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Original subtitles

(セイラ)「いつだって 可笑しいほど 誰もが誰か」

「愛し愛されて生きるのさ」

「それだけが ただ僕らを悩める時にも」

「未来の世界へ連れてく」

「ナーンにも見えない夜空 仰向けで見てた」

「そっと手をのばせば僕らは」

「手をつなげたさ」

(Q)これで終わりにしよう。

(翔)そんな必要はない。

(マルコ)おい Q! (ドヨン)Q!

残念だけど Q…。

それじゃ世界は終わらねえぞ。

終わらせたくても

続くんだよ 世界は。

だから Q…。

一人で行くな!

取材? えっ 取材って部長が?

うん… 日本の音楽産業の30年について

だって。 へぇ。 『プレジデント』すか。

いやいや どっかの業界誌でしょ?

じゃなきゃ俺なんかに 回ってくるわけがさ。

カラオケビジネスの歴史でも 語っちゃってくださいよ。

語らないよ。 持ってないもん 語るようなこと。

かと言って 断るわけにもね…

マジか…。

(萌香)あの…。

(萌香)広重秋久さんですか?

はい。

はじめまして。 ライターの新村です。

失礼いたします。 ありがとうございます。

失礼いたします。 飲み物 何になさいますか?

じゃあ コーヒーで。 コーヒー 2つお願いします。

コーヒーが お二つですね。 はい。 かしこまりました。

お待ちください。

失礼します。 あっ はい。

渋谷は よく いらっしゃいますか?

いや もう

何年ぶりって感じで。 そうですか。

実は ちょっと おもしろいものを 見つけてしまって。

ゴホッ ゴホッ…。 大丈夫ですか?

この真ん中の方って 広重さんですよね?

「新メンバー Qもよろしくね!」。

Q?

えっ どこで こんなのを…。 当時の資料を

手当たりしだい集めていたら偶然。

この Qっていうのって あだ名ですか?

これって 音楽の取材ですよね? だからこそ

絶対 スルーできないと思って。

だって渋谷文化の中心人物で いらっしゃったわけですよね?

いや そんな大層なものでは…。 30年前

1990年代半ばの渋谷は 国内の音楽シーンを語る上では

避けては通れない最重要ポイントです。

(萌香)渋谷系 クラブカルチャー コギャル

アムラー 小室哲哉 ヒップホップ。

(萌香)そんな時代に 最先端の渋谷で

若者の代名詞ともいわれた 『東京ストリートフリッパーズ』に

載っている。 これって

相当なステータスだったはずですが。

会社の皆さんは ご存じなんですか?

いえ。 みんな びっくりするでしょうね。

その当時のこと お伺いしてもいいですか?

すみません。 それは ちょっと…。

じゃあ お友達のことだけでも。

俺も死ぬ気で生きる。

だから お前も…。 翔…。

Q!

行け!

今も連絡は取ってるんですか?

まったく。 誰とも?

誰とも。

えっ 忘れたい過去ですか?

突っ込みますね。 すみません。

でも私 こういうところにこそ 本当の近代史が

眠ってるんじゃないかなぁって…。 申し訳ない。

申し訳ないですが あのころのことは…。

お待たせしました。 ホットコーヒーで~す。

すみません。

はい どうぞ。 ごゆっくりどうぞ。

えっ? えっ えっ?

Q? おぉ Qだよな? えっ えっ マジ?

えっ マジで? Qじゃん! えぇ? マジか!

えっ 何? なんでなんで?

えっ 娘さん? えっ 何… えっ

まだ働いてんの?働いてるよ! わぁ…。

いらっしゃいませ。 すみません

取材させていただいてまして。 あっ へぇ。

うわっ これ ヤッバ! えぇ なっつ!

1人1冊持ってたよな。 ごめん オーナー

ちょっと今さ…。 えっ?

あぁ ごめん。 あぁ ごめんごめん…。

そうか 取材か。 あっ よかったら お前

ロフト使えよ。

いや いいよ。 あっ そうかそうか。 ごめんな。

オーナーに聞いたほうが早いかも。

Q!

ゴー!

