All language subtitles for 光る君へ #38

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20 00:01:47,969 --> 00:01:51,372 以前 左大臣様のことを➡ 21 00:01:51,372 --> 00:01:55,543 人気も やる気もない人と 仰せになっていましたもの。 22 00:01:55,543 --> 00:02:01,043 ああ… まことに 見る目がございませんでした。 23 00:02:03,051 --> 00:02:05,854 ききょう様のように➡ 24 00:02:05,854 --> 00:02:09,390 才気あふれる楽しい方が 藤壺にいらしたら➡ 25 00:02:09,390 --> 00:02:11,426 もっと華やかになりますのに。 26 00:02:11,426 --> 00:02:14,262 それはお断りいたします。 27 00:02:14,262 --> 00:02:21,870 私は 亡き皇后 定子様のお身内を お支えするために生きております。 28 00:02:21,870 --> 00:02:26,407 今も 竹三条宮で 脩子内親王様の お世話をしておりますし➡ 29 00:02:26,407 --> 00:02:32,680 今日は 敦康親王様のご様子をうかがいに 参りました。 30 00:02:32,680 --> 00:02:35,680 そうでございましたか。 31 00:02:41,689 --> 00:02:47,829 中宮様が ご自身の皇子様を お産みになったあとも➡ 32 00:02:47,829 --> 00:02:54,369 まだ敦康様を藤壺にお置きになるのは なぜなのでございましょう。 33 00:02:54,369 --> 00:02:56,704 中宮様が 敦康様を➡ 34 00:02:56,704 --> 00:03:01,843 敦成様同様に 大切に お思いに なっているからでございましょう。 35 00:03:01,843 --> 00:03:03,778 そのようなきれい事➡ 36 00:03:03,778 --> 00:03:08,616 「源氏の物語」をお書きになった まひろ様とも思えません。 37 00:03:08,616 --> 00:03:13,388 中宮様は そういうお方なのです。 38 00:03:13,388 --> 00:03:20,161 帝も 中宮様をお信じになって 敦康様をお託しになっていると存じます。 39 00:03:20,161 --> 00:03:22,361 そうですか。 40 00:03:24,032 --> 00:03:27,402 私は いかなる世となろうとも➡ 41 00:03:27,402 --> 00:03:33,007 皇后 定子様のともし火を 守り続けてまいります。 42 00:03:33,007 --> 00:03:40,348 私の命は そのためにあると思っておりますゆえ。 43 00:03:40,348 --> 00:03:49,023 ところで まひろ様は 何故 「源氏の物語」をお書きになったのですか? 44 00:03:49,023 --> 00:03:55,897 もしかして 左大臣様に お頼まれになったのですか? 45 00:03:55,897 --> 00:04:03,197 帝のお心から 「枕草子」を消してくれと。 46 00:04:05,373 --> 00:04:12,673 亡き定子様の輝きを なきものとするために。 47 00:04:16,017 --> 00:04:25,017 帝のお心をとらえるような物語を 書きたいとは思いました。 48 00:04:28,062 --> 00:04:33,062 私は 腹を立てておりますのよ まひろ様に。 49 00:04:35,870 --> 00:04:42,570 「源氏の物語」を 恨んでおりますの。 50 00:04:47,181 --> 00:07:31,681 ♬~ 51 00:07:35,550 --> 00:07:38,986 (敦康親王)敦成。 ほれほれ。➡ 52 00:07:38,986 --> 00:07:43,286 敦成。 ほれほれ。 53 00:07:50,331 --> 00:07:56,504 (藤原行成)敦康親王様のご元服について 左大臣様に ご相談いたしたく存じます。 54 00:07:56,504 --> 00:08:00,675 (藤原彰子)もう11歳であられますものね。 55 00:08:00,675 --> 00:08:05,675 行成 私は 元服なぞ望まぬ。 56 00:08:08,549 --> 00:08:13,821 元服したら この藤壺を 出てゆかねばならぬではないか。 57 00:08:13,821 --> 00:08:18,321 (行成)されど いつかは ご元服されねばなりませぬ。 58 00:08:20,361 --> 00:08:27,535 私は 敦康様のご元服されたお姿を 見とうございます。 59 00:08:27,535 --> 00:08:32,335 ゆくゆくは 帝になられる敦康様ですゆえ。 60 00:08:34,642 --> 00:08:39,780 ご元服されないまま 帝になることはできませんでしょ? 61 00:08:39,780 --> 00:08:44,280 されど まだ嫌でございます。 62 00:08:50,525 --> 00:08:53,327 (百舌彦)失礼つかまつります! 