All language subtitles for 光る君へ - E34 目覚め - [1440-FHD@AFS.NV7-h264_qvbr230_u p7][字]

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Original subtitles

(錫杖の音)

(定澄)興福寺別当の定澄にございます。➡

我らの訴えを 直ちに 陣定におかけくださいませ。

それがならねば この屋敷を取り囲み 焼き払い奉ります。

(藤原道長)やってみよ。

興福寺が乱暴の限りを尽くしておることは 大和守の訴状で承知しておったが➡

これほどの暴挙は許し難い。

乱暴を働いておるのは 興福寺ではなく➡

大和守 源 頼親と➡

右馬允 当麻為頼でありまする。➡

彼らを訴える解文を 朝廷に奉っておりますのに➡

何故 ご審議くださいませぬので ございましょうか。

審議はする。

明日 ご審議くださいませ。 さもなくば…。

私を脅しても無駄である。

本来 藤原氏と その氏寺が争うことなぞ あってはならぬ。

御仏に仕える者として その方は それでよいと思うのか。

僧どもを動かせば その方が 別当で居続けることはかなわぬ。

興福寺そのものとて ただでは済まぬぞ。

♬~

日頃から 大和守 源 頼親と 興福寺は 争っておったが➡

そのさなか 興福寺の僧 1人が死んだ。

怒った寺側は 大和守の家来である 当麻為頼の屋敷と➡

田畑を焼き払う挙に出た。

これについては 大和守 興福寺双方から訴えが出ておる。

そして 審議の上 朝廷は➡

興福寺の筆頭たる僧 蓮聖の 公の法会参列を禁じる裁きを下した。

(足音)

(恒方)大極殿前の朝堂院に 興福寺の僧たちが 押し寄せております!

な…。

チッ…。

(祈とうと錫杖の音)

(一条天皇) 何故 それを朕に告げなかったのだ。

ただいま その策を 陣定に諮っておりました。

お知らせが遅れましたこと お許しくださいませ。

私の判断の誤りでございました。

無念ではありますが 検非違使を遣わし 僧どもを追い払うしかないと存じます。

そなたらしからぬ考えであるな。

大内裏の門を押し通られては 朝廷が 興福寺に屈したも同然。

致し方ございませぬ。 検非違使を遣わす宣旨を。

分かった。 検非違使に追い払わせよ。

はっ! 直ちに僧どもを追い払いまする。

(敦康親王)もう 5つ食べました。

(藤原彰子)私は まだ2つでございます。

中宮様の分も食べて差し上げます。

親王様は これから もっともっと大きくなられますから➡

たんと召し上がってくださいませ。

(藤原斉信)中宮様を 奥の間に お隠しまいらせよ。

(宮の宣旨)何事でございますか?

興福寺の僧どもが 大極殿の前まで押し寄せておる。

内裏に入ってくることはないと思うが 万が一に備えよ。

そなたらも 命を懸けて 中宮様をお守りせよ。

(大納言の君)お守りせよとは➡

どのようにしたら よろしいのでしょうか?

(まひろ)清涼殿にお連れ申したら いかがでしょうか。

万が一 僧たちが 内裏に攻め込んできたとしても➡

まさか 帝の御身にまでは 危害は及ぼしますまい。

帝と共におられることが 最も安心かと。

よし そのようにいたそう。

支度を整えよ。 はっ。

(一条天皇)中宮大夫は 大げさすぎる。➡

そのように案じることはない。

今 左大臣が陣頭に立っておるゆえ 間もなく 事は収まるであろう。

彰子。 そなたも おのが父を信じよ。➡

顔を上げよ。

そなたは 朕の中宮である。

こういう時こそ 胸を張っておらねばならぬ。

(藤原顕光)朝堂院から 僧どもを 追い払ってやりました。

ご苦労。 (顕光)はっ。

ただ… 興福寺別当 定澄が 左大臣殿と会いたいと申しております。

この上 何を…。

(顕光)内裏に上げますか? それはならぬ!

