All language subtitles for 光る君へ - E29 母として - [1440-FHD@KTGMC-slw.NV7-h264_qvbr 280_u p7][字]

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(賢子)ヘヘッ! 27 00:02:06,827 --> 00:02:10,497 ハハハハハ! ぶるぶる ぶるぶる… ウ~! 28 00:02:10,497 --> 00:02:14,001 今の新しいですわね。 えっ…。 29 00:02:14,001 --> 00:02:16,903 もう一度 お見せくださいませ。 30 00:02:16,903 --> 00:02:19,172 ぶるぶる ぶるぶる ウ~! 31 00:02:19,172 --> 00:02:23,176 (笑い声) もう一度…。 32 00:02:23,176 --> 00:05:07,674 ♬~ 33 00:05:09,476 --> 00:05:16,149 正月の除目の前に 各国の国司の働きを評定する➡ 34 00:05:16,149 --> 00:05:19,986 受領功過定が行われた。 35 00:05:19,986 --> 00:05:26,760 (藤原顕光) 次に 越前守 藤原為時であるが➡ 36 00:05:26,760 --> 00:05:29,996 任期中 滞りなく税を納め➡ 37 00:05:29,996 --> 00:05:37,504 帳簿の記載にも 誤りや不審の点は 一切ないようである。 38 00:05:37,504 --> 00:05:43,844 (平 惟仲)さりながら 宋人を帰国させる という役目を 果たせておりませぬぞ。 39 00:05:43,844 --> 00:05:46,680 (藤原斉信) 宋の言葉にも長じておるということで➡ 40 00:05:46,680 --> 00:05:52,185 越前の国司になったのに 怠慢ではありませぬか。 41 00:05:52,185 --> 00:05:56,856 (藤原実資)為時殿は 真面目なお方。 怠慢は言い過ぎである。 42 00:05:56,856 --> 00:06:03,863 (藤原公任)そうでありますが 赴任して 4年でありますゆえ…。 43 00:06:11,805 --> 00:06:16,810  心の声 (藤原道長)こたびは 任官は ならなかったか…。 44 00:06:19,145 --> 00:06:29,155 「王戎簡要 裴楷清通➡ 45 00:06:29,155 --> 00:06:33,460 孔明臥龍」。 46 00:06:36,496 --> 00:06:41,368 賢子。 賢子。 47 00:06:41,368 --> 00:06:46,673 殿様が 越前からお戻りになっても あんたと私は 今のままよ。 48 00:06:46,673 --> 00:06:51,177 時々 ここに来んのよ。 (福丸)いや~…。 49 00:06:51,177 --> 00:06:55,515 殿様には ちゃんと会わせるから 堂々と来なさいよ~! 50 00:06:55,515 --> 00:06:58,218 いや~…。 51 00:07:00,120 --> 00:07:02,622 まっ ききょう様!➡ 52 00:07:02,622 --> 00:07:07,127 ただいま お方様を…。 どうぞ こちらへ。➡ 53 00:07:07,127 --> 00:07:10,130 お方様! 54 00:07:10,130 --> 00:07:12,632 誰? 55 00:07:12,632 --> 00:07:16,136 どうしておられるかと思っておりました。 56 00:07:16,136 --> 00:07:21,474 (ききょう)脩子様や媄子様のお世話をして 過ごしておりました。 57 00:07:21,474 --> 00:07:23,777 そして…。 58 00:07:30,150 --> 00:07:33,153 これを書いておりました。 59 00:07:35,021 --> 00:07:37,490 まあ…。 60 00:07:37,490 --> 00:07:43,296 お美しく聡明で キラキラと輝いておられた皇后様と➡ 61 00:07:43,296 --> 00:07:48,501 この世のものとも思えぬほど 華やかであった後宮のご様子が➡ 62 00:07:48,501 --> 00:07:56,209 後の世まで語り継がれるよう 私が書き残しておこうと思いましたの。 63 00:08:00,113 --> 00:08:03,783 まひろ様に 四季折々のことを書いて➡ 64 00:08:03,783 --> 00:08:09,122 皇后様をお慰めしたらと勧められて 書き始めた草子ですので➡ 65 00:08:09,122 --> 00:08:13,793 こたびも まず まひろ様に お読みいただきたいと思いましたの。 