古いの捨てちゃって。

僕ん家にはありますよ。

ロールキャベツなら、10分でできる。

うん。

そうですか。

もしかして、 うちに来いって、うちに来いって言ってますか。

いや、まあ。

でも、あなたがどうしてもとおっしゃるなら。

どうしてもなんて言いません。

うん。

うん。 でも、あなたがどうしてもって言うなら、
言ってもいいですよ。

じゃあ、来てください。

どうしても。

あの、あんまり塩辛くしないように。

分かってます。

前に食べた限りじゃ、どうも。

あれじゃ、結婚できないな。

あなたに言われたくありません。

ご視聴ありがとうございました。

いいね。

じゃあ、ご視聴ありがとうございました。