All language subtitles for ひらり 第22话

♬～

♬「山へ行こう　次の日曜」

♬「昔みたいに　雨が降れば」

♬「川底に沈む橋越えて」

♬「胸まである　草分けて」

♬「ぐんぐん進む背中を」

♬「追いかけていた」

♬「見失わないように」

♬「抱えられて」

♬「渡った小川」

♬「今はひらり」

♬「飛び越えられる」

♬「一緒にね　いろんな話ししよう」

♬「晴れたらいいね　晴れたらいいね」

♬「晴れたらいいね」

♬～

（ひらり）すごいよ　梅若部屋…。

みのりは　ずっと思いを寄せていた
両国診療所の医師　安藤竜太と➡

ひらりが　うまくいきそうな予感がして
気が気ではありません。

（小三郎）
エディと久男がいい刺激になってるな。

うん。
（みのり）おじいちゃん　コーヒーどうぞ。

いいぞ～　みんな頑張ったぞ。

（洋一）おはようございます。
（みのり　ひらり　小三郎）おはよう。

（ゆき子）おはよう。

安藤先生っていうのは　ひらりが言うほど
悪い感じじゃなかったな。

ひらり　あんた
どこに腹が立ったの　あの先生の。

やるね～　やるね～　梅ノ川。
おお　４勝２敗だ。

うん？　ひらり。
うん？　ああ…。

もう別に腹立ってないよ。

おじいちゃん　この分だとさ
梅錦も来場所　幕下中位に上がるかもね。

安藤先生っていうのはさ
ひらりみたいな子供に➡

何か言われても
別にどうでもいいだろ。

これが　結構どうでもよくなくてさ。

アハハ！　むきになって
かかってくんのよ　あいつ。

よ～し　武もよくやった…。
出来た？うん。

さあ　ごはんにしましょう。
は～い。

安藤先生って　案外
ひらりみたいな子がタイプかもね。

冗談。　こっちがごめんよ。

でも　向こうはいいんじゃない？
逃げる　私。

でも　少し好きになったって
言ったじゃない　ひらり。

口だけよ　口だけ。
私ってさ　ほら　大人じゃない？

あれぐらい言って場を和らげないと。

おじいちゃん
千秋楽のパーティー盛り上がるね。

芳夫を除いて　全員勝ち越しじゃさ。

しかし　芳夫にも　なんとか１つぐらい
勝たしてやりたいなあ。

うん　うん。

芳夫はな～…。

（恵子）やったじゃない　みのり！
（芳美）とにかく　うちまで来たなら➡

あとは　一気に攻める！
もう勝ったようなもんよ！

駄目。
何で？

私ってさ　本当に　恋愛が下手なのよね。

ふだんは　こんなに二枚目なのに
好きな人の前に出ると➡

ものすごい三枚目やっちゃって
本心　言えなくなるの。

本心見せるのが　何か恥ずかしくて。

またやったの？

うん…。

何か彼　妹がタイプなんじゃないかって
気がするのよ。

ちょっと　怖いこと言わないでよ。
妹って　かわいいのよ。

泣くのも　笑うのも　怒るのも
その時の気持ちのまんまでね。

私　結構　コンプレックスなんだ
女として。

勝てないんだよね　そういう子には。
うん…。

泣きながら　雨の道とか走ってさ
好きな人の胸に飛び込みたいって➡

女なら一度は考えるじゃない？
でも　そういうのって➡

似合う女と似合わない女がいる気がして。
うん…。

私には　似合わないの。
やりたいけど　できない。　てれちゃう…。

私ら３人とも似合わないよ。

しっかり者で
おねえさんタイプに見られるからね。

私　安藤先生　諦めた。

（２人）えっ！？
ちょっと待ってよ！

私たちにも　彼の友達
紹介するって言ったじゃない。

勝手に諦めないでよ。

昨日　彼と妹がしゃべってるとこ見て
思ったの➡

妹が相手じゃ　勝負になんないって。

今なら　痛手が少ないから。
諦められる？諦める。

それより　妹さん
先生のこと好きなの？

今は全然。
なら諦めることないじゃない！

ううん。　もっともっと私が好きになってさ
それで　妹と結婚されたら➡

私　生きてけないよ…。
言えてる。

私　月曜から金曜まで　びっしりと
お稽古事するの。

忘れるために忙しくすると。
そっ　花嫁修業にもなるし➡

いつお見合いしてもいいもん。

（蛭田）３Ｌの柄　いくつ？
え～　１　２　３　４…　５枚あります。

５枚ね。
はい。

⚟（チャイム）あ…　いらっしゃいませ！
いらっしゃい！

あっ　すみれさん　お帰りなさい。
（すみれ）社長➡

ＬＬサイズのハンガーの件なんですけど
ちょっと　コストの説明を。

あっ　じゃあ　お茶にしようよ。
お煎餅　買ってきました。

悪いね。
じゃあ　私　お茶いれま～す。

（蛭田）いや～　すまなかったね。
（すみれ）いえ　とんでもないです。

（蛭田）ありがとう　ありがとう。
（すみれ）自分が言いだしたことですから。

３軒の工場に　見積もり
出してもらったんですけど➡

この山本工業っていうのが
一番良心的なんで。

山本さんね。ええ。　ここに絞り込んで
考えてみてはと思ってます。

あっ　ひらりちゃん。はい。
すみれさんのお煎餅　頂こうよ。

あっ　はい。

そうか。頂きま～す。
だけどさ…。

頂きます。
このコストじゃね➡

うちも　ちょっとつらいよね。
どう思う？

仕事の話は　人のいないところで…。

あ…　お茶　どうぞ。
ああ　どうもありがとう。⚟（チャイム）

ああ…　行きます。　いらっしゃい！

うっす！
おっ　いた！みんな　来てくれたの～！？

