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( 朱羅 ) アドレナリン投与して 。 ( 保 ) はい 。
波形確認します 。 ( 心電計の警告音 )
ボウズ DC準備 。 はい!
ショックします 。 離れて 。
( 除細動器の音 )
( 心電計の警告音 )
( 心電計の音 )
心拍再開! 血圧低下あり 。
輸血と ノルアドレナリン 追加します 。 ( 歩夢 ) はい 。
腕上げたわね 薬師寺先生 。
《やっとボウズ卒業だ…》
挿管準備します!
痛っ!
何だ… 。
でも いい夢だったな~… 。
( 金剛 ) 夢のようです! ホントに私が➡
診療部長になれるんですか !?
お願いできますか?
もちろんです! この金剛 又吉めにお任せあれ 。
ありがとうございます 。
これで救急科と他の診療科との 連携を進めることができます 。
ちょっと待ってください 。 新病院のためにも➡
赤字の救急科は 閉鎖するんじゃなか っ たんですか?
先日 フィンクから 連絡がありましてね 。
救急科を残すことを条件に➡
新病院を支援してくれることに なったんです 。
どうして急にそんな心変わりを?
杏野がフィンクを救ったことを 梵天先生が➡
正直に打ち明けてくれた おかげです 。
救急科の赤字は 紛れもない事実です 。
閉鎖しないとしても 縮小はすべきだと思います 。
いいえ その逆なんです 。
逆に !? ( 多聞 ) ええ 救命が➡
どの患者に対しても 受け入れを拒まず 全て救えば➡
病院全体の黒字を 支えることになるんです 。
どういう意味でしょうか?
救命が全ての患者を受け入れて 救えば➡
その患者は 他の診療科の 治療を受けられるようになる 。
その結果 病院全体の収益向上に つながるということです 。
確かに ナイスアイデア!
いや 違う違う! つまり今後 救急科の患者を➡
これまで以上に われわれが 引き受けるということですか?
そうですね 。 ( 金剛 ) いや しかし それは… 。
これは 金剛先生にしかできない 仕事なんです 。
えっ? ( 多聞 ) ぜひ救命に➡
金剛先生のお力をお貸しください 。
( 多聞 ) 何… 何をしようとしてんですか 。
ようやく私も診療部長だ 。
私にしかできない仕事 お任せあれ!
このままゆけば帝釈の…➡
いや逆に! 新病院の院長に なれるかもしれない!
そのためにも たもーん院長の期待に➡
しっかりと応えねば!
多聞 カモーン! ハハハ…!
( 梵天 ) 今日の当直も大変でしたね 。
この忙しさにも慣れてきたけど やっぱり疲れるわ 。
( 一同 ) お疲れさまです 。 お疲れさま 。
みんな おはよう 。 ( 一同 ) おはようございます 。
ちょっと聞いてくれ 。 さっき 院長から辞令があって➡
今日から 救急科の科長に戻ることになった 。
おおっ 。 えっ ホントですか?
やっぱり救急科の科長は 大黒先生じゃなきゃ 。
ですね 。 おめでとうございます 。
ありがとう 。 薬師寺にも期待してるからな 。
期待…?
はい 頑張ります 。 ( 大黒 ) おう 。
では新科長さん 私たちは失礼するわ 。
( 大黒 ) お疲れさま 。 お疲れさまでした 。
( 加代子 ) 科長 私たちはICUに行ってきます 。
( 大黒 ) いってらっしゃい 。
( 大黒 ) おっ 杏野 おはよう!
杏野先生 大黒先生が 科長になったらしいですよ 。
へえ 。
来る 。 (インターホン)
はい 。 (インターホン) ( 救急隊員 ) 建築現場の➡
崩落事故で負傷者発生 。 成人1名 受け入れお願いします 。
すぐに搬送して 。
10 分後に来るよ 。 はい!
