All language subtitles for 2012-東野圭吾懸疑故事-EP06-全是字謎-J
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1
00:00:06,582 --> 00:00:08,770
(倉敷)私が 死んでいます。
2
00:00:08,770 --> 00:00:13,780
(倉敷)警察が 自殺だと 断定しようとする中
3
00:00:13,780 --> 00:00:15,780
救世主が 現れました。
4
00:00:15,780 --> 00:00:18,780
(円城寺)自殺だと? 君たちの目は 節穴か?
5
00:00:18,780 --> 00:00:22,790
彼は ミステリー作家 円城寺 種彦。
6
00:00:22,790 --> 00:00:25,790
何百もの トリックを 生みだしてきた彼なら
7
00:00:25,790 --> 00:00:28,790
真相に たどりつけるかもしれません。
8
00:00:28,790 --> 00:00:31,800
見たまえ。 血が付いている。
9
00:00:31,800 --> 00:00:33,800
(刑事)それは ケチャップです。
10
00:00:33,800 --> 00:00:37,800
(円城寺)ケチャップ? フン。 それは そうだ。
11
00:00:39,800 --> 00:00:42,810
(円城寺)見たまえ。 ダイイングメッセージだ。
12
00:00:42,810 --> 00:00:45,810
(倉敷)それ 商品番号のメモです。 通販サイトの。
13
00:00:45,810 --> 00:00:47,810
(円城寺)震える文字。
14
00:00:47,810 --> 00:00:49,810
間違いなく 絶命寸前に 書かれたものだ。
15
00:00:49,810 --> 00:00:53,820
震えてるんじゃない。 もともと 私は そういう字なんだ。
16
00:00:53,820 --> 00:00:55,820
(円城寺)被害者の込めた怨念を 感じるだろう?
17
00:00:55,820 --> 00:00:58,820
いや。 感じないでしょう。 込めてないんだから。
18
00:01:00,830 --> 00:01:03,760
ダイイングメッセージの 取り扱いには 注意が必要です。
19
00:01:03,760 --> 00:01:06,770
捜査を 大幅に 進展させることもあるが
20
00:01:06,770 --> 00:01:09,770
大抵の場合 このように
21
00:01:09,770 --> 00:01:13,770
大いなる混乱を 招くものですから。
22
00:01:14,468 --> 00:01:22,460
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23
00:01:22,460 --> 00:01:27,460
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24
00:01:27,460 --> 00:01:40,800
♬~
25
00:01:40,800 --> 00:01:42,800
(弥生)ヘヘヘ。
26
00:01:44,800 --> 00:01:47,810
(弥生)うん。
27
00:01:47,810 --> 00:02:13,770
♬~
28
00:02:13,770 --> 00:02:15,770
(弥生)あっ?
29
00:02:15,770 --> 00:02:32,780
♬~
30
00:02:32,780 --> 00:02:35,790
(弥生)痛っ。
31
00:02:35,790 --> 00:02:39,790
孝典。 いるの?
32
00:02:45,800 --> 00:02:48,800
(弥生)孝典 いるの?
33
00:02:48,800 --> 00:03:10,760
♬~
34
00:03:10,760 --> 00:03:13,760
(弥生)何よ これ?
35
00:03:18,760 --> 00:03:21,770
(森本)元カレですか? (弥生)はい。
36
00:03:21,770 --> 00:03:24,770
(森本)っていうことは あれですか。あなた 今 フリーですか?
37
00:03:24,770 --> 00:03:27,770
(弥生)ええ。 えっ?
38
00:03:27,770 --> 00:03:30,780
(森本)なるほど。 そうですか。 (若宮)ヘヘヘ…。
39
00:03:30,780 --> 00:03:32,780
(森本)この野郎! (若宮)痛っ。 すいません。
40
00:03:32,780 --> 00:03:34,780
(森本)でも あなた 会いに 行ってるじゃないですか。
41
00:03:34,780 --> 00:03:37,780
あれですか? 要するに そういう クールで ルーズな関係ですか?
42
00:03:37,780 --> 00:03:39,780
今どきっぽい。
43
00:03:39,780 --> 00:03:41,790
(弥生)だから 荷物を 返しに行っただけです。
44
00:03:41,790 --> 00:03:43,790
荷物を。 青山さん。
45
00:03:43,790 --> 00:03:45,790
被害者 北沢さんには きょうだいも いないし
46
00:03:45,790 --> 00:03:47,790
両親も 数年前に亡くなっている。
47
00:03:47,790 --> 00:03:50,800
あなただけですよ。 家族同然だったのは。
48
00:03:50,800 --> 00:03:52,800
私たち もう 1カ月も前に 別れた…。
49
00:03:52,800 --> 00:03:54,800
(若宮)たった 1カ月前ですよ? どっちでも いいです。
50
00:03:54,800 --> 00:03:56,800
たったね 1カ月なんかで 男と…。
51
00:03:56,800 --> 00:03:59,800
すいません。 (森本)ところで 被害者が
52
00:03:59,800 --> 00:04:02,820
殺害される心当たりは…。 ないです。
53
00:04:02,820 --> 00:04:06,740
まだ しゃべってます。 ああ。 すいません。 ないです。
54
00:04:06,740 --> 00:04:11,750
(森本)まあ。 えっ。 強盗じゃないんですか?
55
00:04:11,750 --> 00:04:13,750
強盗じゃないんだよな? (若宮)じゃないんですよ。
56
00:04:13,750 --> 00:04:16,750
でも 部屋中 荒らされて…。 金銭類は 残ってました。
57
00:04:16,750 --> 00:04:18,760
犯人は おそらく 北沢さんの持っている
58
00:04:18,760 --> 00:04:20,760
金銭ではない 何かを 狙っていたんでしょう。
59
00:04:20,760 --> 00:04:23,760
それが分かれば 犯人の意図が 分かるんですけどね。
60
00:04:23,760 --> 00:04:25,760
(森本) あの部屋から なくなったもの
61
00:04:25,760 --> 00:04:29,770
心当たり ありませんかね? うーん。
62
00:04:29,770 --> 00:04:32,770
(森本)「うーん」って。 真面目に 考えてくださいな。
63
00:04:32,770 --> 00:04:35,770
あっ。 考えてますよ。 でも もう 1カ月も前に…。
64
00:04:35,770 --> 00:04:38,780
たった 1カ月前ですよ! どっちでも いいですよ。
65
00:04:38,780 --> 00:04:40,780
分かりません。
66
00:04:40,780 --> 00:04:46,780
いや。 分かるんじゃないかな? アオヤマ弥生さんは。 なあ?
67
00:04:46,780 --> 00:04:49,790
分かるでしょう。 アオヤマ弥生さんは。
68
00:04:49,790 --> 00:04:54,790
(森本)ねえ。 アオヤマ弥生さん。
69
00:05:08,740 --> 00:05:13,740
「ア」 「A」?
70
00:05:36,770 --> 00:06:02,810
♬~
71
00:06:02,810 --> 00:06:05,730
(職員)火葬場に 向かわれる方 バス乗り場の方に
72
00:06:05,730 --> 00:06:09,730
お願いいたします。 火葬場に 向かわれる方 あのう。
73
00:06:09,730 --> 00:06:12,740
足元 お気を付けください。 段差となっております。
74
00:06:12,740 --> 00:06:16,740
火葬場に 向かわれる方 あちらの バス乗り場になっております。
75
00:06:16,740 --> 00:06:19,740
よろしく お願いいたします。 いってらっしゃいませ。
76
00:06:19,740 --> 00:06:28,750
♬~
77
00:06:28,750 --> 00:06:31,760
≪(職員)火葬場。 火葬場に 向かわれる方は
78
00:06:31,760 --> 00:06:33,760
あちらの バス乗り場まで。
79
00:06:33,760 --> 00:06:44,760
♬~
80
00:06:46,770 --> 00:06:51,770
(尾藤)どうも。 尾藤 茂久といいます。
81
00:06:54,780 --> 00:06:56,780
えっと…?
