All language subtitles for 光る君へ - E35 中宮の涙 - [1440-FHD@AFS.NV7-h264_qvbr230_u p7][字]

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Original subtitles

道長は 中宮 彰子の懐妊祈願のため➡

京をたって 金峯山へと向かった。

♬~

♬~

♬~

(平 致頼)僧も含めまして 供の数は20。

(藤原伊周)左大臣の供にしては少ないな。

己の身が万全だと油断しておるのか。

我らは これより 出立いたします。

11日に落ち合おう。 (一同)はっ。

何も聞くな。

(藤原隆家)聞く前に言うな。

何しに来た。

よい酒をもらったゆえ 一献どうかと思ったのだ。

酒は飲まぬ。 えっ いつから?

皇后様が身まかられてから 飲んではおらぬ。

そうだったかのう…。

帰れ。 一人で考えたい。

♬~

(ため息)

(藤原頼通)いかがされました?

(藤原道長)もうよい。

お疲れとは存じますが 道のりは まだ長うございます。

精をつけませんと。

(源 俊賢)明日は 雨があがりそうですな。 ハハハ。

ようございましたね。

左大臣様 もう少し召し上がられませ。

体が もちませぬゆえ。

(頼通)無理強いをなさいますな。

いざとなれば 父上は 私が背負って山を登ります。

はあ… なんとすばらしき お心構え!

頼通様は ご聡明で お姿もよく➡

その上 豪胆であられます。 ハハハハ…。

あまり褒めると図に乗るゆえ その辺にしておけ。

図に乗ったことなぞ ありませぬ。

どこへ行く? かわやへ。

(ため息)

(俊賢) 頼通様は 見事なご嫡男になられましたな。

明子のところの頼宗も なかなかの しっかり者に育っております。

どうぞご安心くださいませ。

明子は 私の心を分かっておらぬ。 え?

地位が高くなることだけが 人の幸せではない。

されど明子は 頼通と頼宗を競い合わせようとする。

お前からも 張り合うなと 明子に言うてくれ。

は…。

♬~

(一条天皇)白い夕顔の咲く家の女は なぜ死ななければならなかったのだ?

(まひろ)生き霊の仕業にございます。

光る君の夢に現れた女が 取りついたのか。

誰かが その心持ちの苦しさゆえに 生き霊となったのやもしれませぬ。

左大臣の心持ちは どうなのであろう。

御嶽詣までして 中宮の懐妊を願う 左大臣の思いとは…。

それは… 親心でございましょう。

親心…。

左大臣様が願われるのは 中宮様の女としての幸せだと存じます。

御嶽詣は 命懸けの難行であるぞ。 そのようなことで…。

そのようなことに命を懸けるのが 人の親にございます。

朕も3人の子の親ゆえ 子を思う心は分かる。

されど…。

こたびのことは…。

♬~

(俊賢)あっ!

手を!

♬~

(読経)

京をたって 9日目。

道長一行は 金峯山寺の山上本堂にたどりついた。

(読経)

金峯山寺で さまざまな仏事を催した道長は➡

最後に 山上本堂の蔵王権現に 自ら書き写した経典をささげた。

(読経)

一行がやって来ました。

間もなく ここを通ります。

必ず射止めよ。

お任せください。

(伊周)首尾よくゆけば お前を 検非違使に推挙いたそう。

はっ!➡

矢を射かけたら 杣道伝いに里へ逃げよ。➡

決して捕らえられてはならぬぞ! (一同)はっ。

♬~

(隆家)急がれよ!

(俊賢)隆家殿!

手前で 大きな石が落ちてまいりました。➡

この辺りで 落石が近く起きるかもしれませぬ。➡

急ぎ通り抜けることを お勧めいたしまする。

そなたも 御嶽詣か?

ええ。 私も 中宮様のご懐妊を 祈願せねばと思い立ちまして。

よく知らせてくれた。 急ぎましょう。 うむ。さっ!

どうぞ。

どうぞご無事で!

(伊周) お前は なぜ 俺の邪魔ばかりするのだ。

あの時も 俺が止めるのを聞かず➡

お前は 花山院の御車を射た。

よせ。

(花山院)矢が… 矢が!

あれから何もかもが狂い始めたのだ。➡

されど お前のことを恨んだ覚えはない。➡

だが 今…。

ここまで邪魔をされると…➡

お前に問いたくなる。

隆家 お前は 俺の敵か?

