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Yoruba
Zulu
(森口) ここに明記された 75名の生徒を→
退学処分にしてもらいます。
(静) ここにいれば やりたいことができるの!
それなのに 簡単にやめるとか言うなよ!
お願いします! 宮沢君を 学校に残してあげてください!
>> いいかげんにしてください!
何を言おうが→
宮沢君は退学です。
(静) 《これまで偉そうに 説教してきたくせに…》
(宮沢) 〔僕 学校やめるから〕
(静) 〔ごめんなさい ごめんなさい…〕
《うまくいかなかったら 涙を流す》
《ダサい大人》
《そんな目で私を見る生徒たちが 想像できる》
(騒ぎ声)
(静) 《にしても 見過ぎじゃない?》
(浦見) ちょ ちょ ちょ…! 静先生!
(静) おはようございます。 (浦見) 来て!
(静) えっ… 靴 履き替えてないんですけど!
(浦見) いいから いいから! ヤバいんだって!
📱(カメラのシャッター音) (ざわめき)
(浦見) ほら お前ら 教室行け!
ほら 早く!
(静) 《現実は 想像を優に超えていく》
(ざわめき) 📱(カメラのシャッター音)
(陽奈) ヤバ 何これ。 📱(カメラのシャッター音)
📱(カメラのシャッター音)
(新庄) ほら 下がって! 下がって 下がりなさい。
席着いて!
スマホしまって! ほら。
何を黙ってるんですか 麗美先生!
この 張り紙 心当たりがあるなら→
ちゃんと説明をしてください!
(大口) 他の先生も困惑してるから→
黙ってないで何か答えましょうか 麗美先生。
(浦見) 何の意味があるんですか? そんなこと聞いて 静先生が→
人を殺した なんて言うわけないでしょ。
そんなことするわけないんだから。
万が一 静先生がやっていたとしても→
私がやりました なんて言いますか?
いや 犯人が そんな簡単に自供するわけない。
つまり 聞いても意味はない。
ねっ 静先生。
(聖羅) フォローになってませんよ。
(浦見) とにかく あの張り紙→
静先生を困らせるための 誰かのイタズラなんですから→
まず その犯人を捜すことが 先決かと思いますが。
>> 犯人は今 調査中です。
ですが 犯人は…→
校内に設置された監視カメラ→
全ての死角を縫って 張り紙を張っていたので→
姿が写ってないんです。
ってことは→
カメラの位置を把握している→
内部の人間の犯行。
…だったりして。
フッ。
(浦見) 我々 教師の中に 犯人がいるっていうんですか?
>> 可能性の話です。
まぁ 後に分かるでしょう。
(新庄) 何にせよ→
今 考えるべきは 保護者への対応です!
こんなものが知られて 騒がれでもしたら!
麗美先生。
それなりの対応は していただきますので。
(チャイム)
(静) 《それなりの対応 って言われても→
こうも立て続けに いろいろ起きたら…》
《こんな日に限って京子さん 出張でいないし→
あ~ どうしよう…》
(陽奈) 人殺しって あいつ マジでヤバくない?
あんな偉そうに 説教してるくせにね。
(海斗) あんなの イタズラに決まってんだろ。
(陽奈) 誰が?
(海斗) 知らねえよ。
でも あの人はそんな人じゃ…。 >> あいつの何知ってるの?
(戸が開く音)
(戸が閉まる音)
(静) 《あの張り紙 本当なんですか? って聞きたくても聞けない》
《そんなオーラ ビンビンに感じる》
《そりゃあ 聞きづらいよね》
(清水) 先生って人殺しなんですか?
(静) 《えっ そんなストレートに 聞いちゃう感じ?》
(清水) みんなも気になるでしょ?
(小林) ぶっちゃけ 俺も。 (友理奈) 私も気になるな~。
(静) 《一度 空気が決壊すると→
人の興味は 歯止めが利かなくなる》
ごめんなさい。
みんなを動揺させて。
あれは…。 (渋谷) 先生。
(渋谷) 結構 ネットで広まってるけど大丈夫?
