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（セイラ）私…　Ｑちゃんが思うような
女じゃないよ。

（翔）みんなも想像してみろ。
渋谷の空が

花火で埋め尽くされる景色を。

（白井）お前　鈴木か？
（大黒）うりゃ～！

（Ｑ）なんで笑ってんだよ！
報復だって　これ！

俺が　やられて
ちょうどいいんだよ。

（恵理子）翔が　いちばん嫌いなのが
エンコーだから。

（恵理子）知っててやった
加奈が悪いんだよ。

二度と　チームのこと話すな。
二度と。

お前のせいじゃない。

～

マルコ：ヘーイ　何聞いてんだよぉ。
やめろよ。

（マルコ）なんか
おもしろいこと　ねえの？

えっ　花火の準備。
あれは　だって　大みそかに

ゲリラでってことに
なったじゃん…　イタッ。

声でかいって。
わり。

まぁ　あとは　新城パイセンの
頑張りしだいでしょうな。

あっ　なぁ　今日どこ行く？
ん…　道場。

いや　昨日もじゃん！
おとといもさぁ。

なんか引き締まったよね？
触り方…。

んだよ。
俺も　なんか始めようかなぁ。

アイツ来てねえじゃん。
あぁ　翔？

昨日の復帰祝いは
なんだったんだよ。

あれは　チームへの復帰だろ？

なんか
謹慎くらってるみてぇよ　親に。

だったら直接　言えよ。

なんで　なんも言わねえんだよ。
えっ　キレてるの？

キレてねえよ。
あっ　レオだ。

レオレオ　レオレオ！
おもしろいこと！

（レオ）はぁ？　朝っぱらから
んなもん　あるわけねえだろ。

死ね。

キレんなよ。
こんなんじゃ

他のチームと変わんないだろ。

チームって　なんだよ。

なんで動かねえんだよ。

うっ！

フッフッフッ…。

なんで
やり直そうと思ったの？

えっ？
中国拳法。

女？
えっ？

フッ　なまった体を
動かすためだけなら

そこまで
のめり込むことないだろ。

誰か好きな女でもできたか？

じゃあ　ケンカか。

ハハハハ…　そのくらいしか
思い浮かばないんだよ。

若いヤツの思考回路なんて
もう　とっくに

どっか
置いてきちまったからさ。

違いますよ　先生。

強いて言うなら　受験です。

来年に向けて　今のうちから
集中力を養いたくて。

受験か…　ならいい。

うちも残念ながら
詐欺みたいなもんでね。

月謝欲しさに
強さを売りにしてはいるけど

誰もが強くなれるわけじゃない。

もともと強いヤツが　更に強くなる。
それだけのことだ。

君が
だまされてなくて　よかったよ。

やめてくださいよ　そんな…。

よし！

（栗田）寒くないんすか？
帰れよ。

いや　帰んねっす。
やっぱ　Ｑさんとの時間は

特別なんで。

いいピアスつけてんね。
あぁ　わかります？
うん。

買えば　２０万以上っすね。
買えば？

まぁまぁ　そこはまぁ　はい。

（エンジン音）

杉並から来てるらしいすね。

キューティーハニーっていうらしいす。

ふざけてんの？　お前…。
マジで。

名前と真逆で
エグい武闘派らしいすよ。

押されてますよ　チーマー。
いいんすか？

俺…　Ｑさんが　センター街の覇権
取ると思ってるんすよね。

はぁ？
いや　マジで。

今　渋谷　カオスじゃないすか。

それって逆に
チャンスかなって思ってて。

動いたヤツに流れが来る。

俺みたいに　くすぶってたヤツが
半年後には　ゴローズに　オメガっすよ？

動いたもん勝ちですよ　Ｑさん。

あぁ…　さむ！

帰るわ。
やっぱ寒いんじゃないすか。

Ｑさん！　俺　マジですからね！

《人に　自分に　ウソをつき

目標も　だんだん曖昧になって…。

実際　俺は　この翌年
普通に大学を受験し

就活して

