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Original subtitles

( 医師 ) 梵天先生 本日はよろしくお願いします 。

( 一同 ) よろしくお願いします!

( 梵天 ) 始めましょうか 。 ( 医師 ) はい 。

( 医師 ) 君 あれを 。 ( 看護師 ) はい 。

(CD) ( ♬ 『 威風堂々 』)

( 梵天 ) それでは不安定狭心症に対する➡

冠動脈バイパス術を開始します 。 ➡

メス 。 ( 看護師 ) はい 。

( 梵天 ) 電メス 。 ( 看護師 ) はい 。

♬~

( 梵天 ) 開胸器 。 ( 看護師 ) はい 。

♬~

( 梵天 ) メイヨー 。 ( 看護師 ) はい 。

♬~

( 梵天 ) 人工心肺開始 。 ⚟はい 。

♬~

( 梵天 ) 下ろして 。 ⚟はい 。

( 金剛 ) この曲 梵天先生の テーマソングらしいですよ 。

( 不動 ) オペも まさに威風堂々ですね 。

確かに院長 感服です 。

しかし まさか元総理への手術を➡

この目で見ることになるとは 思いませんでした 。

日本屈指の 心臓外科医の力を得た今➡

新病院の設立も いよいよ 現実のものとなるでしょうね 。

( 沙苗 )「BEST OF GOD HAND」 ?

日本一の心臓外科医なんですよ 。 へえ~ 。

何で そんな人が 東王大から うちに来たんだろ?

さあ? 理事長のスカウトだそうよ 。

スカウト !? ( 加代子 ) 新病院に向けて➡

全国から優秀な医者を 集めてるらしいの 。

( 沙苗 ) やっぱ新病院って ホントにできるんですね 。

( 多聞 ) 《俺は 新病院を実現させるために➡

戻ってきた 。 そのために➡

もうけにならない救急科は 近いうちに閉鎖する》

《多聞先生は 救急科を 裏切ったってことですよね?》

《多聞先生がいない間➡

杏野先生は ずっと一人で 頑張ってきたのに…!》

《一人で治療も満足にできない ボウズが➡

私の心配するなんて 100 年早い!》

( 阿含 ) 田川元総理の 冠動脈バイパス術ですが➡

先ほど無事に成功いたしました 。

( 拍手 )

( 記者 ) 梵天先生 手術を終えての ご感想をお願いします 。

プレッシャーが まったくなかったと言えば➡

嘘になりますが 成功させる自信はありました 。

なぜなら私のオペは… 。

成功率 99 %ですから 。

( シャッター音 ) ( 記者 ) 出た 。

( 記者 ) 梵天先生 なぜ東王大から 帝釈に移籍されたんですか?

理事長の理念に共感したのは もちろんですが➡

一番の理由は➡

多聞先生が副院長として 戻ってきたと聞いたからです 。

2人が大学の同期だったなんて 知らなかったわ 。

大学時代の多聞先生は ずっとナンバーワンで➡

私は一度も かなわなかったんですよ 。

今となっては すっかり追い越されたよ 。

親友と一緒に働けるなんて 理事長がつないでくれたご縁に➡

心から感謝します 。

先生に新病院で 活躍してもらうためにも➡

あさっての視察は 必ず成功させなきゃね 。

視察ですか?

ええ 。 ( キーボードを打つ音 )

Gold Wealth の スティーブ ・ フィンク CEO を➡

お招きすることになってるのよ 。 ( 梵天 ) えっ !? あの フィンク ですか?

多聞先生の海外時代のつてでね 。

( 梵天 ) まさか 世界有数の 金融会社の CEO が来るなんて… 。

新病院設立の融資をお願いする 貴重なチャンスだわ 。

多聞先生 よろしくね 。 ( 多聞 ) お任せください 。

あっ! それ 大黒先生のですよ 。

冷蔵庫に入ってんだから みんなのものでしょ 。

多聞先生 ホントに救急科を 閉鎖しちゃうんですかね?

あっ! 僕が 首 突っ込むことじゃないって➡

分かってるんですけど やっぱり心配で 。

気にしなくていい 。 閉鎖なんて絶対にさせないから 。

でも… 。

来る 。 えっ?

