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( サイレン )
( 潮見 ) 横浜消防です! ( 飯田 ) 誰かいますか !?
( 兼下 ) 横浜消防です! 誰かいますか?
( 潮見 ) 誰かいますか?
( 潮見 ) 大丈夫ですか? 大丈夫ですか !?
( 潮見 ) 大丈夫ですか? 大丈夫ですか !?
⚟立てますか? ( 飯田 ) 要救助者 発見!➡
これより退避する 。 ゆっくり起き上がりますよ 。
⚟肩につかまってください 。 ⚟ゆっくり 。
( 女性 ) お父さん… 。
( 飯田 ) 行くぞ! ( 潮見 ) はい!
( 潮見 ) ゆっくり行きますよ 。 頑張ってください 。
⚟お願いします! ( 救急隊員 ) はい 。
ああ… 全部… 燃えちゃう… 。
( 飯田 ) おい 兼下! ( 潮見 ) 兼下さん!
( 飯田 ) おい 兼下! ( 潮見 ) 兼下さん!
( ガラスの割れる音 )
( 潮見 ) 兼下さん! 大丈夫ですか !?
来るな !!
( 爆発音 )
( 飯田 ) 退避! 行け! 行け!
( 雪 ) 《そんなに駄目ですか? 現場に行くのって》
《そこに つなぎである俺たちが 後から のこのこ飛び込んで➡
想像して 何ができる !? 何もできないだろ!》
《とにかく 私は つなぎは つなぎでも➡
命をつなぎたいって思ってます》
おはよう 。 おはよう 。 あっ… なあ 。
うん? これって… 。
あっ うん 。 授業でやるんだって 。
光 絶対にお父さんの仕事について 発表するって言ってるよ 。
そろそろ ちゃんと話した方が いいんじゃない?
( 高千穂 ) 現在 横浜市には➡
( 高千穂 ) 現在 横浜市には➡
約 377 万 1,000 人の人が 住んでいます 。 ➡
そんな日本最大規模の都市である この町の➡
全ての 119 番通報を 受けているのが➡
ここ 横浜市消防局 消防司令センターです 。
去年1年間で かかってきた通報の数は➡
37 万 3,121 件 。
平均すると 1日当たり 1,022 件 。
およそ1分 25 秒に1回 通報があり➡
2分4秒に1回 救急車を 出場させていたことになります 。
2分4秒に1回 救急車を 出場させていたことになります 。
( 児童たち ) へぇ~ 。 ( 高千穂 ) うん 多いね 。
はい 。 では 上に行って 実際のお仕事を見てみましょう 。
見てみましょう 。 ( 児童たち ) はーい 。
足元 気を付けてくださいね 。 ( 児童たち ) はーい 。
( 高千穂 ) 見えるね 。
( 田中 ) 転ばないようにね 。
( 児童たち ) すごい! わ~ すごい! すごい!
そんな緊張感の絶えない 司令 センター で働く職員のことを➡
そんな緊張感の絶えない 司令 センター で働く職員のことを➡
指令管制員 もしくは ディスパッチャー と呼びます 。
( 児童 ) ディスパッチャーか 。 へぇ~ 。
(スピーカー) ( 着信音 )
119 番 消防です 。 火事ですか? 救急ですか?
(スピーカー) ( 女性 ) あっ あっ あの… ああ… あの… 息子が➡
1歳なんですけど 電池… ボタン電池っていうんですかね➡
それ のみ込んだかもしれなくて 。 ( 紗良 ) 分かりました 。
救急車が向かう 住所を教えてください 。
(スピーカー)あ… あの… でも のみ込んだとこは見てなくて➡
(スピーカー)あ… あの… でも のみ込んだとこは見てなくて➡
ただ… 電池がなくなってて たぶん そうって感じで… 。
とにかく 救急車 向かっていますから➡
住所をお願いします 。 ( 高千穂 ) ああやって➡
一番前の列で 通報を受けているのが指令台 。
基本的には 音声通話で対応しますが➡
ただ 最近は 映像119といって➡
スマホで映像を送 っ てもらう システム を 活用することも 。
( 児童たち ) へぇ~ 。 ( 高千穂 ) あっ ほら あそこ 。
(PC)助けてください! ハァハァ… 。 もう1時間も このままなんすよ!
(PC)助けてください! ハァハァ… 。 もう1時間も このままなんすよ!
(PC)もう きついんすよ! 早く来てください!
( 与呉 ) はい 。 大丈夫ですからね 落ち着いてください 。
これって 今 どういう状況ですかね?➡
ちょっとカメラで下がって 撮影してもらってもいいですか?
(PC) ( 女性 ) はい 。 ( 高千穂 ) 映像119を使えば➡
音声だけでは難しい 救命措置の指導や➡
現場の状況把握が しやすくなります 。
ああ… タコに捕まってるって そういうことなんですね 。
旭区 桜崎東2 -41- 3 長岡さんのお宅ですね?