ずっと今の会社で働いている。

３人家族。

どこにでもいる
平凡なサラリーマンだ》

つまり　君は

お父さんを捜してるんだね？

（萌香）改めて聞かれると
迷いますけど…。

はい。　会って
話をしたいと思ってます。

いないものは　しかたがないって

物心ついたころから
わりと　すんなり

受け入れられてたんです。

母は精いっぱい
よくしてくれたと思いますし

いないことが
それほど　つらいことだと

思ってなかったんです。

でも　母が倒れて…。

母のことを　ちゃんと
知ろうと思えば思うほど…。

自分に蓋をしていたことに
気付きました。

父に対する恨めしさが
どんどん膨らんで

悔しいし　哀れだし　ムカつくし

逃げやがって
なんだよ　ひきょう者って。

だから　すみません。

んっ　こんな形に
なってしまいました。

うん。

母の古い日記を見つけたんです。

えっ？

アルファベットの　Ｑ。

「Ｑ」　「Ｑちゃん」…。

何度も出てきますよ　広重さん。

俺のことが？

Ｑちゃん

いいですか？

答え合わせしても。

おぉ　えっと　これは？

この間の文化祭準備アンケート。

結果　まとめて
資料　作っといてくれる？

はぁ！？　あぁ　俺が？
クラス委員でしょ。

クラス委員だよね？
いや　まぁ　はい　はい。

よかった。
雰囲気は変わっても

中身は変わらず
広重秋久くんだ。

よろしくね！

クソ…　気付いたら
俺　ずっと

こき使われてきたんじゃん。
なんで　一年のときから

気付かなかったんだよ。
絶対　来年　やんないからな

クラス委員。

ごめん　コピー。

えっ　あぁ…　えっ。

どうぞ。

ごめんね。
ん？

ベル　返事できなくて。

あぁ…　いやいや
全然　全然。

超暇なときに
超適当に打ってただけなんで。

ごめん。
いや　いいって　本当に。

つか　久しぶりじゃね？
こうやって話すの。

いつの間にか
学校にも来ちゃってるしさぁ。

なんか　むずいわ　話すの。

そう…。

いつぶりだっけ？

それは　だから　その…。

あぁ　あっ
あっ　ごめん　ごめん。

いい。
久しぶりに話すときに

話す
あれじゃなかったわ　ごめん。

花火は？
ん？　あぁ　まぁ順調。

たぶん　いける。　絶対。

すごい。
うん。

あっ　翔は？

見舞い　行った？

うん。

そっか。

私のせいだから。

ん？

あの日　私が呼び出したの。

私が　翔を呼び出したせいで…。

翔が　ケガをしたの。

呼び出した？

スパイって！
んなわけねえじゃん！

セイラが利用されるわけがない！

偶然。　一人で歩いてたら

アイツに呼び出されて。
じゃあ小屋で話すかつって

俺が場所を指定したの。
セイラは関係ない。

待てよ　じゃあ　倒れてる翔を
最初に発見したのも…。

あぁ　それは　ただの通行人。

セイラが来たときには　もう救急車が
走り出すとこだったんだと。

それを　アイツ
自分のせいだと思ったみたいで

病室まで来て
わんわん　わんわん…。

ナースコールしようかと思ったわ。

それで　セイラは
しばらくふさぎ込んでたのか。

えっ　そうなの？　知らねえけど。

それで
ちゃんと話はできたんだな

セイラとは。

ん？
見舞い　来たんだろ　病院。

呼び出されたときの話は
できたんだなって。

あぁ　もちろん。

なんだよ　その顔！

えっ　何？
俺が　セイラに告られたとでも

思ってんのか！？
そんなんじゃないって。

ないない！　んな
浮ついた話じゃねえっつうの。

Ｑちゃんこそ　なんだよ
んな　モジモジしちゃってさぁ。

セイラのことが気になるんだったら

アタックしろ　アタック。
みんなも応援するよな？

