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Original subtitles

・~

(ナレーター)

ぶんみょう

いまだ分明ならざるころ・

とうしょうしんしゅう

かかざん

東勝神洲は花果山の山頂

奇怪な石猿が誕生いたしました>

・『モンキー・マジック』

・~

・~

・~

・~

申しますが・

えにし

多少どころか 深い縁につながれた

さんぞうほうし

ご存じ三蔵法師と その一行>

てんじく

だいらいおんじ

天竺・大雷音寺を目指して・

西へ西へと旅を続けております>

はっかい

ごじょう

(八戒)腹減ったなぁ 悟浄

(悟浄)ああ

今日は天気がええから

特に腹が減るな

ごくう

(悟空)お師匠さん

ここらで飯にしましょうか?

(三蔵法師)いいですね

ちょうど 私も

おなかが すいてきたところです

(八戒)

お師匠さん 今日は快調ですね

いやぁ 結構 結構 アハハハッ…

ハハハハッ…

おい

うん?

あっ! 泥棒!

このガキャ こら!

こら! こら!

このガキ 何やって…

ちょうう

(張羽)離せよ 離してよ!

(八戒)うるさい この!

(八戒)

アアッ… 痛い痛い 痛い痛い…

あいた! この…

八戒 やめなさい!

だって お師匠さん…

離してやりなさい

きっと おなかがすいてるんです

そうだよ 八戒

こんなガキに勝ったって

ちっとも偉かねえんだぞ

ほら 坊主 これ食え!

これ全部 食っていいからな

お前 なにもな… いいか?

まね

泥棒の真似なんか

することねえんだぞ ええ?

ほら 食え

おい ちょっと待て それは俺の…

(悟浄)いいから いいから

八戒 お前

わしらの2倍 食べてんねやから

我慢せい ちょっとは!

おう ボク 食べていいよ

おい 坊主…

(悟浄)おい

あっ… 坊や お前 どっから来た?

うち

家は どこにあるんですか?

(悟浄)

お父さんお母さんは おらんのか?

(八戒)返事ぐらいしたら

どうなんだ? 口があるんだろう?

口があるから食ってんじゃねえか

ばか

馬鹿

(張羽)ごちそうさま

野うさぎを捕まえようとして・

ついつい深追いしすぎて

迷子になったのであります>

三蔵法師に言われるまま…>

そん

張羽を送り届けることに

相なったのでありますが…>

(張羽)あっ うさぎだ!

なんだ 行っちゃった…

おい!

そんな道草ばっかり食ってたら

先へ進まねえじゃねえかよ!

怒るなよ もうすぐだからさ

「もうすぐ もうすぐ」って お前

さっきから 同じことばっかり

言ってんじゃねえか

こんなことしてたら お前

日が暮れちゃうんだよ

なんなら もう帰っていいよ

ああ そう 帰っていいの?

うん それじゃあね さようなら

ハァ… そうは いかねえんだよ

お師匠さんと約束したんだ

めえ

お前をな ちゃんと

家まで送り届けてこいって

おじちゃんって 義理堅いんだねえ

生意気なこと言うな お前は

本当に お前の家

こっから近いんだろうな?

あっ!

うん?

(殴る音)

あいた!

待て ガキャ この野郎!

お前の親の顔が見てえや 本当に

しゅうぎょく

・(秋玉)張羽!

(秋玉)張羽 どこ行ってたんです?

お母ちゃん!

心配で捜してたのよ

(張羽)あのね…

子供がお世話になりましたそうで

はぁ? あっ… いえ…

何しろ いたずら者ですから

ご迷惑をおかけしたんじゃ?

えっ? いや とんでもないですよ

大変 おとなしくてね あの…

よくできたお子さんですね

無理することないよ

「このガキ」って 文句ばっかり

言ってたじゃないか

「親の面が見たい」って

カッ!

あの… よろしかったら

家にお寄りになりませんか?

いや

でも おいら 連れがあるから…

でも すぐ目と鼻の先なんですよ

あの… よろしかったら どうぞ

寄ってきなよ

でも お師匠さんたちがなぁ…

いいじゃないか ちょっとぐらい

やっぱり まずいよ

いいじゃないか

や… やめるわ なっ?

