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(ナレーション)富士山(ふじさん)のふもと 富士浅田(ふじあさだ)市に住む⸺
遠藤清美(えんどう きよみ)は 同僚の 宇宙人 高橋(たかはし)に命を救われる
(運転手)大丈夫ですか?
(ナレーション)その秘密は⸺
幼なじみの はっちと みなぷーしか知らない
(美波(みなみ))宇宙人だって 聞いたんですけど!
(高橋) 絶対 ナイショにしてくださいね
(ナレーション) 地元で起こる些細(ささい)な事件に⸺
次々と巻き込まれる高橋
一方 同僚の由美(ゆみ)は ある疑いを持つ
(由美) 小野寺(おのでら)くん宇宙人説 ありますね
プライベート あんまり見せないし
(清美)まあ 確かに 小野寺くんの プライベートは謎だけど
(ナレーション)そんな中 徐々に生じ始める ほころび
そして 今日 清美たちを脅かす新たな男が⸺
この町に降り立つ
(岸本(きしもと))こっちのほうって 観光客は あんまり来ないですか?
(運転手)あ~ この辺は⸺
観光地区から ちょっと離れてるんでね
(岸本)あ~ そうなんですね
(シャッター音)
(運転手)でも いい所でしょう? 昔の町並みとかも残ってて
(岸本)そうですね 結構 穴場だと思いますよ
(運転手)フフッ…
(新座(にいざ))へえ~ そうなんだね
…で
2月23日って 富士山の日なんだね
(岸本)そうなんですよ
(新座)へえ~ 知ってた?
(スタッフ) いや 知らなかったです
(岸本)あっちのほうじゃ わりと当たり前みたいですね
各地でイベントやってたり
(新座)そうなんだ?
こないだ「サンバリュ」のロケで 静岡と山梨 回ったんですけど⸺
ほかにも ネタは ありそうな感じでしたね
「サンバリュ」は どんなネタやったの?
(岸本)あっ そっちのほうは ホントよくある“富士山は⸺”
“静岡と山梨どっちのもの” 論争だったんですけど
(新座)ああ…
(スタッフ)それって なんか モメたやつじゃなかったっけ?
いや モメたっていうか
ちょっと 1件 クレーム入っちゃって…
(スタッフ)何のクレーム?
(白山(しろやま)) 撮影NGの場所で撮っちゃって
(スタッフ)あ~ なるほど
(岸本)それで 後日 白山Pと謝りに
あっ ちなみに 山梨のほうって⸺
あの… “無尽(むじん)”っていう システムがあって
-(新座)むじん? -(岸本)はい
なんか あの… 地元の友達数人で 月1くらいで ご飯会をやって⸺
そのときに お金を集めて 積み立てるシステムなんですけど
(新座)へえ~
-(新座)ああ これね -(岸本)はい
(新座)“むじん”って こういう字なんだね
-(岸本)はい -(白山)ねえ
(岸本)“貯金会”って言う人も いるみたいですけど
(新座)そうなんだ?
(岸本)なんか ほかにも そういうローカルなネタが⸺
いろいろ ありそうなんで⸺
とりあえず あっちで 街録(がいろく) 撮ってこようかなぁと思うんスけど
いいですか?
まあ 自信があるなら 行ってくれば?
あっ…
ありがとうございます
(シャッター音)
(店員)お待たせしました こちら どうぞ
(笑い声)
-(清美)やろうか? やろうか? -(美波)いい
(葉月(はづき))あれ? なんか めっちゃ混んでません?
(清美)あ~… 観光客かな?
てか “もんぶらん”に 行列ができるって すごいよね
(葉月)ねっ! 早めに来といて良かったですね
(美波)てかさ もう カフェで並ぶの⸺
国で禁止にしてほしくない?
(清美)なんで?
(美波)いや 例えば ご飯屋さんとかはさ
食べるのが目的の場所だから 分かるけど⸺
カフェって そうじゃないじゃん
(清美)そうじゃないって?
(美波)いや くつろいだり お話をするのも込みの場所じゃん
-(清美)うん -(葉月)まあ 確かに そうですね
(美波)もちろん コーヒー1杯で 何時間も居座るのはダメだと思うよ
でも 常識の範囲内なら くつろいでいい場所じゃん
でもさ 仮に 並ぶの禁止にしてもさ
ちょっと離れた所で 張り込む人とか いそうじゃない?
いや 絶対いますよ
…で 近隣から苦情 来て⸺
結局 お店に 迷惑かかっちゃうパターンですよ
(美波)それはマズイね じゃ 取り下げます
-(清美)すいませんね -(美波)いえいえ
(店員)お待たせしました
(葉月)うわぁ なんか めっちゃ並んでる
(清美)うわ ホントだ
え~っ… どうする? 出る?
-(葉月)出ますかね -(美波・清美)うん
(清美)…で 2人は このあと 時間あんの?
-(美波)大丈夫 -(葉月)私も大丈夫です
(清美) じゃ“ジョナさま”行かない?
-(美波)あっ 行こう -(葉月)行きたい
(清美) 私たちは 中学時代から⸺
“ジョナサン”のことを “ジョナさま”と呼んでいる
(3人)ごちそうさまでした
(清美)というのも それまで この町には⸺
ドリンクバーのある ファミレスがなく⸺
近所にジョナサンが できるということは⸺
当時の私たちにとって 人生観が変わるほどの大事件だった
(清美)ごちそうさまでした
(清美)だから 私たちは そんなジョナサンに敬意を払い⸺
さま付けで呼ぶようになった
(岸本) えっ じゃ こっちは⸺
卵とじのカツ丼って ないんですか?