知ってますか? 世界の終わり。

あぁ バンドの? あぁ ではなくて…。

終わるはずだったんですよね 世界は。

99年で。

でも 何も終わらなかった。

これは 世界の終わりを 信じていたころの僕らです。

ヤケクソみたいに走って

いろんなものを古いと笑って

自分たちこそが正しいと 辺りかまわず わめき散らして。

世界の終わりが見られる。

そう信じて ただ ひたすら走っていたころの

僕らです。

悦子:秋くん ごはん。 は~い。

おはよう。 (悦子)おはよう。

(高志)おはよう。 秋くん 今日は寄り道なしで。

すき焼きだから。 2年になるだけでしょ。

お父さんに 成績表 見せてあげなさい。

中間 期末 全部 5位以内だったんだから。

星城学院でも トップクラスなんて

よくやってますよ 秋くんは。

高い学費払うために 母さんだって仕事頑張ってんだ。

春休みも勉強。 みんなが休んでるときこそ

チャンスだからな? はい。

(淳子)ぬるっ。

あっ そうだ 母さん。は~い。 今日俺

得意先 回るから 丸ノ内線で行くんだけどさ

一緒に出る? あぁ 片づけてから出ますぅ。

あぁそう。

寝癖。 ん…。

整髪料くらい つけたら?

マジで言えないんだよね 友達に。

弟がいるって。 恥ずかしくて。

あっそ。

よし そろそろ行くかな。

ごちそうさま。 は~い。

アンタさぁ 一生 その感じでいく気?

(高志)いってきま~す。 (悦子)いってらっしゃい。

ごちそうさま。 いってきます。

(悦子)えっ? 今 牛乳あっためてるんだけど。

秋くん?

~

(ヘリコプターの音)

ねぇ 昨日 「電波少年」見た? 見てない 松村無理。

なんでよ? バウバウ フゥ! ねえ ねえ ねえ

ミック・ジャガーにさ 肉じゃが 食べさせてたのっていつだっけ?

あっ それ先週! 先週かぁ! メッチャおもしろかったよね!

えっ 今週どうだったの? 今週は貴乃花の

結婚式中継争奪戦に 一枚かみたい みたいな。

えっ 何それ!

貴乃花に食いつきすぎじゃない? もう すぐ顔で…。

ねねね… 駅が吹っ飛んだんでしょ?

はぁ? 爆弾? 死んでるみたいよ 人…。

今来てないヤツら 全員 巻き込まれたかも。

それって どこ? 日比谷線? わかんない。

築地とか 半蔵門とか。 えっ 丸ノ内線だろ?

えっ どこの駅? 丸ノ内? あの 霞ヶ関。

丸ノ内線の。 それってさ テロじゃない?

高志:今日俺 得意先 回るから 丸ノ内線で行くんだけどさ

一緒に出る?

(ざわめき)

待ってんだけど みんな! お前だけの電話じゃねえんだよ!

早く代われって! えっ いた? 平気?

よかった。 うん すぐ帰るからね。 おい いつまでしゃべってんだよ。

死ぬんだな 普通に。

(呼び出し音)

(悦子)広重です。 御用の方は メッセージをどうぞ。

あの 僕… 秋久だけど

みんな大丈夫?

あの 僕は大丈夫なんで

~

幸い うちは全員 無事でして。

父親は 2つ後ろの電車に 乗ってたことを

自慢げに話してましたよ。

あの…。

あの 新村さんは そのころは まだ…。

私… 96年生まれなんです。

でも 社会科で少し。

たしか 1月に神戸で 震災があったあとの

3月でしたよね? 大変な年だったんですね。

すみません。

行こうぜ。

すげぇな これ。 日本にもあんだな テロなんて。

サリンだってよ。 なんだよ サリンって。

日本も終わったな。

~

サツキ:はぁ?

死んだんだぞ 人が。

えっ ちょ… えっ? 死んだんだぞ 人が!

そんなときに こんなこと してる場合じゃないだろ!

おい なんだ君! うっ!

うわっ!

うぅ…。 オッサンは引っ込んでろ オッサン。

今日は もう帰れ。

はい

何やってんだよ バカ…。

お兄さん お兄さん ちょっといい?

メッチャ暗い顔してんじゃん。 どうしたの?

息抜きしようぜ。

遊び行こ マジで。

テレホンカード? 安いよ。 よう ベイベー。

チュッチュッ。 かわいい…。

テレホンカード? 安いよ。

おい 立てよ おい。

いや お金は…。 あぁ? 星学だろ?

はい金持ち~。 パー券買って 10枚でいいし。

いや ちょっと ホントに…。

うい~。 おい めんどくせぇなぁ。

勘弁してください。 すみません ホントに。

すみません。

すみません。

いや ちょ…。

ダッサ…。

ダッサ…。

ダッサ…。

あの…。

警視庁では 今回の事件を 有毒ガスのサリンを使って

ラッシュ時の乗客を無差別に狙った 凶悪な殺人事件と…。

いや 最初は貧血か なんかだと思ったんだけどさ

なかなか動かないもんだから 文句言うヤツ出てきちゃって。

そしたら 急に ドアが みんな どわぁって。

遅いわね。 えっ?