ねえ 行こうよ

(秋玉)本当に よろしかったら

じゃ… ちょっと

・~

こんな山の中で

もん

ろくな物も できませんけど

とんでもないですよ

こんな おいしいごちそう

初めて食べました ハハッ…

おまけに母ちゃんが美人だもんね

そうそう そうなんだよ

ヘヘッ…

まあ…

張羽 つまらないこと

言うもんじゃありません!

(せきばらい)

あの…

坊やのお父さんは

まだ 畑仕事か何か?

いいえ… 亡くなりました

こりゅうまおう

(張羽)虎竜魔王に殺されたんだ

虎竜魔王?

うん

もう 2年も前のことになります

主人が 村の雑貨屋さんに買い物に

出かけたときのことでした

(男性たち)[外:]ウワッ![外:]

(騒ぎ声)

(茫青)[外:]助けてくれ アアッ!

助けてくれ![外:]

(茫青)[外:]助けて![外:]

(武仙)[外:]どうした?[外:]

(茫青)[外:]虎竜魔王![外:]

(武仙)[外:]なに・[外:]

[外:]さあ 早く逃げろ![外:]

(茫青)[外:]アアッ…[外:]

(武仙)[外:]ヤーッ![外:]

[外:]アアッ![外:]

[外:]ヤーッ![外:]

(蹴る音)

[外:]ウワッ![外:]

(噴射音)

・~

私が駆けつけたときには

なきがら

主人の亡骸も なくなっていて…

くそ 虎竜魔王か…

かたき

とっ捕まえて 敵取ってやらぁ!

やめてください

やつ

そんな悪い奴は放っとけませんよ

奴は どこにいるんですか?

魔王の住みかを見た人はいません

時折 嵐のように やって来て

村を荒らしていくんです

食べ物をかっさらったうえに

乱暴をはたらいて…

ええい もう

聞けば聞くほど放っとけねえや!

よ~し この悟空が

虎竜魔王を捜し出して…

刃向かえば

あなたも殺されてしまいます

ヘヘッ… おいらなら大丈夫

任せてください

魔王だろうが 妖怪だろうが…

いけません!

犠牲者は

主人1人で たくさんです!

兄貴 どうしちゃったんだろうな?

あの子の家が

見つからないのでは?

(悟浄)いや 心配いりませんよ

すぐに戻ってきますって

でも 俺たちと

行き違いになっちゃったら・

どうすんだい?

(悟浄)そんなこと言うてもやな

わしらの行き先っちゅうのは

天竺って決まってるわけやから

とりあえず 西へ西へ進んどれば

どっかで落ち合えんねや

ああ それも そうだな

(悟浄)それに 悟空っちゅうのは・

きんとんうん

[外:]斗雲っちゅう便利な乗り物

持っとるやろう?

せやから ちょっとぐらい遅れても

すぐに追いつけるって

ねえ? お師匠さん

無事でいてくれればいいが…

・(お茶を注ぐ音)

おじちゃんって弱いんだなぁ

えっ?

いや… お前 強すぎんだよ お前が

すいません

遊び友達になってもらって

いえいえいえ…

それじゃ

おいら そろそろ帰ろうかな

あら…

(張羽)泊まってきなよ

そうなさったら?

山の夜道は危険ですよ

う~ん… だけど ちょっと

お師匠さんのこと気がかりだから

あのお坊さんには

2人もお供が ついてるじゃないか

ねえ 泊まってきなよ

う~ん…

(せきばらい)

じゃ

そうさせてもらっちゃおうかな

そうですか! あっ といっても…

納屋に泊まっていただくしか

ないんですけど

ああ もう 納屋だろうがね

物置だろうが あの…

あっ かまどの中だって 好き…

熱いかな ちょっと ハハハッ…

良かったね さあ お茶でも

はい

お師匠さん

あしたの朝には追いつきますから

おやすみなさい

・~

(鶏の鳴き声)

ンンッ… ハァ~ッ…

ンンッ!

・(水の音)

うん?