(凛太郎) 田沢が即行アップしたんだよ。
(静) 七海君?
>> 消せよ。 (田沢) はぁ?
お前がアップしたんだろ! 消せよ。
(田沢) 何 お前 何であの人のこと かばってんの?
好きなんだ?
(静) 《えっ 好きなの? 七海君が?》
>> お前 ガキかよ! くだらねえ。
(静) 《だよね…》
《一瞬 ドキっとした自分が 恥ずかしい》
>> ガキって何だよ。
(静) 《って そんなこと考えてる 場合じゃ ない》
>> つうか 何で俺がお前の命令に 従わなきゃいけねえんだよ。
いいから消せよ。 >> 今更消したって遅ぇよ。
消せっつってんだよ! >> 何だよ お前!
(静) やめなさい!
席着いて。
(静) はぁ…。
(大口) 麗美先生。
先ほど 2年10組の保護者から 連絡がありました。
麗美先生の話が聞きたいと。
(静) 《き きたぁ…》
♪~
(静) 《私は 何を言えばいいんだろうか》
《ウソつくわけにもいかないし》
(森口) 麗美先生。 (静) 何でしょう?
>> あなた 保護者の方に 何を言うつもりですか?
(静) それは…。
>> 何を言っていいのか分からない って感じですね。
(静) 《おっしゃる通りです》
>> だとしたら あなたは→
私の指示通りに説明してください。
フッ。
撮って。
(静) このたびは 誠に申し訳ありませんでした。
>> 〔細かい釈明をする前に まずは丁寧に謝ってください〕
〔いきなり謝罪されると 相手は一瞬→
怒りの言葉を見失います〕
(静) 今回 皆さまを不安な思いに させてしまったこと→
心から反省しております。
>> 〔大事なのは謝罪内容です〕
〔この一件 全て学校側に責任が あることを認めてはダメです〕
〔学校側も被害者であって→
あくまでも立場は 保護者と同じなんだという→
連帯感を出してください〕
(静) 私は何を言われても構いません。
ですが 大事な生徒たちを 動揺させてしまったことは→
皆さまと同じ。
いや… それ以上に→
憤りを感じております。
>> 〔保護者以上に怒りを あらわにするのも効果的です〕
(直子) じゃあ この→
「麗美 静先生は人殺し」という 内容について→
説明していただけますか?
心当たりはあるんですか?
(静) それは…。
>> 〔もちろん 張り紙の内容を認めるのは→
論外〕
そんなものは ウソに決まっています。
〔犯人が生徒だった場合→
学校は処罰しなければならない という姿勢をチラつかせる〕
学校としては→
それ相応の対応を 考えなければなりません。
〔自分が大騒ぎして→
生徒を処罰に追い込んだ となったら後味が悪い〕
〔そうすれば 相手は→
最初の勢いを失うでしょう〕
なので 生徒のことを思うと→
犯人捜しに躍起にならず→
しばらく慎重に動いた方が いいと思うんです。
それで いかがでしょうか?
まぁ…。
そうですね。
(2人) ありがとうございます!
(静) 何か悔しい。
>> えっ 何がですか?
(静) 森口先生の指示通りにしたら→
保護者と全然もめずに スムーズに終わったから。
>> よかったじゃないですか。
(静) よくない!
適当な言葉で問題を うやむやにしただけだし→
慎重に動くということは 何もしないと言っているのと→
同じです。 >> いや だとしても→
先生がそんな悔しがる必要 なくないですか?
(静) あの人の思い通りになったことが もう何か悔しくて…。
ん~! ふぅ~。
(田沢) \早く来いよ!/
どうしたの? 田沢さん。
あっ… 今→
息子の姿が見えたんで…。
はっ! 太一!
ちょ… えっ 何?
あんた どうしたの? 何やってんのよ!
