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Original subtitles

・~

(ナレーター)

ぶんみょう

いまだ分明ならざるころ・

とうしょうしんしゅう

かかざん

東勝神洲は花果山の山頂

奇怪な石猿が誕生いたしました>

・『モンキー・マジック』

・~

・~

・~

・~

年を経た吸血こうもりの精で

どらき

名は怒羅鬼>

住むと伝えられる ドラキュラとは・

お互いの血を

すすり合った義兄弟の仲とか>

血だけを吸うと聞いていましたが

この怒羅鬼

こよい

どうやら 今宵の犠牲者を・

さんぞうほうし

我らが三蔵法師に決めたようです>

・(いななき)

ぎょくりゅう

(玉竜)

ウワッ… 大変だ 大変だ ウワッ!

(玉竜)大変だ 起きて!

ねえ 起きて起きて!

ちょっと 豚 起きて起きて

ごくう

(悟空)どうした・

お師匠さんの

やつ

血を吸おうとした奴がいたよ

はっかい

(八戒)ええっ?

血を・

野郎 覚悟しろよ!

・~

(怒羅鬼)ンンッ!

(こうもりの鳴き声)

(八戒)兄貴 出番だな

(悟空)すぐ期待するんだから

・~

(呪文)

・~

・~

これぞ 怒羅鬼の血獄責め

どうなってるんだ? こりゃ

まず 赤血球

(噴射音)

ウッ… ウワーッ!

な… 何だ・

アアッ!

ヘヘヘッ… 次は白血球だ

(噴射音)

アアッ! やめろ!

ヘヘヘッ… そろそろ血が固まるぞ

・~

ハッ… あっ! アアッ…

そ~ら 効いてきたぞ

(笑い声)

(うめき声)

アアーッ! ウウッ…

ダハッ…

(破裂音)

何だ・ このにおいは

ごめ~ん!

昨日 ギョーザ定食 食っちゃった

にんにくだ にんにくのにおいだ!

(せきこみ)

ヤッ!

ウウッ!

アアーッ!

・~

あんた ずっと ここにいたのか?

(八戒)それだったら

逃げてきた奴 見ただろう?

ごじょう

(悟浄)

黒いマント着た妖怪なんやけどな

どっち行ったか

教えてくれへんやろうか?

あっ そう どうもありがとう

おい 八戒 悟浄 行くぞ

よ~し!

(枝を折る音)

しゅんえい

(俊英)おい もう大丈夫だ

おかげで助かった 礼を言う

しかし 分からんな

人間のくせに なぜ妖怪の味方を?

(俊英)その訳は

俺のねぐらで ゆっくり話す

来い

おい 八戒! 見つけたか?

いや もう影も形もねえんだよ

悟浄! そっちは どうだ?

(悟浄)

あかん! 足跡ひとつ見つからんわ

こりゃ 一杯食わされたな

えっ?

あの若い猟師だよ

(怒羅鬼)もうすぐ日が昇る

そろそろ本題に入ってもらおうか

(怒羅鬼)これは俺の顔だが

一体 何と書いてあるんだ?

あんた 字が読めんのか?

妖怪の世界では

出世するのに学歴は無用なんでな

すまんが 読んでくれ

「吸血妖怪 怒羅鬼」

「右の者を捕らえたる者

または 殺したる者には・

黄金10枚の褒美を

与えるものなり」

おう そうけい

「代官 黄宗敬」

な… なんだと・ それじゃ

代官は 俺の首に懸賞金を?

あんたの息の根を止めるには・

くい

心臓に木の杭を打ち込むのが

いちばんの早道だそうだな

お前 俺を殺すつもりか・

(俊英)そうさ

めえ

でなきゃな お前を わざわざ

もてなしたりは しねえよ

この酒ん中にはな しびれ薬が

たっぷり溶かし込んであるんだ

それに もうじき朝になる

朝になれば

お前は もう妖術が使えなくなる

フッ…

(怒羅鬼)よくも謀ったな

アアッ…

(刺す音)

アアーッ!

・(男性)

おい 怒羅鬼 捕まったよ 怒羅鬼が

・(ざわめき)

(男性)俊英の奴

また賞金首をしとめたらしいぜ

(男性)これで5人目だ

いかに 金のためとはいえ

むごいことをしやがるぜ

(男性)まったくな

・~

・~

ぎょくれん

(玉蓮)お花 いかがですか?

きれいなお花 いかがですか?

