All language subtitles for 光る君へ - E24 忘れえぬ人 - [1440-FHD@KTGMC-slw.NV7-h264_qvbr 280_u p7][字]

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Original subtitles

(藤原宣孝) ウニを もっともっと食べたかったのう。

(まひろ)食べ過ぎは いけません。

過ぎたるは 及ばざるがごとしと 申しますでしょ。

あの宋人が好きなのか?

あいつと宋の国などに行くなよ。 何のことでございますか?

前に言うておったではないか。 宋の国に行ってみたいと。ああ…。

都に戻ってこい。

わしの妻になれ。

戯れではない。

では 何でございますか?

あの宋人と 海を渡ってみたとて 忘れえぬ人からは逃げられまい。

何を仰せなのか分かりませぬ。

とぼけても顔に出ておる。 何が顔に出ておりますか?

忘れえぬ人と言われて 途端に心が揺らいだ。

そうであろう? いいかげんなことを。

都人は 心の内を顔には出さぬが お前は いつも出ておる。

それは 私が愚かだということでございますね。

愚かなところが笑えてよい。

わしの心も和む。

宣孝様は 分かっておられませぬ。

私は 誰かを安心させたり 和ませたりする者ではありませぬ。

自分が思っている自分だけが 自分ではないぞ。

ありのままのお前を 丸ごと引き受ける。

それが できるのは わしだけだ。➡

さすれば お前も楽になろう。

忘れえぬ人がいても よろしいのですか?

よい。

それも お前の一部だ。

丸ごと引き受けるとは そういうことだ。

都で待っておる。

道中 楽しみに食そう。

♬~

自分が思う自分だけが 自分ではない…。

(足音)

まひろ様 周明殿がお見えにございます。

戻ってきたのね。

どうしたの?

(周明)俺は 今 宋人でもなければ 日本人でもない。

居場所がないの?

ああ…。 宋人は 他国の者を信用しない。

周明は 日本人であったことを 隠していたわけではなく➡

宋人として生きようとしていたのでしょ。

分かってくれるのは まひろだけだ。

朝廷が交易を許せば 皆の心も穏やかになる。

朝廷は たやすくは考えを変えないと 思うけど…。

でも なぜ 宋との正式な交易を 嫌がるのかしら。

私は もっと 宋のことを知りたいのに。

宋の国を見たいか? ええ 見たい。

望みを果たし 帰る時が来たら➡

一緒に 宋に行こう。

そのためには もっともっと 宋の言葉を学ばねば。

あ…。 (周明)フフ…。

心の声 道長様に 私は どう見えていたんだろう…。

(源 倫子)殿。 ⚟(藤原道長)ん?

女院様が 殿をお呼びでございます。

姉上…。

(藤原詮子)道長… 道長。

今 伊周が そこに立って… 恐ろしい形相で 私をにらんでいたの。

姉上… 晴明に邪気ばらいさせますゆえ ご安心ください。

伊周に殺される…。

苦しい… 息が…。

(安倍晴明の祭文)

(詮子)うう…。

(晴明の祭文)

(一条天皇)女院様の病をお治しするべく 大赦の詔を下す。

はっ。 (一条天皇)常の恩赦では赦免しない者も➡

ことごとく赦免する。

伊周 隆家を 都に召還すべきかどうかについては➡

皆の考えを聞きたい。

直ちに陣定を開き 大赦の後➡

伊周と隆家を都に召還すべきか 論議いたしまする。

(源 俊賢) 罪をゆるすべきことは明らかであるが➡

召還については 勅定によるべきである。

(藤原斉信)両人の罪は ゆるすべきだが➡

召還については 明法家に勘申させるべきである。

(藤原公任)罪は ゆるすべきであるが➡

なお 本処にとどめるべきである。

(藤原実資) 罪をゆるすべきことは 明らかであるが➡

召還については 先例を調べるべきである。

(藤原道綱)あ… 同じです。

(藤原公季)罪は ゆるすべきであるが 召還については 先例を尋ねるべきである。

(藤原顕光)両人の罪は ゆるすべきだが 召還については 勘申させるべきである。

うむ。 皆の考え これより 帝にお伝えしよう。

(一条天皇)そなたの意見はないのか? お上のお心と同じにございます。

大宰権帥 藤原伊周 出雲権守 藤原隆家の罪をゆるし➡

速やかに召還せよ。 はっ。

朕が 愚かであった。

冷静さを欠き 伊周 隆家 そして 中宮を追い詰めてしまったこと➡

今は 悔いておる。

あの時 そなたに止めてほしかった。

後に聞けば 伊周が その方と母上を 呪詛したというのは うわさにすぎず➡

矢も院に射かけたものではなく➡

車に当たっただけであった というではないか。

その方は 知っておったのか?

