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Original subtitles

・~

・~

・~

・~

♪(ケニーの歌声)

♪~

(歓声)

♪(楽器の演奏)

♪(歌声)

♪~

(男性)ほら 来いよ (女性)あっ…

(ジェーン)スギ 踊ろうか

(スギ)ダメだ 俺 足首 ケガしてんだよ ラグビーで

♪ 何にも言わないで

♪ 涙も見せないで

♪ 俺のためだなんて なぜ行っちまったのさ

(保夫)おい 取ってくれ あら 帰んの?

ああ

(男性) 帰るんなら 少し貸してくれよ

なんだ またか お前 シケてんなあ… ほら

(ジェーン)あっ いいんだあ (女性)あたいにも1枚おくれよ

ずうずうしいヤツだな (ジェーン)あたいにも!

(ケニー)おい 保べえ あとで ボウリングつきあわないか?

あっ 俺 これからアルバイトなんだよ こいつらと行けよ

(男性)おう 俺らも行こうか あっ ごめんよ

おう また あとでね ごめん… ごめんよ

俺 そこに 人 待たせてあるんだ じゃあ また

おう じゃあ じゃあ!

(ユキ)彼女にフラれたの? そんなシケた顔してるかい?

ねえ お茶 飲みに行かない? 僕と?

たまには 変わった女の子と飲むもんよ

♪(店内のBGM)

どうぞ

(店員)いらっしゃい (店員)いらっしゃい

(店員)いらっしゃい (ユキ)何を召し上がる?

ハイボール 私たちにも ごちそうして

ああ いいよ (店員)じゃあ 私 カクテル

(店員たち)私も (ユキ)ハイボール 1つに カクテル 4つ

♪~

♪~

じゃあ 乾杯 乾杯

♪~

君は ここ 長いのかい? ううん 三月ほど前から

君だったら ナイトクラブだって働けるぜ

ナイトクラブなんて 見たこともないわ

じゃあ 行こうか うーん…

看板まで待っててくれたら つきあってもいいわ

ホント?

じゃあ あとで迎えに来るよ

きっとね ああ

あの… お会計 (店員)はい

いくら? 9800円 いただきます

えっ? 9800円 いただきます

9800円・ あんなもんで?

(店員)はい 驚いたな

俺 そんな大金は持ってないよ

(大河原)金がなかったら・

何か持ち物 いただいときゃいいじゃないか

ええ (足音)

(組員)おう! 逃げる気かよ

(花山)どうしたんだ?

なあに この野郎・

さんざん飲んだあげく 金がねえって言いやがるんですよ

俺が飲んだのは ハイボール1つだよ

ほかのは みんな 女が飲んだんですよ

(大河原) おい こいつの着物を脱がしちまえ

(組員たち)へい おい よせ!

(組員)静かにしろ! 待ってくれ 待ってくれ…

待ってくれよ 待ってくれよ! じゃあ しょうがねえからね…

これね 僕の親父が 外国から買ってきてくれた・

200ドルもする 僕にとっちゃ 大切な時計なんですよ

でもね 今日のカタに これ 置いときます

とっといてください

(大河原)おい 預かっとけ

勘定 持ってきたら返してやる 帰んな

おい 早く帰れよ!

あの… すいませんがね うん?

3000円ばかり 貸していただけないでしょうか

なに・ ガールフレンドが故郷へ帰るんでね・

土産 持たせてやりたいんですよ

勘定として お返ししますよ! 1万や2万のカタに・

7万円もする時計とられちゃ 大損ですからね

おい 出してやれ

すいません 助かります さようなら

ヘッ! バカ野郎

学生には過ぎた物だ

♪~

こりゃ 町工場で作ってる けいちゃん売りの時計じゃねえか

あの野郎… (組員)ちくしょう

ハア… ハア…

あっ! すいませんです (男性)おい

ああ

あの… うん?

大変 失礼なんですが 田舎の親父が危篤で・

急に帰らなきゃならないんです ああ

ちょっと お金が足りないもんで 誠に言いにくいんですが あの…

これ よろしかったら 買っていただけないでしょうか

ほう ちょっと… ロレックスなんです

うん… いくら?