(スピーカー) ( 女性 ) はい 。
( 高千穂 ) そして 指令台の後ろにあるのが副台 。
(スピーカー) ( 女性 ) 背中たたいたりとか… 。 ( 紗良 ) 何もしなくていいです 。
水とか飲ませるのも 駄目って言っといて 。
( 紗良 ) はい 。
( 児童 ) じゃあ あの一番後ろの人は?
3番 2番 同報 。 3から指令かけるから➡
2番 消してもらって 。 ( 指令管制員 ) はい 。
( 高千穂 ) あそこは総合台 。 司令 センター 全体の通報を把握して➡
責任者として対応する人の席 。
( 児童 ) 確かに あのおじさん 何か偉そう 。
フフフ… 。
ブッブー 残念でした 。 ( 児童 ) えっ?
確かに あのおじさんは 超ベテランだけど 私の部下です 。
( 高千穂 ) ちなみに司令 センター では 1係から3係までの➡
3チーム交代で 回してるんだけど➡
この3係のトップは私なんです! ( 児童たち ) へぇ~ 。
ねっ 田中君 。 ( 田中 ) はい~ 。
( 児童 ) あの~ 俺 消防士の仕事が見たいんですけど 。
そうそう! 消防車 乗ってるとこが見たい 。
( 教師 ) ちょっと! すみません 。
( 教師 ) ちょっと! すみません 。
まあ 確かに そう思うよね 。
でもね 消防車に乗る人だけが 消防士じゃないんだよ 。
( 児童たち ) えっ? ふーん 。
消防士っていうのは 消防職員の階級の一つです 。
消防職員になれば 消防隊でも 救急隊でも 総務課でも➡
みんな 最初は消防士です 。 ( 田中 ) です!
( 高千穂 ) ここのみんなも消防士として➡
消防隊や救急隊の現場で 経験を積んでから➡
消防隊や救急隊の現場で 経験を積んでから➡
司令課に来てる 。
( 児童たちの話し声 )
まあ 何だかんだと 説明しましたが➡
みんなも火事や病気 ケガで困ったときには➡
119 番に電話してね 。 ( 児童たち ) はーい 。
あっ でも いたずらは駄目ですよー 。
( 児童たち ) はーい 。
あの… じゃあ カピ太郎を見たときは?
カピ太郎?
(スピーカー) ( 着信音 )
(スピーカー) ( 着信音 )
119 番 消防です 。 火事ですか? 救急ですか?
(スピーカー) ( 女性 ) あっ あの… えっと… 救急です 。 ➡
職場の人が 工場の機械で指を切っちゃって➡
血が すごく出てて… 。 指を切ったのは男性ですか?
女性ですか? (スピーカー)男性です 。
年齢は お幾つぐらいの方ですか? (スピーカー)たぶん… 20 代くらいです 。
分かりました 。 救急車を向かわせますので➡
そちらの住所を教えてください 。
(スピーカー)あっ… あの… 佐久山工業です 。 鶴見区にある 。
鶴見区の佐久山工業ですね 。 住所は分かりませんか?
鶴見区の佐久山工業ですね 。 住所は分かりませんか?
(スピーカー) ( 女性 ) 住所… 。 (スピーカー) ( 工場長 ) え~っ !? ➡
救急車 呼んじゃってんの? 誰が?
もしもし 大丈夫ですか? (スピーカー) ( 女性 ) あっ… 住所ですよね?➡
住所 住所… すいません 私 派遣で 最近入ったとこで 。
周りに他の社員がいるなら 代わってもらえ 。
焦らなくて大丈夫ですよ 。
(スピーカー)あっ 住所 分かりました 。 えっと…➡
住所は鶴見区浜江町3 - 7 -13 です 。
住所は鶴見区浜江町3 - 7 -13 です 。
確認できました 。
救急車は もう向かっていますので 安心してください 。
(スピーカー)はい 。 そちらの工場は➡
建物が多いようなのですが どの建物か分かりますか?
(スピーカー)えっ… ここって何て言えば… 。 作業場としか… 。
作業場ですね 。 見た目の特徴は何かありますか?
(スピーカー)えっ… 特徴… 。 粕原 もういい 。
応急処置の口頭指導 。 では 救急車が到着するまでの間➡
応急処置をお願いしたいのですが いいですか?