波野 光子さん 70 歳 。

路上で意識消失し 倒れたそうですが➡

救急隊 到着時は 意識が戻っていたそうです 。

3秒以上の心停止… 洞機能不全症候群か 。

確か洞結節の障害で 心拍数が 低下してる状態のことですよね 。

ペースメーカー で心拍数 保たないと また発作が起きたら命に関わる 。

循環器内科か心臓外科に 依頼しなきゃですね 。

( 歩夢 ) 連絡したんですが 忙しいって断られました 。

えっ… 。 じゃあ 私がテンポラリー入れる 。

えっ! 先生できるんですか?

カテ室 用意して 。 すご… 。

今日の手術は本当にお見事でした 。

目立つのは 正直 あまり得意ではないのですが… 。

何をおっしゃいますか 。 先生には いずれ この病院を➡

背負っていただくことに なるんですよ 。

私の後任として 院長になっていただけるのは➡

梵天先生以外にはおりませんから 。

よろしくお願いします 。

そのためにも まず 副院長の座を奪いましょう 。

多聞を引きずり下ろして 。

ええ 。 もちろん そのつもりです 。

♬~

♬~

( 不動 ) あれだけ 忠告したにもかかわらず➡

またルールを 破ってしまったようですね 。 ➡

先生には本日付で 救急科科長から降りてもらいます 。

もったいないことを してしまいましたね 。

残念です… 。 ➡

でも まあ 息子の命が助か っ たので 後悔はありません 。

はっ? ( 大黒 ) ヒラとして頑張ります 。

失礼します 。

あ~ 言っちゃった… 。

甘いものでも食べて 頑張ろ 。

( 金剛 ) ちょっと ここ通るんだから 空けといて 。

梵天先生 よろしくお願いします! ( 一同 ) よろしくお願いします!

皆さん こういうのはやめましょう 。

共に働く仲間じゃないですか 。 これからは一緒に➡

世界を目指しましょう 。 ( 金剛 ) はい!➡

よし みんな 行くぞ! ( 梵天 ) 効率悪いので➡

こういう大名行列もやめましょう 。 ( 金剛 ) またまた 梵天先生 。

昨日のテンポラリーの患者は?

あっ 波野さんなら さっき 心臓外科が連れていきましたよ 。

永久ペースメーカーも 入れてくれるそうです 。

どういう風の吹き回し? 梵天先生が赴任したから➡

満床にして 見栄えよくしときたいんだろ 。

じゃあ これからは すぐ引き継いでもらえそうですね 。

( 大黒 ) ゴッドハンドに 診てもらえるなんて➡

ラッキーだな 。 暇だし ちょっと見てくる 。

杏野先生も 梵天先生には やっぱ興味あるんですね 。

俺も行ってくる 。 えっ? 何でですか?

外科で暴力沙汰でも起こされたら 大変だろ 。

( 大黒 ) もう引き継いだんだし 余計なことしないでくれよ 。

( 大黒 ) ハァー 。 ➡

ほら 寝てるのに起こしちゃ悪いし 帰ろう 。

違う 。 えっ?

起きて 。 起きて!

( 大黒 ) まさか 意識レベル低下? ねぇ 起きて 。 起きて 。

( 大黒 ) テンポラリーが外れてる 。 起きて!

( 金剛 ) 次は 洞機能不全症候群の患者です 。 ➡

救命医がテンポラリーを入れ 本日 ペースメーカー 留置術の予定です 。

救命がテンポラリーですか 。

帝釈では循環器のドクターが 救命をやってるんですね 。

あっ いえ あの アシュラは救急専門で 。

アシュラ? ( 金剛 ) あ っ 本名は杏野といいます 。

しかし まさに阿修羅のような女で… 。

( 大黒 ) 急ぐぞ 。 ( 金剛 ) ドクター大黒!➡

アシュラ お前 何やってんだ!

テンポラリー の電極が心臓から外れてた 。 えっ !?

また心停止して ほっとかれたら死ぬ 。

これから 私がペースメーカー入れる 。

( 金剛 ) ちょちょちょ… 勝手なことするな!

どいて 。 待て 。 その人は もう➡

外科の患者さんだ 。 邪魔!

お前 自分が何やってんのか 分かってんのか 。

杏野 もういいだろ 。 外科に任せよう 。

どきなさいよ 。 離せ~!

金剛先生 落ち着いてください 。

しかし… 。 ( 梵天 ) 杏野先生のお怒りも➡

ごもっともでしょう 。 管理が至らなかったのは➡

私たちの責任です 。

申し訳ありませんでした 。

あっ… 。 ( 金剛 ) あのゴッドハンドが… 。

簡単に下げられる頭なんだ 。 てか あんた 誰?

