All language subtitles for 光る君へ #36

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24 00:06:16,452 --> 00:06:21,652 今日は 気分がよいゆえ ないしょの話をしたい。 25 00:06:23,226 --> 00:06:27,764 (一条天皇)懐妊の祝いに 中宮に しるしの帯を送る。 26 00:06:27,764 --> 00:06:32,964 手配いたせ。 承知つかまつりましてございます。 27 00:06:36,906 --> 00:06:42,578 藤式部は 何故 漢籍に詳しいのだ? 28 00:06:42,578 --> 00:06:45,248 父が 学者でございましたので➡ 29 00:06:45,248 --> 00:06:51,054 幼い頃 弟に 父が 漢籍を読み聞かせているのを聞いて➡ 30 00:06:51,054 --> 00:06:54,257 覚えてしまいました。 31 00:06:54,257 --> 00:06:57,927 私には 無理であろうか…。 32 00:06:57,927 --> 00:07:02,799 学ぶことは いつからでも始められます。 33 00:07:02,799 --> 00:07:07,603 以前 帝が 藤式部と話しておられた…。 34 00:07:07,603 --> 00:07:18,948 「高者 未だ必ずしも賢ならず 下者 未だ必ずしも愚ならず」。 35 00:07:18,948 --> 00:07:22,285 あれは 何の話だ? 36 00:07:22,285 --> 00:07:26,956 白居易の新楽府の一節にございました。 シンガフとは 何だ? 37 00:07:26,956 --> 00:07:31,928 唐の国の白居易という詩人が 民人の声を代弁し➡ 38 00:07:31,928 --> 00:07:36,766 為政者のあるべき姿を示した 漢詩にございます。 39 00:07:36,766 --> 00:07:39,902 帝のお好きな書物と存じます。 40 00:07:39,902 --> 00:07:44,407 それを学びたい。 ないしょで。 41 00:07:44,407 --> 00:07:46,909 ないしょででございますか…。 42 00:07:46,909 --> 00:07:52,248 亡き皇后様は 漢籍もお得意だったのであろう? 43 00:07:52,248 --> 00:07:57,948 私もひそかに学んで 帝を驚かせ申し上げたい。 44 00:08:01,591 --> 00:08:14,604 「獨り善く戰い 善く時に 乘ずるのみならず➡ 45 00:08:14,604 --> 00:08:27,183 心を以て人を感ぜしめて 人心歸す」。 46 00:08:27,183 --> 00:08:31,554 太宗皇帝は ただ 戦がうまく➡ 47 00:08:31,554 --> 00:08:36,058 時運に乗ずるのに たけていたのみではありませぬ。 48 00:08:36,058 --> 00:08:40,563 人に対し 常に真心を尽くしたゆえ➡ 49 00:08:40,563 --> 00:08:47,904 おのずと 人々の心は 皇帝に付き従ったのでございます。 50 00:08:47,904 --> 00:08:52,241 真心を尽くす…。 51 00:08:52,241 --> 00:08:57,914 政の頂にある者が 人々の心を まことにつかむのは➡ 52 00:08:57,914 --> 00:09:01,584 並大抵のことではございませぬ。 53 00:09:01,584 --> 00:09:04,921 そうか…。 54 00:09:04,921 --> 00:09:07,221 続きを。 55 00:09:16,265 --> 00:09:19,168 (藤原斉信) 中宮様のお子が 皇子であったら➡ 56 00:09:19,168 --> 00:09:21,437 道長は 盤石だ。➡ 57 00:09:21,437 --> 00:09:24,237 めでたい めでたい。 58 00:09:25,942 --> 00:09:28,611 (藤原公任)めでたいことは めでたいが➡ 59 00:09:28,611 --> 00:09:32,482 皇子であったら ややこしいことになるな。 60 00:09:32,482 --> 00:09:35,418 (藤原行成) ややこしいことは ございませぬ。 61 00:09:35,418 --> 00:09:39,255 これまでの倣いによれば 居貞親王様のあとは➡ 62 00:09:39,255 --> 00:09:44,894 帝の一の宮 敦康親王様が 東宮になられるのが道理にございます。 