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Original subtitles

(翔太)[こんばんは 翔太です]

[さて 今夜の『ミッドナイト屋台』は➡

いつも元気で明るい真耶さんに 非常事態!?]

[一家を支えていた母を失った 方丈家は➡

てんやわんやの難行苦行]

[屋台も 存続の危機に立たされる…?]

[俺は 崩壊しかけた家族を 立て直し➡

平穏な居候生活を 取り戻すことができるのか?]

[え… って それ 俺がやるの!?]

[あ~ もう とにかく 土ドラ…]

[この後 すぐです!]

(輝元)よいしょ。

あっ。 ん?

モヤシ 切らしてる。

確かに モヤシ なかった。

あと かまぼこもなかった。

じゃ 後で 買ってくるわ。 うん。

うん。 間に合うかな? 間に合うと思う。

いけるか。

《あ~ ジャガイモ 切らしてたかも》

《おい ジャガイモが 一番 大事じゃん》

《ごめん》 《いいよ 後で 買いに行く》

《うん ありがとう》 《いいよ》

ハア~。

(真耶)あ~っ! (倒れる音)

母さん!

おばさん!

(真耶)あ… ハァ…。 母さん!

母さん 大丈夫? おばさん!

どこ 打ったの? (真耶)大丈夫 大丈夫。

大丈夫ですか!? ホントに?

救急車 呼ぶ。 あと 冷やすもの 持ってくるわ!

うん! あ… あ…。➡

いったぁ…。 えっ?

(真耶)大丈夫よ…。

♬~

⚟(戸の開く音)

(真耶)すいません。 (輝徳)ああ どうも どうも。

(2人)あっ…。 大丈夫!?

大丈夫ですか!? (輝徳)足は 骨折じゃなくて➡

捻挫だった。

頭も 一応 念のため➡

精密検査しておこうってことに なりました。➡

しばらく入院します。 うん。

一応 頭だし 診てもらった方がいいよ。

うん。

みんな 大げさよ。

(輝徳)大げさじゃないよ。 大事に越したことはないんだから。

そうだよ 母さん。

うん。

お父さん 迷惑 かけちゃって ごめんなさい。

いやいや…。

輝元と翔太君も ごめんなさいね。

いえいえ。 ゆっくりして。

(真耶)そうね。 うん。

(真耶)ありがとう。

いった!

えっ? 何?

むきすぎ。

そんな使わねえから。

あ… すみません。

おばさん よかったな。 無事で。

うん。 ホントに。

おじさんも かなり心配そうだったし。

もうすぐ 兄貴の命日なんだよね。

えっ?

ちょうど3年前の今ごろ。

急に倒れたと思ったら あっという間に。

だから 今日は さすがに俺も焦った。

時期も時期だったし。

父さんも同じだったと思う。

そっか。

何? その顔。

別に。

心配してくれてんの? 誰が。

ほう…。 だから してねえって言ってんだろ。

フッ…。

食らえ! でんぷんアタック! はっ?

えい! 何してんだよ。

そして 手が冷たい。 ジャガイモを ずっとむいてたから。

散らかってるから 早く 片付けろよ。

いや これは 後でやる。 後で やるなよ。

えい! でんぷん。

洋服の中にも でんぷん。 入れるなよ。

(輝徳)どうした? 輝元。

ああ いや 何でもありません。

そうか。 では いただきます。

いただきます。 いただきます。

あっ 輝元 今日 夕方まで法事で➡

その後 法会で 出掛けなきゃいけないから。

帰りは遅くなる。 はい。

中村さんとの打ち合わせ 母さんの代わりに頼むな。

分かりました。

あぁ それから 母さんが 今日中に➡

着替えとか色々 持ってきてくれって。

了解。 うん。

あ~ でも 今日は無理かも。

どういうことだ? いや まだ 会計作業 残ってるし➡

水曜日だから 佐藤さんちの じいちゃん 来るかもしんないし➡

屋台の仕込みもあるから。

じゃあ 母さん どうすんだよ? 母さん 困るだろ。

うん… いや まあ でも…➡

父さんの予定の間に 行けたりしないかな?