兄上を大切に思うゆえ 阻んだまで。

左大臣を亡き者にしたところで 何も変わらぬ。

おとなしく 定めを受け入れて 穏やかに生きるのが兄上のためだ。

道雅も蔵人になったばかりではないか。

俺が 花山院の御車を射たことで 兄上の行く末を阻んだことは➡

昔も今も すまなかったと思っている。

それゆえに 憎まれても 兄上を止めねばならぬと思ったのだ。

これが 俺にできる…。

あの過ちの わびなのだ。

♬~

フッ… 帰ろう。

道長なぞ… 狙ったつもりはない。

ハハハハハハ…。

うつけ者め。

はあ…。

無事 都に戻りましてございます。

(藤原彰子)おつつがなく 何より。

これは 金峯山寺の護符にございます。

中宮様をお守りくださいましょう。

(彰子)ありがたく存じます。

(足音)

(敦康親王) 左大臣 どこに行っておったのだ?

御嶽詣に行っておりました。

(敦康親王)何? それ。

金峯山は 我が国有数の 霊験あらたかなお山にございます。

我が国の安寧 帝 敦康親王様 中宮様のお幸せを祈願してまいりました。

左大臣が留守の間 私が 中宮様をお守りいたしたぞ。

おっ さようでございますか。

さすが 親王様にございます。 うん。

(足音)

お帰りなさいませ。 よくぞご無事で…。 うん。

物語の続きは どうなっておる?

昨晩 一つの巻を書き上げました。 おお 見せよ。

お疲れでございましょう?

見せよ。 はっ。

小鳥を追いかけていた頃のお前は このように けなげでは なかったが…。

うそはつくし 作り話はするし。

とんだ跳ね返り者であった。

心の声 「こうして お会いしても またお会いできるとは限りません。➡

夢の中に このまま消えてしまう 我が身でありたいと➡

むせび泣いている光る君のお姿も さすがに いじらしく➡

世の語り草として 人は伝えるのではないでしょうか。➡

類いなくつらい この身を 醒めない夢の中のこととしても と➡

藤壺の宮が思い乱れている様も まことに もっともで 恐れ多いことです」。

心の声 「三月になられると はっきりと分かるようになり➡

女房たちが お見受けして 気にしているので➡

宮は 嘆かわしい宿世のほどを 情けなく思われました」。

この不義の話は どういう心づもりで書いたのだ?

我が身に起きたことにございます。

我が身に起きたことは 全て 物語の種にございますれば。

ふ~ん…。

恐ろしいことを申すのだな。

お前は 不義の子を産んだのか?

一たび物語になってしまえば 我が身に起きたことなぞ 霧のかなた…。

まことのことか どうかも 分からなくなってしまうのでございます。

♬~

すぐに写させよう。

預かってゆく。

♬~

この年の10月 あかねの思い人 敦道親王が 27歳で世を去った。

(あかね)為尊親王様も 敦道親王様も➡

私がお慕いした方は 皆 私を置いて 旅立ってしまわれます。

まるで 私が お命を奪っているみたい。

為尊親王様も 敦道親王様も➡

短いご生涯ながら あかね様とお過ごしになった日々を➡

何よりも いとおしくお思いであったと 存じます。

もう触れられないなんて…。

「ものをのみ 乱れてぞ思ふ たれかには➡

今はなげかん むばたまの筋」。

どんなに あの世から 私を見守ってくださろうと➡

二度と お顔を見ることもできないなんて…。

親王様とは 心を開いて 歌を詠み合ったものだわ。

あかね様 亡き親王様との日々を 書き残されてはいかがでしょう。

え?

かつて 書くことで 己の悲しみを救ったと おっしゃった人がいました。

親王様との日々を お書きになることで➡

親王様のお姿を 後々まで残せるのではないでしょうか。

(藤原惟規)はあ… はあ… はあ… はあ…。

待て!

いたぞ! 待て!

(斎院の中将)惟規様…。

何をしておる!

中将の君! 惟規様!

斎院の塀を越えたっていうの? そうだよ。

男が足を踏み入れてはならない 斎院の女房に?

禁忌を犯すからこそ 燃えたつんでしょ。 なんてこと…。

姉上だって そうだったもんね。

私は 禁忌を犯してなんかいません。 身分の壁を超えようとしたくせに。

そんな昔のこと もう忘れたわ。 昔のことなのかな~。

浮かれるんじゃありません。

それで どうやって解き放たれたの?

それがさ 捕まった時 とっさに歌を詠んだんだ。

「神垣は 木の丸殿に あらねども➡

名のりをせねば 人とがめけり」って。

そしたら 斎院の選子内親王様が 俺の歌を見て➡

よい歌だから 許してやれって 仰せくださったんだよ。

そんな よい歌とも 思えないけれど。

天智天皇の引き歌ゆえ 内親王様のお心をつかんだのかもな。

俺も なかなかのもんだよ。 何が なかなかなのよ。

姉上の弟ゆえ 歌がうまいんだ。

もう斎院には 近づかないことね。 そうはいかないよ。

俺のことを待っている女子が いるのだから。

そういうことをやっていると 罰が当たって早死にするわよ➡

あなたも あなたの思い人も。

あっ 仕事に戻らないと。 仕事中だったの?

