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Original subtitles

・~

(ナレーター)

この世に人間が現れる はるか前>

ドロドロと溶岩のように

漂い流れておりました>

4つの大陸ができました>

とうしょうしんしゅう

東勝神洲の一部に山がありました>

かかざん

何万年たったことでしょう>

不思議な石が生まれました>

まるで霊魂でも

宿っているかのようでした>

(叫び声)

・『モンキー・マジック』

・~

・~

さんぞうほうし

げんじょう

てんじく

天竺へ旅した7世紀>

まだ信じられないような・

大自然の脅威が

たくさんございました>

こつぜん

あるとき 忽然と消えて・

そして 消えた湖は 何百里も

離れた場所に 忽然と現れる>

呼ばれる この湖は・

不吉をもたらす兆しとして

砂漠の旅人に恐れられていました>

・~

ごじょう

(悟浄)あ~あ… 幻の湖が現れたり

大きな仏像が彫ってあったり

わけの分からんことばっかり

ほんで また戦やろう

わしゃ もう疲れたわ もう

はっかい

(八戒)大丈夫か? 悟浄

俺は なに来ても怖くねえけどよ

ただ あのバッタだけは

おっかねえな 俺

ごくう

めえ

こえ

(悟空)お前が怖えのは

女だけじゃねえのか?

(八戒)いや 女は怖いんじゃなくて

かわいいんだよ ハハハハッ!

(三蔵法師)無駄口は およしなさい

(三蔵)どうしたのです?

分からない

おかしいな

おかしい

(口笛)

(悟浄)おい この霧やと

有視界飛行は できひんぞ

ハハハハッ… 任せとけ ほっ!

(騒ぎ声)

(バッタの羽音)

・~

(男性)ハッ… あっ!

ハァ…

豚になりやがった

・~

(悟浄)

おい 八戒 やっぱり おかしいか?

おかしい 女の匂いがするんだもん

だって 女の匂いが

どうもな わしも さっきから

この頭の皿の水っ気がな

ひょっとして

みずききん

水飢饉でも来んのとちゃうか

おい 大変だ 大変だよ!

(悟浄)どないしてん?

お師匠さまを早くな

この岩穴ん中へな 退避させろ

(悟浄・八戒)なんで?

バッタだよ バッタの大群だ!

バッタ・

あら 臆病豚!

あっ お師匠さん 早く 早く!

よ~し!

(八戒)早くしてよ

穴なんか開けんな

バッタが入ってくるからな

大丈夫か?

お師匠さま おいらの

察するところじゃ バッタはね

この100里四方にいるはずだ

もうバッタの群れですよ

ちょっと待ってくれ

俺 そのバッタって言葉を

聞いただけで

じんましんが

できちゃうんだ 全身に

バッタ!

アアーッ!

それだけのバッタをやな…

(八戒)アアーッ!

やり過ごすまで待ってたら

ひと月は かかるで

ひと月も こんなとこで

食い物は なし 水気は なしで

もう

わしゃ 干上がってしまうわ もう

かっぱ

(八戒)河童が干上がったら

日傘になるのか?

ふざけたこと言うな お前は

後ろで ばったばったやるな!

このぶった!

ばったばったと…

アアッ!

(八戒)ハァハァ ハァハァ…

バッタ妖怪か…

ああっ!

・~

(バッタ女王)全軍は1里後方上空にて

戦闘態勢のまま待機

かん

(奸)はっ!

幻の湖が この地にある間

我々は この地を占領する

抵抗する者は

即刻 豚に変身させる!

(奸)直ちに この地に

参謀司令部を設営いたします

さい

(猜)しかし

また あの湖は消えるのでは?

弱音を吐いては

全軍の士気に影響する

言葉を慎め

(猜)はい

直ちに 戦死者を弔え!

(手下たち)はっ!

ああ いや…

そのバッタ妖怪というのは 人間を

醜い豚にしてしまうんですよ

豚に?

・(物音)

かばく

(賈莫)

バッタが出たんでしょうか?

あっ…

ハハハハッ… これは これは

いや あの… バッタが怖くて

出てらっしゃった?

