All language subtitles for 光る君へ - E25 決意 - [1440-FHD@KTGMC-slw.NV7-h264_qvbr 280_u p7][字]
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1
00:00:07,875 --> 00:00:13,747
この村の者は
秋は 男が 山で雁皮を集め➡
2
00:00:13,747 --> 00:00:19,486
冬は 女が 紙をすくのでございます。
3
00:00:19,486 --> 00:00:21,788
(大野国勝)どうぞ。
4
00:00:23,423 --> 00:00:25,893
越前は 寒うございますから➡
5
00:00:25,893 --> 00:00:32,766
キッと目の詰まった艶のある
美しい紙が出来上がるのでございますよ。
6
00:00:32,766 --> 00:00:35,068
お手に。
7
00:00:39,907 --> 00:00:48,248
(藤原為時)
これが 越前が誇る 紙すきの技か。
8
00:00:48,248 --> 00:00:52,953
大いに励め。
(2人)はい。
9
00:00:57,257 --> 00:02:58,578
♬~
10
00:02:58,578 --> 00:03:01,481
♬~
11
00:03:01,481 --> 00:03:41,788
♬~
12
00:03:48,562 --> 00:03:52,432
(まひろ)これが あの紙なのですね。
13
00:03:52,432 --> 00:03:55,335
まことに艶やかな…。
14
00:03:55,335 --> 00:03:57,904
一枚頂いても よろしいかしら。
15
00:03:57,904 --> 00:04:01,174
ならぬ。
一枚くらい よろしいのでは…。
16
00:04:01,174 --> 00:04:05,045
これらは 民人らが納めた租税であるぞ。
17
00:04:05,045 --> 00:04:13,053
全て 都に送るのだ。
分かりました。うむ。
18
00:04:20,193 --> 00:04:27,868
されど 冬場のつらい手仕事に
このように重い租税をかけるのか。
19
00:04:27,868 --> 00:04:32,739
ま… 毎年 同じ量にございます。
20
00:04:32,739 --> 00:04:37,577
そうか。 もうよい 下がれ。
21
00:04:37,577 --> 00:04:39,779
はっ。
22
00:04:43,884 --> 00:04:48,755
ん?
何か?
23
00:04:48,755 --> 00:04:54,060
決められた租税よりも
納められた紙が多い…。
24
00:04:54,060 --> 00:04:56,096
ん?
25
00:04:56,096 --> 00:04:59,232
越前では
2,000張を納めることになっておるが➡
26
00:04:59,232 --> 00:05:03,236
ここには 2,300ある。
27
00:05:06,840 --> 00:05:13,713
父上 これまでの国守様は
決められた租税を納めたあと➡
28
00:05:13,713 --> 00:05:17,184
残った紙を売って
もうけていたのではないですか?
29
00:05:17,184 --> 00:05:19,119
さすが まひろであるな。
30
00:05:19,119 --> 00:05:22,055
父上もお気付きだったのでございますか?
31
00:05:22,055 --> 00:05:26,893
わしは 国守ぞ。
ご無礼いたしました。
32
00:05:26,893 --> 00:05:30,197
余分な紙は 返してやることにする。
33
00:05:30,197 --> 00:05:32,132
返すくらいでしたら 何枚か私に…。
34
00:05:32,132 --> 00:05:35,068
いやいや だから それは ならぬと
言っておるだろう。
35
00:05:35,068 --> 00:05:39,206
その考えは 宣孝殿に吹き込まれたのか?
36
00:05:39,206 --> 00:05:44,911
そのようなことはございませぬ。
うむ…。
37
00:05:50,817 --> 00:05:56,356
紙は お返しいただかなくて
結構でございます。
38
00:05:56,356 --> 00:05:59,893
ここの役人どもの顔色を
うかがっておるのか?
39
00:05:59,893 --> 00:06:04,731
手前どもは 今のままでようございます。
40
00:06:04,731 --> 00:06:10,170
受け取ったからといって その方らが
嫌がらせなぞを受けぬように➡
41
00:06:10,170 --> 00:06:14,841
厳しく目を光らせるゆえ
案ずることはない。
42
00:06:14,841 --> 00:06:19,713
お役人様に頼らねば
出来た紙は さばけず➡
43
00:06:19,713 --> 00:06:23,016
都に運ぶこととて かないませぬ。
44
00:06:23,016 --> 00:06:26,853
余分な紙は そのお礼なのでございます。
45
00:06:26,853 --> 00:06:29,522
私は 国守だ。
46
00:06:29,522 --> 00:06:36,229
これ以上 余計な搾取はならぬと
私が 皆に言い聞かせる。
47
00:06:38,531 --> 00:06:46,873
恐れながら
4年で 都にお帰りになる国守様には➡
48
00:06:46,873 --> 00:06:50,543
お分かりにはなりますまい。
49
00:06:50,543 --> 00:06:56,850
どうぞ…
今のままにしておいてくださいませ。
50
00:07:04,090 --> 00:07:06,660
(藤原宣孝)都に戻ってこい。➡
51
00:07:06,660 --> 00:07:08,695
わしの妻になれ。
52
00:07:08,695 --> 00:08:14,828
♬~
53
00:08:14,828 --> 00:08:17,831
お帰りなさいませ。
54
00:08:22,502 --> 00:08:25,405
いかがされましたの?