63 00:08:53,327 --> 00:08:55,263 (藤原道長)いかがいたした? 64 00:08:55,263 --> 00:08:59,200 (百舌彦)このようなものが 敦成親王様のおそばで。 65 00:08:59,200 --> 00:09:12,680 ♬~ 66 00:09:12,680 --> 00:09:15,680 (行成)いかがされましたか? 67 00:09:24,025 --> 00:09:28,696 敦成様のご寝所の縁の下から これが見つかった。 68 00:09:28,696 --> 00:09:32,967 誰が このような…。 69 00:09:32,967 --> 00:09:39,307 敦成様のご誕生を いまいましく 思うておる者の仕業であろう。 70 00:09:39,307 --> 00:09:42,607 すぐ調べます! うむ。 71 00:09:44,178 --> 00:09:51,652 行成の調べにより 円能という僧が 浮かび上がってきた。 72 00:09:51,652 --> 00:09:57,792 事もあろうに 中宮様 若宮様 左大臣様を 呪詛奉るとは 何事か! 73 00:09:57,792 --> 00:10:01,662 捕らえられた円能は 厳しい尋問により➡ 74 00:10:01,662 --> 00:10:05,333 呪詛の依頼者は 伊周の縁者であり➡ 75 00:10:05,333 --> 00:10:11,333 伊周と敵対する者を排除する目的であると 証言した。 76 00:10:14,675 --> 00:10:20,348 では こたびの一件につき 意見を述べよ。 77 00:10:20,348 --> 00:10:29,056 中宮様 若宮様 左大臣様を呪詛したる者は 死罪が相当と思われますが➡ 78 00:10:29,056 --> 00:10:33,694 まずは 明法博士に調べさせるべきと 存じます。 79 00:10:33,694 --> 00:10:38,566 (藤原公任)円能も還俗させた上で 同じ罪に問うべきであろうと存じます。 80 00:10:38,566 --> 00:10:42,203 (藤原隆家)明法博士の勘申に 従うべきでございましょう。 81 00:10:42,203 --> 00:10:45,239 (藤原実資)同じく。 (藤原道綱)同じく。 82 00:10:45,239 --> 00:10:49,239 (藤原公季)同じく。 (藤原顕光)同じく。 83 00:10:52,913 --> 00:10:58,613 伊周については いかが処すべきか。 84 00:11:05,393 --> 00:11:08,729 明法博士の勘申によれば➡ 85 00:11:08,729 --> 00:11:17,029 呪詛の首謀者 実行者は 律の規定によって 死罪とあります。 86 00:11:19,740 --> 00:11:25,613 されど 私は 官位剥奪が相当と考えます。 87 00:11:25,613 --> 00:11:30,251 (一条天皇)そなたが 呪詛されていた というのに 寛大なことだ。 88 00:11:30,251 --> 00:11:32,186 私は ともかく➡ 89 00:11:32,186 --> 00:11:38,826 中宮様 敦成親王様が 呪詛されたことは 許し難いことにございます。 90 00:11:38,826 --> 00:11:42,363 されど 厳しい罰を与えることで➡ 91 00:11:42,363 --> 00:11:47,663 これ以上 恨みを買うようなことは 避けたく存じます。 92 00:11:49,704 --> 00:11:54,575 伊周については 参内停止が相当と存じます。 93 00:11:54,575 --> 00:11:58,045 伊周は 呪詛には関わっておらぬが…。 94 00:11:58,045 --> 00:12:03,745 公卿たちから白い目で見られる中 参内するのは かえって酷。 95 00:12:05,720 --> 00:12:08,720 伊周のためでございます。 96 00:12:13,394 --> 00:12:19,066 (一条天皇) 伊周は 何故 朕を悩ませるのであろうか。 97 00:12:19,066 --> 00:12:25,366 そなたと敦成は 大事ないか? 何事もございませぬ。 98 00:12:35,015 --> 00:12:43,691 そなたは 敦康がおるゆえに 敦成が狙われておると思うか? 99 00:12:43,691 --> 00:12:46,391 分かりませぬ。 100 00:12:48,028 --> 00:12:53,328 されど 私の敦康様への思いは 変わりませぬ。 101 00:12:57,705 --> 00:12:59,640 まことか。 102 00:12:59,640 --> 00:13:03,577 藤壺で 寂しく過ごしておりました頃から➡ 103 00:13:03,577 --> 00:13:10,577 私にとって 敦康様は 闇を照らす光でございました。 104 00:13:17,057 --> 00:13:24,357 その思いは 敦成が生まれましょうとも 変わることはございませぬ。 105 00:13:27,701 --> 00:13:33,541 朕は 敦康も敦成も いとおしく思うておる。 