夢でできたんだ… 。 やるぞ 。
お名前 言えますか? 触りますよ 。
( 心電計の警告音 ) サチュレーション 85 … 。
( 心電計の警告音 ) 挿管します 。
待って ボウズ 。 気胸のチェックはしたの?
えっ? もし 患者が緊張性気胸を➡
起こしていた場合 挿管して陽圧換気すれば➡
心停止する 。 前に言ったはずだけど 。
すいません! 忘れてました 。 すぐ聴診します 。
( 大黒 ) 気胸はなさそうだな 。 挿管するぞ 。
はい 。 ( 心電計の警告音 )
心停止です 。 DC急いで 。 アドレナリン準備 。
はい!
あれ?
( 大黒 ) 急げ 。 はい!
( 大黒 ) 離れて 。 ( 歩夢 ) はい 。
( 除細動器の音 ) ( 心電計の警告音 )
アドレナリン 早く 。 はい!
アドレナリン 。 えーっと アドレナリン… 。
( 心電計の警告音 ) ( 歩夢 ) アドレナリン投与します 。
( 心電計の警告音 )
( 心電計の音 )
心拍再開! 血圧が低い 。 輸血とノルアド開始して 。
分かりました!
すいません! すぐ元に戻します 。
すいません… 。
♬~
( 加代子 ) 外科が すぐに 対応してくれてよかったですね 。
( 大黒 ) でも今日は やけに すぐに受け入れてくれたよな 。
( 沙苗 ) 確かに 。 何か裏があるとか?
また金剛先生に 嫌み言われるのかも 。
はっ! ( 金剛 ) やあ 。
金剛先生! ( 金剛 ) 皆さん どうも 。
お変わりないですか? ( 加代子 ) 噂をすれば何とやらね 。
はい 。 ( 金剛 )「 噂をすれば 」
聞こえてますよ 。 ( 大黒 ) どうして救急科に?
いや たまたま通り掛かったんで ちょっと顔を出しただけです 。
外科科長が こんなとこで 油売ってていいんですか?
外科科長? 油を売る 。
油~ 油だよ 。
( 大黒たち ) 診療部長 !? ( 金剛 ) ええ 。
たもーん院長から 直々にお願いされまして 。
どうして金剛先生が… 。
他に もっといい人いますよね 。 ( 金剛 ) 聞こえてますよ 。
それだけ私が 多聞院長から 信頼されていたということです 。
これから私は 診療部長として 外科と救急科の懸け橋となり➡
救急… ちょいちょい…!
救急科の皆さんを 全力でサポートいたします 。
ホントですかね? ( 大黒 ) 何か たくらんでるのかも 。
だから聞こえてますよ 。 われわれは同じ病院の仲間です 。
困ったことがあれば いつでも言ってくださいね 。
聞こえてますよ!
何にも言ってないよな 。 ( 沙苗 ) 言ってないですね 。
( 歩夢 ) あっ お疲れ 。
まーだ へこんでんの? 別に 。
患者さんは助かったんだし よかったじゃん 。
僕じゃなくて みんなのおかげでね 。
あ~ 結局 僕は➡
足手まといの ボウズのままなんだよな~ 。
ハァー… 。
そういえば 今日 約束あるって言ってなかった?
あっ! そうだった 。 ヤバい!
薬師寺先生 そんなにへこんでたの?
( 歩夢 ) はい みんなの足を引っ張ってるって 。
( 加代子 ) 周りが すごい先生ばっかりだし➡
余計そう思うのかもね 。 ( ナオミ ) 研修医なんだから➡
できなくて当たり前でしょ 。 完璧なんて求めてないわよ 。
( 歩夢 ) そうなんですよね ちょっと考え過ぎなんです 。
しょうがないな 私が慰めてあげるかな 。
あっ さっき帰りました 。 ➡
幼なじみに会うらしくて 。 ( ナオミ ) 何だ 元気じゃない 。
心配して損した 。
どこだ…?