これから宿直なんだよ。 では。

父上に 心配かけるようなことだけはしないでよ。

分かってるって。 じゃあ。

(ため息)

あっ…。

あれ? この人 あの…➡

うわさの あの…。

帝が 夢中になられる物語を書く 女房がおると➡

うわさになっておるのだが そなたか?

(左衛門の内侍)邪魔をしては駄目よ。

このお方は 私たちとは比べ物にならない➡

尊いお仕事を 任されておられるのですから。

そのような…。 夜遅くまで ご苦労さまです。

さっ 私たちは まるで尊くないことを 楽しみに参りましょ。ああ…。

(宰相の君)「女が賢ぶって嫉妬し 何かと厄介な間柄になってしまうと➡

こちらの気持ちとしても➡

少し違うところが出て来るのではないかと 遠慮し➡

相手も恨みがちになって➡

思いがけないことなどが おのずから出てくるものですが➡

姫君は なんと可愛らしい 遊び相手なのでしょう。➡

おのれの娘でも このぐらいになると 気安くふるまい➡

心おきなく寝起きするなどは とても出来ないものですが➡

これは 本当に変わった秘蔵の娘だと 君は思うのでした」。

(大納言の君) でも 無理に連れ去っていくところは➡

何だか ちょっと…。

(小少将の君) でも 実の父親が薄情ですゆえ➡

光る君の所へ行った方が よかったのではございません?

それでも強引ですわよね。

まことの思い人は 藤壺ですもの。➡

この子は 光る君のおもちゃのようなものですわ。

(馬中将の君) 藤壺の所に 再び忍んでいき➡

子までなしながら その一方で➡

幼子を引き取って育てようと考える 光る君は 無分別の極みでございますわ。

(一同)無分別。

(宮の宣旨) 中宮様。 敦康様は 物忌みのため➡

今日は お越しになれないとのことでございます。

そうか…。

(宮の宣旨)さあ 方々 お装束の手入れをする刻限ですよ。

(一同)はい。

光る君に引き取られて 育てられる娘は 私のようであった。

私も幼き頃に入内して ここで育ったゆえ。

そうでございますか…。

この娘は このあと どうなるのだ?

今 考えているところでございます。

中宮様は どうなればよいと お思いでございますか?

光る君の妻になるのがよい。

妻になる…。

なれぬであろうか?

藤式部 なれるようにしておくれ。

中宮様。

帝に まことの妻になりたいと➡

仰せになったら よろしいのではないでしょうか?

帝をお慕いしておられましょう?

そのような…➡

そのようなことをするなど 私ではない。

ならば 中宮様らしい中宮様とは どのようなお方でございましょうか。

私の存じ上げる中宮様は➡

青い空が お好きで 冬の冷たい気配が お好きでございます。

左大臣様の願われることも ご苦労も よく知っておられます。

敦康親王様にとっては 唯一無二の女人であられます。

いろいろなことに ときめくお心も お持ちでございます。

その息づくお心の内を 帝にお伝えなされませ。

(宮の宣旨)お上のお渡りでございます。

敦康に会いに来たが おらぬゆえ…。

お上! ん?

お慕いしております!

♬~

また来る…。

♬~

では 来年の元日は 朝拝をいたします。

よきに計らえ。 はっ。

左大臣。 はっ。

御嶽詣の御利益はあったのか?

まだ分かりませぬ。

今宵 藤壺に参る。➡

その旨 伝えよ。

♬~

(一条天皇)いくつになった? 二十歳にございます。

(一条天皇)いつの間にか 大人になっておったのだな。

ずっと大人でございました。

そうか…。

さみしい思いをさせてしまって すまなかったのう…。

♬~

お前の手柄なのか?

私は 何もしておりませぬ。

帝のお心をつかまれたのは 中宮様ご自身にございます。

きっと金峯山の霊験にございましょう。

どちらでもよいが…。

ああ よかった…。

何もかも…。 無礼講ゆえ…。

50個なのだよ。 若紫はおいでかな?

それを学びたい。 ないしょで。

藤式部の物語の力が 中宮様を変えたのだと 殿から聞いておる。

中宮様のご出産の記録を 作ってもらいたい。

その物語を 私も読みとうございます。

光る君のような殿御はおられませぬ。

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