もん

ああ… お尋ね者の手配書か

(三蔵法師)この町のお代官は・

妖怪どもの首に

懸賞金を懸けているんですね

あれ? こいつよ お師匠さまの

血を吸おうとした奴じゃねえのか

(悟浄)なになに? 「捕まえたる者

または 殺したる者には・

黄金10枚の褒美を

与えるものなり」か

(八戒)黄金10枚? ちくしょう

あんとき捕まえときゃよかったな

ほんまやな 惜しいことしてるで

なんと あさましい

お前たちは いつから

金の亡者に成り下がったんです?

そうは言いますけどね 最近

お師匠さん お布施が少ないからね

もん

ろくな物 食べてないの

よ~くご存じでしょう?

悟空 お前まで そんな…

金の亡者でも かまいやしねえや

今度 この妖怪を見つけたらよ

とっ捕まえて

代官所に突き出してやるわ

わしもや 賞金の黄金10枚

絶対 手に入れるさかいな

(役人)ああ どけどけ どけどけ!

どけどけ 邪魔だ邪魔だ

(男性)あっ 捕まったんだ?

(男性)誰が捕まえたんだ?

(八戒)

あの… これ 何て書いてあるの?

たしゃきょうじょ

「多謝協助」 解決済みということだ

(八戒)ああ…

「解決済み」って なぁに?

ああ? 解決済みということは

この妖怪は今朝 殺されたんだ

殺されたって 誰に?

(役人)賞金稼ぎにだ

しゅ

朱俊英といって 若い猟師だった

若い猟師?

あっ あいつだ!

(黄)よくやったな 俊英

(俊英)はっ…

(黄)これは 約束の賞金だ

・ あっ いたぞ

やっぱり あいつだ

おい!

よくもペテンに かけてくれたな

(悟浄)せっかく追い詰めた妖怪を

横取りしやがってからに

落とし前つけてもらおうか!

(俊英)落とし前?

(悟浄)おう!

早い話がよ 懸賞金の分け前だ

少なくとも

半分は いただかなくちゃな

冗談じゃない

いきさつは どうであろうと

怒羅鬼をやったのは この俺だ

お前らに びた一文 渡せるか!

(八戒)待て!

おやめなさい!

3人とも おやめなさい

お師匠さんは黙っててくださいよ

俺たちは

当然の権利を主張してんだから!

そうですか

お前が そう言うのなら

私にも覚悟があります

(呪文)

アアッ… いたたた…

(呪文)

いて

痛え! 痛い痛い…

(呪文)

痛えよ! あいたた…

アアッ… 分かった分かった!

悟浄に八戒 そいつを離せ

(呪文)

痛い痛い 痛い痛い…

アッ…

おい しっかりせい

ハァ…

さあ 今のうちに

(黄)わしは代官の黄宗敬だ

ごぼう

御坊

今のは一体 どういうことかな?

(黄)

なるほど そういう次第であったか

はい お見苦しいさまをお目にかけ

申し訳ございません

いやいや そのことは もうよい

それより 三蔵どの

てんじく

はるばる天竺まで行かれるのは

いかなる目的のためかな?

たいそう

太宗皇帝陛下の命により

しゃかにょらい

さんぞうしんぎょう

釈迦如来さまから 三蔵真経を

いただくためでございます

ほう… 三蔵真経?

その経文を唱えることにより

人間の苦難は取り除かれ

この世から 妖怪や悪霊を

追い払うことができる・

ありがたい経典です

なに? 妖怪や悪霊を?

何かご不審でも?

いや そうではない

こうまい

あまりにも高邁な目的に

ほとほと感服いたしてな

ついては

ひとつ お願いがあるのだが

何でございましょう?

この町は 都より遠く離れていて・

徳の高い僧が立ち寄る機会は

めったに ござらん

できることなら

とうりゅう

しばらく逗留していただき

町の者に

説教などお聞かせくださらぬか?

天竺へ赴きたい三蔵法師も・

代官の たっての頼みを

むげに断るわけにはいかず・

結局 3日間の約束で この町に

とどまることになりました>

もちろん 不肖の弟子3人>

三蔵のお供は そっちのけ>

平らげるやいなや・

早速 ガールハントに

出かける始末であります>

お花 いかがですか?

きれいなお花 いかがですか?

(地回り)よう ねえちゃん

アアッ… 何するんです・

(地回り)ここは俺たちの縄張りだ

(地回り)

勝手に商売されちゃ困るぜ

(玉蓮)許してください 離して!