秋くん。 電話もないし。 それぞれの車両の

運行ダイヤにつきまして…

朝… 姉に言われた言葉が 引っ掛かっていたんです。

一生 そのままでいくのかって。

そんな日に あんな事件が起きて

人が死んで 女子高生は金を稼いで

こっちは チーマーに カツアゲされて。

世界は勝手に回ってる。

お前は関係ない。

そう言われてるみたいで。

もう 無性に腹が立って。 だから まぁ

不謹慎なんですけど

行ってみようと。 テロの現場に。

花の一つでも添えれば 何かわかるかもしれないと…。

~

(ざわめき)

なんだよ クソ…。

ここまでなんだってよ。

よう。

どうせなら 現場の ど真ん中が見たかったよな。

そんなんじゃないよ。

なぁ やっぱ終わんのかな? 世界。

えっ?

ノストラダムス。 よく読んでんじゃん。

えっ?

あぁ いや あれは…。

話すの初めてだよな。 前から気になってたんだよ。

で… どうなの?

1999年に世界が終わるってやつ。

1月に でっかい地震がきて 今度は テロ?

あと何? 戦争か ウイルス?

さすがに そうなったら 笑っちゃうよな マジかって。

終わると思う。

終わっていいと思う。

信じる派か。

じゃあ終わったあとは?

えっ? 世界が終わったあと。

広重は? どうすんの?

終わったあと…。

ないよ 終わったんだから。 いや わかんないだろ。

俺は生き残るよ 絶対。

終わったあとの世界が見たいから。

ん? あっ あぁ いや…。

そんなこと言う人 初めてだから。

あぁそう。

あれ うちの。

乗ってく? いや いい。

あぁ…。

だってさ 99年まで あと 4年だろ?

ってことは そんときには俺たち もう

大人になってるわけだからさ。

年齢的に。

どうすんのかなって。

ただ ぼんやり終わるか。

そういうもんだって。

俺は!

あ… 俺は…。

行こうぜ。 やっぱ乗ってけって。

いい。

あっそ。 じゃあ

捕まんなよ。 えっ?

ちょっと そこの君 ちょっといい?

待ちなさい!

待ちなさい! コラ! 止まれ!

待ちなさい! 止まりなさい!

コラ! ハハッ…。

ハハッ…。

~

だから バイトなんて ダメだって。

しつこいぞ お前。 いや だから 名前書くだけで

いいんだって。 小遣いなら渡してるだろ。

足りないほど使ってんのか。 いや そういうわけじゃ…。

ダメ。 (悦子)はい 広重でございます。

昨日だって無断で 夜中うろついて帰ってきて。

バイトする暇があるなら勉強。 はい おしまい。

いや でも…。 ちょっと待ってね。

でも あと 4年で二十歳だし そのときになって

焦ってもさ…。 えっ 何? 何をぶつぶつ

言ってんだよ お前は。 秋くん 丸山くんから お電話。

同じクラスの。

チース Qちゃん! 俺俺 マルコ。

今から ちょい出てこいよ。 今 俺たちさぁ…。

あれ? もしもし? 聞いてる?

大丈夫だったの? はぁ?

いや いなかったから 終業式。

(マルコ)あぁ 昨日? あれは なんと 寝坊!

うい。 うい…。

つうか お前さぁ 俺んち渋谷だぞ。

地下鉄 乗るわけねえだろ バカ。

確かに。 (マルコ)そんなことより

お前に会いたいってヤツが いるんだよ。 同じクラスの鈴木。

わかるだろ? えっ?

今 公園通りの メケメケって店にいんだけど

酒と タバコと 男と 女?

とりあえず… おぉ ちょい! 俺… 鈴木。

来いよ 今すぐ。

なんで? なんで?

あぁ…。

早く来ないと 世界が終わっちゃうから?

なんちゃって。

でも ビビってるうちに いろんなもんが

通り過ぎていくからさ。

覚悟を決めろよな Qちゃん。

(不通音)

おっと! ごめんごめんごめん…。 どこ行くの?

いや ちょっと…。 ちょっとどこ? ちょっとは ちょっとだよ。

夕飯には帰るから いってきます。 えっ 秋くん!