いや 俺は 行けないから お前に言ってんだよ。

あ~ あの… 自分が行きます。

着替えを まとめてくれたら 持っていくので。

屋台の仕込みも 大丈夫。

いいの? うん。

翔太君に頼むことじゃないだろ。 全然 大丈夫です。

気にしないでください。 あっ…。

そうですか。 はい。

あっ いや… うん…。

よろしく頼むね。 はい。

ありがとう。 うん。

すまんね。 いえ。

(看護師)痛みは大丈夫ですか? (真耶)はい。 大丈夫です。

(看護師)これで終わりです。 (真耶)はい。

(看護師)換気しますね。 (真耶)はい。

(看護師)失礼します。 (真耶)ありがとうございます。

(医者)《輝善さんは➡

ステージ4の スキルス胃がんになります》

《えっ!?》

(医者)《全身に がんが転移しており➡

手術も できる状態ではなく…》

(医者)《かなり 厳しい状態であるのは確かです》

(医者)《最善を尽くしますが 覚悟はしておいてください》

(輝徳)《覚悟だなんて そんな…》

(真耶)《できるわけ ないじゃないですか》➡

《まだ 28なのに…》

⚟(ノック)

(真耶)翔太君。 失礼します。

お荷物を お届けに参りました。

安心 正確 丁寧で おなじみ 遠海運輸です。

フフフ。 サインでいいですか? もちろんです。

まあ 翔太君 わざわざ ありがとうね。

あっ いえいえ。 居候させてもらってる身なので。

あっ おケガの具合は 大丈夫ですか?

うん。 痛みもね あんまりないの。

もう かえって 申し訳なくなっちゃう。

せっかくなんで ゆっくりしてください。

(真耶)アハ… 『クロスワード』 ありがとう。

ねえ お父さんたち どう?

あ…。

まっ 大丈夫です。

私が寺を空けることなんて めったに ないから。

ですよね。

でもね 正直 暇なの。

いつもはさ いっぱい動いてるからね。

分かります。

自分も 小学生のころ 骨折で入院して➡

でも 親父は 忙しくて 来れないから➡

1日 ほぼ1人で…。

お母さまは?

小学校に入って すぐ 出てっちゃったんで。

ああ… ごめんなさいね。 余計なこと。

あっ いえいえ。 もう 全然 覚えてないんで。

うちにもね もう一人 男の子がいたのよ。

輝元から 聞きました。

(真耶)お料理が とっても上手でね。

特に お好み焼き。 へえ~。

翔太君とは 絶対に 仲良くなれたと思うわ。

それは お会いしてみたかったですね。

わ~ 頑張らなきゃな~。

(客)すみません これ 下げてもらって いいですか?

はい。 すみません。 ありがとうございます。

(客)帰ります。 あっ。

今日は ありがとうございました。 ありがとうございました。

あっ お願いします。 あっ 分かりました。

こちらです。 ああ どうも どうも。

ありがとうございます。

(客)すいませ~ん! はい。

ヤッバ… 打ち合わせじゃん。

はい 今 参ります。

(客)ありがとう。 すいませ~ん。 はい。

(客)瓶ビールって もらえますか? はい! 少々 お待ちください。

(客)は~い。 こんなときにかぎって➡

何で混むんだよ。

あいつ またかよ。

(岡部)あっ 翔太君 白ワイン お代わり。

岡部さんは 自分でやって! (岡部)え~っ? はいはい。

すみません お待たせしました。

何か 届いてないですよね。 お待たせしました。

(客)あの…。 はい。

(客)頼んだ料理って どのぐらいで できますか?

あ~ お待たせして すみません。 もう間もなくですので。

(客)あぁ…。 (客)あっ すみません 瓶ビールも。

すみません 少々 お待ちください。 (客)すみません。

(岡部)翔太君 いいよ いいよ。 飲みもんは 俺が手伝うから。

マジっすか? うん。

岡部さんって いい人だったんすね。

これ 貸し一ね。 今度 ワイン サービスで。

ケチ親父が…。

(客)すみませ~ん。 (岡部)はい ビール お待たせ。

(客)すみません。 (岡部・翔太)いらっしゃいませ。

(客)2人なんですけど いけます? あっ お二人ですか。

はい。 難しい…。

あっ… いいですか? (岡部)はい 席 ありますよ~。

どうぞ! (岡部)こちら どうぞ。

(客)すみません。 岡部さん すみません。

(岡部)低いけど ごめんね。➡

よいしょ。

(客)あの~。 はい。

クリームシチューって作れたりしますか? 甘めがいいんですけど。

あ~ はい あの… 少し お時間 いただきますが。

(客)はい お願いします。 すみません。

(客)すみません お代わり いいですか?