(八戒)おい!

おい 待て この野郎!

(地回り)何だ・ お前は

邪魔すると痛い目に遭うぞ

やってみろよ

やっちまえ!

・~

ンンッ… ヤーッ!

(蹴る音)

ウワッ!

・~

ちくしょう

(地回り)覚えてやがれ!

(八戒)おらぁ!

あっ…

おう 大丈夫だった? ええ?

どなたか存じませんが

おかげで助かりました

どうも ありがとうございました

(八戒)いやぁ いいんだ いいんだ

ちょっと…

じゃ… じゃ またな

あっ… ちょっと待ってください

これかい?

ありがとうございます

お前 ひょっとして…

目が見えねえんじゃねえのか?

(八戒)

それじゃ お前は叔母さんのとこに

やっかいになってるわけか

(玉蓮)ええ

5年前 父と母が

はやり病で死んでから ずっと…

身寄りは ないのかい?

(玉蓮)兄が1人います

でも 叔母さんと

折り合いが悪くって 出てったきり

(八戒)ふ~ん…

玉蓮さんとかいったな?

悪いことを聞くようだけどさ

あんたの目は

一生 治らないのかい?

(玉蓮)いいえ

都のお医者さまに診ていただけば

治るのかい?

(玉蓮)ええ…

でも それには とてもたくさんの

お金が要るんだそうです

たくさんって どのぐらい?

(玉蓮)黄金100枚

黄金100枚・

そりゃ とてつもない大金だな

ですから 私 諦めてるんです

たとえ 目が見えなくても

ちゃんと生きていけますから

ふ~ん…

黄金100枚か…

(八戒)

うち

ここかい? 叔母さんの家ってのは

(玉蓮)ええ…

どうぞ お入りになってください

叔母さんからも

お礼を言ってもらいますから

ああ… やっぱり遠慮しとくわ

(玉蓮)どうしてですか?

いや 俺は ほら

たち

人見知りする性質だからさ ハハ…

ばか

それに また馬鹿にされんだろう

えっ?

(八戒)えっ? 何でもないんだ

じゃ さよなら

(玉蓮)あっ 八戒さん!

何だい?

また会っていただけますか?

俺と?

私 こんなに親切にしてもらったの

初めてなんです

このままお別れしてしまうのは

なんだか寂しくて…

お願いします

いいとも

また会いに来るよ

(玉蓮)うれしい…

送っていただいて

本当に ありがとうございました

いえ こちらこそ

さあさあ 早く部屋ん中入って

(玉蓮)はい

大丈夫かい? 大丈夫かい?

はい はい…

さよなら

(玉蓮)さよなら

(白楊)なんだって・

売り上げは1文もない?

ふざけんじゃないよ! お前は

私に損をさせて平気なのかい?

ですから それには訳が…

(白楊)言い訳は およし!

この役立たずめ

お前は向こうへ行って

子守でも しといで!

(悟浄)おい 八戒!

お前 何しとんねん?

お師匠さん 心配してはるやないか

とにかくな

あの目が治りさえすればな

玉蓮さんだって

苦労せずに済むんだけどな…

何をぶつぶつ言うとんねん?

おい! しっかりせい おい!

悟浄!

(悟浄)ヘヘヘヘッ…

いや いいところで出会ったな

お前に相談したいことが

あるんだけどな

(悟浄)何をや?

黄金100枚 手に入れる方法ない?

(悟浄)黄金100枚?

あほ そんな物があったら わしが

とっくに やっとるやないか

お前は あほやな ほんまに…

…だろうね

(悟浄)おい 八戒

お前の努力しだいによってはな

できんこともないぞ

どんな?

(悟浄)いや ちょっと こっち来い

(悟浄)これや

賞金稼ぎか!

(悟浄)そういうこっちゃ

つまり お尋ね者1人頭につき

黄金が10枚ついとるわけやろう

…ということはやな これ

10人とも片づけてしまえば・

100枚になる勘定や なっ?

(八戒)そうか

そこまでは気がつかなかったな

悟浄

お師匠さまの馬を借りるからって

そう言っといてくれ!

あいつ ほんまに やる気かいな

・~

・~

(蓋の開く音)

・~

(笑い声)

(電流音)

・~

ふらんけん

(不乱剣)ウッ!

おとなしくしろ 不乱剣!