82
00:06:56,780 --> 00:07:00,790
(尾藤)青山 弥生さんですよね? ええ。 そうですけど。
83
00:07:00,790 --> 00:07:03,720
(尾藤)北沢とは 大学の友達で。 ああ。 そうですか。
84
00:07:03,720 --> 00:07:05,720
(尾藤)彼から よく 聞いていました。
85
00:07:05,720 --> 00:07:09,730
えっと。 君の自慢話とか。 あっ。 ありがとうございます。
86
00:07:09,730 --> 00:07:12,730
≪(雅之)足 痛い。 ねえ。 足 痛い。(尾藤)書道の先生なんだよね?
87
00:07:12,730 --> 00:07:14,730
まあ 一応。 ≪(雅之)痛い。 痛い 痛い。
88
00:07:14,730 --> 00:07:16,730
(弘恵)ちょっと 早く 来なさいよ。バス 行っちゃうでしょ!
89
00:07:16,730 --> 00:07:18,740
(雅之)ちょっと 姉さん 待って…。(尾藤)ああ。
90
00:07:18,740 --> 00:07:22,740
あれは 中瀬興産社長 中瀬 公次郎の娘 中瀬 弘恵と
91
00:07:22,740 --> 00:07:24,740
息子の 中瀬 雅之。 知ってます。
92
00:07:24,740 --> 00:07:26,740
(尾藤)ですよね。 公次郎さんが
93
00:07:26,740 --> 00:07:29,750
まだ 元気だったころ 彼の書道の 個人レッスンで
94
00:07:29,750 --> 00:07:31,750
中瀬家に 出入りしてましたもんね。
95
00:07:31,750 --> 00:07:35,750
北沢も 昔から 社長には 世話になったって 言ってたし
96
00:07:35,750 --> 00:07:38,760
彼とは そこで? あなた。 何者なんですか?
97
00:07:38,760 --> 00:07:41,760
探偵。 探偵?
98
00:07:41,760 --> 00:07:43,760
北沢は 部屋着のまま 犯人を 家に上げて
99
00:07:43,760 --> 00:07:47,770
コーヒーまで 飲んでいる。 ってことは 顔見知りの犯行だ。
100
00:07:47,770 --> 00:07:49,770
北沢の恋人だった 君が…。 元カレです。
101
00:07:49,770 --> 00:07:51,770
そう。 でも それ ちゃんと 証明できる?
102
00:07:51,770 --> 00:07:55,770
証拠は? 少なくとも いっときは 恋人だったよね?
103
00:07:55,770 --> 00:08:00,780
まあ。 恋人だったんですかね。
104
00:08:00,780 --> 00:08:02,800
(北沢)《でね いつか。 いつか 俺
105
00:08:02,800 --> 00:08:04,720
自分で 店を出すんだ。 カレー屋を》
106
00:08:04,720 --> 00:08:06,720
《やっぱ 海の近くがいいよな》
107
00:08:06,720 --> 00:08:10,720
《語呂が いいもんな。 海の近くのカレー屋さん》
108
00:08:10,720 --> 00:08:12,720
《でも 孝典 辛いの苦手じゃない?》
109
00:08:12,720 --> 00:08:14,730
《超 甘党じゃん》 (北沢)《そうそう》
110
00:08:14,730 --> 00:08:16,730
《だから 甘口専門の 甘口カレー屋さん》
111
00:08:16,730 --> 00:08:18,730
《あー。 来ない来ない。 客 来ない。 それ》
112
00:08:18,730 --> 00:08:21,730
(北沢)《来るって。 来る来る…》 《えー?》
113
00:08:21,730 --> 00:08:23,730
《でも 店 出す お金 無いじゃん》
114
00:08:23,730 --> 00:08:27,740
(北沢)《あーあ。 夢が ないやつだな。 弥生は》
115
00:08:27,740 --> 00:08:33,740
《お金はな…。 そうなんだよ。 無いんだよ 今は。 お金は》
116
00:08:33,740 --> 00:08:35,750
《駄目じゃん。 じゃあ》
117
00:08:35,750 --> 00:08:38,750
(北沢)《でも もし お店を 出すとしたら
118
00:08:38,750 --> 00:08:40,750
一緒に やってくれる? ねえ くれる? くれる?》
119
00:08:40,750 --> 00:08:43,750
《くれる? くれる?》 《分かったわよ》
120
00:08:43,750 --> 00:08:51,760
実は 彼のこと 思い出せないんです。
121
00:08:51,760 --> 00:08:56,770
どんな顔してたのか。
122
00:08:56,770 --> 00:09:04,710
何か。 何か それが悔しくて。
123
00:09:04,710 --> 00:09:09,710
(すすり泣く声)
124
00:09:09,710 --> 00:09:16,720
焦らないで。 きっと そのうち 自然に 思い出すよ。
125
00:09:16,720 --> 00:09:18,720
(おなかの鳴る音) あっ ああ。
126
00:09:18,720 --> 00:09:20,730
何… 何だ? (おなかの鳴る音)
127
00:09:20,730 --> 00:09:24,730
おなか。 あのう。 いや。 何でだろう?
128
00:09:24,730 --> 00:09:28,730
元カレが 死んだのに やっぱり おなかは すくものね。
129
00:09:35,780 --> 00:09:38,780
遺言状? うん。
130
00:09:38,780 --> 00:09:43,780
北沢の部屋が 荒らされたのは それが 原因だと思うよ。
131
00:09:43,780 --> 00:09:49,790
それって 誰の遺言状なの? 中瀬興産社長 中瀬 公次郎さん。
132
00:09:49,790 --> 00:09:52,790
公次郎さん!? えっ あの。 社長さんの?
133
00:09:52,790 --> 00:09:55,800
えっ? 私の教えてた あの?
134
00:09:55,800 --> 00:09:58,800
(尾藤)そう。 元 君の生徒さんの。
135
00:09:58,800 --> 00:10:01,800
えっ!? はい?
136
00:10:01,800 --> 00:10:04,810
(尾藤)公次郎さんはね 2~3年前から
137
00:10:04,810 --> 00:10:06,810
すでに 遺言状を作っていたんだ。
138
00:10:06,810 --> 00:10:10,810
ところが 半年前 彼の元に 一人の女性が現れた。
139
00:10:10,810 --> 00:10:13,810
実は 私 あなたの隠し子ですって。へっ? 隠し子?
140
00:10:13,810 --> 00:10:16,820
(尾藤)彼女の名は 畠山 清美。 うん。
141
00:10:16,820 --> 00:10:20,820
(尾藤)で 調べてみると 畠山は ホントに社長の子供だったんだ。
142
00:10:20,820 --> 00:10:23,820
で 相続人が 一人 増えたってことで
143
00:10:23,820 --> 00:10:25,830
社長が 急きょ 遺言状を 書き直した。
144
00:10:25,830 --> 00:10:27,830
あっ。 う… うん。 (尾藤)その直後 公次郎さんは
145
00:10:27,830 --> 00:10:31,830
危篤状態に落ち その書き直した 遺言状は
146
00:10:31,830 --> 00:10:33,770
2カ月ほど前 どこかに 消えてしまった。
147
00:10:33,770 --> 00:10:35,770
消えた!?
148
00:10:35,770 --> 00:10:38,770
僕は その遺言状を 捜してるんだ。
149
00:10:38,770 --> 00:10:42,780
えっ? でも 何で それが 孝典の部屋に?
