All language subtitles for 光る君へ - E24 忘れえぬ人 - [1440-FHD@KTGMC-slw.NV7-h264_qvbr 280_u p7][字]
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1
00:00:02,202 --> 00:00:04,605
(藤原宣孝)
ウニを もっともっと食べたかったのう。
2
00:00:04,605 --> 00:00:06,540
(まひろ)食べ過ぎは いけません。
3
00:00:06,540 --> 00:00:11,111
過ぎたるは 及ばざるがごとしと
申しますでしょ。
4
00:00:11,111 --> 00:00:14,147
あの宋人が好きなのか?
5
00:00:14,147 --> 00:00:17,784
あいつと宋の国などに行くなよ。
何のことでございますか?
6
00:00:17,784 --> 00:00:22,122
前に言うておったではないか。
宋の国に行ってみたいと。ああ…。
7
00:00:22,122 --> 00:00:24,057
都に戻ってこい。
8
00:00:24,057 --> 00:00:26,960
わしの妻になれ。
9
00:00:26,960 --> 00:00:29,630
戯れではない。
10
00:00:29,630 --> 00:00:31,965
では 何でございますか?
11
00:00:31,965 --> 00:00:37,137
あの宋人と 海を渡ってみたとて
忘れえぬ人からは逃げられまい。
12
00:00:37,137 --> 00:00:39,172
何を仰せなのか分かりませぬ。
13
00:00:39,172 --> 00:00:42,943
とぼけても顔に出ておる。
何が顔に出ておりますか?
14
00:00:42,943 --> 00:00:46,847
忘れえぬ人と言われて
途端に心が揺らいだ。
15
00:00:46,847 --> 00:00:49,716
そうであろう?
いいかげんなことを。
16
00:00:49,716 --> 00:00:54,321
都人は 心の内を顔には出さぬが
お前は いつも出ておる。
17
00:00:54,321 --> 00:00:58,191
それは
私が愚かだということでございますね。
18
00:00:58,191 --> 00:01:00,928
愚かなところが笑えてよい。
19
00:01:00,928 --> 00:01:03,230
わしの心も和む。
20
00:01:04,798 --> 00:01:08,402
宣孝様は 分かっておられませぬ。
21
00:01:08,402 --> 00:01:13,240
私は 誰かを安心させたり
和ませたりする者ではありませぬ。
22
00:01:13,240 --> 00:01:17,611
自分が思っている自分だけが
自分ではないぞ。
23
00:01:17,611 --> 00:01:21,281
ありのままのお前を 丸ごと引き受ける。
24
00:01:21,281 --> 00:01:24,184
それが できるのは わしだけだ。➡
25
00:01:24,184 --> 00:01:27,487
さすれば お前も楽になろう。
26
00:01:29,156 --> 00:01:32,292
忘れえぬ人がいても よろしいのですか?
27
00:01:32,292 --> 00:01:34,227
よい。
28
00:01:34,227 --> 00:01:36,630
それも お前の一部だ。
29
00:01:36,630 --> 00:01:41,635
丸ごと引き受けるとは そういうことだ。
30
00:01:43,303 --> 00:01:45,973
都で待っておる。
31
00:01:45,973 --> 00:01:49,676
道中 楽しみに食そう。
32
00:01:55,682 --> 00:04:40,480
♬~
33
00:04:50,290 --> 00:04:58,632
自分が思う自分だけが 自分ではない…。
34
00:04:58,632 --> 00:05:00,567
(足音)
35
00:05:00,567 --> 00:05:05,872
まひろ様 周明殿がお見えにございます。
36
00:05:10,577 --> 00:05:13,580
戻ってきたのね。
37
00:05:15,248 --> 00:05:18,919
どうしたの?
38
00:05:18,919 --> 00:05:27,627
(周明)俺は 今 宋人でもなければ
日本人でもない。
39
00:05:30,931 --> 00:05:34,801
居場所がないの?
40
00:05:34,801 --> 00:05:40,273
ああ…。 宋人は 他国の者を信用しない。
41
00:05:40,273 --> 00:05:45,111
周明は 日本人であったことを
隠していたわけではなく➡
42
00:05:45,111 --> 00:05:48,315
宋人として生きようとしていたのでしょ。
43
00:05:50,617 --> 00:05:53,920
分かってくれるのは まひろだけだ。
44
00:05:55,488 --> 00:06:02,562
朝廷が交易を許せば
皆の心も穏やかになる。
45
00:06:02,562 --> 00:06:06,900
朝廷は たやすくは考えを変えないと
思うけど…。
46
00:06:06,900 --> 00:06:10,770
でも なぜ 宋との正式な交易を
嫌がるのかしら。
47
00:06:10,770 --> 00:06:15,242
私は もっと 宋のことを知りたいのに。
48
00:06:15,242 --> 00:06:19,112
宋の国を見たいか?