55
00:08:25,405 --> 00:08:31,711
わしは 世の中が見えておらぬ。
56
00:08:34,114 --> 00:08:40,520
宣孝殿は 清も濁も
併せのむことができるゆえ➡
57
00:08:40,520 --> 00:08:44,858
大宰府でも
うまくやっておったのであろう。
58
00:08:44,858 --> 00:08:51,731
お前も そんな宣孝殿に
心をとらえられたのか。
59
00:08:51,731 --> 00:08:54,534
まだ とらえられてはおりませぬ。
60
00:08:54,534 --> 00:08:57,871
まめに 都から
文をよこしておるようではないか。
61
00:08:57,871 --> 00:09:01,474
こんなに筆まめな方だとは
知りませんでした。
62
00:09:01,474 --> 00:09:08,481
そこまでするのは
宣孝殿が 本気だということであろう。
63
00:09:10,817 --> 00:09:15,155
都に帰って 確かめてみよ。
64
00:09:15,155 --> 00:09:19,492
ただ これだけは 心しておけ。
65
00:09:19,492 --> 00:09:27,834
宣孝殿には 妻もおるし 妾も何人もおる。
66
00:09:27,834 --> 00:09:34,841
お前を いつくしむであろうが
ほかの女子も いつくしむであろう。
67
00:09:36,509 --> 00:09:47,020
お前は 潔癖ゆえ そのことで傷つかぬよう
心構えはしておけよ。
68
00:09:47,020 --> 00:09:53,193
そのことも 都で考えてみます。
うむ。
69
00:09:53,193 --> 00:10:19,219
♬~
70
00:10:19,219 --> 00:10:25,091
心の声
私は 誰を思って 都に帰るのだろう…。
71
00:10:25,091 --> 00:10:35,668
♬~
72
00:10:35,668 --> 00:10:38,238
(妍子)父上~!
(藤原道長)おお… よし。
73
00:10:38,238 --> 00:10:40,573
(田鶴)父上 お帰りなさいませ。
74
00:10:40,573 --> 00:10:42,509
お帰りなさいませ。
75
00:10:42,509 --> 00:10:46,246
よし 順番だ。 ほい 来い。
76
00:10:46,246 --> 00:10:48,915
よっ よいしょ! ほい。
77
00:10:48,915 --> 00:10:52,785
重たいのう。
せ君は軽いのう…。
78
00:10:52,785 --> 00:10:57,090
ほい 来い。 軽いのう。
79
00:10:57,090 --> 00:11:02,529
(田鶴)軽いのう。
軽いのう。 ハハハハハ…。
80
00:11:02,529 --> 00:11:15,108
♬~
81
00:11:15,108 --> 00:11:18,077
(乙丸)姫様のお帰りにございます!
82
00:11:18,077 --> 00:11:22,549
(いと)お帰りなさいませ。
83
00:11:22,549 --> 00:11:24,484
ありがとう。
84
00:11:24,484 --> 00:11:26,419
(藤原惟規)父上と けんかでもしたの?
85
00:11:26,419 --> 00:11:30,290
勉学は進んでいるかと
父上が心配なさっていたわよ。
86
00:11:30,290 --> 00:11:32,559
離れていても うるさいな。
87
00:11:32,559 --> 00:11:35,228
殿様は お健やかでございますか?
88
00:11:35,228 --> 00:11:38,064
ええ。 もう 一人でも大事ないゆえ➡
89
00:11:38,064 --> 00:11:40,867
都に帰ってよいぞと仰せになるので…。
90
00:11:42,569 --> 00:11:44,871
誰?
91
00:11:47,907 --> 00:11:49,842
えっ?
92
00:11:49,842 --> 00:11:52,779
いとのいい人。
はっ!
93
00:11:52,779 --> 00:11:57,083
帰ってこない方が よかったかしら。
そんなことはございません!
94
00:11:57,083 --> 00:11:59,385
この人は ほかに妻もおりますので➡
95
00:11:59,385 --> 00:12:02,855
たま~に たま~に
来るだけにございますから。
96
00:12:02,855 --> 00:12:05,191
(福丸)福丸にございます。
97
00:12:05,191 --> 00:12:08,528
今日は これにて 御免を被ります。
98
00:12:08,528 --> 00:12:12,198
あら…。
別に帰らなくてもいいわ。
99
00:12:12,198 --> 00:12:14,867
あっ そうですか…。
100
00:12:14,867 --> 00:12:17,537
姉上の荷物を運ぶのを手伝ってやれ。
101
00:12:17,537 --> 00:12:22,875
へい!
