All language subtitles for 2012-東野圭吾懸疑故事-EP08-小小的惡作劇故事-J
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1
00:00:03,931 --> 00:00:06,230
(倉敷)私が死んでいます。
2
00:00:06,230 --> 00:00:12,240
事件が 自殺で 処理されそうな中 それを 覆す人物。
3
00:00:12,240 --> 00:00:15,240
最愛の娘 美里です。
4
00:00:15,240 --> 00:00:19,240
彼女こそが 私の生きがい。 明日で 二十歳の誕生日を迎える
5
00:00:19,240 --> 00:00:22,250
娘のために 私は プレゼントも 用意していました。
6
00:00:22,250 --> 00:00:24,250
(倉敷)そんな私が 自殺をするはずなんかがない。
7
00:00:24,250 --> 00:00:27,250
そう 彼女は…。 (美里)私は 父が嫌いでした。
8
00:00:27,250 --> 00:00:29,250
そう。 えっ?
9
00:00:29,250 --> 00:00:31,250
生理的に 無理だったんです。
10
00:00:31,250 --> 00:00:35,260
あの人 何にでも 大量に ケチャップを掛けるんです。
11
00:00:35,260 --> 00:00:37,260
生理的に 無理だった。
12
00:00:37,260 --> 00:00:39,260
なぜ 二度も言う? (美里)だから
13
00:00:39,260 --> 00:00:42,270
誕生日会にも 来ないでと 伝えました。
14
00:00:42,270 --> 00:00:44,270
えっ? (美里)父が自殺したのは
15
00:00:44,270 --> 00:00:51,270
私のせいです。 私が 父の楽しみを奪ってしまったから。
16
00:00:51,270 --> 00:00:54,280
でも 自殺するなんて。
17
00:00:54,280 --> 00:01:08,220
♬~
18
00:01:08,220 --> 00:01:11,230
「自殺するなんて」という 言葉だけは
19
00:01:11,230 --> 00:01:16,230
娘の口から 聞きたくはなかった。
20
00:01:16,230 --> 00:01:20,240
ミステリーの世界では 大抵の場合
21
00:01:20,240 --> 00:01:24,240
その言葉には 真実はなくて…。
22
00:01:24,240 --> 00:01:32,240
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23
00:01:32,240 --> 00:01:37,240
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24
00:01:37,240 --> 00:01:49,270
♬~
25
00:01:49,270 --> 00:01:55,270
(良)〈俺と 達也と 洋子は 気付けば いつも一緒だった〉
26
00:01:55,270 --> 00:01:59,280
〈小学生のころから ずっと〉
27
00:01:59,280 --> 00:02:04,280
〈ずっと 一緒にいることに 何の疑いも 持たないまま〉
28
00:02:06,220 --> 00:02:13,220
〈けれど その思いが 複雑に変わっていったのは
29
00:02:13,220 --> 00:02:15,220
いつのころからだろう?〉
30
00:02:18,230 --> 00:02:22,230
〈その日は サッカー部の 最後の試合だった〉
31
00:02:24,230 --> 00:02:28,240
〈試合に負けた 悔しさより 寂しさより
32
00:02:28,240 --> 00:02:32,240
どこか ほっとしていた〉
33
00:02:32,240 --> 00:02:36,250
〈部活を引退する 俺たちは
34
00:02:36,250 --> 00:02:41,250
もう これで 一緒にいる必要もない〉
35
00:02:44,250 --> 00:02:49,250
〈これで やっと 自由になれる〉
36
00:02:53,260 --> 00:02:59,260
〈この思いから 自由になれる〉
37
00:03:04,210 --> 00:03:06,210
〈でも…〉
38
00:03:06,210 --> 00:03:23,230
♬~
39
00:03:23,230 --> 00:03:26,230
(達也)あっ! 洋子 起きろ。 (洋子)えっ?
40
00:03:26,230 --> 00:03:28,230
(達也)今日 夕飯 洋子 連れてく 約束してたんだった。
41
00:03:28,230 --> 00:03:31,230
(洋子)聞いてないけど。 (達也)いいから。 はい。
42
00:03:31,230 --> 00:03:33,240
あっ そうだ。 後で 英語の宿題 写させて。
43
00:03:33,240 --> 00:03:35,240
(洋子)はあ? 絶対 嫌だ。 (達也)いいじゃん。
44
00:03:35,240 --> 00:03:37,240
われらの マネジャーさん。 (洋子)それは 今日で
45
00:03:37,240 --> 00:03:40,240
引退だからね。 (達也)そう言うなって。
46
00:03:40,240 --> 00:03:42,240
(洋子)またね 良ちゃん。 (達也)またな。
47
00:03:42,240 --> 00:03:44,250
(良)あっ うん。 (洋子)何でしょうか?
48
00:03:44,250 --> 00:03:48,250
(達也)肉じゃがです。 (洋子)ホント? やった。
49
00:03:48,250 --> 00:03:50,250
おばちゃんの肉じゃが おいしいよね。
50
00:03:50,250 --> 00:03:52,250
(達也)母ちゃんの肉じゃが うめえんだよな。
51
00:03:52,250 --> 00:03:56,260
(良)達也! (達也)うん?