あっ おはよう 悟空おじちゃん

はえ

おう 随分 早えな

水くみは毎日の仕事だよ

ああ そうか ハハッ…

(戸の開く音)

おはようございます

やあ 随分 ご精が出ますね

種まきが始まると忙しくなるから

朝のうちに

お水をくんでおくんですよ

はぁ… 大変だ よし じゃあね

おいらが水くみしましょう

本当?

じゃ 僕 木の実取ってこよう

まあ すいません いいんですか?

何言ってんの

こんなの朝飯前ですよ

おなかも おすきでしょうから

じゃ すぐ ご飯の支度します

お願いします

は… はぁ…

そういうつもりで

言ったんじゃないんだけど

(毛を抜く音)

(息を吹く音)

ハハッ… 水くみ作業 始め!

(猿)はい!

気合い入れろ ほら!

こぼすな!

こぼすなって言ってんだよ

馬鹿だね お前は

ああ 早く早く早く!

そうだ そうだ

♪(口笛)

・~

気のせいかしら…

あ~… 終わりました

まあ どうも ご苦労さまです

ハハハッ… いえいえ

悟空の姿は見えませんね

あいつ

ずらかったんじゃねえのか?

かもしれんな 天竺への旅が

嫌になりよったんかもしれんぞ

ああ お師匠さまのお供は

楽じゃねえもんな

いいチャンスだと思ってさ…

あっ…

(悟浄)あれ? 悟空や

おい

なんだ 兄貴の分身じゃねえか

(猿)はい

ご主人さまの使いで まいりました

悟空は どこにいるんです?

はい 事情があって・

1日2日 張羽という子供の家で

畑仕事を手伝うそうです

(悟浄)なんやて?

(八戒)その事情ってのは何だい?

さあ それは聞いておりません

とにかく 心配なさらずに・

ご一行さまは 旅を

続けるようにということでした

では 私は ここで

消えることになっておりますので

御免!

(八戒)おい ちょっと ま…

・~

慣れぬ畑仕事に駆り立てたものは

ほかならぬ張羽の母・秋玉に寄せる

ほのかな慕情でありましたが…>

こりゃ 1人で やってたんじゃ

はかどらねえな

例の手で いくか

奥さん!

あの… さっき言ってましたけど

何か

村へ行く用事があるんですって?

ええ 忙しくなる前に

買っておきたい物が…

ああ だったらね ここは おいらに

任せてくださいよ 1人 ねっ?

それじゃ あんまり…

いえいえ 気にしないで ねっ?

どうぞ 行ってらっしゃいよ

行ってらっしゃい

おじちゃん1人で大丈夫?

おじちゃん1人で

できないことっつったらね

子供をつくるぐらいのこと

ハハハッ… 分かったかな?

行ってらっしゃいませな

そうですか じゃ お言葉に甘えて

(張羽)母ちゃん 行こうか

じゃ お願いします

どうぞ どうぞ

気をつけてね はい…

・~

ヘヘヘヘッ…

(毛を抜く音)

オオッ…

・(張羽)おじちゃ~ん!

悟空おじちゃん!

何だい? 忘れ物か?

お土産 買ってくるから頑張ってね

バイバイ!

ああ バイバイ!

畑作業 始め!

(猿たち)はい!

真面目にやれよ 真面目に!

さぼるな!

・~

(秋玉)本当に助かりましたわ

あんなに たくさん・

耕していただいて

いやぁ ちょろいもんですよ

しかし 畑仕事ってのは楽しいなぁ

(手下)ヘヘヘッ…

お母ちゃん 怖い!

(秋玉)どうかしたの?

(手下)ヘヘヘッ…

どけ!

どけっちゅうんだ この野郎!

待てよ おい

その盗んだ物 そこへ置いてけよ

なに?

聞こえねえのか?

痛い思いする前に・

盗んだ物をそこへ置いて

とっとと うせろ このこそ泥!

(手下)やる気か・ この野郎

悟空さん やめて!

心配しないで

さあ 家へ入って 早く!

(手下)ヤーッ!

(手下)ヤーッ!

・~

(突く音)

覚えてやがれ!

(手下)覚えてろ この野郎!