(女性)こっちだと 煮カツ丼っていいますね
煮カツ丼?
あっ ソースのほうが基本だから?
(女性)あっ そうです
ちなみに 最近 身の回りで起こった⸺
個人的なニュースとかって あります?
(女性)身の回り?
あっ うちのおじいちゃんが⸺
“ダーツの旅”で インタビュー受けたとか
じゃ おじいちゃん テレビに映ったんですか?
(女性)いや カットされてました
あっ 残念でしたね
(えり)あ~ あの…
“いちやま”ってスーパーが あるんですけど⸺
レジ打ちの すごい速い おばさんがいて
どれくらい速いんですか?
いや もう ホント 倍速みたいな動きで
(岸本)倍速? 相当 速いですね
(えり)そう あの…
行列ができてても ポンポンさばいてくから⸺
あの… 常連さんは みんな その人のレジに並びますね
(岸本)すごいですねえ
(松崎(まつざき))倍速並みって ホントですかね?
(岸本)どうだろうなぁ
ホントだったら面白いんだけど
実際 行ってみたら⸺
意外と そうでもないってパターン あるからな
(松崎)そうッスよね
まあ 一応 スーパー 取材できるか聞いてみといて
(松崎)はい
(美波)なんかさぁ
もんぶらん 繁盛しないでほしいなって思うのは
常連のエゴかな?
(清美)う~ん… まあ エゴだね
(美波)でもさ ああやって⸺
混んで入れなくなるの イヤじゃない?
(葉月)ヤだけど でも ある程度 繁盛しないと⸺
つぶれちゃうじゃないですか
(美波) じゃ つぶれないギリギリの入りで
細々と続いてほしいと思うのは?
-(清美)エゴだね -(葉月)ですね
-(葉月)ねえ? -(清美)うん
じゃ 分かった つぶれないギリギリじゃなくて⸺
お店のご主人が それなりに潤う ギリギリのラインなら?
それなりに潤うギリギリって どこよ?
(美波)だから もちろん 生活は ちゃんとできるのは大前提で
あとは まあ 年に1回 国内旅行ができて
3年に1回 海外旅行ができるくらいの潤い方
どう?
(清美)エゴだねえ
(美波)えっ これもエゴ?
(葉月)そのラインを みなぷーさんが決めてる時点で⸺
エゴ確定ですね
(美波)エゴ確か…
(女性) 泌尿器科で働いてるんですけど
私の先輩が 検尿のカップを 回収するタイミングが⸺
職人並みに うまいです
検尿のカップを 回収するタイミング?
(女性)あれって 回収するタイミング難しくって
早く小窓 開けちゃうと⸺
患者さんと鉢合わせになっちゃって 気まずいんですね
(岸本)なるほど
ウチの先輩は 毎回 ギリギリを攻めて⸺
しかも 鉢合わないんですよ
-(岸本)それは すごいですね -(女性)はい
ウチの病院 いつも わりと暇なんだけど⸺
年に何回か 混むときがあんのね
(清美)ふ~ん… そうなんだ?
私 忙しいの嫌いだから⸺
もう ずっとガラガラだったら いいのにって思うんだけど⸺
これってエゴかな?
(清美)う~ん… それは⸺
バイトの学生とかが よく思うエゴだね
(葉月)責任がないですからね
(美波)これ バイトエゴ?
(清美)フフッ… なんか バイトテロみたいだけど
そうだね
(美波) でもさ 混まないってことは⸺
それだけ泌尿器に トラブルを抱えた人が⸺
少ないってことだから いいことじゃない?
(清美)いや でも みなぷーは みんなの泌尿器を思って⸺
混まないでほしいわけじゃ ないじゃん
-(美波)まあね -(清美)でしょう?
自分が忙しいの イヤってだけだから⸺
まあ その時点で エゴ認定になっちゃうよね
-(美波)そっか -(清美)うん
最近 身の回りで起こった 個人的なニュースはありますか?
(綾乃(あやの))え~っ? え~ 何だろう?
(綾乃)あっ はい あの… 私 自転車 盗まれました
えっ そうなんですか?
(綾乃)はい えっ でも⸺
絶対 見つかんないだろうなって 思ったんですけど⸺
そしたら その犯人が⸺
コンビニ強盗に入って 捕まったんですよ
(岸本)えっ? どうなったんですか?
(綾乃)…で その自転車も⸺
盗難車だって分かって 返ってきました
それは すごい偶然ですね
(綾乃)はい
ほかに何かありますか?
ほか?
ほかは え~っと… え~…
ねえ りっちゃん 何かない?
ニュース ニュースだって
(りつ)すごい速い人がいた
(綾乃)速い人? なに? それ (通知音)
あっ…
(岸本)それは 走るのが?
どれくらい速かった?
車くらい
(岸本)車くらい? それは速いね
(綾乃)えっ いつ見た? そんとき ママいた?
(りつ)うん
(綾乃)え~っ? いたっけ? そんな人
(岸本)ちなみに どんな人だったか覚えてる?
(りつ)こういう人
こういう人? メガネ?
(綾乃)あっ メガネ? メガネかけた人?
え~っ? いつだろう?
(美波)きーちゃん 夜勤 何時からだっけ?