あんた もう…。
はっ! 血… 血が…!
(麻衣) 陽奈! ヤバい 海斗が…。
📱(振動音)
(真紀) はい 七海ですが。
(新庄) 田沢君。
本当に 七海君に殴られたんですか?
(直子) えっ!?
太一の言ってること 疑う気ですか?
あっ いや… 別に疑っているわけでは…。
俺がいつお前を殴ったんだよ。
殴っただろ。
適当なこと言ってんじゃねえぞ!
七海君 そんな口の利き方やめようか。
(浦見) 2人の言ってることが 食い違ってる?
>> はい。
田沢君が 七海君の態度を注意したら…。
〔俺のことバカにしてんだろ?〕
(海斗) 〔お前 何言ってんだよ〕
(田沢) 〔いつも俺のこと 見下したような目で見てんだろ〕
〔あ?〕 (海斗) 〔うるせぇな!〕
(聖羅の声) 問答無用に殴りかかってきた。
…って 田沢君は 言ってたそうなんですけど→
七海君は…。
〔いつも俺のこと 見下したような目で見てんだろ〕
〔何とか言えよ!〕
〔おい!〕
(海斗) 〔くだらねえよ〕
何もせず その場を去った って言ってるそうです。
困りましたねぇ。
ところで 麗美先生。
七海君のお母さまと連絡は?
(静) はい…。
(真紀) 〔すみません〕
〔海斗が ご迷惑をおかけしまして…〕
(静) 〔いや まだ海斗君が悪いと 決まったわけでは…〕
>> 〔私は…→
あの子が 暴力を振るったんだと思います〕
(静) あの…。
今日は 仕事の都合で来れないと…。
>> 何それ。
無責任過ぎませんか? ねぇ 教頭先生。
仕事…。
はぁ…。
(聖羅) で どうなったんですか?
(静) 取りあえず 話は平行線のままだったので→
また明日 話し合うことに。
はぁ…。
(浦見) 大丈夫?
(静) これが大丈夫に見えるなら 先生の目は節穴です。
>> 張り紙から始まって 朝からトラブルだらけですね。
(静) トラブルだらけで吐きそうです。
(浦見) ストレスがたまったら 海に行けばいい!
(静) 海?
(浦見) 海を見てると 嫌なことは 何でも忘れるじゃないですか。
この時期だと 鎌倉の方の海とかいいですよ。
あの海は 何でも忘れられる海だ。
>> 海を見たら何でも忘れられる。
私もそんな 単純な生物になりたいです。
で 田沢君と七海君。
実際 どっちが言ってることが 正しいと思います?
七海が田沢を殴った。
それでいいじゃないですか。
(大口) そんな簡単に決め付けるのは…。
七海は中学校2年の時に→
暴力事件を起こしてるんですよ。
でも だからといって…。
日本の再犯率って→
約50%だって知ってました?
悪いことするヤツは→
結局 何回もやる。
あと 忘れないでくださいね。
彼は このリストに載っている→
この学校に 必要のない生徒なんです。
だとしたら この一件→
彼を退学にさせるチャンスです。
しかし 彼は 殴ったことを認めていません。
本人が認めなくても→
退学させることは可能ですからね。
(大口) 教頭 本当にいいんですか?
森口先生の言いなりになって。
彼は 次期理事長。
従うのは当然です。
冷たい人。
私と2人っきりの時は あんなに優しいのに。
最近→
全然 食事に 誘ってくれないですね。
あまり 2人っきりで会わない方がいい。
とか何とか言いながら また会うくせに。
悪いことする人は→
結局 何度でもするんですよ?
ひどい…。
この場所→
監視カメラに写ってるから。
す… すごいゴミついてま…!
(小林) \なぁ 知ってる?/
海斗って 中学時代にも 同じクラスのヤツ殴って→
大ケガさせたことあんだって。 (清水) えっ マジで?
(静) 帰りのホームルームを始めます。
七海君は?