いやぁ

何も心配すること要りません

私はね 「バッタ退治の八戒」と・

いわれるくらいなもんで

ございますから

それに引き換え

こいつらの また根性のないこと

本当に弱いんだから 特に これ

これが 全く

バッタは駄目なんでございます

今からね バッタのよけ方ってのを

教えてあげるから

よく聞いてなさい いいですか

バッタが こう来たらね

こういうふうに

よけるんでございます

ハッ…

・~

(賈莫)私たちは

ここから300里ほど離れた・

けんたく

県度という所に住んでおりました

幻の湖といわれるロプノールが・

私たちの村の近くの砂漠に

現れていたんです

5年前の ある日…

(バッタの羽音)

(男性たち)

急げ急げ! やっちまえ!

(騒ぎ声)

・(騒ぎ声)

(悲鳴)

ハッ…

・~

本当に バッタを見て倒れるなんて

珍しい豚だね お前

こいつは大変だ

(悟浄)お師匠さま バッタの女王が

美女やっちゅうことが分かったら

やつ

八戒の奴 どないしよるでしょうね

バッタの妖怪は

女王と7人の家来だけで

あとは 何百万 何千万という

バッタの大群なのです

本当に怖いのは

操られているだけの バッタたちです

そうですね 自分の意思を持たず

他人の意のままに動くものが・

世界を破壊してしまう

いつの世でも

・~

また幻の湖が消えた

女王 すぐに進軍しましょう

幻の湖は また どこかに現れます

しかし 兵は疲れている

追わなければ

バッタたちの反乱が起こる

「ここへ来れば 水がある

安住の地があるんだ」と言って

はるばる

引っ張ってきたんだ 兵たちを

(賈莫)その夜 私は

かろうじて助かった3人の

娘たちの手を引いて・

砂漠を逃れました

そして

この岩穴のある山里に逃れ着いて

里の人々に 「妖怪が攻めてくる」と

話したのですが…

ハァ…

誰も信じてくれませんでした

本当に 人々が もっと素直に

人間同士を信じ合えればいいのに

あれ?

ちょっと引っ掛かるな お師匠さん

人間同士が信じ合ってりゃ

それでいいの?

ああ そうだよね 俺たちはね

もん

妖怪だもんね 化け物だもんね

わしら 妖怪やもんな

悟空!

自分で

自分を卑しめるのは やめなさい

お前たちを差別視なんか

していませんよ 私は

ありがたきお言葉を

ちょうだいいたしました

(悟空・悟浄)ははっ!

ところが 1年前に

消えた幻の湖 ロプノールが・

この里の外れの砂漠に

突然 姿を現しました

しかし 一体 どうなっとんのかね

その湖のからくりは

河童としては・

いっぺん潜って ゆっくり

調べてみたい欲求に駆られるなぁ

幻の湖のからくりなんか

私たちには どうでもいいのです

バッタが飛んでくるのも・

砂嵐のことを思えば

何でもありません

でも どうしても

我慢できないのは 私たちが…

(賈莫)豚に変えられては…

ああ たまりません

人間が豚に変わってしまうなんて

豚は嫌です! 嫌ですよ

「豚・豚・豚」って

ばか

豚を馬鹿にするんじゃねえんだよ

そんじゃ 人権…

とんけんじゅうりん

人権じゃねえ 豚権蹂躙じゃねえか

いいか 俺は もう怒ったからな

絶対 怒ったからな

誰が何と言おうとな

それから どんな賞金くれようと

こういう人間どもを救うためにね

黙ってなさいよ あんた 坊主は

ええ?

こういう人間どもを救うために・

俺は こういう苦しい旅を続けるの

もう嫌だからな 本当に!

俺は 1抜けた!

徴兵拒否! 天竺行き反対!

徴兵拒… うん? オッ?

しんしん

(真真)母さま!