52
00:03:56,260 --> 00:03:58,260
(良)あのさ。
53
00:04:01,260 --> 00:04:05,200
(良)楽しかったな。
54
00:04:05,200 --> 00:04:10,210
3年間 ホント 楽しかったよ。
55
00:04:10,210 --> 00:04:13,210
ありがとう キャプテン。
56
00:04:13,210 --> 00:04:17,210
(達也)おう。 おう。
57
00:04:17,210 --> 00:04:19,210
(達也)じゃあね。
58
00:04:26,220 --> 00:04:32,220
〈きっと いつか この気持ちも 過去になる〉
59
00:04:36,230 --> 00:04:41,230
〈もうすぐ 俺たちの時間も 終わるのだから〉
60
00:05:01,260 --> 00:05:06,200
〈高校を卒業して 俺たちは やっと
61
00:05:06,200 --> 00:05:09,200
ばらばらになれる〉
62
00:05:12,200 --> 00:05:17,200
〈けど。 まさか…〉
63
00:05:21,210 --> 00:05:23,210
≪(物音)
64
00:05:28,220 --> 00:05:31,220
(悲鳴)
65
00:05:31,220 --> 00:05:34,220
(井本)下がって。 下がってろ。 下がって。
66
00:05:34,220 --> 00:05:37,230
はい。 もう いいから。 お前ら もう 帰れ。
67
00:05:37,230 --> 00:05:39,230
帰りなさい。
68
00:05:39,230 --> 00:05:41,230
(洋子)見ちゃ 駄目。
69
00:05:47,240 --> 00:05:49,240
(洋子)良ちゃん!
70
00:05:49,240 --> 00:05:55,240
〈こんな形で 俺たちの絆が 断ち切られるなんて
71
00:05:55,240 --> 00:05:58,250
想像もしていなかった〉
72
00:05:58,250 --> 00:06:01,250
達也!
73
00:06:01,250 --> 00:06:13,250
♬~
74
00:06:20,200 --> 00:06:28,210
〈その場を 目撃した人たちは みんな 口を揃えて 言っていた〉
75
00:06:28,210 --> 00:06:33,220
〈達也は 一人で 屋上の縁に 立っていたと〉
76
00:06:33,220 --> 00:06:39,220
〈立っていて 急に ふらふらっと 落ちたと〉
77
00:06:41,220 --> 00:06:47,230
(刑事)中岡 良君。 行原 達也君の親友だそうだね?
78
00:06:47,230 --> 00:06:51,230
最近 行原君に 何か変わったこと なかったか?
79
00:06:51,230 --> 00:06:53,240
心当たり ないかな?
80
00:06:53,240 --> 00:06:59,240
彼が こんなことをする きっかけみたいなもの。
81
00:06:59,240 --> 00:07:03,240
(井本)おい 中岡。 聞いてるのか?
82
00:07:05,180 --> 00:07:09,180
無意味ですよ こんなの。 (井本)えっ?
83
00:07:11,190 --> 00:07:14,190
達也は 自殺じゃないです。
84
00:07:17,190 --> 00:07:25,200
あいつは 自殺をするような そんな…。
85
00:07:25,200 --> 00:07:30,210
そういう ケチな男じゃ ないんですよ。
86
00:07:30,210 --> 00:07:34,210
(刑事)生徒会長で サッカー部の キャプテンで
87
00:07:34,210 --> 00:07:37,210
みんなの人気者で。
88
00:07:37,210 --> 00:07:40,220
行原 達也君は そういう生徒さんだったと
89
00:07:40,220 --> 00:07:46,220
先生は おっしゃってた。 けど 親友の君なら
90
00:07:46,220 --> 00:07:50,230
彼の別の部分を 知っているんじゃないか?
91
00:07:50,230 --> 00:07:56,230
〈その質問に 俺は まともに 答えることが できなかった〉
92
00:08:02,250 --> 00:08:05,250
(教師)大丈夫? (洋子)はい。
93
00:08:07,180 --> 00:08:09,180
(教師)失礼します。
94
00:08:13,180 --> 00:08:20,190
〈小学生のころから ずっと 俺の目標だった 達也が
95
00:08:20,190 --> 00:08:24,190
その奥に いったい 何を抱えていたのか?〉
96
00:08:31,200 --> 00:08:37,210
〈俺は 達也の 何を見てきたのか?〉
97
00:08:37,210 --> 00:08:43,210
〈俺は 達也のことを ホントは 何も 分かっていなかったのか?〉
98
00:08:49,220 --> 00:08:53,220
≪(倒れる音) ≪(井本)おい。 笠井。 大丈夫か?
99
00:08:53,220 --> 00:08:55,220
(洋子)先生。 奥に 休める場所あります。
100
00:08:55,220 --> 00:08:58,230
(井本)おい。 立てるか? (洋子)大丈夫?