63 00:09:44,894 --> 00:09:51,567 敦康様の後見は 道長だが もし道長が後見をやめたら どうなる。 64 00:09:51,567 --> 00:09:55,238 そのようなことを 道長様が なさるはずはございません。 65 00:09:55,238 --> 00:09:57,238 (斉信)ふ~ん…。 66 00:10:04,914 --> 00:10:08,584 あれ? 何も言わないのか? 67 00:10:08,584 --> 00:10:13,456 次の東宮様のお話をするということは➡ 68 00:10:13,456 --> 00:10:18,756 帝が御位をお降りになる時の話をする ということだ。 69 00:10:22,932 --> 00:10:27,270 この話は もう終わり。 70 00:10:27,270 --> 00:10:30,570 ここからが面白いのにな~。 ああ。 71 00:10:32,141 --> 00:10:37,141 (藤原道綱) 花山院が お隠れあそばしてございます。 72 00:10:38,881 --> 00:10:41,117 (居貞親王)なんということか…。 73 00:10:41,117 --> 00:10:45,755 ご在所にて 厳かなご最期であったと 聞いております。 74 00:10:45,755 --> 00:10:50,293 これで 冷泉天皇の子は 私だけになってしまった。 75 00:10:50,293 --> 00:10:54,163 我が子 敦明が 次の東宮にならねば➡ 76 00:10:54,163 --> 00:11:00,002 冷泉の皇統は途絶える。 は…。 77 00:11:00,002 --> 00:11:06,309 中宮様のお産みになる子が 皇子でないことを祈るばかりだ。 78 00:11:06,309 --> 00:11:08,244 (道綱)こればかりは➡ 79 00:11:08,244 --> 00:11:12,181 お生まれになってみないことには 分かりませんのでね…。 80 00:11:12,181 --> 00:11:14,984 (ため息) 81 00:11:14,984 --> 00:11:19,855 (敦明)道綱。 もっと父上を大事にせねばならぬぞ。 82 00:11:19,855 --> 00:11:24,160 はっ。 敦明様には ご機嫌麗しゅう。 83 00:11:24,160 --> 00:11:27,196 これから狩りに参る。 そなたも どうだ? 84 00:11:27,196 --> 00:11:30,333 (藤原娍子) この間 行ったばかりではありませぬか。 85 00:11:30,333 --> 00:11:35,605 母上… 私は 力が有り余っているのです。 86 00:11:35,605 --> 00:11:39,475 人にぶつけるより 獣にぶつける方が マシでございましょう。 87 00:11:39,475 --> 00:11:43,946 私は 狩りは苦手でございますゆえ。 88 00:11:43,946 --> 00:11:48,618 そなたは 獣の肉を食わないのか? 89 00:11:48,618 --> 00:11:50,620 食べます。 90 00:11:50,620 --> 00:11:55,291 肉を食うくせに 自分の手は 汚したくないというやつか。 91 00:11:55,291 --> 00:11:57,960 ハハ… いや~。 92 00:11:57,960 --> 00:12:05,660 道綱。 中宮様のご様子 逐一知らせよ。 はっ。 93 00:12:15,511 --> 00:12:18,981 しばらくの間 里に下がりますが➡ 94 00:12:18,981 --> 00:12:24,681 親王様は 怠ることなく 学問にお励みくださいませ。 95 00:12:29,325 --> 00:12:31,594 親王様? 96 00:12:31,594 --> 00:12:37,099 お子が生まれたら 私と遊ばなくなるのでしょ? 97 00:12:37,099 --> 00:12:40,936 そのようなことはございませぬ。 98 00:12:40,936 --> 00:12:45,274 私は 中宮様の子ではありません。 99 00:12:45,274 --> 00:12:48,177 まことの子が お生まれになれば➡ 100 00:12:48,177 --> 00:12:52,877 その子の方が いとおしくなるのは 道理です。 101 00:12:56,285 --> 00:13:01,624 親王様が ほんの幼子であられた頃から➡ 102 00:13:01,624 --> 00:13:07,296 親王様と私は ここで一緒に生きてまいりました。 