ええ 見たい。
49
00:06:19,112 --> 00:06:23,917
望みを果たし 帰る時が来たら➡
50
00:06:23,917 --> 00:06:27,587
一緒に 宋に行こう。
51
00:06:27,587 --> 00:06:32,759
そのためには もっともっと
宋の言葉を学ばねば。
52
00:06:32,759 --> 00:06:35,562
あ…。
(周明)フフ…。
53
00:07:03,757 --> 00:07:10,063
心の声 道長様に
私は どう見えていたんだろう…。
54
00:07:25,912 --> 00:07:30,216
(源 倫子)殿。
⚟(藤原道長)ん?
55
00:07:31,785 --> 00:07:35,088
女院様が 殿をお呼びでございます。
56
00:07:41,261 --> 00:07:43,964
姉上…。
57
00:07:45,932 --> 00:07:51,805
(藤原詮子)道長… 道長。
58
00:07:51,805 --> 00:08:04,117
今 伊周が そこに立って…
恐ろしい形相で 私をにらんでいたの。
59
00:08:08,188 --> 00:08:14,361
姉上… 晴明に邪気ばらいさせますゆえ
ご安心ください。
60
00:08:14,361 --> 00:08:19,065
伊周に殺される…。
61
00:08:20,900 --> 00:08:27,073
苦しい… 息が…。
62
00:08:27,073 --> 00:08:43,590
(安倍晴明の祭文)
63
00:08:46,459 --> 00:08:48,928
(詮子)うう…。
64
00:08:48,928 --> 00:08:56,936
(晴明の祭文)
65
00:09:09,215 --> 00:09:15,555
(一条天皇)女院様の病をお治しするべく
大赦の詔を下す。
66
00:09:15,555 --> 00:09:19,426
はっ。
(一条天皇)常の恩赦では赦免しない者も➡
67
00:09:19,426 --> 00:09:22,429
ことごとく赦免する。
68
00:09:22,429 --> 00:09:28,902
伊周 隆家を
都に召還すべきかどうかについては➡
69
00:09:28,902 --> 00:09:31,604
皆の考えを聞きたい。
70
00:09:36,776 --> 00:09:40,246
直ちに陣定を開き 大赦の後➡
71
00:09:40,246 --> 00:09:45,552
伊周と隆家を都に召還すべきか
論議いたしまする。
72
00:09:47,921 --> 00:09:51,257
(源 俊賢)
罪をゆるすべきことは明らかであるが➡
73
00:09:51,257 --> 00:09:53,927
召還については 勅定によるべきである。
74
00:09:53,927 --> 00:09:56,396
(藤原斉信)両人の罪は ゆるすべきだが➡
75
00:09:56,396 --> 00:10:00,600
召還については
明法家に勘申させるべきである。
76
00:10:00,600 --> 00:10:02,535
(藤原公任)罪は ゆるすべきであるが➡
77
00:10:02,535 --> 00:10:05,271
なお 本処にとどめるべきである。
78
00:10:05,271 --> 00:10:08,107
(藤原実資)
罪をゆるすべきことは 明らかであるが➡
79
00:10:08,107 --> 00:10:12,278
召還については 先例を調べるべきである。
80
00:10:12,278 --> 00:10:14,214
(藤原道綱)あ… 同じです。
81
00:10:14,214 --> 00:10:19,052
(藤原公季)罪は ゆるすべきであるが
召還については 先例を尋ねるべきである。
82
00:10:19,052 --> 00:10:24,791
(藤原顕光)両人の罪は ゆるすべきだが
召還については 勘申させるべきである。
83
00:10:24,791 --> 00:10:30,964
うむ。
皆の考え これより 帝にお伝えしよう。
84
00:10:30,964 --> 00:10:38,638
(一条天皇)そなたの意見はないのか?
お上のお心と同じにございます。
85
00:10:38,638 --> 00:10:46,513
大宰権帥 藤原伊周
出雲権守 藤原隆家の罪をゆるし➡
86
00:10:46,513 --> 00:10:49,983
速やかに召還せよ。
はっ。
87
00:10:49,983 --> 00:10:52,018
朕が 愚かであった。
88
00:10:52,018 --> 00:11:00,260
冷静さを欠き 伊周 隆家
そして 中宮を追い詰めてしまったこと➡
89
00:11:00,260 --> 00:11:02,562
今は 悔いておる。
90
00:11:07,600 --> 00:11:12,939
あの時 そなたに止めてほしかった。
91
00:11:12,939 --> 00:11:19,712
後に聞けば 伊周が その方と母上を
呪詛したというのは うわさにすぎず➡
92
00:11:19,712 --> 00:11:21,948
矢も院に射かけたものではなく➡
93
00:11:21,948 --> 00:11:24,417
車に当たっただけであった
というではないか。
94
00:11:24,417 --> 00:11:28,955
その方は 知っておったのか?