(スピーカー)あっ はい 。
小学生に見られんのって 意外と緊張しますよね 。
それなー 。
さっきの通報 どう考えても通報者より➡
周りの社員に 代わってもらうべきだったろ 。
一番に通報してきたんだから 彼女が あのとき あの場所で➡
一番 責任感を持って 対応できる人だったはずです 。
はずって そのせいで 場所の特定ができなかったら➡
意味ないだろ 。 だから できるかぎり➡
客観的な情報を 集めようとしたのに➡
兼下さんが止めたじゃないですか 。
兼下さんが止めたじゃないですか 。
あれは応急処置も 急いだ方がよかったからだよ 。
あそこまで聞き出さなくても➡
確実に救急隊を 現場に到着させる方法はあった 。
どんな方法ですか? んなもん自分で考えろ!
なっ…! 俺はもう指導係じゃない 。
何か指導期間 終わってからの方が 仲悪くないですか?
それなー 。
救急隊から 活動報告 上がってますよ 。
あっ ホント?
うん?
ああ… 。
ん~… 。
( 高千穂 ) これ 来春から 司令課に配属される職員の➡
研修プランなんですけど チェックお願いします 。
やだよ めんどくせえ! ( 高千穂 ) お願いします 。 ➡
やだよ めんどくせえ! ( 高千穂 ) お願いします 。 ➡
堂島さんには 再任用期間 終了までに➡
次世代のレジェンドを 育ててもらうつもりですから 。
言った 。 レジェンド罰金 1回 100 円な 。
そのレジェンド貯金 何に使うつもりですか?
( 堂島 ) 使うほど たまっちゃいないって 。
あの… 係長 。 ( 高千穂 ) うん?
係長と堂島さんって いつから知り合いだ っ たんですか?
いつから… 。
15 ~ 16 年前かな?
私が最初に 司令課に配属されたときに➡
私が最初に 司令課に配属されたときに➡
直接 指導してもらったんだよね 。
そっか… じゃあ それくらい 時間が必要ってことか… 。
えっ… もしかして 兼下のことで悩んでる?
はい 。 私 嫌われてるんですかね?
う~ん… お互い 指令管制員としての➡
芯の部分が 微妙に違うってだけでしょ?
それに あいつに 言い返せてる時点で大丈夫 。
だいたい ああいう かたくななタイプには➡
下の人間がバカなふりして 切り崩してく方がいいんだよ 。
それに期待して 粕原さんの指導係を➡
兼下にしたところもあるし 。 そうなんですか?
うん 。 期待してるよ 。
頑張ります 。
お疲れさまです 。 お疲れ~ 。
兼下さん この後 暇ですか? はっ?
昨日 事故があった鶴見の工場➡
これから見に行ってみようと 思うんですけど➡
一緒に行きませんか? 行くわけないだろ 。
何回も言ってるけど➡
俺は のこのこ現場を見に行くこと 許したわけじゃない 。
私たちのせいで 現場に 迷惑が掛かっていてもですか?
私たちのせいで 現場に 迷惑が掛かっていてもですか?
どういう意味だよ 。
救急隊からの 活動報告にあったんです 。
工場内の建物が 思った以上に多くて➡
事故があ っ た作業場を特定するのに 少し時間がかかったって 。
兼下さんが一番嫌なのは 現場に迷惑を掛けること…➡
なんですよね?
チッ… めんどくせえなぁ 。
チッ… めんどくせえなぁ 。
行きましょっか 。
♬~
まさか 中に入れてもらう つもりじゃないよな?
俺たちは公務員だし 消防局の職員として入るなら➡
許可が… 。 あの… すいません 。
ちょっとお伺いしたいことが あるんですが 。
( 男性 ) はい どうしました?
昨日は すいませんでしたね 。
昨日は すいませんでしたね 。
いや~ 大したケガじゃないのに 派遣さんが動転しち ゃっ たみたいで 。
いえ 出血量も多かったようですし➡
救急車を呼んでいただいて 正解だったと思います 。
ああ そうですか 。
ここは 金属加工の工場なんですよね?
ええ 。 あの… 鉄製品の 板金加工を専門にやってまして 。
あっ 。 あの… 事故の現場 見れればいいんですよね?
はい 。
そのときの状況を知りたくて 。
そのときの状況を知りたくて 。
通報をくれた女性って いらっしゃいますか?
ああ… あの… 彼女は… その… 辞めたんで 昨日 。
ほらあの 血とか見て ショックだったみたいです 。
女性だし 。 ヘヘヘ… 。
本当ですか? えっ?
昨日の通報のとき➡
通報者を捜すような あなたの声が聞こえたんですけど 。
(スピーカー) ( 工場長 ) 《え~っ !? 救急車 呼んじゃってんの? 誰が?》
(スピーカー) ( 工場長 ) 《え~っ !? 救急車 呼んじゃってんの? 誰が?》
もしかして その後➡
通報したことを 責めたりしたんじゃないですか?
だ… 何なんですか?
そこまで あなたたちに関係あります?