また あのバッタ妖怪が…

あいあい

(愛愛)お父さまを 豚に

変えてしまった あのバッタが…

あら? 美しいな

ええ? 美しい

娘さん よくお聞きなさいよ

ここに いらっしゃるお坊さまは

誰ありましょう

とう

唐の国から天竺へ

この世を平和にするために

仏の経典 受け取りに

唐の国を出たからにゃ

手柄立てずに死なりょうか

なんと美しい娘さん 私がね

必ず お助け申し上げます ねっ?

かわいい顔して ヘヘッ…

ちょっと手も触らせて ねっ?

いいじゃん… ああ ハハハハッ…

許せねえ 俺は 許せねえんだよ

俺は豚をね

馬鹿にする奴は許せない …と思う

悟空

えっ?

悟浄 頼みますよ

は~い

(悟浄)ハハッ…

もん

たたこ

愛する者のために戦うてこそ

男やないか ええ? 悟空

フフフッ…

僕たちに任せていただこう

もう心配いりません

猿の活躍をご覧ください

河童も手伝うそうです

(悟浄)はい フフフフッ…

・~

やったるぞ

豚を…

馬鹿にすんだもの

(泣き声)

ハッ… 分かる?

優しいのね

優しいのね 優しいのね

おう! 俺には見えてんだぞ おい

出てこい!

・~

(殴る音)

(殴る音)

・~

きれいな ねえちゃんやなぁ

私に心を奪われた瞬間から

お前は妖怪ではなくなった

・~

やめて ちょっと

何や? これ おい! やめとけ

ああ 豚は嫌や 豚は ああっ…

ああ 豚は嫌や ああ…

あっ… ああ…

とうとう豚になってもうた

どうしよう

僅かに残った妖怪の

成分のおかげで 変な豚ができた

フフッ…

(殴る音)

(悟浄)豚になってもうた…

あれ? 悟浄! 悟浄どこだ・

俺や 俺

えっ・

豚になってもうた…

あっ!

・~

大丈夫だべか? あいつら 本当に

れんれん

(愛愛)憐憐 行かせて

お願いだから行かせてちょうだい

(八戒)どうしたの? どうしたの?

話してくだしゃんせ

ええ? どうしたの? なに?

いや 怖がることなんか…

何もしないから 本当に大丈夫

大丈夫 なに? どうしたの?

はい 聞きましょう

うん? 「姉さんが」… うん

「姉さんの恋人が」… うんうん

外にいるの? うん それで?

「姉さんが」… うん 「恋人に」…

心配だから

行きたいと思ってるわけだ?

うんうん

分かる分かる そりゃ分かるね

「ところが 外には」…

バッタがいるからなぁ

バッタも 1匹ぐらいだったら

何でもねえけど

大勢集まると 何すっか

分かんねえからな 怖いのな

怖い怖い それで? うんうん うん

そうか なるほどねえ

あんた 恋人いるの?

どんな男なの? それは

外になぁ…

・(槌を打つ音)

(槌を打つ音)

(奸)何をしている?

きんこう

(金虹)石仏を彫っているんだ

俺たちを呪い殺すためだろう?

(金虹)違う 平和のためだ

(手下)なに?

(奸)なにが平和だ!

女王の所に引っ立てていけ!

(手下たち)はっ!

(騒ぎ声)

おい バッタ!

俺はな あんな煙ぷっぷでな

豚になんか なりゃしねえぞ!

せいてんたいせい

そん

俺は斉天大聖 孫悟空だ!

ヘッ! あんなもんで

妖怪魂 失ってたまるかい!

面目ない

それにな

俺は てめえの色香に迷って

妖怪でなくなるほど・

女好きじゃねえやい!

重ね重ね面目ない

お前に言ってんじゃねえよ!

馬鹿野郎 うるせえな この野郎

この男は?

(奸)岩山に あの大きな仏像を

彫った張本人です

まだ これからも いくつもの

まがいぶつ

磨崖仏を彫るつもりだそうです

何のために?

(金虹)

私は彫刻師 金虹 金の虹と書く

この世に 金色の虹が

立つような平和な国を…

うるさい!

・(手下)女王!

大変です また幻の湖が消えます

(女王)なに・

・~

今だ ンッ!

あんたも助けてやるからな

私は いい 私には仏の加護がある

それより 私の恋人の

愛愛の一家を守ってくれ

愛…

なに?