命が惜しくば

俺と一緒に代官所へ来い!

こしゃくな賞金稼ぎめ!

ええい それで勝ったつもりか?

ヤーッ!

(電流音)

飛んで火に入る夏の虫とは

貴様のことだ ハハハハッ…

感電死させて

頭から食ってやろう!

ヤッ!

(俊英)アアッ!

・~

(殴る音)

(八戒)アアッ! しびれた

(不乱剣)ヤーッ!

(俊英)どうして お前 ここへ?

(八戒)

お前のあとをついてきたんだよ

が

懸賞首の隠れ家を

教えてもらおうと思ってよ

なに?

それじゃ お前も賞金稼ぎに・

そういうこった

この妖怪は俺が もらったぜ!

(俊英)待て! 下がってろ

・~

(八戒)

はえ

あの化け物 逃げ足の速え野郎だ

(俊英)待て

そろそろ日が暮れる 引き揚げよう

(八戒)おい その手には乗らねえぞ

俺が引き揚げたあと

獲物を独り占めする気だろう?

(俊英)馬鹿言え! 暗くなってから

敵の陣地をうろつくのは・

危険だと言ってるんだ

(八戒)ヘヘッ… 臆病者め

帰りたけりゃ

勝手に帰りゃいいじゃねえかよ

(八戒)よっと…

・♪(楽器の演奏)

・♪~

♪~

(男性)おい…

(男性)あっ…

(俊英)おやじ 酒だ

・(男性)

賞金稼ぎと酒が飲めるか!

(店主)旦那 すいませんが

騒ぎは起こさないでください

・(男性)音楽 音楽

随分と嫌われたもんだな

いくら 金ためても

酒1杯 飲めねえとは

気の毒だな 殺し屋さん

皮肉は やめろ

俺は やましい行いは

何ひとつ してないんだよ

そりゃそうだよな

あんたが やってんのは

合法的な殺しだもんな

賞金稼ぎの どこが悪いんだ?

お前たちだって

同じ穴の むじなじゃねえか

冗談じゃねえや!

そりゃ 俺は確かに 妖怪は

数え切れねえほど殺してきた

だが 金を目当てで殺したことは

一度もねえ

フン… 偉そうな口たたくな

知らねえようだから

教えてやるがな

俺はな

ついさっきまで お前の仲間と・

賞金首を争ってたんだよ

なに・

八戒が懸賞金を?

そうなんですよ

悟空が聞いた話によりますとね

いまだに その・

電光妖怪の不乱剣とやらを

追い回してるそうです

あれほど止めておいたのに なぜ…

あいつは

黄金100枚ためるそうですよ

そんな大金を何に使うんでしょう

そこまでは 私 知りませんけども

それにしても

まさか ほんまもんの・

賞金稼ぎの仲間入りするとは

思いませんでしたね

「豚も おだてりゃ木に登る」

ちゅうなこと いいますけども

けだし名言ですね

妙なところで

感心している場合ではありません

早く行っておやり

いや 「行っておやり」って

どこ行くんですか?

八戒を止めに行くんです

電光妖怪の不乱剣を追跡して・

不気味な山中に

さしかかっておりました>

おい 玉竜 待ってろよ

今 懸賞首を捕まえてくるからな

草でも食ってろ

・~

(雄たけび)

(電流音)

(いななき)

うわぁ 出た!

そばへ寄るな そばへ寄るな

ちょっと 八戒ちゃん!

化け物が出たよ 化け物

(八戒)よ~し 化け物 いたな!

玉竜 俺に任せてくれ!

(玉竜)頼むよ

・~

(電流音)

(八戒)アアーッ!

ありゃりゃりゃ… もう駄目だ

・~

(斬りつける音)

あいて!

身の程知らずの賞金稼ぎめ

思い知ったか!

オッ! 八戒!

(当たる音)

アアッ…

八戒 今や やってまえ!

(玉竜)悟浄ちゃん 気をつけて!

あいつ 電気出すぞ

悟浄! この首は俺に任せてくれ

なっ? 頼むから

(悟浄)おう

(刺す音)

アアッ!

ウワーッ!

(水の音)

(スパーク音)

(八戒)やった!

あいたた… あいた…

(悟浄)おい 大丈夫か?

(玉竜)かわいそうに ひどい傷だね

こうやったら…

(八戒)痛い! 馬鹿

痛いね 痛い痛い

(八戒)あっ ちょっと…

おい ちょっと 手ぇ貸してくれ

あの化け物 代官所 運ぶからよ

おい 玉竜

(玉竜)うん?