あっ… 土産物と汽車賃で 4000円もあれば結構なんですが

4000円か… ハハ…

あの… ご都合で 3000円でも結構です

そう… じゃあ 買おう

そうですか! すいません 助かります

はい どうも ありがとうございました

ああ

あっ…

(組員)おう!

(マサコ)ママさん 大変よ! (吟子)どうしたの?

保夫ちゃんが連れていかれたの (吟子)保夫ちゃんが?

花山組の人たちよ

♪(楽器の演奏)

♪~

ねえ 五郎さんは? (バーテンダー)奥にいますよ

あっ 五郎さん! 保夫ちゃんが花山組に

(五郎)保夫が? ええ

(野田)どうしたんだ?

(五郎)保夫のヤツが 花山組と 何か間違いを起こしたらしいんで

あのバカ野郎めが

行って 話をつけてきます うん

(佐伯)おい みんな 来い (組員)何かあったんですか?

いいんだ 俺1人で

てめえ 関東組のシャバ 荒らすとは いい度胸だな

この野郎! (殴る音)

(殴る音)

この野郎! ウッ! ウッ!

(殴る音) ウウッ… ウウ…

「もう 絶対にやりません」って 言え

しぶとい野郎だ この!

(組員)兄貴 野田組の人が・

「社長に会いたい」って来てますが どうしますか?

なに? 野田組・

社長に言うまでもねえ 俺が会ってやる

(ドアが開く音)

あんたかね 野田組の人って

社長に会いたいんだが 社長は留守だ

俺は ここの大河原だが・

あんたは? 露木という者だ

(早川) 俺は早川っていうんだ 覚えときな

(大河原)用件を聞きましょう

弟を返してもらいてえんだ

ほう あの学生が あんたの弟か

あんたんとこも 賭場とキャバレーの 上がりだけじゃ苦しいと見えて・

けいちゃん売りを始めたんだな けいちゃん売りだ?

冗談言っちゃいけねえ 痩せても枯れても野田組だ

けいちゃん売りなど やっちゃいない

何言ってるんだい! 現に お前の弟だという あの学生が・

やってるじゃねえか

見てみな これはな あいつが・

飲み代と現金3000円のカタに 置いてった けいちゃんだ

(組員)帰れ!

誰が こいつを 連れてこいって言ったんだ!

社長が「帰せ」ってもんで (大河原)社長が?

ええ (花山)帰してやれ

それだけ痛めつけりゃ たくさんだろう

チェッ!

運のいいヤツだな てめえは

こいつの不始末は俺が弁償する いいよ 兄さん

俺はな あんな ぼり方されたんで つい はずみでやっちゃったんだよ

3000円あらあ 時計 返してくれ

飲み代は 1000円もありゃ 御の字だろう

殴られた借りは そのうち返すから この野郎

(唾を吐く音) (佐伯)大丈夫か?

みんな 来てくれてたのか

話がもつれたら 飛び込もうと思ってね

ありがとう

すまんが 先に帰っててくれないか 保夫に ちょっと 話があるんだ

そうか じゃあ

あんたの所 借りるよ… 来い

おう

入れ

私 何か薬 買ってくるわ いいんだよ 放っといて

でも…

(殴る音) ウッ!

痛えなあ てめえ いつから・

けいちゃん売りなど 始めやがったんだ

あんなことは まともな人間が することではないんだぞ

俺だって 一人前に遊びてえからな 小遣い稼いでんだよ

バカ野郎! てめえのおかげで 俺のメンツは丸潰れだ

自分で勝手に潰してんじゃねえか

なに・

いちいち 迎えに 来てくれなくたっていいんだよ

あいつらだって 俺を殺そうとは言わねえんだから

ふてくされたことを ぬかしやがって

てめえの その性根が いけねえんだぞ

お前のやってることは 野田組の名を汚すことなんだぞ

食えなきゃ しょうがねえじゃねえかよ

組から たまにもらう あれっぽっちの小遣い銭じゃ・

やっちゃいけねえんだよ

兄さんはね ふた言目には 野田組 野田組って言うけどね

野田組のやり方は あれ 古いぜ なんてこと言いやがる!

そうじゃねえか! やくざだって人間だよ

空気だけじゃ 生きていけねえんだよ

けいちゃん売りだって何だって やりゃあいいんだ

兄さんみたいな石頭がいるから・

野田組は だんだん じり貧になっていくんだよ

バカ野郎! 五郎さん よしなさい

兄さん! 俺は俺だい 余計な口は挟まないでくれ

この野郎… 来て 組長に謝れ!