106 00:13:33,541 --> 00:13:41,682 私は お上のお心と共にありたいと 願っております。 107 00:13:41,682 --> 00:14:16,383 ♬~ 108 00:14:16,383 --> 00:14:19,286 [ 回想 ] (ききょう) 私は いかなる世となろうとも➡ 109 00:14:19,286 --> 00:14:24,725 皇后 定子様のともし火を 守り続けてまいります。 110 00:14:24,725 --> 00:14:31,025 私の命は そのためにあると思っておりますゆえ。 111 00:14:34,335 --> 00:14:38,205 (宮の宣旨) 藤式部は いつも月を見ておるのう。 112 00:14:38,205 --> 00:14:42,209 これは お役目ご苦労さまに存じます。 113 00:14:42,209 --> 00:14:44,678 何を思っておるのだ? 114 00:14:44,678 --> 00:14:48,549 その時々でございますけれど➡ 115 00:14:48,549 --> 00:14:54,688 今は 皆様は どういうお気持ちで 宮仕えをなさっておられるのかと➡ 116 00:14:54,688 --> 00:14:58,688 考えておりました。 そうか…。 117 00:15:00,361 --> 00:15:05,032 そなたは 何のために ここにおる? 118 00:15:05,032 --> 00:15:12,706 帝の御ため 中宮様の御ためにございます。 119 00:15:12,706 --> 00:15:15,609 生きるためであろう? 120 00:15:15,609 --> 00:15:19,046 物語を書くなら 里でも書ける。 121 00:15:19,046 --> 00:15:23,217 ここで書くのは 暮らしのためだと思っておった。 122 00:15:23,217 --> 00:15:29,723 はい。 父には 官職がございませんし➡ 123 00:15:29,723 --> 00:15:33,423 弟も まだ六位蔵人で…。 124 00:15:37,331 --> 00:15:43,003 藤式部には 子もおったな。 はい。 125 00:15:43,003 --> 00:15:46,674 うまくいっておらぬのか? 126 00:15:46,674 --> 00:15:50,010 なぜ お分かりになるのですか? 127 00:15:50,010 --> 00:15:52,913 お前のような物語は書けぬが➡ 128 00:15:52,913 --> 00:16:00,354 私も それなりに 世のことは学んできたゆえ。 129 00:16:00,354 --> 00:16:07,054 子を思う気持ちは なかなか届かぬようでございます。 130 00:16:08,696 --> 00:16:14,034 夫婦であっても 親子であっても➡ 131 00:16:14,034 --> 00:16:19,907 まことに分かり合うことは できぬのではなかろうか…。 132 00:16:19,907 --> 00:16:22,907 さみしいことだが。 133 00:16:31,385 --> 00:16:34,288 今日も よく働いた。 134 00:16:34,288 --> 00:16:41,988 早く休もう。 お休みなさいませ。 135 00:16:52,006 --> 00:16:57,306 一体 どうなっているのだ? 兄上は? 136 00:17:03,350 --> 00:17:11,350 (藤原伊周の呪詛する声) 137 00:17:14,962 --> 00:17:17,898 (呪詛する声) 138 00:17:17,898 --> 00:17:22,036 何をしておる! 139 00:17:22,036 --> 00:17:51,336 (呪詛する声) 140 00:18:02,009 --> 00:18:07,009 (藤原頼通)お呼びでございますか? うむ。 141 00:18:16,356 --> 00:18:23,030 これより 俺と お前が なさねばならぬことは 何だ? 142 00:18:23,030 --> 00:18:29,536 (頼通)え… それは 帝のお力となり➡ 143 00:18:29,536 --> 00:18:34,141 朝廷の繁栄と安寧を 図ることにございます。 144 00:18:34,141 --> 00:18:43,317 我らがなすことは 敦成様を 次の東宮に成し奉ること。 145 00:18:43,317 --> 00:18:50,317 そして 一刻も早く ご即位いただくことだ。 146 00:18:57,865 --> 00:19:05,005 本来 お支えする者が しっかりしておれば 帝は どのような方でも構わぬ。 147 00:19:05,005 --> 00:19:10,677 されど 帝のお心を いたずらに 揺さぶるような輩が出てくると➡ 148 00:19:10,677 --> 00:19:15,349 朝廷は 混乱を来す。 149 00:19:15,349 --> 00:19:21,021 いかなる時も 我々を信頼してくださる 帝であってほしい。 150 00:19:21,021 --> 00:19:24,358 それは…➡ 151 00:19:24,358 --> 00:19:29,029 敦成様だ。 