知っておったのか? そもそもは➡

院が 何者かに 射かけられたとのことでございました。

大赦のこと 速やかに行え。 はっ。

俺は 斉信にしてやられたのかもしれぬ。 (源 明子)え?

あの夜 あいつは はっきりと言ったのだ。

先ほど 一条第で 院が 何者かに射かけられたと。

う~ん…。

(ため息)

院のお体を狙うのと 御車を狙うのでは 罪の重さが全く違う。

それなのに あいつは…。

確かに 伊周の席が空いたことで 斉信が公卿となった。

人は そこまでして 上を目指すものなのか…。

人を見抜く力をおつけになって すばらしいことにございます。

幼い頃からのなじみなのに 俺は あいつのことを分かっていなかった。

斉信が上手であった~。

上に立つ者の周りは 敵なのです。

父の高明は よい人すぎて やられてしまいましたもの。

斉信に限らず 誰をも 味方にできるような器がなければ➡

やってゆけぬな。

殿らしいお考えだこと。

隆家が 帰ってきたそうではないか。

出雲から 空でも飛んできたのか?

普通なら 20日は かかろう。

不可解なり。

(2人)不可解なり。

(藤原隆家)出雲の土産に 干しシジミを どっさり持ってまいりました。

酒のあとに よいのです。

酒 飲まれますよね? うむ。

だまされたと思って これを煎じるか そのまま食べてください。

是非とも。

伊周も もう大宰府を たったであろうか。

(隆家)兄のことは知りませぬ。

私と兄は 違います。

兄は 恨みをためる。 私は 過ぎたことは忘れる。

左大臣様のお役に立てるのは 私にございます。

あの時 院の御車を射たのは お前か? 伊周か?

矢を放ったのは 私です。

兄は ビクビクしておりました。

されど とんでもない大ごとになってしまって➡

驚きましたよ あの時は。

院を狙ったのではない 御車を狙ったのだと➡

なぜ あの時 申し開きしなかったのだ。

何を言っても信じていただけそうに ありませんでしたからね。

ほう…。 (隆家)ハハハ。

シジミ 是非 試してごらんください。 うむ。

(宋語で)

フフフフフフ…。

大人だ。

まひろは 今 打人と言った。

それでは とんでもない大人ではなく とんでもなく殴ることになってるぞ。

(笑い声)

(小声で)ダーレン…。 早く まひろと宋に行きたい。

このままでは いつまでたっても宋には行けない。

左大臣に手紙を書いてくれ。

2人で 宋に行くためだ。

あなたは うそをついている。

私を好いてなぞいない。

好いている。

抱き締められると分かる。

あなたは 違うことを考えている。

私を利用するために。

そうでしょう?

(陶器をたたきつける音)

来い。

書け。

左大臣に 文を書け。

左大臣が決意すれば 公の交易が かなうのだ。

書け。

書きません。

書かねば 切る。

書きません。 書いたとて➡

左大臣様は 私の文ごときで お考えを変える方ではありません。

書け! 書きません。

書かねば… お前を殺して 俺も死ぬ。

死という言葉を みだりに使わないで。

私は 母が目の前で殺されるのを見た。

友も虫けらのように殺された。

周明だって 海に捨てられて 命の瀬戸際を生き抜いたのでしょう?

気安く死ぬなど言わないで!

言っておくが 宋は お前が夢に描いてるような国ではない。

宋は 日本を見下している。

日本人なぞ 歯牙にもかけておらぬ。

民に等しく機会を与える国など➡

この世の どこにもないのだ。

つまらぬ夢など持つな。

♬~

(乙丸)姫様。➡

姫様が 夕げを召し上がらないと 下女が申しておりました。

⚟(乙丸)お加減でも お悪いのですか?

すいません お邪魔しました。

⚟乙丸。

お前は なぜ 妻を持たないの?