終わった… 。 ( 金剛 ) おい この方を➡

誰だと思ってんだ! 謝罪しろ! 患者が修羅場をさまよってんの!

あんたらには任せてらんない 。 救命がやる 。

ちょっとアシュラ… アシュラ 待て 。 ( 梵天 ) 先生 もういいですよ 。 ➡

救急科の先生が わざわざ ここまで見に来るほど➡

気に掛けていたのですから 。

ペースメーカー作動してる? ( 大黒 ) ああ 大丈夫だ 。

じゃあ 閉じる 。 ( 不動 ) 杏野が➡

また騒ぎを起こしたんですね 。 ( 梵天 ) 外科から➡

患者を奪うなんて 非常に患者思いの先生です 。

( 不動 ) そういえば あの女は 多聞の弟子なんだそうですよ 。

多聞先生の? ( 不動 ) ええ 。 ➡

まったく いまいましい2人です 。 ( 梵天 ) アシュラ君との出会いに➡

感謝しなくては 。 ( 不動 ) どういう意味ですか?

( 梵天 ) 彼女のおかげで いい計画を思い付きましたから 。

成功率は 99 %です 。

( 梵天 ) 皆さま 本日はお忙しい中 お集まりいただき恐縮です 。

このたび 帝釈総合病院に 着任いたしました➡

梵天と申します 。

( ヘリのローター音 )

( 救急隊員たち ) おおっ 。 ( 拍手 )

( 金剛 ) 梵天先生! これ 先生宛てのお手紙です 。

ありがとうございます 。 ( 金剛 ) すごい数ですね 。

これだけの患者が 先生の手術を待ってるんですね 。

本当は全員の手術を してあげたいのですが… 。

先生のオペのスケジュールは 1年先までピッチリ… 違う違う 。

ビッシリですもんね 。 ( 梵天 ) 全てに対応できず➡

胸が痛みます 。 ( 金剛 ) カッコイイ… 。

(CD) ( ♬ 『 威風堂々 』) ( 梵天 )「 主人も私も➡

諦めかけていた そのとき テレビ で 梵天先生のことを知りました 」

「 私たちの最後の希望です 。 先生のお力で どうか➡

主人の命を救ってください 」

62 歳… あと2歳 若ければねぇ 。

60 以上はハイリスク 。 ざんね~ん 。

この患者は 術後の合併症のリスクが高い 。

問題外 。

これも駄目~ 。

惜しい! でも ざんね~ん 。

な~し!

おっ? 50 歳で この症例 。 特に既往歴もなし 。

合格!

おや? 1通しか残りませんでしたか 。

仕方ありません 。

私の成功率を 99 %にするには リスクの高い患者には➡

諦めてもらうしか ありませんからね 。

( 阿含 )ミスターフィンク ウエルカム 。 アイム アゴン 。

オウ ドクター多聞!

( 英語 ) (フィンク)Yes.

(インターホン)

( 救急隊員 ) 吐血患者です 。 血圧 100 の 58 ➡

サチュレーションルームは 98 です 。 (インターホン)

( 大黒 ) はい 帝釈救急外来です 。 (インターホン) ( 救急隊員 ) 急性腹症の 20 代女性 。

(インターホン)受け入れ お願いします 。 ( 大黒 ) 分かりました 。 ➡

受け入れ可能です 。 ➡

もう1人 患者さん 来るぞ 。 えっ また !?

今日 やけに 搬送 多くないですか !?

( 加代子 ) 1時間に 10 人って どういうこと !?

酸素と輸液2本 開始して 。 ( 歩夢 ) はい 。

口 開けますね 。 挿管するよ 。 ( 歩夢 ) はい 。

(CD) ( ♬ 『 威風堂々 』)

( 梵天 ) 遮断する 。 フローダウン 。 ⚟はい 。

( 梵天 )バックアップ プレジアスタート 。 ⚟はい 。

( 梵天 ) 何分経過しましたか? ( 看護師 )45 分です 。

( 金剛 ) 順調ですね 。 ( 梵天 ) 私のオペは➡

いつも定刻どおりですから 。

( 沙苗 ) 先生 出血増えてます 。 ちょっと待ってください!

