All language subtitles for 光る君へ - E42 川辺の誓い - [1440-FHD@AFS.NV7-h264_qvbr230_u p7][字]
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1
00:00:07,140 --> 00:00:10,611
(源 明子)あなたが あの子を殺したのよ!
2
00:00:10,611 --> 00:00:13,413
顕信を返せ!
3
00:00:13,413 --> 00:00:16,316
返せ! 返せ!
4
00:00:16,316 --> 00:00:18,952
顕信を返せ!
5
00:00:18,952 --> 00:00:21,955
返せ!
6
00:00:25,826 --> 00:00:30,564
(藤原道長)明子! しっかりいたせ!
7
00:00:30,564 --> 00:00:32,566
(藤原頼宗)母上!
8
00:00:34,301 --> 00:00:36,236
薬師を呼べ!➡
9
00:00:36,236 --> 00:00:38,972
何があったのでございますか?
10
00:00:38,972 --> 00:00:48,649
♬~
11
00:00:48,649 --> 00:00:53,320
(藤原頼通)顕信が 出家いたしました。
12
00:00:53,320 --> 00:00:55,322
(藤原彰子)なんと…。➡
13
00:00:55,322 --> 00:00:58,191
そのような様子は
全くなかったではないか。
14
00:00:58,191 --> 00:01:01,395
それが 昨日 にわかに。
15
00:01:01,395 --> 00:01:04,264
(彰子)何があったのだ?
16
00:01:04,264 --> 00:01:06,767
帝より 父上に➡
17
00:01:06,767 --> 00:01:11,271
顕信を 蔵人頭にしたいとの仰せが
あったのでございますが➡
18
00:01:11,271 --> 00:01:14,775
それを…➡
19
00:01:14,775 --> 00:01:19,579
父上が 固辞なされたそうでございます。
20
00:01:21,281 --> 00:01:24,184
(藤原教通)無念な気持ちは分かりますが➡
21
00:01:24,184 --> 00:01:26,954
蔵人頭になれなかったからといって➡
22
00:01:26,954 --> 00:01:29,856
現世を捨てるのは やり過ぎでしょう。
23
00:01:29,856 --> 00:01:33,860
父上も傷ついておられます。
24
00:01:45,806 --> 00:03:48,428
♬~
25
00:03:48,428 --> 00:03:51,331
♬~
26
00:03:51,331 --> 00:04:30,137
♬~
27
00:05:20,086 --> 00:05:28,595
(源 俊賢)顕信は 残念なことであった。
28
00:05:28,595 --> 00:05:39,940
されど 内裏の力争いから逃れ➡
29
00:05:39,940 --> 00:05:43,944
心穏やかになったやもしれぬ。
30
00:05:46,813 --> 00:05:54,487
比叡山は 寒いでしょう…。
31
00:05:54,487 --> 00:06:09,202
身一つで行ったゆえ
こ… 凍えてはおらぬであろうか…。
32
00:06:13,240 --> 00:06:17,577
兄上…。
ん?
33
00:06:17,577 --> 00:06:30,590
暖かい衣を たくさん…
たくさん 届けてやってくださいませ…。
34
00:06:30,590 --> 00:06:52,846
♬~
35
00:06:52,846 --> 00:06:56,816
明日 これらを 比叡山に届けよ。
36
00:06:56,816 --> 00:06:59,619
(百舌彦)承知いたしました。
37
00:06:59,619 --> 00:07:31,551
♬~
38
00:07:31,551 --> 00:07:35,255
(三条天皇)妍子を中宮とする。
39
00:07:36,923 --> 00:07:39,592
ありがたき幸せに存じます。
40
00:07:39,592 --> 00:07:43,930
中宮 彰子様には
皇太后とおなりいただこう。
41
00:07:43,930 --> 00:07:45,865
はっ。
42
00:07:45,865 --> 00:07:47,801
中宮大夫は 道綱➡
43
00:07:47,801 --> 00:07:51,805
中宮権大夫を 教通とせよ。
44
00:07:51,805 --> 00:07:54,574
承知つかまつりました。
45
00:07:54,574 --> 00:08:00,213
だが この話は
これだけでは終わらなかった。
46
00:08:00,213 --> 00:08:02,515
ひとつき後…。
47
00:08:04,551 --> 00:08:08,421
娍子を皇后とする。
48
00:08:08,421 --> 00:08:13,226
一帝二后をやってのけた左大臣だ。
異存はあるまい。
49
00:08:13,226 --> 00:08:19,100
それは… 難しゅうございます。
50
00:08:19,100 --> 00:08:26,773
恐れながら 近年では 大納言の息女が
皇后になった例はございませぬ。
51
00:08:26,773 --> 00:08:31,911
それでも 朕は 娍子を皇后としたい。
52
00:08:31,911 --> 00:08:35,248
う~ん…。
53
00:08:35,248 --> 00:08:37,183
できませぬ。
54
00:08:37,183 --> 00:08:45,258
そなたが これを のまぬなら
朕は 二度と 妍子のもとには渡らぬ。
55
00:08:45,258 --> 00:08:49,929
渡らねば 子はできぬ。
56
00:08:49,929 --> 00:08:51,865
それでも よいのか?