いや だって… 。 関係ありませんね 。
申し訳ありません 。 粕原 。
すみません 。
まあ いいですけど 。
( 工場長 ) これが 昨日 事故があった機械です 。
指を切った従業員は ここに こうやって座りこんで➡
指を切った従業員は ここに こうやって座りこんで➡
そして あの通報した彼女は… 。 あっ あっちですよね 。
おい!
♬~
♬~
( 工場長 ) 《え~っ !? 救急車 呼んじゃってんの?》➡
《誰が?》
(携帯電話)《もしもし 大丈夫ですか?》
《あっ… 住所ですよね?》
《住所 住所… すいません 私 派遣で 最近入ったとこで》
(携帯電話)《焦らなくて大丈夫ですよ》
《彼女は きっと ここで…》
( 女性 ) 《あっ 住所 分かりました》
( 女性 ) 《あっ 住所 分かりました》
《えっと… 住所は鶴見区浜江町 3-7-13 です》
(携帯電話)《そちらの工場は 建物が多いようなのですが➡
どの建物か分かりますか?》
《えっ… ここって何て言えば… 。 作業場としか…》
《確かに中の様子だけじゃ 作業場としか言いようがなか っ た》
《それなら…》
粕原 。
( 足音 )
( 足音 )
そっか… 。
ここを教えてもらっていれば よかったんだ… 。
なあ 今やってたのって もしかして… 。
ああ… はい 。 想像です 。
やっぱり… 。
この建物の特徴を 教えてもらっていれば➡
救急隊に伝えられましたよね 。
あのな… 今回は迅速な応急処置も 必要な状況だったんだぞ 。
そんなこと ちんたらやってる暇あるか 。
確かに 。 じゃあ どうすれば… 。
って自分で考えろですよね 。
工場の前に救急隊を案内する 誰かを立たせればよかった 。
工場の前に救急隊を案内する 誰かを立たせればよかった 。
それだけでよかったんだよ 。
通報者も俺たちも完璧じゃない 。
だから 1人で何でも解決できると思うな 。
…そっか 。 ⚟ ( ドアの開く音 )
( 工場長 ) あっ… どうしました? いえ 。
( 工場長 ) もう大丈夫ですよね? はい ありがとうございました 。
( 男性 ) あの~ すいません 工場長 。 ➡
さっき受け取った これ どこの倉庫に… 。
( 工場長 ) ああ はいはい 。 あの… あの… あそこ あそこ 。 ➡
ほら あの赤いドラム缶のある所の扉 。 ➡
あそこへ持っていって 。 ( 男性 ) あっ 分かりました 。
よろしく 。 はい 急ごう急ごう 。 はい さっさと 。 仕事はさっさと 。
( 工場長 ) よろしくお願いします 。
いや~ もう… すいませんね 。
最近の人たちは 何から何まで指示しなきゃで➡
もう嫌になっちゃいますよ 。 フフフ… 。
従業員には 派遣の方も多いんですか?
( 工場長 ) まあ 今は材料費とか… 。
ありがとうございました 。 勉強になりました 。
2度目はないからな 。 ですよね… 。
あっ お礼におごります 。 朝ご飯 一緒に食べません?
いいから そういうの 。 いやいや それぐらい 。
別に腹減って… 。 ( おなかの鳴る音 )
( 子供たちの騒ぎ声 )
( 子供たちの騒ぎ声 )
ああ… そっか 。 今日 土曜日か 。
( あくび )
フフッ… すいません さすがに眠くて 。
ずっと こんなことやってたら 持たないぞ 。
うん?
24 時間 働いて やっと休めるってときに➡
わざわざ終わった通報の その後を見に行くなんて 。
わざわざ終わった通報の その後を見に行くなんて 。
ですかね 。 それに今日みたいに➡
通報者の その後にまで粕原が 首を突っ込む道理はないだろ 。
もはや消防の仕事でもないし 余計なトラブルを生むだけだ 。
それはそうですけど➡
どうしても想像しちゃうんです 。
私たちにとっては 毎日かかってくる➡
何百件という 通報のうちの一つでも➡
何百件という 通報のうちの一つでも➡
多くの通報者にとっては➡
一生に一度あるかないかの 出来事じゃないですか 。
人によっては 人生が 大きく変わるかもしれなくて 。
だから 私は➡
その一つ一つに できるだけ全力で向き合いたい 。
ここまでって線引きして➡
なかったことには したくないんです 。
奇麗事だって言われたら それまでですけど 。
あっ! 危ないよ!
あんな所で何してたの?
カピ太郎 捜してた 。 カピ太郎?
知らないの? カピバラ 。 ➡
最近 この辺りで 見た人がいるんだって 。
へぇ~ 。
うちに通報ありましたっけ? いや… 。
まあ そもそも動物の捕獲は 消防の仕事じゃないしな 。
⚟ヤマト カピ太郎いた?