うわ~ 圭太 久しぶり 。 保 久しぶり 。
遅れてごめん 。 席 あっち 。
ありがとう 。 あかね 保 来たよ 。
えっ? ( 圭太 ) どうぞ どうぞ 。
どうも お疲れさまです 。 どうも 。
誰? ねぇ ちょっと圭太 。
ちゃんと紹介してよ 。 ( 圭太 ) ごめん ごめん 。
紹介するわ 。 澤村あかね 俺の婚約者 。
婚約者… 。 えっ 結婚 !?
はい 。 えっ… 結婚するなら先に言 っ てよ 。
サプライズしたかったんだよ 。
すいません あっ 注文いいですか?
はい 。
すいません 。 私が薬師寺さんに 会いたいって言ったんです 。
僕に? 圭太が いつも自慢の親友だって➡
言ってたから 。 ( 圭太 ) ごめんなさい これ2つで 。
( 圭太 ) はい 。 ふ~ん… 。
保はビールでいいよね? あっ うん ありがとう 。
( 圭太 ) じゃあ 生1つで 。 ( 店員 ) はい 。
( 保たちの笑い声 )
( 圭太 ) 保 蜂の巣公園 覚えてる? うわ 懐かしい 。
懐かしいよね 。 俺らんちの近くに 蜂の巣公園ってのがあった… 。
僕の話 いいから 。 圭太 最近どうなの?
それがさ 海外支店の立ち上げ 任されちゃってて➡
今 大変なのよ 。 昨日 半月ぶりに➡
日本に帰ってきたとこ 。 海外支店?
( 圭太 ) そう 。 うちの社長 マジでひどいよ 。
俺一人で 何も知らないまま 現地に放り込まれてさ 。
もう無理だ!って よく電話で叫んでたよね 。
うん 。 ➡
言葉も よく分かんないし 土地勘もゼロで 。
日本の感覚で 飛び込み営業かけたらさ➡
警備員に追っかけ回されてさ 。 ハハッ 散々だったけど➡
まあ 半年もがいて やっと形になり始めたかなあって 。
すごい 。 僕なんて ただの研修医なのに 。
《ボウズ 輸血 用意して》 《えっ》
《ボウズ 早く止血》 《僕じゃ無理です!》
《ボウズには これ以上 無理》
《一人で治療も満足にできない ボウズが➡
私の心配するなんて 100 年早い!》
( 圭太 ) フフッ… 医者と サラリーマン 比べてどうすんだよ 。
( 圭太 ) フフッ 。 (携帯電話) ( バイブレーターの音 )
社長からです 。 えっ? おお 。
ねぇ 保君はさ 何で医者になったの?
えっ? だって 人の命を預かる➡
大変な仕事なのに それでも目指したの何でかなって 。
ああ… 大した理由じゃないよ 。
親が医者だから なんとなーく… 。
何となくでも なれたのはすごいよ 。
まあ 医者としては 全然なんだけどね 。
( 圭太 ) ごめん ごめん 。
おっ 何の話 してたの? 別に 。
はあ? 何それ 。 ( あかね ) 秘密~ 。
( 圭太 ) え~ 何? 大した話じゃないから 。
( 圭太 ) え~?
( 圭太 ) ホント 置くとこ そこ? 完璧 。
( 圭太 ) いけるか? あっ ちょっと様になってるな 。
様に… 。
本気出す 。 ( 圭太 ) え~? 本気出しちゃうの?
きた きた きた 。 ( 圭太 ) きた 。
( 圭太 ) ちょっと… いけるか? ( あかね ) お願い お願い お願い 。 ➡
お願いします 。 よっ 。 あ~ 。
( 圭太 ) おお 入った! イェイ!
入った? 入った 。
こっち? あっち? あっち あっち… 。
あっち いける? 当たり前じゃないの 。 ➡
そうか 。 こうか こうか 。
おお すごい! ( 圭太 ) すごい!