>> 帰ったみたいです。
(静) 帰った?
>> 田沢を殴ったから 気まずくて 帰ったんじゃないですか?
ハハ…。 >> 何言ってんの?
あいつがウソついてんのよ!
でも あいつ前科あるしな~。
(静) 七海君が中学時代に暴力事件?
(彩華) らしいです。
(彩華) 先生は海斗君が 田沢君を殴ったと思いますか?
(静) 内藤さんは どう思う?
>> 物静かで 何考えてるか 分かんないとこあるけど…。
でも 前に→
陽奈ちゃんが先生の動画 拡散しようとした時…。
〔笑えねえからな〕
中学時代は よく知らないけど→
今の海斗君は そんなことしないとは思います。
俺は殴ってないよ。
ウソ言わないで。
何で息子のこと 信じらんないんだよ。
中学の時にあんなことして…。
また同じようなことがあったら もう信じられないのよ。
やっぱり…。
あなたは→
あの男の子供なのよ。
もうあなたの好きにしていいから。
私を苦しめないで。
(静) はぁ… しんどい。
《よし 取りあえず 今日は何も考えるのはやめよう》
《ちょうど京子さんも出張中》
《いったん ゆっくり寝よう》
はぁ…。
って何でいるの?
(京子) 戻ってきたの! しーちゃんのことが心配で。
(静) 心配って感じはしないけど。
(叶子) あなた 食べる?
(静) あ~ 私 大丈夫 食欲ないし。
(京子) にしても ひどいイタズラする 人間もいるのね。
学校中に張り紙って。
(静) まぁ…→
人殺しっていうのは本当だから。
♪~
(静) 〔はっ!〕
>> 〔女性の泣き声〕
あれは あなただけのせいじゃ ない。
(静) だけ ね…。
もしかして あの張り紙 あのこと知ってる人が…。
(京子) しーちゃん。
動揺する気持ちは分かるけど→
今は余計なこと考えるの やめなさい。
しーちゃんの心の負荷を考えず→
こんなこと言うのは 申し訳ないけど→
七海君と田沢君の件も聞きました。
恐らく森口先生は 真偽など関係なく→
七海君を退学に 追い込もうとするでしょう。
宮沢君の時のように。
今 生徒たちを 森口先生の謀略から救うには→
しーちゃんの力が必要なの。
もう あんな涙 見たくないでしょ?
>> 〔僕だって ホントは…〕
(京子) 私の言いたいのはそれだけ。
じゃあ 私は出張に戻るから。
(静) それを伝えるためだけに わざわざ?
(京子) フフ。
>> えっ 帰るの? お代わり持ってきたけど。
(京子) 食べる 食べる! >> ビールも持ってきたけど。
(京子) 飲む 飲む!
>> はい どうぞ。 (京子) ありがとう!
♪~
>> あ~ クッソ!
\おはようございます/
(静) どうしたの? 七海君。 >> ちょっといい?
(静) 何? >> 先生。
ちょっと今日 俺に付き合ってくんない?
(静) はぁ? 今から学校だよ?
>> 行きたい場所があるんだよ。
(静) いやいや… ダメでしょ。 >> 学校に→
あの張り紙を張ったのは俺だよ。
理由を聞きたかったら→
俺と一緒に来てくれ。
♪~
ねぇ 海斗 休みなの?
(塁) みたい… やっぱ あいつ 田沢 殴ったのかな?
(浦見) お前ら 席に着け。
(清水) 何で浦見先生なんですか?
(浦見) 静先生は休みだ 体調を崩したらしい。
代わりに俺がホームルームする。
>> 先生 海斗は何で休んだんですか?
(浦見) その連絡は受けてないな。
(海斗) 海見ると嫌なこと 忘れられるっていうから。
(静) 《あなたもそういうタイプ?》
>> けど 海見ても全然→
嫌なことは忘れらんないんだね。
(静) よかったじゃん。 >> え?