66 00:08:13,793 --> 00:08:17,797 生き生きと弾むようなお書きぶりですわ。 67 00:08:21,668 --> 00:08:30,143 ただ 私は 皇后様の影の部分も 知りたいと思います。 68 00:08:30,143 --> 00:08:33,480 人には 光もあれば 影もあります。 69 00:08:33,480 --> 00:08:36,383 人とは そういう生き物なのです。 70 00:08:36,383 --> 00:08:42,822 それが 複雑であればあるほど 魅力があるのです。 71 00:08:42,822 --> 00:08:45,291 そういう皇后様のお人となりを お書きに…。 72 00:08:45,291 --> 00:08:49,496 皇后様に影などはございません。 73 00:08:49,496 --> 00:08:57,237 あったとしても 書く気はございません。 74 00:08:57,237 --> 00:09:03,743 華やかなお姿だけを 人々の心に残したいのです。 75 00:09:06,980 --> 00:09:10,450 そうでございましたか…。 76 00:09:10,450 --> 00:09:16,322 これは ご無礼いたしました。 77 00:09:16,322 --> 00:09:20,627 皇后様のお命を奪った左大臣にも➡ 78 00:09:20,627 --> 00:09:23,463 一矢報いてやろうという 思いでございます。 79 00:09:23,463 --> 00:09:28,134 左大臣様が お命を奪ったとは…。 80 00:09:28,134 --> 00:09:33,807 左大臣は 競い合っておられた 皇后様のご兄弟を遠くへ追いやり➡ 81 00:09:33,807 --> 00:09:39,145 皇后様が出家なさったのを口実に 帝から引き離し➡ 82 00:09:39,145 --> 00:09:43,149 己の幼い娘を入内させ 中宮の座に就けました。 83 00:09:43,149 --> 00:09:47,821 帝にさえ 有無を言わせぬ 強引なやり口と嫌がらせに➡ 84 00:09:47,821 --> 00:09:56,529 皇后様は お心もお体も弱ってしまわれたのです。 85 00:09:56,529 --> 00:09:58,832 我が夫は➡ 86 00:09:58,832 --> 00:10:02,168 左大臣様に取り立てていただいて 感謝しておりましたけれど…。 87 00:10:02,168 --> 00:10:04,838 まひろ様も だまされてはなりませんよ。 88 00:10:04,838 --> 00:10:11,144 左大臣は 恐ろしき人にございます。 89 00:10:28,862 --> 00:10:31,164 いかがいたした? 90 00:10:33,733 --> 00:10:35,735 ああ いえ…。 91 00:10:35,735 --> 00:10:39,205 遅くまで ご苦労さまでございました。 92 00:10:39,205 --> 00:10:46,546 為時殿は 越前守を 再度 求めておったが こたびの除目で それは かなわなかった。 93 00:10:46,546 --> 00:10:50,717 宋人を帰国させられなかったゆえで ございますか? 94 00:10:50,717 --> 00:10:54,921 理由は よく分からぬが そうやもしれぬ。 95 00:10:58,458 --> 00:11:02,362 宋人は 我々とは 違う考えを持っております。 96 00:11:02,362 --> 00:11:08,134 表の顔と裏の顔があり 扱いは難しゅうございました。 97 00:11:08,134 --> 00:11:10,069 父も 精いっぱい やっておりましたけれど…。 98 00:11:10,069 --> 00:11:15,041 案ずることはない。 次の官職が決まるまで 為時殿は わしが面倒を見るゆえ➡ 99 00:11:15,041 --> 00:11:20,713 好きな学問をしながら のんびりと 越前の疲れを癒やしていただこう。 100 00:11:20,713 --> 00:11:22,715 申し訳ないことでございます。 101 00:11:22,715 --> 00:11:26,319 わしにとっても 義父上であるゆえ。 ハハハハ! 102 00:11:26,319 --> 00:11:29,188 頼もしい婿様にございます。 