150
00:10:42,780 --> 00:10:45,780
北沢が 盗んだんだ。 おそらくね。 えっ? えっ。
151
00:10:45,780 --> 00:10:48,780
いいかい? 実は このまま 遺言状が出てこないと
152
00:10:48,780 --> 00:10:50,780
君 大変なことになる可能性が あるんだよ。
153
00:10:50,780 --> 00:10:53,790
はっ? 遺言状が いまだ見つからない中
154
00:10:53,790 --> 00:10:55,790
どこかにいる 真犯人は
155
00:10:55,790 --> 00:10:57,790
君が 遺言状を 持ってると勘違いして
156
00:10:57,790 --> 00:10:59,790
君のところに やって来るかも。
157
00:10:59,790 --> 00:11:03,800
いや。 仮の話。 もしもの話。 ひょっとしたらだけどね。
158
00:11:03,800 --> 00:11:08,800
でも 大丈夫。 何かあったら 僕が守るよ。
159
00:11:15,810 --> 00:11:19,810
あっ ああ。 あっ。 焦げてる。 おう。
160
00:11:28,820 --> 00:11:30,820
着いたよ。 あっ。
161
00:11:36,760 --> 00:11:40,770
あっ。 送ってくれて ありがとうございました。
162
00:11:40,770 --> 00:11:43,770
いや。 こっちこそ ありがとう。 遅くまで。
163
00:11:43,770 --> 00:11:47,770
ああ。 またね。 はい。
164
00:11:53,780 --> 00:11:57,780
青山さん。 あっ。 はい。
165
00:11:57,780 --> 00:11:59,790
連絡してね。
166
00:11:59,790 --> 00:12:02,790
(尾藤)《僕が守るよ》
167
00:12:02,790 --> 00:12:04,790
北沢のことで 何か 思い出したら いつでも。
168
00:12:04,790 --> 00:12:09,790
あっ。 はい。 はい。 ありがとうございました。
169
00:12:16,800 --> 00:12:19,800
≪キャー!
170
00:12:24,810 --> 00:12:26,810
(尾藤)どうしたの? 大丈夫?
171
00:12:29,820 --> 00:12:33,820
どうしたの? 大丈夫? ちょっ。 ちょっと待ってね。
172
00:12:42,760 --> 00:12:44,770
大丈夫? ねえ どうして?
173
00:12:44,770 --> 00:12:46,770
遺言状だよ。 遺言状。
174
00:12:46,770 --> 00:12:49,770
真犯人は 君を 狙ってるんだよ。 何 それ? 何 それ?
175
00:12:49,770 --> 00:12:52,770
君は ホントに 遺言状 持ってないんだね?
176
00:12:52,770 --> 00:12:54,780
持ってるわけないでしょ! ああ。 ごめんなさい。
177
00:12:54,780 --> 00:12:57,780
ねえ どうして? 孝典は 遺言状を盗んだの?
178
00:12:57,780 --> 00:12:59,780
それは…。 ねえ どうして!?
179
00:12:59,780 --> 00:13:03,780
恐喝するため? 恐喝!? 恐喝って 誰に?
180
00:13:03,780 --> 00:13:05,790
遺言状が 表に出ては まずい人物。
181
00:13:05,790 --> 00:13:10,790
これを 公開されたくなければ 遺産の一部を渡せって。
182
00:13:10,790 --> 00:13:15,800
えっ? お金のため?
183
00:13:15,800 --> 00:13:17,800
《お待たせ!》 (北沢)《おお! 弥生》
184
00:13:17,800 --> 00:13:19,800
《ねえ。 君 君 君。 彼女に コーヒー》(従業員)《はい》
185
00:13:19,800 --> 00:13:21,800
(北沢)《あっ。 弥生。 ケーキも 食う? 食えば? どう?》
186
00:13:21,800 --> 00:13:24,810
《えーっ。 いいよ。 ああ。 ケーキは いらないから コーヒー》
187
00:13:24,810 --> 00:13:26,810
(北沢)《何で 何で? ケーキも 食べなよ。 食べな》
188
00:13:26,810 --> 00:13:28,810
《今日は 俺が おごってあげるから》
189
00:13:28,810 --> 00:13:30,810
(弥生・北沢)《あっ》 (北沢)《くそー》
190
00:13:30,810 --> 00:13:33,750
《あーあ。 ああ…。 あっ。 あれ?》
191
00:13:33,750 --> 00:13:35,750
《その靴 買ったの? お金 無いくせにさ》
192
00:13:35,750 --> 00:13:38,750
(北沢)《バカ。 おしゃれは 足元からだぜ》
193
00:13:38,750 --> 00:13:41,760
《何? 景気いいじゃん。 パチンコでも 勝った?》
194
00:13:41,760 --> 00:13:44,760
(北沢)《ううん。 まあ うん。 そう うん。 そうも言う。 うん》
195
00:13:44,760 --> 00:13:46,760
《何ちゅうか うん…》 《もう。 そんなんで
196
00:13:46,760 --> 00:13:48,760
自分の店 持ちたいなんて よく言うわよ》
197
00:13:48,760 --> 00:13:51,770
(北沢)《ちゃりーん。 大当たり 引いたかもよ? 俺》
198
00:13:51,770 --> 00:13:53,770
《どうする?》 《えっ?》
199
00:13:53,770 --> 00:13:56,770
(北沢)《チャンスさえ 逃さなきゃ成功は つかめるもんなんだよ》
200
00:13:56,770 --> 00:13:58,770
《どう?》 《フフフ。 何 それ?》
201
00:13:58,770 --> 00:14:00,770
《また 謎掛け?》 (北沢)《ハハハ》
202
00:14:00,770 --> 00:14:03,780
《シャレードって 言ってくれよ。 シャレード! ヘヘッ》
203
00:14:03,780 --> 00:14:06,780
《とにかく お金は すぐに つかむさ。 すぐにね》
204
00:14:06,780 --> 00:14:10,780
「ハハハ。 シャレードって 言ってくれよ」
205
00:14:10,780 --> 00:14:12,790
…じゃないわよ バカ者! えっ?
206
00:14:12,790 --> 00:14:14,790
シャレード? よくやるの。
207
00:14:14,790 --> 00:14:16,790
謎掛けのこと! ああ そう。
208
00:14:16,790 --> 00:14:18,790
超 腹立つ。 意味 分かんない。 何で 思い出せないの?
209
00:14:18,790 --> 00:14:21,800
弥生さん ちょっと 落ち着いてよね。元カレなのに 何 あいつ!
210
00:14:21,800 --> 00:14:23,800
落ち着いて。 勝手に 死んだと思ったら
211
00:14:23,800 --> 00:14:26,800
お金 目当て? もう バカ者! ねえ。 もう 許せない。
212
00:14:26,800 --> 00:14:28,800
ねえ。 尾藤さん? はい。
213
00:14:28,800 --> 00:14:33,740
もし 遺言状を捜し出せたら 孝典のこと 少しは分かる?
214
00:14:33,740 --> 00:14:36,740
ああ。 たぶん。 私 尾藤さんの助手になるから。
215
00:14:36,740 --> 00:14:39,750
一緒に 遺言状 捜すから!
216
00:14:39,750 --> 00:14:43,750
探偵の助手になって 絶対 孝典の正体 突き止めてやるわ!
217
00:14:43,750 --> 00:14:45,750
「突き止めてやる」って。 いや。 ないない ないない。
218
00:14:45,750 --> 00:14:47,750
絶対 無理だ。 そんなの ねえ。
219
00:14:51,760 --> 00:14:54,760
(清美)奇麗な お花 ありがとうございます。
220
00:14:54,760 --> 00:14:57,760
(尾藤・弥生)いえ。 (清美)わざわざ すいません。
221
00:14:57,760 --> 00:15:00,770
父も 喜んでると思います。
222
00:15:00,770 --> 00:15:04,770
やっぱり 公次郎さん 意識は もう?