後日 土御門殿に参れと伝えよ。

はっ。

はあ… しつこいのう…。

この上 何だ。

では 申し上げます。

南都に引き揚げるには 次のことをお約束くださいませ。

1つ 大和守が申した 寺の僧が 当麻為頼邸を焼き払ったこと➡

および 田畑を踏みにじったことを お調べいただきたい。

2つ 大和守 源 頼親を 解任していただきたい。

3つ 右馬允 当麻為頼を 解任していただきたい。

4つ 我らの蓮聖が 公の法会への参列を 止められておるのを 免じていただきたい。

(ため息)

いかなる理由があろうとも➡

屋敷を焼かれ 田畑を荒らされた方を 罰するは 理にかなわぬ。

よって 1 2 3の申し入れは受け付けぬ。

蓮聖のことを頼みたいなら いま一度 そのことだけの申文を出せ。

以上である。

速やかに南都へ戻り 御仏の道に生きるがよい。

♬~

はあ…。

よかった。

一つでも こちらの望みが通ったならば 上出来だ。

(慶理)はっ…。

お疲れでいらっしゃいますね。

大したことはない。 ご無礼いたしました。

帝と中宮様は いかにおわす。

お渡りはございます。

親王様にお会いになるだけか…。

物語のお話もなさいます。

いまだ中宮様に お手は触れられぬか。

は…。

お前… なんとかならぬか?

このままでは ふびんすぎる。

恐れながら 中宮様のお心が 帝にお開きにならないと➡

前には進まぬと存じます。

それには…。

どうすればよいのだ。

どうか お焦りになりませぬように。

皇后 定子様が身まかられて もう6年だぞ。

焦らずにはおれぬ。 力は尽くしておりますゆえ。

お前が頼みだ。

どうか… 頼む。

あっ… 邪魔をした。

弟がおったな。 は…。

何をしておる?

任官するまで 大層 時がかかりまして➡

今は ようやく 中務省で 内記として働いております。

左大臣様にお目にかかったことがあると 申しておりました。

そうか。

左大臣様と藤式部…。 足をもむ仲とも思えませんけども。

お親しそう~。

ひたひたしてる。

ひそひそでしょ。

ひたひたよ~。

(笑い声)

年が明けると 倫子は➡

四女 嬉子を産んだ。

6度目の出産は重く 倫子は しばらく寝込んだ。

同じ日 中納言 藤原斉信の屋敷が焼けた。

(藤原公任)家の者は無事だそうだ。

(藤原道綱)運が悪かったね。 風が強いし 今日…。

よかったら うちに来てもいいよ。

(公任)別邸はありますので…。

ああ… そうか そうか。 そっとしておいてやってください。

そうだよね。

左大臣様から 中納言様のお着替えとして 直衣一式が届いております。

道長は気が利くな 素早いし。

(せきばらい)

すまん… また言ってしまった。

ただいま 蔵人は 3名欠けております。

朕は 伊周の嫡男 従五位下の道雅を入れたいと思う。

は…。

亡き関白の孫ゆえ 誰も異は唱えまい。

道雅は まだ16歳でございますゆえ➡

六位の蔵人に 年長の者を 1人入れるのが よろしかろうと存じます。

好きにいたせ。

ただいま 中務省で内記を務めております 藤原惟規は いかがでございましょうか。

それでよい。 はっ。

(藤原伊周)よかった…。

帝は 我が家を 引き立てようとしてくださっておる。

道雅 心して務めよ。

(藤原道雅)別に うれしくもないですけど やることは ちゃんとやりますよ。

この機を生かすのだ。

この機を生かすって 何ですか?

父上の復しゅうの道具には なりませんから。

(源 幾子)道雅。

(藤原惟規)姉上!➡

これ 父上のお下がり。

よく似合うわ。 ちょっと カビ臭いけどね。

いとが大切に取っておいてくれたのよ。

案外 狭いところだな。 シッ!

蔵人になれたのは 左大臣様のおかげよ。

お顔を潰さないでね。 分かってるって。

さっきの女房 悪くないな。

大納言 道綱様の姫様よ。

六位の蔵人じゃ 相手にされないか。

まあ そうね。

でも 分からないわよ。

惟規には 身分の壁を超えてほしいの。

何? それ。 私の夢よ。

すごい夢 託されちゃったな~。

実はさ…。

えっ 誰かいるの?

神の斎垣を越えるかも 俺。

中宮様のお越しにございます。

えっ。 中宮様 こんなとこ いらっしゃるの?