ごめん! ( 歩夢 ) もらいます 。

( 大黒 ) CTに行く 。 オペ室に連絡してくれ 。 ➡

通るぞ! あっ すいません!

全然 人が足りない ヤバい… 。

( 歩夢 ) こっちの吐血の患者さん 血圧 測定不能です 。 ➡

指示 下さい 。 えっ… 。

ライン もう1本とって 赤血球4単位 。

( 歩夢 ) はい!

こんなに同時に… もう無理だ 。

(インターホン) ボウズ出て 受け入れて 。

だけど もう こんなに診てるんですよ 。

いいから早く出て! (インターホン)

はい 。 (インターホン) ( 救急隊員 )65 歳 男性➡

自宅で倒れました 。 意識レベルⅡ -10 呼吸困難あり 。 ➡

心不全かもしれません 。 えっ… 。

(インターホン)受け入れ お願いします 。

何 ぼーっとしてんの 。 早く受け入れなさい!

( 沙苗 ) こっち 向きましょう 。 ( 加代子 ) どうしました?➡

大丈夫ですか?

すいません… 患者対応中です 。

これ以上は受け入れできません 。

うちが受け入れる 。 すぐに連れてきて 。

先生! これ以上は もう無理ですよ 。

もう1人来るから処置台 空ける 。 落ち着いた患者はICUに入れて 。

( 沙苗 ) ICUは もう満床です 。 じゃあ 入れる病棟 探して 。

どこでもいい 。 ( 沙苗 ) 病棟に連絡します 。

いいかげんにしてください 。 今 ここにいる患者さんだって➡

重症で みんな 治療が必要なんです 。

これ以上は どう考えたって 対処できません 。

( 沙苗 ) 先生 病棟も すぐには 受け入れ難しいみたいです 。

じゃあ 廊下で診る 。 用意して 。

( 沙苗 ) 分かりました 。 廊下で… 。

( 心電計の警告音 ) ( 歩夢 ) エーシスです!

アドレナリン打って! ( 歩夢 ) はい 。

( 心電計の警告音 )

こんなの… 医療じゃない… 。

もう1本 打って 。 ( 歩夢 ) はい 。

先生 これじゃ 工場の流れ作業じゃないですか 。

引き受けたら やるしかないの 。 手伝わないんなら➡

ここから出てって 。 違う病院に回せばいいんですよ!

こんな状況でミスしたら… 。 ( 歩夢 )アドレナリン 準備できました 。 ➡

代わります 。 患者さんだって➡

こんなこと求めてない 。 こんなの ただの傲慢です!

私は一度 死にかけたことがある 。

だから 助けを求めてる患者がいたら➡

見捨てることなんて 絶対にできない!

止めて 。 ( 歩夢 ) はい 。

( 心電計の警告音 )

( 心電計の音 )

( 歩夢 ) 心拍 戻りました!

( 加代子 ) 先生! 救急車 到着しました 。

了解 。

( 歩夢 ) 薬師寺先生 どうしますか?

状態が落ち着いた患者さんから 廊下に出しましょう 。

( 大黒 ) すいません ストレッチャー通ります!

大黒先生 いったいどうしました? ( 大黒 ) 救急が➡

重症患者であふれていて 大変なんです 。

( 不動 ) それは大変だ! ( 大黒 ) 失礼します!

( 不動 ) おう!

( 阿含 ) 何の問題もありませんわ 。

( 梵天 ) そろそろ仕上げに入りましょうか 。

( 金剛 ) 承知しました 。

( 梵天 ) 鑷子 。 ( 看護師 ) はい 。

( 梵天 )4-0 プロリン 。 ( 看護師 ) はい 。

( 梵天 ) 《うちは 優秀なスタッフが揃っており➡

受け入れ拒否は 絶対に致しません》

《搬送先を決める際には➡

ぜひ 第一選択にしていただければ 幸いです》

⚟ロックしました 。 ( 救急隊員 ) 3でいきます 。

( 一同 ) 1 2 3 。 ( 救急隊員 ) 車内にて➡

重症呼吸不全です 。 ボウズ 挿管して 。

今 CV中です! ( 大黒 ) こっちはオペ中で➡

まだ手が離せない 。 酸素全開にしといて 。

( 救急隊員 ) 分かりました 。 ラインとって 。 鎮静剤 打って 。

( 沙苗 ) 先生 こっちの患者さん ぜんそくの重積発作です 。

アドレナリン皮下注して 。 ( 沙苗 ) はい!