223
00:15:04,770 --> 00:15:08,780
(清美)ええ。 お医者さまが言うには もう…。
224
00:15:08,780 --> 00:15:10,780
ああっ。 いや いや いや。 すいません。
225
00:15:10,780 --> 00:15:12,780
(清美)ごめんなさいね。 ごめんなさい。
226
00:15:12,780 --> 00:15:15,780
(清美)あのう。 こんなこと言うのは
227
00:15:15,780 --> 00:15:17,780
不謹慎かもしれないけど。
228
00:15:17,780 --> 00:15:21,790
最後に 親孝行ができて うれしかったなと 思ってます。
229
00:15:21,790 --> 00:15:24,790
父が 言ってくれたんです。
230
00:15:24,790 --> 00:15:28,800
この家にいて 俺の面倒を 最後まで見てくれって。
231
00:15:28,800 --> 00:15:32,820
(尾藤)あのう。 お子さんの 弘恵さんや 雅之さんは?
232
00:15:32,820 --> 00:15:39,740
お仕事が 忙しいみたいで。 こちらの方は?
233
00:15:39,740 --> 00:15:41,740
えっ? あっ。
234
00:15:41,740 --> 00:15:45,750
兄でございます。 えっ? 兄です。
235
00:15:45,750 --> 00:15:47,750
(清美)あのう。 (尾藤・弥生)はい?
236
00:15:47,750 --> 00:15:52,750
弥生さんこそ 北沢さんが あんなことになるなんて。
237
00:15:52,750 --> 00:16:00,760
ああ。 いえ。 まあ…。 ハハ。
238
00:16:00,760 --> 00:16:04,770
わー。 おお。
239
00:16:04,770 --> 00:16:09,770
北沢さん。 本当に 父のこと 気に掛けてくれてて。
240
00:16:09,770 --> 00:16:12,770
彼 この温室の世話も してくれてたんですよ。
241
00:16:12,770 --> 00:16:15,780
ああ…。
242
00:16:15,780 --> 00:16:18,780
(清美)植物を眺めている 北沢さんは
243
00:16:18,780 --> 00:16:21,780
とっても 楽しそうでした。
244
00:16:21,780 --> 00:16:24,790
孝典に こんな趣味が あったなんて。
245
00:16:24,790 --> 00:16:28,790
(尾藤)それにしても 家の敷地に 温室があるなんてさ。
246
00:16:28,790 --> 00:16:30,790
やっぱり 金持ちは うちとは違うな。
247
00:16:30,790 --> 00:16:34,730
あっ。 そ… そうね。 お兄ちゃん。
248
00:16:34,730 --> 00:16:36,730
うちと比べたら 失礼よ。 ああ。 そうでした。
249
00:16:36,730 --> 00:16:38,730
私…。 はい。
250
00:16:38,730 --> 00:16:40,730
遺産なんて どうでもいいんです。
251
00:16:40,730 --> 00:16:44,740
名乗り出たのも 単に 父に会いたかっただけで。
252
00:16:44,740 --> 00:16:48,740
母も 死ぬまで 父のことを…。
253
00:16:54,750 --> 00:16:58,750
結局 何の手掛かりも なかったですね。
254
00:16:58,750 --> 00:17:01,760
(尾藤)そうだね。 申し訳ない。
255
00:17:01,760 --> 00:17:03,760
で 探偵さん。 これから どうすればいい?
256
00:17:03,760 --> 00:17:05,760
(尾藤)取りあえず 中瀬家の親戚を
257
00:17:05,760 --> 00:17:08,760
手当たり次第 聞き込むって感じかな。
258
00:17:08,760 --> 00:17:10,760
まあ それは 僕一人で やるよ。
259
00:17:10,760 --> 00:17:12,770
地味。 ごめんなさいね 地味で。
260
00:17:12,770 --> 00:17:14,770
…と 下手。 えっ?
261
00:17:14,770 --> 00:17:18,770
字。 小学生以下ですよ それじゃ。 (尾藤)ああ。
262
00:17:18,770 --> 00:17:20,770
ちゃんと お手本を見てます?
263
00:17:20,770 --> 00:17:22,780
せめて 自分の名前くらい 奇麗に書いてください。
264
00:17:22,780 --> 00:17:24,780
いいですか?
265
00:17:33,720 --> 00:17:36,720
ちゃんと お手本を見て。
266
00:17:41,730 --> 00:17:47,730
丁寧に書けば 奇麗に書けるようになりますから。
267
00:17:47,730 --> 00:17:51,740
(尾藤)ハハハ。 すごいね。 (拍手)
268
00:17:51,740 --> 00:17:56,740
唯一の特技ですから。 (尾藤)唯一の? まあ 確かにね。
269
00:17:56,740 --> 00:18:00,750
(生徒)確かに 唯一だね。 (生徒)唯一の。 ねえ!
270
00:18:00,750 --> 00:18:02,750
ほら。 (生徒)唯一 唯一。
271
00:18:02,750 --> 00:18:04,750
早く戻って 書くの。 「唯一 唯一」 強調しないの。
272
00:18:04,750 --> 00:18:06,750
ほら。 もう一枚。 えーっ。
273
00:18:06,750 --> 00:18:09,760
「えーっ」じゃないの。 はい。
274
00:18:09,760 --> 00:18:13,760
(尾藤)もう いいよ。 書いて。 ほら。
275
00:18:13,760 --> 00:18:16,760
あん。 硬い。 (尾藤)しょうがないじゃん。
276
00:18:16,760 --> 00:18:19,770
かちかち。 (生徒)ああ…。
277
00:18:19,770 --> 00:18:24,770
硬い。 もっと 力を抜いて。 (尾藤)はい。
278
00:18:24,770 --> 00:18:30,780
もっと こうして。 こうして。
279
00:18:30,780 --> 00:18:39,720
優しく。 もっと こうして。 こうして。
280
00:18:39,720 --> 00:18:41,720
うん。 ねっ。
281
00:18:41,720 --> 00:18:44,720
奇麗だね。 えっ?
282
00:18:44,720 --> 00:18:47,730
あっ。 いや…。
283
00:18:47,730 --> 00:18:51,730
あっ。 ちょっと。 どうしたの?
284
00:18:58,740 --> 00:19:01,740
(若宮)痛っ。 すいません。 何の ご用ですか?
285
00:19:01,740 --> 00:19:06,750
(森本)アノですね アオヤマさん。 普通に しゃべってください。
286
00:19:06,750 --> 00:19:09,750
(森本)あっ。 あなた けさ
287
00:19:09,750 --> 00:19:11,750
中瀬 公次郎氏の お宅に 行かれましたよね?
288
00:19:11,750 --> 00:19:13,750
はあ。 (森本)そのとき
289
00:19:13,750 --> 00:19:16,760
畠山 清美さんと 何を…。 どうして それを?
290
00:19:16,760 --> 00:19:19,760
ただ 公次郎さんの お見舞いに 行っただけ…。
291
00:19:19,760 --> 00:19:21,760
(若宮)今まで 行ったこともないのに?
292
00:19:21,760 --> 00:19:23,760
(森本)公次郎さんが 体調を崩されたのは
293
00:19:23,760 --> 00:19:25,770
もう 3カ月前です。 どうして このタイミングで
294
00:19:25,770 --> 00:19:27,770
お見舞いに 行かれたのでしょう?別に お見舞いなんて
295
00:19:27,770 --> 00:19:29,770
いつ 行ったって いいじゃないですか。
296
00:19:29,770 --> 00:19:33,770
えっ? 何で 私たちが 行ったことを知って…。
297
00:19:33,770 --> 00:19:35,780
まさか 私と尾藤さんを 見張って?
298
00:19:35,780 --> 00:19:37,780
尾藤? (若宮)尾藤?
299
00:19:37,780 --> 00:19:39,780
(森本)尾藤? 孝典の友達です。
300
00:19:39,780 --> 00:19:41,780
もう 失礼します。
301
00:19:43,780 --> 00:19:45,780
(森本)尾藤って? (若宮)尾藤 尾藤…。
302
00:19:51,790 --> 00:19:58,800
≪(足音)
303
00:19:58,800 --> 00:20:22,820
♬~
304
00:20:22,820 --> 00:20:25,830
(せき)
305
00:20:25,830 --> 00:20:29,830
☎
306
00:20:29,830 --> 00:20:31,830
あれっ? ☎
307
00:20:31,830 --> 00:20:34,770
☎
308
00:20:34,770 --> 00:20:36,770
☎ 誰?