覚えてられるか いつまでも

この野郎! 馬鹿野郎

おじちゃん!

おう

強いんだねえ

いや それほどでもねえよ ヘヘ…

・(気合い声)

ンンーッ…

ヤーッ!

ヤッ!

うわぁ かっこいい!

ハハッ…

やってみるか?

うん!

うん?

ハハハハッ… ちょっと重いな

うん…

よし じゃ 軽い物を探してやろう

じゃ これでやれ いいか? いくぞ

構えて! いいか?

突くぞ それ!

エイッ!

僕 悟空おじちゃんみたいに

強くなるんだ

そうそう

男は強くなくちゃ なっ?

(秋玉)張羽!

張羽 ご飯ですよ

ヤーッ!

もっと元気よく!

ターッ!

大きな声で!

トーッ! ヤーッ!

トーッ!

(秋玉)張羽!

聞こえないの・

さあ…

・(戸の開く音)

俺… 仲間んとこ帰るわ

こんな夜更けに?

すっかり ごちそうになっちゃって

さっきのこと

気にしてらっしゃるのね?

つい はしたないところ

見せてしまって…

いや 別に そんなわけじゃ…

さよなら 坊やに よろしく

あっ… 悟空さん

話を聞いてもらえますか?

私 暴力が嫌いなんです

亡くなった主人は 立派な人でした

でも… たったひとつの欠点は・

村一番の

力自慢だったことなんです

そんな気持ちのおごりから・

虎竜魔王と戦って

殺されてしまったんです

けどさ 今日みたいなときは

どうしたらいいのよ?

悪い奴 目の前にして

戦わねえわけには いかねえよ

もちろん

男は強いほうが頼もしいわ

でも 私… 張羽には

自分の力を自慢するような子に・

なってもらいたくは ないんです

亡くなった父親の正義感だけを

受け継いでもらいたいんです

主人だって

気持ちのおごりさえ なければ

殺されずに

済んだかもしれないのに…

・~

俺… 奥さんの気も知らねえで…

・~

ごめんなさい もう よしましょう

こんな湿っぽい話

悟空さん せめて種まきが済むまで

ここにいて

手伝ってもらえませんか?

えっ?

虫のいい話ですけど

張羽も あんなに喜んでいるし

あなたの都合さえ ついたら…

都合なんて そんなものは・

どうにでも こうにでも

ついちゃうんだもの

いやぁ 俺のほうこそ 喜んで

そうしてもらえると うれしいわ

奥さん

これ 預かってもらえませんかね?

えっ?

おいら ここにいるかぎり

これ 二度と使わねえよ

坊やにも 力自慢したりは しねえ

約束しますよ

悟空さん…

預かってくれます?

ええ

ハハッ…

・(張羽)悟空おじちゃん

(秋玉)張羽

(張羽)僕 悟空おじちゃんと

一緒に寝るんだ

・~

・~

・~

・~

・ お師匠さ~ん!

オッ… 悟空やないか

何ふらふらしてんだろうね?

まっすぐ来りゃいいのによ

ああ 気力充実!

よっ! よっ! ヤッ!

アハハハッ…

おい ずらかったと思ったぜ

俺が お師匠さん

見捨てるわけねえだろう?

そこ どけよ お前も どけ

お師匠さん! お元気そうですね

さあ どうぞ どうぞ…

お前も大層 顔色がいいようですね

目も生き生きと輝いて

ハハッ… お師匠さんのね

元気な姿を見たからですよ

何せね

この2人のお供じゃ 心配で心配で

よく言うよ お前も

事情は どうあれな

勝手な行動は許さんぞ お前

その事情ってのは何だい?

話すとよ 八戒 長くなっちゃう

じゃ 短く頼むよ

その暇もないの 忙しいから

あららら

…というわけで

当分 お供は できませんけれども

よろしくお願いします

「というわけで」って

何も話ししてへんやないか

うるせえな お前は!

お師匠さんね

あとから必ず追いつきますからね

道中 くれぐれも気をつけてね

当てになんないからね じゃ!

(悟浄・八戒)おい!

悟空!

(口笛)

おかしいですね あの[外:]斗雲

がたが来たんでしょうか?