57
00:08:51,865 --> 00:08:56,603
道長は 三条天皇の術中に落ちた。
58
00:08:56,603 --> 00:08:59,939
(藤原斉信)
このままでは 帝のなさりたい放題だな。
59
00:08:59,939 --> 00:09:02,909
(俊賢)ならば 娍子様立后の日に➡
60
00:09:02,909 --> 00:09:08,214
中宮 妍子様の内裏参入を
ぶつけてはいかがでしょうか。
61
00:09:08,214 --> 00:09:12,719
帝に 左大臣様のお力を見せつける
またとない折にございます。
62
00:09:12,719 --> 00:09:20,894
(藤原公任)うむ… 確かに 公卿らの
考えていることは はっきり見えるな。
63
00:09:20,894 --> 00:09:24,230
(藤原行成)そうまでして 皆の心を➡
64
00:09:24,230 --> 00:09:27,934
試さずとも
よろしいのではございますまいか。
65
00:09:31,571 --> 00:09:34,574
俊賢。
はっ。
66
00:09:36,242 --> 00:09:40,947
公卿らへの根回しを頼む。
承知いたしました。
67
00:09:45,251 --> 00:09:47,587
ああ…。
68
00:09:47,587 --> 00:09:51,591
フッ… 左大臣め そう来たか。
69
00:09:53,259 --> 00:09:55,595
ならば 時をずらそう。
70
00:09:55,595 --> 00:10:01,935
妍子の内裏参入は 夜であるから
娍子立后の儀は 昼から行う。
71
00:10:01,935 --> 00:10:04,971
さすれば
公卿らは どちらにも参れるであろう。
72
00:10:04,971 --> 00:10:09,275
(藤原通任)さすが お上。
それが よろしゅうございます。
73
00:10:09,275 --> 00:10:24,824
♬~
74
00:10:24,824 --> 00:10:32,298
時刻をずらしたにもかかわらず
多くの公卿たちは 道長に遠慮して➡
75
00:10:32,298 --> 00:10:36,169
娍子立后の儀に参加しなかった。
76
00:10:36,169 --> 00:10:39,172
(三条天皇)右大臣も内大臣も来ないのか。
77
00:10:39,172 --> 00:10:41,641
(通任)いかがされたのでありましょうか。
78
00:10:41,641 --> 00:10:44,310
右大臣も内大臣もおらねば➡
79
00:10:44,310 --> 00:10:49,649
立后の儀の上卿を務める者が
おらぬではないか。
80
00:10:49,649 --> 00:10:54,320
大納言 実資様が参られましてございます。
81
00:10:54,320 --> 00:10:58,658
(三条天皇)おお 実資。
82
00:10:58,658 --> 00:11:03,263
そなたに
立后の儀の上卿を務めてもらいたい。
83
00:11:03,263 --> 00:11:08,134
(藤原実資)え? 私がでございますか?
84
00:11:08,134 --> 00:11:12,605
右大臣様と内大臣様は?
85
00:11:12,605 --> 00:11:17,911
そなたが務めねば 娍子は立后できぬ。
86
00:11:22,949 --> 00:11:25,618
承知しました。
87
00:11:25,618 --> 00:11:29,622
天に二日なし 土に二主なし。
88
00:11:57,317 --> 00:12:02,021
来られていない方の分は
お下げした方がよろしいでしょうか?