( 加代子 ) 先生 廊下の患者さん 嘔吐しました 。

終わ っ たら すぐ行く ルート 確保して 。 ( 加代子 ) はい 。

( 心電計の警告音 ) ( 歩夢 ) 先生 VFです!

( フィンクの英語 )

( 通訳 ) 素晴らしい建築様式ですね 。 故郷の ブルックリン を思い出します 。

( 阿含 ) ありがとうございます 。

DC準備 チャージ 150。 ( 歩夢 ) はい 。

( 心電計の警告音 )

( 阿含 ) どうぞ お掛けください 。 ( 通訳 ) プリーズ シットダウン 。

( フィンクの英語 )

離れて 。 ( 歩夢 ) はい 。

( 除細動器の音 ) ( 心電計の警告音 )

( 歩夢 ) 心拍 戻りません 。 もう1回 。

( 吉祥寺 ) 杏野先生 廊下の患者が 急変しました 。 呼吸停止です 。

アンビュー で対応して すぐ行くから 。 ( 吉祥寺 ) はい!

( 救急隊員 ) 聞こえますか? ( 吉祥寺 ) 先生まだ来れないらしい 。

( 吉祥寺 ) アンビュー 準備 。 ( 救急隊員 ) 了解 。

( 救急隊員 ) アンビューです 。 ( 吉祥寺 ) はい 。

( 歩夢 ) チャージできました 。

離れて 。 ( 歩夢 ) はい 。

( 除細動器の音 ) ( 心電計の警告音 )

( 歩夢 ) 駄目です 。 心拍 戻りません 。

( 梵天 ) 終了ですね 。

( 金剛 ) お疲れさまでございました 。

( 加代子 ) 大丈夫ですか? ちょっと みますね 。

( 心電計の警告音 ) ( 歩夢 ) チャージできました 。

離れて 。 ( 歩夢 ) はい 。

戻ってきなさい 。 ( 除細動器の音 )

( 心電計の警告音 )

( 心電計の音 ) ( 歩夢 ) 心拍 戻りました!

ボウズ あとお願い 。 私は廊下の患者 診てくる 。

廊下の患者は もう大丈夫だ 。

お前は この患者に集中しろ 。 他は俺が何とかする 。

了解 。

研修医 心不全の患者に Aラインを留置してくれ 。

俺は外傷の止血に入る 。 分かりました 。

また来る 。 えっ?

(インターホン)

全員 受け入れる 。 どの患者も 絶対 助けるぞ 。

( 一同 ) はい!

あ… どうも患者を見ると 放っておけないみたいで 。 ➡

救命医のさがでしょうか 。 ウフフ… 。

( 通訳の英語 ) ( フィンクの英語 )

あっ… そんな 。 フィンクさん 。 ➡

もうしばらく お待ちください 。 ⚟ ( ノック )

ハァ… やっと戻ってきたようです 。

( 阿含 ) ぼ… 梵天先生 あなた オペだったんじゃ?

私のオペは いつも 予定どおりに終わりますから 。

多聞先生は いらっしゃらないのですか?

あ… もう来ると思うんだけど 。

それでは私が代わりに プレゼンいたしましょう 。

ウエルカム ミスターフィンク 。

( 多聞 ) あと患者2名 到着するぞ 。 ( 一同 ) はい!

( 多聞 ) 市川さん 呼吸管理 気を付けろ 。

( 沙苗 ) 分かりました 。 ( 多聞 ) 村田さんは止血して➡

整形に引き継ぐ 。 ( 加代子 ) はい 。

川田さん CT準備 。 吉田さん ライン入れて エコー 準備 。

( 歩夢 ) はい 。

静かだ… 。

《こんなに患者さんが いっぱいいるのに 静かだ》

( 多聞 ) サヤマさん 出血がひどい 。 緊急オペになるかもな 。

こっちは あと 40 秒で終わる 。 私が止血する 。

《この落ち着いた空気は➡

2人がいるから なのかもしれない》

( 大黒 ) 多聞先生 いいんですか? 大事なお客さんが来てたんじゃ 。

( 多聞 ) いや 今は 患者さんを助けることだけに➡

集中しましょう 。 ( 大黒 ) はい 。

ハァ… 梵天先生が来てくれなかったら➡

どうなってたことか 。 感謝するわ 。

いえ 。 もし よろしければ➡

あしたのフィンクとの会食も 私が お伺いしましょうか 。

あら どういう意味?

