All language subtitles for 光る君へ #48
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1
00:00:40,026 --> 00:00:48,026
藤式部。 北の方様が お呼びでございます。
2
00:00:49,703 --> 00:00:53,039
(源 倫子)それで…➡
3
00:00:53,039 --> 00:00:56,739
あなたと殿は いつからなの?
4
00:00:59,379 --> 00:01:03,679
私が気付いていないとでも思っていた?
5
00:01:07,254 --> 00:01:15,228
あなたが 屋敷に来てから
殿のご様子が 何となく変わってしまって。
6
00:01:15,228 --> 00:01:17,731
あなたを見る目も➡
7
00:01:17,731 --> 00:01:22,235
誰が見ても分かるくらい
揺らいでしまって…。
8
00:01:22,235 --> 00:01:24,735
全く…。
9
00:01:26,406 --> 00:01:32,406
あなたが旅に出たら
出家までしてしまったんだもの。
10
00:01:35,215 --> 00:01:39,686
まひろさん➡
11
00:01:39,686 --> 00:01:43,356
殿の妾になっていただけない?
12
00:01:43,356 --> 00:01:50,056
そしたら殿も
少しは 力がおつきになると思うのよ。
13
00:01:52,365 --> 00:01:55,365
どうかしら?
14
00:02:00,841 --> 00:02:07,341
いつごろから そういう仲になったの?
15
00:02:17,290 --> 00:02:24,590
(まひろ)初めてお目にかかったのは
9つの時でした。
16
00:02:26,399 --> 00:02:28,335
9つ…。
17
00:02:28,335 --> 00:02:36,009
道長様は 三郎と名乗っておられました。
18
00:02:36,009 --> 00:02:40,881
身分も違うのに どうやって?
19
00:02:40,881 --> 00:02:52,025
飼っていた鳥が逃げてしまい 追いかけて
鴨川のほとりまで行きました。 そこで…。
20
00:02:52,025 --> 00:02:54,694
家を出ることなぞ 許されたの?
21
00:02:54,694 --> 00:02:58,694
このような立派なお家では
ありませんので…。
22
00:03:00,367 --> 00:03:11,711
泣いていた私に 三郎と名乗る男子が
お菓子をくれました。
23
00:03:11,711 --> 00:03:18,051
優しくて おおらかで 背が高くて…。
24
00:03:18,051 --> 00:03:22,389
また会おうと言われましたが➡
25
00:03:22,389 --> 00:03:25,089
約束の日…。
26
00:03:27,260 --> 00:03:31,998
母が殺されてしまい➡
27
00:03:31,998 --> 00:03:37,871
会いに行くことができませんでした。
28
00:03:37,871 --> 00:03:41,341
殺された?
29
00:03:41,341 --> 00:03:45,178
母を殺した男は➡
30
00:03:45,178 --> 00:03:48,678
道兼と呼ばれていました。
31
00:03:51,351 --> 00:03:59,225
心惹かれた男子が
母の敵の弟だと知った時は➡
32
00:03:59,225 --> 00:04:03,225
心が乱れました。
33
00:04:04,898 --> 00:04:10,898
それなのに あなたたちは結ばれたのね…。
34
00:04:14,374 --> 00:04:17,374
そうでしょ。
35
00:04:20,714 --> 00:04:31,791
道長様と私が親しくしていた散楽の者が
殺されて…➡
36
00:04:31,791 --> 00:04:34,991
2人で葬って…。
37
00:04:42,002 --> 00:04:44,671
道長様も 私も➡
38
00:04:44,671 --> 00:04:51,671
悲しみを分かち合えるのは
お互いしかいなかったのです。
39
00:04:58,018 --> 00:05:07,318
あの漢詩の文は あなたのものだったのね。
40
00:05:09,629 --> 00:05:11,929
はい。
41
00:05:30,917 --> 00:05:34,217
彰子は 知っているの?
42
00:05:36,322 --> 00:05:45,022
あなたは… どういう気持ちで
あの子のそばにいたの?
43
00:05:48,668 --> 00:05:58,344
何も知らずに
あの子は あなたに心を開いていたのね。
44
00:05:58,344 --> 00:06:06,686
あなたは 本心を隠したまま
あの子の心に分け入り➡
45
00:06:06,686 --> 00:06:11,558
私から あの子を奪っていったのね。
46
00:06:11,558 --> 00:06:14,558
私たち…。
47
00:06:17,030 --> 00:06:20,834
あなたの手のひらの上で
転がされていたのかしら。
48
00:06:20,834 --> 00:06:24,037
そのような…。
49
00:06:24,037 --> 00:06:27,037
それで全て?
50
00:06:29,375 --> 00:06:33,075
隠し事は もうないかしら?