そうですねえ… 何しろ・

悟空が[外:]斗雲を手入れしてるの

見たことありませんからね

・~

あっ 悟空おじちゃんだ!

悪い悪い! 悪いな!

ハァハァハァ…

心配したよ

急に いなくなっちゃうんだもん

いやぁ すまなかったな

今 仲間ん所によ

手紙 出してきたんだよ

しばらく ここにいるってな

手紙を?

ええ

おじちゃん 字ぃ書けるの?

当たり前じゃねえか

書けるに決まってんだろう

ねえ 今夜から教えて!

ああ?

ねえ いいでしょう! ねえ!

ヘヘヘヘッ…

よし! じゃ

今日から みっちり勉強するか!

わ~い!

ハハッ… なっ?

「孫悟空」って どう書くの?

孫悟空? そ…

昼間は お仕事

夜 勉強しましょうね ねっ?

字か… こりゃ

えれえことになっちゃったぞ

おい 悟浄

(舌打ち)

(動物の鳴き真似)

イッイッ…

どこ行くんだ?

あっ… ちょっと おしっこ

(八戒)ああ…

(悟浄)家庭教師・

悟空 お前が?

うん…

アハハハッ…

笑い事じゃねえんだよ

いやいや そら お前 無理やて

やめたほうがええって

やめたほうがええ

断りきれねえから

困ってんじゃねえか

なあ 簡単な字でいいからよ

あっ 「孫悟空」ってのから

教えてくれよ なっ?

「孫悟空」も知らんの?

知らなかったんだよ 俺

そんなん あかんって もう…

だからさ 悟浄さん なっ?

よっ! 悟浄さま 色男!

・~

墨 よ~く すってな

うん

・~

はい 「悟」の字な 「悟」の字

忘れないうちに ほら

いいか? 俺の見てな

棒があって… こうなっててな…

でな 横に… こう…

これが こうなっちゃって…

ここに角が こうあって…

こうかな

ハァ… 悟の字が できたぞ!

くう

今度 「空」は?

よし 「空」だな 墨 すれ

あら?

あ~… 今日は これで おしまい!

もう おしまいなの?

ウン… じゃ

あとは また あした

(張羽)

ねえ もっと教えてよ

1日に たくさん覚えると あの…

体に悪いんだよ

本当?

うん

無理言っちゃいけません 張羽

悟空さんは

畑仕事で疲れてらっしゃるのよ

ああ 疲れた ああ…

フフッ…

すいません 父親みたいなつもりで

甘えてしまって…

いやぁ

もう 父親みたいなもんですよ

(笑い声)

お母ちゃん 悟空おじちゃん

ず~っと家に いてくれるといいね

そうね

(張羽)ねえ ず~っと いてよ!

まあ そりゃ 俺だって…

駄目よ 困らせちゃ

悟空さんには

悟空さんの生活があるんだから

あの… 俺 なるべく長く いますよ

本当・

奥さんたちが迷惑じゃなかったら

まあ 迷惑だなんて

手伝っていただいたうえに

勉強まで見ていただいて

そうだ あしたの晩 算数 教えて!

なに? 今度は算数か?

うん

もう そらあかんわ

そんなもん かなわん わしは…

よう 頼むよ!

簡単な計算でいいんだよ

悟浄さま!

ハァ…

「3」だぞ

「4」は?

4か…

手の内を見るな!

お母ちゃん

「手の内」って なぁに?

(笑い声)

・~

・~

ちょっと着てみてもらえます?

えっ?

良かった ぴったりだわ

あの… これ 俺に?

気に入ってもらえるといいけど

ハハッ… いや 奥さん いや…

いやぁ ハハッ… あ… ありがとう

じゃ… ンンッ… おやすみなさい

・~

・~

(悲鳴)

悟空!

(八戒)お師匠さま!

(悟浄)どうしたんですか?

夢の中で 悟空が 高い崖の上から

真っ逆さまに落ちたんです

悟空の身に何かあったのでは…

不吉の前触れでっか?