95
00:11:28,955 --> 00:11:32,292
知っておったのか?
そもそもは➡
96
00:11:32,292 --> 00:11:37,163
院が 何者かに
射かけられたとのことでございました。
97
00:11:37,163 --> 00:11:41,467
大赦のこと 速やかに行え。
はっ。
98
00:11:50,310 --> 00:11:54,981
俺は 斉信にしてやられたのかもしれぬ。
(源 明子)え?
99
00:11:54,981 --> 00:11:59,819
あの夜 あいつは はっきりと言ったのだ。
100
00:11:59,819 --> 00:12:05,325
先ほど 一条第で
院が 何者かに射かけられたと。
101
00:12:10,263 --> 00:12:13,166
う~ん…。
102
00:12:13,166 --> 00:12:16,402
(ため息)
103
00:12:16,402 --> 00:12:25,612
院のお体を狙うのと 御車を狙うのでは
罪の重さが全く違う。
104
00:12:25,612 --> 00:12:28,915
それなのに あいつは…。
105
00:12:31,417 --> 00:12:38,958
確かに 伊周の席が空いたことで
斉信が公卿となった。
106
00:12:38,958 --> 00:12:44,631
人は そこまでして
上を目指すものなのか…。
107
00:12:44,631 --> 00:12:52,972
人を見抜く力をおつけになって
すばらしいことにございます。
108
00:12:52,972 --> 00:12:59,979
幼い頃からのなじみなのに
俺は あいつのことを分かっていなかった。
109
00:13:02,248 --> 00:13:06,552
斉信が上手であった~。
110
00:13:11,257 --> 00:13:18,598
上に立つ者の周りは 敵なのです。
111
00:13:18,598 --> 00:13:23,603
父の高明は よい人すぎて
やられてしまいましたもの。
112
00:13:27,273 --> 00:13:35,615
斉信に限らず 誰をも
味方にできるような器がなければ➡
113
00:13:35,615 --> 00:13:38,951
やってゆけぬな。
114
00:13:38,951 --> 00:13:42,655
殿らしいお考えだこと。
115
00:13:52,965 --> 00:13:56,002
隆家が 帰ってきたそうではないか。
116
00:13:56,002 --> 00:13:58,438
出雲から 空でも飛んできたのか?
117
00:13:58,438 --> 00:14:01,908
普通なら 20日は かかろう。
118
00:14:01,908 --> 00:14:03,843
不可解なり。
119
00:14:03,843 --> 00:14:06,546
(2人)不可解なり。
120
00:14:10,583 --> 00:14:14,921
(藤原隆家)出雲の土産に 干しシジミを
どっさり持ってまいりました。
121
00:14:14,921 --> 00:14:16,856
酒のあとに よいのです。
122
00:14:16,856 --> 00:14:21,260
酒 飲まれますよね?
うむ。
123
00:14:21,260 --> 00:14:25,098
だまされたと思って
これを煎じるか そのまま食べてください。
124
00:14:25,098 --> 00:14:27,133
是非とも。
125
00:14:27,133 --> 00:14:31,604
伊周も もう大宰府を たったであろうか。
126
00:14:31,604 --> 00:14:33,940
(隆家)兄のことは知りませぬ。
127
00:14:33,940 --> 00:14:36,275
私と兄は 違います。
128
00:14:36,275 --> 00:14:42,148
兄は 恨みをためる。
私は 過ぎたことは忘れる。
129
00:14:42,148 --> 00:14:46,152
左大臣様のお役に立てるのは
私にございます。
130
00:14:49,622 --> 00:14:55,128
あの時 院の御車を射たのは お前か?
伊周か?