103 00:11:29,188 --> 00:11:31,191 昔のように貧しくなれば➡ 104 00:11:31,191 --> 00:11:34,694 従者や下女に いとまを出さねばならないところでした。 105 00:11:34,694 --> 00:11:36,629 そのように しおらしい顔をするな。 106 00:11:36,629 --> 00:11:39,866 強気でおれ! 強気で。 107 00:11:39,866 --> 00:11:45,538 わしは お前に ほれ切っておるゆえ どこにも行かぬ。 108 00:11:45,538 --> 00:11:47,473 そうでございました。 109 00:11:47,473 --> 00:11:50,210 (笑い声) 110 00:11:50,210 --> 00:11:53,046 何だ まだ起きておったのか。 111 00:11:53,046 --> 00:11:55,715 (あさ)申し訳ございませぬ。 お目が覚めてしまわれて…。 112 00:11:55,715 --> 00:11:59,886 ああ よいよい よいよい。 賢子 父と月を見よう。 なっ。➡ 113 00:11:59,886 --> 00:12:04,490 よし おいで。 おいで おいで おいで おいで…。 114 00:12:04,490 --> 00:12:07,193 よし ここに座ろう。 115 00:12:09,162 --> 00:12:16,836 ああ 月が きれいじゃのう…。 まあ…。 116 00:12:16,836 --> 00:12:20,173 (宣孝)ハハハハ。 117 00:12:20,173 --> 00:12:25,311 この明るさでは 賢子も目が覚めてしまうわな。 118 00:12:25,311 --> 00:12:27,380 フフフ。 119 00:12:27,380 --> 00:12:40,526 ♬~ 120 00:12:40,526 --> 00:12:46,399 翌朝 国司を務める 山城国府に出かけた宣孝は➡ 121 00:12:46,399 --> 00:12:50,103 それきり戻ってこなかった。 122 00:12:58,878 --> 00:13:01,848 お方様。 ん? 123 00:13:01,848 --> 00:13:05,351 殿の北の方様のご使者が…。 124 00:13:07,687 --> 00:13:12,158 北の方様からのお伝えにございます。 125 00:13:12,158 --> 00:13:16,162 山城守 藤原宣孝は➡ 126 00:13:16,162 --> 00:13:21,367 にわかな病にて 4月25日に身まかりました。 127 00:13:25,304 --> 00:13:30,143 弔いの儀も済ませましたので お知らせいたします。 128 00:13:30,143 --> 00:13:34,047 にわかな病とは…。 129 00:13:34,047 --> 00:13:41,187 北の方様は 豪放で快活であった殿様のお姿だけを➡ 130 00:13:41,187 --> 00:13:46,326 お心にお残しいただきたいと 仰せでございました。 131 00:13:46,326 --> 00:13:51,531 私どもも ご最期のご様子は存じませぬ。 132 00:14:19,359 --> 00:14:23,496 (きぬ)お父上は無官 殿様も亡くなってしまわれて➡ 133 00:14:23,496 --> 00:14:25,431 この家は どうなるの? 134 00:14:25,431 --> 00:14:27,834 (乙丸)え~…。 135 00:14:27,834 --> 00:14:32,705 飢えるのは嫌だから 私 越前に帰って また海に潜ろうかな。 136 00:14:32,705 --> 00:14:35,508 えっ! あんたも来る? 137 00:14:35,508 --> 00:14:37,443 えっ! 138 00:14:37,443 --> 00:14:41,681 (恒方)弔いの儀は 既に済まされたとのことでございます。 139 00:14:41,681 --> 00:14:43,683 うむ。 140 00:15:07,807 --> 00:15:14,480 (足音) 141 00:15:14,480 --> 00:15:17,984 賢子… 何? 142 00:15:17,984 --> 00:15:20,787 父上は? 143 00:15:29,695 --> 00:16:19,712 ♬~ 144 00:16:26,152 --> 00:16:28,821 ⚟(あさ)お世話になりました! 145 00:16:28,821 --> 00:16:30,823 ⚟(いと)お待ちなさい! 146 00:16:33,159 --> 00:16:35,995 (いと)この恩知らず! もう よいから…。 