(清美)えっとね 16時から
あっ でも 今日 若葉(わかば)いないから…
あともうちょっとだけ ゆっくりできるよ
-(美波)そっか -(清美)うん
(美波)うちも 今日 旦那 出張でいないんだよね
-(清美)あっ そうなんだ? -(美波)うん
(美波)はっちも このあと予定あんだよね
(葉月)そうなんですよ
(美波)どうしよっかな 晩ご飯
ひとりだと 作る気にならないんだよね
(清美)分かる カップラーメンとか食べちゃうよね
(美波)そうなんだよね
“U.F.O.(ユーフォー)”かなぁ
(葉月)ちゃんと 夜ご飯 食べたほうがいいですよ
(清美)あっ! あやにゃん誘ったら?
(美波)いや… 実は さっき そう思って連絡したんだけど⸺
返事なくてさ
(清美)あ~ そっか
(葉月)あっ… カップラーメン食べるんだったら
いちやまで お惣菜(そうざい)買って 食べたらいいんじゃないですか?
(美波)あっ… お惣菜ね
(清美)いちやまって 意外と お惣菜クオリティー高いよね
しかも 安いし
(葉月)ですよね
煮カツ丼350円で あのボリューム なかなか ないですもん
(清美)あ~ いちやまの煮カツ丼 おいしいよねえ
(葉月)この辺りじゃ 群を抜いてますよね
(清美)あっ… ねえ みなぷーさ このあと いちやま行かない?
-(美波)いちやま? -(清美)うん
お惣菜 買って帰ろうよ
お惣菜か…
いや いちやまのお惣菜 ナメないほうがいいよ
ていうか 私 もう U.F.O.の口になってんだよね
あ~ そっち?
(美波)うん
(運転手)…で とっさに ブレーキ 踏んだんだけど 間に合わなくて
ヤバイって思ったら⸺
横から人影みたいのが ビュンッて来て…
-(岸本)人影? -(運転手)ええ
(運転手)それが 自転車ごと ビュンッて
ホントに 瞬間移動みたいな感じで 持ってったんですよ
-(岸本)瞬間移動? -(運転手)そう
まあ 誰に話しても 信じてくれないんだけど
ハハハハッ…
(岸本)ちなみに それって ドライブレコーダーには…
それが 残ってないんですよ
1か月前だから
(岸本)そうなんですね
ちなみに その人影って男性ですか?
男性でしたね
どんな男性ですか?
(運転手)う~ん… 暗くて あんまり見えなかったんだけど
確か メガネかけてた気がしますね
-(岸本)メガネ? -(運転手)うん
(通知音)
-(美波)あっ あやにゃんだ -(葉月)おっ!
(清美)何て?
(美波)りっちゃんも 一緒でよければ行きたいって
(清美)おお 良かったじゃん 行ってくれば?
(美波)う~ん… どうしようかなぁ
(清美)えっ なんで?
いや U.F.O.の口だからさ
-(清美)えっ そんなになの? -(美波)うん
えっ じゃ どうすんの?
いや… もちろん 何か食べには行くけどさ
(清美)うん そうしな
どっか U.F.O.出してるお店 ないかなぁ
(自動ドアのチャイム)
エゴだね~
(店員)いらっしゃいませ 2名さまですか?
空いてるお席どうぞ
(岸本)はい~
-(岸本)いっか ここで -(松崎)はい
(松崎)スーパーと病院に 連絡したんですけど⸺
どっちも あしたの午後なら 大丈夫みたいッス
-(岸本)あっ ホント? -(松崎)はい
(岸本)まあ 山梨関係ないけど 別にいっか
(松崎)そうですね
トラックの人が言ってた話は どうします?
-(岸本)あっ 瞬間移動? -(松崎)はい
いやぁ さすがに ないでしょう
(松崎)まあ だいぶ盛ってる感じしますよね
しかも 見たってだけだから これ以上 掘り下げようがないしね
うん
あの女の子が言ってた話も 同じような感じですよね
あ~ 車くらい速く走る人?
まあ どっちもメガネっていうのは ちょっと面白いけどね
結局 見たってだけだからなぁ
(松崎)そうですよね
とりあえず 今日 夕方までやってみて⸺
あとは あしたかな
(松崎)分かりました
(岸本)俺ね 120番にしよう
-(松崎)はい -(岸本)ご飯なし
-(松崎)ご飯なし? -(岸本)はい
(栞)じゃ お先で~す
(清美たち)お疲れさまです
(清美)え~ 本日宿泊予定の 板垣(いたがき)さまのお荷物が届いています
川村(かわむら)さま 205号室に ルーチェンしています
(高橋)了解です じゃ 荷物入れに行ってきます
-(清美)お願いします -(由美)お願いします
(タイピング音)
(タイピング音)
-(由美)そうだ 私… -(清美)うん
今日 すごいもの見つけたんですよ
えっ なになに?
これなんですけど
すごくないですか?
すごい
えっ… これ どうしたの?
(由美)いや お昼休み 事務所に落ちてるの見つけて
(清美)へえ~ そうなんだ?
(由美)はい 誰がやったと思います?
え~っ?
誰だろう?
(清美)知ってるけど 言えない
(由美)あっ 支配人
ちょっといいですか?
-(奥田(おくだ))うん? -(由美)ちょっといいですか?
(奥田)なに?
(由美)支配人って 十円玉 曲げられます?
-(奥田)十円玉? -(由美)はい
ちょっと やってみてもらってもいいですか?
はい
(奥田)えっ… ムリでしょう こんなの
ンッ… あ~ ムリムリ
-(由美)あ~ やっぱムリですよね -(奥田)うん
-(由美)ありがとうございます -(奥田)どうしたの?
いや ちょっと これ見てもらいたいんですけど
えっ なに? これ
いや 今日 事務所に落ちてんの見つけて
すごくないですか?
いやいや… えっ すごい!
えっ 誰がやったの?