152 00:19:29,029 --> 00:19:30,964 はっ。 153 00:19:30,964 --> 00:19:37,264 家の繁栄のため… ではないぞ。 154 00:19:44,311 --> 00:19:59,311 なすべきは 揺るぎなき力をもって 民のために よき政を行うことだ。 155 00:20:00,861 --> 00:20:07,334 お前も これからは そのことを胸に刻んで動け。 156 00:20:07,334 --> 00:20:09,334 はっ。 157 00:20:19,913 --> 00:20:27,020 3月4日には 臨時の除目が行われ 実資は 大納言に➡ 158 00:20:27,020 --> 00:20:30,824 公任と斉信は 権大納言に➡ 159 00:20:30,824 --> 00:20:35,028 行成は 権中納言となった。 160 00:20:35,028 --> 00:20:40,728 全て 道長の思いを反映した人事だった。 161 00:20:42,903 --> 00:20:47,040 既に 権中納言であった俊賢を加え➡ 162 00:20:47,040 --> 00:20:52,913 これが 後世に言うところの 一条朝の四納言となる。 163 00:20:52,913 --> 00:20:55,613 (頼通)実資様。 164 00:21:01,054 --> 00:21:08,754 頼通も この時 僅か19歳にして 権中納言となった。 165 00:21:10,397 --> 00:21:14,067 権中納言となり こうして お話しできますこと➡ 166 00:21:14,067 --> 00:21:16,403 光栄にございます。 167 00:21:16,403 --> 00:21:22,743 父の話を聞くにつけ 私は 実資様を ご尊敬申し上げておりました。 168 00:21:22,743 --> 00:21:27,080 えっ そうなの? 169 00:21:27,080 --> 00:21:33,687 力を尽くしますゆえ どうぞ 諸事ご指南くださいませ。 170 00:21:33,687 --> 00:21:37,357 そうか。 指南されたいか。 171 00:21:37,357 --> 00:21:42,229 ならば 駒牽の上卿の次第を 指南いたそうか。 172 00:21:42,229 --> 00:21:46,066 あるいは 射礼の上卿の次第がよいか…。 173 00:21:46,066 --> 00:21:49,069 どれも 一からやれば大変だ。 174 00:21:49,069 --> 00:21:51,269 今からやるか? 175 00:21:53,373 --> 00:21:56,276 おいおい お願いいたします。 176 00:21:56,276 --> 00:21:59,976 指南とは おいおいするものではない! 177 00:22:01,715 --> 00:22:04,715 精進されよ。 178 00:22:25,939 --> 00:22:32,346 (いと)左少弁へのご任官 おめでとうございます。 179 00:22:32,346 --> 00:22:35,015 (藤原為時)8年ぶりだ…。 180 00:22:35,015 --> 00:22:39,519 やはり 左大臣様の お計らいなのでございましょうか? 181 00:22:39,519 --> 00:22:45,025 内裏でも 土御門殿でも ず~っとご一緒ですものね。 182 00:22:45,025 --> 00:22:50,697 再び アレなんでございましょうか? 183 00:22:50,697 --> 00:22:53,697 (賢子)アレって何? 184 00:22:57,571 --> 00:23:03,410 母上が書いた物語が 中宮様にお幸せをもたらしたので➡ 185 00:23:03,410 --> 00:23:06,046 そのお父上である左大臣様が➡ 186 00:23:06,046 --> 00:23:11,385 ご褒美で偉くしてくださったのであろうと 話しておったのだ。 187 00:23:11,385 --> 00:23:16,056 (賢子)左大臣様って 紙を下さった方? 188 00:23:16,056 --> 00:23:20,727 そうだ。 よく覚えておるのう。 189 00:23:20,727 --> 00:23:25,599 左大臣様と母上は どういうお知り合いなの? 190 00:23:25,599 --> 00:23:31,438 母上の才をお認めくださった恩人である。 191 00:23:31,438 --> 00:23:34,238 それで 「アレ」なの? 192 00:23:41,348 --> 00:23:48,688 おじじ様 左少弁へのご任官 おめでとうございました。 193 00:23:48,688 --> 00:23:50,988 うむ…。 194 00:23:57,197 --> 00:23:59,997 はあ… はあ…。 195 00:24:03,370 --> 00:24:06,273 頼通の婿入り先であるが➡ 196 00:24:06,273 --> 00:24:10,710 具平親王の一の姫 隆姫女王様はどうだ? 197 00:24:10,710 --> 00:24:13,713 そなたに異存がなければ 進めたい。 198 00:24:13,713 --> 00:24:19,052 (源 倫子)私より 頼通の気持ちを 聞いてやってくださいませ。 