いいか? 今日から 野田組は けいちゃん売りでも何でもやれ

ほいで 花山組をぶっ潰すんだ 分かったな?

よし 行け (保夫たち)はい

組長 今更 そんなものに手え出すのは・

野田組の沽券に関わります

お前 沽券とか何とか言うけどな 本木が枯れたら やっちゃいけめえ

・~

おい その辺に置け

そこだ

(組員) ええ? てめえら 何しやがんだ

おう! 誰に断って こんなことしてやがんだい!

(組員)なにを・ この野郎!

(殴る音)

・~

二度と 足 踏み入れたら 生かしちゃ帰さねえぞ

景品はね 関東さんより 1割安く 入れさせてもらいますから

(店主)そりゃ もう 願ったりかなったりで

(組員)もめ事があったら 野田組が引き受けます

はあ…

・~

これで どうでしょう?

(店主)まあ それじゃ 関東組より ぐっと安いじゃないの

大サービスですよ (組員)毎度あり!

それからね このでかいの バーテンに雇ってもらえんかね? ねえ

この子を? (組員)お願いします!

(組員)これ つけて 200円 四十八手 裏表

どうです? ええ? ええ?

アアッ! ごめんよ!

・~

どうしたんだ!

(組員)俺たちが ちょっと バー 外した間に やられやがって

相手は野田組だな? (組員)ええ

よく傷の手当てしてやれ (大河原)社長!

黙って引っ込む手はないでしょう

放っとけ 放っとけ

しばらく サツに目立つようなことは やめろ

こんなの ジャカジャカ バラしてみてえな

一発 やってみるか! 冗談じゃねえ 危ねえ よしてくれ

町の真ん中で ぶっ放したら 愉快だぜ

(男性)バーン! バン バン バン バン バン バン ウッ…

フーテン! 脳膜炎 患ったんだ

じゃあ お前と同じじゃねえか そうなんだ

よう 何か うまいもん 食わせてくれよ

えっ? 何が食いてえんだよ

いい肉 食って 精力つけてえなあ

よし じゃあ みんな 来い

(男性)早く食いてえなあ

ホントに 金 持ってるの? 持ってるよ 任せとけよ

(女性)おなか すいたね (男性)うん

おい 来い

お茶 飲みに行かない? (男性)忙しいんだよ 俺

・~

来な!

何すんのよ! 分かってるじゃねえか

(ジェーン)パンティー脱がしてやるよ (ユキ)よしてよ

あっ… 離して!

アッ…

(指笛)

(ドアが閉まる音) 帰してよ 私 そんな女じゃないわ

最初は 誰でも そう言うよ

お前には貸しがあるからな

イヤ! 離して! アッ…

戸を開けて

開けてよ

開けてよ! 撃つわよ

撃てるかよ そんな手つきで 撃つなら撃ってみろ!

ホントに撃つわよ

それには 弾が入ってないんだぜ (ガラスが割れる音)

おーい! ポリ公だぞ!

(ノック) (刑事)おい! おい!

(女性)一体 何なんですよ? (刑事)開けろ!

・ おい! おい!

(松永)おいおい

・(刑事たち)開けろ!

(刑事)ンッ!

(刑事)待て! 松永!

・(汽笛)

フウ…

あんた 松永っての? 知らねえよ そんなもの

ポリ公が 松永って言ってたじゃないの

人違いだろう じゃあ どうして逃げたの?

そんな物 持ってるからだよ

お前こそ どうして逃げたんだい?

あんな商売やってるから 怖かったのよ

フッ…

返すわ こんな物

撃たないのかい?

開けてよ 開けてよ!

こっちへ来いよ

(殴る音)

(殴る音) アッ…

・~

・~

・~

♪(店内のBGM)

どこをほっつき歩いてるんだ!

すみません

♪~

・~

・~

ハア… ごめんなさい 遅くなって

ああ

なかなか出られなかったのよ お店 やかましくって

ほかの店に 勤めればいいじゃねえか

そんなことできると思う?