51
00:06:34,647 --> 00:06:37,550
はい。
52
00:06:37,550 --> 00:06:44,250
このことは死ぬまで
胸にしまったまま 生きてください。
53
00:06:45,992 --> 00:06:48,328
はい。
54
00:06:48,328 --> 00:07:08,348
♬~
55
00:07:08,348 --> 00:07:14,220
(藤原賢子)どうしたのですか?
そんなに浮かない顔なさって。
56
00:07:14,220 --> 00:07:18,992
何でもないわ。
あなたは どうなの?
57
00:07:18,992 --> 00:07:22,896
太閤様にも 太皇太后様にも
よくしていただいてるから➡
58
00:07:22,896 --> 00:07:27,196
安心してください。
そう…。
59
00:07:50,657 --> 00:07:55,495
(藤原道長)ん…。
(足音)
60
00:07:55,495 --> 00:07:58,695
よろしいかしら。
うん。
61
00:08:04,003 --> 00:08:12,512
藤式部と 何を話しておったのだ?
62
00:08:12,512 --> 00:08:18,384
何ということもございませんわ。
取りとめもない昔話を。
63
00:08:18,384 --> 00:08:20,884
ふ~ん…。
64
00:08:26,826 --> 00:08:31,364
嬉子のことですけれど…。
うん。
65
00:08:31,364 --> 00:08:37,170
嬉子は もう裳着も終わっておりますゆえ
いつでも東宮様に奉れます。
66
00:08:37,170 --> 00:08:40,470
頼通にお話しくださいませ。
67
00:08:42,308 --> 00:08:47,647
どうしたのだ? 様子がおかしいぞ。
68
00:08:47,647 --> 00:08:52,318
次の帝も 我が家の孫ですけれど➡
69
00:08:52,318 --> 00:09:01,018
その次の帝も そのまた次の帝も
我が家から お出ししましょう。
70
00:09:10,670 --> 00:09:26,019
〽(琵琶)
71
00:09:26,019 --> 00:09:30,356
(きぬ)何かあったのかしら?
72
00:09:30,356 --> 00:09:35,056
(乙丸)帰り道は
何もお話しにならなかった…。
73
00:09:37,964 --> 00:10:03,990
〽
74
00:10:03,990 --> 00:10:05,990
(弦が切れる音)
75
00:10:12,699 --> 00:12:14,220
♬~
76
00:12:14,220 --> 00:12:17,256
♬~
77
00:12:17,256 --> 00:12:57,256
♬~
78
00:13:01,033 --> 00:13:03,369
(藤原顕光)ああ…。
79
00:13:03,369 --> 00:13:07,069
では これより…。
80
00:13:11,711 --> 00:13:15,548
何を議論するのであったかな…。
81
00:13:15,548 --> 00:13:20,386
(藤原公季)
諸国の租税減免についてにございます。
82
00:13:20,386 --> 00:13:23,055
ああ…。
83
00:13:23,055 --> 00:13:29,755
では 右大臣 よしなに頼む。
84
00:13:47,680 --> 00:13:52,380
(藤原頼通)左大臣! 目を開けよ!
85
00:13:54,020 --> 00:13:58,891
そのようなことでは 左大臣は務まらぬ。
86
00:13:58,891 --> 00:14:03,696
辞表を出されよ。
辞表?
87
00:14:03,696 --> 00:14:07,533
顕光殿の辞表である。
88
00:14:07,533 --> 00:14:12,371
(藤原道綱)
ついに 左大臣が辞めると思うのだ。
89
00:14:12,371 --> 00:14:15,041
ご決意されたか。
90
00:14:15,041 --> 00:14:19,912
俺 大臣になれないかな?
ん?
91
00:14:19,912 --> 00:14:22,915
一度 大臣やりたかったのだよ。
92
00:14:22,915 --> 00:14:26,219
だって 25年も大納言をやっておったゆえ。
93
00:14:26,219 --> 00:14:36,495
25年 大納言であったということは
大臣なぞ 所詮 無理だという証し。
94
00:14:36,495 --> 00:14:38,431
分かってるよ そんなこと。
95
00:14:38,431 --> 00:14:41,667
それゆえ ちょっとだけって
頼んでいるのじゃないか。
96
00:14:41,667 --> 00:14:43,603
ちょっとだけでいいよ。
97
00:14:43,603 --> 00:14:46,539
すぐ辞めるから。
98
00:14:46,539 --> 00:14:48,839
ふたつきや みつきで。
99
00:14:50,676 --> 00:14:54,013
頼通に頼んでよ。
100
00:14:54,013 --> 00:14:59,713
兄上にとって 政とは何でありますか?
101
00:15:02,355 --> 00:15:06,655
政とは…。
102
00:15:10,029 --> 00:15:12,932
地位だろ。
103
00:15:12,932 --> 00:15:20,673
母上が 男は座る地位で育つのだって
おっしゃっていたゆえ。
104
00:15:20,673 --> 00:15:22,973
変なこと言って ごめん。
105
00:15:24,577 --> 00:15:27,580
俺を嫌いにならないで!