101
00:08:58,230 --> 00:09:00,230
(美代子)あっ。 大丈夫です。
102
00:09:00,230 --> 00:09:03,230
(井本)おい。 笠井。
103
00:09:12,170 --> 00:09:14,180
(達也)《聞けよ 良》 《うん?》
104
00:09:14,180 --> 00:09:16,180
(達也)《こいつ ホント かわいくねんだ》
105
00:09:16,180 --> 00:09:18,180
(洋子)《徹夜で ゲームして 遅刻って 高校生として
106
00:09:18,180 --> 00:09:22,180
失格だから。 ねえ? 良ちゃん》 《はい。 そう思います》
107
00:09:22,180 --> 00:09:24,190
(達也)《おい 良。 でもな お前はな
108
00:09:24,190 --> 00:09:26,190
こういう女だけは やめとけ》
109
00:09:26,190 --> 00:09:29,190
《もっと かわいげのある女と 付き合った方が 楽しいぞ》
110
00:09:29,190 --> 00:09:32,190
(洋子)《もう うるさいな。 あっ。 そういえば
111
00:09:32,190 --> 00:09:35,200
良ちゃん こないだ テニス部の 誰かに 告白されたって》
112
00:09:35,200 --> 00:09:37,200
(達也)《マジ!?》 《ああ。 いや》
113
00:09:37,200 --> 00:09:39,200
(達也)《マジか。 確かに そうだよな》
114
00:09:39,200 --> 00:09:41,200
《だってさ そんな奇麗な顔しててさ
115
00:09:41,200 --> 00:09:43,210
今まで 何もなかったって方が 変じゃん》
116
00:09:43,210 --> 00:09:46,210
《テニス部の誰だよ?》 (洋子)《誰?》
117
00:09:46,210 --> 00:09:50,210
《いや。 でも 断ったからさ》 (達也)《何で?》
118
00:09:50,210 --> 00:09:53,220
《いや。 何か 興味 持てなくてさ》
119
00:09:53,220 --> 00:09:56,220
(達也)《うわ。 もったいね》
120
00:09:56,220 --> 00:09:58,220
《だったらさ 俺に譲れよ。 その子》
121
00:09:58,220 --> 00:10:00,220
(洋子)《ちょっと 聞こえたんだけど》
122
00:10:00,220 --> 00:10:02,220
(達也)《だから 聞こえるように 言ったもん》
123
00:10:02,220 --> 00:10:05,230
(洋子)《バカ。 最低。 最低》 《バーカ》
124
00:10:05,230 --> 00:10:07,230
(達也)《シー!》 《シー!》
125
00:10:10,230 --> 00:10:13,240
ちゃんと 寝れてる?
126
00:10:13,240 --> 00:10:18,240
(洋子)大丈夫だから。 私のことは 心配しないで。
127
00:10:20,240 --> 00:10:24,250
さすがだね 洋子は。 (洋子)えっ?
128
00:10:24,250 --> 00:10:31,250
どんなときも 冷静でさ。 どんなときも 大人で。
129
00:10:31,250 --> 00:10:37,250
俺は 弱いよね。
130
00:10:39,260 --> 00:10:43,260
(洋子)じゃあ 泣けばいいの?
131
00:10:46,270 --> 00:10:50,270
(洋子)取り乱して いっぱい 泣けばいいの?
132
00:10:50,270 --> 00:10:53,280
そうしたら 良ちゃん 分かってくれる?
133
00:10:53,280 --> 00:10:57,280
私が 悲しんでるってこと 認めてくれる?
134
00:11:02,300 --> 00:11:07,300
(洋子)そうしたくても できない人間も いるんだよ。
135
00:11:10,230 --> 00:11:12,230
(洋子)じゃあね。
136
00:11:12,230 --> 00:11:39,250
♬~
137
00:11:39,250 --> 00:11:41,250
≪(母)洋子?
138
00:11:43,260 --> 00:11:45,260
(洋子)ただいま。
139
00:11:47,260 --> 00:11:50,270
≪(戸の開く音)
140
00:11:50,270 --> 00:12:05,270
♬~
141
00:12:22,230 --> 00:12:24,230
何 これ?
142
00:12:26,240 --> 00:12:28,240
(洋子)達っちゃんのもの
143
00:12:28,240 --> 00:12:33,240
おうちに 持って帰って あげなきゃって 来てみたら。
144
00:12:36,250 --> 00:12:40,250
(洋子)許されないよね?
145
00:12:40,250 --> 00:12:44,250
こんなの 絶対 許されないよね?
146
00:12:49,260 --> 00:12:52,260
誰が こんなこと?
147
00:12:54,270 --> 00:13:04,280
♬~
148
00:13:04,280 --> 00:13:06,280
どしたの?