( あかね ) 上手になってきた 。 ( 圭太 ) ねぇ 上手になった 。
はい おごり 。 ああ サンキュー 。
よいしょ 。
どうしたの? いや 帰りの飛行機が狭くてさ 。
足つりそうだった ハハ… 。
あかねさん いい人だねぇ 。
俺も もっと頑張んないとな 。
応援してる 。
サンキュー 。
保 。 うん?
人の命 預かる仕事で 色々大変そうだけど➡
俺は応援してる 。
うん ありがとう 。
てか それ さっき 僕が言 っ たやつ 。 そっか 。
うん 。 ( 2人 ) ハハハ… 。
( あかね ) ねぇ そろそろやるよ 。 ( 圭太 ) じゃ やっちゃいますか 。
よっしゃあ 。 ( あかね ) 結構うまくなった 。
( 圭太 ) ねぇ めっちゃ投げてたもんね 。
おはようございます 。
おはようございます 。 当直 お疲れさまでした 。
昨日は楽しかった? 久しぶりに仕事のこと➡
忘れられました 。 僕 何か今まで➡
色々 考え過ぎちゃってたのかも しれないです 。
そう 。 いい仕事のためには いい息抜きが重要なのよ 。
はい 今日から また頑張ります!
( ナオミ ) でも そもそも あなた 研修医なんだし➡
そこそこでいいのよ 。 えっ?
(ナオミ) 張りきり過ぎて空回りしても 仕方ないでしょ 。
はい 。
杏野先生 オペの準備ができました お願いします 。
了解 すぐ行く 。
私も帰ろ あとよろしく 。 はい 。
じゃあ 診察いってきます 。
( 大黒 ) ちょっと冷たいですよ 。 ( 小林 ) はい… 。
あっ 痛い 痛い 痛い… 。 あぁ あぁ… 。
小林さん おなかが痛いのは いつごろから… 。
そんなのいいから さっさと治せよ!
すいません 。 ( 大黒 ) 胆石が原因ですね 。
( 小林 ) 胆石? ( 大黒 ) 痛み止めを使いましょう 。
お願いします 。 (携帯電話)
( 大黒 ) すいません 。 (携帯電話)
( 大黒 ) はい 。 (携帯電話) ( 加代子 ) ICUで坂本さんが➡
急変です 。 ( 大黒 ) 急変?
(携帯電話)すぐに来てください! (携帯電話) ( 通話を切る音 )
( 大黒 ) 小林さん もう少しお待ちいただけますか?
( 小林 ) はあ? 早く何とかしてくれよ!
( 大黒 ) すみません 。 じゃあ 僕が続きやっときますよ 。
( 大黒 ) いや 薬師寺一人に 任せるわけには… 。
大丈夫です! 僕にやらせてください 。
痛え 痛え… 。
( 大黒 ) じゃあ 何かあったら すぐに呼んでくれ 。
はい 。
あのう 何かアレルギーとか… 。
何でもいいから 早くやってくれよ!
すいません! もう… 。
痛みも強そうだし➡
NSAIDs でいいよね… 。
すぐに効いてくるので 少しお待ちください 。
( 小林 ) ああ 先生 。 はい 。
ありがとな 。
( 歩夢 ) 先生 転んでケガした患者さんが来てて 。
すぐに行きます 。 小林さん お待ちくださいね 。
終了 。 ( 梵天 ) 修羅場でしたね 。 ➡
杏野先生のおかげで 乗り越えられました 。
( 梵天 ) 先生?
来る 。
( 梵天 ) え~ !?
( 保たち ) お大事に 。
⚟ ( 小林のせき )
小林さん 大丈夫ですか? ( 小林のせき )
( 喘鳴 )
えっ… 小林さん !? ( せき )
小林さん 大丈夫ですか !?