あんたが いちばんよく知ってるはずよ

・~

広告に つられてったの

気がついたときは遅かったわ

借金も増えるし

アア まぶしい

お互いに 太陽がまぶしいような 生活してるからね

ねえ

あんた どうして 野田組へなんか入ったの?

兄貴と一緒に 野田組に拾われたんだよ 終戦直後

学校も やってくれてんだ

だって ちっとも 学校へなんか行かないじゃないの

フッ… こんな生活をしていて 学校なんてムダだよ

卒業して ちゃんとした会社へ 就職したいとは思わない?

思ったって できるもんか

ねえ うん?

私のこと 好き? 好きだよ

本当に?

好きだから こうやってんじゃねえか

ホントに好きなら 学校を続けて

♪蛍の光

♪~

♪~

♪~

私が 今 考えてることはね…

何だ?

よそう 笑われるから

笑わないよ 言ってごらん

やっぱり よすわ

帰りましょう

花山組のヤツらだわ

♪~

・~

じゃあ また あしたね ああ

・~

・~

保夫ちゃん おう

あんただったのね あの子をよく訪ねてくるって人は

ああ

あの子がキャンドルに勤めてるってこと 承知のうえで つきあってんの?

ああ 百も承知さ

紅がついてるわよ

兄さんには ないしょだぜ

♪~

(組員)保夫のヤツ 何してんだ? 近頃 さっぱり見えないな

(林)兄貴には ないしょだけど 近頃 いいのができたらしいぜ

そうかい

・~

お夕食よ

・~

どんなことがあってもね

ユキのヤツ 今日もサボってやがんだな?

ええ 野郎 男でもできたのかな?

よく調べてみろ

(ユキ)私が今 考えてることはね うん

私が あんな所に勤めてなくて あなたが やくざでなかったら・

どんなに楽しいだろうなってこと

そいつは できない相談だ

寂しいわ

・~

「遅くなって すいません」って よく おわび 言っとくのよ

はい

あら お珍しい

ああ 繁盛で何よりだね

ええ おかげさまで

なに 差し上げましょう? (野田)いや いいんだ

見回りのついでにね あんた どうしてるかと思ってさ

私みたいな者を 気に留めてくださって・

亡くなった うちの人も きっと喜んでますわ

死んだヤツは損だよ あんた ホントにきれいになった

1人にしとくのは もったいない (吟子)ご冗談ばっかり

いや 冗談じゃない (花山)花 もらうよ

(吟子)あっ いらっしゃいませ

野田さん 近頃 お盛んで結構ですな

ご同様にな

まあ お互い ムリすんのは よしましょうや

(野田)そりゃ お前さん こっちの言うセリフだぜ

(吟子)あっ… (早川)社長 お迎えが

じゃあ いずれ また

(吟子)ありがとうございました

キザな野郎だ

「早川」っていったな 足が悪いから いたわってやれよ

なに・ (花山)早川!

(車の走行音)

・~

脱げ

脱がんか!

下も脱げ

(むちの音) (ユキ)アッ! アッ! アッ!

4日も5日もサボりやがって! (ユキ)アッ!

親父の葬式のときにも 金を貸してある

お前の体には 金がかかってるんだ!

(ユキのうめき声)

男でも できやがったんだろう!

その男に言っとけ

見つけたら 生かしちゃおかねえからってな

(店員)よして! (店員)もう許してあげて

(店員)勘弁してあげて (店員)ねっ?

いいか? てめえらも ふざけたマネすると このとおりだ

(店員)大丈夫?

・~

・~

アアッ… 喉が渇いた

先輩 社長が呼んでますよ 今夜のことで

今夜のことって 賭場のことか? (早川)ええ

そのことなら お客様にも ちゃんと 手配が済んでるから・

心配いりませんって言ってくれ (早川)へい あっ どうも

♪~

お客さんか? (バーテンダー)ええ

♪~

(野田)いいよ 向こうへ行ってろ (バーテンダー)はい

おう 松永よ

俺とお前との仲で 水くせえじゃねえか

そんな いい話を 花山ん所へ持ち込むなんて

(松永) いやあ 怒られるとは思ったがね・

何しろ 花山ん所は 言い値で買ってくれるもんで

…で 取り引きは いつなんだ?