103 00:13:07,296 --> 00:13:10,966 今日まで ずっと。 104 00:13:10,966 --> 00:13:20,643 帝のお渡りもない頃から 親王様だけが 私のそばにいてくださいました。 105 00:13:20,643 --> 00:13:25,981 この先も 私のそばにいてくださいませ。 106 00:13:25,981 --> 00:13:34,256 子が生まれても 親王様のお心を 裏切るようなことは決してございませぬ。 107 00:13:34,256 --> 00:14:03,619 ♬~ 108 00:14:03,619 --> 00:14:10,619 中宮 彰子は 出産のため 土御門殿に退出した。 109 00:14:45,594 --> 00:14:50,933 夜も ゆっくり休めるようにと 殿の仰せでしつらえた。 110 00:14:50,933 --> 00:14:53,736 ここで存分に書いておくれ。 111 00:14:53,736 --> 00:14:59,275 ありがたいお計らい まことに うれしく存じます。 112 00:14:59,275 --> 00:15:06,148 人見知りで 口数も少なく 笑顔もお見せにならなかった中宮様が➡ 113 00:15:06,148 --> 00:15:12,288 帝のご寵愛を受け 見違えるほど明るくなられた。 114 00:15:12,288 --> 00:15:16,959 藤式部の物語の力が 帝のお心を変え➡ 115 00:15:16,959 --> 00:15:21,831 中宮様を変えたのだと 殿から聞いておる。 116 00:15:21,831 --> 00:15:32,241 母として 私は 何もしてやれなかったが そなたが 中宮様を救ってくれた。 117 00:15:32,241 --> 00:15:36,111 心から ありがたく思っておる。 118 00:15:36,111 --> 00:15:41,717 そのような… お方様 もったいのうございます。 119 00:15:41,717 --> 00:15:49,458 どうか これからも中宮様を頼む。 はっ。 120 00:15:49,458 --> 00:15:55,931 我が屋敷は そなたも若き日より 慣れ親しんだ所。 121 00:15:55,931 --> 00:15:59,631 自分の家のように過ごしておくれ。 122 00:16:23,626 --> 00:16:39,108 「人の心の好惡 苦だ常ならず 好めば 毛羽を生じ 惡めば瘡を生ず」。 123 00:16:39,108 --> 00:16:44,914 人の好き嫌いの心は とても変わりやすいもの。 124 00:16:44,914 --> 00:16:50,786 好きとなれば 羽が生え 飛ぶほどに持ち上げて大事にしますが➡ 125 00:16:50,786 --> 00:16:56,086 嫌いとなれば 瑕ばかり探しだします。 126 00:16:58,260 --> 00:17:06,135 私も 間もなく 帝に 瑕を探されるのであろうか。 127 00:17:06,135 --> 00:17:14,276 瑕とは 大切な宝なのでございますよ。 え? 128 00:17:14,276 --> 00:17:21,150 瑕こそ 人を その人たらしめるものにございますれば。 129 00:17:21,150 --> 00:17:43,439 ♬~ 130 00:17:43,439 --> 00:17:49,739 (藤原妍子)中宮様 ご機嫌麗しく お喜び申し上げます。 131 00:17:54,917 --> 00:17:58,787 (藤原教通)あの人 誰? (威子)知らない。 132 00:17:58,787 --> 00:18:01,256 これ。 133 00:18:01,256 --> 00:18:04,159 こちらは 藤式部。 134 00:18:04,159 --> 00:18:08,459 私の大切なご指南役ですよ。 135 00:18:35,124 --> 00:18:40,929 (左衛門の内侍)衛門様 このようなことで よろしいのでございましょうか? 136 00:18:40,929 --> 00:18:42,931 何のことですの? 137 00:18:42,931 --> 00:18:46,235 (左衛門の内侍)悔しくはございませんの? 138 00:18:46,235 --> 00:18:49,138 あなた様は 指南役の座を奪われ➡ 139 00:18:49,138 --> 00:18:54,109 私は 中宮様のおそばに仕える務めを 奪われたのでございますよ。 