杏野先生… 。
( せき )
( せき ) アスピリンぜんそく 。
えっ? 早くしないと呼吸が止まる 。
酸素開始 ネブライザー準備して 。 ( 沙苗 ) はい 。
ステロイド投与する 。 アドレナリンも準備して 。
( 歩夢 ) 分かりました 。
( 小林の喘鳴 )
僕は ちゃんと 確認しようとしました 。
小林さんが言わなかったんです 。
アスピリン ぜんそくだって分かってたら NSAIDs は選びませんでした 。
カルテにだって 書いてなかったのに… 。
修羅場に言い訳は通用しない 。
♬~
♬~
♬~
( 大黒 ) このたびは われわれの不手際で➡
小林さんを 危険な状態にしてしまい➡
本当に申し訳ございませんでした 。
( 小林の妻 ) いったいどうなってるんですか?
夫が死ぬところだったんですよ !?
( 大黒 ) 本当に申し訳ありません 。
( 小林の妻 ) 他の患者 優先して 研修医なんかにやらせて➡
夫の命を 何だと思ってるんですか!
( 小林の妻 ) 謝ってほしいんじゃなくて➡
どういうつもりなのかって 聞いてるんです!
( 小林の妻 ) どうして 何も言わないんですか?➡
何とか言ってくださいよ!
あっ お疲れさまです 。 ( 大黒 ) お疲れさまです 。
あっ 小林さんのご家族 大丈夫でしたか?
( 大黒 ) ああ… ええ 一応 何とか収まりました 。
あっ… 。
薬師寺先生は? ( 大黒 ) 今日は もう帰らせました 。
大丈夫でしょうか?
私が その場を離れたせいです 。
薬師寺には 申し訳ないことをしました 。
杏野先生のおかげで 患者さんも無事でしたし➡
あまり引きずり過ぎないと いいんですが 。
いや しばらくは へこむでしょうね 。
薬師寺先生のこと ちゃんと気に掛けてあげてるの?
何で私が?
研修医のフォローも あなたの仕事でしょ 。
あの子 このまま辞めちゃったら どうするの?
そうな っ たら そこまでの医者だ っ た ってことでしょ 。
思ったより冷たいのね 。
辞めるも続けるも 人に言われて決めるもんじゃない 。
そうかもしれないけど 。 アシュラ先生だって 新人の頃➡
誰かに励ましてもらったこと あるでしょ?
( ナオミ ) じゃ 私も ランチ行ってこよっかな 。
( ドアの開閉音 )
( 心電計の警告音 )
( 沙苗 ) 挿管チューブが 浅くなってるかもしれません 。 ➡
先生 調整お願いします 。 はい!
( 小林の妻 ) 《夫が 死ぬところだったんですよ !? 》
( 荒い息遣い ) ( 心電計の警告音 )
( 沙苗 ) 先生?
( 心電計の警告音 ) ( 荒い息遣い )
( 梵天 ) どうされましたか? ( 沙苗 ) チューブ位置が➡
ずれちゃったみたいで 。 ( 梵天 ) 分かりました 調整します 。
( 梵天 ) どいて 。 ( 心電計の警告音 )
( 梵天 ) 持ってて 。 ( 沙苗 ) はい 。
⚟研修医!
えっ 院長… 。
サボってんのか? いや サボってないです!
いや… サボってるのかな… 。
えっと… 。 何だ?
また杏野に叱られでもしたか?
僕は… もう救命にいる資格はないんです 。
患者さんを 死なせてしまいそうになって… 。
救命医になるわけじゃないのに こんな つらい思いしてまで➡
何で研修しなくちゃ いけないんでしょうか?
そもそも 僕は救命向きじゃないんです 。
不器用だし とろいし… 。
( 多聞 ) ホントは救命医になりたいのか?
えっ?
いや あり得ません 。
( 多聞 ) いやあ そういうふうに 聞こえたんだけどな 。
僕に救命なんて無理です 。
杏野先生みたいに 才能ないですから 。
才能? 杏野が? はい 。
ハハハ… 。
昔の杏野はね 今の薬師寺先生と ほとんど変わりはないよ 。
えっ?