お荷物 お荷物。お荷物 お荷物。
102
00:12:22,875 --> 00:12:25,778
(いと)お荷物 お荷物。
(福丸)お荷物 お荷物。
103
00:12:25,778 --> 00:12:28,548
いとは 俺だけがいれば
いいかと思ってたけど➡
104
00:12:28,548 --> 00:12:31,451
違ったんだな~ これが。
105
00:12:31,451 --> 00:12:35,221
今まで生きてきて
驚くことも いろいろあったけど➡
106
00:12:35,221 --> 00:12:39,892
この驚きは 上から3つ目くらいかしら。
107
00:12:39,892 --> 00:12:41,928
(惟規)いとも いろいろ耐えてきたんだ。
108
00:12:41,928 --> 00:12:44,564
許してやろうよ。
許すも何も➡
109
00:12:44,564 --> 00:12:48,067
乙丸だって 女子を連れてきたのよ
越前から。
110
00:12:48,067 --> 00:12:52,238
(乙丸)こちらは 殿様のお部屋ゆえ
むやみに立ち入ってはならぬぞ。
111
00:12:52,238 --> 00:12:54,173
(きぬ)はい。
112
00:12:54,173 --> 00:12:57,110
お疲れではありませんか?
(乙丸)お前の方こそ。
113
00:12:57,110 --> 00:12:59,579
(きぬ)私は 体が丈夫ですから。
114
00:12:59,579 --> 00:13:04,851
世話になった人には
幸せになってもらいたい。
115
00:13:04,851 --> 00:13:09,689
まことに帰ってまいったのだな。
116
00:13:09,689 --> 00:13:13,026
今 戻ったとこにございます。
(惟規)ご無沙汰しております。
117
00:13:13,026 --> 00:13:15,228
待ち遠しかったぞ。
118
00:13:16,863 --> 00:13:20,733
おお。 酒を持ってまいった。
119
00:13:20,733 --> 00:13:24,203
今宵は まひろの帰りを祝って
皆で飲もう!
120
00:13:24,203 --> 00:13:26,205
ハハハハハハハ!
121
00:13:26,205 --> 00:13:44,891
〽 関の荒垣や 守れども
122
00:13:44,891 --> 00:14:04,844
〽 はれ 守れども
123
00:14:04,844 --> 00:14:16,856
〽 出でて 我寝ぬや
124
00:14:16,856 --> 00:14:22,662
〽 出でて 我
125
00:14:30,403 --> 00:14:37,877
(安倍晴明)新しき春を迎え 帝の御代は
その栄えとどまるところを知らずと➡
126
00:14:37,877 --> 00:14:40,780
天地の動きにも読み取れまする。➡
127
00:14:40,780 --> 00:14:44,784
まこと めでたき限りにございます。
128
00:14:53,059 --> 00:14:56,863
下がっておれ。
はっ。
129
00:15:05,705 --> 00:15:09,842
お人払いまでされて
何事でございますか?
130
00:15:09,842 --> 00:15:18,184
仰々しく 新年を ことほいでおったが
まことのようには思えなかった。
131
00:15:18,184 --> 00:15:23,322
見抜かれましたか。
やはり そうか。
132
00:15:23,322 --> 00:15:29,128
これからしばらくは 凶事が続きましょう。
凶事とは何だ?
133
00:15:32,064 --> 00:15:37,837
地震か 疫病か 火事か 日食か 嵐か
はたまた 大水か。
134
00:15:37,837 --> 00:15:41,140
それら全てにございます。
135
00:15:44,210 --> 00:15:47,914
ならば それらを防ぐための
邪気払いをしてくれ。
136
00:15:50,883 --> 00:15:57,557
災いの根本を取り除かねば
何をやっても無駄にございます。根本?