147 00:16:35,995 --> 00:16:40,867 (いと)お方様 乳母なぞおらずとも きぬと私で 姫様をお育ていたします! 148 00:16:40,867 --> 00:16:47,173 はっ! ご安心くださいませ! ああ…。 149 00:16:47,173 --> 00:16:49,475 (百舌彦)ああ… ワン! 150 00:16:51,510 --> 00:16:54,013 百舌彦…。 151 00:16:55,681 --> 00:17:01,888 左大臣 藤原道長様よりの使いとして 参りました。 152 00:17:03,422 --> 00:17:10,129 為時殿には 長~い越前でのお役目➡ 153 00:17:10,129 --> 00:17:15,835 まことに ご苦労に存ずるとの 仰せにございます。 154 00:17:17,803 --> 00:17:24,277 また この度は 宣孝殿 にわかに身まかられたること➡ 155 00:17:24,277 --> 00:17:29,115 痛ましき限り お慰めの言葉とて見つかりませぬ。 156 00:17:29,115 --> 00:17:37,123 さぞ お嘆きとお察ししますが この上は くれぐれも御身大切におわしますように。 157 00:17:38,791 --> 00:17:45,564 生前 夫は 左大臣様に 過分なお引き立てを賜り➡ 158 00:17:45,564 --> 00:17:50,169 一代の名誉と 常々 喜んでおりました。 159 00:17:50,169 --> 00:17:55,474 お志に 改めて あつく御礼申し上げます。 160 00:17:59,845 --> 00:18:07,954 越前守 再任を後押しすることができず すまなかったと➡ 161 00:18:07,954 --> 00:18:11,457 あるじは 申しておりました。 162 00:18:13,125 --> 00:18:19,899 つきましては 為時殿より 左大臣家 ご嫡男 田鶴君に➡ 163 00:18:19,899 --> 00:18:23,469 漢籍のご指南を いただけないかとのことでございます。➡ 164 00:18:23,469 --> 00:18:33,145 屋敷でも 時折 漢詩の会が開かれますので そちらでも ご指南役を頼みたいと。 165 00:18:33,145 --> 00:18:43,789 まあ つまり 左大臣家お抱えの ご指南役ということですな!➡ 166 00:18:43,789 --> 00:18:48,160 正式な官職ではないが お引き受けいただければ➡ 167 00:18:48,160 --> 00:18:52,865 禄は十分に出すと仰せにございます。 168 00:18:59,772 --> 00:19:03,442 (藤原為時) 私のような者の暮らしのことまで➡ 169 00:19:03,442 --> 00:19:11,317 左大臣様にご心配いただくとは もったいなきことにございます。 170 00:19:11,317 --> 00:19:20,326 されど そのお役目は 辞退いたしたく存じます。 171 00:19:22,461 --> 00:19:28,334 私は 左大臣様の御父君 亡き関白 藤原兼家様にも➡ 172 00:19:28,334 --> 00:19:31,637 お雇いいただいていたことがございます。 173 00:19:31,637 --> 00:19:42,148 されど 正式な官職を得るまで 耐え切れなかった己を恥じております。➡ 174 00:19:42,148 --> 00:19:49,822 左大臣様のお心を無にしてしまい まことに申し訳ございませぬ。 175 00:19:49,822 --> 00:20:01,133 もし かなうならば この次の除目において お力添えを頂きとう存じます。 176 00:20:03,169 --> 00:20:05,104 ああ…。 177 00:20:05,104 --> 00:20:07,039 これこれ… 賢子。 178 00:20:07,039 --> 00:20:11,510 姫様! 賢子。 179 00:20:11,510 --> 00:20:14,814 来なさい… 来なさい! 180 00:20:17,183 --> 00:20:20,853 あっ 百舌彦殿! 181 00:20:20,853 --> 00:20:31,197 ♬~ 182 00:20:31,197 --> 00:20:36,869 父上 まことに これで よろしかったのでございますか? 183 00:20:36,869 --> 00:20:40,206 お断りするしかなかろう。 