医者の仕事は 才能より もっと大事なものがある 。
じゃあ あんまりサボり過ぎんなよ 。
(携帯電話)
(携帯電話) ( 操作音 ) はい 。
(携帯電話) ( 歩夢 ) 今から 交通外傷の 患者さんが運ばれてきます 。 ➡
すぐ来てください 。 すぐに行きます 。
(携帯電話) ( 通話を切る音 )
エコーとレントゲン 急いで 。 ( 歩夢たち ) はい 。
あかねさん… 。
あかねさん… 。
( 加代子 ) 知り合いなんですか?
( ナオミ ) 無理しない方がいいわ 薬師寺先生は下がってて 。
いや… 大丈夫です 。
僕も できます 。
うっ… 。
吐血… 。 口腔内の出血が多い 。
気道閉塞する前に挿管するよ 。 ⚟はい 。
( ナオミ ) 肝臓が損傷してる 。 部分切除になるかも 。
外科に連絡して 。 ( 歩夢 ) はい 。
ボウズ 挿管して 。 はい 。
早く挿管!
ボウズ 早く止血して! ( ナオミ ) 薬師寺先生➡
出てってくれない?
( ナオミ ) このままじゃ 患者さんを助けられなくなるから 。
♬~
すいません… 。
オペ室は? ( 歩夢 ) 駄目です 。 ➡
あと2時間は空きません 。 緊急オペする 。
開腹セットと肝臓切除の準備して 。 ( 歩夢 ) 分かりました 。
♬~
( 圭太 ) 保?
圭太… 。 ここ 保の病院だったんだ 。
よかった… 。
あかねは助かるよな? 死んだりしないよな?
保なら助けられるんだろ?
助けてくれよ 。
ごめん… 。
何で… 何 謝ってんだよ 。
今 他の先生たちが 治療してくれてるから 。
お前も医者なんだろ?
( 圭太 ) 医者なら あかねを助けてくれよ!
何か言えって… 。
保!
僕だって助けたいよ… 。
でも僕じゃ無理なんだ 。
ごめん 。
何にもできなくて… 。
ホントにごめん 。
♬~
俺だって… 。
何もできない… 。
何でだよ… 。
何で俺じゃなくて あかねなんだよ… 。
やだ… あかね… 。
やだ… あかね!
うっ… 。
圭太?
え… どうしたの?
圭太? 圭太!
心停止… 。
え… 何で… 。
廊下で急変です 。 心停止です!
( 歩夢 ) 心停止 !?
( ナオミ ) どうする? まだ手が離せないわよ 。
応援に行って 。 ( 加代子 ) はい 。
圭太… 。
( 荒い息遣い )
( 荒い息遣い )
( 加代子 ) 薬師寺先生!
( 加代子 ) 先生… 心臓マッサージは !?
( 加代子 ) しっかりしてください!
杏野先生は… 来れないんですか?
( 加代子 ) 先生方は お二人とも オペ中で離れられません 。
えぇ… 。 ( 加代子 ) 薬師寺先生が➡
処置するしかありません 。 ➡
先生しかいないんです!
( 加代子 ) 指示を下さい 。
駄目です… 。
僕じゃ助けられない… 。
杏野先生! 僕じゃ無理です 。
圭太を… 助けてください!
メッツェン 。 ( 歩夢 ) はい 。
杏野先生… 。
♬~
ううっ… 。
圭太… 。
ごめん 。
( あかね ) 《圭太が いつも 自慢の親友だって言ってたから》
ごめん… 。 ( 圭太 ) 《人の命 預かる仕事で➡
色々大変そうだけど 俺は応援してる》
ごめん ごめん ごめん… 。
ごめん!
⚟ボウズ!
あんた 何様 !?
無理って ただ諦めてるだけでしょ!
あんたの意思で 死なせようとしてるのと一緒!