137
00:15:57,557 --> 00:16:05,164
帝をいさめ奉り
国が傾くことを防げるお方は➡
138
00:16:05,164 --> 00:16:09,001
左大臣様しかおられませぬ。
139
00:16:09,001 --> 00:16:13,506
私に どうせよと申すのだ。
140
00:16:13,506 --> 00:16:19,178
よいものをお持ちではございませぬか。
141
00:16:19,178 --> 00:16:21,681
お宝をお使いなされませ。
142
00:16:21,681 --> 00:16:23,616
はっきりと言ってくれねば分からぬ。
143
00:16:23,616 --> 00:16:29,188
よ~く… よ~くお考えなされませ。
144
00:16:29,188 --> 00:16:32,091
お邪魔いたしました。
145
00:16:32,091 --> 00:16:46,739
♬~
146
00:16:46,739 --> 00:16:50,877
(一条天皇)内裏におった頃のように➡
147
00:16:50,877 --> 00:16:54,580
皆が集まれる華やかな場を作ろう。
148
00:16:56,549 --> 00:17:02,154
(藤原定子)もう かつてのようなことは
望みませぬ。
149
00:17:02,154 --> 00:17:08,494
私と脩子のおそばに お上がいてくださる。
150
00:17:08,494 --> 00:17:14,166
それだけで十分にございます。
151
00:17:14,166 --> 00:17:17,870
朕は そなたを幸せにしたい。
152
00:17:21,507 --> 00:17:24,810
華やいだ そなたの顔が見たい。
153
00:17:27,380 --> 00:17:30,182
これからでも遅くはない。
154
00:17:30,182 --> 00:17:34,854
2人で失った時を取り戻そう。
155
00:17:34,854 --> 00:17:38,190
うれしゅうございます。 されど…。
156
00:17:38,190 --> 00:17:40,860
伊周も戻ってきたのであろう。
157
00:17:40,860 --> 00:17:42,795
顔が見たい。
158
00:17:42,795 --> 00:17:44,730
兄までが ここに出入りすれば➡
159
00:17:44,730 --> 00:17:47,533
内裏の者らに
何を言われるか分かりませぬ。
160
00:17:47,533 --> 00:17:52,538
ここを追われれば 私と脩子は
もう行く所がございませぬ。
161
00:17:56,208 --> 00:18:01,514
誰にも何も言わせぬ。
されど…。
162
00:18:14,160 --> 00:18:18,831
鴨川の堤の修繕について
勅命は まだ下りぬのか!
163
00:18:18,831 --> 00:18:22,301
(藤原行成)帝は 急ぐには及ばずと
仰せでございます。
164
00:18:22,301 --> 00:18:25,838
大水が出てからでは遅いのだ。
165
00:18:25,838 --> 00:18:29,508
すぐ取りかからねば…。
そのことも申し上げましたが➡
166
00:18:29,508 --> 00:18:35,381
長雨の季節でもあるまいと
仰せになって…。かっ…。
167
00:18:35,381 --> 00:18:41,087
あれほど 民のことをお考えだった帝が…
情けない。
168
00:18:42,855 --> 00:18:48,160
一刻も早く お上のお許しを得よ。
はっ。
169
00:18:50,730 --> 00:18:54,867
(藤原隆家)叔父上
たまには 狩りにでも参りませぬか。
170
00:18:54,867 --> 00:18:57,770
そのような いとまはない。
息抜きもなさらねば。
171
00:18:57,770 --> 00:19:01,674
そなたは 職御曹司には行かぬのか。
172
00:19:01,674 --> 00:19:05,144
あそこは うつろな場でございます。
173
00:19:05,144 --> 00:19:09,815
そもそも遊びよりも
私は 政がしたいのでございます。
174
00:19:09,815 --> 00:19:12,284
出雲は遠くて 知らない者ばかり。
175
00:19:12,284 --> 00:19:14,820
どうなることかと思いましたが➡
176
00:19:14,820 --> 00:19:19,158
出雲守より 土地の者たちと
深いつきあいができました。
177
00:19:19,158 --> 00:19:23,496
こう見えて
人心掌握に たけておるようで。
178
00:19:23,496 --> 00:19:26,399
己を買いかぶり過ぎではないか?
179
00:19:26,399 --> 00:19:29,668
買いかぶりかどうか お試しくださいませ。
180
00:19:29,668 --> 00:19:33,005
必ず叔父上のお役に立ちまする。
181
00:19:33,005 --> 00:19:36,842
気持ちは分かった。
今日は 下がれ。
182
00:19:36,842 --> 00:19:40,146
はっ また参ります。
183
00:19:45,851 --> 00:19:48,154
(ため息)
184
00:19:57,863 --> 00:20:03,536
お具合が悪いと お聞きしておりましたが
まさか ここまで…。
185
00:20:03,536 --> 00:20:07,206
(源 倫子)今 女院様から 帝に➡
186
00:20:07,206 --> 00:20:11,911
鴨川のことを進言されるのは
難しいかと…。
187
00:20:22,221 --> 00:20:27,093
(ききょう)帝は お休みでございます。
188
00:20:27,093 --> 00:20:33,232
左大臣様から 一刻の猶予もないと
仰せつかっております。➡
189
00:20:33,232 --> 00:20:35,568
何とぞ 帝にお目通り願いたく…。
190
00:20:35,568 --> 00:20:37,903
この時分まで
朕を追いかけ回すようなことをして➡
191
00:20:37,903 --> 00:20:40,573
無礼であるぞ!