199 00:24:19,052 --> 00:24:21,721 あいつの気持ちはよい。 200 00:24:21,721 --> 00:24:25,592 妻は 己の気持ちで決めるものではない。 201 00:24:25,592 --> 00:24:27,594 まあ…。 202 00:24:27,594 --> 00:24:35,001 殿も そういうお心で うちに婿入りされましたの? 203 00:24:35,001 --> 00:24:38,001 そうだ。 204 00:24:40,874 --> 00:24:47,514 男の行く末は 妻で決まるとも申す。 205 00:24:47,514 --> 00:24:55,689 やる気のなかった末っ子の俺が 今日あるは そなたのおかげである。 206 00:24:55,689 --> 00:24:59,359 フフフフフ…。 207 00:24:59,359 --> 00:25:06,032 隆姫女王も そなたのような妻であることを祈ろう。 208 00:25:06,032 --> 00:25:09,332 この話 進めるぞ? 209 00:25:10,904 --> 00:25:19,045 殿。 子供たちのお相手を早めに決めて➡ 210 00:25:19,045 --> 00:25:26,386 そのあとは 殿とゆっくり過ごしとうございます。 211 00:25:26,386 --> 00:25:31,057 二人っきりで。 212 00:25:31,057 --> 00:25:33,960 そうか…。 213 00:25:33,960 --> 00:25:37,864 されど まだ 嬉子は3歳であるが…。 214 00:25:37,864 --> 00:25:40,667 ウフフフフ…。 215 00:25:40,667 --> 00:25:47,541 年が明けたら 威子は裳着ですわ。 216 00:25:47,541 --> 00:25:50,541 早いものだな。 217 00:26:09,696 --> 00:26:12,365 あ…。 218 00:26:12,365 --> 00:26:16,665 邪魔をしてよいものかどうか 迷っておった。 219 00:26:20,040 --> 00:26:25,378 父に官職をお授けくださり ありがとうございました。 220 00:26:25,378 --> 00:26:30,050 ああ。 空きが出たゆえ。 221 00:26:30,050 --> 00:26:35,021 お前の娘は いくつになった? 11にございます。 222 00:26:35,021 --> 00:26:40,221 敦康様と同じか。 間もなく裳着であるな。 223 00:26:43,997 --> 00:26:51,171 娘の裳着に 左大臣様から何か一つ 頂けないでしょうか。 224 00:26:51,171 --> 00:26:58,511 ん? ああ 分かった。 考えておく。 225 00:26:58,511 --> 00:27:00,814 お願いいたします。 226 00:27:00,814 --> 00:27:08,021 あっ 裳着を終えたら お前の娘も 藤壺に呼んではどうだ? 227 00:27:08,021 --> 00:27:16,196 お前の娘だ。 さぞかし聡明であろう。 ああ…。 228 00:27:16,196 --> 00:27:20,700 うん。 人気の女房になるやもしれぬ。 229 00:27:20,700 --> 00:27:25,572 亡き定子様の登華殿のように。 230 00:27:25,572 --> 00:27:29,042 ああ お前に人気がない というわけではないぞ。 231 00:27:29,042 --> 00:27:35,148 私は 私の物語に人気があれば よろしいのです。 232 00:27:35,148 --> 00:27:38,948 うん… そうだな。 233 00:27:44,658 --> 00:27:52,799 藤壺の人気者になりそうな女房でしたら いい人がおりますわよ。 ん? 234 00:27:52,799 --> 00:27:57,299 (あかね)藤の花のいい香りがするわ。 235 00:28:07,681 --> 00:28:11,551 (宮の宣旨) 今日より そなたを 和泉式部と呼ぼう。 236 00:28:11,551 --> 00:28:14,554 えっ。 237 00:28:14,554 --> 00:28:18,854 別れた夫の官職は 嫌でございます。 238 00:28:27,701 --> 00:28:33,506 宮式部でお願いします。 239 00:28:33,506 --> 00:28:40,980 私の亡き思い人は 親王様ですので。 240 00:28:40,980 --> 00:28:48,280 文句を言うでない。 今日から そなたは 和泉式部だ。 241 00:28:54,994 --> 00:29:01,868 中宮様の御ために 精いっぱいお仕え申し上げます。 242 00:29:01,868 --> 00:29:08,508 どうぞ よしなにお願いいたします。 243 00:29:08,508 --> 00:29:11,344 (左衛門の内侍) 藤式部が あの人を呼んだのよ。 244 00:29:11,344 --> 00:29:14,013 (馬中将の君)私たちには 才がないから? 