140 00:18:54,109 --> 00:19:02,409 中宮様が 藤式部をお求めになれば 致し方ないことです。 では。 141 00:19:05,587 --> 00:19:11,260 衛門様は 昔から 藤式部を ご存じなんですのよね? 142 00:19:11,260 --> 00:19:15,431 ええ。 では お聞きしますけれど➡ 143 00:19:15,431 --> 00:19:22,204 左大臣様と藤式部は どういう間柄なんでございましょう? 144 00:19:22,204 --> 00:19:27,609 は? ただの主従ではありませんわよね。 145 00:19:27,609 --> 00:19:29,545 ありえませぬ。 146 00:19:29,545 --> 00:19:33,549 藤壺でも 左大臣様は 藤式部のつぼねに➡ 147 00:19:33,549 --> 00:19:37,052 しばしば しばしば お立ち寄りになるようになって➡ 148 00:19:37,052 --> 00:19:39,955 毎度 ひそひそ ひそひそと。 149 00:19:39,955 --> 00:19:45,227 フフフ… 大事なお話があったのでございましょう。 150 00:19:45,227 --> 00:19:48,897 では これで。 151 00:19:48,897 --> 00:20:03,912 ♬~ 152 00:20:03,912 --> 00:20:07,612 見舞いの品を送っておけ。 はっ。 153 00:20:34,276 --> 00:20:40,616 中宮 彰子 懐妊の陰で 定子の産んだ媄子内親王は➡ 154 00:20:40,616 --> 00:20:42,951 この世を去った。 155 00:20:42,951 --> 00:20:45,854 僅か9歳であった。 156 00:20:45,854 --> 00:20:48,554 (藤原伊周)待たせたな。 157 00:20:50,292 --> 00:20:54,963 (ききょう) この度は 媄子内親王様の御事➡ 158 00:20:54,963 --> 00:20:59,463 ひたすら お悔やみ申すばかりにございます。 159 00:21:01,136 --> 00:21:05,307 (ききょう) くれぐれも お心落としありませぬよう。 160 00:21:05,307 --> 00:21:08,210 それで来てくれたのか。 161 00:21:08,210 --> 00:21:16,652 私は 皇后様ほど お慕いし お尽くし申し上げた方はございません。 162 00:21:16,652 --> 00:21:23,325 今も 竹三条宮で 脩子内親王様にお仕えしつつ➡ 163 00:21:23,325 --> 00:21:29,625 毎日 亡き皇后様を思い出しております。 164 00:21:33,602 --> 00:21:40,275 秋には 中宮に お子が生まれよう。 165 00:21:40,275 --> 00:21:47,950 何もかも 左大臣の思いのままだ。 166 00:21:47,950 --> 00:21:50,285 帝のお心さえも…。 167 00:21:50,285 --> 00:21:56,458 信じられません。 皇后様一筋の帝が 何故…。 168 00:21:56,458 --> 00:22:03,966 藤式部という女房が 帝のお心をとらえ奉る物語を書き➡ 169 00:22:03,966 --> 00:22:09,638 次第に帝のおみ足が 藤壺に向かわれるようになったらしい。 170 00:22:09,638 --> 00:22:15,978 藤式部… それは どういう女房でございますか? 171 00:22:15,978 --> 00:22:21,978 前越前守の娘といったかな…。 172 00:22:24,987 --> 00:22:27,322 いかがいたした? 173 00:22:27,322 --> 00:22:30,659 あ… その方が➡ 174 00:22:30,659 --> 00:22:36,265 帝のお心を引き付けまいらせる物語を 書いたのでございますか? 175 00:22:36,265 --> 00:22:44,606 帝は そなたの「枕草子」を 破れるほどお読みになっておったのに➡ 176 00:22:44,606 --> 00:22:51,606 今は その者の物語を いたくお好みだそうだ。 177 00:22:59,955 --> 00:23:08,255 伊周様 その物語を 私も読みとうございます。 178 00:23:14,503 --> 00:23:19,341 この者らが 中宮様ご出産を 記録する者たちにございます。 