私のオペは いつも予定どおりに終わります 。

梵天先生なら 誰かさんのように➡

理事長に恥をかかせることも ないでしょうしね 。

あなたが ここに来た本当の理由は もしかして それ?

野心家ね 。 そういうの 嫌いじゃないわ 。

考えておく 。 ( 梵天 ) ありがとうございます 。

( 大黒 ) やっと落ち着きましたね 。 ( 多聞 ) また来るかもしれません 。 ➡

今のうちに休んでおいてください 。 ( 大黒 ) はい 。

もう動けない… 。

⚟千葉? ずいぶん遠いとこから来たのね 。

( 救急隊員 ) 何軒も断られるより ここに来た方が早いので 。

そう 。 いつでもどうぞ 。 ( 救急隊員 ) では 。

( 救急隊員 ) せっかく来たのに 梵天先生 いなかったな 。

( 救急隊員 ) ですね 。 てっきり 救命を仕切ってると思ったのに 。

ちょっと待って 。 それ どういうこと?

⚟ ( ノック )

どうぞ 。

理事長から聞いたよ 。 俺の代わりに➡

フィンク に対応してくれたそうだね 。 ありがとう 。

いや 友として 当然のことをしたまでだよ 。

いや ホントに感謝してるよ 。 じゃあ 。

実は 私も話があるんだ 。

話?

さっきは救命のピンチを聞いて 居ても立ってもいられず➡

助けに行ったんだろ?

いや 診療部長としての 責任があっただけだよ 。

本当にそれだけか?

救命の血が 騒いだんじゃないのか?

( 多聞 ) 俺は ただ トラブル回避のために… 。

本当は自分の手で 命を救いたいんじゃないのか?

新病院の件 君の代わりに私にやらせてほしい 。

頼む! 君の力になりたいんだ 。

⚟そうやって救急隊にも 頭 下げて回ったそうね 。

さっき 救急隊から全て聞いた 。

救命を患者であふれさせて パンクさせようとしたんでしょ 。

( 梵天 ) 何言ってるんだ 変な言い掛かりをつけるな!

来る 。

(携帯電話)

はい 。 (携帯電話) ( 阿含 ) 多聞先生 。 ➡

フィンクがホテルで倒れたわ!

フィンクが? (携帯電話) ( 操作音 )

(携帯電話)救急車で こちらに向かわせた 。 私たちにとって大切な人よ 。 ➡

絶対に助けなさい! (携帯電話) ( 通話の切れる音 )

修羅場ね 。 一緒に来なさいよ 。

⚟ ( ストレッチャーの通る音 )

んっ? んっ !? ⚟ ( 救急隊員 ) 血圧 84 の 56 … 。

( 大黒 ) 要請 受けてないのに… 。 ん~?

( 大黒 ) おっ 杏野 どうしたんだ? ( 救急隊員 ) 切り返します 。

( 大黒 ) スティーブ ・ フィンク !? いいから早くラインとって 。

エコー 準備 。 ああ… はい 。

心臓に何かがある 。

これは… 。 ( 多聞 ) どう思う?

造影CTを撮りましょう 。 ( 大黒 ) 準備します 。

( 梵天 ) 《まずい… 。 面倒なことになりそうだ》

悪性心臓腫瘍か 。

右室流出路が閉塞したら 死んでしまう 。

危険な状態だな 。

( 梵天 ) 《私が執刀し フィンクを助ければ➡

院長の座は 一気に確約される》➡

《しかし悪性心臓腫瘍のオペは 非常に難易度が高く 予後不良》➡

《死んで私のせいにされるのは ごめんだ》

すぐにオペをする 。

待て! この病気は 仮に手術で摘出しても➡

再発率が高い 。 炭素線治療など➡

他の方法も検討すべきだ 。 そんな時間ないの➡

見て分かるでしょ 。 私は心臓の専門医だぞ!

救命医が 分かったようなことを言うな!

あんた 手術したくないだけでしょ?

もし術中死したら大問題になる 。 ➡

病院の評判はガタ落ちだ 。 新病院も実現しなくなるんだぞ 。

そんなこと患者に関係ない!