184 00:20:40,206 --> 00:20:46,979 お前の心を思えば 左大臣様の北の方様のご嫡男に➡ 185 00:20:46,979 --> 00:20:49,915 漢籍の指南をすることはできぬ。 186 00:20:49,915 --> 00:20:54,053 私の気持ちなぞ どうでもよろしいのに。 187 00:20:54,053 --> 00:20:59,558 父上に官職なく 私に夫なく どうやって 乙丸や いとや きぬを養い➡ 188 00:20:59,558 --> 00:21:02,461 賢子を育ててゆくのでございますか? 189 00:21:02,461 --> 00:21:05,364 あっ… それは そうであろうが…。 190 00:21:05,364 --> 00:21:11,170 明日 道長様をお訪ねになり お申し出を受けると仰せくださいませ。 191 00:21:11,170 --> 00:21:14,840 次の除目とて 当てにはなりませぬ。 192 00:21:14,840 --> 00:21:22,548 賢子に ひもじい思いをさせないためにも 父上 お願いいたします。 193 00:21:25,484 --> 00:21:33,192 そうであるな… そうである。 194 00:21:53,579 --> 00:21:56,882 (源 倫子)よし これは持ってまいろう。 195 00:21:56,882 --> 00:22:00,152 あっ それは よい。 196 00:22:00,152 --> 00:22:06,859 次は 香炉じゃな。 殿のお戻りにございます。 197 00:22:10,796 --> 00:22:14,800 (倫子)お帰りなさいませ。 うん。 198 00:22:20,840 --> 00:22:23,509 お触りにならないで。 199 00:22:23,509 --> 00:22:27,813 彰子様のご在所に納める品ですゆえ…。 200 00:22:31,851 --> 00:22:35,854 毎日 藤壺を訪ねておるそうだな。 201 00:22:39,725 --> 00:22:45,030 いつも そなたがおっては 帝も足をお運びになりにくい。 202 00:22:45,030 --> 00:22:47,533 気を付けよ。 203 00:22:47,533 --> 00:22:52,338 帝のお渡りがないのは 私のせいですの? 204 00:22:52,338 --> 00:22:55,207 気を付けよと言うただけだ。 205 00:22:55,207 --> 00:23:00,045 帝のお渡りがあるよう 華やかにご在所を彩るべく➡ 206 00:23:00,045 --> 00:23:03,549 知恵を絞っておりますのは 私でございます。 207 00:23:06,819 --> 00:23:09,154 すまなかった。 208 00:23:09,154 --> 00:23:37,182 ♬~ 209 00:23:37,182 --> 00:23:43,856 (赤染衛門)中宮様 お母上にございますよ。 210 00:23:43,856 --> 00:23:46,759 (藤原彰子)あ…。 211 00:23:46,759 --> 00:23:50,195 母も 貝覆いをいたしましょう。 212 00:23:50,195 --> 00:23:58,070 難しくて できませぬ…。 どれどれ…。 213 00:23:58,070 --> 00:24:19,358 ♬~ 214 00:24:19,358 --> 00:24:27,833 (藤原詮子の荒い息遣い) 215 00:24:27,833 --> 00:24:32,838 (詮子)ありがとう。 もういいわ。 216 00:24:36,175 --> 00:24:38,677 横になられませ。 217 00:24:38,677 --> 00:24:43,515 話があるの。 それは また明日でも。 218 00:24:43,515 --> 00:24:49,221 敦康親王を人質にしなさい。 219 00:24:52,524 --> 00:25:01,233 定子の忘れ形見 敦康親王を 彰子に養育させるのよ。 220 00:25:03,802 --> 00:25:09,675 人質として… でございますか? 221 00:25:09,675 --> 00:25:19,351 昔 父上が 懐仁を 東三条殿に人質に取ると仰せになったの。 222 00:25:19,351 --> 00:25:22,488 こたびも それね。 223 00:25:22,488 --> 00:25:27,159 父上と同じことはしたくありませぬ。 224 00:25:27,159 --> 00:25:32,498 お前は もう 父上を超えているのよ…。 225 00:25:32,498 --> 00:25:34,800 あっ…。 