（武）ひらりの売り上げ
伸ばしてやろうと思ってさ。

（芳夫）どう？
あ～　うれしい～。

（茂夫）バカヤロー。　親方に怒られんぞ！
（武）そうだよ　一人だけ全敗のくせして。

あのさ　パンツでも買ってってよ。

（久男）ひらり
パンツのコーディネートしてよ。

（充）パンツに
コーディネートなんてあるかよ。

（笑い声）

あ…　すみれさん　お願いします。

私　サイズのこととか
よく分からないので。

すみれさんに　選んでもらって。
いいけどさ。

あのおばさんに選んでもらって
ひらりの売り上げになんの？

バカ！　もう　売り上げとか関係ないのよ！

（芳夫）あっ　すいません　おかあさん！
見てください。

バカッ！
何でよ！　俺　親しみ込めて言ったのに…。

（明子）お見合いなんてね
気楽にやりゃいいのよ。

（銀次）いえ…　おかみさんと俺
何に見えるかなと思って。

ハハ！　それはね　私なんか
世話焼きばあさんにしか見えないわよ。

何言ってんすか！　おかみさん　俺の…。
なあに？　俺の…。

銀ちゃん　早く。　もう先方さん
いらしてるかもしれないんだから。

はあ…。

銀ちゃん　行くわよ！

はあ…。

もう～　何なのよ。

（せきばらい）

銀ちゃん
のろすぎんの！

おっ…。
え？

あの…
もし　よろしかったら　お食事でも…。

銀ちゃん。
はい。

お見合いよ。
別に俺　そんなもの…。

いい？
今日は　趣味のお話とか旅行のお話とか➡

まず　当たり障りのないところから
いろいろとお話しするの。

あんた分かってるわね。
はあ…。

あっ　いらしてる。

いいわね？

まあ　まあ　まあ
大変お待たせをいたしました。

銀ちゃん　早く。

あ…　あの
こちらが　深川銀次さん。

（マサ）娘の順子でございます。
よろしくお願いいたします。

まあね　こんな大の大人に　なにも➡

私たちがくっついてること
ありませんしね➡

最初から　お二人で…。

じゃあ　ごゆっくりね。

じゃあ　順子　失礼のないようにね。

（順子）はい。

ハア…　ただいま！

（梅若）おう　お帰り。
どうだった？　銀ちゃん。

うん　かわいいお嬢さんでね。
今頃　盛り上がってんじゃない？

これ　お土産。あれか？
そっ。

（戸が開く音）

（梅若）おい　盛り上がり　どうなってんだ？

（明子）銀ちゃん！？

すいません…
あの人には　俺　合いません。

たっぷりと時間かけて
話し合ったんですが。

たっぷりと時間って…
明子だって➡

今　戻ってきたとこだ。
そう。

ええ…　あの　すいません
さんざんお世話かけといて。

銀ちゃん　何かあったの？

いえ　別に　その…。
（梅若）おい。➡

好きな女いるのか！？
いや…　とんでもないですよ　そんな！

いいから言ってみな
間　取り持ってやるから。

いや…　いませんよ　そんな…。

好きな女なんて…。

あんたの言ってること
理由になんないわよ。

いや　かわいくていい子だったよ。

だけどよ　あの子　俺と暮らして
どうする気なんだろうなあ。

そりゃ　子供育てたり
助け合ったりするわけでしょうが。

はい。
あっ　サンキュー。

いいよ　俺　そういうこと
見ず知らずの女としたかねえもん。

だけどな
ず～っと独りでいると➡

ああだこうだ言われて
うんざりするだろうが。

（銀次）うん　まあ…。
知ってる！　私　知ってるもんね～。

銀ちゃんが結婚しない　本当の理由。

ウフフフフ…。

バカヤロー！
気持ち悪い笑い方すんなよ！

まさか本気でおかみさんに
ほれてるわけじゃないだろうな？

ピンポ～ン！　かな？　銀次く～ん。

うるせえなあ！　もう…。➡

いや　俺ね　こう見えても
結構　結婚ってもんに夢持ってんですよ。

嫁さんてのは　ほら
ほれて　ほれて　一緒になんなきゃ➡

つまんないじゃないすか。　ねえ？

そんな甘いもんじゃないけどね
結婚生活なんて。

好きなんて気持ち　すぐなくなるのよ。
そりゃそうだよ　銀ちゃん。

まあ　そりゃあ
そうかも分かんねえけど➡

俺　やっぱり　結婚つうのは　この…
ほれ合った先にあるって思いてえもん。

お見合いって駄目なもの？

（銀次）いや　向き不向きがあんだよ。
そりゃあ　見合いで➡

うまいこといってる人だって
ごまんといるよ。

けど　俺は何か　電車で隣り合った女と➡

一生暮らせって
言われてるみてえだったなあ。

俺は　恋に苦しむタイプなんだよなあ。

（ゆき子）そんなこと言ってたら
一生結婚できないわよ。

まあ　一生結婚できなくても
俺はいいと思うけど。

男にとって結婚なんていうのはね
しても不幸　しなくても不幸。

女だってそうよ。

（せきばらい）
俺　梅若の親方がくたばって➡

おかみさんと一緒になれるまで待つよ
こうなったら。

なあ！　へへへヘヘヘ！

これが決まりだよ！　ヘヘヘヘ！

（小三郎）銀次君。
はい。

はい。

ちょっ　ちょっと　ちょっと…。

おじいちゃんが　親方に毒盛るって。

（一同）ええ！？

ハハ…！アハハハハ！
最高だろ！？

最高だよ！本当に言ったの？
言ったよ！　言ったよ！

よかったね！
ありがてえな～！

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