179 00:23:19,341 --> 00:23:22,144 うむ。 180 00:23:22,144 --> 00:23:26,315 よしなに頼む。 (官人たち)はは~っ。 181 00:23:26,315 --> 00:23:34,615 帝の子の出産時には 漢文による 公式記録をつけるのが通例であった。 182 00:23:39,261 --> 00:23:41,961 藤式部。 183 00:23:48,270 --> 00:23:51,940 頼みがある。 は…。 184 00:23:51,940 --> 00:23:57,612 中宮様のご出産の記録を 作ってもらいたい。 185 00:23:57,612 --> 00:24:00,515 公の記録など 私には…。 186 00:24:00,515 --> 00:24:02,484 中宮様のおそばにいて➡ 187 00:24:02,484 --> 00:24:09,184 中宮様のお心をよく分かっているお前にも 書いてもらいたい。 188 00:24:11,626 --> 00:24:14,529 う~ん…。 189 00:24:14,529 --> 00:24:23,229 中宮様の晴れの場 後に続く娘たちにも 役立つように 残したいのだ。 190 00:24:26,975 --> 00:24:29,644 承知つかまつりました。 191 00:24:29,644 --> 00:24:33,644 はあ… うん。 192 00:25:09,751 --> 00:25:16,291 私も 死ぬのであろうか。 (宰相の君)は? 193 00:25:16,291 --> 00:25:22,991 亡き皇后様も 最後のお産で身まかられた。 194 00:25:29,304 --> 00:25:31,907 お呼びでございますか? 195 00:25:31,907 --> 00:25:35,207 ほかの者は 下がれ。 196 00:25:54,162 --> 00:26:00,462 ご気分がお悪くていらっしゃいますか? 分からぬ…。 197 00:26:02,270 --> 00:26:07,609 お方様をお呼びいたしましょう。 い… いらぬ。 198 00:26:07,609 --> 00:26:11,909 母上に心配はかけたくない。 199 00:26:14,282 --> 00:26:17,582 そなたがおればよい。 200 00:26:19,955 --> 00:26:26,828 恐れながら 中宮様のお気持ち よく分かります。 201 00:26:26,828 --> 00:26:32,534 私にも娘がおりますが お産の前は 不安でなりませんでした。 202 00:26:32,534 --> 00:26:36,234 そなたも そうであったのか…。 203 00:26:37,906 --> 00:26:43,778 帝のお喜びになるお顔を 思い浮かべてくださいませ。 204 00:26:43,778 --> 00:26:47,778 きっと不安は 遠のきましょう。 205 00:27:02,597 --> 00:27:08,597 [ 心の声 ] 「真夜中から お屋敷が騒がしくなり始める」。 206 00:27:11,940 --> 00:27:16,111 [ 心の声 ] 「日がな一日 中宮様は➡ 207 00:27:16,111 --> 00:27:19,447 とても不安げに 起きたり伏せったりして➡ 208 00:27:19,447 --> 00:27:21,383 お過ごしになられた」。 209 00:27:21,383 --> 00:27:24,183 ふう…。 210 00:27:27,956 --> 00:27:29,991 [ 心の声 ] 「祈とう僧たちは➡ 211 00:27:29,991 --> 00:27:33,395 中宮様に取りついている もののけどもを➡ 212 00:27:33,395 --> 00:27:40,068 寄坐に駆り移そうと 限りなく大声で祈り立てている。➡ 213 00:27:40,068 --> 00:27:46,241 南には 高貴な僧正や僧都が 重なり合うように座り➡ 214 00:27:46,241 --> 00:27:51,580 不動明王の生きたお姿をも 呼び出してみせんばかりに➡ 215 00:27:51,580 --> 00:27:53,915 頼んだり 恨んだり…」。 216 00:27:53,915 --> 00:27:59,254 ≪うるさい! ≪(物音) 217 00:27:59,254 --> 00:28:04,125 [ 心の声 ] 「皆 声が かれ果てているのが とても尊く聞こえる」。 218 00:28:04,125 --> 00:28:06,127 ≪(笑い声) 219 00:28:06,127 --> 00:28:10,865 恐ろしく強いな もののけが…。 