お前が愛愛ちゃんの恋人か

(金虹)知ってるのか? あの人を

頼む あの人たちを頼む

おい 悟浄

いっちょう やるぞ おい!

(泣き声)

その気力さえ消えうせた

愛する人の心が

ほかにあると知った今

なんで私に戦えと言うのか

おお!

・~

本当に消えちまったぜ 湖が

ああ 痛みに震える我が心

マイ・フーリッシュ・ハート

失恋記念日

・~

バッタ~ッ!

(真真)悟空さま ご無事で

そんなことよりな

早く中へ入ってくれ

またバッタが

襲ってくるか分かんないから

何してんだ? 八戒 お前 おい!

(愛愛)まあ 変わり果てたお姿!

(悟浄)面目ない

あら 重いな

クッ… よいしょ

ああ 重いな 豚 豚 お前

おい これ持ってくれよ

ああ 豚重い 豚重い!

豚に生まれないでよかった

ああ 豚・豚・豚…

重い重い重い! 重いよ!

ああ もう 暑いな お前 ええ?

(八戒)バッタ バッタ…

なに? バッタ? 分かったよ

あの… この奥に 天然の氷の

部屋になってる横穴があります

そこで体を冷やしたら…

そうですね

悟空 八戒を頼みます

ああ 早く行こう ほら

(八戒)バッタ バッタ バッタ…

分かったよ バッタは

バッタは分かったから

ああ 寒いなぁ

少しは頭冷やしてな 利口になれよ

俺 馬鹿になっちゃう

こんなとこ いたら

・(扉の閉まる音)

(読経)

(悟浄)お師匠さま

いちばん霊験あらたかなお経で

お願いいたします

何とぞ この悟浄を

河童に戻してやってください

わしゃね

どうせ 天涯孤独の河童ですから

いつ死んでもいいんですよ

しかしね この豚のままで

死ぬのだけは嫌なんです

お願いします! お願いします…

(悟浄)おう 悟空

やっぱ あかんのや 戻らへんのや

ハハハッ… お師匠さま

駄目ですか? やっぱり

私には まだ力がないのです

天竺へ行って

早く経文をいただかなければ

だからさぁ

常日ごろから言ってるでしょう

きんとんうん

おいらの持ってる 斗雲

あれ 2人乗りなんだからさ

あれ乗って 天竺行っちゃえば…

乗れないと思ってるから いけない

1回 乗ってみりゃいいんだよ

…で 落っこったら

また 次のこと考えりゃいいんだよ

それは できません

まあ でも 苦労して

歩いて行くより いいと思うけどね

それに この鼻見て これ

お師匠さま このまんま

天竺まで行かすんですか?

俺は

かわいそうで笑っちゃうよ 本当に

ハハハハッ! 見て これ

バウムクーヘンだよ これ

あっ それにね もう1人

捕まってる金虹って男だってね

もうすぐ豚にされちゃうよ

金虹という男?

うん

えっ・ アア…

あっ 倒れた…

お前 顔見せるな 馬鹿

びっくりする…

(真真)悟空さま ちょっと

うん

(真真)金虹というのは

妹の愛愛の恋人なのです

ああ 知っていますよ

金虹さんは・

「自分は いいから 愛愛さんと

あなた方を守ってくれ」と

5年前

私たちも この里に流れ着いたとき

私たちの言葉を

まともに信じてくれたのは・

彼1人だったのです

(金虹)

僕は あなた方の話を信じます

あなたたちの里で

起こった悲劇が・

繰り返されないように

僕は祈ります

ありがとう

・(破壊音)

(金虹)やめてくれ! やめてくれ!

人間どもの作った

この呪いの石仏が・

いつもいつも

湖を消してしまうのだ

違う! 平和祈願の願いを込めて

(女王)ハハハッ!

こんな物で 平和の望みが

かなうと思っているのか

たわけたことだ

望みとは 力で勝ち取るものだ

連れていけ!

(手下たち)はっ!