149
00:13:08,280 --> 00:13:10,280
(洋子)ううん。
150
00:13:16,220 --> 00:13:20,220
(江美子)ありがとね 2人とも。 わざわざね。
151
00:13:25,230 --> 00:13:28,230
(洋子)これ 達っちゃんの。
152
00:13:45,250 --> 00:13:48,250
(江美子)あの子の においだ。
153
00:13:50,260 --> 00:13:54,260
(江美子の すすり泣く声)
154
00:13:54,260 --> 00:13:57,260
(江美子)洋子ちゃん ごめんね。
155
00:13:57,260 --> 00:14:05,260
いつか 達也の お嫁さんになるって約束したのに。
156
00:14:08,270 --> 00:14:15,210
(江美子)東京の大学も 一緒に 行くって 決まってたのにね。
157
00:14:15,210 --> 00:14:19,220
ごめんね。
158
00:14:19,220 --> 00:14:24,220
(洋子)ちゃんと ご飯 食べれてますか?
159
00:14:24,220 --> 00:14:27,230
(江美子)大丈夫。
160
00:14:27,230 --> 00:14:32,230
そうだ。 2人にね もらって もらいたいものがあるの。
161
00:14:32,230 --> 00:14:36,230
ちょっと 待っててくれる? はい。
162
00:14:48,250 --> 00:14:55,250
東京。 洋子も行くの?
163
00:14:55,250 --> 00:15:00,250
(洋子)そんな話 少し 出てただけ。
164
00:15:07,270 --> 00:15:13,200
(江美子)よかったら これ もらってくれるかな?
165
00:15:13,200 --> 00:15:22,210
達也が 良君と 一緒に生きてたっていう 証し。
166
00:15:22,210 --> 00:15:30,210
洋子ちゃんと一緒に 達也が ちゃんと生きてたっていう 証し。
167
00:15:33,220 --> 00:15:39,230
(江美子)洋子ちゃん。 達也 何で 死んじゃったんだろ?
168
00:15:39,230 --> 00:15:44,240
(江美子の泣き声)
169
00:15:44,240 --> 00:16:41,230
♬~
170
00:16:41,230 --> 00:16:48,230
〈達也は いったい ここで 何をしてたんだろう?〉
171
00:16:48,230 --> 00:16:54,240
〈一人で 何をしてたんだろう?〉
172
00:16:54,240 --> 00:16:57,240
〈本当に 他には 誰も いなかったのか?〉
173
00:16:57,240 --> 00:17:02,250
〈いたとしたら そいつは 何で?〉
174
00:17:02,250 --> 00:17:20,200
♬~
175
00:17:20,200 --> 00:17:22,200
待って!
176
00:17:24,200 --> 00:17:29,210
(井本)中岡。 お前。 あっ。 何やってんだ?
177
00:17:29,210 --> 00:17:31,210
どっから 鍵 持ち出したんだ? 今の…。
178
00:17:31,210 --> 00:17:33,210
(井本)あっ? 誰ですか?
179
00:17:33,210 --> 00:17:35,210
(井本)ほら。 鍵 よこせ。 だ… 誰ですか?
180
00:17:35,210 --> 00:17:38,220
(井本)何だよ。 笠井が どうしたんだよ?
181
00:17:38,220 --> 00:17:40,220
笠井?
182
00:17:40,220 --> 00:17:44,220
(井本)ほら。 鍵を返せ。 二度と 屋上 入んじゃねえぞ。
183
00:17:46,220 --> 00:17:50,220
(井本) 《おい。 笠井。 大丈夫か?》
184
00:17:55,230 --> 00:18:00,240
(洋子)笠井 美代子? 美術部の2年生。 知ってる?
185
00:18:00,240 --> 00:18:06,240
(洋子)少し。 よく サッカーの練習 見に来てたから。
186
00:18:06,240 --> 00:18:10,180
そっか。 知らなかった。
187
00:18:10,180 --> 00:18:13,180
達っちゃんのこと 見に来てたんだと思う。
188
00:18:13,180 --> 00:18:21,190
達也を? ああ。
189
00:18:21,190 --> 00:18:25,200
良ちゃん。
190
00:18:25,200 --> 00:18:31,200
誰にも 言えない気持ちって みんな 持ってるよね。
191
00:18:33,200 --> 00:18:40,210
笠井さんは どんな気持ちで 達っちゃんのこと 見てたのかな?
192
00:18:40,210 --> 00:18:47,220
やっぱり 好きだったのかな? だとしたら 嫌だったろうね。
193
00:18:47,220 --> 00:18:52,220
達っちゃんと 私が いるとこ見るの。
194
00:18:52,220 --> 00:18:55,220
嫌だったろうね。
195
00:18:58,230 --> 00:19:03,230
誰かが いつも つらい思いしてるんだよね。
196
00:19:03,230 --> 00:19:06,230
それに 気付かないだけで。
197
00:19:16,180 --> 00:19:18,180
(達也)《はい。 よし。 はい》
198
00:19:18,180 --> 00:19:20,180
《はい》 (達也)《右》
199
00:19:20,180 --> 00:19:23,190
《はい》 (達也)《はい。 よし。 左》
200
00:19:23,190 --> 00:19:25,190
《はい》 (達也)《はい。 いいね》
201
00:19:25,190 --> 00:19:28,190
(達也・良)《ああー》
202
00:19:28,190 --> 00:19:30,190
《ごめん。 ごめん 洋子。 ごめんね》
203
00:19:30,190 --> 00:19:34,200
(洋子)《大丈夫 大丈夫。 よいしょ。 じゃあ 私も やる》
204
00:19:34,200 --> 00:19:36,200
《おっ》
205
00:20:35,190 --> 00:20:38,200
≪(美代子)触んないで!