309
00:20:36,770 --> 00:20:41,780
☎
310
00:20:41,780 --> 00:20:43,780
もしもし。
311
00:20:43,780 --> 00:20:49,780
☎(息遣い)
312
00:20:49,780 --> 00:20:53,790
☎(森本)ああ。 切らないで! 私です。 警部補の 森本です。
313
00:20:53,790 --> 00:20:59,790
刑事さん。 何の用ですか? ☎(森本)あのう。
314
00:20:59,790 --> 00:21:01,800
あのねえ。 弥生さん。
315
00:21:01,800 --> 00:21:03,800
昼間に あなたが言っていた 尾藤さん。
316
00:21:03,800 --> 00:21:05,800
ちょっと 調べさせて もらったんですけどね。
317
00:21:05,800 --> 00:21:07,800
☎何 勝手に! ☎(森本)弥生さん。
318
00:21:07,800 --> 00:21:10,800
北沢さんには 確かに 尾藤という友人は いました。
319
00:21:10,800 --> 00:21:12,810
しかし その尾藤さん
320
00:21:12,810 --> 00:21:14,810
ここ 1年は 仕事で アメリカに 住んでるんですよ。
321
00:21:14,810 --> 00:21:16,810
ニューヨーク。 えっ?
322
00:21:16,810 --> 00:21:18,810
☎(森本)あなたは けさ
323
00:21:18,810 --> 00:21:20,810
一緒にいたようなこと おっしゃってましたし
324
00:21:20,810 --> 00:21:26,820
不思議だなと 思いまして。 不思議ですよね? ねえ?
325
00:21:26,820 --> 00:21:29,820
やっぱりですね 刑事としてはですね
326
00:21:29,820 --> 00:21:31,830
もう少し 詳しく 二人っきりで お話を…。
327
00:21:31,830 --> 00:21:34,760
☎(通話の切れる音) (森本)あれっ? 切れちゃった。
328
00:21:34,760 --> 00:21:36,760
痛っ。
329
00:21:42,770 --> 00:21:44,770
えっ?
330
00:22:02,310 --> 00:22:04,310
(尾藤)やあ! なっ…。
331
00:22:04,310 --> 00:22:08,320
(尾藤)電話しても つながんないからさ 心配になって。
332
00:22:08,320 --> 00:22:10,320
(尾藤)ねえ。 どうしたの?
333
00:22:13,320 --> 00:22:16,320
(尾藤)ねえ。 遺言状のこと何か…。知らないって 言ってるでしょ。
334
00:22:28,340 --> 00:22:31,340
≪(生徒)先生 こんにちは。 こんにちは。 あっ ねえ。
335
00:22:31,340 --> 00:22:33,340
今日 もう 自習。 自習。 ねっ。
336
00:22:33,340 --> 00:22:35,340
あなたが教えといて。 (生徒)私!?
337
00:22:35,340 --> 00:22:48,370
♬~
338
00:22:48,370 --> 00:22:50,290
あっ。 はい はい はい。
339
00:22:50,290 --> 00:23:13,320
♬~
340
00:23:13,320 --> 00:23:15,320
3階。
341
00:23:17,320 --> 00:23:19,320
3階。 3階。
342
00:23:19,320 --> 00:23:28,330
いない。 女。 女。 男。 会社。 会社。 同じか。
343
00:23:28,330 --> 00:23:32,330
あと ない…。 男。
344
00:23:32,330 --> 00:23:36,340
秋山 祐一。
345
00:23:36,340 --> 00:23:38,340
≪(秋山)そう。 それが 僕の本名。
346
00:23:38,340 --> 00:23:41,340
はっ! 何!? (秋山)いやぁ。 郵便受け 気に…。
347
00:23:41,340 --> 00:23:43,350
近づかないで! (秋山)いや ホント…。
348
00:23:43,350 --> 00:23:45,350
近づかないで!
349
00:23:45,350 --> 00:23:50,290
何で? 秋山って…。 秋山?
350
00:23:50,290 --> 00:23:55,290
あきや…。 あっ。
351
00:23:59,300 --> 00:24:03,300
(秋山)ねえ。 ちょっと。 ねえ。 ちょっと待ってよ。
352
00:24:05,300 --> 00:24:09,310
《何よ。 何でよ! 秋山って 何? 誰?》
353
00:24:09,310 --> 00:24:11,310
《何なの これ? よく分かんないんですけど》
354
00:24:11,310 --> 00:24:16,310
《何? 私。 何? 私。 全然 分かんない! 全然 分かんない》
355
00:24:16,310 --> 00:24:18,310
(秋山)《奇麗だね》
356
00:24:18,310 --> 00:24:20,310
《私 最高の バカ女じゃん!》
357
00:24:27,320 --> 00:24:29,330
キャッ。 (弘恵)どうしたの? 青山先生。
358
00:24:29,330 --> 00:24:31,330
こんな所で そんなに慌てて。 あっ。 弘恵さん。
359
00:24:31,330 --> 00:24:34,330
≪(クラクション) おおっ。
360
00:24:34,330 --> 00:24:38,330
マサカズ? マサヒロ? 雅之よ。
361
00:24:38,330 --> 00:24:40,340
先日は 父の見舞いに 来てくださって
362
00:24:40,340 --> 00:24:42,340
ありがとうございます。 先生。 もし よろしければ
363
00:24:42,340 --> 00:24:44,340
これから ご一緒に お食事しませんか?
364
00:24:44,340 --> 00:24:46,340
追われてるんでしょ? かくまってあげる。
365
00:24:46,340 --> 00:24:48,360
へっ? えっ…。
366
00:24:48,360 --> 00:24:50,280
(弘恵)閉めるわよ。 はい。
367
00:24:50,280 --> 00:24:54,280
(弘恵)ふーん。 なるほどね。
368
00:24:54,280 --> 00:24:56,290
まあ 取りあえず 飲みましょうよ 先生。
369
00:24:56,290 --> 00:24:58,290
へっ? (弘恵)はい。 乾杯。
370
00:24:58,290 --> 00:25:00,290
あっ…。 (弘恵)先生 飲めないの?
371
00:25:00,290 --> 00:25:04,290
今は ちょっと。 (弘恵)まあ。
372
00:25:07,300 --> 00:25:10,300
まあ 刑事たちが疑うのも 無理ないわよね。
373
00:25:10,300 --> 00:25:13,300
私 北沢さんを 殺してなんか いませんから。
374
00:25:13,300 --> 00:25:16,310
分かっています。 先生は そんな人じゃないわ。
375
00:25:16,310 --> 00:25:21,310
北沢さんを殺したり 父の遺言状を隠したりするわけが ないもの。
376
00:25:21,310 --> 00:25:24,310
知らないんです。 遺言状のことも 聞いたばっかりで 何が…。
377
00:25:24,310 --> 00:25:27,320
安心してください 先生。
378
00:25:27,320 --> 00:25:31,320
私は あなたの味方。 えっ?
379
00:25:31,320 --> 00:25:34,320
私だけは あなたの味方よ。 えーっ。
380
00:25:34,320 --> 00:25:39,330
だから 私にだけ教えて。 遺言状の在りかを。
381
00:25:39,330 --> 00:25:43,330
ねえ? 教えて。 私を信じて。 ねっ!
382
00:25:43,330 --> 00:25:45,330
教えろ! わーっ!
383
00:25:47,340 --> 00:25:49,270
下手に出れば 調子に乗りやがって。
384
00:25:49,270 --> 00:25:53,280
何で 教えないの? 教えろよ!