(金虹)平和の願いは

いつか果たされるんだ

・~

ああ きれいな夕日だなぁ

まるで昼間のことが悪夢のようだ

この静けさは また新しい侵略が

始まる前ぶれなんですね

心配いりませんよ

今夜 金虹さんを助けたあと

奴ら ぶちのめしますから

やります! 絶対やりますから

たとえバッタでも

どんな妖怪とでも

平和に仲良くやっていけたら…

私の父は

私には真理を知るようにと願って

まこと

真という字を2つ重ねて 「真真」

すぐ下の妹には

愛を知るようにと 「愛愛」

あわ

末の妹には 憐れみを知るようにと

「憐憐」と名付けてくれました

この世に生まれてきた以上

真も 愛も 憐れみも

みんな知りたいんです 私

いい言葉だなぁ 真・愛・憐れみ

俺は やっぱり 中でも

愛が いちばん いいと思って…

ちょっと おしっこしてこよう

(女王)お前は我々のいけにえだ

豚になる前に

言いたいことがあれば聞いてやる

お前たちの通ったあとには

1本の草木も生えない

生き物は全て 何かを

のちの世に残すために生きるんだ

お前たちは何を残す…

(奸)うるさい!

女王 早く処刑を

放っておけ

いずれは干からびて死ぬ

女王!

(悟浄)お前1人 戦わせるのは

申し訳ないけども

八戒が凍ってしまっとるし

わしは妖怪能力ゼロや

なんとか ひとつ頼む

ああ 分かった分かった

それよりな 3時間もしたらな

八戒 解氷しとけよ

「かいひょう」?

解氷 分かんねえか?

選挙やってんじゃねえんだからよ

この場合の

「かいひょう」っつったら お前

氷を解かすことだろう!

ああ そうかそうか

ああ お前 豚になっちゃって

顔も頭も悪くなったな ハハハッ…

解氷な…

・(扉の閉まる音)

心配しないで ねっ?

・~

(泣き声)

憐憐 愛愛は金虹を

助けに行ったのね? そうなのね?

母さま

愛愛が?

あっ…

よし 俺が行って 助けてくらぁ

待ってください

憐憐は父親を豚にされた ショックから

言葉を失ってしまいました

でも この子の言ってることを

聞いてやってください

「愛愛や金虹を助け出すよりも

もっと一生懸命に・

考えなければならないことがある」

と憐憐は言っています

「みんなが明るい太陽の下で

一緒に暮らせるようになること」

「不幸せな人が1人も

いない世の中にするためには・

どうしたらいいか

それを考えなければ」

そうですね おっしゃるとおりです

バッタたちと戦わずに 講和条約を

結ぶ手は ないでしょうか?

講和条約? 何だい? そりゃ

戦うばかりでは

何ひとつ解決できないと思います

バッタたちは

水を求めて争っているんです

だから もし彼らに すぐ

消えてしまう幻の湖ではなくて

永久的に使える水資源を

与えると約束したら

侵略は止まるかもしれないし

愛愛たちも

返してくれると思います

甘い甘い 妖怪というのはね

理屈が通らねえから

妖怪っていうんだって

白旗を掲げて バッタの所へ

交渉に行ったら どうでしょう?

お師匠さん

白旗っていうのは

降参の意味だよ 俺は嫌だね

悟空 人の話は最後まで聞きなさい

はいはい

(悟浄)

そうやね まだ交渉の余地はあるね

水資源の確保やったら

私 河童に任せてちょうだい

お前 ちょっと鼻触ってみろよ

えっ?

豚だ お前は豚!

確かに 白旗を掲げて来る者まで

豚にしてしまうほど

バッタ妖怪も 条理が

分からなくはないと思います

おう 真真さんよ

はばかりながら

この斉天大聖 孫悟空はな

戦うために

この世に生まれついたんだ

いわば 侍大将よ

話し合いだの じゃんけんで・

けりがつくような世界とは

縁がねえんだい

あばよ!

悟空!

痛い痛い… いたたたた…

俺は間違ってない! 痛い痛い

人助けの戦いが なんで悪いんだ・

痛い痛い 痛い痛い…

理想主義では

世の中は変わらない!