245 00:29:14,013 --> 00:29:20,013 才があるのを 2人で ひけらかすのよ。 これから。 246 00:29:25,625 --> 00:29:31,030 敦道親王様との思い出を つづってみました。 247 00:29:31,030 --> 00:29:35,030 あっ お書きになったのね。 248 00:29:38,638 --> 00:29:44,511 「書くことで 己の悲しみを救う」。 249 00:29:44,511 --> 00:29:51,985 まひろ様の あのお言葉がなければ 私は 死んでいたやもしれません。 250 00:29:51,985 --> 00:29:57,657 楽しみに読ませていただきます。 251 00:29:57,657 --> 00:30:00,560 これを書いているうちに➡ 252 00:30:00,560 --> 00:30:04,998 まだ生きていたいと 思うようになりました。 253 00:30:04,998 --> 00:30:12,172 書くことで 命が 再び 息づいてまいったのです。 254 00:30:12,172 --> 00:30:17,510 あかね様の命が この中に息づいているのですね。 255 00:30:17,510 --> 00:30:20,180 胸が躍ります。 256 00:30:20,180 --> 00:30:24,684 まひろ様も 「源氏の物語」をお書きになることで➡ 257 00:30:24,684 --> 00:30:27,687 ご自分の悲しみを 救われたのでございましょう? 258 00:30:27,687 --> 00:30:30,557 そのような思い入れはありません。 259 00:30:30,557 --> 00:30:34,694 頼まれて書き出した物語ですので。 260 00:30:34,694 --> 00:30:40,500 されど 書いておれば もろもろの憂さは忘れます。 261 00:30:40,500 --> 00:30:47,000 お仕事なのですね。 フフフフ。 262 00:30:51,711 --> 00:30:57,411 お見事ですわ。 お見事でございます。 263 00:31:02,355 --> 00:31:05,355 おしっかり。 264 00:31:09,729 --> 00:31:15,235 ああ… 口惜しゅうございます。 265 00:31:15,235 --> 00:31:29,749 ♬~ 266 00:31:29,749 --> 00:31:32,652 お先に。 267 00:31:32,652 --> 00:31:46,699 ♬~ 268 00:31:46,699 --> 00:31:51,571 お見事でございます。 (藤原頼宗)見事にございます。 269 00:31:51,571 --> 00:32:33,271 ♬~ 270 00:32:40,353 --> 00:32:47,694 (源 俊賢)いや~ ハハハハ… お見事なる飲みっぷりであられます。 271 00:32:47,694 --> 00:32:50,596 ああ よかったな 明子。➡ 272 00:32:50,596 --> 00:32:56,035 頼通様が 高松殿にお越しくださって。 (源 明子)まことに。 273 00:32:56,035 --> 00:33:00,373 頼宗は 頼もしい弟ですゆえ。 274 00:33:00,373 --> 00:33:02,842 よかったわね 頼宗。 275 00:33:02,842 --> 00:33:10,216 いやいやいや… 頼通様は 金峯山でも りりしきお姿であった。 276 00:33:10,216 --> 00:33:15,088 頼宗は 遠く及ばぬ。 277 00:33:15,088 --> 00:33:19,392 兄上は 藤壺で大層な人気でした。 278 00:33:19,392 --> 00:33:21,728 (俊賢)それは 内裏でも うわさになっております。 279 00:33:21,728 --> 00:33:24,564 (頼宗)女房たちも 熱いまなざしを。 280 00:33:24,564 --> 00:33:27,467 余計なことを申すな。 281 00:33:27,467 --> 00:33:29,435 (明子)どうか これからも➡ 282 00:33:29,435 --> 00:33:35,008 頼宗を お引き立てくださいますよう お願い申し上げます。 283 00:33:35,008 --> 00:33:38,344 それは 父上におっしゃってください。 284 00:33:38,344 --> 00:33:42,015 私に そのような力は ありませぬ。 285 00:33:42,015 --> 00:33:46,519 これからは 頼通様の世でございましょう。 286 00:33:46,519 --> 00:33:54,694 道長様が お若い頃より 道綱様を 大事にされておられますように➡ 287 00:33:54,694 --> 00:34:04,694 頼通様も どうぞ 頼宗を 引き立ててやってくださいませ。 288 00:34:06,706 --> 00:34:10,209 ああ 重くなったのう。 289 00:34:10,209 --> 00:34:13,046 さようでございますね。 うむ。 290 00:34:13,046 --> 00:34:20,219 (鈴の音) 291 00:34:20,219 --> 00:34:22,155 (彰子)敦康様。 