89
00:12:03,923 --> 00:12:06,626
(藤原資平)そのままでよい。
90
00:12:15,935 --> 00:12:19,606
(笑い声)
91
00:12:19,606 --> 00:12:22,942
(藤原正光)万事滞りなく終えた。
92
00:12:22,942 --> 00:12:27,113
(斉信)これからも 我々で
中宮様をお支えし➡
93
00:12:27,113 --> 00:12:30,783
もり立てていこうぞ!
(一同)はっ。
94
00:12:30,783 --> 00:12:33,419
(斉信)さあ 皆 存分に食べて飲んでくれ。
95
00:12:33,419 --> 00:12:36,956
(行成)それは 斉信様が
おっしゃることではありません。
96
00:12:36,956 --> 00:12:39,626
(笑い声)
97
00:12:39,626 --> 00:12:44,297
…と 道長が思っておる。
なあ 道長。
98
00:12:44,297 --> 00:12:46,232
うん。
99
00:12:46,232 --> 00:12:51,170
何だよ 晴れの日に浮かない顔して。
100
00:12:51,170 --> 00:12:54,307
そのようなことはない。
101
00:12:54,307 --> 00:12:57,610
ささっ 次は 私が。
102
00:13:05,918 --> 00:13:09,789
(笑い声)
103
00:13:09,789 --> 00:13:13,259
ぶるぶる ぶるぶる ぶるぶる… バ~!
104
00:13:13,259 --> 00:13:15,261
(千古)面白い。
ハハハハ。
105
00:13:15,261 --> 00:13:17,263
(実資)ぶるぶる ぶるぶる ぶるぶる…。
106
00:13:17,263 --> 00:13:20,400
ぶるぶる ぶるぶる ぶるぶる… プ~!
107
00:13:20,400 --> 00:13:22,335
面白い。
フフフフフ。
108
00:13:22,335 --> 00:13:26,205
(百乃)殿 そのように妙なこと
教えないでください。
109
00:13:26,205 --> 00:13:28,207
父上!
110
00:13:32,145 --> 00:13:35,882
帝が 大層 お喜びでございました。
111
00:13:35,882 --> 00:13:39,752
あの日のことなら 思い出したくはない。
112
00:13:39,752 --> 00:13:43,289
のう。 べろべろべろ…
千古 食べてしまうぞ。
113
00:13:43,289 --> 00:13:46,959
ハハハハハハ!
114
00:13:46,959 --> 00:13:50,630
帝から父上へのお言葉を
お預かりしております。
115
00:13:50,630 --> 00:13:54,934
こちらへ いらっしゃい。
父上は お仕事ですよ。
116
00:14:02,575 --> 00:14:04,877
何だ?
117
00:14:07,246 --> 00:14:11,918
「やっと帝となれたゆえ
政を 思いっきり やりたい。➡
118
00:14:11,918 --> 00:14:14,253
左大臣に あれこれ言われたくない。➡
119
00:14:14,253 --> 00:14:20,126
それに しかるべき時が来れば そなたを
私の相談役にしたいと思っている」と。
120
00:14:20,126 --> 00:14:26,599
この前は 行きがかり上
立后の儀の上卿になってしまったが➡
121
00:14:26,599 --> 00:14:33,773
私は 私であって
帝 左大臣殿 どちらの味方でもない。
122
00:14:33,773 --> 00:14:36,409
帝も 調子のよいことを。
123
00:14:36,409 --> 00:14:39,946
されど 今こそでございますよ 父上。
124
00:14:39,946 --> 00:14:42,982
浮かれるな。
125
00:14:42,982 --> 00:14:46,619
娍子様立后を成し遂げられましたあとも➡
126
00:14:46,619 --> 00:14:49,956
藤壺に お渡りなきは
何故にございますか。
127
00:14:49,956 --> 00:14:53,292
渡ってはおるぞ。
128
00:14:53,292 --> 00:15:00,900
されど いつ行っても うたげを催しており
若い男に囲まれて➡
129
00:15:00,900 --> 00:15:05,238
朕のような年寄りが
入り込む隙はないのだ。
130
00:15:05,238 --> 00:15:07,907