いや それが分かんないんですよ
でも ウチの中で こういうことできそうなのって…
小野寺くんぐらいじゃないですか?
(奥田)え~っ?
いや… さすがに小野寺くんでも これはムリなんじゃない?
いや でも ウチの中だったら 小野寺くんですよね?
(清美)とりあえず そういうことにしておこう
(由美)意外と マッチョじゃないですか
(男性)あ~ 僕 観光で来てるんで こっちのこと 全然 分からないです
(岸本)あ~ そうでしたか
(男性)あ~ でも 先週から こっち来てるんですけど
そのとき 富士山の写真 撮ってたら…
(岸本)何ですか?
これ
えっ? これ 何ですか?
(男性)いや 分からないですけど これが写ってて…
(岸本)えっ 何だろう?
発光体?
UFO(ユーフォー)にしては近いですもんね
(男性)う~ん…
(由美)あっ 高橋さん
(高橋)はい
(由美)あっ… ちょっといいですか?
ちょっといいですか?
(高橋)はい
どうしました?
(由美)高橋さんって 十円玉 曲げられます?
えっ?
な… なんで?
ちょっと やってみてもらってもいいですか?
-(高橋)まあ いいけど… -(由美)はい
(高橋)いや 絶対ムリだよ
(高橋)ムリだね
(由美)ですよね ありがとうございます
(高橋)えっ… どうしたの?
(由美)いや… ちょっと これ見てもらいたいんですけど
すごくないですか?
な… なに? これ
誰がやったと思います?
う~ん… 誰だろう?
(由美)恐らくですけど…
小野寺くんだと思うんですよね
そうなの?
はい だって ウチで こういうこと できそうなのって
小野寺くんぐらいじゃないですか?
ああ…
確かに 彼なら できそうだね
(由美)ですよね
(高橋)うん 若いし 力もありそうだし
(由美)しかも 意外と…
(清美)しっかり なすりつけた
(高橋)ジム行ってるって 言ってたなぁ
-(由美)あっ そうなんですか? -(高橋)うん
(店員)僕 コンビニで バイトしてるんですけど⸺
こないだ強盗に遭っちゃって
えっ!? 大丈夫だったんですか?
(店員)はい
(店員)たまたま来た男の人が⸺
あの… 僕が通報してる間に 犯人にカラーボールぶつけてくれて
(岸本)あ~ あのオレンジの?
はい …で そのあと すぐに犯人 捕まったんですね
あっ 良かったですね
でも 不思議なのが 犯人 自転車で逃げたんで⸺
普通に考えて あそこから ぶつけるのなんてムリなんですよ
(岸本)えっ? じゃ どうやったんですかね?
う~ん… だから…
よっぽど足が速いのか メチャクチャ肩が強いか
それでも難しいでしょうけど
ちなみに その男性って どんな方でした?
ホントに どこにでもいそうな メガネのおじさんでした
メガネ?
(店員)はい
(岸本)え~っ… またメガネの男だ
なんか ちょっと気になってきたな
-(松崎)岸本さん -(岸本)うん?
(松崎)さっき カラーボール投げたって話⸺
してたじゃないッスか
(岸本)うん
(松崎)その前に話聞いた観光客の 写真 覚えてます?
(岸本) あ~ なんか 飛んでるやつ?
(松崎)はい
これって…
オレンジだ
すごいな 小野寺くん
(高橋)これ 相当な握力ですよね
ただ 問題は⸺
なんで こんなことしたかですよね
(奥田)“なんで”?
だって これを わざわざ 事務所に置くってことは⸺
何かメッセージ的なものかも しれないじゃないですか
(奥田)メッセージ?
(由美)はい
(奥田)何の?
いや 分かんないですけど 例えば…
職場に 何か不満があったとか
-(奥田)不満? -(由美)はい
でも そんな不満を 持たれるようなことしてないけどな
いや でも いじめとかハラスメントって⸺
知らないうちに 加害者になってることが⸺
ほとんどですからね
(清美)なんだか話が変わってきた
(運転手)東京の方ですか?
(松崎)あっ はい
(運転手)そっちのお客さんは この前も乗せましたよね
(岸本)うん? 僕ですか?
そうでしたっけ?
ほら 私が間違って 緊急のランプつけて走ってて
あ~ あのときの
(運転手)そうです 通行人の方が教えてくれて
あ~ そうでしたね
あの人 なんか 変でしたよね
何がですか?
いや… あの人 急に現れたじゃないですか
そうでしたっけ?
ええ
走ってるとき バックミラーに そんな人影 見えなかったのに⸺
止まったら 急に 横に来たんですよ
えっ その無尽って 若い人たちもやってるんですか?
ええ やってると思いますよ
へえ~ すごい やってるんだ?
(ノック) (運転手)伝統ですから…
(岸本)はぁ~
(運転手) あっ ちょっと待ってください
(運転手)はい
(高橋)あの… 緊急のランプ ついてますよ
(運転手)えっ!
ああっ… ホントだ
ごめんなさい 間違えて つけちゃってた
(高橋)ですよね
(運転手)すいません わざわざ ありがとうございます
(高橋)いえいえ
その人って 確か メガネかけてなかったですっけ?
(運転手) あ~ かけてたかもしれない
-(岸本)ですよね -(運転手)ええ
あっ!
(由美) 何か思い当たることありました?
(奥田)いや… 俺 誕生日が8月なんだけどさ
(由美)はい
(奥田)小野寺くんが プレゼントくれたのね
(由美)あっ そういえば もらってましたね
(奥田)そう それなのに 俺…
小野寺くんの誕生日 すっかり忘れてて⸺
何もあげなかったんだよ
(由美)小野寺くんの誕生日って いつなんですか?