131
00:14:55,128 --> 00:14:57,430
矢を放ったのは 私です。
132
00:14:57,430 --> 00:15:00,433
兄は ビクビクしておりました。
133
00:15:00,433 --> 00:15:04,237
されど
とんでもない大ごとになってしまって➡
134
00:15:04,237 --> 00:15:06,572
驚きましたよ あの時は。
135
00:15:06,572 --> 00:15:10,243
院を狙ったのではない
御車を狙ったのだと➡
136
00:15:10,243 --> 00:15:12,245
なぜ あの時 申し開きしなかったのだ。
137
00:15:12,245 --> 00:15:15,381
何を言っても信じていただけそうに
ありませんでしたからね。
138
00:15:15,381 --> 00:15:17,316
ほう…。
(隆家)ハハハ。
139
00:15:17,316 --> 00:15:22,121
シジミ 是非 試してごらんください。
うむ。
140
00:15:24,924 --> 00:15:26,926
(宋語で)
141
00:16:03,563 --> 00:16:08,234
フフフフフフ…。
142
00:16:08,234 --> 00:16:10,570
大人だ。
143
00:16:10,570 --> 00:16:13,472
まひろは 今 打人と言った。
144
00:16:13,472 --> 00:16:19,278
それでは とんでもない大人ではなく
とんでもなく殴ることになってるぞ。
145
00:16:19,278 --> 00:16:27,920
(笑い声)
146
00:16:27,920 --> 00:16:32,625
(小声で)ダーレン…。
早く まひろと宋に行きたい。
147
00:16:40,933 --> 00:16:45,238
このままでは
いつまでたっても宋には行けない。
148
00:16:48,274 --> 00:16:51,978
左大臣に手紙を書いてくれ。
149
00:16:56,148 --> 00:16:59,452
2人で 宋に行くためだ。
150
00:17:04,223 --> 00:17:07,526
あなたは うそをついている。
151
00:17:09,095 --> 00:17:12,398
私を好いてなぞいない。
152
00:17:21,240 --> 00:17:24,143
好いている。
153
00:17:24,143 --> 00:17:27,847
抱き締められると分かる。
154
00:17:35,588 --> 00:17:39,258
あなたは 違うことを考えている。
155
00:17:39,258 --> 00:17:42,595
私を利用するために。
156
00:17:42,595 --> 00:17:45,298
そうでしょう?
157
00:17:59,145 --> 00:18:01,447
(陶器をたたきつける音)
158
00:18:04,216 --> 00:18:06,519
来い。
159
00:18:21,233 --> 00:18:23,536
書け。
160
00:18:25,104 --> 00:18:28,407
左大臣に 文を書け。
161
00:18:30,576 --> 00:18:36,248
左大臣が決意すれば
公の交易が かなうのだ。
162
00:18:36,248 --> 00:18:39,151
書け。
163
00:18:39,151 --> 00:18:42,588
書きません。
164
00:18:42,588 --> 00:18:47,927
書かねば 切る。
165
00:18:47,927 --> 00:18:50,830
書きません。 書いたとて➡
166
00:18:50,830 --> 00:18:54,800
左大臣様は 私の文ごときで
お考えを変える方ではありません。
167
00:18:54,800 --> 00:18:57,503
書け!
書きません。
168
00:18:59,538 --> 00:19:08,848
書かねば… お前を殺して 俺も死ぬ。
169
00:19:12,551 --> 00:19:17,256
死という言葉を みだりに使わないで。
170
00:19:18,891 --> 00:19:22,228
私は 母が目の前で殺されるのを見た。
171
00:19:22,228 --> 00:19:24,163
友も虫けらのように殺された。
172
00:19:24,163 --> 00:19:33,239
周明だって 海に捨てられて
命の瀬戸際を生き抜いたのでしょう?
173
00:19:33,239 --> 00:19:36,942
気安く死ぬなど言わないで!
174
00:19:44,850 --> 00:19:55,494
言っておくが 宋は
お前が夢に描いてるような国ではない。
175
00:19:55,494 --> 00:19:59,265
宋は 日本を見下している。
176
00:19:59,265 --> 00:20:06,138
日本人なぞ 歯牙にもかけておらぬ。
177
00:20:06,138 --> 00:20:11,410
民に等しく機会を与える国など➡
178
00:20:11,410 --> 00:20:14,613
この世の どこにもないのだ。
179
00:20:17,616 --> 00:20:20,953
つまらぬ夢など持つな。
180
00:20:20,953 --> 00:21:06,665
♬~
181
00:21:09,935 --> 00:21:13,272
(乙丸)姫様。➡
182
00:21:13,272 --> 00:21:19,278
姫様が 夕げを召し上がらないと
下女が申しておりました。
183
00:21:21,413 --> 00:21:24,917
⚟(乙丸)お加減でも お悪いのですか?
184
00:21:30,156 --> 00:21:33,459
すいません お邪魔しました。
185
00:21:35,294 --> 00:21:37,997
⚟乙丸。
186
00:21:49,308 --> 00:21:54,446
お前は なぜ 妻を持たないの?
187
00:21:54,446 --> 00:21:59,285
えっ!
そんなに大きな声を出さなくても。
188
00:21:59,285 --> 00:22:04,924
な… 何故 そのようなことを。
189
00:22:04,924 --> 00:22:08,928
ただ聞いてみたかったの。
190
00:22:10,796 --> 00:22:13,599
もういいわ。
191
00:22:13,599 --> 00:22:19,905
妻を持とうにも
この身 一つしかありませんし…。
192
00:22:21,473 --> 00:22:29,949
あの時…
私は 何もできませんでしたので。
193
00:22:29,949 --> 00:22:32,651
あの時?