(八戒)よせよ

崖から落ちたぐらいでは 兄貴が

くたばるわけねえじゃねえか

せやけど お師匠さんの

夢っちゅうのは よう当たるで

平気 平気 また すぐ飛んでくるよ

そして

「悟浄さま 字を教えて~!」ってね

当の悟空は・

幸せいっぱい 胸いっぱい

おなかも いっぱいというわけで・

長い長い旅の疲れも忘れ

平和で温かい家庭の・

あるじ

主になったような気分に

浸っておりますが・

好事魔多しとは よくいったもの>

(男性)魔王だ! おい 魔王だ!

(悲鳴)

(男性)おい 魔王だ!

(男性)魔王が来たぞ!

(騒ぎ声)

・~

(笑い声)

お母ちゃん 弁当持った?

(秋玉)持ちましたよ

まあ 張羽ったら

朝から食べることばっかり

ハハッ… 子供ですからね

しょうがないですよ

違うよ 悟空おじちゃんが

聞いてみなって言ったんだ

まあ 悟空さんが?

行きましょうか ねっ? ヘヘッ…

(男性)大変だ大変だ!

どうしたんだい 何かあったのか?

あんたかい? 悟空ってのは

ああ 俺だよ

すぐ来てくれ! 虎竜魔王が・

あんたを連れてこいって

わめいてるんだ

虎竜魔王・

(男性)すぐ来てくれ!

あんたが来てくれなかったら

村の連中が…

よし 待ってろ

先に行って 魔王に伝えてください

悟空さんは

すぐに あとから追いかけます

頼んだぜ!

待って!

逃げて… 逃げてください!

何言いだすんだい?

俺が行かなかったら

村が焼き払われるんだ

私が行って話します! あなたは

もう ここには いないって

だから ひとまず

この場は逃げてください!

俺も男だ

ひきょう

そんな卑怯な真似はできねえよ

行けば必ず殺されます!

たとえ卑怯者になっても

殺されるよりは ずっと ましよ!

殺されてもいいの・

あなたが殺されたら 私たち…

私たちのためにも

命を粗末にしないで!

悟浄 やはり引き返しましょう

悟空の身が心配です

そんな お師匠さん

せっかく ここまで来て

なんちゅうこと言うんですか

(八戒)

天竺へ行くのが また遅れますよ

悟空を

放っておくわけにはいきません

お前たちは

苦楽を共にしてきた仲間を・

見捨てられるというんですか?

嫌なら 私1人でも引き返します

分かりました 分かりました

おい 悟浄 ほら…

悟空は まだか・ ヤーッ!

(割れる音)

使いは どうした・

・~

さあ

これを持って早く逃げてください

奥さん…

俺…

やっぱり逃げるわけにいかねえよ

勘弁してくれ

あっ 悟空さん!

(割れる音)

悟空が来ましたぜ!

エイッ!

アアッ!

・~

・~

(噴射音)

(噴射音)

(噴射音)

(突く音)

(虎竜魔王)アアッ!

(うめき声)

(電流音)

(たたく音)

(ねじ込む音)

(電流音)

おじちゃ~ん!

悟空おじちゃ~ん!

勝った! 勝ったんだね?

ああ!

坊主 父ちゃんの敵取ったぞ!

ええ? ヘヘッ…

・(男性)悟空さんが勝ったぞ!

(歓声)

・~

ああ ありがとう ありがとう!

シェイシェイ シェイシェイね!

はい サンキュー!

はい みんな エブリバディー

サンキューよ!

・(張羽)お母ちゃ~ん!

勝ったよ!

おじちゃん 勝ったんだよ!

悟空さんが・

(張羽)うん

おじちゃんは すごいよ

僕も大きくなったら

悟空おじちゃんみたいに・

強くなるんだ

魔王をやっつけるんだ

ヤーッ! トーッ!

張羽…

(張羽)ヤーッ! トーッ!

いけません!

・(秋玉)

暴力は嫌いだって言ったでしょう

・ 暴力は いけません

何度言ったら分かるの・

たとえ どんなに強くたって

いつかは もっと強い人が現れて・

きっと戦いを挑んでくるわ

お母さん それが怖いの

恐ろしいのよ

分かってくれるわね?

約束してくれるわね?