106
00:15:27,580 --> 00:15:30,880
嫌いにはなりませぬ。
107
00:15:32,652 --> 00:15:36,989
(赤ちゃんの泣き声)
108
00:15:36,989 --> 00:15:46,666
東宮の后となった 道長と倫子の
4番目の娘 嬉子は 皇子を産んだ。
109
00:15:46,666 --> 00:15:54,340
しかし その2日後
僅か19歳で世を去った。
110
00:15:54,340 --> 00:16:11,640
(読経)
111
00:16:32,645 --> 00:16:37,516
後一条天皇のもと 道長時代の公卿は➡
112
00:16:37,516 --> 00:16:41,654
実資 斉信 行成だけとなり➡
113
00:16:41,654 --> 00:16:47,354
道長の息子たちが
政の中心を占めるようになっていた。
114
00:16:48,994 --> 00:16:52,865
これより除目を始めます。
115
00:16:52,865 --> 00:16:55,501
(後一条天皇)うむ。
116
00:16:55,501 --> 00:17:02,675
(源 俊賢)
ああ… 皆 立派になってよかった。➡
117
00:17:02,675 --> 00:17:07,012
まことに よかった。
118
00:17:07,012 --> 00:17:11,884
(源 明子)殿は 冷たいお方だったけれど➡
119
00:17:11,884 --> 00:17:18,357
頼通様が お優しいお方で
我が家は 救われました。
120
00:17:18,357 --> 00:17:22,057
道長様を 恨んではならぬぞ。
121
00:17:24,029 --> 00:17:25,965
フッ…。
フフフ。
122
00:17:25,965 --> 00:17:32,665
生まれてこの方
苦しいことばかりであったけれど…。
123
00:17:35,975 --> 00:17:42,675
あなた方を産んだことだけは よかった。
124
00:17:46,619 --> 00:17:51,619
俺が出世できたのも 明子のおかげだ。
125
00:17:56,662 --> 00:18:00,332
礼を言う。
126
00:18:00,332 --> 00:18:03,332
何を今更…。
127
00:18:05,204 --> 00:18:08,073
(笑い声)
128
00:18:08,073 --> 00:18:12,678
(俊賢)さあさあ 飲もうではないか。
129
00:18:12,678 --> 00:18:14,613
そ~れ!
130
00:18:14,613 --> 00:18:21,353
亡き妹 嬉子の皇子 親仁を引き取った
彰子は 2人目の女院となった。
131
00:18:21,353 --> 00:18:27,026
賢子は 高貴な姫たちを差し置いて
御乳母に任じられた。
132
00:18:27,026 --> 00:18:30,696
よっ!
おお… 危ないではないか。
133
00:18:30,696 --> 00:18:33,599
皇子様に おけがでもあったら どうする。
134
00:18:33,599 --> 00:18:37,303
私は もう 2年も
御乳母を務めております。
135
00:18:37,303 --> 00:18:39,238
お任せくださいませ。
136
00:18:39,238 --> 00:18:45,238
(藤原彰子)越後弁は 藤式部の娘ゆえ
万事はっきりしておるのだ。
137
00:18:47,947 --> 00:18:49,882
まことに。
138
00:18:49,882 --> 00:18:52,682
行きますわよ 親仁様。
うん。
139
00:19:03,529 --> 00:19:09,001
♬~
140
00:19:09,001 --> 00:19:12,671
(藤原頼宗)
皇子様を放っておいてよいのか。
141
00:19:12,671 --> 00:19:15,371
お昼寝中。
142
00:19:26,018 --> 00:19:33,292
お前 定頼とも朝任とも
歌を交わしているそうではないか。
143
00:19:33,292 --> 00:19:37,630
私は 光るおんな君ですもの。
144
00:19:37,630 --> 00:19:41,330
それが お嫌なら もうお会いしません。
145
00:19:44,503 --> 00:19:49,775
俺のような上流の者に
めでられておることを➡
146
00:19:49,775 --> 00:19:52,275
ありがたく思え。
147
00:19:54,980 --> 00:19:57,680
さあ どうかしら?
148
00:20:01,654 --> 00:20:07,354
上流だって 優れた殿御は
めったに おられませんわよ。
149
00:20:09,528 --> 00:20:16,001
(赤染衛門)「北の方様が
嬉子様のお体をお触りになると➡
150
00:20:16,001 --> 00:20:21,874
ひどく冷たくおわします。
これこそが➡
151
00:20:21,874 --> 00:20:27,012
生きている人から変わってしまわれた
ということなのですが➡
152
00:20:27,012 --> 00:20:36,689
殿も北の方様も 『わたしたちを見捨てて
どこへ どこへ』と➡
153
00:20:36,689 --> 00:20:42,389
はげしくお泣きになって
果てることがありません」。
154
00:20:49,201 --> 00:20:56,942
嬉子様のお話は
やめておいた方がようございますか?