えっ! そんなに大きな声を出さなくても。

な… 何故 そのようなことを。

ただ聞いてみたかったの。

もういいわ。

妻を持とうにも この身 一つしかありませんし…。

あの時… 私は 何もできませんでしたので。

あの時?

北の方様が… お亡くなりになった時 私は 何も…。

せめて 姫様だけは お守りしようと誓いました。

それだけで 日々 精いっぱいでございます。

そう… 乙丸は そんなことを考えていたのね。

はい。

あっ 余計なことを申しました。

ううん。 こんなに ずっと近くにいるのに 分からないことばかり。

私は まだ何も分かっていないのやも…。

周明様と 何かおありになったのですか?

ううん… あの人も 精いっぱいなのだわ。

♬~

(詮子)病の身を わざわざお見舞いあそばされるとは➡

かたじけない限り。 まこと うれしゅう存じます。

お加減は いかがでございますか?

大赦のおかげで ようなりました。

お上のおかげにございます。

ようございました。

母上 ご存じとは思いますが 朕も ようやく父になりました。

おめでとうございます。

この上ない喜びにございます。

母上にも お知らせできて うれしゅうございます。

お上の そのような晴れやかなお顔 初めて拝見いたしました。

姫を内親王といたします。

お上 今日 お上のお幸せそうなお顔を拝し➡

長い間 この母が お上を 追い詰めていたことが 分かりました。

申し訳ないことにございました。 いえ。

こたび 親となり 朕が生まれた時の母上のお気持ち➡

分かったような気がいたします。

おわびなど なさいませぬよう。 お上…。

ついては 中宮を内裏に呼び戻します。

娘の顔も見ず 中宮にも会わずに このまま生き続けることはできませぬ。

お待ちください! 分かっておる。

公卿たちが黙ってはおらぬ。

内裏に波風が立つと申すのであろう。

波風など 立っても構わぬ。

中宮を追い詰めたのは 朕である。

今ここで 手を差し伸べねば 生涯 悔やむことになろう。

これは 私の 最初で 最後のわがままである。

道長 お上のお望みを かなえてさしあげてよ。

♬~

行成は どう思う?

(藤原行成)帝が お幸せなら よろしいのではないかと存じます。

皆の心が 帝から離れてもか。

実資様などは 厳しいことを 仰せになりそうですが…。

実資殿の言葉には 力がある。

皆が 平然と 帝を批判するようになれば➡

政は やりにくくなる。

やはり 出家した者を 内裏に入れるのは…。

難しいと思う。

ならば 職御曹司では いかがでございましょう。ん?

内裏ではありませぬが 職御曹司ならば 帝がお会いになることも かないましょう。

それでしたら ほかの女御様方のお顔も 立ちましょう。

なるほど。

では そのように 帝を説きまいらせよ。

私がでございますか?

行成が申せば 帝も素直にお聞きになるであろう。

いや~… それは…。

頼む!

はっ!

その日のうちに 定子は 職御曹司に入った。

職御曹司は 内裏の東に隣接していた。

僅かな距離ではあったが➡

天皇が 職御曹司へ行くには いちいち輿に乗らねばならなかった。

♬~

会いたかったぞ 定子…。

(藤原定子)お上…。

脩子にございます。

脩子… 父であるぞ。

愛らしいのう。 中宮に よく似ておる。

お上にも。

よく生まれてきてくれた。

もう さみしい思いはさせぬ。

健やかに育てよ。

(一条天皇)少納言。 (ききょう)はっ。

(一条天皇)中宮が世話になった。

もったいなきお言葉にございます。

この日から 一条天皇は 政務もなおざりで 連日 定子のもとに通い続けた。

♬~

どの面下げて 戻ってきたの? 自ら髪を下ろしたくせに。

(2人)ずうずうしい。 ずうずうしい。

やり手でおいでだ 帝も。

前代未聞 空前絶後➡

世に ためしなし!

お帰りなさいませ。 (藤原為時)うん 今 戻った。➡

はあ… そなたのおかげで さきの介からも話を聞けた。

ありがたいことだ。

(大野国勝) 国守様が どうしてもと仰せなので➡

致し方なく取り計らいました。

氣比宮の宮司も親切であったな。

あれは 官位が欲しくて こびを売っていただけにございます。

そうなのか…。

大掾様 父がお世話になりました。

私は 越前の生まれですので 当然にございます。

すっかり打ち解けられて ようございました。 うむ。

国守様。

こちらを。 うむ。

それでは 失礼いたします。

お前にだ。

はっ…。

いかがいたした?