194
00:22:34,620 --> 00:22:43,629
北の方様が… お亡くなりになった時
私は 何も…。
195
00:22:45,631 --> 00:22:52,304
せめて 姫様だけは
お守りしようと誓いました。
196
00:22:52,304 --> 00:22:56,976
それだけで
日々 精いっぱいでございます。
197
00:22:56,976 --> 00:23:04,250
そう…
乙丸は そんなことを考えていたのね。
198
00:23:04,250 --> 00:23:06,552
はい。
199
00:23:09,922 --> 00:23:11,857
あっ 余計なことを申しました。
200
00:23:11,857 --> 00:23:23,869
ううん。 こんなに ずっと近くにいるのに
分からないことばかり。
201
00:23:27,940 --> 00:23:33,279
私は まだ何も分かっていないのやも…。
202
00:23:33,279 --> 00:23:39,618
周明様と 何かおありになったのですか?
203
00:23:39,618 --> 00:23:46,492
ううん… あの人も 精いっぱいなのだわ。
204
00:23:46,492 --> 00:23:56,201
♬~
205
00:24:11,550 --> 00:24:15,254
(詮子)病の身を
わざわざお見舞いあそばされるとは➡
206
00:24:15,254 --> 00:24:20,926
かたじけない限り。
まこと うれしゅう存じます。
207
00:24:20,926 --> 00:24:23,395
お加減は いかがでございますか?
208
00:24:23,395 --> 00:24:26,265
大赦のおかげで ようなりました。
209
00:24:26,265 --> 00:24:28,934
お上のおかげにございます。
210
00:24:28,934 --> 00:24:31,603
ようございました。
211
00:24:31,603 --> 00:24:42,247
母上 ご存じとは思いますが
朕も ようやく父になりました。
212
00:24:42,247 --> 00:24:45,150
おめでとうございます。
213
00:24:45,150 --> 00:24:48,620
この上ない喜びにございます。
214
00:24:48,620 --> 00:24:52,958
母上にも お知らせできて
うれしゅうございます。
215
00:24:52,958 --> 00:24:59,264
お上の そのような晴れやかなお顔
初めて拝見いたしました。
216
00:25:02,568 --> 00:25:07,272
姫を内親王といたします。
217
00:25:08,907 --> 00:25:15,781
お上
今日 お上のお幸せそうなお顔を拝し➡
218
00:25:15,781 --> 00:25:22,454
長い間 この母が お上を
追い詰めていたことが 分かりました。
219
00:25:22,454 --> 00:25:28,260
申し訳ないことにございました。
いえ。
220
00:25:28,260 --> 00:25:34,933
こたび 親となり
朕が生まれた時の母上のお気持ち➡
221
00:25:34,933 --> 00:25:36,969
分かったような気がいたします。
222
00:25:36,969 --> 00:25:41,607
おわびなど なさいませぬよう。
お上…。
223
00:25:41,607 --> 00:25:47,312
ついては 中宮を内裏に呼び戻します。
224
00:25:49,281 --> 00:25:55,087
娘の顔も見ず 中宮にも会わずに
このまま生き続けることはできませぬ。
225
00:25:55,087 --> 00:25:57,289
お待ちください!
分かっておる。
226
00:25:59,291 --> 00:26:01,894
公卿たちが黙ってはおらぬ。
227
00:26:01,894 --> 00:26:06,231
内裏に波風が立つと申すのであろう。
228
00:26:06,231 --> 00:26:10,536
波風など 立っても構わぬ。
229
00:26:13,105 --> 00:26:17,242
中宮を追い詰めたのは 朕である。
230
00:26:17,242 --> 00:26:23,549
今ここで 手を差し伸べねば
生涯 悔やむことになろう。
231
00:26:26,585 --> 00:26:33,459
これは 私の
最初で 最後のわがままである。
232
00:26:33,459 --> 00:26:42,134
道長 お上のお望みを
かなえてさしあげてよ。
233
00:26:42,134 --> 00:26:52,611
♬~
234
00:26:52,611 --> 00:26:56,281
行成は どう思う?