155
00:20:56,942 --> 00:21:00,713
そのままでいいわ。
156
00:21:00,713 --> 00:21:04,413
あの…。
何?
157
00:21:06,585 --> 00:21:15,561
果たして 私が書いたものは
「枕草子」や「源氏の物語」のように➡
158
00:21:15,561 --> 00:21:20,061
広く世に受け入れられましょうか…。
159
00:21:23,068 --> 00:21:26,739
自信を持ちなさい。
160
00:21:26,739 --> 00:21:30,039
見事にやってくれています。
161
00:21:31,677 --> 00:21:35,477
あなたは 私の誇りだわ。
162
00:21:41,687 --> 00:21:44,387
(俊賢)さあさあ 行成殿。
163
00:21:47,359 --> 00:21:51,230
(藤原行成)
近頃 めっきり酒に弱くなりました。
164
00:21:51,230 --> 00:21:53,232
アハハハハ。
165
00:21:53,232 --> 00:21:55,234
(藤原公任)
もともと弱いではないか 行成は。
166
00:21:55,234 --> 00:22:02,841
(行成)そうなのですが ますます…。
いや… 俺もそうだな。
167
00:22:02,841 --> 00:22:09,048
(藤原斉信)酒は飲めるが
かわやが近くなったのが 一番困るな。
168
00:22:09,048 --> 00:22:13,719
陣定の最中に立つのは
どうも体裁が悪い。
169
00:22:13,719 --> 00:22:16,622
斉信も もう出家しろよ。➡
170
00:22:16,622 --> 00:22:20,392
体裁なぞ 気にせずにいられるぞ。 なあ。
うん。
171
00:22:20,392 --> 00:22:24,730
俺 坊主 似合うかな…。
(笑い声)
172
00:22:24,730 --> 00:22:32,171
ああ… 皆様 私よりお若いのに
情けないことですな。
173
00:22:32,171 --> 00:22:35,674
私は まだまだやりますぞ。 ん?
174
00:22:35,674 --> 00:22:37,609
頼もしいことだ。
175
00:22:37,609 --> 00:22:40,546
かわやは 近くないのかよ。
176
00:22:40,546 --> 00:22:42,846
まっ…。
177
00:22:47,686 --> 00:22:52,357
…ったく 平気にございます!
178
00:22:52,357 --> 00:22:59,057
(笑い声)
179
00:23:03,001 --> 00:23:08,907
(ちぐさ)「物思いばかりして
月日が過ぎたことも知らぬ間に➡
180
00:23:08,907 --> 00:23:18,383
この年も 我が生涯も 今日で尽きるのか。
一日からの行事を…」。
181
00:23:18,383 --> 00:23:22,554
この娘は 菅原孝標の娘で➡
182
00:23:22,554 --> 00:23:26,391
後に 「更級日記」の作者となる。
183
00:23:26,391 --> 00:23:31,663
「大臣への御引出物
様々な身分の者達への禄など➡
184
00:23:31,663 --> 00:23:37,963
またとないほど ご用意された
ということでございます、 とか」。
185
00:23:41,673 --> 00:23:46,345
フフフ。
こんなところで終わってしまうなんて➡
186
00:23:46,345 --> 00:23:51,016
おかしくありません?
そうかしら?
187
00:23:51,016 --> 00:23:57,356
光る君の最期を書かなかったのは
なぜだと お思いになります?
188
00:23:57,356 --> 00:24:00,259
さあ…。
189
00:24:00,259 --> 00:24:04,029
この作者のねらいは…➡
190
00:24:04,029 --> 00:24:07,833
男の欲望を描くことですわよ きっと。
え?
191
00:24:07,833 --> 00:24:13,539
それゆえ 男たちの心も引き付けたのです。
192
00:24:13,539 --> 00:24:15,474
なるほど。
193
00:24:15,474 --> 00:24:21,280
男たちに好評でなければ
これほど世に広まりませんもの。
194
00:24:21,280 --> 00:24:28,720
それと読み手の女たちが 作中の誰かに
己を重ね合わせられるよう➡
195
00:24:28,720 --> 00:24:31,623
さまざまな女を描き出したのでしょう。
196
00:24:31,623 --> 00:24:34,526
そのために 女たらしの君が➡
197
00:24:34,526 --> 00:24:41,166
次から次へと
女の間を渡り歩くことにしたのです。
198
00:24:41,166 --> 00:24:47,940
つまり 光る君とは
女を照らし出す光だったのです!
199
00:24:47,940 --> 00:24:50,640
フフフフフ。
200
00:25:02,554 --> 00:25:04,823
あら。
201
00:25:04,823 --> 00:25:07,192
(ききょう)今の娘 何ですの?