10月
えっ… それ もう確定じゃないですか
えっ なんで?
だって ほら 曲げたのって十円玉だから…
えっ それの10ってこと?
(由美)自分の誕生日を つぶされたっていう意味で
(清美) どんどん変な方向に進んでいる
(奥田)いやぁ どうしよう…
(由美)いや… (ドアの開く音)
(由美)あっ いらっしゃいませ
(奥田・清美)いらっしゃいませ
(由美)チェックインで よろしいですか?
(松崎)はい 松崎です
(由美)松崎さま
確認いたします 少々 お待ちください
(タイピング音)
松崎さまと岸本さま
あっ はい
(由美)お手数ですが こちらに ご記入お願いいたします
(松崎)はい
(由美)お願いいたします
ここでも 何かインタビュー取れないかな?
どうでしょう 聞いてみます?
そうだね
戻ろう
(松崎)はい
(奥田)どうしたらいいと思う?
(清美)小野寺くんですか?
(奥田)うん
なんか 意外と ああいうタイプが急に爆発して⸺
凶悪犯罪とか起こしたりするじゃん
(清美)そうですかねえ
全然 そんなふうには 見えないですけど
それじゃん
それ?
いや… “全然 そういうふうに 見えなかった”って⸺
よく 犯人の職場の人が インタビューで言うやつ
まあ 確かに よく見ますけど
…で 思い返してみたら⸺
“実は サイン出してた” みたいな感じでさ
それが あの十円玉ですか?
うん
(カーテンの開閉音) (由美)戻りました
(清美)ちょっと マズイ感じになってきたかも
(エレベーターのベル)
(岸本)あっ…
あの… すいません
私 日本テレビで 番組制作をしている⸺
岸本という者なんですが
ちょっと こちらで 取材をさせていただきたくてですね
(奥田)えっ?
何か事件ですか?
(岸本)あっ いえ 「月曜から夜ふかし」って番組で
地元の方の個人的なニュースを あの… 聞いておりまして
(奥田)あっ…
あ~ そうなんですね
でですね もし ご迷惑でなければ 従業員の方にも⸺
インタビューさせて いただけないかなぁと思いまして
(奥田)あ~ それは まあ…
本人がOKなら大丈夫ですけど
(岸本)あっ ホントですか ありがとうございます
(松崎)ありがとうございます
-(岸本)回った? -(松崎)回りました
(岸本) じゃ よろしくお願いします
(由美)よろしくお願いします
あれ? 前 なんか 別の番組で…
(岸本)あっ そうでしたっけ?
(由美)はい イオンの前で インタビュー受けました
(岸本)ああ… その節は お世話になりました
(由美)あの… 私のところ カットされてたんですけど⸺
イマイチでした?
(岸本)あっ いえいえ あれは 尺の関係で…
-(由美)あっ そうなんですね -(岸本)はい
…で え~ 早速なんですけど
最近 身の回りで起こった⸺
個人的なニュースとかって ありますか?
-(由美)個人的なニュース… -(岸本)はい
実は 今日 裏の事務所に⸺
これが落ちてたんですね
(岸本)えっ?
それ 誰がやったんですか?
(由美)小野寺くんっていう 従業員なんですけど
-(岸本)小野寺くん? -(由美)はい
えっ これ すごい力ですよね
そうですよね!
えっ その方は 何かやってたんスか?
いや 何かやってたっていうより…
多分 宇宙人なんですね
宇宙人?
-(由美)はい -(清美)はぁ?
(由美)いや もともと そのウワサはあって
-(岸本)そうなんですか? -(由美)はい
ていうのも その人 毎回 帰るのが すっごい早いんですよ
-(岸本)帰るのが早い? -(由美)はい
いつも 仕事 終わって そこの事務所に入ったと思ったら…
あれって1分ぐらいですかね?
まあ そうだね
(由美)とにかく 着替えるのが早いんですよ
-(岸本)着替えるのが? -(由美)はい
それで 私たちの間で 宇宙人説が出てたんですね
-(岸本)着替えるのが早くて? -(由美)はい
あっ いや もちろん それだけじゃなくて
まあ その人 謎が多いっていうか プライベートが全然 見えなくて
もしかしたら 宇宙人なんじゃないかって
(岸本)なるほど
(清美) さすがに乗ってこないでしょう
ちなみに 今日 この辺で いろいろ取材をしていたら⸺
ものすごいスピードで 移動する男性を見たっていう人が
何人かいたんですね
(清美)えっ…
(由美)ものすごいスピード?
はい もう 瞬間移動みたいな 速さだったって言う人もいて
(清美)高橋さんだ
多分 小野寺くんですね
-(岸本)そう思います? -(由美)はい
それで 皆さん 口をそろえて言ってたのが⸺
メガネをかけてたってことで
-(由美)小野寺くんだ -(岸本)メガネかけてるんスか?
めっちゃ かけてます めっちゃ かけてます
見ます?
(岸本)はい
(清美)結構 マズイかも…
はい
(岸本)あっ! メガネかけてますね
(由美)めっちゃ かけてますよね めっちゃ かけてますよね
-(岸本)めっちゃ かけてますね -(由美)ですよね
(岸本)ちょっと左…
あっ 大丈夫です
マジで?
はい しかも 結構 食いついてて
(ため息)
まあ でも 本人が否定すれば それで終わりじゃないの?