226 00:25:41,173 --> 00:25:44,076 (一条天皇)定子は どう思うであろうな…。 227 00:25:44,076 --> 00:25:51,083 敦康親王様が お健やかであれば 亡き皇后 定子様のご鎮魂にもなります。 228 00:25:56,522 --> 00:26:02,961 (一条天皇) 分かった。 敦康を 中宮 彰子に託そう。 229 00:26:02,961 --> 00:26:11,770 はっ。 これからは お好きな時に 親王様にお会いになれます。 230 00:26:17,142 --> 00:26:29,154 間もなく 敦康親王が 道長の後見を受け 中宮 彰子と藤壺で暮らし始めた。 231 00:26:29,154 --> 00:26:48,173 ♬~ 232 00:26:48,173 --> 00:26:51,844 (松)〽 タアハア 233 00:26:51,844 --> 00:27:01,120 〽 トヲリョロ 234 00:27:01,120 --> 00:27:07,993 (藤原伊周) 松! これは 何のための稽古だ。 235 00:27:07,993 --> 00:27:11,130 お家を再興するためです。 そうだ。 236 00:27:11,130 --> 00:27:15,968 我が家は 藤原の筆頭に立つべき家なのだ。 237 00:27:15,968 --> 00:27:19,171 そのつもりで もう一度 やってみろ。 238 00:27:22,140 --> 00:27:28,447 やってみろ! (源 幾子)殿 もうご勘弁くださいませ。 239 00:27:36,488 --> 00:27:40,159 (藤原隆家)兄上の気持ちも分かるが➡ 240 00:27:40,159 --> 00:27:47,032 左大臣の権勢は もはや 揺るがぬぞ。 揺るがせてみせる。 241 00:27:47,032 --> 00:27:50,168 内裏に 官職を得るまでは➡ 242 00:27:50,168 --> 00:27:55,507 とりあえず ひっそりしている方が 利口だと思うがな。 243 00:27:55,507 --> 00:27:59,511 なぜ こんなことになったのだ…。 244 00:28:01,313 --> 00:28:06,118 お前が 院に矢を放ったからであろう。 245 00:28:06,118 --> 00:28:08,053 そこに戻る? 246 00:28:08,053 --> 00:28:11,924 お前に説教されるいわれはない ということだ。 247 00:28:11,924 --> 00:28:16,261 清少納言が来ているぞ。 兄上に頼みがあるそうだ。 248 00:28:16,261 --> 00:28:19,064 通せ。 はっ! 249 00:28:42,154 --> 00:28:48,026 定子様が世話になったのに 何もしてやれず すまぬと思っておった。 250 00:28:48,026 --> 00:28:51,830 (ききょう) とんでもないことにございます。 251 00:28:51,830 --> 00:28:58,503 里に帰って これを書いておりました。 252 00:28:58,503 --> 00:29:00,439 あの楽しく華やかであった➡ 253 00:29:00,439 --> 00:29:04,309 皇后様のご在所の様子を 書き連ねたものにございます。➡ 254 00:29:04,309 --> 00:29:10,449 皇后様のすばらしさが 皆の心の内に 末永く とどまるように➡ 255 00:29:10,449 --> 00:29:15,454 これを 宮中にお広めいただきたく存じます。 256 00:29:17,122 --> 00:29:19,625 これは 新しきものか? 257 00:29:19,625 --> 00:29:24,429 さようにございます。 お目通しくださいませ。 258 00:29:28,800 --> 00:29:31,470 早速 読んでみよう。 259 00:29:31,470 --> 00:29:35,474 我らも日陰の身であるからのう。 260 00:29:38,810 --> 00:29:42,814 私が なんとかいたそう。 261 00:29:44,483 --> 00:29:49,354 そして 10月9日。 262 00:29:49,354 --> 00:29:59,665 女院 詮子の40歳を祝う 四十の賀が 道長の主催により 華やかに行われた。 263 00:30:27,526 --> 00:30:33,865 めでたく 四十の賀を執り行えたこと うれしく思います。 