206
00:20:38,200 --> 00:20:43,200
あっ。 ごめん。 (美代子)念が うつるから。
207
00:20:43,200 --> 00:20:45,200
念?
208
00:20:45,200 --> 00:20:50,210
(美代子) 描きかけの絵 見られると。
209
00:20:50,210 --> 00:20:52,210
ああ。
210
00:20:56,210 --> 00:21:01,210
君は あのう。 いつも ここにいるの?
211
00:21:05,220 --> 00:21:08,220
あの日も ここにいた?
212
00:21:10,160 --> 00:21:13,160
(美代子)あの日。
213
00:21:13,160 --> 00:21:18,160
達也が 死んだ日。
214
00:21:20,170 --> 00:21:24,180
この窓から 達也が 落ちるの見なかった?
215
00:21:24,180 --> 00:21:29,180
(美代子)見てません。 その日は いませんでした。
216
00:21:31,180 --> 00:21:34,190
笠井。 達也のこと 何か知ってるんだったら
217
00:21:34,190 --> 00:21:37,190
何でもいいからさ。
218
00:21:39,190 --> 00:21:41,190
≪(洋子)笠井さん。
219
00:21:43,190 --> 00:21:48,200
答えたくないなら 言わなくていい。
220
00:21:48,200 --> 00:22:06,220
♬~
221
00:22:06,220 --> 00:22:11,220
良ちゃん いったい 何してるの?
222
00:22:11,220 --> 00:22:16,220
色々 調べて 何を 知ろうとしてるの?
223
00:22:20,230 --> 00:22:24,240
洋子は 知りたくないの? 何を?
224
00:22:24,240 --> 00:22:28,240
達也のロッカーは 誰が 荒らしたのかさ。
225
00:22:28,240 --> 00:22:32,240
あの屋上には ホントに 誰も いなかったのか。
226
00:22:32,240 --> 00:22:36,250
達也が一人で あんな所で 何してたのかさ。
227
00:22:36,250 --> 00:22:40,250
良ちゃん。 洋子は どうしてさ
228
00:22:40,250 --> 00:22:43,250
何も知らないで 平気で いられんの?
229
00:22:48,260 --> 00:22:50,260
平気じゃない。
230
00:22:54,270 --> 00:22:57,270
平気なんかじゃないよ。
231
00:22:57,270 --> 00:23:08,270
♬~
232
00:23:18,220 --> 00:23:22,220
(シャッター音)
233
00:23:24,230 --> 00:23:27,230
(シャッター音) おい。
234
00:23:27,230 --> 00:23:51,260
♬~
235
00:23:51,260 --> 00:23:53,260
待てよ!
236
00:23:53,260 --> 00:24:15,210
♬~
237
00:24:15,210 --> 00:24:18,220
何してんすか?
238
00:24:18,220 --> 00:24:33,220
♬~
239
00:24:38,240 --> 00:24:43,240
(井本)ほら 食えよ。 遠慮すんな。
240
00:24:43,240 --> 00:24:48,250
ホント バカだよな。 いや。 俺さ 借金あんだよ。
241
00:24:48,250 --> 00:24:54,250
でさ ああいうの。 写真な。 結構 いい値で売れんだよ。
242
00:24:54,250 --> 00:24:59,260
借金の理由か? バカだよな。
243
00:24:59,260 --> 00:25:04,260
ほれちゃったわけよ。 いわゆるな キャバクラの女っての?
244
00:25:04,260 --> 00:25:10,260
でさ 通い詰めちゃって まあ 貯金も 底を突くわ…。 おっ おい。
245
00:25:12,200 --> 00:25:15,210
(井本)お前。 捨てとくんで。
246
00:25:15,210 --> 00:25:20,210
ハァー。 俺 才能ないのかな?