俺 じゃあ。

お呼びくだされば 参りましたのに。

(左衛門の内侍) 藤式部のつぼねが見たいと仰せになって。

そなたはよい。

えっ? 下がれ。

そなたの物語だが…➡

面白さが分からぬ。

さようでございますか…。

男たちの言っていることも分からぬし➡

光る君が 何をしたいのかも分からぬ。

はあ…。

帝は そなたの物語の どこに 引かれておいでなのであろう。

さあ… 帝のお心は計り知れませぬ。

されど 私の願い 思い 来し方を 膨らませて書いた物語が➡

帝のお考えになることと どこか重なったのやもしれませぬ。

ふ~ん…。

(足音) (敦康親王)中宮様!

今日は すごろくをいたしましょう。 私では 敦康様のお相手になりませぬ。

今日は 中宮様が勝てるようにします。 まあ…。

早く参りましょう。

また来てよいか?

もちろんにございます。

「眠りこけている様などが みぐるしいほど変わっていて➡

だんだん正体が分かるにつれ 情けなく心やましくなりましたが➡

『人違いと分かってしまうのも みっともないし➡

女も変に思うだろう。➡

意中の人を尋ね寄ろうにも➡

これほど 逃がれようとする心があるならば➡

甲斐がない➡

さぞ愚かしいと思われるだろう』と お思いになります」。

ハハ… とんでもないな この男。

(敏子)あなたにも似たようなこと…➡

おありなのではございません? ハハハハ… 何を申すか。

俺は このような まぬけなことはせぬ。

(藤原行成)「女は ようやく目覚めると➡

思いもかけない あまりの出来事に 途方にくれた様子になるだけで➡

思慮が浅く 可哀想なほど何の心構えもありません。➡

男をまだ知らぬにしては…」。

「大人びていて 弱弱しく思い乱れることもありません」。

「私だとは知らせまいと お思いになるけれど➡

どうして このようなことにと…」。

(筑前の命婦) 「女が後に思いめぐらしたりしたら➡

私にとっては 何でもないことでも➡

あのつれない人が ひたむきに名を隠そうとするのは➡

さすがに気の毒なので たびたびの方違えに かこつけて➡

こちらに来ていたのだと うまく言いつくろいなさります」。

(笑い声)

♬~

(宮の宣旨)帝がおいでになりました。

よい。 はっ。

(一条天皇) 是非 聞いてみたいことがあって参った。

はっ。

なぜ そなたは この物語を書こうと思い立ったのだ。

お上に献上する物語を書けと 左大臣様が仰せになったのでございます。

左大臣が?

私は 物語を書くのが 好きでございましたので➡

光栄なことだと存じ お引き受けいたしました。

されど 何が帝のお心を打つか 思いつかず➡

左大臣様に お上のことを あれこれと 伺いました。

そこから考えた物語にございます。

書いているうちに 私は 帝のお悲しみを 肌で感じるようになりました。

♬~

この先は どうなるのだ?

ひと言では申し上げられませぬ。

そうか…。

朕に物おじせず ありのままを語る者は めったにおらぬ。

されど そなたの物語は 朕に まっすぐ語りかけてくる。

恐れ多いことにございます。

また来る。

心の声 私ではなくて 中宮様に 会いにいらしてください。

3月3日 上巳の祓の日➡

土御門殿で 曲水の宴が行われた。

曲水の宴とは 曲がりくねった水の流れに沿って座り➡

和歌や漢詩を詠んで 競い合う催しである。

水の神によって 穢れをはらおうとするものであり➡

道長は 中宮 彰子の懐妊を切に願って このうたげを催した。

はあ… 皆 よく来てくれた。

母上もおいでになれれば よかったのに。

(赤染衛門) いまだ ご本復となりませぬゆえ。

(菅原輔正)本日のお題は➡

「流れに因って酒をうかぶ」でございます。

〽(雨音)

雨があがるまで しばし中断いたします。

母屋の方で おくつろぎくださいませ。

(雨音)

皆 屋根の下へ。 早う。

(雨音)

ああ…。 ああ…。

ぬれてしまったな。 ええ。

どうぞ。

(雷雨の音)

(雨音)

このような空もようとなってしまい すまぬ。

(源 俊賢)いやいや 左大臣様のせいではございませぬ。➡

昔は 雨にぬれることなぞ 平気であったが すっかり弱ったな。

ああ 年を取った。

(斉信)しかし 道長は 昔も今も いい体をしておる。

えっ 俺? (斉信)うん。

(俊賢)上に立つ者は きりりとしておらねばならぬゆえ。

は? (斉信)そうだ。きりり…。

ハハハ… そのようなこと 考えたこともなかったわ。

(笑い声)

(俊賢)そなたは 今はやりの物語を書いている女房か?