264 00:30:33,865 --> 00:30:38,203 この上は 更に 天運に恵まれ➡ 265 00:30:38,203 --> 00:30:43,041 つつがなく過ごされるよう 望んでやみませぬ。 266 00:30:43,041 --> 00:30:48,714 もったいなきお言葉を賜り 恐れ入り奉ります。 267 00:30:48,714 --> 00:30:51,750 これに過ぎたる誉れはござりませぬ。 268 00:30:51,750 --> 00:30:56,221 あつく御礼申し上げます。 269 00:30:56,221 --> 00:31:04,830 (伊周の呪詛する声) 270 00:31:04,830 --> 00:31:28,053 ♬~ 271 00:31:28,053 --> 00:31:32,524 (斉信)今日の童舞は 道長の北の方の長男 田鶴君と➡ 272 00:31:32,524 --> 00:31:35,861 高松殿の長男 巌君が舞うそうだ。 273 00:31:35,861 --> 00:31:37,796 道長らしくないな。 274 00:31:37,796 --> 00:31:42,501 (源 俊賢)帝のご所望だと 妹 明子が 申しておりました。 275 00:31:44,202 --> 00:31:49,875 それにしても 妻を2人同席させるのはないな。 276 00:31:49,875 --> 00:31:52,177 (藤原行成)始まりますぞ。 277 00:31:59,551 --> 00:32:25,177 〽 278 00:32:25,177 --> 00:32:28,079 見事なものだな。 279 00:32:28,079 --> 00:33:50,395 〽 280 00:33:50,395 --> 00:33:53,198 見事なものであったな。 281 00:33:53,198 --> 00:33:56,902 (藤原道綱)さすが 道長の子だね。 282 00:34:08,146 --> 00:34:12,450 頭 こちらへ参れ。 はっ。 283 00:34:21,693 --> 00:34:27,832 (顕光) お上より ただいま仰せがございました。 284 00:34:27,832 --> 00:34:32,003 巌君の舞の師に➡ 285 00:34:32,003 --> 00:34:36,508 従五位下の位を授ける。 286 00:34:40,178 --> 00:34:47,485 (巌君の師)な… なんたる栄誉! ははっ! 287 00:34:49,187 --> 00:34:56,861 (泣き声) 288 00:34:56,861 --> 00:34:59,864 田鶴。 289 00:35:01,700 --> 00:35:05,403 女院様のめでたき場であるぞ。 290 00:35:07,472 --> 00:35:10,175 泣くのは やめよ。 291 00:35:16,147 --> 00:35:19,050 せっかくの興に水を差してしまいました。 292 00:35:19,050 --> 00:35:21,353 お許しあれ。 293 00:35:25,156 --> 00:35:28,493 これより 酒宴に移ります。 294 00:35:28,493 --> 00:35:30,829 どうぞ ごゆるりと。 295 00:35:30,829 --> 00:35:34,165 あっ…。 296 00:35:34,165 --> 00:35:36,101 (一条天皇)母上! 姉上! 297 00:35:36,101 --> 00:35:38,036 お上! 298 00:35:38,036 --> 00:35:41,506 私に触れてはなりませぬ。 299 00:35:41,506 --> 00:35:49,180 病に倒れた者に触れ 穢れともなれば 政は滞りましょう。 300 00:35:49,180 --> 00:35:55,186 されど! あなた様は 帝でございますぞ! 301 00:35:59,190 --> 00:36:01,793 姉上! 302 00:36:01,793 --> 00:36:16,141 ♬~ 303 00:36:16,141 --> 00:36:19,844 お薬湯にございます。 304 00:36:24,015 --> 00:36:28,720 薬は要らぬ。 305 00:36:28,720 --> 00:36:39,364 ♬~ 306 00:36:39,364 --> 00:36:48,840 姉上… どうか… どうか お飲みくださいませ。 307 00:36:48,840 --> 00:36:58,850 私は 薬は 飲まないの。 308 00:37:04,322 --> 00:37:13,331 (呪詛する声) 309 00:37:26,678 --> 00:37:29,981 頼みが…。 