247
00:25:20,210 --> 00:25:25,220
これで 二度目か。 行原にも 没収されたもんな。
248
00:25:25,220 --> 00:25:28,220
えっ? ああ。 実はさ
249
00:25:28,220 --> 00:25:34,230
これ 行原にも バレちまって。 でさ その ほれた女ってのがな…。
250
00:25:34,230 --> 00:25:37,230
じゃあ 達也のロッカー 荒らしたのは…。
251
00:25:37,230 --> 00:25:40,230
えっ? あっ。
252
00:25:50,240 --> 00:25:52,240
(井本)《ハァー》
253
00:25:55,250 --> 00:26:00,250
まさか あいつと 屋上に いたのは。
254
00:26:00,250 --> 00:26:03,250
(井本)えっ? いや。 違う違う 違う違う。
255
00:26:03,250 --> 00:26:05,260
ちょっと待って。 アリバイ。 アリバイ。
256
00:26:05,260 --> 00:26:07,260
写真 見せる。 ちょっと待って。
257
00:26:07,260 --> 00:26:09,280
落ち着け。 落ち着け。 待て待て 待て待て。
258
00:26:09,280 --> 00:26:11,200
座れ 座れ。 ちょっと。 ちょっと。
259
00:26:11,200 --> 00:26:15,200
アリバイ あるから。 ちょっと待って。
260
00:26:15,200 --> 00:26:19,200
バカ。 そんなわけないだろ。
261
00:26:19,200 --> 00:26:23,210
ほら。 いつだっけ? あれ。 えっと。 7月4日。
262
00:26:23,210 --> 00:26:28,210
ほら 見てみろ。 7月4日。 時間も そうだろ。 ほら。
263
00:26:28,210 --> 00:26:30,210
時間なんて いくらだって いじれるでしょう。
264
00:26:30,210 --> 00:26:32,220
(井本)だから そんな小細工してねえって。
265
00:26:32,220 --> 00:26:36,220
1個ぐらい 信じろよ。 仮にも お前の担任だろ。
266
00:26:36,220 --> 00:26:40,220
おい。 ほら。 これ。
267
00:26:40,220 --> 00:26:52,240
♬~
268
00:26:52,240 --> 00:26:54,240
笠井。
269
00:27:07,240 --> 00:27:09,240
まだ 調べてるの?
270
00:27:11,240 --> 00:27:14,250
あの ロッカーの犯人。
271
00:27:14,250 --> 00:27:20,250
分かったんだから もう いいでしょ。 良ちゃん!
272
00:27:36,270 --> 00:27:38,270
良ちゃん?
273
00:27:48,280 --> 00:28:12,240
♬~
274
00:28:12,240 --> 00:28:14,240
≪(ドアの開く音)
275
00:28:14,240 --> 00:28:26,250
♬~
276
00:28:26,250 --> 00:28:28,250
待って!
277
00:28:28,250 --> 00:29:17,240
♬~
278
00:29:17,240 --> 00:29:19,240
笠井!
279
00:29:23,240 --> 00:29:25,240
(美代子)来ないで!
280
00:29:31,250 --> 00:29:34,250
(美代子)私が 殺した。
281
00:29:36,250 --> 00:29:44,250
私が 先輩を殺しちゃった。
282
00:29:46,260 --> 00:29:51,270
あの光を
283
00:29:51,270 --> 00:29:57,270
わざと 先輩の顔に当てて。
284
00:30:01,280 --> 00:30:09,280
ちょっとでいいから 私のこと 見てほしかった。
285
00:30:11,220 --> 00:30:16,230
(美代子)先輩に 振り向いてほしかった。
286
00:30:16,230 --> 00:30:27,240
♬~
287
00:30:27,240 --> 00:30:33,240
ちゃんと 見分け つくかな?
288
00:30:35,250 --> 00:30:43,250
(美代子)先輩。 私のこと 覚えててくれるかな?
289
00:30:45,260 --> 00:30:47,260
笠井?
290
00:30:47,260 --> 00:30:53,260
そんなの ぜいたくかな?
291
00:30:59,270 --> 00:31:03,210
(洋子)あなたのせいじゃない! やめろ! やめろ!
292
00:31:03,210 --> 00:31:08,210
(美代子)やだ! 放して! 嫌! 放して!
293
00:31:10,220 --> 00:31:12,220
あっ!?
294
00:31:12,220 --> 00:31:22,230
♬~
295
00:31:22,230 --> 00:31:28,230
〈それは 万に一つの 可能性だったはずだ〉
296
00:31:28,230 --> 00:31:35,230
〈あの光を 達也が見る可能性など万に一つ〉
297
00:31:42,250 --> 00:31:46,250
(洋子)達っちゃんに 悪気があったわけじゃない。
298
00:31:49,250 --> 00:31:55,250
でも きっと 嫌だったろうな。
299
00:31:57,260 --> 00:31:59,260
≪(美代子)《先輩》
300
00:31:59,260 --> 00:32:03,260
≪(達也)《うん? ああ ありがと》
301
00:32:16,210 --> 00:32:19,220
(部員)《あざーす。 いやぁ。 ホント モテる男が友達で
302
00:32:19,220 --> 00:32:22,220
ホント よかった》 (部員)《俺も もらっていいっすか》
303
00:32:22,220 --> 00:32:24,220
(達也)《うん。 いいよ。 俺 甘いもん 食えないからさ》
304
00:32:24,220 --> 00:32:29,220
(部員)《マジ!? これ 手作り? 誰に もらったの? これ》
305
00:32:33,230 --> 00:32:37,240
〈俺と洋子は 約束した〉
306
00:32:37,240 --> 00:32:40,240
〈全ては 2人だけの 秘密にしようと〉
307
00:32:42,240 --> 00:32:47,240
〈そして もう 全て 過去にしようと〉
308
00:32:52,250 --> 00:32:55,250
〈それから 2週間後〉
309
00:32:55,250 --> 00:33:00,260
〈退院した 笠井は 何も言わずに 転校していった〉
310
00:33:00,260 --> 00:33:33,220
♬~
311
00:33:33,220 --> 00:33:36,230
(達也)《良。 今日 練習 終わったら ラーメンな》
312
00:33:36,230 --> 00:33:39,230
《えっ? さっき カレーって 言わなかった?》
313
00:33:39,230 --> 00:33:42,230
(達也)《今は ラーメンなの。 断然 ラーメンの気分》
314
00:33:42,230 --> 00:33:44,240
(洋子)《ほら そこ。 何 サボってんの!》
315
00:33:44,240 --> 00:33:47,240
(達也)《怖っ。 鬼マネジャー》
316
00:33:52,240 --> 00:33:54,240
良ちゃん?