292 00:34:22,155 --> 00:34:24,655 お許しを。 293 00:34:27,560 --> 00:34:31,531 お立ちくださいませ。➡ 294 00:34:31,531 --> 00:34:34,231 よいしょ。 295 00:34:36,669 --> 00:34:40,369 敦康様。 296 00:34:50,216 --> 00:34:59,058 「光る君は 幼心にも ささやかな花や紅葉に添えて➡ 297 00:34:59,058 --> 00:35:04,858 藤壺をお慕いする心をお見せになります」。 298 00:35:18,044 --> 00:35:19,979 お呼びでございますか? 299 00:35:19,979 --> 00:35:25,384 敦康親王様の元服の日取りを 陰陽寮に決めさせよ。 は…。 300 00:35:25,384 --> 00:35:33,384 日取りが出たら 帝に すぐ奏上する。 承知いたしました。 301 00:35:42,869 --> 00:35:50,009 その年の6月 頼通と隆姫女王の結婚が決まり➡ 302 00:35:50,009 --> 00:35:56,709 続いて 中宮 彰子の懐妊が 明らかになった。 303 00:36:01,020 --> 00:36:08,320 そして 道長は 敦康親王 元服の日取りを告げた。 304 00:36:11,664 --> 00:36:16,202 帝に 元服の延期をお願いしてみます。 305 00:36:16,202 --> 00:36:21,374 中宮様が お戻りの時 ここでお迎えできますように。 306 00:36:21,374 --> 00:36:28,247 元服なさっても ここに いらしてくださって よろしいのですよ。 307 00:36:28,247 --> 00:36:33,953 明るいお顔で お見送りくださいませ。 308 00:36:33,953 --> 00:36:36,653 はい…。 309 00:36:38,658 --> 00:36:45,958 中宮様 どうぞお健やかに 元気なお子をお産みください。 310 00:36:58,978 --> 00:37:06,278 2度目の出産を控え 彰子は 土御門殿に下がった。 311 00:37:23,703 --> 00:37:29,041 (一条天皇)中宮が 子を産むまで 敦康の元服は延期せよ。 312 00:37:29,041 --> 00:37:32,645 は…。 既に 支度は進んでおりますが。 313 00:37:32,645 --> 00:37:36,482 中宮の出産と重なっては 都合が悪かろう。 314 00:37:36,482 --> 00:37:38,985 どちらも無事に進むよう 意を用いております。 315 00:37:38,985 --> 00:37:44,285 左大臣 これは 朕の願いである。 316 00:37:49,629 --> 00:37:51,564 承知つかまつりました。 317 00:37:51,564 --> 00:38:00,264 改めて日時を 陰陽師にはかります。 (一条天皇)よしなに頼む。 318 00:38:02,208 --> 00:38:10,208 ご元服後の敦康様のご在所につきましても お任せくださいませ。 319 00:38:19,025 --> 00:38:21,360 藤壺に ぼやがあり➡ 320 00:38:21,360 --> 00:38:26,699 一時的に 敦康親王は 伊周の屋敷に移った。 321 00:38:26,699 --> 00:38:36,509 敦康親王様 脩子内親王様 お久しゅうございます。 322 00:38:36,509 --> 00:38:40,646 (せきこみ) 323 00:38:40,646 --> 00:38:43,983 伊周 いかがいたした? 324 00:38:43,983 --> 00:38:52,683 お気遣いなく。 私は 大丈夫でございます。 325 00:38:54,327 --> 00:39:00,199 近頃 左大臣は 私のことを 邪魔にしている。 326 00:39:00,199 --> 00:39:05,938 中宮様に 皇子が生まれたゆえ 致し方ないが。 327 00:39:05,938 --> 00:39:17,516 敦康様は 私がお守りいたしますゆえ どうかご安心くださいませ。 328 00:39:17,516 --> 00:39:24,716 (藤原道雅)藤壺の火事とて 誰の仕業か分かりませぬな。 329 00:39:36,635 --> 00:39:41,335 ≪(伊周のせきこみ) 330 00:39:45,644 --> 00:39:48,344 待たせたな。 331 00:39:54,987 --> 00:40:04,997 敦康様を 帝から引き離し申し上げるのは やめていただきたい。 332 00:40:04,997 --> 00:40:08,801 先例から考えても 次の東宮は➡ 333 00:40:08,801 --> 00:40:15,007 帝の第一の皇子 敦康親王様であるべきです。 334 00:40:15,007 --> 00:40:21,680 それを 帝も お望みのはずにございます。 335 00:40:21,680 --> 00:40:33,692 どうか 帝のご意志を 踏みにじらないでくださいませ。 