192
00:20:40,573 --> 00:20:43,876
失礼つかまつりました。
193
00:20:47,446 --> 00:20:54,120
引き続き 帝には お願い申し上げます。
うむ。
194
00:20:54,120 --> 00:21:05,731
♬~
195
00:21:05,731 --> 00:21:13,038
大宰府から戻った伊周は
帝から 職御曹司の出入りを許された。
196
00:21:17,710 --> 00:21:19,712
(藤原伊周)フッ…。
197
00:21:23,516 --> 00:21:31,056
少納言が書いた つれづれ話は
実に趣深く 機知に富んでいて面白い。
198
00:21:31,056 --> 00:21:37,563
まことに これに
命をつないでもらったようなものだわ。
199
00:21:37,563 --> 00:21:39,899
恐れ多いことにございます。
200
00:21:39,899 --> 00:21:46,572
そうだ。 これを書き写して
宮中に広めるのは いかがであろう。
201
00:21:46,572 --> 00:21:51,243
そんな…。 それは 中宮様のためだけに
書いたものにございますれば。
202
00:21:51,243 --> 00:21:53,179
これが評判になれば➡
203
00:21:53,179 --> 00:21:56,115
ここに 面白い女房がいると
皆も興味を持とう。➡
204
00:21:56,115 --> 00:21:59,385
皆が集まれば この場も華やぐ。➡
205
00:21:59,385 --> 00:22:04,857
さすれば 中宮様の隆盛を
取り戻すことができる。
206
00:22:04,857 --> 00:22:08,194
早速 書写の手配をいたそう。
207
00:22:08,194 --> 00:22:11,497
少納言 お前は 次を書け。
208
00:22:21,207 --> 00:22:24,109
(藤原実資)帝も はなはだ軽率である。
209
00:22:24,109 --> 00:22:27,813
中宮は 恥を知らぬのか!
210
00:22:30,549 --> 00:22:33,052
非難すべし。
211
00:22:33,052 --> 00:22:37,223
非難すべし 非難すべし…。
212
00:22:37,223 --> 00:22:39,725
非難すべし。
213
00:22:39,725 --> 00:22:42,228
(オウム)スベシ。
214
00:22:42,228 --> 00:22:57,243
(雷雨の音)
215
00:22:57,243 --> 00:23:02,514
(恒方)鴨川の堤が
大きく崩れましてございます!
216
00:23:02,514 --> 00:23:10,522
晴明の予言どおり
次々と禍が都を襲い始めた。
217
00:23:12,858 --> 00:23:17,196
(平 惟仲)
中宮様が 職御曹司に入られてから➡
218
00:23:17,196 --> 00:23:19,131
悪いことばかりです。
219
00:23:19,131 --> 00:23:21,867
(藤原公季)左大臣が 帝に
きちんと意見を申されぬゆえ➡
220
00:23:21,867 --> 00:23:25,537
帝は やりたい放題なされておる。
右大臣様。
221
00:23:25,537 --> 00:23:28,440
(藤原顕光)ん?右大臣様から
きちんと申し上げてください。
222
00:23:28,440 --> 00:23:32,411
(惟仲)左大臣様の兄上がおられますこと
お忘れなく。
223
00:23:32,411 --> 00:23:34,880
(藤原道綱)私 お邪魔かな。
224
00:23:34,880 --> 00:23:38,550
ん~…。
225
00:23:38,550 --> 00:23:44,223
分かった。 わしに任せよ。
226
00:23:44,223 --> 00:23:47,559
きつく言ってやろう 左大臣に。
227
00:23:47,559 --> 00:23:50,896
もう一度 普請を請う旨の文を作れ。
(恒方)はっ。
228
00:23:50,896 --> 00:23:54,233
右大臣様がお見えにございます。
229
00:23:54,233 --> 00:23:57,536
左大臣殿!
はっ。
230
00:23:59,905 --> 00:24:06,712
今日は よい日でございますな。
231
00:24:06,712 --> 00:24:13,552
雨ですが。
あれ? いつから…。
232
00:24:13,552 --> 00:24:16,055
朝からです。
233
00:24:17,856 --> 00:24:22,728
鴨川が 再び水かさを増すと
やっかいです。
234
00:24:22,728 --> 00:24:32,404
全く 全く やっかいなことばかりで
左大臣殿も ご苦労なことですな。
235
00:24:32,404 --> 00:24:35,708
あっ 何か御用でございますか?
236
00:24:35,708 --> 00:24:37,643
ん?
237
00:24:37,643 --> 00:24:47,419
ああ… いや お忙しかろうと思って
励ましに参っただけで。は?