(静) 海見て嫌なことが 忘れられるくらい→
君は単純な人間じゃ ないってことだよ。
>> それは 褒めてるんですか?
(静) どうだろう…。
ってか それより約束!
張り紙! 何であんなことやったの?
♪~
>> 七海君 思った以上にバカな生徒ですね。
自らの潔白を証明しないで 無断欠席。
まぁ 退学させやすくなるので 助かりますが。
(浦見) 今回の件 正直→
ウソをついてるのは 田沢だと思います。
>> と言いますと?
(浦見) 先ほどの 田沢の教室でのしぐさ…。
せわしなく貧乏揺すりしたり→
顔を触ったり…。
あれは やましい気持ちを 持っている人間が行う→
典型的な行動です。
>> 頭の悪い熱血教師だと 思ってましたが→
ちゃんと生徒の行動を 分析してるんですね。
(浦見) 頭が悪くても あなたより生徒と向き合ってます。
>> では→
田沢君がウソをつく 理由は何でしょう?
(浦見) それは分かりませんが…。
>> なるほど。
フフ…。
それじゃあ 七海君 守れないよ?
(浦見) そんなに七海を 退学にさせたいんですか?
>> はい。
中学時代の暴力事件。
経済的に苦しい家庭状況。
未来の名新には 彼みたいな生徒は→
本当に邪魔です!
カッとなったら すぐ暴力。
それでは生徒の前に あなたがクビになりますよ?
本当に頭悪いんですね。
さぁ 拳を下ろしてください。
下ろしてください。
えっ マジで殴る気?
(浦見) 殴っても殴ってないって言い張る。
>> それはダメでしょ。 (浦見) 関係ない!
>> いや… 暴力はよくないな。
やめなさい!
もう ここ監視カメラがあるから 隠しきれないわよ。
(静) 答えて。
>> あれ ウソ。
(静) ウソ?
>> 俺 あんなことしてないよ。
先生をここまで連れてくるために ウソついただけ。
(静) は?
>> すげぇ小さい頃→
高校の先生と生徒が この海でデートする→
…ってドラマを見たことがあって。
だから 先生と ここに来てみたかったんだ。
(静) 《何か覚えてる》
《高校教師と生徒の 禁断の恋のやつ》
《えっ それって七海君が 私が好きってこと?》
《だから ウソついてまで?》
>> 先生に聞いてほしいことがある。
(静) 《えっ えっ えっ?》
《何? 何この感じ》
《えっ 何 この今から告白します みたいな雰囲気》
>> 先生。
どうしたら 人に 信じてもらえるようになるかな。
(静) 《ん? 何を言ってるの?》
>> 俺は田沢を殴ってない。
でも 多分→
それは誰も信じてくれない。
(静) 何でそう思うの?
>> 俺 中学2年の時→
クラスメートを殴ったんだ。
些細な口論でカッとなって殴った。
殴った拍子に相手は倒れて→
結構な大ケガをさせちゃったんだ。
それをクラスのヤツらに 知られたみたいで…。
一度 失敗した人間を 信じるヤツなんかいない。
(静) そんなことない。 >> そんなことある!
母さんだって 俺を信じてくれなかった!
〔私は…→
あの子が 暴力を振るったんだと思います〕
♪~
(静) お母さんと何があったの?
>> 中学の時→
クラスメートを殴った後…。
(真紀) 〔何でそんなことしたの? ねぇ 海斗!〕
〔ちょっとカッとしただけだよ〕
〔あなたは 人を殴る人間なの?〕
(海斗の声) 詰め寄る母さんを 俺は思わず…。
〔うるさいな!〕 (真紀) 〔あぁ!〕
〔ごめん!〕 (真紀) 〔あっ!〕
〔あなたも→
あの人と… 同じなのね〕
母さん ずっと おやじの暴力に苦しんでて…→
俺が中学に入る頃に→
やっと離婚が成立したんだ。
俺も あの男と同じ血が流れてる。
いつか俺があんな男に なるんじゃないかって…。
ずっと不安で…→
イラ立ってた。
でも もう知ってるんでしょ?