235
00:26:56,281 --> 00:27:01,120
(藤原行成)帝が お幸せなら
よろしいのではないかと存じます。
236
00:27:01,120 --> 00:27:06,091
皆の心が 帝から離れてもか。
237
00:27:06,091 --> 00:27:12,231
実資様などは 厳しいことを
仰せになりそうですが…。
238
00:27:12,231 --> 00:27:15,901
実資殿の言葉には 力がある。
239
00:27:15,901 --> 00:27:20,572
皆が 平然と
帝を批判するようになれば➡
240
00:27:20,572 --> 00:27:23,876
政は やりにくくなる。
241
00:27:27,913 --> 00:27:32,918
やはり 出家した者を
内裏に入れるのは…。
242
00:27:35,587 --> 00:27:38,590
難しいと思う。
243
00:27:40,459 --> 00:27:48,934
ならば 職御曹司では
いかがでございましょう。ん?
244
00:27:48,934 --> 00:27:55,274
内裏ではありませぬが 職御曹司ならば
帝がお会いになることも かないましょう。
245
00:27:55,274 --> 00:28:00,279
それでしたら ほかの女御様方のお顔も
立ちましょう。
246
00:28:03,081 --> 00:28:05,784
なるほど。
247
00:28:07,553 --> 00:28:12,057
では そのように 帝を説きまいらせよ。
248
00:28:12,057 --> 00:28:13,992
私がでございますか?
249
00:28:13,992 --> 00:28:19,565
行成が申せば
帝も素直にお聞きになるであろう。
250
00:28:19,565 --> 00:28:23,235
いや~… それは…。
251
00:28:23,235 --> 00:28:25,237
頼む!
252
00:28:28,574 --> 00:28:32,277
はっ!
253
00:28:33,912 --> 00:28:40,619
その日のうちに
定子は 職御曹司に入った。
254
00:28:42,254 --> 00:28:47,593
職御曹司は 内裏の東に隣接していた。
255
00:28:47,593 --> 00:28:49,528
僅かな距離ではあったが➡
256
00:28:49,528 --> 00:28:57,269
天皇が 職御曹司へ行くには
いちいち輿に乗らねばならなかった。
257
00:28:57,269 --> 00:29:19,891
♬~
258
00:29:19,891 --> 00:29:23,895
会いたかったぞ 定子…。
259
00:29:25,564 --> 00:29:28,266
(藤原定子)お上…。
260
00:29:38,910 --> 00:29:41,613
脩子にございます。
261
00:29:51,256 --> 00:29:56,261
脩子… 父であるぞ。
262
00:29:57,929 --> 00:30:03,402
愛らしいのう。
中宮に よく似ておる。
263
00:30:03,402 --> 00:30:05,604
お上にも。
264
00:30:07,939 --> 00:30:11,810
よく生まれてきてくれた。
265
00:30:11,810 --> 00:30:15,814
もう さみしい思いはさせぬ。
266
00:30:15,814 --> 00:30:19,518
健やかに育てよ。
267
00:30:24,289 --> 00:30:29,628
(一条天皇)少納言。
(ききょう)はっ。
268
00:30:29,628 --> 00:30:32,931
(一条天皇)中宮が世話になった。
269
00:30:35,500 --> 00:30:39,204
もったいなきお言葉にございます。
270
00:30:41,239 --> 00:30:51,650
この日から 一条天皇は 政務もなおざりで
連日 定子のもとに通い続けた。
271
00:30:51,650 --> 00:31:27,486
♬~
272
00:31:27,486 --> 00:31:33,625
どの面下げて 戻ってきたの?
自ら髪を下ろしたくせに。
273
00:31:33,625 --> 00:31:37,796
(2人)ずうずうしい。 ずうずうしい。
274
00:31:37,796 --> 00:31:42,300
やり手でおいでだ 帝も。
275
00:31:42,300 --> 00:31:46,304
前代未聞 空前絶後➡
276
00:31:46,304 --> 00:31:48,507
世に ためしなし!
277
00:31:50,175 --> 00:31:56,314
お帰りなさいませ。
(藤原為時)うん 今 戻った。➡
278
00:31:56,314 --> 00:32:02,254
はあ… そなたのおかげで
さきの介からも話を聞けた。
279
00:32:02,254 --> 00:32:04,389
ありがたいことだ。
280
00:32:04,389 --> 00:32:06,458
(大野国勝)
国守様が どうしてもと仰せなので➡
281
00:32:06,458 --> 00:32:08,927
致し方なく取り計らいました。
282
00:32:08,927 --> 00:32:12,798
氣比宮の宮司も親切であったな。
283
00:32:12,798 --> 00:32:17,636
あれは 官位が欲しくて
こびを売っていただけにございます。
284
00:32:17,636 --> 00:32:19,638
そうなのか…。
285
00:32:19,638 --> 00:32:22,941
大掾様 父がお世話になりました。
286
00:32:22,941 --> 00:32:26,778
私は 越前の生まれですので
当然にございます。
287
00:32:26,778 --> 00:32:31,283
すっかり打ち解けられて
ようございました。
うむ。
288
00:32:31,283 --> 00:32:33,985
国守様。
289
00:32:38,156 --> 00:32:40,625
こちらを。
うむ。
290
00:32:40,625 --> 00:32:43,929
それでは 失礼いたします。
291
00:32:47,499 --> 00:32:49,801
お前にだ。
292
00:33:04,249 --> 00:33:07,152
はっ…。
293
00:33:07,152 --> 00:33:09,855
いかがいたした?