あいつ もう とことん

賞金稼ぎに徹するみたいやな

ねえ? お金の魔力って怖いね

(悟浄)うん…

三蔵法師を殺してもらいたい

三蔵法師を? なぜ?

仏法の僧を装ってはいるが

奴の正体は妖怪だ

それも 極めて大物のな

(俊英)まさか…

いや わしの目に狂いはない

現に お前も見たはずだ

奴が 妙な術を使うところを

それに 奴の言う三蔵真経とは

実は妖魔の経典

奴は それを使って 天下に

邪教を広めようとしているのだ

そのもくろみを果たされたら最後

天下は妖怪どもに支配され・

この世は

地獄と化してしまうだろう

話は分かった

だが 三蔵法師が妖怪であろうと

俺には関係ない

俺の興味は…

(黄)もちろん ただ働きは させん

首尾よく

三蔵を討ち果たしてくれたら

黄金50枚 進呈しよう

黄金50枚か…

おい 八戒!

お前 今日も また別行動か?

悪いな

そのうち 埋め合わせするからよ

あの野郎

性懲りもなく また賞金稼ぎだ

おい 悟空 せやけど

ちょっと変や思わへんか?

あいつ 町のほう行きよるやないか

それも そうだな

おい 悟浄… お前 ちょっと

お師匠さんのお供 頼むわ

おう

俺 つけてみる

お花 いかがですか?

きれいなお花

お土産に いかがですか?

お花 いかがですか?

・(足音)

よう! 元気かい?

八戒さん?

(八戒)よう! 毎日 精が出るな

おけが なさったんですか?

(八戒)いやぁ…

大したことないや かすり傷…

あれ? どうして分かんの?

足音で… 歩き方が違いますもの

(八戒)へえ こいつは驚いたな

なまじ

目明きより 勘がいいじゃねえか

そんなことは ありません

やっぱり 目が見えたほうが…

ねえ 八戒さんって

どんな人なんですか?

どんな人って 急に聞かれても…

背は高いほう? それとも…

(八戒)いや 高いほうだね

それに 生まれつき短足

…じゃなくて 足は長いほうだし

体は太ってる?

いや どちらかと言えば

すらりとしてるほうじゃないかな

フフフッ…

そうじゃないかと思ってたわ

アハハハッ…

顔は自分で言うのも なんだけども

整っている部類に入るだろうね

眉は三日月形 目は ぱっちり

鼻筋通って おちょぼ口

髪は からすの ぬれ羽色

(玉蓮)

たまさぶろう

すてき… まるで玉三郎さんみたい

いや それは ともかくとして

ちょっと 手を出してごらん

手を? こうですか?

(八戒)うん…

お金?

(八戒)正真正銘の黄金10枚

まあ そんなに たくさんのお金を

どうして?

ああ 仕事を見つけたんだよ

(玉蓮)仕事?

おう 割のいい仕事でさ

この調子でいけば 黄金100枚も

すぐ たまりそうだな

黄金100枚…

それじゃ

八戒さんは 私の目を治すために…

八戒さん!

(泣き声)

そうか… そういうことだったのか

(泣き声)

・~

あのさ 俺もさ

精出して また稼いでくるからな

頑張ってな

(玉蓮)ありがとうございました

・~

よう 色男!

色男?

おう… よう 兄貴!

おう

お前 さすがだね

「色男」ったら 振り返ってよ

ハハハハッ…

ハハッ…

あ~… しかし どう見たって

整った部類には属さないよ お前

お前 どう見ても

2歳児がやった福笑いだよ

ハハハハッ…

兄貴 ずっと 話聞いてたの?

ああ すまねえけどな

全部 聞かせてもらった

ああ ハハハッ…

これ おちょぼ口?

うん

鼻筋っつうのは どこにあんの?

少しあるだろう?

これ そうか?

うん

目は ぱっちりしてんの? ハハ…

お尻の穴みたいな目ぇしちゃって

お前 耳のこと

どうして言わなかったの?

大きいんですよって言うと お前…

兄貴 からかわないでくれよ

俺だって

はずみで言っちゃったんだからさ

もののはずみってやつだからさ

ヘヘヘッ…

はずみでしか

言いようがねえじゃねえか 馬鹿

とにかくよ これから一緒に行こう

お師匠さんに全て話すんだ なっ?