マジで…　やめろって！

マジになれよ　翔！

引きずり込んだの　お前だろ。

話せる時が来たら話す。

一人で抱えんな。

翔。

んなことより　花火だよ　花火。

大みそかなんて
あっという間だぞ。

おい　Ｑ！

（ドアの開閉音）

（ドヨン）詰んだか…。

（ざわめき）

（宝来）牧野さん。

（牧野）わぁ　いいね。

どんどん　さばくね。

お前　こっちの才能
あんのかもな。

（宝来）どうも。

将来
そっちに行ってもいいかもな。

冬が来る前には　この辺も
落ち着き始めるからさ。

こっから年末まで　稼ぎ時だぞ。

なんだよ。　食わねえの？

差し歯　イテぇの？
あっ　いや…。

その…。

鈴木を　やるなら
俺に　やらせてほしかったなって。

あっ　すみません　今更。

いや　いいよいいよ。
全然　悪くない。

むしろ　お前に　そういう
ガッツがあるんだって知れて

俺は　今　超うれしいよ。

でも　まぁ

適材適所？　なっ。

会社にも　いろいろ
部署があるだろ？

う～ん。
経理　広報

人事　営業。

お前　花形なんだからさ。

汚れ仕事は
そういうのが向いてるヤツに

やらせときゃいいの。　わかる？

はい。

俺が仕入れて　お前が　さばく。

邪魔なヤツは　兵隊に任せる。

支配するのは　お前だよ。

おす。

（吉田）牧野さん。

おぉ　来た来た！

お前ら　なんだよ　その服！
いつの時代のヤンキーだよ！

こんにちは。
おぉ。

（白井）おつかれさまです。

アイツ　今日　シラフか。
サーセン。

今日は
やめとけっつったんですが。

宝来　キューティーハニーの白井と　灰原。

で…　アイツが…。

だぁ～！

ガーターだよ！

（ざわめき）

いけいけいけ！
いけいけ　いけいけ…。

ハハハハ…。

（悲鳴）

（牧野）おぉ　やめろやめろ！
ワハハハ…。

俺の店だぞ。
大黒！　こっち来い！

おい　座れ。　懇親会だ。

えっ　いいんすか？
（牧野）なんでも頼んでいいよ。

いいんすか？
（牧野）座れよ。

おい　おい…
やめろ！　やめろ…。

やめろ！　返せ…。

あぁっ！　あっ　あぁ…。

ダサいこと　すんなって。

おぉ　らっしゃい。
お一人さ…　ま？

やめろよ。　みんなは？

おぉ　あそこに　１人。

うい。
酒？

コーヒー。
はいよ。

ふ～ん。　なんか　新鮮だな。

いや　いつも上から
のぞき込んでただけだったから。

そっか。

何読んでんの？

『昨日の世界』。　ツヴァイク。
ふ～ん。

おもしろいんだ？

おもしろくはない。

まぁ　でも
何度も読み返す価値がある。

どんな話なの？

一つの社会と　時代が
崩壊していく話。

前にも　あったってことだよ
世界の終わりが。

ムカつくわ。
えっ？

お前とか　セイラみたいなヤツが
テストの成績で

上位にいないことが
すげぇ　ムカつく。

なんだよ　それ。
お前らのほうが　よっぽど

なんか理解してるじゃねぇか。

それで？　八つ当たりか？

誰も動かねえからだろ。

今は動く時じゃねえ。
翔が　そう判断したんだ。

翔が　翔が…。

いつもいつも　アイツ優先か。

そういうとこなんだよ。
最初から　ずうっと

俺が戸惑ってるのは。

主役とか　中心とか
さんざん　俺のこと　おだてて

結局　アイツのためのチームじゃねぇか
俺たちは。

～

なんとか言えよ。

レオが様子を見るなら
俺も　そうするよ。

はぁ？

翔と　レオは
４歳のころから　幼なじみだ。

俺より　翔のこと　わかってる。

それ責任放棄じゃねぇの。

レオにしか
わからねえことがあんだよ。

例えば
宗教のセミナーに同行したり。

知ってるんだろ？

翔が　オウムに