う~ん…。
131
00:15:07,907 --> 00:15:11,778
中宮様が うたげばかりなさるのは➡
132
00:15:11,778 --> 00:15:17,617
お上のお渡りがなく
寂しいゆえにございます。
133
00:15:17,617 --> 00:15:22,455
そのようには見えぬが
これからは そのように思ってみよう。
134
00:15:22,455 --> 00:15:25,258
は…。
135
00:15:25,258 --> 00:15:31,264
お上のご寵愛がございますれば
中宮様は変わられます。
136
00:15:34,934 --> 00:15:41,641
そういえば 比叡山では
僧どもに 石を投げられたそうだな。
137
00:15:43,276 --> 00:15:46,179
ああ…。
138
00:15:46,179 --> 00:15:48,147
は。
139
00:15:48,147 --> 00:15:51,017
息子の受戒に参列しようとしたら➡
140
00:15:51,017 --> 00:15:55,855
馬に乗ったまま山に入ったことに
腹を立てられまして。
141
00:15:55,855 --> 00:15:59,859
石が飛んできただけでも
たたりがあるらしい。
142
00:16:01,761 --> 00:16:06,065
しっかりと はらってもらうが よい。
はっ。
143
00:16:15,908 --> 00:16:24,584
それからも 三条天皇は
妍子のもとには なかなか渡らなかった。
144
00:16:24,584 --> 00:16:37,597
〽
145
00:16:37,597 --> 00:16:40,600
(藤原妍子)フフフフフ。
146
00:17:15,234 --> 00:17:18,571
すまぬ 邪魔をして。
147
00:17:18,571 --> 00:17:21,607
(まひろ)皇太后様に御用でしたの?
148
00:17:21,607 --> 00:17:25,444
うん 呼ばれたのだ。
149
00:17:25,444 --> 00:17:29,749
中宮 妍子様のことで
お心を痛めておられる。
150
00:17:29,749 --> 00:17:34,253
うたげ三昧で
無駄遣いも すさまじいゆえ➡
151
00:17:34,253 --> 00:17:39,592
その悪評が
皇太后様のお耳にも入ったようだ。
152
00:17:39,592 --> 00:17:44,263
はあ… さようでございましたか。
153
00:17:44,263 --> 00:17:55,608
実は… 中宮 妍子様のもとに
帝がお渡りにならぬのだ。
154
00:17:55,608 --> 00:17:59,946
さきの帝と彰子様の間には
「源氏の物語」があった。
155
00:17:59,946 --> 00:18:06,552
されど 今の帝と妍子様には 何もない。
156
00:18:06,552 --> 00:18:12,558
「源氏の物語」も もはや役には立たぬのだ。
157
00:18:16,896 --> 00:18:23,069
なんとかならぬであろうか。
う~ん…。
158
00:18:23,069 --> 00:18:26,105
私には どうすることもできませぬ。
159
00:18:26,105 --> 00:18:33,112
それだけのものを書けるお前だ。
何か知恵はあるだろう。
160
00:18:36,248 --> 00:18:45,958
物語は 人の心を映しますが
人は 物語のようにはいきませぬ。
161
00:18:53,265 --> 00:18:56,168
つまらぬことを言った。
162
00:18:56,168 --> 00:19:23,562
♬~
163
00:19:23,562 --> 00:19:33,239
「もの思ふと 過ぐる月日も 知らぬ間に➡
164
00:19:33,239 --> 00:19:41,247
年もわが世も 今日や尽きぬる」。
165
00:19:59,932 --> 00:20:07,606
「物思いばかりして
月日が過ぎたことも知らぬ間に➡
166
00:20:07,606 --> 00:20:15,915
この年も 我が生涯も
今日で尽きるのか…」。
167
00:21:00,159 --> 00:21:02,661
あ…。
168
00:21:08,868 --> 00:21:10,870
ああ…。
169
00:21:21,280 --> 00:21:23,949
(きぬ)お帰りなさいませ。
ただいま。
170
00:21:23,949 --> 00:21:26,785
(いと)お帰りなさいませ。
ただいま。
171
00:21:26,785 --> 00:21:28,721
賢子は?