おお! お父さん 。
えっ? 息子さんですか? うん 。
初めまして 。 私 お父さんの後輩の粕原です 。
お父さんには司令課の先輩として お世話になってて 。
司令課? えっ? うん 司令課 。
( ヤマト ) あれ? 光のお父さんって 消防隊って言ってなかった?
( ヤマト ) あれ? 光のお父さんって 消防隊って言ってなかった?
♬~
ハァ… 私 絶対やらかしたな… 。
やっと顔見せに来たと思ったら 何なの?
恋か?
恋の悩みか?
違う! 仕事の悩み 。
違う! 仕事の悩み 。
お父さん そういうとこ古いよ 。
古い…?
何か仕事で大変なのは 分かったけど➡
お父さんのことまで 無駄に傷つけないでくれる?
ごめん 。
何があったの?
先輩の家族を ぎくしゃくさせたかもしれない 。
黙ってて悪かった 。
お父さん… 。
もう消防車には乗らないの?
それは… 。 司令課の仕事が好きなの?
ハァ… 。
ダサッ 。
これはお母さんの仕事で出すから 。
光… 。
ハァ… 。
どうして司令課で働いてるって 秘密にしてたんだろう?
まあ… 消防隊員の自分に 憧れてた息子には➡
まあ… 消防隊員の自分に 憧れてた息子には➡
言いづらいだろ 。 そういうもんかなぁ?
( 春香 ) それに家族だから言えない ってこともあるのかもね 。
うちだって そうじゃない 。
小夏は声のことも 私たちと距離を置く理由も➡
ちゃんと話してくれないし 。
あっ そうだ!
これ 見て!
おお~ すごい! お姉ちゃんだ!
フフフ… パート先で 偶然 見つけて うれしくって!➡
こうやって たくましく仕事してんだから➡
まあ 大丈夫よね 。
でも… もうそろそろ5年か 。
♬~
♬~
( 医師 ) 仕事は順調ですか?
( 医師 ) 何か困ったことはないですか?
( 医師 ) 失声症は 心因性のものが ほとんどだから➡
気持ち的に 負担になるようなことは➡
できるだけ避けてくださいね 。
兼下さん おはようございます 。 おお おはよう 。
この前 大丈夫でした?
その… 息子さんと 。 ああ 。
まあ 粕原には関係ないから 。
( 紗良 ) 痛むのは腰だけですか?
他に痛みが移動してるとかは ないですか?
(スピーカー) ( 男性 ) 痛いから早く!
( 紗良 ) もう救急車は向かっていますので 。
119 番 消防です 。 火事ですか? 救急ですか?
(スピーカー) ( 男性 ) あの… カピバラがいて 。
カピバラですか? (スピーカー)河川敷にいるんですよ 。 ➡
カピバラですか? (スピーカー)河川敷にいるんですよ 。 ➡
これ 捕まえてもらえませんか?
誰かがケガをしたとか そういうことは?
(スピーカー)それはないです 。 そうですか 。
申し訳ないですが そういった動物の捕獲のために➡
消防車や救急車は出せないんです 。 (スピーカー)えっ 。 ➡
じゃあ どうすればいいんですか? まずは区役所の方に➡
ご相談いただくのが いいかと思います 。
(スピーカー)はぁ… そうなんだ 。 はい 。 お願いします 。
こちらは切りますね 。 (スピーカー) ( 通話を切る音 )
(スピーカー) ( 着信音 ) ( 与呉 )119 番 消防です 。
火事ですか? 救急ですか? えっ?
カピバラですか? ああ… 。 はい 。
う~ん… 。
どうしたもんか… 。
( 箕輪 ) いい? 引っ張るよ? 田中~ 引っ張りたそうな顔して!
( 田中 ) 引っ張りたい! ( 箕輪 ) 引っ張りたいのか?
( 田中 ) 引っ張りたいっす! ( 箕輪 ・ 田中 ) せーの!
( 蒸気の出る音 ) ( 箕輪 ) おお~! ジュオ~!
( 田中 ) ジュオ~!
( 田中 ) ジュオ~!
何ですか? それ 。 えっ? 加熱式の駅弁 。
田中君が買 っ てきてくれたの 。 ね っ。 ( 田中 ) はい~ 。
このひもを引っ張ると 中の生石灰と水が混じって➡
熱が発生すんだって!
( 蒸気の出る音 ) ⚟おほほほ… 。
へぇ~ 水で熱が出るって 何か不思議ですね 。
( 田中 ) でも 消防でもそうじ ゃ ないですか 。
粉末のアルミニウムとか マグネシウムとか 。
物質によっては 火事のときに 水を掛けると むしろ➡
大爆発が起きちゃったりするし 。 あ~ そっか 。
火には 水掛けりゃいいと思ってたよね➡
この世界 入るまで 。 ⚟ ( ドアの開く音 )
( 与呉 ) 僕がしたこと そんなに間違ってますか !?