さあ… 月半ばになるだろうねえ 持ち主は香港にいるから

ねえ 大将 あんたさえ その気なら・

俺に いい考えがあるんだが (野田)聞こうじゃねえか

組長 何だ?

(組員)どうぞ

ハジキは なるたけ 使うのは やめろ (組員たち)はい

♪(口笛)

おっ! 何かあったのかい?

殴り込みよ 花山組が賭場を開いてやがんだ

なら お前 警察に知らせて 挙げさせりゃいいじゃねえか

バカ野郎! 目と鼻の先でやられて 黙ってられるか

・~

(殴る音)

(組員)アッ! アッ… 静かにしろ!

(悲鳴)

お客さんは ケガがあるといけませんから・

引き取ってください

(悲鳴)

動くな!

(騒ぎ声)

(組員)野田組だな?

(殴る音)

(銃声)

挨拶させてもらったぜ

(銃声)

よし

♪~

♪~

行ってきました (野田)ご苦労

組長 これ

・♪~

戦利品です

なかなか お前 すばしっこいこと やるじゃないか

いやあ うなるほどあったんですよ

そうか まあ 一杯 飲め (林)はい

おう

オグラ (オグラ)はい

林…

(殴る音)

何すんだい! 先輩だからって承知しねえぞ!

てめえ いつから かっ払いになったんだ?

野田組には 泥棒は いねえはずだぞ

性根をたたき直してやる! 露木!

こいつは俺の子分だ せっかんするなら 俺がする

てめえ いつから そんな偉くなりやがった?

バカ野郎 出過ぎたマネしやがって

引っ込んでろ

すいません

バカ野郎めが お前たちも向こうへ行ってろ

(林)行こう

いいかね? 成功したら 分け前は半々だぜ

五郎 我慢しろよ しょうがないじゃないか

俺は もらったよ 盗んだ金でも

かみさんが お産をするんでな

いつ産まれんだ? 今夜にでも産まれるよ

そうか ちっとも知らなかった

これ 少ないが 何かの役に立ててくれ

そうか

助かるよ

・~

もう1本 (店主)はい! はい お待ちどお

・~

はい ありがとうございます

(銃声)

露木 逃げるな! (早川)さっきのお礼に来たぞ

おう いつでも受けてやる

(銃声)

足元に気をつけろ

(銃声)

あの野郎 (早川)野郎

(銃声)

・(パトカーのサイレン) (大河原)おい サツだ!

・(パトカーのサイレン)

五郎さん!

出しなさいよ

ちょっと 様子 見てくるわ うん

もうしばらく動いちゃダメ まだ 警察がウロウロしてるわ

そうか ねえ 五郎さん

殴り込んだり 殴り込まれたり

毎日 そんなことしてて 面白いの?

そりゃ 俺だって 面白えと思ってやってやしねえさ

みんな メンツのためだよ

やくざって 仁義やメンツに縛られて・

自分を滅ぼしてしまうのね

死んだ うちの人も その1人よ

私 五郎さんだけには・

あんなことに なってもらいたくないんだ

あんた うちの人の たった1人の友達なんだもん

(ノック)

(ノック) はい!

なんだ 保夫ちゃんか

こんばんは 砂糖 貸してもらえねえかな?

紅茶 飲もうと思ったらね 砂糖がねえんだよ

ユキは? まだ帰ってねえよ

うん どうも ありがとう

保夫ちゃん うん?

誰を好きになろうと あんたの勝手だけど

よりによって 花山組の息の かかった子を好きになるなんて

ホントに いいかげんにしないと 今に 大きな騒ぎになるわよ

あんたも 兄貴に似て心配性だね 似た者夫婦ってやつだな

何が 似た者夫婦さ そうだろう?

あんたも兄貴が好きだし 兄貴も あんたが好きなんだ

ただ やっこさんは 律義者で度胸がねえから・

あんたに それを言えなくて クヨクヨしてんだ

まったく 情けねえヤツだよな

ホレた女の手ひとつ 握れねえなんてのは

しかし そこが 兄貴のいいとこかもしれねえな

俺はね よくケンカするけど 兄貴が好きなんだよ

兄貴だって 陰じゃ 随分 俺のこと かばってくれてんだぜ

俺は よく知ってるよ

ケンカすんのは しょうがねえよな 考え方の相違なんだから

そうだろう? まあね

しかし いい兄貴だよ ちょっと古いけどね

バカ野郎 あっ なんだ いたのかよ!