385
00:25:53,280 --> 00:25:58,280
頭を冷やして よく考えなさい。 誰に協力をした方が 得か。
386
00:25:58,280 --> 00:26:03,280
だって 私 本当に…。
387
00:26:07,290 --> 00:26:20,300
☎
388
00:26:20,300 --> 00:26:22,300
☎(切る音)
389
00:26:22,300 --> 00:26:24,310
(生徒)ねえねえ。 あの人 ぬれてない?
390
00:26:24,310 --> 00:26:26,310
(生徒)超ぬれてる。 (生徒)だよね?
391
00:26:26,310 --> 00:26:29,310
(生徒)何? あの人。 (生徒)何で? 何で? 怖い。
392
00:26:29,310 --> 00:26:31,310
(生徒)やだ。 うわっ! 痛い!
393
00:26:31,310 --> 00:26:33,320
(生徒)ウケる。
394
00:26:33,320 --> 00:26:37,320
(生徒たち)だっさ。 見た? アハハ!
395
00:26:37,320 --> 00:26:42,320
「ウケる」じゃねえんだよ。 おしゃれは 足元からだろ。
396
00:26:45,330 --> 00:26:49,260
バカ者。 うん?
397
00:26:49,260 --> 00:26:51,270
(弥生・北沢)《あっ》 (北沢)《くそー》
398
00:26:51,270 --> 00:26:54,270
《あーあ。 ああ…。 あっ。 あれ?》
399
00:26:54,270 --> 00:26:56,270
《その靴 買ったの? お金 無いくせにさ》
400
00:26:56,270 --> 00:26:59,270
(北沢)《バカ。 おしゃれは 足元からだぜ》
401
00:26:59,270 --> 00:27:03,270
足元。 しゃりしゃり。
402
00:27:09,280 --> 00:27:12,290
白い砂。
403
00:27:12,290 --> 00:28:17,280
♬~
404
00:28:22,290 --> 00:28:27,300
ヘヘッ。 見つけちゃった。 遺言状。
405
00:28:27,300 --> 00:28:29,300
うっ!?
406
00:28:31,300 --> 00:28:34,300
≪うっ!? うっ!? うわ!?
407
00:28:34,300 --> 00:28:36,310
いってえ。 何だよ? お前。
408
00:28:36,310 --> 00:28:39,310
あっ。 その声は マサヒロ…。 マサカズ…。
409
00:28:39,310 --> 00:28:41,310
(雅之)雅之だよ!
410
00:28:41,310 --> 00:28:43,310
見張ってたのは 警察だけじゃ? あっ!
411
00:28:43,310 --> 00:28:46,320
うちに入ったのも あなた? そうなのね? あっ。
412
00:28:46,320 --> 00:28:48,330
孝典を殺したのも…。 (雅之)違う! 俺が行ったら
413
00:28:48,330 --> 00:28:50,250
北沢 もう 死んでいたんだ。 どういうこと?
414
00:28:50,250 --> 00:28:53,260
知らねえよ。 遺言状が欲しければ 3,000万 持ってこいって
415
00:28:53,260 --> 00:28:55,260
手紙が来て 北沢から。 それで行ったら
416
00:28:55,260 --> 00:28:59,260
あいつは もう死んでたんだ。 俺は無実だ。 俺は無実だ。
417
00:28:59,260 --> 00:29:02,260
ちょっと 落ち着いて。 落ち着けないよ。
418
00:29:02,260 --> 00:29:05,270
落ち着けないよ。 ちょっと! 落ち着けないよ。
419
00:29:05,270 --> 00:29:07,270
放してよ!
420
00:29:07,270 --> 00:29:17,280
♬~
421
00:29:17,280 --> 00:29:19,280
待てよ。
422
00:29:19,280 --> 00:29:28,290
♬~
423
00:29:28,290 --> 00:29:30,290
キャッ!? あっ…。
424
00:29:34,300 --> 00:29:38,300
うっ…。 うん…。
425
00:29:38,300 --> 00:29:41,300
(せき)
426
00:29:44,310 --> 00:29:47,310
あー いってえ。
427
00:29:55,250 --> 00:30:01,250
(雅之)遺言状 渡して。 ほら。 先生。 ほら。
428
00:30:07,260 --> 00:30:10,260
≪(駆ける足音) (雅之)うん?
429
00:30:13,270 --> 00:30:15,270
(雅之)うっ!? 秋山さん!
430
00:30:15,270 --> 00:30:18,270
(雅之)てめえ! 男にゃ 容赦しねえぞ!
431
00:30:22,280 --> 00:30:27,280
(雅之)うわー!? うわ!? うっ!?
432
00:30:35,290 --> 00:30:42,300
(秋山)大丈夫? はい。 あっ はい。
433
00:30:42,300 --> 00:30:44,300
フフフ。 えっ? (秋山)うん?
434
00:30:44,300 --> 00:30:48,320
えっ? ちょっと。 秋山さん 強いじゃないですか。
435
00:30:48,320 --> 00:30:50,240
見直した? えっ? 柔道? 柔術?
436
00:30:50,240 --> 00:30:52,240
コマンドサンボ? えっ? 探偵だからね。
437
00:30:52,240 --> 00:30:56,250
偽者なのに? 偽者は ひどいな。
438
00:30:56,250 --> 00:30:59,250
やっぱり 人には 一つぐらい 特技があるものね。
439
00:30:59,250 --> 00:31:01,250
ん…。 そうかもね。 フフフ。
440
00:31:01,250 --> 00:31:03,250
≪(森本)若宮君。 ≪(若宮)はい。
441
00:31:03,250 --> 00:31:05,250
(森本)現行犯だよね? (若宮)現行犯です。
442
00:31:05,250 --> 00:31:07,260
(森本)それ 何だ? (若宮)それ ナイフですね。
443
00:31:07,260 --> 00:31:10,260
(森本)現行犯だなぁ。 (若宮)現行犯です。
444
00:31:10,260 --> 00:31:14,260
(森本)しょっぴいとくか。 (若宮)しょっぴきましょう。
445
00:31:14,260 --> 00:31:19,260
(森本)ほら。 あんた 起きろ。 (秋山)どうも。
446
00:31:23,270 --> 00:31:28,280
何? あっ ううん。
447
00:31:28,280 --> 00:31:35,280
あなた いったい 何者なの? ああ ごめん。 弁護士。
448
00:31:35,280 --> 00:31:41,290
フフフ。 もう。 またまた。 いや。 ホントだよ。
449
00:31:41,290 --> 00:31:43,290
中瀬興産 顧問弁護士? (秋山)そう。
450
00:31:43,290 --> 00:31:45,290
中瀬興産 顧問弁護士。
451
00:31:45,290 --> 00:31:47,300
(秋山)何で 2回 言ったの? ホントに?
452
00:31:47,300 --> 00:31:49,300
ホントだよ。 あっ 掛けて。 あっ うん。
453
00:31:49,300 --> 00:31:52,300
お茶 飲む? うん。
454
00:31:52,300 --> 00:31:56,310
いやぁ。 でも 今回の 遺産相続の案件は 大変だったな。
455
00:31:56,310 --> 00:32:00,310
遺言状は なくなるし 殺人事件は 起こるしで。
456
00:32:00,310 --> 00:32:04,310
うーん。 こういうことは もっと早く 教えてください。
457
00:32:04,310 --> 00:32:06,320
私 やっぱり 疑われてた…。
458
00:32:06,320 --> 00:32:08,320
はい。 うん?
459
00:32:08,320 --> 00:32:10,320
あれの コピー。 何?
460
00:32:10,320 --> 00:32:12,320
特別だよ。 遺言状?