238
00:24:47,419 --> 00:24:49,722
邪魔をいたした。
239
00:25:00,499 --> 00:25:47,513
〽
240
00:25:50,816 --> 00:25:54,753
よい音色であった。
241
00:25:54,753 --> 00:25:59,224
(藤原公任)お上には 遠く及びませぬ。
242
00:25:59,224 --> 00:26:03,662
そういえば 公任殿と少納言が➡
243
00:26:03,662 --> 00:26:05,998
歌のやり取りをしたという話を
聞きました。
244
00:26:05,998 --> 00:26:07,933
ハハハ…。
245
00:26:07,933 --> 00:26:11,503
うわさの少納言殿に
挑んでみたくなりまして。
246
00:26:11,503 --> 00:26:17,843
私が詠んだ下の句に 見事 少納言殿が
上の句をつけてくれました。
247
00:26:17,843 --> 00:26:21,180
おお… どんな歌だ?
248
00:26:21,180 --> 00:26:29,188
「すこし春ある 心地こそすれ」…。
249
00:26:30,856 --> 00:26:38,564
「空寒み 花にまがへて 散る雪に」。
250
00:26:41,500 --> 00:27:00,486
「空寒み 花にまがへて 散る雪に
すこし春ある 心地こそすれ」。
251
00:27:00,486 --> 00:27:04,156
(一条天皇)「すこし春ある」…。
252
00:27:04,156 --> 00:27:08,827
白楽天の「南秦雪」か?
253
00:27:08,827 --> 00:27:14,166
私は 公任殿の才知に憧れております。
254
00:27:14,166 --> 00:27:19,838
これからは 師として
私に歌の指南をしてくださいませ。
255
00:27:19,838 --> 00:27:23,175
伊周殿は
十分 腕を磨いておられましょう。
256
00:27:23,175 --> 00:27:29,515
中宮様 ここで 公任殿の歌の会を開くのは
いかがでしょう。➡
257
00:27:29,515 --> 00:27:34,186
男も女も共に学べる場を設けたら
皆 喜びます。
258
00:27:34,186 --> 00:27:41,860
ああ… それはよい。 頼んだぞ 公任。
私からも お願いいたします。
259
00:27:41,860 --> 00:27:45,564
恐れ多いお言葉 痛み入りまする。
260
00:27:47,199 --> 00:27:51,503
左大臣様が お越しだそうでございます。
261
00:28:36,848 --> 00:28:43,522
お上 お願いがあり 参上いたしました。
262
00:28:43,522 --> 00:28:47,526
ここで 政の話はせぬ。
263
00:28:49,194 --> 00:28:52,898
中宮も ここにおれ。
264
00:29:04,142 --> 00:29:09,481
一昨日の雨で 鴨川の堤が崩れ➡
265
00:29:09,481 --> 00:29:16,488
多くの者が命を落とし
家や田畑が失われました。
266
00:29:18,490 --> 00:29:24,296
堤の修繕のお許しを
お上に奏上しておりましたが➡
267
00:29:24,296 --> 00:29:33,505
お目通しなく お願いしたくとも
お上は 内裏におられず。
268
00:29:33,505 --> 00:29:41,380
しかたなく お許しなきまま
修繕に突き進みましたが 時 既に遅く➡
269
00:29:41,380 --> 00:29:48,086
一昨日の雨で ついに 大事に至りました。
270
00:29:51,056 --> 00:29:56,528
早く修繕を始めなかった
私の煮えきらなさゆえ➡
271
00:29:56,528 --> 00:29:59,865
民の命が失われました。
272
00:29:59,865 --> 00:30:03,735
その罪は 極めて重く➡
273
00:30:03,735 --> 00:30:11,343
このまま左大臣の職を続けてゆくことは
できぬと存じます。
274
00:30:11,343 --> 00:30:14,246
何を申すか!
どうか お願い申し上げまする。
275
00:30:14,246 --> 00:30:16,214
ならぬ!
276
00:30:16,214 --> 00:30:21,086
朕の叔父であり 朝廷の重臣であり➡
277
00:30:21,086 --> 00:30:25,557
朕を導き支える者は そなたでなくして
誰がおろう。
278
00:30:25,557 --> 00:30:30,062
お上のお許しなきまま
勝手に政を進めることはできませぬ。
279
00:30:30,062 --> 00:30:34,232
その迷いが…➡
280
00:30:34,232 --> 00:30:37,936
こたびの失態につながりました。
281
00:30:40,906 --> 00:30:45,243
これ以上は 無理でございます。
282
00:30:45,243 --> 00:30:50,949
どうか お許しくださいませ。
283
00:30:59,791 --> 00:31:05,330
そなたの言いたいことは分かった。
284
00:31:05,330 --> 00:31:10,135
朕が悪い。 こたびのことは許せ。
285
00:31:13,872 --> 00:31:17,209
許せ 左大臣。
286
00:31:17,209 --> 00:31:27,219
♬~
287
00:31:27,219 --> 00:31:33,091
辞表は 蔵人頭 行成を介して
提出いたしました。
288
00:31:33,091 --> 00:31:39,097
内裏にお戻りになられましたら
ご覧くださいませ。
289
00:31:42,567 --> 00:31:44,903
(一条天皇)待て 左大臣!