そんなの 知識も経験もない ただのボウズが言う言葉!
あんた ただのボウズなの !?
《患者が修羅場をさまよってるの 。 そんなの関係ない!》
《もう一度 チャンス下さい!》 《修羅場に もう一度なんかない》
《迷いは命取りになる 。 研修医だろうが➡
目の前の患者の命に 責任を持ちなさい》
患者が助けを求めてるのに 医者が諦めてどうすんの!
♬~
やります… 。
絶対に助ける!
代わります! ( 加代子 ) お願いします 。
圭太… 戻ってこい 。
死んじゃ駄目だ 。
もうすぐ結婚するんだろ 。
( 歩夢 ) 遮断後 15 分です 。 遮断解除する 。
圭太! 頑張れ 。
頑張れ! 頑張れ!
( 心電計の警告音 ) VF 。
DCの用意 お願いします 。 ( 加代子 ) はい 。
チャージ 150。 ( 加代子 ) はい 。
( 加代子 ) チャージできました 。 はい!
離れて 。 ( 除細動器の音 )
( 心電計の警告音 )
( 心電計の音 )
心拍再開… 。
ハァ… 。 ( アラーム )
( 加代子 ) 先生 血圧 40 台から戻りません 。
何で… このままだと 呼吸も循環も維持できない 。
( 加代子 ) どうしますか? 考えろ… 。
何か原因があるはず 。 ( アラーム )
考えろ!
( 圭太 ) 《昨日 半月ぶりに 日本に帰ってきたとこ》
《どうしたの?》 ( 圭太 ) 《いや 帰りの飛行機が➡
狭くてさ 。 足つりそうだった ハハ…》
はっ… 。
左脚が赤く腫れてる 。 下肢にできた血栓のせいで➡
腫れが生じ その血栓が 肺の血管に詰まった 。
心停止の原因は エコノミークラス症候群による➡
肺塞栓かもしれません 。
遮断再開する 。 ( 歩夢 ) はい 。
すぐに造影CTを撮って 確定診断しましょう 。
ノルアドで循環維持します 。
小児用ケリー 。 ( 歩夢 ) はい 。
( ナオミ ) あっちは もう大丈夫そうね 。
まだ 。 オペが終わるまでは油断できない 。
3-0 シルク 。 ( 歩夢 ) はい 。
( 金剛 ) さあて 甘いものでも食べにいこうかな 。
☎ チッ 何ですか こんな時間に 。
はい 。 救急科 研修医の薬師寺です 。
重度肺塞栓疑いの患者1名 昇圧剤でも血圧が上がりません 。
CTで確定次第 緊急オペをお願いします 。
くそっ!
外科にお任せあれ 。 確定したら オペ室に連れてきてください 。
ありがとうございます!
患者の様子はどう?
2人とも落ち着いてるみたいです 。 そう 。
杏野先生 ありがとうございました 。
私は別に お礼 言われるようなことは➡
してないけど 。 すいません… 。
でも… 感謝してるんです 。
まあ 薬師寺先生も よくやったんじゃない?
じゃあ お疲れ 。
♬~
[僕は 杏野先生みたいな医者に なりたい]
[まだ足元にも及ばないけど]
[それでも先生みたいに➡
命を救える医者になりたい]
♬~
♬~
( 一同 ) 《1 2 3》
( 医師 ) 《聞こえますか》
( 心電計の警告音 )
( 医師 ) 《そっち 押さえて》 ⚟《はい》
( 医師 ) 《ガーゼ》 ( 医師 ) 《出血がすごい》
《私 死んじゃうんだ…》
( 医師 ) 《もう 無理かもしれないな…》
《もう…》 ( 医師 ) 《手の施しようがない》
《生きられないんだ》
⚟《患者が助けを求めてるのに 医者が諦めてどうすんの!》
⚟《よーく頑張ったわね 。 もう大丈夫》➡
《私が あなたを 絶対に助けるから》
♬~
♬~
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