294
00:33:11,590 --> 00:33:15,460
さわさんが➡
295
00:33:15,460 --> 00:33:19,464
亡くなられたそうでございます。
296
00:33:33,845 --> 00:33:41,119
(さわ)「ゆきめぐり
あふをまつらの かがみには➡
297
00:33:41,119 --> 00:33:46,625
たれをかけつつ いのるとかしる」。
298
00:33:48,293 --> 00:33:57,302
お前に また会いたいと思いながら
亡くなったのだな…。
299
00:33:58,937 --> 00:34:03,241
この歌を大切にします。
300
00:34:10,548 --> 00:34:18,256
都に戻って
宣孝様の妻になろうかと思います。
301
00:34:18,256 --> 00:34:22,127
うん… ん?
302
00:34:22,127 --> 00:34:27,599
い… 今 何と申した?
303
00:34:27,599 --> 00:34:31,269
さわさんのことを知って➡
304
00:34:31,269 --> 00:34:36,141
ますます生きているのも
むなしい気分で…。
305
00:34:36,141 --> 00:34:39,978
うん むなしい心持ちは よう分かるが➡
306
00:34:39,978 --> 00:34:45,183
それで 何故 宣孝殿の妻になるのだ?
307
00:34:46,818 --> 00:34:52,290
先日 宣孝様が 妻になれと
仰せになりました。
308
00:34:52,290 --> 00:34:55,193
なんと! うう…。
どうなさいました?
309
00:34:55,193 --> 00:34:59,965
ああ… 腰が…。
310
00:34:59,965 --> 00:35:01,900
父上。
311
00:35:01,900 --> 00:35:03,835
あっ!
312
00:35:03,835 --> 00:35:05,770
ああ…。
はい。
313
00:35:05,770 --> 00:35:10,608
宣孝殿は わしの大事な友だが➡
314
00:35:10,608 --> 00:35:13,511
いくら何でも お前とは釣り合わぬ。
315
00:35:13,511 --> 00:35:16,247
何を錯乱したのであろうか。
316
00:35:16,247 --> 00:35:19,918
私も驚きました。
317
00:35:19,918 --> 00:35:25,256
都に帰って婿を取るなら それもよい。
318
00:35:25,256 --> 00:35:31,596
わしも 国守となったゆえ
以前よりは よい婿も来るやもしれぬ。
319
00:35:31,596 --> 00:35:34,933
されど 宣孝殿は…。
320
00:35:34,933 --> 00:35:38,603
父上が不承知なら やめておきます。
321
00:35:38,603 --> 00:35:43,108
いやいや 不承知とまでは
言うておらぬが➡
322
00:35:43,108 --> 00:35:47,278
あいつは 年寄りながら
いまだに 女にマメゆえ➡
323
00:35:47,278 --> 00:35:51,950
お前が つらい思いをするやもしれぬぞ。
324
00:35:51,950 --> 00:35:56,821
されど 私も もう よい年ですし…。
325
00:35:56,821 --> 00:36:02,227
まあ それは そうであるが…。
326
00:36:02,227 --> 00:36:05,897
宣孝様は仰せになったのです。
327
00:36:05,897 --> 00:36:10,235
ありのままのお前を 丸ごと引き受ける。
328
00:36:10,235 --> 00:36:14,572
それができるのは わしだけだ。
329
00:36:14,572 --> 00:36:17,909
さすれば お前も楽になろうと。
330
00:36:17,909 --> 00:36:21,579
うまいことを言いおって。
331
00:36:21,579 --> 00:36:28,887
そのお言葉が 少しばかり胸にしみました。
332
00:36:30,922 --> 00:36:38,263
思えば 道長様とは向かい合い過ぎて
求め合い過ぎて➡
333
00:36:38,263 --> 00:36:42,133
苦しゅうございました。
334
00:36:42,133 --> 00:36:46,604
いとおしすぎると嫉妬もしてしまいます。
335
00:36:46,604 --> 00:36:52,277
されど 宣孝様だと➡
336
00:36:52,277 --> 00:36:57,615
恐らく それはなく 楽に暮らせるかと…。
337
00:36:57,615 --> 00:37:01,886
幼い頃から知っておるからな あいつは。
338
00:37:01,886 --> 00:37:07,559
誰かの妻になることを
大真面目に考えない方が よいのではと➡
339
00:37:07,559 --> 00:37:13,431
このごろ思うのです。
え?