梵天先生 。

手術をお願いします 。 ➡

先生は心臓のスペシャリスト 。

彼を助けられるのは 先生しかいません 。

( 梵天 ) 《まずい…》

( 梵天 ) 《まずい… まずい… 。 くそっ この私が多聞の前で➡

できないなんて 言えるわけないだろ!》➡

《私は成功率 99 %のために➡

簡単な患者を 徹底的に選んできた》➡

《だからリスクの高いオペは 一切やらないできたのに…》

⚟ ( 金剛 ) 梵天先生 。

( 金剛 ) もう 10 分も 手洗いされてるようですが 。

( 梵天 ) すいません 。 手術のシミュレートしてたので 。

( 金剛 ) あっ さすがです 。 では お願いします 。 ➡

梵天先生 。 ➡

99 % 。

( 梵天 ) 《何とかして 今からでも回避しなければ》➡

《そうだ! 体調が悪くなったことにして➡

やめてしまおう》

( 看護師 ) もう 表にマスコミ集まってたよ 。

( 看護師 ) 海外のメディアも来てるんだって 。

( 看護師 ) 手術が終わったら 理事長が記者会見 開くみたい 。

( 看護師 ) 世界的ニュースだね 。 ( 看護師 ) すごいね 。

( 金剛 ) 梵天先生 よろしくお願いします!

( 一同 ) よろしくお願いします!

( 梵天 ) 《まずい… まずい… まずい》➡

《まずい まずい まずい…》

( 金剛 ) 梵天先生 どうされましたか?

( 金剛 ) あっ! あれですね 。 ➡

おいっ 。 ( 看護師 ) あっ… すいません 。

(CD) ( ♬ 『 威風堂々 』) ( 金剛 ) では あらためまして➡

よろしくお願いします! ( 一同 ) よろしくお願いします!

( 梵天 ) 《まずい まずい まずい…》➡

《まずい!》

♬~

( 金剛 ) 先生 まだ何かありましたか?

( 梵天 ) いえ 。

( 梵天 ) 《受け取ってしまった…》➡

《できる 俺はできる》➡

《 BEST OF GOD HAND だ 。 俺は天才だ》➡

《できる できる できる…》

( 金剛 ) 先生?

( 梵天 ) 《できる できる できる できる》➡

《俺は… ゴッドハンドなんだ!》

( 梵天 ) あっ あっ… ああっ!

( 金剛 ) 梵天先生!

( 阿含 ) ちょっと 何があったの?

( 梵天 ) 《どうしたんだ? 何で こんなことに…》

( 金剛 ) 梵天先生 どうされましたか?

( 梵天 ) 《うるさい! 考え中だ》

( 金剛 ) 梵天先生 大丈夫ですか? 梵天先生?➡

梵天先生! ( 梵天 ) うるさい… 。

( 金剛 ) えっ? ( 梵天 ) うるさい うるさい!

うるさいんだよ! ハァ ハァ ハァ… 。

( 金剛 ) アシュラ… 何でお前が?

この修羅場 私が引き受ける 。

ふざけるな! 勝手に入ってくるな!

先に勝手なことしたの そっちでしょ?

患者が あんたの名声にすがるのは 当然のことだけど➡

あんたが自分の名声のために 患者を利用するのは どうなの?

ハァ… 分からんだろうな 。 ➡

私の父は元医師会 会長➡

2人の兄は国会議員と 東王大医学部 教授… 。

あり地獄のようなプレッシャーに 耐えながら はい上がってきた!

私は生まれた瞬間から ずっと修羅場だ 。

毎日が命懸けなんだよ!

全然分かんない 。 自分を守ることに命懸けなんて 。

私が興味あるのは… 。

目の前にある患者の命だけ 。

手術を始める 。 メスちょうだい 。 ( 看護師 ) はい 。

電メス 。 ( 看護師 ) はい 。

スターナムソー 。 ( 看護師 ) はい 。

開胸器 。 ( 看護師 ) はい 。

( 阿含 ) 杏野先生は 心臓腫瘍のオペなんて➡

やったことあるの? ( 多聞 ) おそらくないでしょうね 。

しかし 杏野は救命医です 。

患者さんにとって 最善の対処をするはずです 。

くそ… 杏野が執刀するなんて 。

プレジアスタート 。 ⚟はい 。

心臓停止確認 腫瘍を摘出する 。

( 金剛 ) 何言ってんだ こんな大きいの 。 ➡

しかも肺動脈まで浸潤してる 。 全部 切り取るなんて無茶だ 。

鑷子とメッツェンちょうだい 。 ( 金剛 ) おい!