202
00:25:07,192 --> 00:25:10,095
市で出会った子なのです。
203
00:25:10,095 --> 00:25:16,201
書物を落としたので拾ってあげたら
それが 「源氏の物語」で。
204
00:25:16,201 --> 00:25:22,374
私が 興味を示したら
それ以来 よく遊びに来るのです。
205
00:25:22,374 --> 00:25:27,212
「源氏の物語」を
読み聞かせてくれるのです。
206
00:25:27,212 --> 00:25:29,848
(ききょう)
なんたることでございましょう。
207
00:25:29,848 --> 00:25:33,151
私こそが 作者だと おっしゃらないの?
208
00:25:33,151 --> 00:25:36,054
言わない方が 面白うございましょう。
209
00:25:36,054 --> 00:25:39,024
相変わらず物好きなお方。
210
00:25:39,024 --> 00:25:43,662
いたたたた…。 ああ…。
211
00:25:43,662 --> 00:25:49,001
情けないことですわ。
このごろ 膝が もう…。
212
00:25:49,001 --> 00:25:51,670
私も同じです。
213
00:25:51,670 --> 00:25:55,370
まひろ様は 私より お若いもの。
214
00:25:57,542 --> 00:26:03,015
脩子様は お健やかにおわしますか?
215
00:26:03,015 --> 00:26:06,351
ご不自由なく お過ごしでございます。
216
00:26:06,351 --> 00:26:12,224
道長様が 左大臣の頃に さんざん
ひどい目に遭ったことを思えば➡
217
00:26:12,224 --> 00:26:15,360
今は 夢のようにございます。
218
00:26:15,360 --> 00:26:19,060
それは 何よりでございました。
219
00:26:22,034 --> 00:26:27,734
何だか お暇そうだけれど
もうお書きにならないの?
220
00:26:31,376 --> 00:26:34,980
ききょう様は?
221
00:26:34,980 --> 00:26:38,317
私は もう 書く気はございません。
222
00:26:38,317 --> 00:26:40,986
亡き皇后様のように➡
223
00:26:40,986 --> 00:26:45,857
私の心をかきたててくださる方は
おられませぬし➡
224
00:26:45,857 --> 00:26:49,557
あのころのような熱意もありません。
225
00:26:51,330 --> 00:26:54,666
そうですか…。
226
00:26:54,666 --> 00:27:05,177
されど 思えば 「枕草子」も「源氏の物語」も
一条の帝のお心を揺り動かし➡
227
00:27:05,177 --> 00:27:08,814
政さえも動かしました。
228
00:27:08,814 --> 00:27:14,186
まひろ様も 私も
大したことを成し遂げたと思いません?
229
00:27:14,186 --> 00:27:20,692
ええ。 米や水のように
書物も人になくてはならないものですわ。
230
00:27:20,692 --> 00:27:22,692
まことに!
231
00:27:24,363 --> 00:27:33,638
でも このような自慢話
誰かに聞かれたら 一大事ですわ。
232
00:27:33,638 --> 00:27:46,438
(笑い声)
233
00:27:48,653 --> 00:27:54,326
嬉子に続き
顕信と妍子も亡くした道長は➡
234
00:27:54,326 --> 00:28:03,626
11月になって 病が重くなり
自ら建立した法成寺に身を移した。
235
00:28:19,551 --> 00:28:22,551
(乙丸)お… お方様!
236
00:28:26,258 --> 00:28:29,027
帥様。
237
00:28:29,027 --> 00:28:30,962
(藤原隆家)もう 帥ではない。
238
00:28:30,962 --> 00:28:32,962
あ…。
239
00:28:37,836 --> 00:28:43,836
なかなかに… 風情のある住まいだな。
240
00:28:46,511 --> 00:28:50,315
太閤様のお加減が 悪いそうだ。➡
241
00:28:50,315 --> 00:28:56,988
そなたも お世話になったのであろう?
242
00:28:56,988 --> 00:29:02,160
大宰府まで そなたが参るゆえ
面倒を見てやれと仰せになるのは➡
243
00:29:02,160 --> 00:29:05,197
よほどのことだ。
244
00:29:05,197 --> 00:29:09,034
娘も取り立てていただきましたので…。
245
00:29:09,034 --> 00:29:12,337
そんなにお悪いのでございますか?