(客)こっちにも ワイン もらって いいですか?

赤 白 どっちにしましょう? (客)赤でいい?

(岡部)はい かしこまりました。➡

じゃあ 白ワインね。 (客)ありがとうございます。

(岡部)じゃあ お嬢さんも サービス。

遅れて悪かったよ。

ヤバい 死ぬ。 1人は 無理。

いや こっちも 法事の片付け 1人だし。

打ち合わせ 立て込んでるし。

危うく 檀家さんに 飯まで食わされるところだったわ。

だったら連絡ぐらいしろよ。

シチュー 甘めって言われたけど ちょっと塩気 強かったって➡

駄目出しされてんだから。

それは悪かった…。

けど こっちも いっぱいいっぱいだったんだよ。

ハァ~ 疲れた~。

(輝徳)輝元。 何?

(輝徳)今朝 頼んでおいた 葬儀屋さんへの連絡は?

あ~ そうだった。

ごめん あした…。 いいよ もう。➡

私が話しておきました。

ありがとう。 それと これ。

あっ… いや これは➡

屋台に行くの…。 小事が大事。

小さなことも 怠ってはいけません。

はい。 輝元 母さんが帰ってくるまで➡

屋台に立つのは 休みなさい。

えっ? ちょっと待ってよ。

今 すごい大事な時期だし…。 仏の道を ないがしろにして➡

おこたりなまけるのは 罰が当たります。

翔太さんには 迷惑をかけて 申し訳ない。

あっ… いえ。

まあ おばさん 戻ってくるまでだし➡

何とかすっから。

ごめん。 風呂 行ってくる。

(鈴の音)

もうすぐ 命日でね。

はい。

職業柄 多くの人の死に 向き合ってきましたが➡

息子の死に覚悟なんて まったく できなかった。

僧侶として 父親として➡

まだまだ未熟者です。

翔太さんには こちらの事情で ホントに申し訳ない。

輝元を よろしく頼みます。

ああ いえ。 助けられてるのは 自分なんで。

ありがとう。

いえ。

フゥ…。

《神とか仏って信じる?》

《寺の息子が 何言ってんだよ》

《確かに》

《大丈夫だよ。 死なないから》

《俺も そう思う》

《あっ そういえば 来週 母さんの誕生日だよね》

《確かに》

《あ… いつもの準備 お願いしていい?》

《OK》

(輝善)《母さんと父さん 最近 どう?》

《うん。 別に普通だよ》

《元気》

《そっか よかった》

《嘘。 母さんは 結構 落ちてる》

《だよな…》

(輝善)《輝元》 《うん?》

《あとは 頼んだぞ》

《とか 言っちゃったりして》

《やめろよ ホントに》

《お前なら 大丈夫》 《怒るよ》

《ごめん。 嘘》

《来週までに 治さなきゃな~》

《退院祝いも あわせて 盛大にいこっか》

《いいね》

《また 兄ちゃんのお好み焼き 食べたいし》

(輝善)《うん 俺が焼かねえとな》

ハァ…。

(輝徳)南無妙法蓮華経。 南無妙法蓮華経。 南無妙法蓮華経。

(輝徳)南無妙法蓮華経。➡

沙門其 祈願し奉る所 災いを除いて 家内安全を祈る。

南無妙法蓮華経。

どうしました? あっ ううん。

上手だなと思って。

ありがとうございます。

どんな人だったんですか? 輝善さんって。

う~ん… 小さいころから 勉強もスポーツも何でもできて➡

反抗期も ほとんどなかったわね。

それは すごいですね。

面倒見もよくてね。 輝元も輝昌も➡

ずーっと 後を くっついて歩いて➡

もう 何でもかんでも まねするんだけど➡

輝元は 飽きっぽいから もう それも すぐ やめちゃうんだけど。

何となく想像できます。 ウフフ。

寺で屋台やってるなんて知ったら 驚いたでしょうね。

輝元が 自分から 何かを やりたいなんて言いだしたこと➡

一度もなかったから。

(真耶)見せてあげたかったな。

私が もっと 丈夫で 健康に 産んであげればよかったわね。

♬~

はい。

できました。

(真耶)あら カワイイ。 ウサギさん?