340
00:37:13,431 --> 00:37:16,568
子供も産んでみとうございますし。
341
00:37:16,568 --> 00:37:19,471
いたたたた…。
342
00:37:19,471 --> 00:37:26,478
⚟殿様 松原客館から
宋の薬師が到着いたしました。
343
00:37:41,259 --> 00:37:45,263
周明殿の先生だそうでございます。
344
00:38:33,511 --> 00:38:37,448
二度と船が着かない…。
345
00:38:37,448 --> 00:38:39,751
なぜだ?
346
00:38:44,923 --> 00:38:52,797
(宋語)
347
00:38:52,797 --> 00:38:58,269
望みは 宋と日本との交易だと…。
348
00:38:58,269 --> 00:39:00,538
それは無理だ。
349
00:39:00,538 --> 00:39:07,412
(宋語)
350
00:39:07,412 --> 00:39:12,150
宋の品が入ってこない。
351
00:39:12,150 --> 00:39:17,155
それは 脅しか。
352
00:39:29,234 --> 00:39:31,536
シェシェ。
353
00:39:51,489 --> 00:39:54,192
ヂョウ ミン。
354
00:40:19,284 --> 00:40:22,620
宋の脅しに屈してはならぬ。
355
00:40:22,620 --> 00:40:28,293
彼らが 今 越前に持ってきている唐物を
朝廷で ことごとく買ってやればよい。
356
00:40:28,293 --> 00:40:30,795
さすれば 諦めて帰るであろう。
357
00:40:30,795 --> 00:40:34,432
恐れながら 朝廷に そのような ゆとりは
ございませぬ。
358
00:40:34,432 --> 00:40:37,969
ならば 公の交易を始めたらよい。
359
00:40:37,969 --> 00:40:43,308
大宰府では 藤原が 交易のうまみを
独り占めしておるゆえ➡
360
00:40:43,308 --> 00:40:46,978
越前を 朝廷の商いの場とすればよい。
361
00:40:46,978 --> 00:40:54,319
恐れながら それは 危のうございます。
362
00:40:54,319 --> 00:40:58,189
越前と都は 近うございます。
363
00:40:58,189 --> 00:41:03,594
万が一 宋の軍が 越前に押し寄せ
都に攻め上りでもしたならば➡
364
00:41:03,594 --> 00:41:06,597
ひとたまりも ありませぬ。
365
00:41:09,267 --> 00:41:16,040
宋との正式な商いとなれば 彼の国は
我らを 属国として扱いましょう。
366
00:41:16,040 --> 00:41:22,547
そのようなことこそ
断じて許してはならぬと存じます。
367
00:41:24,816 --> 00:41:28,619
分かった。
368
00:41:28,619 --> 00:41:34,926
この件は 左大臣の思うようにいたせ。
はっ。
369
00:41:37,628 --> 00:41:43,301
越前の唐物の中に
おしろいと唐扇があれば➡
370
00:41:43,301 --> 00:41:47,171
中宮のために求めたい。
371
00:41:47,171 --> 00:41:50,475
それだけは差し出させよ。
372
00:41:53,311 --> 00:41:56,514
承知つかまつりました。
373
00:41:58,649 --> 00:42:00,585
(ため息)
374
00:42:00,585 --> 00:42:04,255
左大臣様は 何と?
375
00:42:04,255 --> 00:42:13,564
このまま様子を見て 時を稼げと仰せだ。
(国勝)はあ…。
376
00:42:19,270 --> 00:42:22,974
(宣孝)「早く都に帰ってまいれ」。
377
00:42:27,612 --> 00:42:30,281
フフフ…。
378
00:42:30,281 --> 00:42:33,117
地震か 疫病か 火事か 日食か 嵐か…。
379
00:42:33,117 --> 00:42:35,153
それら全てにございます。
ん?
380
00:42:35,153 --> 00:42:38,990
中宮様の隆盛を 取り戻すことができる。
非難すべし…。
381
00:42:38,990 --> 00:42:41,292
一刻の猶予もないと
仰せつかっております。
382
00:42:41,292 --> 00:42:43,628
私と脩子は もう行く所がございませぬ。
383
00:42:43,628 --> 00:42:46,431
為時の娘も 夫を持てることになりました。
384
00:42:46,431 --> 00:42:48,366
月日が流れましたので。
385
00:42:48,366 --> 00:42:50,301
不実な女でございますが…。
386
00:42:50,301 --> 00:42:52,303
これ以上は 無理でございます。
387
00:42:52,303 --> 00:42:55,106
はっ!
帰ってこない方が よかったかしら。
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