461
00:32:12,320 --> 00:32:15,320
「中瀬 公次郎は 後記の私有財産の 相続について
462
00:32:15,320 --> 00:32:17,330
以下のように 遺言する」
463
00:32:17,330 --> 00:32:22,330
「長男 中瀬 ま… 雅之 長女 中瀬 弘恵が
464
00:32:22,330 --> 00:32:27,340
相続すべき全額を 畠山 清美に 與えるものとする」
465
00:32:27,340 --> 00:32:32,340
全額? うん。 あの社長らしいよね。
466
00:32:32,340 --> 00:32:35,340
あっ はい。 あっ ありがとう。
467
00:32:38,350 --> 00:32:41,350
ねえ? 何か 変じゃない? この遺言状。
468
00:32:41,350 --> 00:32:46,360
何が? 何がって 何となく。
469
00:32:46,360 --> 00:32:53,300
何となくって 何? ☎
470
00:32:53,300 --> 00:32:59,300
もしもし。 はい。 えっ? ホントですか?
471
00:32:59,300 --> 00:33:03,310
あっ はい。 分かりました。 ええ。 大丈夫です。
472
00:33:03,310 --> 00:33:06,310
はい。 はい。
473
00:33:08,310 --> 00:33:12,310
ああ。 今 中瀬 公次郎さんが 亡くなったよ。
474
00:33:12,310 --> 00:33:15,320
社長さんが。 うん。 あっ ありがとう。
475
00:33:15,320 --> 00:33:17,320
君のおかげで ぎりぎり 間に合ったよ。
476
00:33:17,320 --> 00:33:20,320
すぐに 遺言状の公開準備に 取り掛からないと。
477
00:33:20,320 --> 00:33:24,330
あっ うん。 あっ。 じゃあ もう行くね。
478
00:33:24,330 --> 00:33:28,330
ああ ごめんね。 あのう これが終わったら。
479
00:33:28,330 --> 00:33:30,330
あのう また 書道 習いに行くよ。
480
00:33:30,330 --> 00:33:33,340
書道? フフフ。 何?
481
00:33:33,340 --> 00:33:37,340
いや。 あなたの字って。 何だよ?
482
00:33:40,340 --> 00:33:43,340
えっ? 何 何? どうしたの?
483
00:33:45,350 --> 00:33:47,350
いいから 見てて。
484
00:33:47,350 --> 00:34:02,300
♬~
485
00:34:02,300 --> 00:34:04,300
見てて。 うん。
486
00:34:04,300 --> 00:34:13,310
♬~
487
00:34:13,310 --> 00:34:19,310
これは。 そうか。 そういうことか。
488
00:34:31,485 --> 00:34:34,780
(秋山)それでは これより 中瀬 公次郎氏の
489
00:34:34,780 --> 00:34:36,780
遺言状を 読み上げます。
490
00:34:39,780 --> 00:34:42,790
(秋山)「遺言状 中瀬 公次郎は
491
00:34:42,790 --> 00:34:46,790
後記の私有財産の 相続について 以下のように 遺言する」
492
00:34:46,790 --> 00:34:49,790
「長男 中瀬 雅之 長女 中瀬 弘恵が
493
00:34:49,790 --> 00:34:54,800
相続すべき全額を 畠山 清美に 與えるものとする」
494
00:34:54,800 --> 00:34:56,800
(弘恵)全額!? そんなの あり得ないわ。
495
00:34:56,800 --> 00:34:58,800
(秋山)それでは どうぞ ご確認ください。
496
00:34:58,800 --> 00:35:01,810
印章 署名。 全て 公次郎氏のものです。
497
00:35:01,810 --> 00:35:05,810
そんな。 でも 筆跡が。 筆跡が きっと 微妙に違うわ。
498
00:35:05,810 --> 00:35:07,810
(秋山)納得できないなら
499
00:35:07,810 --> 00:35:09,810
この場で 公次郎氏が 生前 書かれていたものと
500
00:35:09,810 --> 00:35:11,820
比較してみるのは どうでしょうか?
501
00:35:11,820 --> 00:35:13,820
(弘恵)そうさせてもらうわ。 ねえ? お父さんの 何か ほら。
502
00:35:13,820 --> 00:35:17,820
それなら 書道の練習帳は どうですか?
503
00:35:17,820 --> 00:35:19,820
字の特徴も 分かりやすいと 思います。
504
00:35:19,820 --> 00:35:21,830
確か 書斎の机の下に。
505
00:35:21,830 --> 00:35:24,830
何なのよ? あなた。 部外者は 黙ってて。
506
00:35:24,830 --> 00:35:26,830
(秋山)青山 弥生さんは 2年間
507
00:35:26,830 --> 00:35:28,830
公次郎氏の 書の指導をしていました。
508
00:35:28,830 --> 00:35:32,830
筆跡鑑定の参考人として 私が お招きしたんです。
509
00:35:35,770 --> 00:35:39,780
それでは 畠山さん。 その練習帳を取ってきてくれますか?
510
00:35:39,780 --> 00:35:41,780
(清美)はい。
511
00:35:51,790 --> 00:35:55,790
(弘恵)はい 皆さん。 現時点では お聞きのとおり
512
00:35:55,790 --> 00:35:58,800
皆さんは 関係ありません。 また ご連絡いたしますので
513
00:35:58,800 --> 00:36:01,800
今日のところは どうぞ お引き取りください。
514
00:36:01,800 --> 00:36:03,800
(親戚)帰らないわよ! (親戚)何 勝手なこと言ってるんだ。
515
00:36:03,800 --> 00:36:06,800
(ざわめき)
516
00:36:06,800 --> 00:36:08,800
(弘恵)いいから 早く 帰んなさいよ!
517
00:36:10,810 --> 00:36:15,810
(親戚)分かったよ。 みんな帰ろう。(親戚)帰りましょう。
518
00:36:40,770 --> 00:36:43,770
(秋山)あれ? (弘恵)なっ なっ。 どうしたのよ?
519
00:36:43,770 --> 00:36:46,780
(秋山)いや。 ここに 遺言状の下書きが。
520
00:36:46,780 --> 00:36:48,780
(弘恵)何ですって!?
521
00:36:48,780 --> 00:36:51,780
「長男 中瀬 雅之 長女 中瀬 弘恵が
522
00:36:51,780 --> 00:36:57,790
相続すべき全額を 畠山 清美に 與える…」
523
00:36:57,790 --> 00:36:59,790
全額。
524
00:37:01,790 --> 00:37:04,790
私 何て言っていいのか。
525
00:37:07,800 --> 00:37:10,800
ちょっと いいですか? 何だい?
526
00:37:14,800 --> 00:37:16,810
うん? 何 何?
527
00:37:16,810 --> 00:37:22,810
うん? 何か 変だなぁ。 何よ?
528
00:37:22,810 --> 00:37:24,810
いや。
529
00:37:29,820 --> 00:37:34,760
この 全額の 「全」っていう文字 何か 変じゃありませんか?
530
00:37:34,760 --> 00:37:37,760
(弘恵)えっ? 変?
531
00:37:37,760 --> 00:37:42,770
公次郎さんは とても バランスのいい 奇麗な字を 書く人でした。
532
00:37:42,770 --> 00:37:48,770
公次郎さん きっと こう 書きたかったんですよ。
533
00:37:58,780 --> 00:38:03,790
「A」? 北沢が 最後に 書き残した?
534
00:38:03,790 --> 00:38:11,790
いいえ。 「A」ではないです。 「A額」って言葉は ありませんから。
535
00:38:11,790 --> 00:38:15,800
(弘恵)えっ? じゃあ これは?
536
00:38:15,800 --> 00:38:18,800
(秋山)旧漢字の 「仝」 「同じ」という意味です。
537
00:38:18,800 --> 00:38:20,800
(弘恵)同じ? (秋山)同じ。
538
00:38:20,800 --> 00:38:22,800
で…。
539
00:38:30,830 --> 00:38:32,750
(秋山)つまり 本当の遺言状は
540
00:38:32,750 --> 00:38:35,750
「長男 中瀬 雅之 長女 中瀬 弘恵が
541
00:38:35,750 --> 00:38:39,760
相続すべき仝額を 畠山 清美に 與えるものとする」
542
00:38:39,760 --> 00:38:41,760
3人同額で 分け合えということです。
543
00:38:41,760 --> 00:38:45,760
そうなりますね? 畠山さん。
544
00:38:45,760 --> 00:38:47,760
(清美)えっ? (秋山)書き換えたのは あなただ。
545
00:38:47,760 --> 00:38:50,770
遺言状を盗んだ 北沢と 共謀してね。
546
00:38:50,770 --> 00:38:56,770
あっ。 何を言ってるのか? だって 父の練習帳にも 同じ…。
547
00:38:56,770 --> 00:38:59,780
(秋山)これも これも あなたが 書き換えた。
548
00:38:59,780 --> 00:39:02,780
あなたにしか できないんだ。 (清美)何で?