カピバラの捕獲は 消防の仕事じゃないだろ 。
俺が断ったのに 与呉が出したんじゃ意味がない 。
えっ カピバラって? ( 与呉 ) でも市民からの依頼ですし 。
どうしてもって言われたら 断るわけにはいかないでしょ!
えっ カピバラの話 何? 出たの? そうや っ て受け入れ続けた結果が➡
動物の捕獲は 119 番って イメージにつながってんだろ 。
それで疲弊すんのは誰だよ 。 ( 箕輪 ) カピバラ?
それで疲弊すんのは誰だよ 。 ( 箕輪 ) カピバラ?
消防や救急隊は 人の命を救うのが仕事 。
それ以外のことに 無駄な時間を使わせるな 。
( 箕輪 ) えっ… カピバラは いったい何の話…?
( 与呉 ) あ~ もう! 何なんですか 兼下さんの現場第一主義!
そんなに現場が好きなら さっさと戻りゃあいいのに!
( 田中 ) まあ それができたら そうするんでしょうけどね… 。
いただきます 。 ( 箕輪 ) えっ えっ 待って田中君 。 ➡
何? 何か知ってんの? ( 田中 ) えっ?
あっ… まあ… そういうのは 。 ねっ?
あっ… まあ… そういうのは 。 ねっ?
( 与呉 ) いや~ そこまで言っといて はぐらかすのは なしじゃない?
まあ いっか 。 この前 舌打ちされたしな 。
兼下さん 消防隊にいたとき 事故に遭ってるんですよ 。
( ガラスの割れる音 )
( 潮見 ) 《兼下さん! 大丈夫ですか !? 》
《来るな !! 》
( 爆発音 )
《うう…》
《潮見… 。 潮見! 潮見 !! 潮見 !! 》
( 田中 ) しかも 自分を助けようとした➡
後輩の方が重傷を負って 。
( 田中 ) その彼も➡
消防隊にいられないなら 意味がないって退職したんです 。 ➡
消防隊にいられないなら 意味がないって退職したんです 。 ➡
だから たぶん 兼下さんは責任を感じて 。
何で 写真を取りに 戻ったんですか?
何で 写真を取りに 戻ったんですか?
すいません 。 田中君に聞いてしまいました 。
チッ あいつ… 。
何でですか?
大学のとき 見たんだよ 。 東北で 。
♬~
♬~
♬~
( 泣き声 )
家族の写真すら まともに残らないのが➡
どれほど つらいか 。
でも… 。
あの火事で俺が取った行動は 消防隊としての一線を越えてた 。
そのせいで現場を混乱させて 他人の人生を狂わせた 。
そのせいで現場を混乱させて 他人の人生を狂わせた 。
それぞれが やるべきことを やるべき範囲でする 。
そこからは はみ出すべきじゃない 。
だから私のことも止めるんですね 。
理想とか正義感とか 粕原が言う想像力とか➡
そんなものに振り回されてたら 周りも自分も疲弊するだけだ 。
でも… この仕事をしていて➡
正義感のない人なんて いるんですかね?
人の命を救いたい 。
その思いで みんな 働いているんじゃないですか?
どの部署にいようと 。
すいません 。 偉そうなことを言いました 。
すいません 。 偉そうなことを言いました 。
午後も よろしくお願いします 。
(スピーカー) ( 着信音 )
119 番 消防です 。 火事ですか? 救急ですか?
(スピーカー) ( 男性 ) どっちもです 。 工場の倉庫から火が出てて➡
消火しようとした人が 煙を吸って倒れちゃって!
消防車と救急車を 向かわせますので➡
そちらの住所を教えてください 。 (スピーカー)はい 。 ➡
鶴見区浜江町3 - 7 -13 佐久山工業です 。
佐久山工業 。
分かりました 。
( サイレン )
消防車と救急車は もう向かっています 。
燃えてるのは 工場の倉庫なんですね?
(スピーカー) ( 男性 ) はい 。 どんな… 。
(スピーカー) ( 男性 ) はい 。 どんな… 。
今 他の方も 周りにいらっしゃいますか?
(スピーカー)はい います 。 では 誰か お一人は➡
工場の前まで出て 到着した 消防車を案内してください 。
(スピーカー)誰か門の前で 消防車 待っててくださいって!
(スピーカー) ( 工場長 ) 分かった 俺が行く 。 中に救助が必要な方はいますか?
(スピーカー) ( 男性 ) いません 。 でも もう火が!➡
自分たちでは どうしようも 。 分かりました 。
今 倒れているのは お幾つの方ですか?
(スピーカー)えっと… 30 代です 。 男性ですか?
(スピーカー)はい 。 意識はありますか?