絶対に暴力は使わないって

・(戸の開く音)

いやぁ…

(秋玉)悟空さん!

ハハッ… いや まいった まいった

ひとつ間違えば

こっちが やられるとこだった

いやぁ もう戦いは こりごりだ

なっ? ヘヘヘッ…

でも ご無事で…

張羽 今夜は・

おじちゃんのお祝いをしましょう

(張羽)うん!

たきぎ

じゃ 薪を取ってきてちょうだい

(張羽)うん!

本当に良かった…

すっかり世話になっちゃって

悟空さん…

短い間だったけど

楽しい思いさせてもらって

ありがとう

・~

このチョッキ 大事にします

・~

・(戸の開閉音)

まき

・(張羽)お母ちゃん 薪!

おう 坊主

母ちゃんの言うこと聞いて・

勉強すんだぞ

うん

いい子になんだぞ

うん

よし!

(たたく音)

おじちゃん!

・~

秋玉さん…

・~

ねえ 悟空おじちゃん

どこ行っちゃったの?

ねえ お母ちゃん ねえ!

・~

悟空おじちゃん!

・~

悟空おじちゃ~ん!

悟空おじちゃ~ん!

・~

おじちゃんの馬鹿!

・~

(張羽)悟空おじちゃ~ん!

おじちゃんの馬鹿!

(八戒)どこまで戻るんだよ?

兄貴の行き先も分かんねえのによ

わしかて知るか そんなこと!

(八戒)あっ…

悟空!

お師匠さま ただいま戻りました

どこ行ってたんや・ お前

(八戒)行き先ぐらい教えとけよ!

おかげで こっちは

えらい迷惑してるやないか

悪かったって 悪かったよ

「悪かった 悪かった」で・

済むと思ってんのかよ?

そんな とんがるな お前は なっ?

これからは

どっこも行かねえからよ なっ?

俺は やっぱり

お師匠さんや お前たちと・

一緒にいなくちゃ駄目なんだ

八戒君!

えっ?

悟浄君!

お馬ちゃん!

至らない兄貴ですけど

ひとつ まあ これからも よろしく

お願いしたいと思っております

お師匠さん 強いだけでは

こいつらの兄貴分は務まりません

あっ 悟浄 ふけが…

(悟浄)えっ? ふけ?

これからは

お師匠さんの言いつけを・

どんどん守っていくつもりです

おい 悟空

お前 ちょっと様子が変やぞ

調子狂っちゃうな

人が変わっちゃって…

悟空

そのチョッキは どうしたんです?

あっ これは あの…

家庭教師をしたお礼に

いただいたんです

はぁ… 奇特な人がいるもんだね

家庭教師のお礼って

それ自体が おかしいやないか

いや まあまあ いいから いいから

さあ 先急ぎましょう!

遅れた分 取り返さなくちゃ さあ

ちょっと ちょっと ちょっと

えっ?

そっちへ行ったら

元へ戻っちゃうよ

あっ! おっと いけねえ

おい おい

抜けてるところは

やっぱし 今までどおりの…

「ちょん」!

(悟浄)「悟空」やな

(悟空たち)ハッハッハッ!

さあ 行こうか

・~

熱い熱いロマンも はかなく消えて

三蔵法師と その一行は またまた

天竺への旅を続けてまいります>

果たして どんなロマンか

はたまた 妖怪変化か>

・~

・『ホーリー&ブライト』

・ 遠い昔の話で 新しいこの星が

・ いま生まれてぼくらの胸

・ 清く照らしているよ

・ それはぼくらの心に

・ 新しい地平線を

・ サァめざせと教えながら

・ 強く輝いてるよ

・ 闇を照らしているよ

・ Shining holy and bright

・ けがれない光が

・ Oh so holy and bright

・ 君だって見えるよ

・ きらめくその星が

・ Holy, holy and bright

・ A star is shining

・ so holy and bright

・ Holy, holy and bright

・ Never let it go

・ out of your sight

・ Holy, holy and bright

・ A star is shining

・ so holy and bright

誠の夢か 偽りか>

いや 行けないのだ」>

再び天竺へ」に ご期待ください>

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