310 00:37:36,154 --> 00:37:39,491 何でございますか? 311 00:37:39,491 --> 00:38:01,479 伊周の… 位を… 元に戻しておくれ…。 312 00:38:03,114 --> 00:38:16,127 帝と… 敦康のために…➡ 313 00:38:16,127 --> 00:38:29,140 伊周の怨念を… おさめたい…。 314 00:38:33,144 --> 00:38:40,852 お願い… 道長…。 315 00:38:44,756 --> 00:38:47,759 分かりました。 316 00:39:01,306 --> 00:39:04,309 姉上…。 317 00:39:22,460 --> 00:39:25,163 姉上…。 318 00:39:36,007 --> 00:39:43,481 「春の初めから かぐや姫は 月が美しく出ているのを見て➡ 319 00:39:43,481 --> 00:39:48,820 ふだんよりも 物思いに沈んでいる様子である。➡ 320 00:39:48,820 --> 00:39:54,692 そばにいる人が 『月の顔を見るのは 不吉なことです』➡ 321 00:39:54,692 --> 00:40:02,667 と言って止めるけれども ともすれば 人目のないときに行き 月を見ては➡ 322 00:40:02,667 --> 00:40:05,703 甚だしくお泣きになる」。 323 00:40:05,703 --> 00:40:12,010 姫様 今日は ジッとされていて いい子にしていられてますね。 324 00:40:13,845 --> 00:40:17,515 母上 つづきは? 325 00:40:17,515 --> 00:40:20,184 はい。 326 00:40:20,184 --> 00:40:23,021 「七月十五日の月に…」。 327 00:40:23,021 --> 00:40:30,194 詮子の望みどおり 伊周の位は 元に戻された。 328 00:40:30,194 --> 00:40:37,869 (伊周)この度は ごえい慮によりて また御前に伺候することが かないました。 329 00:40:37,869 --> 00:40:42,540 この大恩 終生 忘れはいたしませぬ。 330 00:40:42,540 --> 00:40:46,344 (一条天皇)これからも 朕のために 大いに働いてくれ。➡ 331 00:40:46,344 --> 00:40:50,214 頼むぞ。 はっ。 332 00:40:50,214 --> 00:40:57,355 時に 恐れながら これは かの清少納言が➡ 333 00:40:57,355 --> 00:41:03,661 皇后 定子様との思い出を さまざま記したものにございます。 334 00:41:03,661 --> 00:41:08,466 どうぞ おそばにお置きくださいませ。 335 00:41:18,509 --> 00:41:24,182 後世に「枕草子」と呼ばれる この書物の評判は➡ 336 00:41:24,182 --> 00:41:28,052 道長を脅かすこととなる。 337 00:41:28,052 --> 00:42:02,053 ♬~ 338 00:42:08,693 --> 00:42:12,563 こたびは 何をお書きになるのですか? 339 00:42:12,563 --> 00:42:14,999 物語を…。 340 00:42:14,999 --> 00:42:18,503 物語… でございますか…。 341 00:42:20,171 --> 00:42:24,475 できるかどうか分からないけど。 342 00:42:30,181 --> 00:42:35,520 我らの命も もたぬやもしれぬ…。 (祈とう) 343 00:42:35,520 --> 00:42:38,423 中宮様のお目の向く先へ お入りくださいませ。 344 00:42:38,423 --> 00:42:41,192 策略やもしれませぬ。 ん? 345 00:42:41,192 --> 00:42:44,529 姉上みたいに 難しいことを言う女に ならない方がいいですよ。 346 00:42:44,529 --> 00:42:46,564 面白い物語を書く女がおるようだぞ。 347 00:42:46,564 --> 00:42:49,033 「あつさぞまさる…」。 ん? 348 00:42:49,033 --> 00:42:52,703 お前は どうかしている。 あなた様を照らす光にございます。 349 00:42:52,703 --> 00:42:55,206 誰か! 32065

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