220 00:28:10,865 --> 00:28:15,604 (読経) 221 00:28:15,604 --> 00:28:22,304 (呪詛する声) 222 00:28:25,947 --> 00:28:33,555 (呪詛する声) 223 00:28:33,555 --> 00:29:04,919 (読経) 224 00:29:04,919 --> 00:29:07,255 うるさいこと。 225 00:29:07,255 --> 00:29:11,126 (読経) 226 00:29:11,126 --> 00:29:14,129 もう嫌! お黙りなさい! 227 00:29:14,129 --> 00:29:16,429 お清めを。 228 00:29:26,608 --> 00:29:32,881 [ 心の声 ] 「頭には 邪気払いの米が 雪のように降りかかり➡ 229 00:29:32,881 --> 00:29:39,220 しぼんでしまった衣姿が どんなに見苦しかったことか➡ 230 00:29:39,220 --> 00:29:43,091 あとになると おかしくてならない」。 231 00:29:43,091 --> 00:29:51,232 (読経) 232 00:29:51,232 --> 00:29:57,906 (百舌彦)中宮様 ただいま お大事の最中ゆえ こちらで。 233 00:29:57,906 --> 00:30:01,409 (藤原顕光)これは ちょっと…。 234 00:30:01,409 --> 00:30:03,445 帰ろうかな。 235 00:30:03,445 --> 00:30:08,583 私は…➡ 236 00:30:08,583 --> 00:30:11,283 やります。 えっ。 237 00:30:16,458 --> 00:30:21,596 (読経) 238 00:30:21,596 --> 00:30:30,305 (呪詛する声) 239 00:30:30,305 --> 00:30:32,607 (読経) 240 00:30:32,607 --> 00:30:35,276 道長! 241 00:30:35,276 --> 00:30:44,619 どうか… どうかお鎮まりくださいませ! 242 00:30:44,619 --> 00:30:49,919 (悲鳴) 243 00:30:54,295 --> 00:31:14,315 ≪(産声) 244 00:31:14,315 --> 00:31:16,985 皇子様にございます。 245 00:31:16,985 --> 00:31:20,855 (どよめき) 246 00:31:20,855 --> 00:31:34,269 ♬~ 247 00:31:34,269 --> 00:31:36,938 (藤原頼通)皇子様…。 248 00:31:36,938 --> 00:31:44,612 ♬~ 249 00:31:44,612 --> 00:31:47,282 皇子様だ! 250 00:31:47,282 --> 00:31:59,627 ♬~ 251 00:31:59,627 --> 00:32:02,927 皇子であったか…。 252 00:32:09,304 --> 00:32:12,207 皇子…。 253 00:32:12,207 --> 00:32:23,318 ♬~ 254 00:32:23,318 --> 00:32:25,987 (藤原穆子)よかった。 255 00:32:25,987 --> 00:32:30,658 亡き殿も どんなにかお喜びでしょう。 256 00:32:30,658 --> 00:32:43,238 ♬~ 257 00:32:43,238 --> 00:32:47,141 美しい皇子様ですこと。 258 00:32:47,141 --> 00:32:50,144 お手柄ですわ。 259 00:32:50,144 --> 00:32:55,750 私の今日は 藤式部の導きによるものです。 260 00:32:55,750 --> 00:32:58,620 礼は 藤式部に。 261 00:32:58,620 --> 00:33:02,490 もう さんざん申しましたわよ。 262 00:33:02,490 --> 00:33:23,311 ♬~ 263 00:33:23,311 --> 00:33:34,255 「めずらしき 光さしそう 盃は➡ 264 00:33:34,255 --> 00:33:42,255 もちながらこそ 千代もめぐらめ」。 265 00:34:04,252 --> 00:34:09,552 その歌の心 聞かせてくれ。 