この話。
先生がシーなんでしょ?
どうなの?
(静) 前にも言ったけどさ…。
だから知らないって。
>> じゃあ…→
先生のスマホに貼ってある あのステッカーは?
あれは SEEのステッカーだよ。
あの頃→
俺は たまたま SEEの文章を見て→
一瞬でハマった。
(海斗の声) SEEの喜びとか 怒りとか→
めちゃくちゃ共感できた。
(海斗の声) 何か その時 俺→
もしかしたら SEEだったら→
俺の不安を 取り除いてくれるのかもって→
勝手にそう思って DMを送ったんだ。
ビックリしたよ。
SEEから とんでもなく 長い返信が来た時は。
(海斗の声) 「人間は結局→
自分のなりたい自分にしか ならない」。
「もし あなたが 父親と同じ犯罪者となったら→
それは父親のせいではなく あなたが選んだ道です。
今 この瞬間…」。
(静) 〔あなたが前に一歩 踏み出したい と思ったら踏み出せるし→
立ち止まりたいと思えば 立ち止まれる〕
〔ジャンプしたいと思えば 出来る〕
〔あなたの未来とは そんな1つ1つ→
自分の意志で動いた行動の 積み重ねでしかない〕
〔だったら 何かする瞬間瞬間で→
理想の自分に近づけるような 選択をしていけばいいの〕
>> 「そうすればきっと→
あなたの望む自分になれるから」。
この言葉に→
俺は めちゃくちゃ救われたんだ。
でも SEEは突然 ネットから姿を消して→
お礼を言うこともできなくて…。
だけど→
先生が教師として 目の前に現れた時は→
驚いたよ。
はい それではお待ちしております。
失礼します はい。
うまくいきそうですね。
では後ほど お願いします。
(新庄) はい。
ホントに このままでいいんですか?
あっ 浦見先生!
(浦見) どうしました?
>> 森口先生が→
七海君の母親を 4時に学校に呼んでいます。
(浦見) え?
>> 七海君の母親は 自分の子供を全く信用せずに→
学校に処置を一任しています。
森口先生は それにつけ込んで→
退学に追いやろうとしてます。
(浦見) 七海の意見も聞かずにですか?
>> 学校は生徒の同意がなくても→
親の承諾があれば 退学にすることができます。
(浦見) そんな…。
>> 今日 七海君→
学校を 無断で欠席してるんですよね?
(浦見) あぁ… はい。
>> 早く七海君を呼んで 母親を説得しないと!
(浦見) 分かりました!
でも 何で大口先生が 俺にそんなことを…。
>> 私も一応 教師なので。
(チャイム)
中学の事件以来→
俺と母さんは→
何となく ぎこちなくなった。
でも SEEの言葉通り→
高校に入ってから 理想の自分に なるために頑張ってきたんだ。
そうすれば→
母さんも きっと信じてくれるって…。
でも…。
(静) 田沢君を殴ってないの?
>> 殴ろうとは思った。
ただ→
あの男と同じには なりたくないから→
殴らない選択をした。
(静) そっか。
>> でも 俺が何をしようが→
母さんは俺を信じない。
俺が変わったって→
周りに信じてもらえなければ→
変わりようがない!
もう→
どうしていいのか分かんなくて…。
📱(振動音)
(静) もしもし。
(浦見) 静先生 体調 大丈夫?
(静) あ~…。 (せき込み)
まだちょっとキツいかな。
(浦見) そんな時に申し訳ない 大変なんだ。
(静) どうしました?
(浦見) 今日の4時 森口が七海の母親を 学校に呼んでるらしい。
退学させる話し合いを するつもりだ。
(静) え?