いやぁ あの感じだと 否定しても 強引に⸺
そっちのほうに持っていかれそうな 気もするんですよね
あ~ そう…
これで小野寺くんが 変人扱いされるのは⸺
さすがに かわいそうですよね
まあ そうだけど でも だからって⸺
“実は 私なんです”とは 言えないからなぁ
それか…
私たちが このあと 何か 代わりになるようなネタを出して
小野寺くんのネタを ボツにさせられないですかね?
代わりになるネタ?
はい なんか テレビの人が食いつきそうなネタ
いや ないよ そんなの
(由美)こっち終わりました 清美さん いけます?
(清美)あっ はい
(ため息)
(岸本)では すいません よろしくお願いします
(清美)お願いします
-(岸本)早速なんですけど -(清美)はい
え~ 最近 身の回りで起こった 個人的なニュースはありますか?
はい
あの…
-(岸本)何でも大丈夫です -(清美)ああ…
あっ うちの近所に…
あの… “もんぶらん”っていう カフェがあるんですけど
そこが 今 メチャクチャ人気で
-(岸本)もんぶらん? -(清美)はい
あの… ホント 昔ながらの いい感じのお店で
そこは ホントにオススメです
(岸本)そうなんですね
(清美)あの… こんな感じなんですけど
(岸本)ああ~
いいですねえ
ですよね!
しかも ここ あの… メニューが びっくりするくらい多くって
ほら!
-(岸本)あっ! -(清美)ほら
あっ ホントだ
(清美)ほら ほら すごくないですか?
えっ ちなみに オススメは何ですか?
(清美)オススメ? えっとね オススメは…
あの… この…
かくれんぼパフェですね
あっ すごい ホントに隠れてますね
(清美)そうなんですよ
しかも こんだけクリームまみれなのに⸺
全く胸焼けがしないんですよ
(岸本)いや いいですね
(清美)はい
-(岸本)ちなみに -(清美)はい
小野寺さんって どんな方ですか?
-(清美)小野寺くんですか? -(岸本)はい
(清美)全く刺さってない
いや… 爽やかな好青年って 感じですけどね
小野寺さんって 次 いつ来られますか?
(清美)あ~ 小野寺くんは…
あした 朝番だから 7時には いると思いますけど
-(岸本)7時? -(清美)はい
あの… 私 趣味で ガンプラをやってまして
(岸本)ガンプラですか?
(高橋)はい あの…
こういうのなんですけど
(岸本)あっ すごい お上手ですね
これは あの…
ベストメカコレクションの リバイバルガンダムですね
ここ あえて 旧キットの 分割ライン通りに筋彫りを入れて
…で 元の ベストメカコレクションに⸺
見えるように仕上げて ちょっと遊んでみたんですけど
すごいですね
あの… ほかにもあります はい
最近 作ったのだと…
あっ これですね 「復讐(ふくしゅう)のレクイエム」のザクです
(岸本)めちゃくちゃリアルですね
(高橋)これ 劇中のダメージとか ウェザリングを⸺
まあ 映像を何回も見直しながら 可能なかぎり再現してみました
へえ~ すごいクオリティーですね
いや そんな ホント ただの あの… 趣味なんですけど
ちなみに 小野寺さんとは プライベートで会ったりしますか?
-(高橋)小野寺くんですか? -(岸本)はい
プライベートでは 全く…
(清美)ガンプラもダメか
今回は小野寺くんネタですかね
そうだねえ
まあ 街録の証言と うまく合わせて⸺
都市伝説っぽい切り口にすれば いけるんじゃない?
街録で聞いたメガネの男って 本当に小野寺くんなんですかね?
いや どうだろう
まあ でも 話は聞いてみたいね
あっ あと なんか 宇宙人とか言ってましたけど
フフフフッ… よく分かんないけど⸺
まあ フロントの人が そう言ってるから⸺
その方向で 掘り下げていいんじゃない?
(松崎)うん ですね
(由美)さっき言ってた 高速で走る人って⸺
多分 小野寺くんですよね?
え~っ? 違うんじゃない?
えっ だって 十円玉 曲げられるような人ですよ
いや それも まだ確定じゃないけどね
(由美)えっ しかも メガネ かけてたっていう証言もあるし
小野寺くんしか 考えられなくないですか?
(清美)いや メガネかけてる人なんて⸺
たくさんいるでしょう
(高橋)いやぁ 違うんじゃないですかねえ
(奥田)でも 実際 小野寺くんから
誕生日プレゼントもらったのに 私からは何もあげなかったんですね
(高橋)そうなんですか?
(由美)しかも 小野寺くんの 誕生日 10月なんですよ
(高橋)10月?
ほら 10月だから十円玉
あっ その10ってこと?
(由美)はい 今のところ その説が有力ですね
(高橋)う~ん… 考え過ぎだと思うけどなぁ
(清美)そもそも 小野寺くんが やったかどうかも
まだ分かんないですしね
(高橋)そうですよ
あの… お客さんが やった可能性だってね ありますし
-(由美)あっ! -(高橋)なに?
そういえば 支配人が 小野寺くんにもらったのって…
十徳ナイフだ…
ここにも 10…
いやいや たまたまでしょう
-(奥田)あっ… -(由美)えっ?
(奥田)そういえば…
(由美)何ですか?