266 00:34:18,299 --> 00:34:22,971 中宮様という月の光に➡ 267 00:34:22,971 --> 00:34:31,312 皇子様という新しい光が加わった盃は➡ 268 00:34:31,312 --> 00:34:43,612 今宵の望月のすばらしさ そのままに 千代もめぐり続けるでありましょう。 269 00:34:47,595 --> 00:34:50,295 よい歌だ。 270 00:35:02,143 --> 00:35:05,143 覚えておこう。 271 00:35:17,959 --> 00:35:24,132 (源 俊賢)うむ… これで 左大臣様も盤石だ。 ハハハ。 272 00:35:24,132 --> 00:35:29,937 (源 明子)フフフフ…。 うちの寛子も必ず入内させます。 273 00:35:29,937 --> 00:35:32,840 まだ裳着も済ませておらぬではないか。 274 00:35:32,840 --> 00:35:35,243 土御門には負けられませぬ。 275 00:35:35,243 --> 00:35:44,252 子らを 政争の具にするなと 左大臣様も仰せになっておったぞ。 276 00:35:44,252 --> 00:35:49,924 殿の言いなりにはなりませぬ。➡ 277 00:35:49,924 --> 00:35:53,624 フフフフフ…。 278 00:36:05,273 --> 00:36:11,145 一条天皇は 敦成と名付けられた若宮に会いに➡ 279 00:36:11,145 --> 00:36:15,145 土御門殿に行幸した。 280 00:36:18,619 --> 00:36:21,619 朕に抱かせよ。 281 00:36:33,267 --> 00:36:40,767 一条天皇は この日 敦成に親王宣旨も下した。 282 00:36:56,924 --> 00:37:00,261 この日は 五十日の儀。 283 00:37:00,261 --> 00:37:07,935 子供の誕生 50日に行われる 今で言う お食い初めの祝いである。 284 00:37:07,935 --> 00:37:25,953 ♬~ 285 00:37:25,953 --> 00:37:30,291 ちょちょ ちょちょ…。 286 00:37:30,291 --> 00:37:37,698 これも これも これも これも これも…➡ 287 00:37:37,698 --> 00:37:42,570 ハハハハ! これも これも これも これも…➡ 288 00:37:42,570 --> 00:37:49,911 み~んな 50個なのだよ。 ん? 289 00:37:49,911 --> 00:37:52,947 50日で 50個! 290 00:37:52,947 --> 00:38:07,929 〽 291 00:38:07,929 --> 00:38:20,107 今日は 敦成親王様が 健やかに 50日を迎えられた祝いのうたげである。 292 00:38:20,107 --> 00:38:26,881 無礼講ゆえ 皆々 心ゆくまで楽しんでくれ。 293 00:38:26,881 --> 00:38:30,284 いっくらでも酔ってくれ。 294 00:38:30,284 --> 00:38:42,863 ♬~ 295 00:38:42,863 --> 00:38:45,233 ハハハ。 296 00:38:45,233 --> 00:38:50,104 ♬~ 297 00:38:50,104 --> 00:38:54,104 女子は どこかな…。 298 00:38:56,244 --> 00:39:00,581 まあ…。 (顕光)アハハハハハ! 299 00:39:00,581 --> 00:39:16,931 ♬~ 300 00:39:16,931 --> 00:39:22,631 (大納言の君)大納言様 寒うございます。 301 00:39:25,273 --> 00:39:32,973 (せきばらい) この辺りに 若紫はおいでかな? 302 00:39:35,082 --> 00:39:42,382 若紫のような美しい姫はおらぬな。 ハハハハ。 303 00:39:44,225 --> 00:39:49,563 ここには 光る君のような殿御はおられませぬ。 304 00:39:49,563 --> 00:39:54,563 ゆえに 若紫もおりませぬ。 305 00:40:01,175 --> 00:40:04,175 藤式部。 306 00:40:08,582 --> 00:40:10,882 は…。 307 00:40:19,226 --> 00:40:22,526 なんぞ歌を詠め。 308 00:40:26,133 --> 00:40:28,433 はっ。 