( 金剛 ) 再建できなくなったら どうするつもりだ!

心機能を保全できる ギリギリ だけど 。

部分切除する主肺動脈は 人工血管でフォローする 。

あんたも手伝って 。 ( 金剛 ) あっ はい 。

興味あるなら こっちに来て見てみれば?

バカにしてるのか! 私より うまいなら➡

代わってもいいけど 。 さすが 救命だな 。

患者の死など見慣れて 怖くないんだろ 。

だから ハイリスクなオペだろうが 気にしない 。

怖くないわけないでしょ 。

それでも やらなきゃいけないの 。

やらなかったことを後悔して 生きていく方が怖いから 。

( 看護師 ) お願いします 。

3-0 プロリン 。 ( 看護師 ) はい 。

( 金剛 ) 速い… 。

♬~

♬~

メイヨー 。 ( 看護師 ) はい 。

縫合完了 。 人工心肺 離脱するよ 。 ( 技師 ) はい 。

大動脈遮断 解除する 。

フローダウン 。 ( 技師 ) はい 。

バックアップ 。 ( 技師 ) はい 。

ホットショット 。 ( 技師 ) はい 。

( 心電計の音 )

( 金剛 ) よし 拍動が戻ったぞ 。

( 心電計の警告音 )

VF !?

( 金剛 ) どこか 出血してるんじゃないのか?

いや 出血はしていない 。 ( 金剛 ) 腫瘍の断片が残ってて➡

詰まってるのかもしれない 。 とにかくDC 急げ 。

( 心電計の警告音 )

杏野先生 。 ➡

エコーで確認しましょう 。 患者は おそらく… 。

心房中隔欠損 。

( 金剛 ) ホントだ… でも術前検査で 何の症状もなかったんだろ?

( 梵天 ) 先天的に 右心房と左心房の間に➡

穴が開いていたんでしょう 。 日常生活には支障がなくても➡

離脱するには負担が大きかった 。 術前は 腫瘍に隠れて➡

穴がエコーで見えなかったのね 。 今すぐ閉鎖術が必要だ 。

大動脈を遮断するぞ 。 待って!

あんた 怖いんでしょ?

手術は私がする 。

フローダウン 。 ( 技師 ) はい 。

バックアップ 。 ( 技師 ) はい 。

君 。 新しいガウンと手袋を 持ってきてくれ 。

( 看護師 ) はい 。 どういうつもり?

杏野先生は 自分の居場所に戻ってください 。

今から ここは 私の修羅場です 。

じゃ 遠慮なく 。

♬~

( 梵天 ) 右房を開けて パッチ閉鎖する 。

人工心膜を用意して 。

さすが アシュラね 。

♬~

( 梵天 ) ハァ ハァ ハァ… 。

フゥー… 。

ホントによくやってくれた 。 ありがとう 。

君のせいだよ 。

君は 私のことを友人だと 思 っ てくれていたかもしれないが➡

私は違ったんだ 。 ➡

大学の頃から いっつも➡

私の前を行く君のことが 許せなかった 。 ➡

どれだけ努力しても 一度も勝てず…➡

嫉妬していたんだ 。

出世なんて最初から興味なかった 。

君を ここから追い出し 勝つことができれば➡

99 %から 100 %の人間になれると思 っ ていた 。

しかし どうやら違ったようだ 。

( 梵天 ) 私に足りない1%は➡

保身を捨てることだった 。

アシュラ君のおかげで 気付かされたよ 。

お礼を伝えておいてくれ 。

杏野先生 オペお疲れさまでした 。

心臓腫瘍の オペ もやっちゃうなんて ホントすごいですね!

梵天先生よりも杏野先生の方が よっぽどゴッドハンドですよ 。

《私は 一度 死にかけたことがある》

先生 。 何?

さっきのことなんですけど… 。

一度 死にかけたことがあるって 。

♬~

来る 。 えっ?

(インターホン)

はい 。

分かった 連れてきて 。

ボウズ 行くよ 。 あっ… はい!

[杏野先生の過去に 何があったのか]

[このときの僕は 結局 聞けなかった]

[でも それこそが➡

杏野先生が 救命という名の修羅場で➡

戦う理由だったんだ]

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