336 00:40:33,692 --> 00:40:38,392 帝のおぼし召しで 参内を許されたにもかかわらず…。 337 00:40:42,368 --> 00:40:47,239 なぜ内裏に参らなかった。 338 00:40:47,239 --> 00:40:53,078 (小声で)お前の… せいだ…。 339 00:40:53,078 --> 00:40:55,278 ん? 340 00:40:58,918 --> 00:41:05,057 何もかも…➡ 341 00:41:05,057 --> 00:41:11,757 お前のせいだ! 342 00:41:15,401 --> 00:41:19,738 今後 お前が 政に関わることはない。 343 00:41:19,738 --> 00:41:23,038 下がって養生いたせ。 344 00:41:24,610 --> 00:41:40,359 (呪詛する声) 345 00:41:40,359 --> 00:41:44,230 アハハハハハハ! 346 00:41:44,230 --> 00:42:01,380 (呪詛する声) 347 00:42:01,380 --> 00:42:11,056 アハハハハハハ! 348 00:42:11,056 --> 00:42:54,356 ♬~ 349 00:43:02,041 --> 00:43:04,843 これから先は 私が お世話申し上げます。 350 00:43:04,843 --> 00:43:08,047 左大臣には 従うな…。 351 00:43:08,047 --> 00:43:10,849 いかがされました? 一日の猶予もならぬ。 352 00:43:10,849 --> 00:43:12,785 左大臣様は ご存じなのか? 353 00:43:12,785 --> 00:43:17,389 「『いつもと違うご様子も この密通のせいだったのだ』」。 354 00:43:17,389 --> 00:43:21,860 賢子と私の仲も いずれ よくなるってこと? 355 00:43:21,860 --> 00:43:23,796 みんな うまくいくよ。 356 00:43:23,796 --> 00:43:26,596 惟規! 惟規! 357 00:43:33,606 --> 00:43:38,010 藤原伊周の身内が関与した呪詛事件。 358 00:43:38,010 --> 00:43:42,181 僧侶 円能の供述調書が残されています。 359 00:43:42,181 --> 00:43:45,517 そこからは 当時の貴族たちが➡ 360 00:43:45,517 --> 00:43:49,688 呪詛を行っていた様子が うかがえます。 361 00:43:49,688 --> 00:43:52,591 京都市内の資料館には➡ 362 00:43:52,591 --> 00:43:54,560 発掘調査で見つかった➡ 363 00:43:54,560 --> 00:43:59,260 平安時代の呪詛に関するものが 展示されています。 364 00:44:01,033 --> 00:44:06,705 おはらいの呪符や 人形代と呼ばれるものです。 365 00:44:06,705 --> 00:44:09,375 名前が書かれているのは➡ 366 00:44:09,375 --> 00:44:14,046 呪いが込められたものだと 考えられています。 367 00:44:14,046 --> 00:44:19,918 かつて 長徳の変の折 伊周は 呪詛した罪により➡ 368 00:44:19,918 --> 00:44:25,557 弟の隆家と共に それぞれ別の地に左遷されました。 369 00:44:25,557 --> 00:44:31,664 「栄花物語」に 伊周が詠んだとされる歌があります。 370 00:44:31,664 --> 00:44:35,534 国境で隔てられた 須磨と明石は➡ 371 00:44:35,534 --> 00:44:38,804 近くて遠い 別の国。 372 00:44:38,804 --> 00:44:40,739 2つの地を➡ 373 00:44:40,739 --> 00:44:43,175 離れ離れになった 2人の境遇に➡ 374 00:44:43,175 --> 00:44:46,011 重ね合わせています。 375 00:44:46,011 --> 00:44:51,884 その後 都に戻った2人は 対照的な運命をたどり➡ 376 00:44:51,884 --> 00:44:57,884 伊周は 再び ちょう落していくことになるのです。 377 00:45:35,360 --> 00:45:40,032 <おいちには 時々 何かを背負った人の心や➡ 378 00:45:40,032 --> 00:45:44,703 亡くなった人の影が見えるという 力があった> 379 00:45:44,703 --> 00:45:48,373 お京さん…。 お京さんね? 380 00:45:48,373 --> 00:45:52,711 <死んだ姉 お京が 自分の中で生きているとおびえる➡ 381 00:45:52,711 --> 00:45:56,215 いさご屋の若旦那 庄助> 382 00:45:56,215 --> 00:46:00,085 今度は… 臭いも…。 35154

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