(奥田)いや 前に 小野寺くんが 枕を買い替えたいって話してたのよ
(由美)はぁ…
(奥田) …で 俺も誕生日プレゼント
渡すつもりでは いたから⸺
さりげなく“どういうのが 欲しいの?”って聞いたのね
そしたら…
テンピュールの枕が欲しいって 言ってたんだけどさ
テン…
10…
ホントだ
いや もう 自分から 結び付けにいってますよね
(電話の着信音)
(由美)はい フロントです
あっ スリッパですね かしこまりました
はい すぐに お持ちいたします
ちょっとスリッパ持ってってきます
(清美)は~い
(奥田)ちょっと メール確認してきます
(清美)あっ 支配人
あんまり考え過ぎないでくださいね
(奥田)うん…
(清美)だいぶ 面倒くさいことになってきましたね
(高橋)そうだね…
(清美)これ どっかで止めないと
さすがに 小野寺くん かわいそうですよね
(高橋)うん…
(清美)あの… 提案なんですけど
(高橋)なに?
由美ちゃんと支配人には ホントのこと言いません?
ホントのことって?
いや… 高橋さんが宇宙人で⸺
あれをやったのも 高橋さんだっていうこと
いや それは できないって
(清美)でも このままだと 何の罪もない小野寺くんが⸺
ホテル内で 腫れ物扱いになっちゃいますよ
(高橋)そうだけど…
(清美)テレビのほうだって⸺
どんな取り上げられ方するか 分かったもんじゃないですし
(高橋)いや だからって⸺
俺が取材 受けるわけには いかないじゃん
(清美)だからですよ
2人には 全部 事情を話して まず 小野寺くんの誤解を解いて
…で テレビのほうも⸺
うまく ごまかしてもらったほうが よくないですか?
(高橋)え~っ?
えっ 磯村(いそむら)さんに話したら 全部 言っちゃいそうじゃん
(清美)いや ちゃんと話せば 協力してくれますって
(高橋)大丈夫かなぁ
このままウソをつき続けて 変に話が大きくなっちゃうよりも
2人には ちゃんと話しておいたほうが⸺
今後のためにも 絶対いいと思いますよ
(高橋)う~ん…
信じてみましょうよ 2人を
(ため息)
あの… 支配人
あっ… はい
ちょっと お話がありまして…
えっ… 何でしょう?
さっきの十円玉の件なんですが…
はい
あれ やったの 小野寺くんじゃなくて…
実は 私なんですね
えっ?
い… いやいや それはないでしょう
あっ じゃ ちょっと お見せしますね
これが…
こう
えっ…
こんな感じですね
あっ… いや すごい
良かったら はい
あっ じゃ…
高橋さんが わた… 私に恨みを…
いえ 恨みだなんて そんな とんでもないです
-(奥田)ホントですか? -(高橋)いや もう もちろん
そんな 恨みだなんて…
ああ… なら 良かったんですけど
…で
なんで こんなことが できるかというと…
あの…
実は 私…
宇宙人なんですね
うん?
宇宙人?
はい
うん?
えっ?
その宇宙人っていうのは…
どういう意味の?
そのまんまの意味です
地球外生命体です
地球外生命体?
高橋さんが?
はい
へえ…
今“こいつ ヤバイこと 言いだした”って思いましたよね?
-(奥田)あっ いえいえ… -(高橋)いや
いいんです いいんです はい
いきなり こんなこと言われたら そう思いますよね
じゃ あの… もうひとつ もうひとつ お見せしますので
ちょっと… ちょっと よろしいですか?
-(奥田)えっ? -(高橋)はい すいません
すぐ… あの… すぐ終わります お時間 取らせませんので はい
ちょっと すいません はい
すいません すぐ終わりますんで はい
フゥ…
ハァ…
じゃ いきますね
(高速で反復横跳びする音)
ハァハァ ハァハァ…
こんなこともできるんです
(奥田)えっ なに? 今の
(高橋)信じてもらえました?
(奥田)いや… 信じるというか…
ええっ!?
人間に こんな動きは できませんよね?
それは その あの…
宇宙のパワーというか…
まあ ざっくり言うと そういうことになりますね
アア…
ホントは このことは⸺
ずっと ナイショにしとこうと 思ったんですが
このままだと 小野寺くんに 迷惑が かかりそうだったので
だったら 支配人には 全て お話しして⸺
その上で⸺
ナイショにしてもらったほうが いいんじゃないかと思いまして
もちろん 絶対にナイショにはしますけど
何ていうか…
あまりにも非現実的すぎて…
そうですよね
いや…
これ どう受け止めれば いいんだろう…
あの… 私としましては 絶対に迷惑は かけませんので⸺
今までどおり 接していただけると助かります
そうですか
ただ 世間に知られてしまうと マズイので⸺
どうか このことは ナイショで お願いします
そうですよね
分かりました 絶対に ナイショにします
(高橋)ありがとうございます
ハァハァ ハァハァ…
支配人たち なに話してるんですかね?
なんか ちょっと 大事な話があるみたいで
-(由美)大事な話? -(清美)うん
多分 由美ちゃんにも 高橋さんから お話があると思う
私にもですか?
(清美)うん
(奥田)いやぁ
(清美)聞きました?
(奥田)あっ うん 遠藤さんは知ってたんだね
(清美) あっ ちょっと前に聞きました
えっ 何なんですか?
高橋さんから 直接 聞いたほうがいいと思う
えっ?
(由美:小声で)辞めるとか…
(清美) あ~ そういうんじゃなくて
(高橋)磯村さん
ちょっといいかな?
(由美)えっ 怖いんですけど…
えっ 大丈夫ですか?
あっ 大丈夫
磯村さんも 聞いておいたほうがいいと思うよ
(由美)そうなんですか?
えっ?
(高橋)磯村さん
(由美)えっ? えっ? えっ?