さわさんが➡

亡くなられたそうでございます。

(さわ)「ゆきめぐり あふをまつらの かがみには➡

たれをかけつつ いのるとかしる」。

お前に また会いたいと思いながら 亡くなったのだな…。

この歌を大切にします。

都に戻って 宣孝様の妻になろうかと思います。

うん… ん?

い… 今 何と申した?

さわさんのことを知って➡

ますます生きているのも むなしい気分で…。

うん むなしい心持ちは よう分かるが➡

それで 何故 宣孝殿の妻になるのだ?

先日 宣孝様が 妻になれと 仰せになりました。

なんと! うう…。 どうなさいました?

ああ… 腰が…。

父上。

あっ!

ああ…。 はい。

宣孝殿は わしの大事な友だが➡

いくら何でも お前とは釣り合わぬ。

何を錯乱したのであろうか。

私も驚きました。

都に帰って婿を取るなら それもよい。

わしも 国守となったゆえ 以前よりは よい婿も来るやもしれぬ。

されど 宣孝殿は…。

父上が不承知なら やめておきます。

いやいや 不承知とまでは 言うておらぬが➡

あいつは 年寄りながら いまだに 女にマメゆえ➡

お前が つらい思いをするやもしれぬぞ。

されど 私も もう よい年ですし…。

まあ それは そうであるが…。

宣孝様は仰せになったのです。

ありのままのお前を 丸ごと引き受ける。

それができるのは わしだけだ。

さすれば お前も楽になろうと。

うまいことを言いおって。

そのお言葉が 少しばかり胸にしみました。

思えば 道長様とは向かい合い過ぎて 求め合い過ぎて➡

苦しゅうございました。

いとおしすぎると嫉妬もしてしまいます。

されど 宣孝様だと➡

恐らく それはなく 楽に暮らせるかと…。

幼い頃から知っておるからな あいつは。

誰かの妻になることを 大真面目に考えない方が よいのではと➡

このごろ思うのです。 え?

子供も産んでみとうございますし。

いたたたた…。

⚟殿様 松原客館から 宋の薬師が到着いたしました。

周明殿の先生だそうでございます。

二度と船が着かない…。

なぜだ?

(宋語)

望みは 宋と日本との交易だと…。

それは無理だ。

(宋語)

宋の品が入ってこない。

それは 脅しか。

シェシェ。

ヂョウ ミン。

宋の脅しに屈してはならぬ。

彼らが 今 越前に持ってきている唐物を 朝廷で ことごとく買ってやればよい。

さすれば 諦めて帰るであろう。

恐れながら 朝廷に そのような ゆとりは ございませぬ。

ならば 公の交易を始めたらよい。

大宰府では 藤原が 交易のうまみを 独り占めしておるゆえ➡

越前を 朝廷の商いの場とすればよい。

恐れながら それは 危のうございます。

越前と都は 近うございます。

万が一 宋の軍が 越前に押し寄せ 都に攻め上りでもしたならば➡

ひとたまりも ありませぬ。

宋との正式な商いとなれば 彼の国は 我らを 属国として扱いましょう。

そのようなことこそ 断じて許してはならぬと存じます。

分かった。

この件は 左大臣の思うようにいたせ。 はっ。

越前の唐物の中に おしろいと唐扇があれば➡

中宮のために求めたい。

それだけは差し出させよ。

承知つかまつりました。

(ため息)

左大臣様は 何と?

このまま様子を見て 時を稼げと仰せだ。 (国勝)はあ…。

(宣孝)「早く都に帰ってまいれ」。

フフフ…。

地震か 疫病か 火事か 日食か 嵐か…。

それら全てにございます。 ん?

中宮様の隆盛を 取り戻すことができる。 非難すべし…。

一刻の猶予もないと 仰せつかっております。

私と脩子は もう行く所がございませぬ。

為時の娘も 夫を持てることになりました。

月日が流れましたので。

不実な女でございますが…。

これ以上は 無理でございます。

はっ! 帰ってこない方が よかったかしら。

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