📱 で 今日 (浦見) 七海が学校を無断欠席した。
(静) はあ…。
(浦見) 森口は七海不在のまま 母親だけ言いくるめて→
退学に追い込むつもりだ。
📱 親の承諾があれば それができるらしい。
(静) そんな…。
(浦見) 静先生 七海の母親が 森口に言いくるめられる前に→
学校へ来て説得してくれないか?
(静) 《今 3時… ここから学校まで1時間》
ギリギリかもしれません。
(浦見) 頼む! 俺は俺で できることをやってみるから。
(静) 分かりました。
七海君 急いで学校戻るよ。 >> え?
(静) 早く! >> はい!
(浦見) 田沢。
お前に話がある。
(静) 《うわぁ… どんどん上がってく》
>> 退学… か。
(静) 絶対に退学にさせない。
こんだけ払うんだから。
うわ…。
♪~
(新庄) 本日はお越しいただき ありがとうございます。
担任の麗美先生が→
あいにく体調不良で 欠席をしておりまして→
代わりに森口先生に 立ち会ってもらいます。
よろしくお願いします。
(静) 出て! >> はい!
(静) はい 行くよ! >> はい!
(新庄) 2人が体育館裏で 何をしていたかなんですが→
肝心の七海君本人が来ていない。
これは 発言を拒否していると→
学校としては思わざるを得ません。
よろしいですか?
ご迷惑おかけしました。
となりますと 七海君の発言はウソで→
七海君は田沢君を殴った ということを→
認めることになりますが。
はい。
(ノック)
(新庄) 麗美先生 君 体調不良じゃなかったのか?
(静) すいません もう大丈夫です。
はじめまして。
私 七海君の担任の 麗美 静と申します。
少しお話よろしいでしょうか。
(森口) 残念ながら→
お母さんとの話し合いは もう終わったよ。
七海君 君は退学だ。
お母さんが承諾してくれた。
(静) 退学の同意書に 捺印はされたのでしょうか?
>> それはまだ。
(静) ならば まだ退学ではありません。
>> すぐに同意書を用意する。
同意書! >> はい。
(静) お母さん。
本当に七海君が人を殴ったと 思ってるんですか?
>> そうだと思います。
この子は 前に一度→
同じような事件を 起こしてるんです。
(静) 一度したら またすると おっしゃりたいんですか?
>> この子の父親も そういう人間でした。
海斗は その血を受け継いでいるんです。
そういう人間なんです。
(静) いいかげんにしてください。
父親は父親 海斗君は海斗君です。
そういう暴力行為の 習慣性というのは遺伝しません。
そういったものを形成するのは 後天的です。
もし海斗君がそうなのであれば→
それはあなたの責任でもあります。
>> 君 お母さまに何てことを!
(静) で 伺いますが→
これまで海斗君は どんな 暴力行為をしてきましたか?
中学の時のケンカと→
その後 あなたに説教されて→
あなたを 押しのけたくらいですよね?
そのくらいの衝動的な行為は 誰にだってあります。
それに海斗君は そこから変わろうと努力しました。
一度 過ちを犯しても→
人は頑張れば 変わることができます。
しかし それを周囲が認めなかったら→
人の変化は止まります。
お母さん。
あなたは 今の日本の社会と同じです。
一度ミスした者を絶対に認めない。
誰かが認めないと→
どんなに頑張っても 人は いつか腐ってしまいます!
あなたが認めなければ→
海斗君は この先 つぶれてしまいますよ!
>> ちょっと待ってください。
海斗が→
変わろうと… 努力していた?
(静) 七海君。
あなたもあなただよ。
あなたは思いを内に秘めて→
行動するタイプなのかも しれないけど→
自分の思いは 口にしないと なかなか伝わらないの。
一度でもお母さんに 自分の気持ちを伝えた?
あなたは かつて過ちを犯した。
そこから反省して また信頼されたいなら→
自分の思い→
そして誠意を相手に伝える努力を 誰よりもしないとダメなの。
七海君。
お母さんと ちゃんと向き合いなさい!