はい。 どうぞ。 うわ~。

うわ~ きれいね~。

ありがとうございます。 上手。

いただきま~す。 どうぞ。

(真耶)ありがとう。

う~ん おいしい。

よかったです。 フフフ。

(輝元・輝徳)最初はグー じゃんけんぽい! あいこでしょ!➡

あいこでしょ! あいこでしょ! あいこでしょ! あいこでしょ!➡

あいこでしょ!

く~っ く~。 お願い! もう一回。

一切皆苦。 物事を あるがままに受け止めなさい。

いや~ 料理は 俺…。 日々精進…。

ハァー こういうとき 兄貴が いてくれたらなぁ。

お前は 何かっていうとお兄ちゃん お兄ちゃんって。

別に そういうわけじゃなくて。 死は 必ず 訪れるものであり➡

この世は 思いどおりに いかないものである。

死人を頼りにしてはいけません。

別に頼ってるわけじゃなくて 思い出しただけだよ。

⚟(包丁で切る音)

ねえ ちょっと。 うん。

翔太君。 おはようございます。

おはよう。 すみません もうすぐできるので。

座って待っててください。 どうして…。

最近 食事が 不規則になってたから➡

だったら 俺が 3食 作れば いいじゃんって。 それだけ。

食事も 修行の一環。 翔太君に そこまでしてもらうのは…。

いえいえ。 気にしないでください。

自分は 僧侶じゃないので。 寺の仕事は手伝えませんが➡

こうやって ご飯は作れるので。

小事が大事。

まずは 健康的な食事から。

大変だと思いますが お二人まで倒れたら➡

いよいよ 寺が傾いちゃいますから。

ありがとう。 いえ。

正直 輝元の料理には まったく期待してなかったんで。

いやいや ちょっと 父さんのも なかなかだったよな。

いやいや お前よりマシだよ。

いやいやいや…。 私も まだ 道半ば➡

日々精進でございます。

いや だしに うどん入れただけじゃん。

お前は ぶつぶつ うるさいね。

いやいや。 小さいよ 人間が。

これ 父さんの血を 継いでるからね。

あっ これ どこ? あっ そこ 置いといて。

OK!

今日は ありがとね。

別に。 料理が好きなだけ。

精進料理も興味あったし。

あっ 今日は 仕込みから 一緒にできるからさ。

そういうときにかぎって お客さん 来ないのよな~。

それな~。

よいしょ。 はい。

よっ。

何だ? これ。

えっ ホットプレートじゃん。

しかも へら付き。 う~わ。

懐かしい。 ここに あったんだ。

昔の? うん。

いや そこまで古くないけど 兄貴がいたころ➡

よく お好み焼きしててさ。

ああ おばさん 言ってたな。 お兄さんの得意料理だったって。

何か お祝いごととか 家族みんな集まったときに➡

作ってくれてさ。 よく みんなで食べてた。

今でも しっかり 味は覚えてる。

ふ~ん。

母さんが 特に好きでさ。

(真耶)《私が もっと 丈夫で 健康に➡

産んであげればよかったわね》

(真耶)《見せてあげたかったな》

よし。

えっ ちょちょちょ…。 ん?

しまうの? うん。

いや 母さんには見せない方が。

やろうよ。 お好み焼き。

マジ?

俺なら嫌だからさ。

自分のせいで 大好きだった料理が 食べられなくなったなんて。

♬~

大丈夫だよ。

おばさん 絶対 喜ぶ。

分かった。 やってみるか。

よし。

あっ! ん?

ちょっと来て!