痛いけど 飛べ!

・~

あっ… 今 助けてやるから

お前は 必ず

来るだろうと思って待っていた

あっ… 痛い

ああ 痛い痛い 痛い痛い!

今度こそ豚にしてやる

ああ 痛い! お師匠さん

輪っかなんか… 痛い痛い痛い

豚なんか… 痛い!

悟浄だけで たくさんだ 痛い痛い

痛い痛い痛い… ちくしょう!

お師匠さん

やめてくれってんだ ちくしょう!

(うめき声)

(奸)豚は嫌だ 豚は嫌だ

(殴る音)

ああ 痛い痛い痛い…

痛いよ! ええい ちくしょう!

うん?

寒い 寒いな…

(霜の音)

動かねえ

なじょしたんだべ?

(悟浄)おい 悟空 大丈夫かなぁ

なあ おい… もう かなんな もう

ヤッ!

痛い痛い 痛い痛い!

(殴る音)

(手下)ウッ!

やい!

この豚 早く元に戻さねえと

戦力不足になるぜ!

見たいか? 元の姿に戻るところを

悟浄! 行ったぞ!

(うめき声)

あれ? 元へ戻ってる

ああ 豚から河童に戻ったがな

(真真)本当

もう うれしいわ

(真真)良かった

誰か… 出してくれ…

お… 俺 もう 限界だ…

このままでは 凍死する

お願い

ウウッ! 痛いよ! あいたたた!

いてっ…

アアッ!

(女王の笑い声)

クッ… ちくしょう!

(女王の笑い声)

・~

私の身は

どうなっても かまいません

娘を取り返すため

私を連れてってください

そのようなお体ではありませぬか

私どもが まいります

おい わしな 豚から

河童に戻されたうれしさのあまり

つい お前を

解氷すんの忘れてしもうたんや

すまんことしたな

(たたく音)

は

早よう解けてくれよ

これから

お師匠さまのお供をすんのやから

別に 私らが行くことも

ないんじゃないんですか?

悟空が

ちゃんと やってくれますよ

あいつは…

そこいらの理想主義者と違って

実力が… ありますから

アッ…

アッ…

恐らく

悟空は捕まっているでしょう

きんこきょう

緊箍経を唱えておきましたから

そうなんですよ 悟空の奴はね

わしの体を豚から河童に

返すだけで 精いっぱいなんですよ

その豚というアクセントが

妙に 神経に ざらつくなぁ!

(悟浄)まあまあ

そう とんがるなって おい

(たたく音)

「豚 豚」と侮辱されたあげくに

ひと晩中

氷漬けにされた俺の気持ちが…

アーッ… アーッ…

分かりました 八戒

お前は ここへ残りなさい

アーッ…

残りゃいいんしょ

アア~ッ…

・~

(悟浄)

さあ とりあえず 行ってきます

・~

バッタの大群

一体 どこにおんのやろうな?

・~

ちくしょう! この野郎

(女王)何しに来た?

話があります

女王の様子が おかしい

以前の女王なら・

人間どもと話し合うなどと

いうことはなかった

今だぞ 女王を倒して

俺たちの手で バッタ王国を築くんだ

(手下たち)よ~し!

すまん 悪い

フン… 臆病河童

いやいや いや お前らのな

縄を解くのは いと易けれど

それじゃ お前

中のお師匠さまの安全が どうも…

なっ? 分かるやろう?

へなへな河童

へなへな河童

いや もう そう言うなって

お前や金虹のような

むしず

偽善者を見ると 虫酸が走る

なぜでしょう?

お前たちは

手を汚すのを避けるからだ

神や仏に祈ってさえいれば

幸せが来るなどという きれい事で

どんな一生が送れるというのか

嫌だと思っても

この手を血で汚さなければ・

生きられない者のほうが

多いのだ 世の中には

戦わない者は くずだ!