290
00:31:44,903 --> 00:31:56,915
♬~
291
00:31:56,915 --> 00:32:06,925
道長は 3度にわたり 辞表を提出するが
一条天皇は 受け取らなかった。
292
00:32:26,077 --> 00:32:29,548
(乙丸)ただいま戻りました。
293
00:32:29,548 --> 00:32:34,219
ご苦労さま。 鴨川の堤は どう?
294
00:32:34,219 --> 00:32:40,091
(乙丸)泥の塊が あちこちに たまっていて
修繕は なかなか はかどりませぬ。
295
00:32:40,091 --> 00:32:43,228
ここは なんとか無事だったけど…➡
296
00:32:43,228 --> 00:32:45,730
家を失った人は どうしているのかしら。
297
00:32:45,730 --> 00:32:48,767
(乙丸)皆 途方に暮れておりました。
298
00:32:48,767 --> 00:32:52,604
(福丸)大水は 今に始まったことでは
ございませぬゆえ➡
299
00:32:52,604 --> 00:32:54,739
いずれ持ち直しますよ。
300
00:32:54,739 --> 00:32:58,577
2人とも疲れたでしょう。 水を。
はい。
301
00:32:58,577 --> 00:33:02,447
一休みしたら
あちらの庭の泥さらいもお願いね。
302
00:33:02,447 --> 00:33:04,382
おう。
303
00:33:04,382 --> 00:33:07,385
よく尽くすのね 福丸は。
304
00:33:07,385 --> 00:33:10,522
(いと)この人は
私の言うことは 何でも聞きます。➡
305
00:33:10,522 --> 00:33:13,859
そこが よいのでございます。
306
00:33:13,859 --> 00:33:17,729
のろけてるの?
のろけてるわけではございません。
307
00:33:17,729 --> 00:33:20,198
私なりの考えでございます。
308
00:33:20,198 --> 00:33:24,870
皆 歌がうまい男が よいとか
見目麗しい男が よいとか➡
309
00:33:24,870 --> 00:33:28,740
富がある男が よいとか
話の面白い男が よいとか言いますが➡
310
00:33:28,740 --> 00:33:31,743
私は 何も要りません。
311
00:33:31,743 --> 00:33:36,481
私の言うことを聞く この人が
尊いのでございます。
312
00:33:36,481 --> 00:33:39,217
そうなのねえ…。
313
00:33:39,217 --> 00:33:41,152
では…。
314
00:33:41,152 --> 00:33:43,889
おし…。
315
00:33:43,889 --> 00:33:48,059
乙丸ときぬは
越前のどこで知り合ったの?
316
00:33:48,059 --> 00:33:52,564
こいつは ウニを取る海女でございます。
317
00:33:52,564 --> 00:33:57,736
姫様が ウニがお好きでしたので
いつもウニを求めに行っておりました。
318
00:33:57,736 --> 00:34:00,171
その時に うっかり。
319
00:34:00,171 --> 00:34:04,509
私が食べていたウニは
きぬが取ってくれていたウニなのね。
320
00:34:04,509 --> 00:34:11,850
はい。 私の得意な技は
息を長~く止めることでございます。
321
00:34:11,850 --> 00:34:13,852
(息を吸う音)
322
00:34:15,720 --> 00:34:19,524
海女は 息を止めて 海に潜りますので。
323
00:34:19,524 --> 00:34:21,559
ああ…。
324
00:34:21,559 --> 00:34:23,561
頼もしいのね。
325
00:34:26,197 --> 00:34:28,867
(恒方)お帰りなさいませ。➡
326
00:34:28,867 --> 00:34:33,538
右衛門権佐 兼 山城守
藤原宣孝殿でございます。
327
00:34:33,538 --> 00:34:35,473
うむ。
328
00:34:35,473 --> 00:34:38,877
鴨川の堤の修繕は
どれほどのかかりとなるか➡
329
00:34:38,877 --> 00:34:40,812
急ぎ答えを出せ。
(恒方)はっ。
330
00:34:40,812 --> 00:34:42,747
お忙しいところ申し訳ありませぬ。
331
00:34:42,747 --> 00:34:47,352
川岸の検分に御自らお出ましと聞いて
恐れ入り奉っておりました。
332
00:34:47,352 --> 00:34:49,888
何か用か?
さきの除目で➡
333
00:34:49,888 --> 00:34:55,560
山城守を仰せつかりましたので
お礼を申し上げに参りました。うむ。
334
00:34:55,560 --> 00:34:57,896
お上のために励んでもらいたい。
335
00:34:57,896 --> 00:35:03,301
親戚である藤原朝臣為時も
越前守に任じていただき早1年➡
336
00:35:03,301 --> 00:35:05,670
つつがなく勤めておるようにございます。
337
00:35:05,670 --> 00:35:10,842
おかげさまで 為時の娘も
夫を持てることになりました。
338
00:35:10,842 --> 00:35:13,545
それは めでたいことであった。
339
00:35:15,180 --> 00:35:17,849
何だ?