ハマりそうになったときに

ギリギリで　それを
食い止めてたのが　レオだ。

今の翔が迷ってることは
俺にも　わかるよ。

なんかある。

でも　腹を　くくるためにはさ

もう少し　時間が必要なんだよ。

あぁ　ムカつく。

お前みたいなヤツに
テストの成績で勝って

浮かれてた自分に　ムカつく。

ハッ…。

嫉妬すんな。
ほら　そういうとこ。

ムカつくわ。
（マルコ）そして俺は

お前ら　２人が　俺を誘わず
しっぽり　やってることに

ムカつく。　なんだよ

楽しいことやんなら
俺も誘えよ～！

ちげぇよ。
読書の邪魔されてんだよ。

俺は全然　楽しくねえっつの。
んだよ　つれねえなぁ。

で？　どうすんの　こっから。

たまには普通に歩くか。

はっ？
渋谷。　普通の高校生として。

（マルコ）ビームス行こうぜ　ビームス。
えぇ～　混んでるだろ。

（ドヨン）んじゃ　タワレコ。
あっ　賛成。

（マルコ）俺　今
タワレコから合流したんだけど！

何買ったの？
（マルコ）言わない。
小室だな。

（ドヨン）絶対　小室。
小室　買ったヤツの反応だもん。

（ドヨン）小室顔。
（マルコ）決めんな　勝手に！

小室は悪くない！
んじゃ　レッドウッド。
（ドヨン）スラップショット。

（マルコ）アローズ。
（ドヨン）ＤＥＰＴ。
シカゴ。

（マルコ）宮下公園で一服。
（Ｑ／ドヨン）賛成。

ハッ…。

あぁ？
いや

意外と難しいなぁって
普通って。

いや　簡単だろ。
俺のチョイス　すべて受け入れてみ？

完璧なパンピーが出来上がるから。

どういう自信だよ。
だって　ドヨンは

難しい本ばっか読むしさ。

俺の知らない
行きつけの店とかあるしさ。

お前　あれだろ。
テレビとか見ないタイプだろ。

そのスタンスだから
普通が難しいんだよ。

テレビくらい見てるわ。

お前　あれ知ってる？
ドラマ　『未成年』。

えっ　あれ
ドヨン　見てんの！？
見てるよ。

あっ　見るんだ。
いしだ壱成だろ？

見てない。　カッコいいから。
理由…。

見てみって。
何がいいって　お前

桜井幸子。
（マルコ／Ｑ）うわぁ。

桜井幸子かぁ。
桜井幸子…。
なっ。

見てみ。
見て　感想文　書いてみ？

嫌だよ　めんどくせぇな。
ホントいいんだよなぁ。

他　誰いる？
他…。

普通の高校生か…。

しかも…。
えぇ～！

えっ　ちょっ　待って！
えっ　あそこ…。

第一話から　すげぇんだよ。
マジかぁ。　えぇ～。

ポリが来るから
さっさと済ませてくださいよ。

～

Ｑ？

うわぁ～！
わっ！

Ｑ！
おいおい　アイツ…。

あぁ…　気持ちいい。

あぁ？

ハハハハ…。

ハハハ…　ふん！

うらぁ～！

（大黒）ハハハ…。

いぃ…。

テメェ！
うおっ！　シュッ　シュッ！

～

うらぁ～！

ハハハハ…。

うっ。

イタ…。

血が出たら　どうすんだぁ～！

くぅ…。

ポリだぞ！　ポリが来るぞ！
マジだぞ！

大黒さん　今は　ダメだ！
（パトカーのサイレン）

あぁ～！

あぁっ！　あぁ～！

あぁ…。

「ズン　ダン
ドゥドゥッドゥッ　ダン」

「バン　バン　ババンバン
ドゥッドゥッ」

ドヨン　ドヨン！

Ｑ…　Ｑ！
おい　Ｑ！

大丈夫。
おい　Ｑ！
Ｑ！　おい　しっかりしろ！

言ったよな。
誰かが暴走したとき

お前が止めろって。

かもな。

お前が行って　どうする。
だって…。

イッテぇ…。

やるしかなかったから。

一人なら　お前は死んでた。

アイツは普通じゃねえ。

なら勝てないよな。

普通の高校生には…。

こっち！

無事か！？
まぁ。

脳の検査結果　待ってる。
まだ　ぼーっとしてるよ。

おせぇぞ。

族と　宝来が