呼び掛けてみてください 。 (スピーカー)あっ はい 。 ➡
笹島さん! 笹島さん!➡
意識ないです 。 呼吸はしていますか?
(スピーカー)えっと… たぶん してません 。 分かりました 。
では 私がお教えしますので 心臓 マッサージ をしていただけますか?
(スピーカー) ( 飯田 ) 中央消防救助隊長から 横浜消防 。
横浜消防です 。 どうぞ 。 (スピーカー) ( 飯田 ) この火災の指揮は➡
中央消防救助隊長が執る 。 横浜消防 了解 。
横浜消防から各隊 。 本件 鶴見区浜江町にある➡
佐久山工業という金属加工工場の 敷地内の倉庫から出火のもよう 。
煙を吸って 意識不明の 30 代男性が1名 。
他に要救助者はいないが すでに初期消火は不可能とのこと 。
(スピーカー) ( 飯田 ) 中央消防救助隊長 了解 。 金属加工工場とのことだが➡
火災現場に危険物がある 可能性はあるか? どうぞ 。
膝をついて 胸の真ん中に重ねてください 。
危険物の有無については 現在 通報者が➡
心臓マッサージに対応中のため 確認できていないが➡
消防に 危険物取扱の届けは出ていない 。
ただ… 。
念のため 責任者に確認願いたい 。
念のため 責任者に確認願いたい 。
(スピーカー) ( 飯田 ) 中央消防救助隊長 了解 。
1 2 3 4 5 6 7 8… 。
(スピーカー) ( 着信音 ) ( 紗良 )119 番 消防です 。
火事ですか? 救急ですか? (スピーカー) ( 男性 ) あの… 何か➡
煙が見えるんですけど 。 鶴見の工場らへんで 。
鶴見区浜江町3丁目の 火事ですね 。 ➡
そちらは すでに消防が向かっていますので 。
7 8 9 10。 大丈夫ですか?
(スピーカー) ( 男性 ) はい 。 でも これで合ってるのかどうか 。
心マは他の人と交代 。 映像119も使うか 。
心マは他の人と交代 。 映像119も使うか 。
心臓マッサージを 他の方に 交代してもらうことは可能ですか 。
あなたには 他にお願いしたいことがあります 。
(スピーカー)はい 今 交代しました 。 ありがとうございます 。
これからショートメッセージで URLをお送りします 。
アクセスすると そちらと司令センターを➡
映像でつなぐことができますので ご協力ください 。
(スピーカー)分かりました 。
間もなく消防車と救急車が 到着しますが➡
そのままお願いします 。 心臓 マッサージ も止めないでください 。
(スピーカー)はい 。 では 一度お電話切りますね 。
⚟ ( 消防車 ・ 救急車のサイレン )
⚟ ( 消防車 ・ 救急車のサイレン )
おい! こっち こっち! こっち!
燃えてるのは この奥です! 左の奥の方です!
分かりました 。 ここの責任者の方ですか?
あっ… はい!
(PC) ( 男性 ) 5 6 7 8 9 10。 (PC) ( 男性 ) あの…➡
これ見えていますか? はい 見えています 。
そのペースで大丈夫ですよ 。
2分間やったら 次の人に代わってください 。
(PC) ( 消防車のサイレン )
(PC) ( 消防車のサイレン )
(PC) ( 男性 ) あっ こっちです! こっち!
では あとは現場の隊員の 指示に従ってください 。
こちらは切りますね 。 (PC) ( 男性 ) はい 。
(スピーカー) ( 飯田 ) 中央消防救助隊長から 鶴見区浜江町3 - 7 -13 ➡
工場火災 出場中の各隊へ 。
責任者に確認したところ 現在 火災が発生している倉庫に➡
危険物はないとのこと 。 注水により消火する 。
♬~
♬~
( 男性 ) 《工場長 。 さっき 受け取った これ➡
どこの倉庫に…》 ( 工場長 ) 《ああ はいはい》➡
《あの… これね あの… ほら あそこの赤い ドラム 缶の所の》
⚟注水 。 ⚟よし!
注水よし! ( 飯田 ) 放水準備!
よし! ( 消防隊員たち ) よし!
開放! ( 消防隊員たち ) 開放!
《人の命を救いたい》
《その思いで みんな 働いているんじゃないですか?》
《どの部署にいようと》
あ~ クソッ!
横浜消防から中央消防救助隊長 。
(無線機)横浜消防から中央消防救助隊長 。 放水開… 。
(無線機)横浜消防から中央消防救助隊長 。 放水開… 。
中央消防救助隊長です 。 どうぞ 。
(無線機)放水を中止してください 。
その倉庫の中には アルミニウムパウダー が 保管されている可能性がある 。
水による消火は 爆発を誘発しかねない 。
放水を中止してください 。 今すぐ 。
♬~
(スピーカー) ( 飯田 ) 中央消防救助隊長 了解 。
放水中止!➡
まずは倉庫の中に アルミニウムパウダー があるか確認しろ 。
よし! ( 消防隊員 ) よし!