340
00:35:17,849 --> 00:35:22,020
実は 私なのでございます。
341
00:35:22,020 --> 00:35:24,055
何が 私なのだ?
342
00:35:24,055 --> 00:35:28,360
為時の娘の夫にございます。
343
00:35:31,529 --> 00:35:35,834
フッ… それは何より。
344
00:35:38,870 --> 00:35:49,214
「君の門は 九重閟ず
君の耳は ただ聞こゆ堂上の言➡
345
00:35:49,214 --> 00:35:55,553
君の眼は見えず 門前の事」。
346
00:35:55,553 --> 00:35:59,891
越前では忙しそうであったが
都では暇そうだな。
347
00:35:59,891 --> 00:36:03,662
書物を読むのは
暇だからすることではございませぬ。
348
00:36:03,662 --> 00:36:06,498
うわっ また しくじった。 ハハハハハ。
349
00:36:06,498 --> 00:36:09,167
随分と ご機嫌なご様子にございますね。
350
00:36:09,167 --> 00:36:15,473
先ほど 内裏で 左大臣様にお目にかかり
山城守拝命のお礼を申し上げてきた。
351
00:36:17,042 --> 00:36:23,181
お前を妻としたい旨もお伝えしたら
つつがなくと仰せであった。
352
00:36:23,181 --> 00:36:26,017
そのようなこと 何故 左大臣様に…。
353
00:36:26,017 --> 00:36:28,053
いや 挨拶はしておかねば。
354
00:36:28,053 --> 00:36:31,189
あとから意地悪されても困るからな。
355
00:36:31,189 --> 00:36:34,859
何なんですか?
その 嫌らしい物の言い方は!
356
00:36:34,859 --> 00:36:39,564
好きだからだ お前のことが。
357
00:36:46,204 --> 00:36:48,139
お帰りくださいませ。
358
00:36:48,139 --> 00:36:51,076
は~い。
359
00:36:51,076 --> 00:36:53,344
また叱られてしまったわ。
360
00:36:53,344 --> 00:37:00,552
ハハハハハハハ!
361
00:37:35,520 --> 00:37:38,857
お迎えの車が参っております。
362
00:37:38,857 --> 00:37:43,528
今日は帰らぬ。
えっ?
363
00:37:43,528 --> 00:37:47,198
ああ… うむ。
364
00:37:47,198 --> 00:37:49,901
はっ。
365
00:38:04,482 --> 00:38:07,485
うむ…。
366
00:38:26,171 --> 00:38:28,873
(きぬ)お戻りになりました。
367
00:38:30,842 --> 00:38:33,745
百舌彦。
368
00:38:33,745 --> 00:38:38,049
(百舌彦)こたびは おめでとうございます。
369
00:38:54,532 --> 00:38:57,435
偉くなったのね。
370
00:38:57,435 --> 00:39:03,141
(百舌彦)長い月日が流れましたので。
371
00:39:03,141 --> 00:39:06,044
まことに。
372
00:39:06,044 --> 00:39:09,914
もろもろ お話ししたきことも
ございまするが➡
373
00:39:09,914 --> 00:39:12,717
本日は これにて。
374
00:39:27,165 --> 00:39:31,469
心の声 あの人の字ではない…。
375
00:40:13,544 --> 00:40:16,547
承知いたしました。
376
00:41:15,473 --> 00:41:27,085
私は 不実な女でございますが
それでも よろしゅうございますか。
377
00:41:27,085 --> 00:41:29,988
わしも不実だ。
378
00:41:29,988 --> 00:41:32,490
あいこである。
379
00:41:38,563 --> 00:41:41,566
まことに。
380
00:41:48,239 --> 00:42:23,207
♬~
381
00:42:23,207 --> 00:42:26,544
翌日は 日食。
382
00:42:26,544 --> 00:42:30,214
不吉の兆しであった。
383
00:42:30,214 --> 00:42:34,052
左大臣様の姫君であらねば。
これは いけにえだ。
384
00:42:34,052 --> 00:42:37,088
道長も ついに
血を流す時が来たということよ。
385
00:42:37,088 --> 00:42:40,224
ないない。
中宮様が 子をお産みになる月に➡
386
00:42:40,224 --> 00:42:43,227
彰子の入内をぶつけよう。
これ!これ!
387
00:42:43,227 --> 00:42:47,365
軽々しくお近づきになりますと
やけどされますわよ。
388
00:42:47,365 --> 00:42:50,234
お考えにはならないよ。
ずっとず~っと若い女なの?
389
00:42:50,234 --> 00:42:52,570
一度 ひっぱたいてやりなよ。
390
00:42:52,570 --> 00:42:55,273
やってみなければ分からないわよ。
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