172
00:21:28,721 --> 00:21:31,290
(いと)それが 乙丸を連れて
お出かけにございます。
173
00:21:31,290 --> 00:21:33,959
ああ… そう。
174
00:21:33,959 --> 00:21:38,831
(いと)双寿丸が このごろ
毎日のように 顔を出して 困ります。
175
00:21:38,831 --> 00:21:43,302
賢子は まだ子供よ。
いとが 心配するようなことはないわ。
176
00:21:43,302 --> 00:21:45,237
裳着は お済ましでございますよ。
177
00:21:45,237 --> 00:21:47,640
何が起きても不思議ではありません。
178
00:21:47,640 --> 00:21:49,675
それなら それで…➡
179
00:21:49,675 --> 00:21:53,312
よいではないの。 フフ。
え~!
180
00:21:53,312 --> 00:21:55,247
(藤原賢子)すぐに手当てをするから。
181
00:21:55,247 --> 00:21:58,450
(双寿丸)これしきの けが
武者には どうってことない。
182
00:21:58,450 --> 00:22:02,254
(賢子)あっ 母上! どうしたらいいの?
183
00:22:02,254 --> 00:22:06,559
ああ… 傷を 水で流しなさい。
184
00:22:09,128 --> 00:22:15,134
こっち。
(双寿丸)大げさだな… この家は。
185
00:22:21,941 --> 00:22:26,779
そのような けがをしてるのに
わざわざ ここまで来なくても。
186
00:22:26,779 --> 00:22:29,815
あんたの飯が うまいから。
まっ…。➡
187
00:22:29,815 --> 00:22:32,585
口がうまいこと!
188
00:22:32,585 --> 00:22:35,888
痛む?
いや 平気だ。
189
00:22:37,957 --> 00:22:41,293
もういいよ。
190
00:22:41,293 --> 00:22:43,996
(賢子)あっ ありがとう。
191
00:22:45,631 --> 00:22:51,337
その夜 道長は 病に倒れた。
192
00:23:06,585 --> 00:23:10,456
ああ…。
193
00:23:10,456 --> 00:23:13,158
ああ…。
194
00:23:14,927 --> 00:23:30,476
♬~
195
00:23:30,476 --> 00:23:34,947
(源 道方)左大臣様のご辞表にございます。
196
00:23:34,947 --> 00:23:56,235
♬~
197
00:23:56,235 --> 00:23:58,971
どうしたものか…。
198
00:23:58,971 --> 00:24:02,675
返すのが先例にございます。
199
00:24:05,778 --> 00:24:08,781
(ため息)
200
00:24:08,781 --> 00:24:12,518
(小声で)返したくないがのう…。
201
00:24:12,518 --> 00:24:37,810
♬~
202
00:24:50,255 --> 00:24:57,162
あのお強かった父上が
お倒れになるなんて。
203
00:24:57,162 --> 00:25:01,233
(源 倫子)二度も辞表を出されたのよ。
204
00:25:01,233 --> 00:25:07,906
それは 私のせいやもしれませぬ。
205
00:25:07,906 --> 00:25:13,779
敦成が 東宮になった時から
私は 父上と…。
206
00:25:13,779 --> 00:25:21,920
(藤原穆子)皇太后様は
信じた道をお行きなさいませ。
207
00:25:21,920 --> 00:25:28,627
父上とて
皇太后様を誇りに思っておいでですよ。
208
00:25:48,614 --> 00:25:54,620
(彰子)「いつまで里におるのだ。
早く帰ってまいれ」。
209
00:26:24,450 --> 00:26:30,756
道長の病をきっかけに
内裏には 怪文書が出回った。
210
00:26:32,925 --> 00:26:39,098
(藤原顕光)「左大臣の病を喜んでいる者➡
211
00:26:39,098 --> 00:26:42,401
大納言 道綱」。
212
00:26:42,401 --> 00:26:44,470
(藤原道綱)俺!?
213
00:26:44,470 --> 00:26:49,942
「大納言 実資 中納言 隆家➡
214
00:26:49,942 --> 00:26:53,412
参議 懐平 参議 通任」。
215
00:26:53,412 --> 00:26:56,615
おお… 俺も入ってるの?