人が悪いなあ さようなら 保夫!

用件は分かってるよ お説教だろう?

(泣き声)

ユキ どうしたんだよ?

どうしたんだよ?

保夫… もう あなたとも会えないわ

一体 どうしたんだよ・

私の背中を見てよ

・~

このうえ あなたと会えば 私 殺される

誰が こんなことしたんだ!

大河原よ 大河原?

俺が話をつけてくる

保夫さん! やめて

行ったら あんたも殺される

殺されたって何だって 俺は行ってやる!

私は どうするの? 1人の私は どうなるの?

行かないで

行かないで!

(泣き声)

・~

・~

ユキ

どっか ヤツらの知らないとこ行って・

2人で 新しい生活を始めるんだ

お互いに 死ぬほどの覚悟がありゃ どんなことだってできるよな

・~

なに? 「堅気になりたい」?

いつも兄貴に たてついてる俺が こんなこと頼めた義理じゃねえが

組長に話をつけてもらえねえか?

お前は そう簡単に言うけど・

俺たちの世界の掟が どんなに厳しいものか・

よく知ってるだろう よく知ってるよ

だけどね 俺たち2人は もう この町には いたくねえんだよ

さんざん世話になった組長に・

女にホレたから堅気になりてえと 頼めると思うか?

俺たちはな 女よりも仁義が大事なんだ

五郎さん あんたは 仁義やメンツのことを言うけど・

亡くなった うちの人が いい例よ

組長のために飛び回って 出入りで殺されたとき・

野田組は何をしてくれた?

酔っ払ったあげく・

町の愚連隊と勝手にケンカして 死んだことになって

私は お香典3000円もらっただけ

お葬式のときには あんたが 代理で来てくれただけじゃないの

残された私が どんな苦労したと思う?

(銃撃音)

(女性たちの悲鳴)

(銃撃音)

(割れる音)

(組員たち)この野郎!

(銃撃音)

組長 バカ野郎!

この忙しいさなかに どこをほっつき歩いてやがんだ!

いいじゃないか 堅気になりたいヤツは なったら

こんなこと 長くやってる商売じゃねえ

なに・ 保夫が 堅気になりてえっていうのか

はい してやってください

その代わり 私は 保夫の分まで働きますから

まあ いいだろう

その代わり お前に やってもらいてえことがある

はい 何でもやります

保夫も 長い間 世話になったが 今日かぎり 足を洗うことになった

話がついたか よかったな うん

それで 今までのよしみで…

町で会っても口を利くなって いうんでしょ? 先輩

そっとしておいてやってくれ 頼む

♪~

(男性) おい 来たぞ! 盛大にやってくれ

(男性)おい 頼むぞ!

♪~

おう 兄さん 来なかったかい?

まだ来てないよ そうか

よかったなあ

所が決まったら 教えろよな ああ

みんなでお祝いしたいんだよ

おい 兄さん こっちだよ

2人とも 荷物の整理はできたのか?

ああ… 兄さん ホントに どうも ありがとう

いろいろ お世話さまでした

これ 俺の せん別だ

もう少し なんとかしたいと思ったが・

今の俺には これが精いっぱいだ

ありがとう

2人とも 仲良くやってくれ

もう 会うこともあるまいからな

落ち着いたら すぐに所を知らせるよ

保夫 俺は 今日かぎり お前と兄弟の縁を切る

お前を弟だと思わん お前も 俺を兄だと思うな

2人とも・

「食えませんでした」などと言って 戻ってきたら ぶち殺すぞ

大丈夫だよ 僕たち きっと うまくやるよ

なっ?

・~

保夫のヤツを頼みますよ

・~

・~

ちょっと休ませてもらうよ (吟子)どうぞ

どうも お待たせいたしました (客)じゃあ 300円ね

どうも ありがとうございました

・~

大丈夫だよ 兄さん 僕たち きっと うまくやるよ

(ジェーン・スギ)これ みんなから

そうか すまないな どうも ありがとう

(ユキ)どうも ありがとう (女性)ちょっぴり 気持ちだけ

(笑い声)

おい なに泣いてんだよ

だって みんな よくしてくださるんですもの

よせよ バカだな

♪(歌声)

♪~

♪~

じゃあ 間違えるな

大丈夫です 私も ついていってますから

うん それじゃ

いいか? 合図に ヘッドライトを2度 点滅させろ

相手も同じ合図をする 気をつけてやれ

(早川)はい

(大河原)ゴー

ミスター・ウィリアム

(英語)

ウッ!