246
00:29:12,337 --> 00:29:16,007
嬉子様と妍子様を立て続けに亡くされ➡
247
00:29:16,007 --> 00:29:18,910
すっかり気落ちされたのであろう。
248
00:29:18,910 --> 00:29:22,610
我が子を道具のように使うた因果だ。
249
00:29:24,683 --> 00:29:35,293
ああいう姿を見ると 俺は 偉くならなくて
まことによかったと思う。
250
00:29:35,293 --> 00:29:40,993
大宰府では 大層なお働きでしたのに…。
251
00:29:42,634 --> 00:29:48,334
都の者は
それを知らないのでございますね。
252
00:29:51,309 --> 00:29:56,609
俺は 先頃 中納言も返上した。
253
00:29:58,183 --> 00:30:06,658
内裏のむなしい話し合いなぞに
出ずともよくなっただけでも 清々した。
254
00:30:06,658 --> 00:30:11,958
あ… 隆家様らしいお言葉ですこと。
255
00:30:13,798 --> 00:30:52,998
(読経)
256
00:31:01,246 --> 00:31:04,946
(百舌彦)北の方様がお呼びでございます。
257
00:31:19,598 --> 00:31:23,068
殿は もう 祈とうは要らぬ➡
258
00:31:23,068 --> 00:31:27,068
生きることは もうよいと仰せなの。
259
00:31:28,740 --> 00:31:34,679
私が 殿のために 最後にできることは
何かと考えていたら➡
260
00:31:34,679 --> 00:31:38,179
あなたの顔が浮かんだのよ。
261
00:31:40,018 --> 00:31:43,718
殿に会ってやっておくれ。
262
00:31:45,890 --> 00:31:51,630
殿とあなたは 長い長いご縁でしょ。
263
00:31:51,630 --> 00:31:53,930
頼みます。
264
00:31:57,035 --> 00:32:04,335
どうか 殿の魂をつなぎ止めておくれ。
265
00:33:03,902 --> 00:33:06,202
誰だ?
266
00:33:18,049 --> 00:33:21,049
まひろにございます。
267
00:33:29,661 --> 00:33:35,661
か… 帰れ。
268
00:33:48,012 --> 00:33:55,312
お方様のお許しが出ましたゆえ
ご安心くださいませ。
269
00:33:58,022 --> 00:34:02,022
全てお話ししました。
270
00:34:05,363 --> 00:34:09,663
お心の大きなお方で
あられます。
271
00:34:13,037 --> 00:34:16,708
道長様。
272
00:34:16,708 --> 00:34:19,008
ん?
273
00:34:20,578 --> 00:34:24,278
お目にかかりとうございました。
274
00:35:12,897 --> 00:35:21,597
先に… 逝くぞ。
275
00:35:31,649 --> 00:35:42,160
光る君が 死ぬ姿を描かなかったのは➡
276
00:35:42,160 --> 00:35:50,660
幻が いつまでも続いてほしいと
願ったゆえでございます。
277
00:35:54,873 --> 00:36:02,547
私が知らないところで 道長様が
お亡くなりになってしまったら➡
278
00:36:02,547 --> 00:36:07,747
私は 幻を追い続けて…。
279
00:36:10,688 --> 00:36:14,388
狂っていたやもしれませぬ。
280
00:36:17,562 --> 00:36:29,707
晴明に 寿命を10年やった。
281
00:36:29,707 --> 00:36:33,407
やらねばよかった…。
282
00:36:38,316 --> 00:36:43,016
幾度も悔やんだ。
283
00:36:46,658 --> 00:36:49,158
いや…。
284
00:36:54,165 --> 00:36:56,965
そうではない…。
285
00:37:00,672 --> 00:37:09,372
俺の寿命は… ここまでなのだ…。
286
00:37:11,015 --> 00:37:37,175
♬~
287
00:37:37,175 --> 00:37:44,875
この世は 何も変わっていない。
288
00:37:47,652 --> 00:37:52,852
俺は 一体
何をやってきたのであろうか…。
289
00:37:55,994 --> 00:38:04,669
戦のない泰平の世を守られました。
290
00:38:04,669 --> 00:38:08,369
見事なご治世でありました。
291
00:38:10,341 --> 00:38:13,011
それに…➡
292
00:38:13,011 --> 00:38:20,011
「源氏の物語」は
あなた様なしでは生まれませんでした。
293
00:38:24,022 --> 00:38:29,322
もう物語は書かぬのか?