317
00:34:15,210 --> 00:34:20,210
帰ってきてたんだね。 (洋子)うん。 夏休みだからね。
318
00:34:22,220 --> 00:34:25,220
どう? 東京の暮らし 慣れた?
319
00:34:25,220 --> 00:34:31,230
うーん。 まあまあかな。 結構 楽しいけど
320
00:34:31,230 --> 00:34:35,230
やっぱり 疲れる。 ああ。 そう。
321
00:34:37,240 --> 00:34:41,240
良ちゃんは? 勉強 順調?
322
00:34:41,240 --> 00:34:46,250
ことしは 受からないとな。 東京の大学も 受けるの?
323
00:34:46,250 --> 00:34:51,250
うん。 まあ 一応。 第一志望は 国立だけどね。
324
00:34:51,250 --> 00:34:57,260
おばさん いらいらしてるでしょ?してる。
325
00:34:57,260 --> 00:35:01,260
いつも言ってた。 良ちゃんは のんびりしてるから
326
00:35:01,260 --> 00:35:06,260
見てると いらいらするって。 私からも お尻 たたいてねって。
327
00:35:10,270 --> 00:35:14,270
〈時間は 瞬く間に 過ぎていった〉
328
00:35:16,210 --> 00:35:23,220
〈けれど 時間は過ぎても
329
00:35:23,220 --> 00:35:27,220
俺の中で あの疑問は 消えなかった〉
330
00:35:27,220 --> 00:35:33,230
〈消えるどころか 忘れようとしても
331
00:35:33,230 --> 00:35:37,230
どんどん 膨れ上がるばかりだった〉
332
00:35:39,230 --> 00:35:47,240
〈どうして 達也は あの屋上に 一人でいたのか?〉
333
00:35:47,240 --> 00:35:52,240
〈そして もう一つ〉
334
00:35:59,250 --> 00:36:02,250
《見ちゃ 駄目》
335
00:36:02,250 --> 00:36:07,260
〈あの日 洋子は 俺の後ろから来た〉
336
00:36:07,260 --> 00:36:13,260
〈なのに あのときの洋子の顔は…〉
337
00:36:16,200 --> 00:36:19,200
〈あの顔は…〉
338
00:36:24,210 --> 00:36:29,210
洋子。 うん?
339
00:36:32,220 --> 00:36:38,220
あの日 あの屋上には。 えっ?
340
00:36:40,230 --> 00:36:43,230
洋子も 一緒にいたんだよね?
341
00:36:47,230 --> 00:36:49,230
どうしたの? 良ちゃん。
342
00:36:51,240 --> 00:36:56,240
ねえ? その話は もう しない約束じゃなかった?