つながってたのか？

だとしても　意味あんのかよ。
族の目的は　チーマー狩りだろ？

俺は　そう聞いてんぞ。

牧野だ。

牧野が動いてる。
それ以外にない。

待てよ　牧野は　チーマー側だろ。
なんで　わざわざ…。

最近　潰されたチーマーは　すべて

牧野以外の組織と　つるんでた。

俺たちみたいな無所属も含め。

アイツが　やろうとしてんのは

渋谷センター街の経済独占。

それを　チーマーと　族の小競り合いに
見せかけてる。

ごめん。

こんな目に遭わせて。

ごめん。

俺のせいだ。

ごめん。

本当に　ごめん。

どうする？

翔…。

俺たちは
これから　どうしたらいい？

話してくれ。

俺は　もう待てないよ。

（悦子）秋くん！

（悦子）秋くん！

（泣く声）

あんなに泣く母親を見たのは
初めてでした。

まぁ　自分の子どもが死にかけて

平気でいられる親なんて
そうそう　いないですからね。

でも　そのときの俺は

あの人が
誰のために泣いているのか

理解することも
できませんでした。

姉の存在を無視して

俺に自分の人生を
押しつけようとする母のことが。

テロに遭遇したことを
誇らしげに語っていた

父のことも。

あのころの俺には

大人のすることが
何も　わかっていなかったんです。

本当に
申し訳ありませんでした

母は　１週間の自宅謹慎を命じ

仲間に会うことも禁じました。

謝るなよ。

ダセぇぞ　翔…。

うい～す！　オーナー…。

（ざわめき）

マルコ　マルコ　マルコ…。
おぉ…。

悪い。　絡まれる前に出ろ。

～

坊ちゃん　そこは
踏み込んじゃいけませんて。

社会勉強だよ。
どこを　誰が仕切ってんのか

わかれば十分なの。
そんな簡単なもんじゃないんです。

モザイクなんすよ　渋谷は。
一歩　間違えれば

地雷だらけなんです。
んなの　ガキんときから

知ってるって。

いいですか？
族も　チーマーも

道の上だから
でかい顔ができるんだ。

奥は別の世界なんですよ。
わかってるっつってんだろ！

うるせぇ　クソが！　うわぁ～！

なんで　お前に
そんなこと言われないかんの！

あぁ　クスリやりすぎちゃったか。

もう勘弁してください。
こっちも商売なんで。

オヤジさんも　こんなこと
望んじゃいませんよ。

怒れ。

あん？

なんにもできない俺を怒れ。

優しくするな。

怒りとかはねえよ。

まぁ
優しくした覚えもねえけど。

まぁ　強いて言うなら
おもしろくしてくれ。

しみったれたパーティーなら
必要ねえよ。

不思議だなぁ。

お前の前だと
みんな　なぜか素直になる。

いい迷惑だよ。

～

（歓声）

ごめん　お待たせ。

えっ　マジで？
ウソ　マジで本物！？

どうも　江戸橋の宝来です。

よろしく。
超ヤバい！
ヤバい　ヤバい…。

チョベリグ　チョベリグ！
バイト　探してるんだって？

（ギャルたち）探してる！
俺でよければ紹介するけど。

簡単な仕事。

はい　ストップ！

何してんだよ！　おい！
残念だったな　オッサン。

ちょっと　やめろよ…。
慰謝料　慰謝料…。
うわっ！

大丈夫か　大丈夫？
かわいそうになぁ。

怖かっただろ？　大丈夫か？

おい
これしか持ってないのか　おい。

金出せよ！

許してください！

いちばん好きな街を
若者たちに問えば

答えは　まず　ここ。
最新のファッションが居並び

音楽があふれ　今や…。

（淳子）はい　もしもし。　はい。

いますけど。

ねぇ。　ねぇ！

岸って人。
岸？

岸セイラ。　星学の人だって。

（着信音）

～

もしもし　セイラ？

もしもし？　セイラ？

セイラ？

セイラ？

セイラ？