はっ。

なぜ 光る君を源氏にしたのだ?

親王様では 好き勝手なことをさせられませぬゆえ。

臣下の籍に下ろされた亡き父 高明を思い出した。

父は すばらしき人であった。

どなたのお顔を思い浮かべられても➡

それは お読みになる方次第でございます。

光る君は 俺のことかと思っていたぞ。 フフ…。

あれ?

(笑い声) (斉信)どうした?

(行成) 少なくとも 道長様ではありませんね。

ん?(行成)道長様は 笛もお吹きになれないし…。

いや… 俺だって 少しは吹けるぞ。 (笑い声)

では 笛を持ってこよう。 (笑い声)

少し。

(笑い声)

「時人 処を得て 青苔に坐し➡

酒を清流に汎かべて 取次に廻る➡

水は瀉ぐ 右軍 三日の会➡

花は薫る 東閣 万年の杯➡

波月を巡行するは 明府に応じ➡

沙風に斟酌するは 是れ後来なればなり」。

さっき 父上が 心からお笑いになるのを見て➡

びっくりした。

殿御は 皆 かわいいものでございます。

帝も?

帝も殿御におわします。

先ほど ご覧になった公卿たちと➡

そんなに お変わりないように 存じますが。

帝のお顔を しっかりご覧になって➡

お話し申し上げなされたら よろしいと存じます。

♬~

いかがした?

心の声 小鳥を追っていった先で 出会ったあの人…。➡

あの幼い日から 恋しいあの人のそばで➡

ずっとずっと一緒に生きていられたら…➡

一体 どんな人生だっただろう。

(スズメの鳴き声)

♬~

♬~

心の声 「『雀の子を犬君が逃がしてしまったの。➡

籠をふせて 閉じ込めておいたのに』と 大層 悔しそうにしています」。

♬~

興福寺の僧どもを追い払ってから 何か おかしくないか?

斉信の家が焼けて➡

俺の家まで焼けたんだよ。

お察しいたします。 大変でございましたね。

道長が いろ~んな見舞いをくれたよ…。

よい弟だ。

(せきこみ) 敦康様…。

道綱の屋敷が焼けた直後 敦康親王は 病に伏せった。

親王様。 伯父上がお見舞いに参られました。

思ったよりお元気そうで 安堵いたしました。

これは 源 為憲の著した 「口遊」にございます。➡

もう少しご回復が進みましたら 是非 お読みください…。

要らぬ。

(宮の宣旨) 左大臣様のお越しにございます。

♬~

いかがされました?

(せきこみ) あっ…。

(せきこみ)

さあ お口を。

♬~

(藤原頼通)父上。

このところ 不吉なことが続き 中宮様のご懐妊もないゆえ➡

吉野の金峯山に参ろうと思う。

恐らくは 我が生涯 最初で最後の 御嶽詣である。

それ 私もご一緒いたしとう存じます。

8月の出立まで 100日にわたって精進潔斎し➡

酒 肉 欲 色を断たねばならぬ。

頼通 お前にできるか?

ん~…。

道中も険しいゆえ おぼつかなければ やめておけ。

いえ お供いたしたく存じます。

中宮様の御ためにも 参ります。

そうか。

ならば 共に参ろう。

ありがたき幸せに存じます。

明日 都をたちます。

お気を付けて。

中宮様も お健やかにお過ごしくださいませ。

♬~

一行は間もなく出立。

いかがいたしましょう。

またとない機会となりましょう。

♬~

道長は 嫡男 頼通➡

中宮権大夫の源 俊賢を伴って 京をたった。

♬~

もう触れられないなんて…。

中将の君! 惟規様!

いざとなれば 父上は 私が背負って山を登ります。

ハハハハハハ…。 どうぞご無事で!

いつの間にか 大人になっておったのだな。 お慕いしております!

物語になってしまえば 我が身に起きたことなぞ 霧のかなた…。

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