これこれ。

ん? ジャガイモ?

うん。

(輝徳)最初 折れてるかな~って思ったからな。

(真耶)ホントにね 階段 気を付けないとね~。

(輝徳)うん。 無事でよかったよ。

フフ…。

あったかいね。 (真耶)う~ん いいお天気。➡

あ~ 新緑が。 (輝徳)あっ シャクヤクだ。

(真耶)きれいね。 (輝徳)母さんみたいだな。

(真耶)フフ…。 (輝徳)こんにちは。

(真耶)こんにちは。

(携帯電話)(通知音) (輝徳)おっ。

あっ 私? (輝徳)うん。

あ~ ありがとう。

あっ 輝元だわ。 (輝徳)ん?

(真耶)「19時に屋台に来て!」➡

「お父さんも一緒に!」だって。

何だろう。 (真耶)ねぇ。

え~?

(真耶)フフフ。 (輝徳)「本日貸切」

(真耶)ね~ 貸切にしてくれたのね。

(輝徳)ああ。

こんばんは。 いらっしゃいませ。

こんばんは。 (2人)いらっしゃいませ。

退院 おめでとう。 おめでとうございます。

ありがとう。 ご心配 おかけしました。

ううん。 いえ。

2人とも 座って。 はい。

はい。

(真耶)で 何を作ってくれるのかしら?

(輝徳)うん。 まあ 見てて。

♬~

♬~

♬~

ごゆっくり。 (輝徳・真耶)ありがとう。

♬~

よし。

よし。

よし。

おほ…。

これ…。

懐かしいな~。

ごめん。 蔵に しまってあったやつ 勝手に出してきちゃった。

余計なお世話でしたか?

ううん。

お好み焼き ずっと食べたかったの。➡

でも もう あのときみたいに➡

みんなで 笑って楽しくなんて できないなって。

でも うれしいわ。 ありがとう。➡

よろしくお願いします。

はい。

フフ…。

フフフ…。 じゃ 作っていきますね。

(2人)はい! お~。

いや~ 楽しみだね。 うん。

(真耶)あ~ プロの手つきね やっぱりね。

(真耶・輝徳)フフフ…。

(焼く音) (真耶)う~ん。➡

わ~ いい音~。 きた~。

うちは ヤマイモじゃなくて ジャガイモなのよね。

(輝徳)うん。 (真耶)輝善が その方がいいって➡

言ってね。 言ってた。

(輝徳)輝元が 子供のころ➡

お好み焼き 作るのに 大騒ぎだったよな。➡

輝元が 輝善のまねして ナイフで 手 切っちゃったり➡

輝昌が 粉 振りまいちゃったりして。

そうそう そうそう…。 えっ? そうだっけ?

(輝徳)でもね 輝善は 本当に器用だったんだよ。

ひっくり返すのも 百発百中だったよな。

あぁ そうなんですね。 お兄ちゃんは すごかったね。

(輝徳)うん。

何か お好み焼きって ホント わくわくするわよね。

わくわくする。 こうやってさ➡

ただ 焼くだけなのにね。 ホントに。

フフフ。

フフフフ…。 (真耶)《わ~》

《お兄ちゃん 頑張って》 (輝善)《任せて 任せて》

《いくよ》 《はい》

(輝善)《よっと》 (真耶たち)《わ~》

《よし よし よし》 《すごい すご~い…》

《音もいい》 (真耶)《わ~ いい音》➡

《お兄ちゃん やっぱ 上手よ》

《お誕生日 おめでとう》 (輝元たち)《おめでとう》

《母さん いつまでも元気でね~》

じゃ 返しますね。 (輝徳・輝元)お~。

翔太 頼むぞ。 おう 任せろ。

翔太君 ファイト。 はい。

よっ。

あっ! (2人)え~?

えっ 嘘でしょ! (真耶)フフフフ…。

えっ ちょちょちょ…。 (輝徳)自信満々感➡

あふれ出てたのにな。 すっごい あふれてた。

(輝徳)うわっ ぐちゃぐちゃに…。 (真耶)え~ 何で?

え~?