(海斗) 母さん。
俺…。
中学のあん時から→
もう二度とこんなことはしない って決めたんだ。
俺は田沢を殴ってない。
俺は→
誰にも暴力を振るわない!
母さんが 嫌だと思うことはしない!
俺は→
なりてぇ自分になれるって→
そう信じて頑張ってきたんだ!
(海斗) だから→
俺を信じてほしい!
(静) あなたは かつてのパートナーから受けた→
心の傷があるのかもしれない。
けど→
その傷は 海斗君が与えたものじゃ ない。
海斗君がその人の子供であっても その人じゃ ない!
(静) 思い出してください。
海斗君は→
あなたが16年間 大切に育てた→
あなたの子供でもあるんです。
そんな子が自分を信じてほしい って言ったんです。
そんなのウソかどうかなんて→
母親である あなたが一番…。
(はなをすする音)
〔完成!〕
〔完成 イェイ! イェ~イ!〕
〔お~ イェイ!〕
(はなをすする音)
やっぱり海斗が田沢を殴った ってことだよな?
海斗がそんなこと するわけないでしょ!
でも 学校休んだってことは→
やましい気持ちが あったからでしょ?
(彩華) 私も陽奈ちゃんの言う通り→
海斗君は何もしてないと思う。
海斗君は そんな人間じゃ ない。
(拍手)
(森口) あなたたちの親子愛が いかに素晴らしかろうが→
七海君が 暴力を振るったのであれば→
退学は免れません。
同意書。 はい。
海斗は暴力を振るっていません。
私は海斗を信じます。
じゃあ 何で田沢君は 血を流したんでしょうか。
(森口) 何ですか?
(浦見) おい 田沢。
>> 全部→
僕のウソです。
(浦見) 昨日 ここで起きた 真実を教えてくれ。
>> だから→
俺は ここであいつに殴られた これが真実です。
(浦見) 田沢 この学校には→
防犯のために あちこちに 監視カメラがついてる。
もちろん ここも撮影されている。
今 お前ら2人で ここにいた時間の→
映像データを取り寄せている。
もし ウソをついているのなら→
その映像データを見る前に→
本当のことを言ってくれ。
>> 〔いつも俺のこと 見下したような目で見てんだろ〕
〔何とか言えよ!〕
(田沢) 〔何だよ? 来いよ!〕
〔おい!〕
(海斗) 〔くだらねえよ〕
(田沢) 〔おい!〕
〔何で殴んねえんだよ?〕
〔俺は おやじとは違ぇ〕
〔おい ちょっと待て…!〕
(田沢) 〔うっ!〕
〔クソが〕
(浦見) 何でそんなウソついた。
>> 俺は あいつが嫌いだからです。
いつも俺のこと下に見て むかつくんですよ。
(浦見) 七海が お前を下に見てるんじゃ ない。
お前が七海を下に見てるんだ。
(田沢) 何か 今更 ウソだったとか言えなくて…。
海斗は何もしてません。
(田沢) すいません!
♪~
(浦見) これで 七海を退学にする理由は ありません。
>> そのようですね。
よかったです。
七海君の無実が証明されて→
私もうれしいです。
♪~
(海斗) 先生。
ありがとう。
(静) 私は別に…。
>> またSEEに助けられたのかな。
あのさ 何でSEEは→
ネットから姿を消したの?
(浦見) 静先生~!
いや~ 何にしても うまくいってよかったよ。
(静) 体育館裏の監視カメラなんて よくご存じでしたね。
(浦見) あ~ あれウソだよ。 (静) え?
(浦見) 体育館裏に監視カメラなんてない。
鎌をかけただけ。
(静) ふ~ん…。 (浦見) うん。
(森口) 生徒を罠にハメる。
あなたに そんな駆け引きができるとは。
それとも普段は→
バカを装ってるだけですか?
監視カメラの位置も 詳しそうですし→
もしかして あの張り紙の犯人…。
浦見先生 あなたですか?
♪~
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