~

(足音)

あっ ごめんなさい。

いえ。

どうぞ。 えっ?

お先 どうぞ

(萌香)えっ それって すごくないですか?

呼び出されたお店が ここ?

いや だから動揺しましたよ。

まだあるなんて思わなかったし。 へぇ~ すごい偶然。

いや ちょっと私 引きが強いのかも。

~

(ドアベル)

いらっしゃいませ。 お一人様?

と… お好きな席にどうぞ

ここは皆さんにとって 聖地みたいな場所だったんですね。

マルコ:Qちゃん!

何やってんの ここ ここ!

ほい

そんないいもんじゃないですよ。

~

秘密基地へ ようこそ。

星城学院 広重秋久くんで~す!

みんな Qって呼んでね~! イェーイ! フゥー!

Q! (恵理子/加奈)フゥー!

びっくりした…。 (加奈)あっ セイラ。

(恵理子)セイラ 見て 新入りくん。

(加奈)座って。

いいねいいね。 笑って。 3度目だな

こうして向き合うの。 えっ?

昨日の夜と 公衆電話の列。

目が合ったろ? あのときも。

(レオ)ってか お前 なんで Qって呼ばれてんの?

あ… それは…。 あぁ コイツ 春夏秋冬の「秋」に

「久しい」って書いて 秋久っていうんだよ。 なっ?

だから中学んときに みんなが 「アキキュー」って呼んでて。

アキキュー。 そっ。 で… だんだん

めんどくさくなって 最終的に Q…。

(加奈)オバケの? (恵理子)いや それ Q太郎!

もしも嫌なら その名前は絶対に使わない。

トラウマとかあったら ちゃんと言ってね。

別に 特に…。 オーケー。

じゃあ Q…。

俺は翔。

で… コイツが レオ。

ドヨン。

マルコ。

みんな仲間だ。 えっ 私たちは?

今日 お前を呼んだのは 他でもない。

俺たちは今 5人目の仲間を探してるんだよ。

俺たちのチームに入れ。

チーム?

受け取れ。

世界が終わる前に やるべきことをやるんだよ Q

いいですか? あぁ どうぞどうぞ。

すみません。

ん… 吸います?

あ… いいですか? どうぞ。

すみません。 はい。

ごめん。 悪いんだけど

チームって何?

やるべきことって 具体的に?

あと なんで僕?

唐突すぎて ちょっと…。

なんで昨日 あの場所にいた?

今日 なんで ここにいる?

気付いたからだろ? 時代の変わり目に

世界の終わりの始まりだって。

それが君に決めた理由。

やるべきことは 時代の先頭に立つこと。

過去の文化には従わない。

ダサいもの 俺たちを邪魔するものは

全部 ぶち壊す。

そうやって 今を死ぬ気で生きるんだよ。

カッコいい大人になるために。

まぁ オウムもなぁ 少しは期待してたんだけど。

あれは最悪。 大失敗 大間違い。

知らねえ? 麻原って ヒゲボーボーの。

それは うん…。 (レオ)昨日のあれ

アイツらじゃないかって。 ちっとだけ 関わったことあんだわ

俺と 翔が。

だからって 代わりに 宗教作るわけじゃないよ?

プッ… ダッセ。 そんなんじゃなくて

もっと 明るくて華やかな…。

いや… ダサいとかじゃなくて。

その前に 人が死んでるんですけど。

人が死んでるんですけど!

知ってる。

今を生きるとか カッコいい大人になるとか

その前に まず悲しもうよ!

関係ないことにすんなって!

それで?

僕は 自分だけが生き残ろうとか 思ってないし

全部 壊すなんて ただ迷惑だし。

わかんないな 君の言ってることが。

えっ 終わんの? 世界って。 いつ?

知らん。

いいじゃん。

いいじゃん!

いいこと言ったよ今!

うん! じゃあ Qは

一生 その感じでいくんだな?

ぼんやりと大人になって

ぼんやりと 世界の終わりを迎えて

ぼんやりと死んで満足なんだな?

ハッハッハ…。

勝負しようぜ Q…。

俺か お前か どっちの言ってることが

正しいか はっきりさせよう。

方法は お前が決めろ。 タイマンだ。

えっ いや ケンカは ちょっと…。

別に殴り合えって 言ってねえんだよ。

そんくらい理解しろよ じれってぇな。

まぁまぁ まぁまぁ…。 お前 特技 何?

やっちゃえよ ガツンと。

Qが勝ったら認めてやる。

言ったろ? 覚悟を決めろって

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