294
00:38:32,630 --> 00:38:34,930
書いておりません。
295
00:38:38,970 --> 00:38:49,670
新しい物語があれば それを楽しみに
生きられるやもしれぬが…。
296
00:38:53,985 --> 00:39:00,658
では 今日から考えますゆえ➡
297
00:39:00,658 --> 00:39:07,958
道長様は 生きて
私の物語を世に広めてくださいませ。
298
00:39:14,005 --> 00:39:19,677
フフフフフフ…。
299
00:39:19,677 --> 00:39:28,677
お前は いつも俺に厳しいな。
300
00:39:40,631 --> 00:39:43,331
そろそろ…。
301
00:39:52,977 --> 00:39:58,677
明日 また参ります。
うん。
302
00:40:03,154 --> 00:40:06,354
ご苦労さま。
303
00:40:39,357 --> 00:40:45,357
「昔 あるところに…」。
304
00:40:49,700 --> 00:40:54,000
「三郎という男子がおりました」。
305
00:40:57,842 --> 00:41:02,046
「兄が二人おりましたが➡
306
00:41:02,046 --> 00:41:11,746
貧しい暮らしに耐えられず
二人とも 家を飛び出してしまいました」。
307
00:41:16,394 --> 00:41:20,731
「父は 既に死んでおり➡
308
00:41:20,731 --> 00:41:27,031
母一人 子一人で 暮らしていました」。
309
00:41:33,311 --> 00:41:38,611
続きは また明日。
310
00:41:46,891 --> 00:41:56,367
「三郎は これまでに味わったことのない
喜びを感じていました。➡
311
00:41:56,367 --> 00:42:05,367
散楽の者たちは
都を出ていくことに決めました」。
312
00:42:08,846 --> 00:42:13,684
続きは また明日。
313
00:42:13,684 --> 00:42:24,328
♬~
314
00:42:24,328 --> 00:42:27,028
雪か…。
315
00:42:29,267 --> 00:42:31,967
お寒うございますか?
316
00:42:33,671 --> 00:42:40,344
生きることは…➡
317
00:42:40,344 --> 00:42:47,018
もうよい…。
318
00:42:47,018 --> 00:43:04,018
♬~
319
00:43:11,709 --> 00:43:19,050
「川のほとりで出会った娘は➡
320
00:43:19,050 --> 00:43:25,389
名を名乗らずに去っていきました」。
321
00:43:25,389 --> 00:43:37,969
♬~
322
00:43:37,969 --> 00:43:43,507
「三郎が そっと手を差し出すと➡
323
00:43:43,507 --> 00:43:50,681
なんと その鳥が
手のひらに乗ってきたのです」。
324
00:43:50,681 --> 00:44:11,681
♬~
325
00:44:15,906 --> 00:44:21,906
続きは また明日。
326
00:44:27,385 --> 00:44:50,685
♬~
327
00:46:00,010 --> 00:46:02,710
殿…。
328
00:46:41,318 --> 00:46:44,318
まひろ。
329
00:46:56,667 --> 00:47:37,975
♬~
330
00:47:37,975 --> 00:47:39,910
殿!
331
00:47:39,910 --> 00:47:42,846
誰か… 誰か おらぬか!
332
00:47:42,846 --> 00:48:49,980
♬~
333
00:48:49,980 --> 00:48:53,651
(公任)道長と同じ日に逝くなんて➡
334
00:48:53,651 --> 00:48:58,322
行成は 心底 道長にほれていたんだな。
ハハ…。
335
00:48:58,322 --> 00:49:02,022
(斉信)あいつは まことに
道長に よく尽くしたよ。
336
00:49:03,661 --> 00:49:15,172
「見し人の 亡くなりゆくを 聞くままに➡
337
00:49:15,172 --> 00:49:22,372
いとど深山ぞ さびしかりける」。
338
00:49:23,881 --> 00:49:33,557
「消え残る 頭の雪を 払ひつつ➡
339
00:49:33,557 --> 00:49:40,297
さびしき山を 思いやるかな」。
340
00:49:40,297 --> 00:49:59,597
♬~
341
00:50:03,320 --> 00:50:09,993
恐れながら
お上に いまだ皇子がおられませぬ。
342
00:50:09,993 --> 00:50:15,293
新たな女御をお立てになることを
お考えくださいませ。
343
00:50:16,867 --> 00:50:19,167
ならぬ。
344
00:50:21,004 --> 00:50:24,004
何故でございますか?
345
00:50:25,876 --> 00:50:30,013
他家を外戚としてはならぬ。
346
00:50:30,013 --> 00:50:34,818
入内できる姫となれば
高貴な家の出である。
347
00:50:34,818 --> 00:50:38,188
もし その姫が 皇子を産めばどうなる。➡
348
00:50:38,188 --> 00:50:42,988
我が家をしのぐ家が 出てくるやもしれぬ。
349
00:50:45,062 --> 00:50:49,366
お上の后も 我らが妹➡
350
00:50:49,366 --> 00:50:54,538
東宮の亡き后も 我が妹➡
351
00:50:54,538 --> 00:50:58,041
東宮には 皇子がおられる。
352
00:50:58,041 --> 00:51:01,041
それで 十分なはず。
353
00:51:05,382 --> 00:51:09,720
お上 今まで 2つであった皇統が➡
354
00:51:09,720 --> 00:51:15,058
今は 一条の帝の皇統のみと
なっております。
355
00:51:15,058 --> 00:51:22,566
それを守り抜くことが
お上の御ためであり➡
356
00:51:22,566 --> 00:51:26,766
頼通のためでもございます。
357
00:51:58,368 --> 00:52:02,068
(乙丸)どうなさったのでございますか?