216
00:26:56,615 --> 00:26:59,918
(ため息)
217
00:27:01,453 --> 00:27:06,225
俺は 道長の病 心配してますよ!
218
00:27:06,225 --> 00:27:10,095
あいつは よく働くし いい弟だもの!
219
00:27:10,095 --> 00:27:12,898
誰よりも 心配してますよ。
220
00:27:12,898 --> 00:27:15,200
なななな… 何だ こんなもの!
221
00:27:19,771 --> 00:27:22,908
どこの輩が このようなことを…。
222
00:27:22,908 --> 00:27:25,611
いかがいたしましょう。
223
00:27:29,248 --> 00:27:33,252
放っておけ。
(資平)はっ。
224
00:27:33,252 --> 00:27:36,121
(ききょう)こういうものが出回るのは➡
225
00:27:36,121 --> 00:27:41,260
皆の心が
すさんでいるからでございましょう。
226
00:27:41,260 --> 00:27:44,596
嫌な世になりましたわね。
227
00:27:44,596 --> 00:27:50,602
さきの帝の頃は こういうことは
一度としてございませんでしたのに。
228
00:27:52,271 --> 00:27:55,774
(藤原隆家)俺の名前も書いてあるが➡
229
00:27:55,774 --> 00:27:58,610
病の左大臣様をお訪ねして➡
230
00:27:58,610 --> 00:28:04,216
我が身の潔白を申し立てるのも
気が引けるしな。
231
00:28:04,216 --> 00:28:08,887
放っておけば よろしいのでございますよ。
232
00:28:08,887 --> 00:28:15,194
左大臣様のお命は 長くはもちますまい。
233
00:28:22,901 --> 00:28:27,573
(倫子)ご遠慮くださいませ。
会って 釈明したいのだよ 俺は!
234
00:28:27,573 --> 00:28:32,911
釈明?
俺は 喜んでなどおらぬ。
235
00:28:32,911 --> 00:28:35,814
何のことでございましょう。
236
00:28:35,814 --> 00:28:39,084
怪しい文が
あちこちに まかれておるのだ。
237
00:28:39,084 --> 00:28:43,388
俺や実資殿が 道長の病を喜んでおるって。
238
00:28:43,388 --> 00:28:45,324
だから…。
お帰りください。
239
00:28:45,324 --> 00:28:51,930
え?お帰りになって
平癒をお祈りくださいませ。
240
00:28:51,930 --> 00:28:56,268
道長… 俺を疑うなよ~。
241
00:28:56,268 --> 00:28:59,104
俺は 唯一のお前の兄…。
242
00:28:59,104 --> 00:29:01,540
ご無礼いたします。
な… 何だ お前は。
243
00:29:01,540 --> 00:29:05,210
百舌彦でございます。
ちょ… 道長!➡
244
00:29:05,210 --> 00:29:07,879
俺は 喜んでなどおらぬぞ!➡
245
00:29:07,879 --> 00:29:13,218
あれは うそだからな!
俺だけは お前の味方だからな!➡
246
00:29:13,218 --> 00:29:15,921
道長!
247
00:29:24,830 --> 00:29:29,768
お方様!
そのようなことは 私がいたしますので。
248
00:29:29,768 --> 00:29:33,905
いいのよ。 やることないから。
249
00:29:33,905 --> 00:29:54,926
♬~
250
00:29:54,926 --> 00:30:00,799
母上は もう書かないのですか?
251
00:30:00,799 --> 00:30:04,803
「源氏の物語」は 終わったの。
252
00:30:07,939 --> 00:30:12,778
物心付いた時から 母上は いつも➡
253
00:30:12,778 --> 00:30:18,283
私のことなぞ ほっぽらかして
何かを書いていたわ。
254
00:30:18,283 --> 00:30:22,988
書かない母上は 母上でないみたい。
255
00:30:24,623 --> 00:30:29,428
このまま出家しようかしら。
え?
256
00:30:29,428 --> 00:30:31,963
フフフフ。
257
00:30:31,963 --> 00:30:35,634
あなたには 好きな人もいるし➡
258
00:30:35,634 --> 00:30:38,303
心配することないもの。
259
00:30:38,303 --> 00:30:41,606
フフフフ。
260
00:30:49,915 --> 00:31:36,228
〽
261
00:32:57,642 --> 00:32:59,678
(乙丸)わっ… おお!