(スピーカー) ( 飯田 ) 突入! ( 消防隊員 ) 了解!
( 上杉 ) 焦るなよ 。 そっち見ろ 。 ( 消防隊員 ) はい 。
( 上杉 ) 焦るなよ 。 ( 消防隊員 ) はい 。
(スピーカー) ( 飯田 ) 中央消防救助隊長から 鶴見区浜江町3 - 7 -13 ➡
工場火災 出場中の各隊 。 倉庫内に アルミニウムパウダー を発見 。 ➡
速やかに運び出して 消火活動を再開する 。
ホントにあった… 。
ハァ… 。
(テレビ) (アナウンサー) 佐久山工業が 地元の消防署に対して➡
危険物取扱の届け出をせずに 他の工場から出た アルミニウム 粉末を➡
受け入れていたことが… 。 ( 箕輪 ) よかったね 。 ➡
受け入れていたことが… 。 ( 箕輪 ) よかったね 。 ➡
あのまま放水してたら➡
消防隊もろとも あの辺り 吹っ飛んでたかもね 。
( 与呉 ) でも 何で兼下さん➡
アルミニウムがあるなんて 分かったんだろ?
ああ… 粕原さんと見に行ってたらしいよ 。
前の非番の日に 。 ねっ? はい 。
( 与呉 ) へぇ~ 仲いいですね 。
(テレビ) (アナウンサー) 次のニュースです 。 ➡
今日午後 鶴見川の河川敷で… 。 ん! カピ太郎!
⚟おお 。 ⚟そんな立つほど?
⚟ ( 堂島 ) 本日は兼下君ですか 。
聞いたよ 。 工場の一件 。
俺は何も 。 運が良かっただけです 。
でも いい判断だった 。 堂島さん 。
聞いてもいいですか?
うん?
堂島さんは 何で司令課にいるんですか?
何でって?
いや… レジェンド って言われるくらい 司令課が長いのは➡
理由があるのかなって 。 ああ… 。
俺はさ もともと消防隊に憧れて この世界に飛び込んだ口なんだよ 。
親父も消防だったしね 。
でも 司令課に移って 気が付いたんだ 。
でも 司令課に移って 気が付いたんだ 。
いつだって 最初に最悪の事態を防げるのは➡
指令管制員だけだってな 。
それってカッコ良くね?
まあ そう思ってんのは 俺だけかもしんないけどね 。
あと兼下君 レジェンド 1回 100 円な 。
あと兼下君 レジェンド 1回 100 円な 。
はい 。
♬~
(携帯電話) ( 呼び出し音 )
あっ… もしもし 。 今 大丈夫?
(携帯電話) ( 栞 ) うん どうした?
(携帯電話) ( 栞 ) うん どうした?
あしたの光のサッカー 俺が送迎してもいい?
( 栞 ) いいけど… 。 ➡
大丈夫? 大丈夫 。
もう一回 ちゃんと話したいから 。
分かった 。
ご主人 糖尿病の 治療中だったりしますか?
(スピーカー) ( 女性 ) やだ… お父さん! お父さん!
もしもし 聞こえますか?
けいれん中は 無理に体を揺らさないでください 。
(スピーカー)助けてください お願いします! 救急車は もう向かってますよ 。
いったん落ち着きましょう 。 深呼吸できますか?
(スピーカー)深呼吸… はい 。 ハァ~… フゥ… 。
救急車が来るまでに できることもありますから➡
落ち着いて 私と一緒にやっていきましょう 。
はい 。
ここまでは よろしいですか? ええ 。
(スピーカー)顔を横に向けられますか?➡
吐いてしまったときに 喉に詰まると危険なので 。
(スピーカー)はい 。
(スピーカー)ゆっくりでいいですよ 。
(スピーカー)ああ… できました 。 (スピーカー)できました?➡
今のその状態のままで… 。 (スピーカー) ( 救急車のサイレン )
(スピーカー)救急車 来ましたね 。 (スピーカー)あの… でも… 。
(スピーカー)大丈夫ですよ 。
救急隊が到着するまで 電話は つないだままにしておきますから 。
(スピーカー)はい… ありがとうございます 。
(スピーカー)はい… ありがとうございます 。
(スピーカー)こちらです! こちらです!
あとは 隊員の指示に従ってください 。
こちらは切りますね 。 (スピーカー) ホント にありがとうございました!
はい 。
フゥ… 。
♬~
♬~
♬~
(スピーカー) ( 着信音 )
119 番 消防です 。 火事ですか? 救急ですか?
[ 『119 エマージェンシーコール』 は…]
[そして…]
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