いや… 俺は

これから行くとこがあるんだ

分かってるよ

懸賞首の妖怪

捕まえに行くんだろう?

そうなんだよ 黄金を あと90枚

稼いでこなくちゃいけねえんだ

しかしな 八戒 いずれは

お師匠さまに分かることなんだぞ

だったら 男らしく

こそこそ やらねえで・

お師匠さまの

お許し もらえばいいじゃねえか

お師匠さんだってな

口には出さねえけれど

お前のことが

心配で たまらねえんだぞ

馬鹿な弟子ほど

かわいいっていうでしょう?

・~

では お前が賞金稼ぎを始めたのは

その娘さんの目を治してやるのが

目的だというんですか?

はい ですから お師匠さま

ここは ひとつ 俺の好きなように

させてほしいんです

それは できません

お金のために殺生をするのは

みほとけ

御仏に逆らうのも同じです

だったら いっそのこと…

破門にしてください!

八戒…

(黄)[外:]首尾よく

三蔵を討ち果たしてくれたら・

黄金50枚 進呈しよう[外:]

八戒 お前は

地獄に落ちてもいいのですか?

地獄には行きたくないけども

手術の費用を稼ぐには

それしか方法がないんですよ

お前よ

ほ

よっぽど あの娘に惚れてんだな…

いや 俺は ただ あの娘の目を

治してやりたいだけなんだよ

やっぱり 相当 惚れとんな こら

俺が まともに つきあえるのは

あの娘だけなんだ

あの娘は… いや あの玉蓮は

俺の顔を笑ったりはしねえもん

当たり前だよ 見えねえんだから

お前 自分で自分の顔見て

笑うじゃねえか

(悟浄)せやけどな 八戒

見えるようになったら・

ころっと

態度が変わるかもしれんぞ

お前の気持ちは よく分かりました

それじゃ 破門に?

いいえ そうではありません

けさ

お釈迦さまから いただいた袈裟を

お金に換えるのです

(悟浄)何を言ってるんですか?

そんなことしたら・

お釈迦さまが怒らはりますよ

かまいません

人助けのためならば どんな罰をも

あえて お受けしましょう

お師匠さん

よ~く言ってくれました

きっとね きっと・

お釈迦さまだって

分かってくださいますよ

八戒に成り代わりまして

おんれい

厚く御礼申し上げます

お前も礼言え!

うん…

本当に良かった…

ねえ? うれしいよね

・(物音)

誰だ・

(八戒)お前 賞金稼ぎの…

何しに来たんだよ?

許してくれ

俺は三蔵を殺すところだった

私を? なぜ?

代官に頼まれたんだ

あんたは この世に 邪教を

広める妖怪だという理由でな

お師匠さんが妖怪?

でたらめ言うな この野郎!

(悟浄)しょうもない言いがかり

つけんなよ

(八戒)

お前 それを信じていたのか?

うむ… だが 今は違う

玉蓮のために 大切な物を

手放そうというのを聞いて・

考えが変わった

お前 玉蓮さん知ってんのか?

ああ…

どういう関係なんだ?

玉蓮は…

俺の妹だ

妹・

そいじゃ…

お前が賞金を稼いでいたのは

玉蓮さんの目を治すためか?

ハァ… なんちゅうことだ

2人とも 同じ目的のために

賞金首を取り合っていたとは…

それにしても

お代官は どうして私の命を?

それを知るには

ひとつしか方法は ねえな

一か八か やってみるか

悟空 何をやんねん? 一体

お師匠さんに死んでもらうんだ

(悟浄・八戒)ええっ?

フフッ… 確かに死んでいる

でかしたぞ 俊英

黄金50枚

遠慮なく受け取るがいい

(黄)埋葬しろ

(兵士たち)はっ!

・~

がま

(蝦蟇妖怪)諸君 いい知らせだ

三蔵法師は ついに滅びたぞ

(妖怪たち)おお…

(蝦蟇妖怪)これで

三蔵真経が世に出るおそれはない

我ら妖怪一同

命を長らえることができるわけだ

(妖怪)おぬしは我らの恩人だ

(妖怪)さすがは知恵者じゃ

次期総会には会長に推薦しよう

なあ?