343
00:37:00,250 --> 00:37:03,250
あの言葉は…。
344
00:37:05,250 --> 00:37:11,250
笠井を止めようとして 言った 言葉は…。
345
00:37:14,190 --> 00:37:17,190
(洋子) 《あなたのせいじゃない!》
346
00:37:19,200 --> 00:37:27,210
どうして 洋子が あんなこと 言ったのか
347
00:37:27,210 --> 00:37:29,210
ずっと 気になってた。
348
00:37:36,220 --> 00:37:44,220
でも もし
349
00:37:44,220 --> 00:37:52,220
洋子も あの光を見たんだったら それなら。
350
00:37:59,240 --> 00:38:01,240
そうだよ。
351
00:38:05,240 --> 00:38:11,240
あの屋上には 私も 一緒にいたよ。
352
00:38:15,190 --> 00:38:22,190
達っちゃん あの日 いきなり 私を呼び出してね。
353
00:38:22,190 --> 00:38:25,200
(達也) 《こないだの話だけどさ》
354
00:38:25,200 --> 00:38:28,200
《洋子が 東京の大学に行くって話》
355
00:38:28,200 --> 00:38:31,200
(洋子)《うん》
356
00:38:31,200 --> 00:38:37,210
(達也)《あれさ 俺も一緒に 行くことにしたから》
357
00:38:37,210 --> 00:38:39,210
《えっ!?》
358
00:38:39,210 --> 00:38:50,210
(洋子)私 驚いた。 それじゃ 何の意味もないから。
359
00:38:52,220 --> 00:38:58,230
私は 達っちゃんから離れるために
360
00:38:58,230 --> 00:39:01,230
東京の大学に行くって 決めたのに。
361
00:39:03,240 --> 00:39:06,240
(達也)《何 がっかりした顔 してんの?》
362
00:39:08,240 --> 00:39:10,240
(達也)《俺と別れたい?》
363
00:39:12,240 --> 00:39:16,240
《別れたいなら そう言ってよ》 《そんなこと…》
364
00:39:18,180 --> 00:39:21,180
《そんなこと あるわけないじゃない》
365
00:39:23,190 --> 00:39:25,190
《フフッ。 フフフ》
366
00:39:25,190 --> 00:39:30,190
《洋子さ そんなに 嘘つくの 下手だったっけ?》
367
00:39:33,200 --> 00:39:37,200
《他に 好きなやつでも できたんでしょ? そうだろ?》
368
00:39:39,200 --> 00:39:45,210
達っちゃんのこと 嫌いになったわけじゃない。
369
00:39:45,210 --> 00:39:51,220
けど 私は もう
370
00:39:51,220 --> 00:39:55,220
達っちゃんの隣から 自由になりたかった。
371
00:39:58,220 --> 00:40:02,230
私が 東京に行けば
372
00:40:02,230 --> 00:40:08,230
お互い 嫌なこと ぶつけ合わずに 別れられると 思ったのに。
373
00:40:10,240 --> 00:40:12,240
それなのに。
374
00:40:14,170 --> 00:40:17,180
(洋子)《危ない》 (達也)《洋子と
375
00:40:17,180 --> 00:40:20,180
別れるぐらいだったら 死んでもいいと 思ってる》
376
00:40:22,180 --> 00:40:25,180
(達也)《洋子が 誰を好きでも
377
00:40:25,180 --> 00:40:29,190
俺は これからも 洋子を思い続けるよ》
378
00:40:29,190 --> 00:40:32,190
《信じてくれるよな? 洋子》
379
00:40:32,190 --> 00:40:37,200
《一緒に 東京に行くこと 喜んでくれよ》
380
00:40:37,200 --> 00:40:42,200
《ずっと 一緒にいるって 約束してくれよ!》
381
00:40:42,200 --> 00:40:45,200
《東京に行ったらさ 一緒に住もうよ》
382
00:40:47,210 --> 00:40:53,210
そのとき 本当に怖くなった。
383
00:40:55,210 --> 00:41:02,210
この人とは 一生 別れられないかもしれないって。
384
00:41:04,220 --> 00:41:08,220
一生 この人から 自由になれないかもしれないって。
385
00:41:11,230 --> 00:41:19,170
そのとき あの光に気付いたの。
386
00:41:19,170 --> 00:41:21,170
もういいよ。 洋子。
387
00:41:21,170 --> 00:41:23,180
だから…。 もう やめてよ!
388
00:41:23,180 --> 00:41:31,180
♬~
389
00:41:31,180 --> 00:41:35,190
《達っちゃん あれ》 《何だよ!?》
390
00:41:35,190 --> 00:41:38,190
《あれ 何かな?》
391
00:41:38,190 --> 00:41:56,210
♬~
392
00:41:56,210 --> 00:41:58,210
良ちゃん。
393
00:42:05,220 --> 00:42:09,220
私が 達っちゃんを殺したんだよ。
394
00:42:13,240 --> 00:42:20,240
良ちゃんの 大切な友達 私が 殺したんだよ。
395
00:42:34,180 --> 00:42:39,180
私たちの最後の試合が 終わった日。
396
00:42:39,180 --> 00:42:48,190
あの日 私の手にね
397
00:42:48,190 --> 00:42:52,190
隣で寝てた 良ちゃんの手が 当たった。
398
00:42:54,200 --> 00:43:03,210
そのとき 私 初めて 分かった。
399
00:43:03,210 --> 00:43:08,210
達っちゃんから 離れたいと 思ったのは
400
00:43:08,210 --> 00:43:11,210
このためなんだって。
401
00:43:13,190 --> 00:43:21,190
そのこと ちゃんと 良ちゃんに 伝えておけば よかった。
402
00:43:24,060 --> 00:43:31,070
受け入れてもらえなくても それでも 伝えておけばよかった。
403
00:43:31,070 --> 00:43:36,070
きっと そうしてれば…。
404
00:43:41,080 --> 00:43:50,080
傷つけ合っても 前に進めたかもしれないのにね。
405
00:43:57,100 --> 00:44:01,100
ごめんね。 良ちゃん。
406
00:44:01,100 --> 00:45:36,210
♬~
407
00:45:40,230 --> 00:45:46,240
(倉敷)さて 今の私は 死んでいる上に落ち込んでいます。
408
00:45:46,240 --> 00:45:53,240
最愛の娘が 私を嫌い 嘘…。 う… 嘘。
409
00:45:56,250 --> 00:45:58,250
何で あいつが!?
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