549
00:39:05,780 --> 00:39:08,790
どこに そんな証拠が? (秋山)実は この練習帳
550
00:39:08,790 --> 00:39:10,790
公次郎さんのものでは ないんですよ。
551
00:39:10,790 --> 00:39:12,790
(清美)えっ? (秋山)これは 青山さんが
552
00:39:12,790 --> 00:39:16,790
公次郎さんの字を まねして 書いたものなんです。
553
00:39:16,790 --> 00:39:19,800
これ 彼女の 唯一の特技なんです。
554
00:39:19,800 --> 00:39:24,800
あっ。 で そこには 仝額と 書いてもらったんですが
555
00:39:24,800 --> 00:39:27,800
おかしいですよね。 「全額」になってます。
556
00:39:27,800 --> 00:39:30,770
おそらく あなたは 練習帳を発見し
557
00:39:30,770 --> 00:39:32,640
念のため 中を見た。
558
00:39:32,640 --> 00:39:36,640
そして 遺言状の下書きを発見し 慌てて 線を加えたんだ。
559
00:39:40,650 --> 00:39:42,650
(秋山)これは 練習帳を 取りに行った
560
00:39:42,650 --> 00:39:44,650
あなたにしか できないことです。
561
00:39:46,660 --> 00:39:52,660
(秋山)畠山さん。 北沢を 殺したのも あなたですよね?
562
00:39:52,660 --> 00:40:03,660
♬~
563
00:40:12,680 --> 00:40:14,680
もう!
564
00:40:14,680 --> 00:40:17,690
≪(駆ける足音)
565
00:40:17,690 --> 00:40:20,690
≪(秋山)おーい!
566
00:40:20,690 --> 00:40:24,690
何やってたのよ! (秋山)あっ ごめん ごめん。
567
00:40:24,690 --> 00:40:28,700
自分から 誘っといてさ こんな所まで 呼び出しておいて。
568
00:40:28,700 --> 00:40:30,700
話って 何よ? (秋山)ごめん。
569
00:40:34,740 --> 00:40:37,740
(秋山)畠山 清美が やっと 自供したよ。
570
00:40:37,740 --> 00:40:42,750
君の 元カレの件。 そう。
571
00:40:42,750 --> 00:40:44,750
(秋山)発端は 北沢が出入りしてた中瀬家で
572
00:40:44,750 --> 00:40:48,750
偶然 遺言状を 発見したってことだった。
573
00:40:48,750 --> 00:40:52,760
北沢の方から 畠山に 遺言状の改ざんを 持ち掛けたと
574
00:40:52,760 --> 00:40:56,760
畠山は 言っているみたいだけど どっちが 持ち掛けたかは。
575
00:40:56,760 --> 00:41:01,760
別に いいよ。 気を使わなくて。
576
00:41:01,760 --> 00:41:04,770
(秋山)畠山は 公次郎さんをはじめとした
577
00:41:04,770 --> 00:41:06,770
中瀬家そのものを 恨んでいたんだ。
578
00:41:06,770 --> 00:41:10,770
で 北沢の話に乗り 遺産を 全額 奪う計画を立てた。
579
00:41:10,770 --> 00:41:13,780
だけど 北沢は 畠山を裏切り
580
00:41:13,780 --> 00:41:16,780
中瀬きょうだいに 取引を持ち掛けた。
581
00:41:16,780 --> 00:41:19,780
遺言状が 破棄されれば 彼女には 全額どころか
582
00:41:19,780 --> 00:41:24,790
遺産は 一銭も入らない。 それで 孝典を?
583
00:41:24,790 --> 00:41:28,790
(秋山)畠山としては 北沢を殺して遺言状を見つけるつもりだったが
584
00:41:28,790 --> 00:41:31,730
その肝心の遺言状は…。
585
00:41:31,730 --> 00:41:34,730
私が 見つけちゃった。 (秋山)そう。
586
00:41:36,730 --> 00:41:41,740
ああー。 これ また シャレードだ。えっ?
587
00:41:41,740 --> 00:41:47,740
私 結局 孝典のこと 何にも 分かんないままじゃん。
588
00:41:47,740 --> 00:41:50,750
孝典。 何に使うつもりだったんだろう?
589
00:41:50,750 --> 00:41:52,750
そんな大金。
590
00:41:52,750 --> 00:41:56,750
そのことなんだけど。 えっ?
591
00:41:58,750 --> 00:42:04,750
ここなんだよ。 生前の北沢が 購入契約を結ぼうとしていた店舗。
592
00:42:09,770 --> 00:42:12,770
海の近くの カレー屋さん?
593
00:42:17,770 --> 00:42:22,770
こんな所に お客さん 来るわけないじゃない。
594
00:42:25,780 --> 00:42:27,780
(北沢)《それで それで それで こないだ 行った
595
00:42:27,780 --> 00:42:30,800
渋谷の カレー屋が 超おいしくてさ》
596
00:42:30,800 --> 00:42:33,720
《超おいしくてさ。 で 実際 辛くて辛くて
597
00:42:33,720 --> 00:42:37,730
全然 食べられなかったんだけどね。ハハハ!》
598
00:42:37,730 --> 00:42:40,730
《ねえ? 孝典》 (北沢)《うん?》
599
00:42:40,730 --> 00:42:44,730
《話があるの》
600
00:42:44,730 --> 00:42:46,740
(北沢)《何だよ? おい》
601
00:42:46,740 --> 00:42:50,740
《まさか 別れ話じゃないだろ? ヘヘッ》
602
00:42:53,740 --> 00:42:55,740
(北沢)《えっ?》
603
00:42:59,750 --> 00:43:01,750
《ごめん》
604
00:43:04,750 --> 00:43:11,750
(北沢)《えっ。 えっ。 や… 弥生が そう言うんなら》
605
00:43:15,770 --> 00:43:17,770
(北沢)《仕方ないね》
606
00:43:19,770 --> 00:43:22,770
あっ。 思い出した。
607
00:43:25,780 --> 00:43:28,780
あいつの顔。
608
00:43:39,720 --> 00:43:41,720
泣いてるの?
609
00:43:46,730 --> 00:43:52,730
ううん。 笑ってるよ。
610
00:43:57,740 --> 00:43:59,740
《ごめんね》
611
00:44:02,750 --> 00:44:04,750
《ごめんね》
612
00:44:08,750 --> 00:44:10,750
笑ってる。
613
00:44:17,760 --> 00:44:20,760
笑ってるよ バカ者。
614
00:44:20,760 --> 00:44:50,790
♬~
615
00:44:50,790 --> 00:45:00,800
(泣き声)
616
00:45:00,800 --> 00:45:23,820
♬~
617
00:45:30,850 --> 00:45:34,770
こちらの シャレードは いつまでも解けそうにありません。
618
00:45:34,770 --> 00:45:38,770
最初から 答えが ないんですから。
619
00:45:38,770 --> 00:45:42,780
そういえば 彼は ここ数年 スランプで
620
00:45:42,780 --> 00:45:47,780
先週 私の口から 連載終了を 伝えたばかり。
621
00:45:47,780 --> 00:45:54,790
ということで また 容疑者が 増えてしまいました。
622
00:45:54,790 --> 00:45:56,790
(ため息)
56097