じゃあ 松永さん どうも (松永)じゃあ

(英語)

ほら 行こうぜ… ウッ!

野郎!

(銃声)

バカ野郎

いい大人が2人もそろって 「とられました」で済むと思うか

この取り引きを知ってるのは 野田と松永だ

・~

ご苦労

顔は見られなかったろうな? 大丈夫です

これも使わずに済みましたから

じゃあ 知ってるのは お前1人ってわけだな

ええ これ 返しときます

ご苦労 一杯やってくれ

はっ じゃあ 帰ります

(ドアの開閉音)

それだけあれば 盛り場 一手に治められるな

おかげさんでな

約束の分け前 もらおうかね

金は用意してある こっちへ来てくれ

・~

・(銃声) ・(松永)ウッ!

・(野田)おい これ 片づけとけ

佐伯

・~

(銃声)

・~

佐伯…

(佐伯) 来るな! 来るな! 来るな!

貴様 来るな!

なぜ 俺を撃った・

なぜ 友達の俺を殺そうとしたんだ!

許してくれ 五郎 組長の命令だ

組長? 組長が 俺を殺せと言ったのか?

ヤクの秘密を知ってるのは お前1人だ

消せと言われたんだ

・~

長年 同じ釜のメシを食ったお前を・

俺は撃てねえ

五郎 ずらかってくれ

組長には 俺が いいように言っておく

ずらかってくれ

・~

ずらかるよ

お前は行けよ

・~

・~

吟子さん ・(吟子)えっ? あっ…

この間 預けたハジキを 持ってきてくれないか?

どうしたの?

いいから 黙って取ってくりゃ いいんだよ! 早く

(吟子)お店 頼んだわね (マサコ)はい

・ マサコ 店を閉めろ! はい

(鍵を閉める音)

・~

・~

・ マサコ

はい

ちょっと 行ってくるとこあるからな

ママさんに すぐ帰るって言っといてくれ

あと 閉めとけよ はい

・~

(野田)露木は どうした?

・~

てめえ 俺を売りやがったな

(銃声)

バカ野郎! おい 露木を捜すんだ!

野田さん ちょっと 話があって来たんだ

(吟子)マサちゃん

どうしたの?

五郎さんが閉めろっつうんだもん

傷の手当てして出ていったわ 「すぐ帰る」って言って

そう…

あんた 早くお帰んなさい 私が待ってるから

(マサコ)はい おやすみなさい

(ジェーンたち) じゃあ どうも さようなら

(笑い声)

あっ こんばんは (ジェーンたち)こんばんは

おい 保べえ! 兄さんだぞ

じゃあ また! (ジェーンたち)さようなら

兄さん

さあ 上がってくれ

さあ どうぞ

いらっしゃい ああ よく来てくれたね

ちょっと 近所まで用事があったんでな

あっ おなかは? いや いいんだよ 心配しなくても

いや… おい 兄さんに 何か ごちそうしろよ

ええ 私 何か見てくるわ

おい

兄さん 喜んでくれ

さっき帰った友達の おじさんの紹介でね・

俺 塗装工場へ 勤めることになったんだ

それは よかったな とにかく 一生懸命やってみるよ

兄さん

こうやって 離れて暮らしてるとね・

無性に 兄さんが懐かしくなってくるんだ

兄弟の縁 切られた俺だけど・

いつか きっと 会えると思ってる

俺 来てくれて ホントに うれしいんだよ

来た甲斐があったわけだな

俺も お前たち2人に ひと目 会いたいと思ってな

ちょっと 旅に出るんで 当分 会えないと思うが・

2人とも 元気でな

旅って どこへ? いつ帰ってくるんだよ?

お前たちの赤ん坊ができるころさ

フッ… じゃあ

もうちょっと ゆっくりしてってくれよ

ユキも もうすぐ帰ってくるしさ 人を待たせてあるんだ

そうかい?