あっ…
いやぁ
ま… まだ ちょっと 頭の中が整理できてないや
分かります 私は だいぶ慣れてきましたけど
あっ そっか
えっ? じゃ さっき ディレクターさんが話してた⸺
高速で移動する人って…
高橋さんだと思います
そうだったんだ… いや すごいなぁ
…で あとは テレビの取材を どうするかなんですけど
あっ そっか
磯村さんが なんか いろいろ話してたもんね
うん そうなんですよ
今のところ 小野寺くんが⸺
高速移動する宇宙人ってことで 話が進んじゃってるんで
そうだよね
(清美)うん…
小野寺くんは全く関係ないもんね
はい
十円玉が出てきた時点で 2人に話しておけば⸺
こんなことには ならなかったんですけど
分かった ここは 俺が なんとかするよ
(ボタンを押す音)
あっ 支配人の奥田です
はい
あの… 先ほどの 取材の件なんですけども
オーナーに確認したところ⸺
ちょっと テレビの取材は マズイということでですね
本当に申し訳ございません
ええ
はい
失礼いたします はい
(受話器を置く音)
(清美)大丈夫そうですか?
(奥田)うん 残念がってたけど 理解してくれた
(清美)あ~ 良かった
(清美)こうして 無事 小野寺くんの疑いは晴れ⸺
テレビの取材も 回避することができた
やはり 支配人には 話して良かったと思う
あとは由美ちゃん
お疲れさまでした~
(清美)えっ? 帰るの?
(由美)あっ はい 18時になったんで
-(清美)そっか -(由美)はい
えっ 話は聞いた?
あっ 聞きました 高橋さん すごいですね
(清美)あっ 見せてもらった?
はい びっくりしました あんなことできるんですね
あっ… 誰にも言っちゃダメだよ
あっ もちろんです ナイショにします
じゃ お先に失礼しま~す
-(清美)お疲れさま -(由美)お疲れさまでした
(ドアの開く音)
えっ なんか軽くない?
ですよね
(高橋)ハァハァ…
(清美)どうだったんですか?
最悪だよ
(清美)えっ 何がですか?
うわ 曲げましたねえ
曲げたよ
なんか 次から次へと出してきてさ
(清美)え~っ? 大変でしたね
なのに 宇宙人ってことは 全く信じてくれなくて
(清美)ええっ?
えっ こんなに曲げたのに?
そうだよ
(奥田)あれは見せました? 反復横跳びのやつ
もちろん 見せました さっきの倍は やりましたよ
(奥田)えっ あれ見せてもダメ?
はい そういう能力は すごいって言うんですけど
宇宙人に関しては 全く聞く耳持たなくて
え~っ? でも あの子が そういう話 いちばん好きで⸺
小野寺くんが宇宙人とか 言ってたのも⸺
あの子じゃないですか
だから 結局 そういう都市伝説系の話も⸺
あくまで娯楽として好きなだけで
こうやってリアルに言われると 受け入れられないんじゃない?
(清美)え~っ?
えっ でも テレビの人に 結構 話してましたよね
それも結局 使われるために わざと大げさに言ってたみたいで
(清美)ああ… 制作の意図を くんでただけだったんだ?
そうなんじゃない?
(清美)へえ~
えっ? えっ じゃ 今 彼女の中で
高橋さんって どういう位置づけに なってるんですか?
だから 要は…
ただの身体能力のすごい中年
そうなんだ?
(奥田)いや 身体能力っていう レベルじゃないと思うけど
まあ でも ナイショには してくれるみたいなんで⸺
それで かまわないんですけど
そっか…
(清美)とりあえず 大丈夫そうではある
(奥田)大丈夫ですか?
(高橋)大丈夫です
(店員) お待たせしました
こちら どうぞ
(葉月) でも それだけ見せても
信じてもらえない パターンって⸺
あるんですね
(清美)ねっ? なんか今まで⸺
バレないように 気ぃ遣ってたけどさ
そもそも言ったところで
まず信じて もらえないんだよね
(美波) 確かに うちらも⸺
なかなか 信じなかったしね
(葉月)…で テレビは それ以上は
聞かれなかったんですか
(清美)うん ほかのネタ探しますって
言って帰ってった
(美波)あっ それで ウチに来たのか
(清美)えっ ウチに?
いや なんか この前さ ウチの病院に⸺
「月曜から夜ふかし」の 取材が来たの
(清美)えっ なんで?
(美波) ほら 前話したじゃん
私 検尿のカップの 回収のタイミングが
職人並みに うまいって
(清美) うん 言ってたね
(美波)その技を⸺
見せてほしいって 言われてさ
カメラの前で やってみせたの
(葉月・清美)え~っ?
(清美) それ テレビでやるの?
うん なんか 町の⸺
職人たちみたいな くくりで⸺
いちやまのレジの人と 一緒に紹介されるみたい
(葉月)えっ すごい いつ放送ですか?
(美波)来月には⸺
放送されるんじゃ ないかな
(清美)え~ 楽しみ 絶対 見よう
あっ そういえば そのときのスタッフの人
前に 別の番組で⸺
インタビュー 受けた人でさ
あっ 富士山が どっちのものかの
そう あのとき まるまる カットされたからさ
今度こそは⸺
お願いしますねって 言っといた
(葉月)えっ それ 大丈夫ですか?
いや 今回 大丈夫 かなり手応えあったから
(新座)う~ん…
(美波) まあ 慣れですよね
年齢とか雰囲気から この人は早そうとか⸺
時間かかるなとか 分かっちゃうんですよね
私 検尿カップ回収の 世界大会とかあったら
結構 いいとこいくと 思うんですよね
(岸本)“以上 富士山のふもとに住む”
“町の職人たちを 調査した件でした”
(新座)う~ん…
(新座)ちょっと 出せないなぁ
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