358
00:52:04,241 --> 00:52:09,079
私が鳥になって➡
359
00:52:09,079 --> 00:52:13,879
見知らぬ所に
羽ばたいていこうと思って…。
360
00:52:17,054 --> 00:52:20,390
姫様…。
361
00:52:20,390 --> 00:52:25,729
私を置いていかないでくださいませ。
362
00:52:25,729 --> 00:52:29,733
乙丸に遠出は無理よ。
ここにいなさい。
363
00:52:29,733 --> 00:52:34,538
私を… 私を置いていかないでください!
364
00:52:34,538 --> 00:52:42,179
どこまでも…
どこまでもお供しとうございます。➡
365
00:52:42,179 --> 00:52:44,114
どこまでも…。
366
00:52:44,114 --> 00:52:48,914
(いと)姫様。 若様は どちらに?
367
00:52:50,687 --> 00:52:52,987
いと…。
368
00:52:59,029 --> 00:53:01,329
そこよ。
369
00:53:04,368 --> 00:53:06,703
若様。➡
370
00:53:06,703 --> 00:53:11,041
もう 内裏に お出ましの刻限に
ございますよ。
371
00:53:11,041 --> 00:53:14,378
(藤原為時)今日は 休みなのだ。
372
00:53:14,378 --> 00:53:19,078
あっ そうでございましたか。
373
00:53:23,086 --> 00:53:26,586
(いと)お休みだって。
374
00:53:28,392 --> 00:53:30,692
フフフ…。
375
00:53:33,997 --> 00:53:36,333
新しい物語?
376
00:53:36,333 --> 00:53:41,505
いいえ これは 私の歌を集めたものなの。
377
00:53:41,505 --> 00:53:44,705
あなたの手元に置いてちょうだい。
378
00:53:54,217 --> 00:54:03,527
「めぐりあひて
見しやそれとも わかぬ間に➡
379
00:54:03,527 --> 00:54:10,327
雲隠れにし 夜半の月かな」。
380
00:54:13,236 --> 00:54:17,236
幼友達を詠んだ歌なのですね。
381
00:54:19,009 --> 00:54:21,309
ええ。
382
00:54:24,381 --> 00:54:33,681
母上にも友達がいたなら よかったわ。
フフ…。
383
00:54:51,541 --> 00:56:17,541
♬~
384
00:56:48,992 --> 00:56:51,661
(双寿丸)おう。
双寿丸!
385
00:56:51,661 --> 00:56:55,332
何をしてるんだ? こんな所で。
386
00:56:55,332 --> 00:56:58,802
何にも縛られずに生きたいと思って。
387
00:56:58,802 --> 00:57:00,737
あなたこそ。
388
00:57:00,737 --> 00:57:02,672
東国で戦が始まった。
389
00:57:02,672 --> 00:57:07,344
これから 俺たちは
朝廷の討伐軍に加わるのだ。
390
00:57:07,344 --> 00:57:11,181
気を付けてね。
391
00:57:11,181 --> 00:57:13,681
そっちこそな。
392
00:57:17,354 --> 00:57:19,354
(双寿丸)はっ!
393
00:57:34,304 --> 00:57:37,004
[ 心の声 ]
道長様…。
394
00:57:38,642 --> 00:57:41,342
嵐が来るわ…。
395
00:58:03,633 --> 00:58:11,708
紫式部は 船岡山の麓 紫野で
晩年を過ごしたともいわれています。
396
00:58:11,708 --> 00:58:17,047
この地に
紫式部の墓と伝わる墳墓があり➡
397
00:58:17,047 --> 00:58:22,385
地元の人たちにより
大切に守られています。
398
00:58:22,385 --> 00:58:26,256
紫式部の死後 「源氏物語」は➡
399
00:58:26,256 --> 00:58:30,260
手書きの写本により
伝えられてきました。
400
00:58:30,260 --> 00:58:36,399
しかし 当時は 限られた人しか
読むことができませんでした。
401
00:58:36,399 --> 00:58:42,572
江戸時代になり
木版印刷による本が広く出回り➡
402
00:58:42,572 --> 00:58:50,313
更に 絵入りのものも出版されると
より身近な読み物となりました。
403
00:58:50,313 --> 00:58:54,885
「源氏物語」を題材にした
錦絵なども刷られ➡
404
00:58:54,885 --> 00:59:00,090
誰もが知る作品になっていったのです。
405
00:59:00,090 --> 00:59:03,827
さまざまな注釈本も作られました。
406
00:59:03,827 --> 00:59:09,532
「湖月抄」は 本文に 解説と注釈が
書き加えられたもので➡
407
00:59:09,532 --> 00:59:15,038
後世に 作品の魅力を
伝えることとなりました。
408
00:59:15,038 --> 00:59:22,212
平安貴族を魅了した「源氏物語」は
今を生きる人々をも魅了し➡
409
00:59:22,212 --> 00:59:26,712
色あせることなく
読み継がれているのです。
34701