・~

おい いいかげん 泥を吐いたら どうだい

そんな お前… ヤクなんて とんでもねえ言いがかりだよ

とぼけるのも いいかげんにしろ

この取り引きを知ってたのは お前と松永だ

俺たちはな 露木に似た野郎に 現場を襲われてるんだ

知らんとは言わさんぞ!

何て言われたって 俺は知らん

露木がやったんなら そいつは あいつが勝手にやったことだ

ありがとう 五郎さん あんた ケガしてんのね

佐伯に撃たれたんだ 組長の命令でな

保夫を堅気にするのを条件に・

俺は 花山の 麻薬取り引きの現場を襲った

成功して戻ったら この始末だ

俺は保夫にも会ったし 何も思い残すことはない

行かないで! 行かないで 五郎さん

分かってくれ

あっ もしもし 保夫ちゃん 兄さんが大変よ

兄さんが? どうしたんだよ!

(組員たち)この野郎!

待て! 待ってくれ! 言うから待て!

(花山)やめろ

お前さんの言うとおり 確かに 俺は 露木にヤクを取らせにやった

そのヤクは どこにあるんだ?

ところが 露木の野郎 俺を裏切りやがって

ヤクを持ったまま ずらかりやがった

そりゃあ ホントだな? (野田)ホントだ

それで ヤツを引っ捕まえようと思って・

出たところを お前さんたちに会ったんだ

なっ? そうだろう?

(組員たち)へい

俺も野田組の組長だ 今更 ウソは言わねえ

よし 露木を捜せ

動くな!

(銃声)

預かっとくぜ

この野郎 組長に会うまではな

花山 そいつが ヤクを持ってるんだ

組長 今日まで あんたが・

そんなに 情けない人とは思わなかった

露木 ヤクは どこにある?

ヤクは あの男に立派に渡してある

でたらめ言うな! 俺は そんな物 受け取ってやしねえ

とぼけるな! 背中の傷が証拠だ

よくも 俺に 持ち逃げの罪を かぶせて 消そうとしやがったな!

ウソだ! そいつは ウソを言ってんだ

(銃声)

組長!

(銃撃音)

あいつら グルになって芝居してやがんだ

待て!

先輩

てめえたち やる気だな?

組長に たてを… (銃声)

・~

組長に たてつくのは よくねえよ

(組員)なあ そうだろう?

(組員)待て!

(銃声)

・ 兄さん!

(銃声)

待て!

(銃声)

この野郎…

なんで 兄さんを あんな目に遭わせやがった!

どうしようと 大きなお世話だ

お前にとっちゃ 兄かもしれねえが 俺にとっちゃ ただの子分だ

長え間 餌やって太らせてきたのは こんなときに役立たせるためだ

じゃあ 俺たちは 殺されるために 養われてきたっていうんだな?

そうだ 子豚みてえによ 飼ってきたんだ

貴様…

・~

・~

兄さんは もっと苦しい思いしてんだぞ

・~

・~

アッ! アッ…

この野郎 ぶち殺してやっからな

なにを・ アッ!

・~

ちきしょう…

・~

ウウッ…

・~

組長!

(銃声)

(銃声)

保夫 大丈夫か?

兄さんこそ大丈夫かよ?

保夫さん! (吟子)大丈夫?

兄さん

吟子ねえさんから聞いたよ

さんざん 苦労してくれたんだってな

俺を堅気にするために

ホントに すまない

・(パトカーのサイレン)

保夫! お前たち2人は早く逃げろ!

早く行け!

兄さん置いて 逃げられるかい! 一緒に行こう

この場になって 俺が逃げられると思うか?

だって… 兄さんには 私がついてる

2人とも 早く行って

保夫 お前は堅気なんだぞ

やくざの出入りに巻き込まれるな

そこに非常階段がある 早く行け

だって… グズグズしてると ぶち殺すぞ

早く行け!

・~

(刑事)露木!

・~

お騒がせしました お願いがあるんですが

(刑事)何だ? 言ってみろ

長年 住み慣れた町を 見ておきたいって思いまして

よし

・~

・~

・~

保夫 幸せに暮らせよ

・~

五郎さん

(泣き声)

・~

五郎さん! 五郎さん!

五郎さん! 五郎さん! 五郎さん…

(泣き声)

・~

・~

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