262
00:32:59,678 --> 00:33:02,080
(百舌彦)まひろ様は どちらに…。
263
00:33:02,080 --> 00:33:05,584
(乙丸)あ… あちらに…。
264
00:33:07,586 --> 00:33:10,889
百舌彦!
265
00:33:13,458 --> 00:33:19,197
ご機嫌よろしゅう。
にわかに参じましたこと お許しを。
266
00:33:19,197 --> 00:33:22,200
どうしたの?
267
00:33:23,935 --> 00:33:30,242
実は 殿様のお加減が およろしくなく…。
268
00:35:01,232 --> 00:35:04,536
道長様。
269
00:35:42,841 --> 00:35:49,547
宇治は よい所でございますね。
270
00:35:58,289 --> 00:36:05,997
川風が心地よい。
271
00:36:07,565 --> 00:36:20,912
♬~
272
00:36:20,912 --> 00:36:25,250
川辺を 2人で歩きとうございます。
273
00:36:25,250 --> 00:37:04,089
♬~
274
00:37:04,089 --> 00:37:13,398
早めに終わってしまった方が
楽だという お前の言葉が 分かった。
275
00:37:15,233 --> 00:37:18,937
今は死ねぬと 仰せでしたのに。
276
00:37:20,572 --> 00:37:24,275
誰のことも信じられぬ。
277
00:37:27,245 --> 00:37:30,248
己のことも。
278
00:37:33,751 --> 00:37:36,588
もう よろしいのです。
279
00:37:36,588 --> 00:37:42,260
私との約束は お忘れくださいませ。
280
00:37:42,260 --> 00:37:51,970
お前との約束を忘れれば 俺の命は終わる。
281
00:37:58,276 --> 00:38:07,285
それで 帝も 皆も喜べば
それでもよいが…。
282
00:38:10,555 --> 00:38:14,859
ならば 私も一緒に参ります。
283
00:38:16,427 --> 00:38:19,731
戯れを申すな。
284
00:38:22,901 --> 00:38:28,773
私も もう終えてもいいと
思っておりました。
285
00:38:28,773 --> 00:38:31,910
物語も終わりましたし➡
286
00:38:31,910 --> 00:38:39,250
皇太后様も
強く たくましくなられました。
287
00:38:39,250 --> 00:38:44,556
この世に 私の役目は もうありませぬ。
288
00:38:54,799 --> 00:38:59,504
この川で 2人流されてみません?
289
00:39:06,878 --> 00:39:09,180
お前は…。
290
00:39:13,218 --> 00:39:16,521
俺より先に死んではならぬ。
291
00:39:29,567 --> 00:39:32,270
死ぬな。
292
00:39:39,244 --> 00:39:47,552
ならば… 道長様も生きてくださいませ。
293
00:39:52,590 --> 00:39:58,263
道長様が 生きておられれば➡
294
00:39:58,263 --> 00:40:01,266
私も生きられます。
295
00:40:12,810 --> 00:42:07,258
♬~
296
00:42:07,258 --> 00:42:11,929
「光る君が お隠れになった後➡
297
00:42:11,929 --> 00:42:19,270
あの光り輝くお姿を
受け継ぎなさることのできる方は➡
298
00:42:19,270 --> 00:42:25,276
たくさんのご子孫の中にも
いらっしゃらないのでした」。
299
00:42:30,281 --> 00:42:33,618
お目が見えず お耳も聞こえておられぬ。
300
00:42:33,618 --> 00:42:35,953
ご譲位を願い奉るのですね。
301
00:42:35,953 --> 00:42:39,290
左大臣殿に 民の顔なぞ
見えておられるのか?
302
00:42:39,290 --> 00:42:42,193
藤式部は 父上びいきであるのう…。
303
00:42:42,193 --> 00:42:45,797
殿に愛されてはいない…。
何だとお思いでございますか?
304
00:42:45,797 --> 00:42:48,299
生涯 忘れませぬ!
来年 大宰府に行く。
305
00:42:48,299 --> 00:42:52,170
母上は 振られたことある?
306
00:42:52,170 --> 00:42:55,173
私の胸で泣きなさい。
26554