309 00:40:45,953 --> 00:40:53,828 「いかにいかが 数えやるべき 八千歳の➡ 310 00:40:53,828 --> 00:41:02,128 あまり久しき 君が御代をば」。 311 00:41:16,484 --> 00:41:19,984 さすがであるな。 312 00:41:22,289 --> 00:41:25,589 用意してあったのよ。 313 00:41:34,869 --> 00:41:43,577 「あしたづの よはひしあらば 君が代の➡ 314 00:41:43,577 --> 00:41:49,483 千歳の数も 数え取りてむ」。 315 00:41:49,483 --> 00:41:58,626 (ざわめき) 316 00:41:58,626 --> 00:42:03,926 (馬中将の君) あうんの呼吸で 歌を交わせるなんて…。 317 00:42:14,975 --> 00:42:17,675 母上。 318 00:42:37,932 --> 00:42:41,932 藤式部。 はい。 319 00:42:49,276 --> 00:42:54,976 左大臣様とあなたは どういうお仲なの? 320 00:43:02,289 --> 00:43:06,460 帝へのお土産を作りとうございます。 まあ…。 321 00:43:06,460 --> 00:43:08,496 賢子の役に立てたいと思って…。 322 00:43:08,496 --> 00:43:11,298 うそつき。 母上なんか大嫌い! 323 00:43:11,298 --> 00:43:14,969 次の東宮に…。 そなたも その心があるか? 324 00:43:14,969 --> 00:43:17,471 もうお黙りを。 盗人が押し入ったそうにございます。 325 00:43:17,471 --> 00:43:22,977 光る君の物語 読みました。 三十三帖か。 大作であるな。 326 00:43:22,977 --> 00:43:26,677 これから どうなるのだ? まだ終わってはおりませぬ。 327 00:43:33,554 --> 00:43:38,292 京都市内の中心部に広がる京都御苑。 328 00:43:38,292 --> 00:43:43,964 かつて この界わいには 貴族の屋敷が立ち並んでいました。 329 00:43:43,964 --> 00:43:47,835 明治時代に公園として開放され➡ 330 00:43:47,835 --> 00:43:52,973 今も 市民の憩いの場として 親しまれています。 331 00:43:52,973 --> 00:43:58,779 園内の一角には 藤原道長と源 倫子の屋敷➡ 332 00:43:58,779 --> 00:44:02,316 土御門殿の跡地があります。 333 00:44:02,316 --> 00:44:10,190 紫式部は 出産のために里帰りをした 彰子に従い この地を訪れました。 334 00:44:10,190 --> 00:44:12,960 紫式部の日記には➡ 335 00:44:12,960 --> 00:44:18,866 安産祈願の儀式の様子や 道長が孫を慈しむ姿など➡ 336 00:44:18,866 --> 00:44:25,005 土御門殿での出来事が 細かく記されています。 337 00:44:25,005 --> 00:44:30,344 敦成親王の五十日の儀も この地で行われました。 338 00:44:30,344 --> 00:44:35,950 藤原公任が 「この辺りに 若紫はおいでですか?」と➡ 339 00:44:35,950 --> 00:44:38,986 紫式部に尋ねたというエピソードは➡ 340 00:44:38,986 --> 00:44:46,486 「源氏物語」について記された 最も古い記録であると考えられています。 341 00:44:48,295 --> 00:44:57,595 今は 穏やかな時が流れる この地を中心に 藤原氏は 栄華を極めたのです。 342 00:45:37,945 --> 00:45:40,447 おふねちゃん…。 343 00:45:40,447 --> 00:45:44,118 <おいちの幼なじみのおふねが亡くなり➡ 344 00:45:44,118 --> 00:45:48,956 彼女を知っていたという ならず者が殺された。➡ 345 00:45:48,956 --> 00:45:52,826 手習い仲間だったお松や 飾り職人の新吉も➡ 346 00:45:52,826 --> 00:45:55,829 その一件に巻き込まれる。➡ 30374

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