いや… 実は そんな やったことなかったんですよね。

(真耶)えっ? (輝徳)そうなんだ。

何で じゃあ 偉そうに あんな 言ったんだよ。

いや 料理人だから 何とかなるかなと思って。

ならないだろ! ハハハ…。

♬~

♬~

♬~

(真耶)フフ…。➡

わ~。

はい これ よろしく。 うん。

はい 母さん。 ありがとう。

ん~ おいしそう。 (輝徳)楽しみだね。

う~ん。 花がつおが。

おじさんの分は こちらで。

(2人)ハハハ…。

ホントに ありがとう。 いえ。

(輝徳)いや~ では。 (真耶)はい。

(輝徳・真耶)いただきます。 どうぞ。

熱いから やけどしないようにね。 (真耶)うん。

さあ 楽しみだね。 (真耶)う~ん。

おいしい。 (真耶)う~ん。

う~ん。 (輝徳)おいしいね。

(真耶)ちゃんと うちの お好み焼きの味になってる。

よかった。 (真耶)おいしい。

(輝徳)うん。

フフフフ。

フフ…。

(輝徳)うん。

(真耶)ごめんなさい…。

(真耶のすすり泣き) (真耶)ごめんなさい。

母さん。

(真耶)ありがとう。

おばさんのせいじゃないですよ。

お兄さん 絶対 おばさんと おじさんの子供に生まれて➡

よかったって思ってるはずです。

だって こんなに温かくて 優しくて➡

よそ者の自分まで 息子のように接してくれる➡

こんなすてきなお父さんと お母さんは いないです。

だから…。

ありがとうね。 (輝徳)ありがとう。

あなたたちも 食べましょう。 ねっ。

うん。 はい。

(真耶)焦げちゃう 焦げちゃう。 はい。

え~ 俺 じゃあ このでかいのが いい。

これ? うん。 ありがとう。

(輝徳)《母さん よかったな》 《やったじゃん》

♬~

(輝元たち)《キャー! わ~っ! すごい すごい…》

(真耶)《おいしそう》 (輝徳)《いただきます》

(真耶)《かつおは? かつお》

(真耶)《お兄ちゃん ありがとね》

♬~

あっ この花って 何の花なんですか?

あっ これはね シャクヤクっていって➡

この季節の花なの。

毎年 この時期になると ちょっと 気持ちが ふさいでたんだけど➡

今日は そんなことなくて。➡

きれいでしょ?

はい とても。

今日は ホントに ありがとうね。

自分は 何もしてませんよ。

翔太君。

はい。

うちの子にならない?

えっ? フフフ…。

冗談よ。 フフフ… 冗談か。

ねえ 輝元のお兄さんなんて 嫌よね?

いや 嫌ではないですけど。

♬~

♬~

住職。

俺 早く 一人前になれるように もっと頑張ります。

だから…。

だから 屋台も ちゃんと続けたい。

今の俺にとっては➡

屋台も 寺と同じぐらい 大切な場所だから。

悪かったな。

えっ? 俺は お前を➡

輝善のようにしてやらなければ いけないと思ってた。

でも お前は お前だ。➡

やりたいことをやれば いい。

ありがとうございます。

(輝徳)でも➡

やるからには ちゃんとやれよ。

はい。

♬~

あっ あのさ…。 何?

おばさんに うちの子に ならないかって言われた。

えっ? どういうこと?

方丈 翔太…。

まあ 悪くないか。 えっ? 何? 本気?

あ~ でも丸刈りは ちょっとな~。

えっ? どこまで本気のやつ?

冗談だよ。 冗談?

えっ? どっちが?

言われたのが? えっ 何? そもそも 言われてないの?

ちょっと そこ 拭いてっから 今。 翔太君。

はい。 ワイン お願い。 ボトルでちょうだい。

この間の貸しあるから サービスね。

覚えてんのかよ。 えっ? 何? 貸しって。

うるさいな 気にすんな。 はぁ!?

最初に振ってきたの そっちだろ。

おい どういうことだよ その貸しって。

(岡部)もう 仲いいね ホントに。

(2人)よくない!

ごめんちゃい。

いや てかさ 何? その貸しって。 気にすんな。

気にすんなって何だよ おい。

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