ついでに もうひとつ報告しておく

諸君も知ってのとおり

わしは代官を殺して その姿を借り

我らの組織に敵対する連中の首に

懸賞金を懸けた

こんにち

その成果が実って 今日までに

倒した敵の数は 既に10余人

この分でいけば 遠からず

全ての敵は粛正できるだろう

・ なるほど

そういう仕組みだったのか

だ… 誰だ・

(妖怪)さ… 三蔵 生きてたのか・

そうだ 馬鹿!

俺の術でな

死んだように見せかけたんだい!

だま

くそ よくも騙したな

かまわん 1人残らず始末しろ!

(妖怪)ヤーッ!

・~

(殴る音)

アアッ!

・~

ヤッ!

・~

どうだ? 悟空 俺と勝負するか・

ンンーッ!

(口笛)

・~

待てー!

悟空 驚くな

(爆発音)

うん? ガマガエルか

なるほど 日本式忍術だな… よし

ンンッ!

どうだ 怖いだろう?

ちっちゃすぎっか ちょっと

こんなもんで どうだ? ああ?

ヘヘヘヘッ… 猿知恵め

よりによって ガマの好物の

なめくじになるとは ヘヘッ…

なにを? この野郎

生意気なこと言いやがって

やったろうじゃねえかよ

覚悟しやがれよ!

(噴射音)

あららら… 何だ・ こりゃ

もん

塩みたいな物 かけやがって

塩みたいな… あら 塩だ!

しょうがないね こりゃ

アアッ! ちょっと ちょっと

ちょちょちょ…

かか… 体が縮んできちゃったよ

いててて… アアッ!

アアーッ! 痛え!

ハァ…

塩なんか かけやがって この野郎

ペッペッ…

ハハッ… ざまあみやがれ

よ~し!

モゴモゴ… あれ?

ンンッ!

あっ しまった!

ヘヘヘヘッ…

どうだ? ええ?

ア どうだ? ああ?

アアッ…

ええ? どうしたんだよ この野郎

逃げようたって

駄目なんだよ ハハッ…

この野郎 かわいく跳んで

逃げやがって この野郎

いくぞ この野郎

ウウッ… アアッ…

覚悟しやがれ

アアッ!

ンンッ!

よし!

とどめだ!

(突く音)

アアーッ!

(悲鳴)

(激突音)

ヘン!

代官に成り済ましていた妖怪と

その一党は・

1匹残らず退治されました>

兄の俊英が ためたお金で

手術を受けるため・

都へと向かいます>

玉蓮ちゃん

俺 やっぱり 一緒に行けねえわ

えっ? どうして?

俺はさ 大事な役目があるから…

だって 悟空さんと悟浄さんが

いらっしゃるじゃありませんか

あいつらじゃ駄目なんだよ

頼りになんないだろう?

だから

お師匠さんを任せらんないんだよ

分かってくれよ

この旅が終わったらさ

必ず戻ってくるから

本当に?

本当に戻ってきてくださる?

ああ…

約束するよ 必ず戻ってくるよ

私 楽しみにしてます

あなたの すてきなお姿を

この目で見れる日を

じゃ 元気でな

とか申します>

てんちゅうさつ

凶か吉か はたまた天中殺か>

一行の旅は なお続きます>

展開されましょうや>

・ おれは自由に生きる

ソンゴクウだよ 気楽なもんだよ

・ 世の中いろいろあるけれど

おれは関係ないね

・ もっと大きく心を広げて

この世は結構楽しい

・ ゼイ・コール・ミー

マジック・モンキー

・ ゼイ・コール・ミー

マジック・モンキー

・ 愉快なことさがしながら

生きてるおれだよ

・ マジック・モンキー

・『ホーリー&ブライト』

・ 遠い昔の話で 新しいこの星が

・ いま生まれてぼくらの胸

・ 清く照らしているよ

・ それはぼくらの心に

・ 新しい地平線を

・ サァめざせと教えながら

・ 強く輝いてるよ

・ 闇を照らしているよ

・ Shining holy and bright

・ けがれない光が

・ Oh so holy and bright

・ 君だって見えるよ

・ きらめくその星が

・ Holy, holy and bright

・ A star is shining

・ so holy and bright

・ Holy, holy and bright

・ Never let it go

・ out of your sight

・ Holy, holy and bright

・ A star is shining

・ so holy and bright

僕に愛をください」>

ぼくきち

友達さえいない独りぼっちの卜吉>

僕は いい妖怪なんです」>

悟空も ついホロリ>

あとは おいらに任せとけ」>

はんらん

妖怪」に ご期待ください>

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