誰もが戦っているのです

その戦い方が お前と私とでは

違うだけのことでしょう

これ以上の争いを避けるために

お前たちに安住の国を提供しよう

この土地を

フン 水に縁のない所で バッタが

生きられると思っているのか

お前たちに できぬことが

私たちには できる

この土地に

幻の湖の水を引いてくることです

この土地に井戸を掘り 幻の湖の

地下水脈を湧き出させるのです

やがて この地は緑の大地に変わる

柔弱な人間の言うことは

信じられない

もし お前が 自分の言葉に

責任を持つというのなら

私と この場で1対1で戦え

私は戦うことを禁じられています

・~

(読経)

いいか? 女王も殺すんだ 行け!

(手下たち)はっ!

あかん 交渉決裂や

戦いましょう

その代わり 戦いが終わったら

ここに国を建設することを・

もう一度 考えてみると

約束してくださいますね?

分かった

・(バッタの羽音)

(崩落音)

(崩落音)

よ~し

ああ 痛い! 痛い痛い痛い…

《いけません!

動いてはなりませぬ!》

・~

(斬る音)

アアッ!

悟空! 悟浄!

ヤーッ! クッ!

ハハハハッ!

・~

(殴る音)

(殴る音)

アーッ!

ウワッ!

(殴る音)

アッ!

悟浄 水源地 探しに行くんだ

よし

お師匠さん!

この2人 頼みますよ!

・~

あっ! ほら あった!

・~

おい 悟浄

俺はな 井戸を掘るからな

お前は湖の底から

地下水脈を泳ぎ抜いて

俺たちが掘ってる井戸の所へ

その地下水脈をつなげろ

よ~し 水のことなら任せて

頼むぞ!

おう いくよ!

・~

・~

(地鳴り)

うん?

あっ! これ 水噴き出してくるぞ

危ないから ほら

下がって 下がって! 下がって!

ほら! そこへ行け ほら

今から噴き出てくる

出てくるぞ 出てくるぞ!

出てこないな… なんでだ?

あーっ!

(歓声)

もっと出ろ ほら!

(悟浄)ウワッ!

あっ!

おい 悟浄!

(くしゃみ)

お前も風邪ひくのか? おい

どういう意味やねん

あほは風邪ひかんっちゅう意味か

ハハハハッ!

(くしゃみ)

我々に 初めて安住の国ができた

流浪の民の

心のすさみが消えたあと

私の心は なぜか むなしい

もし ずっと以前に・

お前のような男に

出会っていたなら…

・~

ほんのはずみで

こんなことに なってしまって

神さま 仏さま

この八戒だって

優しい心の持ち主でございます

善良なる豚でございます

のけ者にしないでください

・~

(賈莫)では 気をつけて

お行きなさいませ 三蔵法師さま

はい 皆さんも お達者で

(賈莫たち)はい

真真さん バッタ女王が

これまで豚にした人たちを・

全部 人間に戻すと約束したんだ

お父さんを

しっかり見つけだすんだよ

はい

悟空さま

お母さんが見てる…

クッ…

カーッ…

(憐憐)ありがとう

(八戒)うん?

言えた!

言えた! 言えたね!

良かったね! お母さん!

ああ 憐憐

(真真・愛愛)憐憐!

(笑い声)

(八戒)恥ずかしがらず

「好き」って言ってごらん

言ってごらん

言ってごらん 言ってごらん

ひとつの戦いがあり・

そして ひとつの建設があった>

まだまだ先は遠い>

今日 この日 空と風と愛とが・

この広い砂漠いっぱいに

輝いていた>

・『ガンダーラ』

・ そこに行けば

・ どんな夢も かなうというよ

・ 誰もみな行きたがるが

はる

・ 遥かな世界

・ その国の名は ガンダーラ

どこ

・ 何処かにある ユートピア

・ どうしたら行けるのだろう

・ 教えて欲しい

・ In Gandhara, Gandhara

・ They say it was in India

・ Gandhara, Gandhara

・ 愛の国 Gandhara

・ Gandhara, Gandhara

・ They say it was in India

・ Gandhara, Gandhara

・ 愛の国 Gandhara

きんぽう

こぞって仏法を敬うので有名な国>

生き血を吸い取られ・

見るも無残な死体となって

発見された>

悟空たちが見たものは…>

お師匠…

ご期待ください>

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